45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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クラリッサに1人が投票した。
エリアスに1人が投票した。
ベネットに6人が投票した。
ベネットは乗客の手により投棄された。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
クラリッサの姿が見つからない。
現在の乗客は、ノックス、ヒュー、エリアス、パティ、セシル、マーゴの6名。
ベネットの魂と───
それを追う、もうひとつを。
哀染桜は吸い上げ、また花開く。
(#0) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[ふわり。桜の霞に溶けた魂。 形を保ったまま、けれどそれはもう、人ではなくて。
消える直前、伸ばされた手に
深緑は、新緑色を覗かせた]
(+0) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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───…ごめん、なさい。
[すがたのない、おんなのこえがつむぐしゃざい。
くりかえしてしまった、あやまち。 つなげなかった、たくされたおもい。]
(+1) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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嗚呼、足りない。
まだ、たりない……。
はやく、セシル[[who]]を。
エリアス[[who]]の魂を───…………
(#1) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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でも──…、独りは寂しいよ。 貴方もきっと、寂しいよ。
[桜に溶けて、ひとつになって知る男の虚(うつろ)。
女は其処に、貰った想いを注がんと願う。 あの人が呉れた温かい光を。
もう、境界は無いのだから。 何も怖くない。
喪失の恐怖から解放されて、女はつよく変わる。]
(+2) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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何が……
[お互いの姿は認識できるのか。 けれど声はたしかに胸裏に響く]
なんで……
(+3) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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だから、
一緒に居よう?
[陽を浴びた若葉の色を見留めて、榛色は柔らかく笑んだ。**]
(+4) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[あの女性はどこにいるのだろう。 自分の姿すら認識はできないけれど
手を伸ばす感覚を、自分に思い浮かべる]
…おいで。一人がいやなら。 近くに、と…約束、したから…
[薄紅桜は導いてくれるか否か]
君が寂しくないのなら 俺も、きっと。
[同じ。分かたれたままでも触れることはできるのだろうか]
(+5) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[新緑に写しこむ橙の色。 触れたその感触を。
預けた想いを。零さずに包むよう やんわりと。けれど、離さぬように
彼女をそっと、抱きとめた*]
(+6) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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クラリッサは、おいで。と呼ぶ声に導かれ、伸ばされた手に、今まで携帯を握って居た手を置いた。**
2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[昏い色の眼差しのある中で、2人は消えた。 そして届くメロディは、二重奏。]
――……そういう答えもあるのかもね。
[空虚だ《何もない》からこそ、 注げば何かが産まれるかもしれない。
2つであり1つを奏でる音は、そう奏者の耳に届いた。 音は、直球だからこそ、曲解を許す。 それが正しい答えかは、奏者には預かり知らぬこと。
ただ、その答えを得て、自分が自分であることの意義が 揺らいだのも確か。]
(0) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
子守り パティは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[>>3:44"さん"は無くても良いと返されて、はたと気付く。 彼の服装から、歳はそう変わらないのかもしれない。 相手からこちらが、何歳に見えるのかは分からないが。]
…桜が、啼いているのが聞こえたんです。 もっと欲しい、って。こちらへおいで、と。
夢なら、あの樹の姿も、それが欲するモノも、 全て私の内にあるものなのかと疑ってしまったのだけど、 やっぱり違う…と思うの。
のぞむさ…のぞむにも、聞こえてないんだ、ね。
[パティも同じような反応をしていたのを思い出す。 私は桜にからかわれているのかと、涙がこみ上げてきそうになった。 ぎゅっと握り直された手に、救われた気がした。]
(1) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[>>3:45夢じゃなかったらと問われて、寂しげに言の葉を紡ぐ。]
ここは――― 一見綺麗に見えるけれども、逃れられない、 魂の牢獄のような世界に…見える、かな。
過去を悔いても、救ってくれる人は…いなくて… 自分自身も、赦せなくて…。
…現実と、何が違うんだろう。
[夢の世界だと云うのなら、会わせてほしい。 願っても姿が見えないのなら、これは、桜が見せる私への戒めなのだと、そう思う。
だからこれは、現実と何ら変わりのない、世界。]
(2) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[あの人への想いを抱いたままでいられること 《ヴァイオリンを歌わせること》は、自分自身であること。 それをなくして生きては行けなかった。
だから……―――。 思ったのだ、自分自身で無くなれば《死んでしまえば》 苦しいと感じる自我も無に帰すと。 なのに捨てきれずにいたから、此処に今きっと在る。 あの人の前でなく、中途半端に鳴らす音に 意味はもうない筈なのに。
どんな形であれ、自分でなくなること。 それを2人の、今は1つになった音に知って。 急速に、セシルという存在は、虚無に近づき始める。 それでも、消えるなら、その瞬間までは自分でありたいと 無意識に唇が音なく刻む言の葉は―――《兄さん》*]
(3) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[桜の幹に凭れかかる。 じっと、何かを聞くように。]
……ッは。
本当に、薄気味悪ぃな、おまえは……。
[見上げた枝に、花はどれ程開いているのだろうか。]
(4) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[黒髪の青年が消え、代わりに薄紅色の花弁が舞う。>>3:56 青年が消える前、女性がその腕を掴み――その姿も掻き消えるように。>>3:64
確かに、そこにいたのに。]
吸われた、の? それとも……。
[夢から覚めたのか。
どちらにせよ、この状況を受け入れている自分に驚いて。 桜を見上げる。]
(5) 2012/03/15(Thu) 01時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 01時頃
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もっと欲しい、って、何を。おいでって、僕たちが。
[それを聞くだけだと、僕たちはここに呼ばれた、っていう説の信憑性が一番高くなる。 呼ばれたなら、理由があるはずで。ぼくはそれを知りたいと思ってた。 あそこから引き離してくれた、この桜の意図を。]
そう、だよね。 もし夢だったら、欲しい、のも、全部、エリアスの声ってことになる。 それに覚えはないなら、夢じゃないのかな……
[それでも、どこか実感が薄いのは。 自分が居場所をうつる、というのにあまりにも現実味がなさすぎたからか。 いや、もっといろいろな事柄が、現実味がないのだけれど。]
(6) 2012/03/15(Thu) 01時半頃
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魂の牢獄……牢獄。 逃れられない、か――エリアスは逃れ、たい?
