80 あの日、僕らが見た空は
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シーシャに4人が投票した。
ホリーに2人が投票した。
シーシャは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ペラジー、トレイル、サミュエル、デメテル、ホリーの5名。
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[片割れは、空色の瞳を持っていた。 美しい、天蓋の瞳を、持っていた。 片割れは与えられた運命の通り、供物として死を迎えた。 だが、少年は、死ななかった]
[子供を二人とも死なせる事に耐えられなかった両親によって。少年は最下層へと送られた。殺められたものと偽られて、逃がされた。それから、少年は、ヴェスパタインという名の男に拾われ、新たに人生を送る事になった]
[最後に見た父と母の顔が、悲しそうなそれが、脳裏を過ぎった]
[空色の瞳が、思い出された]
(+0) 2013/04/25(Thu) 01時半頃
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[綺麗な、空色の瞳]
[記憶の奥底からも呼びかけてきた、瞳]
[長い髪の、その姿]
―― ヨーランダ、……
[長く忘れていた、その名を。 震える声で、呟いた。 視界はぼやけ切り、判然とせずに]
(+1) 2013/04/25(Thu) 02時頃
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[ああ。
死ぬのならば、僕だけなら、良かったのに。 僕がいなければ、ヨーランダは死ななかったのに。 僕がいたから。僕が、異端だったから。 僕が――]
[胸元に刻まれた逆十字が、異端の烙印が、痛んだ。 いっそ、この白い街で、本当に異端として裁かれたのならば。 今度こそ、殺められたのならば―― そんな、悪夢めいた考えが、切望が、脳裏に閃いたが]
(+2) 2013/04/25(Thu) 02時半頃
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……、
……
[あの、空色の瞳を。 あの空色の瞳と等しい、空を。 一たびでも、確かに見たいような気がして。確かに見なければならないような気がして。がり、と、指先を強く噛んだ。滲み溢れる血を舐めて呑み込み]
(+3) 2013/04/25(Thu) 02時半頃
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[少年は、ふらつく足取りで、白い街を再び歩き始めた。 更なる上層を、遠き空を、目指し――**]
(+4) 2013/04/25(Thu) 02時半頃
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チアキは、事務所内で、欠伸をかみ殺した**
2013/04/25(Thu) 03時頃
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―――違うのよ、そんなんじゃないの。 ええ。そりゃあ、あたしだって、何度おん出てやろうと思ったかわからないわよ。だけどさ、なんだかんだ言って、捨てらんないのよ、ここが。
きったない街よ、ほんとうは。美しいのは上辺だけ。 見て御覧なさいよ、あのパラソル・アーケード。え?まるで化粧したお前みたいだ?アンタ、酷いこと言うのね。ふん、その通りよ。
次は?フランツ・コルタ?それともサン・ペイン? ウィラ・モールだってあるのよ。ええ、此処にはなんだってあるの。 それが『BAR QUEEN'S CAVE』たる所以。女王の酒蔵に相応しい品揃え。
あたし?あたしは女王なんかじゃない。ただの薄汚れた道化だわ。 いいトシしてこんなナリして、男共に酒注いで。 求められれば抱かれもするわ。え?アンタが? いいけど高いわよ?…なんの話だったかしら。まあ、いいわ。
(@0) 2013/04/25(Thu) 03時頃
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子供の頃一度だけ、この街を出たことがあるわ。 あたしがちゃんと男の子で、まだ両親も生きていた頃。 空、っていう現象がなんなのか知りたくて、あたし旅にでたの。
それでどうなったかって?聞きたい? ――それじゃあ、続きはベッドでにしましょ?
(@1) 2013/04/25(Thu) 03時半頃
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あの日、あたしが見た空は―――
(@2) 2013/04/25(Thu) 03時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/04/25(Thu) 03時半頃
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>>3:102>>3:115>>3:119
だから、おまーの兄ちゃんじゃないっぺ。
[デメテルが駆け出していく。 それを止められずに、そのままそこにいた。 いや。ここは、物騒なモノばかりだけど、
一番物騒な 人間 がいないから。]
――……兄ちゃんの代わりか。 ――……おい、そういうの、アリ、なのか?
(0) 2013/04/25(Thu) 07時頃
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――……思い出すもなんも、 それだけいろいろ言われれば、さすがにわかっぺ?
