42 とある結社の冬休暇
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グレッグに1人が投票した。
ケヴィンに2人が投票した。
ケヴィンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
シメオンは、グレッグおやすめ!!
C-ka 2012/01/22(Sun) 02時半頃
ラディスラヴァは、二度も言ってしまっていた。どれだけゆるゆるするつもりだ。
chiz 2012/01/22(Sun) 03時頃
ラディスラヴァは、*今夜はおいとまですの。*
chiz 2012/01/22(Sun) 03時頃
ブローリンは、迷子っておらだべか。と、見回した。おやすみおやすみ!**
dia 2012/01/22(Sun) 03時頃
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― 水車小屋傍の家 ―
[>>5:+24ユリシーズ達は、クロフォード家に足を運んだ。 昨日は戸惑いながらも家に見知らぬ客人達を招きいれたグレン・クロフォードだったが、今日になって、家に入れるのを渋るようになっていた。
帰ってくれと言うグレンと問答を繰り返すうち、グレンの背後、 昨日もキャサリン・クロフォードが寝ていたはずの寝室の扉が開いた。
キャサリンが、青い顔を覗かせる。]
(0) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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『……グレン、もういいわ』
[グレンが、キャサリンを振り返った。 グレンの顔に戸惑いが浮かぶ。『でも』とグレンが言った。 キャサリンが溜息交じりに、『いいの』と繰り返す。 躊躇いがちに、扉の前を、グレンは離れた。]
『あがって』
[キャサリンの暗い目が、ユリシーズ達を見ている。 硬い声音だった。]
(1) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[キャサリンは、ふらふらとした足取りで、ベッドへ戻る。 寝室はしんと、静かだ。扉を閉めた。 寝室の窓から見えているのは、 葉を落とした木と、ぽつらぽつらと民家が見えるだけ。 やけに寂しい景色だった。]
キャサリン・クロフォード。 貴女が人狼だということが判明しましたのでお迎えに。
[うす赤い白目、濁った黒目。 キャサリン・クロフォードの眼は、ユリシーズを見据えている。]
人違いでなかったようで、残念です。 パメラ・ミラー。
(2) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[乾いた唇が薄く開いた。]
『しらない、って、言ったでしょう 私は、パメラという人は、知らない。』
[彼女の目の下のクマは、昨日よりも濃く、顔色が悪くなったように見える。]
何年前から偽名を? 女性の顔は滅多なことでは忘れないほうで。笑顔なんかは、特に。 あまり変わっていないようで、助かります。
『しらない。』
[硬い声音のままの、返事が返る。]
(3) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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ズリエルという知り合いがいるそうですね。
『しらない。』
彼はあなたのことを、知らないという気は無いと思います。 10年以上前でしたか。もっと南の街で知り合ったそうですね。
『しらない。』
あなたはその時。人狼として、彼と出会ったはずです。
『――――……。』
[疲れたようなため息がこぼれた。ユリシーズの言葉を遮ったのは、]
(4) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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『人狼だって事なら、認める』
[という、キャサリンの言葉だ。 怒り、憎しみ、恨み。 それらがキャサリンの面からありありと読み取れる。]
(5) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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『人狼だからなんだというの』
[女は、憎しみ怨みを込めた声音で、続けた。 ふつふつと、沸き立つ怒りをそのままに。]
『私は人を、食べてない。』
(6) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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――――……
[ユリシーズは、長い睫毛を、ぱた、と瞬かせた。 脳が、手記のいくつかを、思い起こす。 食人をしない事で人狼が衰弱した事例。]
とんだ嘘を。
[考えるような、一拍の間の後、その言葉を選んだ。 目の前の人狼の、細い体。 こけた頬。骨と皮ばかりの腕に出来たシミ。 キャサリンはユリシーズを睨み付けている。 敵意も、激憤も、隠さなかった。]
(7) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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『嘘? あなた達には、わからないでしょう。 人を食べずに人狼が生きていくことが、どんなに辛いか。
立ち上がるだけで眩暈がする。歩くときに体が重い。 体に力が入らない。毎日頭が、お腹が、胸が痛むの。 夫と同じものを食べたって味がしない。 あの人、薬になるからっていろんなものを用意してくれたわ。 ―――人を食べないと、どうせ、 どうせ。 ……ダメなのに。
体がおかしくなるの。
それでも、私、あの人と生きたいから――――』
(8) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[暗い瞳が潤む。 枯れ枝のような手が、悔しげにシーツを握り込んだ。]
(9) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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『ずっと、ずっと ずっと――……
ずっと!
あの人と一緒にいるために。あの人と共に人として生きるために。 私は人狼であることを、やめたの。
それでも、私を、殺すの?』
(10) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[被害が出ていない理由が、それ? 一瞬、唖然とさせられた。]
(11) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[“あの人”というのは、グレン・クロフォードの事なのだろう。
人狼であることをやめた?
まるで「愛に生きるため」だと、 体を代償にしてでも、私は夫との愛を貫いているのだと、 そう主張したいかのように、聞こえる。]
(12) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[何十人と殺しておいて笑っていた、 あのパメラ・ミラーが。 少なくともこの村では殺人をせず、こうして生きている。
望めばまたあの時同様殺せたのではと思えば、 望んで食べていないともとってやれないことも無い。が。
夫と生きるためという主張を信じられるかといえば――……。]
(13) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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[人狼が衰弱した事例と、状況は確かに一致している。 仮に事実だとすれば、彼女が表現した言葉から想像できる以上に、 身体的な苦労は多かろう。
痩せ細った体を眺めた。 パメラ・ミラー、そして、キャサリン・クロフォードの、 22年間を、想像するのは、難しい。
結社員として生きてきた者としての自分が、 頭のなかで、至極あっさりと、 駆除をせずにおく理由にはならないと結論を出す。]
人狼の『食べない』は、信じてあげられないよ。
[この時の声音はどこか、 気抜けしたようになってしまったように思う。]
(14) gekonra 2012/01/22(Sun) 04時半頃
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キャサリン・クロフォード?
