154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした
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ススムは宝飾交易 黍炉に投票した。
カイルは宝飾交易 黍炉に投票した。
セシルは宝飾交易 黍炉に投票した。
ガーディは宝飾交易 黍炉に投票した。
黍炉は奏者 セシルに投票した。(ランダム投票)
黍炉は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ススム、カイル、セシル、ガーディの4名。
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―間の世界―
[見て見て、よく見ててね。
黒板に映し出されるのは誰の姿かな?
ああ、かわいそうな彼の姿が見えるよね? 見てあげているよね?
血の海に沈むあの子を]
(0) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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[でもその姿だって一瞬なんだ。
幻みたいに溶けて、ほらもう、あの子はいない。
嘘じゃないんだ。 だから安心してね。
もうすぐゲームも終わるよ。 最後に残るのは誰かな? 誰なんだろうね?
でもあと少し、ほんの少しだけ頑張って。 ねえ、君達――]*
(1) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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― 間の世界・廊下 ― [抱きしめた彼が固まっている間>>4:52―――
実のところ、彼をしっかりと抱きしめた張本人である早瀬もまた、困惑していたのだった。 ――彼はこんなこときっと望んじゃいないと。 ――傷つけるだけに過ぎないと。 何度も何度も理性が警告するのを聞き、それらを全て、心のゴミ箱に流し込んだ。
彼が抵抗しても、抱きしめる腕は勝手にその強さを増して。 彼が泣き止みそうにないのは解ったが、それには何も言わずに。 ただ、ここに居ればいいと。そう伝えるかのように。]
(2) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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[そうしていると、彼が、これまでの苦悩を話しだす。>>4:54
途方も無い寂しさの記憶。これまで知らなかった、彼の想い。>>4:55 彼自身を使い捨てるかのような、痛々しい関係の話。
……何故だかわからなかったが、「同じ学校の人とセックスした」と彼が言えば>>4:56、少しだけ、抱きしめる腕に乱暴な力を入れてしまう。 その後の武藤の話になれば……うっかりと、彼の背中に回した指に力を入れてしまいそうになる。……抱きとめるためではなく、傷つけるために――傷跡を残すために。
「友達とかそういう意味じゃない」>>4:58――― ハッキリと直接言われるまで、その意図には気づかなかったが>>4:59。
幾つもの言葉を並べて。
だから拒絶しろと、彼は言う>>4:60。]
(3) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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[………ふと。
こみ上げてきたものは。
笑い、だった。]
………ふふ………あっははは……… おっかしいなあ帝……なあ、これを笑わずにどうしろっていうんだい?
ねえ、帝………?
[そう言うと。 早瀬は加賀宮に巻きつけた腕を、一度離す。 彼が顔を上げないようなら、額の部分に手をやって、傾けて見えるようにして。
彼は本当にそうして欲しかったかどうかは分からないが、表情に浮かぶのが驚きか、悲しみか、はたまた救済の喜びか。いずれであったにしても。
腕一本が届くギリギリの距離でその表情を猛膜に焼き付けて、見えた表情には意地の悪い笑みを返して。 細いながらに骨ばった指先を、ピアノを撫ぜるように肩の上を数センチ、滑らせて。 早瀬はそのまま……]
(4) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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[……荒々しく、加賀宮の身体をもう一度抱き寄せる]
(5) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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……酷いよね、ねえ、帝。 ……きっと何が酷いか、帝は分かってないんだよね?
教えてあげるよ帝。君は今僕のことを。 ―――そういった想いに全く理解のない木偶だ―――って言ったんだよ? ……親友への仕打ちにしては、あんまりじゃないか。 だから。
[意地悪げにそう問うて、指摘して。
―――ああ、なんて言うんだろうな、この気持ち。 ―――――苛めたい? ―――うん、多分、そうだ。 ―――――じゃあ、いっそ。
自分でも考えることが不吉で不謹慎で場違いだと、思わず笑ってしまいそうにもなるが。 表情だけはあくまで優しく、軽く目を閉じて。]
(6) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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……これは、おしおきだよ。
[―――そのまま、彼の唇に、自分の唇を合わせる]
(7) 2015/04/08(Wed) 00時頃
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―間の世界・3階空き教室―
[名前を呼ぶと、彼は覚えててくれたんだと言いながら嬉しそうな微笑みを見せる。>>4:63 すると自分の情けない泣き顔を、彼は覗き込んできた。 …彼も少し困ったような顔をしていたかもしれない。 鼻がぶつかるかと思うほど顔を近づけてきたから、さすがに少し驚いた。
何を期待してるのかという問いには、頑張ってくれる事と帰ってきた。 そして祈っている、と。]
どうして…そこまで…。
[こんな自分にどうしてそこまで思うのか…自分ではわからない。 そして、教壇で物騒な話をしていたときと違って、随分と穏やかなものを彼に感じていた。 どうして、こんな殺し合いをさせることになってしまったのだろう。 頑張ったら、それも見えてくるのだろうか。]
(8) 2015/04/08(Wed) 00時半頃
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まだ色々わかんないけど…がんばってみるよ…。 …ありがとう。
[この世界に連れてきた張本人に、ありがとうというのも変な話かもしれない。 でも、彼やこの世界について色々考えたからか、今こうして会話しているからか、 なんだ、彼も普通のクラスメイトじゃないか、と柔らかい気持ちになっていた。 涙を溜めたまま、がんばると答えた。 少しだけ笑顔になれたのは、安心したからか、頬の涙を拭う彼の指先がくすぐったかったからか。]
(9) 2015/04/08(Wed) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2015/04/08(Wed) 00時半頃
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―201X年3月24日・AM12:00・美術準備室―
……共働きが妥当なんじゃないの、そこは。
[どちらにしたって養うよりも飼うの方が近いのかもしれないと、現状を思えば苦笑が心の中で漏れた。
どこか幼くも見える表情>>+4:224と緩んだ空気に、けれど軽口は続く。
止めていた箸を動かして、さてどこから食べようかと悩ましく可愛らしいウサギを見下ろした。 取り敢えずは蒼真に倣って耳から一口]
(+0) 2015/04/08(Wed) 00時半頃
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……何があっても、絶対?