現実と違わない世界だから、現実に帰りたい?
僕を救ってくれる人はここにいないけど、僕を苦しめる人も、ここにいない。 僕は夢じゃなくても、ここは気持ちよく、感じるけど。
[風が吹く。桜がざわめいて、また少し花開く。 瞬いて、視線を向けたその向こうに。]
[人影が足りなくなっている。]
(7) 2012/03/15(Thu) 01時半頃
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[彼と、それから彼女が風に
花びらに浚われるようにして消えてしまった場面は見逃した。
けれど]
……こんなに、少なかった?
[周りにいる人たちの数が減った事に気付かない訳がなく。 ぽつり、息吹いた*不安の芽*]
(8) 2012/03/15(Thu) 01時半頃
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マーゴは、樹の根元に座ったまま、花々の合間から月を見ようと*
2012/03/15(Thu) 01時半頃
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あ、れ。
[見間違いじゃ、ないよな。 もう一度瞬いて、でもやっぱり数人、足りない。 空いている手で目を擦っても、増えたりしない。]
なに、どうなって…… エリアス、何か、わかる?
(9) 2012/03/15(Thu) 01時半頃
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[黒髪の少女が不安を口にするのを聞けば、フンと鼻を鳴らして失笑し]
夢から覚めちまったんだろ。
……じゃなきゃ、桜に喰われでもしたか、だ。
[頭の中に響く声が、もし、真実であるのなら。 溶けるように消えた人達は、皆───]
(10) 2012/03/15(Thu) 01時半頃
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[気付けば、来た時よりも人が減っている。 その代わり、蕾は膨らんで。
もし、本当に桜が“共感”して吸っているのだとしたら。 あの二人もまた同じ感情を抱いていたのだろうか。
そうだとしたら。 きっとこの蕾が満開になったら、此処は哀しい色に染まるのだろうか。]
この桜は、私たちを食べる為に此処に呼んだんですか?
[奏者から借りたままのハンカチを握り締め、聞こえてきた声>>10の主へと問いかけた。**]
(11) 2012/03/15(Thu) 02時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 02時頃
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…何を、かな。体をかな、心をかな。 そのどちらをも……かな。
[>>6聞き返された言葉に対し、小さく呟いた。]
私は―――逃れたい。
弱い私には… 過去を切り捨てる事も、受け入れる事も出来なくて。
叶うなら、過去に戻りたいけど…
[と哀しそうに顔を曇らせる。]
(12) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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元の世界に帰っても辛い思いが続くなら、 "夢"の中に居た方が、気は楽なのかな?
のぞむがここに居たいと願うなら、 私がこの世界を悲観しちゃ、だめだよね。
[こうして人と対話出来ることを、有難いと思った。 確かに、彼の言うように、ここは悪い事ばかりでは無いのかもしれない。
そう考えていたところで、頭の中に「声」が響く。]
(13) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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[『次はお前だ』と名を呼ばれた。
繋いだ手はそのままに彼から視線を外し、声の方を――桜を見る。 最初に見た桜の姿は、まだ蕾が多かったと記憶しているが、咲き綻ぶそれは数を増していた。 そして、その周りに居たはずの人影は、数を減らしている。
桜の花へと身を窶せば、何もかも、忘れられるのだろうか。 そもそも、消えたら何も残らないのかもしれないけど。]
……次は、私が選ばれた、みたい。
[>>9彼に返す声は、得体の知れぬ恐怖から、微かに震えていた*]
(14) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 02時半頃
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[すっと、浮く様な感覚に彼女の薄氷の様な瞳は開かれて。 その時には、もう既にわかっていた。
気付けば、大きく枝を伸ばす桜の枝の上木の幹に背を預ける様に其処にいた。 座っていると、表現しても良いのかもわからないが。
もう、風は彼女の長く豊かな銀糸を揺らすことも無いのだろうか。 彼女が、その瞳をその髪と似た輝きを放つ月へと向ければ、ゆらり、舞う様に揺れた。]
(+7) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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貴方は、月が好きだったわね。
[初めて彼に会った時、照れたように彼が棚に並べられた本から手に取ったのは、名も知らない写真家の写真集。
その表紙は、夜の海に浮かぶ月。]
(+8) 2012/03/15(Thu) 03時頃
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