[名前を、呼びなおす。]
あなたが食べていないというのなら。
[ずっと、知りたかったことがある。]
僕は、あなたの送ってきた人生が知りたい。
(15) gekonra 2012/01/22(Sun) 05時頃
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あなたがどう生まれ、どう過ごしたか。
[どう今まで生きてきたのか]
あなたが人を食べなかったという、信用に足るなにかを。
[食べなかった理由を。 もう殺さないというのなら、その理由も。]
(16) gekonra 2012/01/22(Sun) 05時頃
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『信じないつもりでしょう。』
[恨みをこめた、べっとりとした声音だった。 キャサリンは、ユリシーズを睨み付けたままだ。]
―――、
[予測はしていた返答だ。]
(17) gekonra 2012/01/22(Sun) 05時頃
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ああ、――えっと、
[口を差し挟む。 『キャサリン・クロフォード』は、今やはっきりとユリシーズの事を 敵と認識しているのが見て取れた。 彼からの問いに、素直に答えるとは思えない。]
(18) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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……そんなに警戒しなくても、大丈夫です。 あなたがパメラ・ミラーではないって事と、人を食べてないって事さえ 分かれば良いんですから。
私もパメラ・ミラーって人……人狼の事は知りませんし、ちゃんと 聞きますから、ね、聞かせてくれませんか?
[人狼に向けるにしては甘い台詞を吐く。勿論、方便だ。 だが今はユリシーズが敵として振る舞い、プレッシャーを与える 側の役を果たしている。 ならば、鞭に対する飴――甘い言葉、そして時には共感の態度さえ 見せるのが、対象から何かを聞きだす上で効率的な手段となろう。]
(19) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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[そして、『飴』を演技ではなく半ば素でできてしまうのが 結社員メアリーの長所――時に短所となり得る所である。]
何だったら、私だけで聞きますから。ね?
[人狼と二人切りになる事にすら躊躇いは無い。 それは、「人狼の事を知りたい、話を聞きたい」という個人的な 事情から来るスタンスではあるが、警戒の無さを十分に示す事が できる態度だった。]
(20) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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『
実際にユリシーズさんを退出させると、『キャサリン』は 渋々ながらも、やがてその境遇を語り始めた。
その内容を一言で表すなら、「苦難に満ちたラブストーリー」 といった所だろうか。
※会話の全容は別紙に記す。
話している内に感情が乗ってきた彼女の言葉が真実であれば成る程、 ここに至るまでの困難や苦痛といった物は確かなのだろう。 そう思わせるだけの整合性および主張の一貫性は見て取る事ができ、 「愛に生きるため人を食わなかった」というのも理解の範疇だった。
』
(21) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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「人狼であることを、やめた」……でしたっけ。 そんな風になってまで――愛ゆえに、ですよね。 人と、人狼と……そこに違いなんて無いのかな。 キャサリンさんは、愛、って何だと思います?
[途中に挟まれたその問いは、本筋からは逸れる物だ。
愛、という言葉に思う事は幾つかある。 まず、自分が愛して、そして人狼事件で失われた人のこと。 結社員として初めて実地に赴く際にユリシーズに助言を求めた時は、 「愛があれば大抵の事はなんとかなる」と返ってきた。 パメラ・ミラーの過去の事件においても、切り離せない言葉だろう。
目の前の人狼の思考を探るための、そして個人的な興味も微かに 混ざった問いを投げた。]
(22) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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『
彼女の返事は「さっきの人にはきっとないわ」という物だった。 ユリシーズさんに対する敵意だけは伝わったが、それ以上の情報が 見えなかった。 その意図するところを掘り下げようと質問を重ねても、
「今の見たでしょう」
「彼には私の言うことがわからなかった」
「酷い人だから」
……等の答えしか得られることは無かった。 彼女の中で、彼女なりの解が確固として存在するのだとは思う。 しかし、それが『当たり前』だと思っている故か具体的な説明が 僅かなりとも為される事は無く、終始、彼女の感性のみを拠り所とした 言葉だけが続く。
』
(23) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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『
次第に気分が良くなって行く様子で語り続ける彼女に対し、私は 少しでも何かを得ようと、笑顔を作って応じる事しかできなかった。 ――その苦労と疲れに見合う成果はやはり得られなかったのだが。
※ユリシーズさんに対して不快感や敵意を示す語彙が目立った。 先程のやり取りで、完全に敵と認識してしまったのだろう。
その後喋り疲れたのか、彼女が咳き込んだのを見て会話を終えた。 待っていたユリシーズさんと共に、クロフォード邸から退去。
』
(24) shirone 2012/01/22(Sun) 05時頃
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[メアリーから差し出された詳細な記録を、左手で受け取る。 紙面にはキャサリン・クロフォードの様子、 メアリーとの会話の記録が綴られている。]
(25) gekonra 2012/01/22(Sun) 05時頃
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― 村道 ―
何て礼を言ったものかな。
[紙面に目を落としたまま、確かめるような速度で、礼を述べた。]
ありがとう。 君のおかげだ。
[一度かぶった仮面は、舞台が終わるまで外すことは許されぬ。 メアリーの助けがなければ、決して、聞くことは出来なかったことだろう。]
(26) gekonra 2012/01/22(Sun) 05時頃
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