[揺れる瞳は彼を捉えて、映す色を懇願に近く変えた。 祈るように見詰めるその先、彼が手渡したものを見下ろして――いつかの光景が甦る。
掌の上に落とされた小さな鍵。
跳ね上げるように上向いた顔からは表情が抜け落ちて――やがて、泣き出しそうに歪んだ。
彼は身代わりで、螢一の写身で、だけど別人だって、知った。
なのにどうして――
嬉しいのか、悲しいのか、込み上げる感情が分からない。 嵐の中みたいに何もかもが滅茶苦茶で、飲み下せないままに、それでも――指先は鍵を握りこんだ]
(+1) 2015/04/08(Wed) 00時半頃
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……聞かなくてもいいのに。 俺の全部、蒼真のじゃないの?
[彼へと触れた指先は、頬から滑り落ちて肩口へと止まった。
紡ぐ言葉が全て零れ落ちる前に、懇願の色に気付く前に、浮かせた腰を椅子から滑らせて彼の膝の上へと乗り上げる。
瞳は揺れて、揺らいで、水を湛えたように潤んでいた。 泣きたくて、泣けなくて。
間近で淡い色の瞳を覗き込んでの囁きは唇の触れる位置だった。
そのまま重ねあわせたその時に――声>>+4:131は聞こえた]
(+2) 2015/04/08(Wed) 00時半頃
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―間の世界・3階空き教室―
[僕で構成された僕の世界だからね。 君たちの気持ちは全部全部知っているんだよ。
ああ、今この瞬間でさえ君は優しいんだ。 だから僕は祈ろうと思ったのさ――君の幸いを]
…どうしてだろうね?
[問い掛けて、でもその声はすぐに笑いへと変わったんだ。
だっておかしいじゃないか。 お礼を言われるなんておかしいよね?
……おかしい、よね
ありがとうだなんて、今さら君に伝える事が出来るのかな?]
(10) 2015/04/08(Wed) 01時頃
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うん、頑張って。 泣いたって構わないよ。 君の涙はとってもキレイだ。 優しい涙だよ。 後もう少し、少しだけ頑張ってごらん。
……じゃあ、僕は行くけれど。
さよなら、ばいばい、でも、きっとまたあした。
[顔を上げた僕は一歩後ずさったんだ。 そして笑顔を浮かべたよ。
指先を濡らす熱い雫を散らして、揺らす手はさようならの挨拶だ。
またあした。
きっと会えるから――揺らいだ僕の残像のあと、桜の花びらが一枚、舞い落ちたのに気付いてくれると嬉しい]*
(11) 2015/04/08(Wed) 01時頃
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―201X年3月24日・AM12:00・美術準備室―
「 俺は普通の友達がいいなぁ。 」
[なんて言ってた癖に>>+4:158]
……………。
[目の前の光景>>+4:226>>+2に、沈黙。 何が起きているんだ。 瞬きを忘れたまま、食い入るような眼差しは驚きに見開かれて、曇って―――凪いだ。
暫くの間、言葉を失っていた。 だが頭は案外冷静で、すぐに取り繕うような声はそう人もいない美術準備室ではよく通ったのではないだろうか。]
『邪魔してごめんね?』
(+3) 2015/04/08(Wed) 01時頃
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[何処か懐かしいとも思える台詞。 でもいつ、どこで、どんな時に、言ったんだっけ。 その時は隣に早瀬もいたような気がするけど、ああそういえば早瀬は不思議なことを言ってたなぁ。
問題なのはlikeかloveだっけ。 馬鹿らしくて、滑稽で、白んだ笑みが浮かんでしまう。]
本当に……マジで、男同士で付き合ってんだ。 吾妻、何で隠してたの?