[またそこに、ふくれっつらの女神が現れる。 白い肌、艶やかな金髪、大きな瞳、細い身体。 完璧なのに、表情だけ、いつも怒っている。]
つまり、あんたの心臓、はオラの中にあるっでごどだな?
[はじめて、認める発言をする。 すると、女神は、口端をあげて、うっすら、笑った。]
(1) 2013/04/25(Thu) 07時頃
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づか、この最上階には何があるんだ?
[上を見上げる。 あと、どれくらいだろう。まだまだだろうか。 四角の窓はもう、大分大きくなってきている気がする。]
――……そごにいっだら、 多分、思い出すんだべな。
[笑った女神の顔をちらりと見る。 綺麗な綺麗な、きっと誰もが見惚れる最高級にいい女。]
(2) 2013/04/25(Thu) 07時半頃
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あんたを殺しだごど……。
[シーシャがここから違うところから来たことは知らない。 でも、確かに、彼もここから違うところに来た。それは今、わかりはじめた。
そう、今、知らなければならないのは、事実…。]
(3) 2013/04/25(Thu) 07時半頃
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[女神の呪怨を聞きながら じゃじゃ馬キックボードに転がす。
軍事基地を遠巻きにながら、上への道を歩いていく。 それは、それまでと違い項垂れていたが、やがて……。]
(4) 2013/04/25(Thu) 07時半頃
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[爆音とともに、その階層から上へ登っていった。**]
(5) 2013/04/25(Thu) 07時半頃
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[ うん、行く。 自分の事は自分で決める だってずっとそうやって生きてきたんだもん
歩きながら心の中で聲の奴に言葉をぶつけた それからガスマスク男の眼をじ…と蒼い瞳で見つめ返し、「食うか」>>3:@20と問われればコクンと頷いた
ホットドッグなど見た事ないから、こんなに大きいものだと知らなくて 手に持っていたくしゃくしゃの紙を飴袋の中に入れて足元に置き、それを両手で受け取った その間もずっと、ガスマスク男の瞳を見つめ返す まるでにらめっこでもしているようだ。笑った人が負け、じゃない。視線をそらしたら負け。]
――…………………………
[ この人についていけば、上に行けるんだよね?
かぷり、ホットドッグにかぶりつきながら聲に呼び掛けた]
(6) 2013/04/25(Thu) 08時頃
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[淋しそうに聲はそう言った …でも、上の事は上に行かないと分からないから。 あとはこの人の言われるがままに行動しようと決めて、更にホットドッグを食べる。…おいしい。頬にケチャップがついた事に気づかぬまま藍の瞳で男をじっと見上げた]
(7) 2013/04/25(Thu) 08時半頃
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ー 事務所のある階層 ー
[訪れた階層は、街だった。 あの自転車を預けた階層よりは、ごみごみしてて、人も忙しげに行き交って。 そして目に見える建物は箱を並べたようなものばかりだけれども。]
ん・・・・
[そして道端、紙飛行機を拾い上げていると、ふいに、心臓がどくりと脈打った。]
て・・・・
(8) 2013/04/25(Thu) 13時頃
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は?
[女神が叫ぶ。 と、同時にもう一人、
女神が目の前を過ぎ去っていく。]
は?