まぁ…言えないよな。
[間の世界のこと。 俄かには信じ切れない時間のこと。
でも、無意識に力を入れた右指の爪は白くて、食い込む甲には鈍い痛みが走る。 その重さが現実なのだと告げてくれるものだから、どうしようもなくて。]
(+4) 2015/04/08(Wed) 01時頃
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[蒼真は友達としてではなく 吾妻は友達として殺した。
なら俺は、「雪ちゃん」をどういった感情で殺したというんだろう。
ああ、言葉に出来ない感情が 形にならない想いが 自分のものなのに自分のものではない過去が気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて、
知らず知らず、自分の声>>3:113が頭の中に響いていく。 それが、目の前の二人に重なってしまうなんて、きっと。 自分すら、気付かないまま、口端を上げて]
………きもちわるい。
[崩れた顔で、二人を見やった。]
(+5) 2015/04/08(Wed) 01時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/04/08(Wed) 01時半頃
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― 間の世界・廊下 ―
[離さないとしっかり此方の身体を抱き締める腕>>2に、 此処に居てもいいと、望まれているのだと 錯覚しそうになる。
話の途中で不意に強まった腕の力の強さに息を詰め、 食い込んだ指先に痛み>>3に 少し背中を反らして 小さく呻く。
話す最中、彼の肩に埋めた目には 僅かな戸惑いが揺蕩っていた。]
(12) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[話し終え、彼が自分を離してくれるまでの間。 ずっと終わらず、続いてほしいと願った時間は 彼の笑い声>>4で 破られる。
酷く愉快そうな、場違いに楽しげな笑み。 困惑が先に立ち、捕えていた腕が解けた事にも 気付くのが遅れた。 顔を覆っていた手も、今は離れて所在無く 胸の辺りで縮こまっている。
額に押し当てられた手で ほぼ強制的に上げられた顔には困惑が濃く。
少し離れてよく見えるようになった彼の顔を、 その底意地の悪そうな笑みに 不思議そうに目を瞬く。
細く、すらりと長い指先が、ピアノの蓋を開ける前の、 そっと撫でるような曲線を 描いて。]
(13) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[引き寄せる 荒々しく力強い指先に、 彼が以前引いていた曲が、脳裏を過ぎる。
ベートーヴェンのピアノソナタ第14番、第三楽章。
今でもはっきり思い出せる彼の旋律を思い出しながら、 気付けば大人しく彼の腕の中に収まっていた。]
(14) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[酷いと、彼が言う>>6。 指摘通りに、理解が追い付かずにただ彼の顔を 間近で見上げていた。
泣いて渇いた目を、何度も瞬く。 残酷な夢なら、今すぐ覚めてほしい。 けれど何度瞬いても、目の前の彼は消えもせずに。
其処に 居て。
薄く閉じられた双眸が、そのまま近付いて――]
(15) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[おしおきだと、彼はそう言って>>7、 ―――――――――――唇を、重ねた。]
(16) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[触れ合った感触も、 すぐには信じる事は出来なくて。 触れ合ったまま、固まっていた。
少しして、確かめるように、唇で彼の唇を食む。 渇いた質感。 そこに舌を這わせれば、少し柔らかくなって。
ちゅ、と音を立てて吸い付く。 触れては離れる弾力。]
(17) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[彼の唇を撫でた舌先を、そっと口内に差し入れる。 肌より熱い温度と、濡れた感触、彼の 味。
ざらつく舌を擦り合わせれば唾液が絡んで、 小さく濡れた音を響かせた。
比較的冷静だったのは 其処まで。
その濡れた音がもっと聞きたくて、 その味がもっと知りたくて、 夢中になって 舌を動かして。
重なる呼吸が熱を帯びて、跳ねる。 ――背筋が 震えた。]
(18) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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[開いた両手で、彼の胸元にしがみ付く。 縋るように。 逃がさないように。
――…どれほどそうしていたか。
熱篭り、震える吐息と共に 離れる唇を未練がましく繋ぐ糸が光り、堕ちる。
涙で痛み紅くなっていた目元と頬には 真新しい朱が注して色付き。
恥じ入るように揺らいだ目元が斜めに逸れた後、 再び彼の目を覗く瞳は、
――何処か、物欲しげだった。**]
(19) 2015/04/08(Wed) 01時半頃
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―間の世界・3階空き教室―
[彼はどうして自分の前に出てきたのだろう。 どうしてそこまで、の答えは結局わからない。 でもたぶん、そんな難しいことじゃないんだろうな、と。]
さよなら、ばいばい…また、あした。
[もう少し頑張ってと語ると彼はさよならだと。 自分も彼と同じように、さようならを返す。 難しいことは考えなかった。普通に、普通の高校生の、別れの挨拶をしただけ。 彼が普通に通うことができていたなら、こうやって挨拶しただろう。
そして彼はまた、消えてしまった。 そこに何かがひらりと落ちる。 桜の花びらが、1枚。 それを拾い上げると、なんだか急に、とても寂しくなって。
またあした、って言ったのに、どうしてだろう。 手のひらに乗せた花びらに、沢山の滴が落ちる――。]**
(20) 2015/04/08(Wed) 02時頃
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