[そう、ぎゃんぎゃんうるさい女神の女が、そこにもう一人。]
(9) 2013/04/25(Thu) 13時頃
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ーーーーー・・・・
[ともかく、その女のあとを尾けていくことになる。**]
(10) 2013/04/25(Thu) 13時頃
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― 傘のある街 ―
[宿のベッドに寝かせていた少年は叫びながら覚醒した。]
『…やめて! 空に行くから、静かにして!』
[とても悲痛な声で、一体どんな悪夢を見ていたのだろうかと気になった。 しかし、自分の状況をいち早く確認すると、付き添っていたジェニファーを気遣うかのようにほほ笑む。 それに安堵したらしく彼女は少年を抱きしめた。]
(…やっぱり、彼女は変わらないな)
[>>3:@17互いに名乗りあった後。 こちらは彼女のことなどすっかり忘れていたのだが、ジェニファーの方は違った。 かつて共に"上"を目指す旅をしていたのだと、その時の話をし始め、こちらもようやく気づいたのだった。]
(@3) 2013/04/25(Thu) 14時半頃
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[その頃から、彼女は困っている者には手をさしのべる優しさがあった。 そして、それを貫くために持てるものを惜しみなく出す懐の深さと、自らをさらし出せる強さもあった。
くじけそうな仲間を剥げましたり、時には泣きながら殴りつけていさめたり。 くるくるめまぐるしく変わる表情は、旅を心底楽しんでいるのだと思った。
一緒に旅していた仲間内ではよく「女神」に例えていた。 そういうと、決まって「そんなんじゃないから」とぷんとふくれていたが、その様子もまた魅力的だった。 あれから、10年以上時が経っているはずだが、彼女は変わらず眩しかった。
今は売られる子どもの運び屋をしているということだったが、かつて同じ境遇だった彼女が何を思ってその仕事をしているのかは定かでない。 だが、当人なりに何か理由があってのことだろうと、この様子を見ていると感じた。]
(@4) 2013/04/25(Thu) 14時半頃
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[>>3:108ジェニファーの説明から、少年も事情を飲み込めたらしく礼をのべてくる。]
…どういたしまして 私のことはジェフと呼んでくれれば
[いつものように初対面の相手へのあいさつをしたところで、少年は何かに気がついたのか。 一通の手紙と紙袋を取り出して、中身の飴玉を見せてから、ジェニファーにすら明かしていないことを話し出す。 >>3:101]
(@5) 2013/04/25(Thu) 14時半頃
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…トレイル、なのか? あの泣き虫でちっちゃかった。
[思いがけない再会続きでパンクしかけたところに、次々と聞かされる知らなかった話に。 >>3:110>>3:113>>3:114 どうにか、返せたのはこれくらいであった。 驚きを隠せないまま、渡された手紙を見てみれば――差出人は教会のファーザー。
身よりのない子どもを面倒見て慈悲深い、信心深いといわれていたが、実際には里親と称して売られる子どもを街の有力者に流していて。 それでどうにか生計を保ってあそこは成り立っていた。
それが嫌で自分は"上"に行って今に至る。]
(@6) 2013/04/25(Thu) 15時頃
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[自分の稼ぎなど高が知れてはいたのだが、ひとりでも売られる子どもがいなくなるための足しに。 そうなればと思って貯まれば送金していた。
手紙の文面には驚くべきことが書かれてあり。 それを伝えなければと思いつつ、まず同封の小切手をトレイルに渡す。]
『…これって、何?』
[下層階では滅多に見ることのないそれは、やはり彼には分からなかったか。 金額を見たジェニファーが耳打ちをして何であるかを知ったようだった。]
(@7) 2013/04/25(Thu) 15時頃
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[思いがけないもらい物に驚くところは子どもだなと思っていたが。 お転婆な姉とはまた違う資質を彼は持ち得ていたようで。]
『で、ジェニファー…お兄ちゃんとはどういう知り合い?』
[先ほど覚醒した時のように何かを考えて徐にジェニファーへ切り出した。]
えっ、何を急に… っていうか、どうしてそれを
[トレイルの言葉に納得せざるを得なかったが。>>3:118>>3:120]
…これはとんだ名探偵、末恐ろしいな。
[奇しくも>>2:59ジェニファーが抱いたのと似た感想を漏らしてしまう。]
(@8) 2013/04/25(Thu) 15時半頃
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[思い出せば、何か事を起こすのはメアリーで、いつもその後についていってフォローをするのがトレイルだった。
>>3:76>>3:77>>3:79>>3:83 うっかり、自分が空を見に行きたいと漏らしたことから、2人で"上"に行こうとして迷子になったことがあった。 その時も、泣いていたのはメアリーで探しに来たこちらを真っ先に見つけたのはトレイル。
幼い頃から一見するとメアリーが振り回しているように見えて、その実彼女の行動理由に納得がいかないとテコでも動かぬ頑固さがあり。 しかし、納得がいったことなら無理かどうかは考えずに彼女を尊重して同行する。
船長がメアリーならば、航海士であり舵を取るのはトレイル。 仲がいい以上にそこが上手くかみ合っている双子であった。]
(@9) 2013/04/25(Thu) 15時半頃
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[防衛階層の裏側。何もかもむき出しになった、内臓みたいな場所。 窓のない其処を、非常階段みたいに簡素で急な階段を少女は上る。
窓はないのに隙間風がひどく、吹き荒れる音は耳鳴りのよう。 冷たい階段に素足ははりつき、手すりにもてのひらが張り付いた。
今、下を向いたら]
何が、見えるの
[上を見る。 どこまでも続く階段。 階層をひとつふたつ通り過ぎることも可能かもしれない]
(11) 2013/04/25(Thu) 16時半頃
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