84 ― 手紙 ―
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ジェフに1人が投票した。
キャサリンに8人が投票した。
ジョージに1人が投票した。
キャサリンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ウェーズリー、ジェフ、アイリス、レオナルド、ポーチュラカ、プリシラ、ジョージ、サイラス、ミナカタの9名。
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―――昨日の話―――
[便箋のストックが既に切れていたのを思い出して 引き出しを引っ掻き回して、奥から古い薄紫の便箋を見つけ出した。埃を払い、枚数を確かめ胸を撫で下ろす。
薄紫を広げたあとに 金魚の踊る、淡い水色を広げて、無意識に目を眇めた。]
Charlotte………
[反芻してみれば、頭の片隅に引っ掛かるおと。 確か、女子生徒が、かわいい雑貨が在るのだとはしゃいでいた、店の名前だった。]
頑張っているようだな。 ああ、でも、
[下まで読み進めて、相変わらず、と苦く笑う。 時間が無いものだから、走るペンは何時も以上に荒く。 何とか解読可能な状態にして書留め、封筒に封じた。]
(0) 2013/05/27(Mon) 00時頃
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良し。 間に合うか。
[時計の針をもう一度確かめ、席を立つ。 身支度を整えながらもベランダを気にして 未だ帰らない子猫殿の為に、無用心ながら窓を開けておいた。
今日の相手は、生徒ではない。 ―――それも、時間には厳しい。 久し振りにスーツに袖を通して、部屋を飛び出した。
その景色の先に、郵便屋が居ることに蹈鞴を踏んで。]
この近くまで? いつも、ご苦労さんです。 ………毎回ついでで申し訳ないな。 良ければ、これを。
[有り難いと薄紫色を手渡して、駅に向け、走った。 大学時代世話になった恩師の待つ、*カフェに*]
(1) 2013/05/27(Mon) 00時頃
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― 少し前 ― [結局、詩の解釈について斬新な意見を述べた知人の講演は、毛ほども頭に入らなかった。ただ会場の片隅で、見知らぬ少年のことを考えていた。
アマンダの息子だと名乗る、ジョージ・リットン。 文章の雰囲気からすれば、十歳そこそこだろう。
アマンダに万年筆をプレゼントした記憶はない。 だから、万年筆の持ち主が手紙の送り主の父親だというのが本当ならば、自分と彼には何の血縁関係もないことになる。けれども、何故この住所へ彼が手紙を送ってきたのだろう?
手紙の消された部分を指でなぞったと同時に、講演終了の挨拶を聞いた。]
(2) 2013/05/27(Mon) 00時半頃
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[倒れてから一週間もしないうちに海外の病院へ移った。 研究施設も、近くに大学もある立派な病院だ。
残してきたものは多くはない。 箱いっぱいの手紙は持ってきた。いつでも、誰とでも、心の中で会えるように。
家族に託したのは、暫く返事が書けないことを知らせるメッセージカード。 とはいえ、それはかつての級友にくらいしか、機会があったとしても渡されることはないだろう。]
(+0) 2013/05/27(Mon) 00時半頃
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[第三者が見ていたとすれば花屋には一筆書いたというのに級友に手紙を寄越さないなどとは薄情だ、 と言われるだろう。
書けなかった。書きたくなかった。
小さな嘘も、本当のことも。 どこかで羨んでいた。健康で、楽しそうに生活している彼女を。 同じ教室で、同じように過ごしていた筈なのにどうして自分は病室に閉じこもって仮初の安寧を少しずつかじるように生きなければならないのかと。
恨んでいた。
彼女ではない。
運命を。]
(+1) 2013/05/27(Mon) 00時半頃
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[家に帰ったあと、机としばし睨みあった。
書いては丸めて、捨てる。 書いては丸めて、捨てる。]
彼が本当に僕の息子だというのなら、 どうにかして会ってみたい。 もしそうでないのなら――
[どうしたらいい? 本の好きな少年がひどくがっかりする様を思い浮かべる。
最後の一行――彼女の消息を尋ねる部分は、或いは少年にとって酷な質問なのかもしれなかった。だが、訊かずにはいられなかった**]
(3) 2013/05/27(Mon) 00時半頃
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[家族に頼んだのは到着した手紙を時々纏めて送って貰うこと、
そして、ルーカス・オルブライトという人物を自分の周辺で探して欲しいということ。
耳に馴染みのない名だった。けれど、どこかで聞いたことがあった。 どこだっただろう。 考えても分からず、悩むうちに『花が届いた』と電話で知らされた。]
花…
[何かの意味が秘められているのだろうか。 ナースに頼んで花の辞典を持ってきてもらい、該当する花の項目を読み上げて貰って少しだけ深刻な顔。
文通をしてくれたという事実にただ純粋に喜んでいた自分を少しだけ責めて。]
……あ、ごめんなさい。
[医師に呼ばれていたことに気付き、慌てて視線を上げた。 生か死か、自分もまたぼんやりしている暇はなさそうだ*]
(+2) 2013/05/27(Mon) 01時頃
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[ひどく安心するような声音で、肯定の返事がなされる。幾度も聞いた、カバンの留め具が閉じられる音がする。 それだけで男がどれほど心落ち着いたのか、改めて言葉にする必要なはいだろう。繰り返された日常の一端、ウェーズリーという郵便屋にかけた信頼は、それほどまでのものであった。 けれど安心などというものは、波打ちもしないアイアンブルーから掬い取るには難しい感情ではあった。
看護士も退出した個人部屋で男は一人、眼を開き、変わりもしない眼前の真白に視線を止めた。郵便屋にぶしつけな言葉を浴びせた後悔も、謝罪を逃した悔恨も、どうしようもない空虚感もすべて、両腕を縛る真白の内に見出すように、ただじっと見つめ続け。]
(+3) 2013/05/27(Mon) 02時半頃
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―― 翌朝:病棟個室 ――
[拘束の外され、けれど白に覆われた両腕のまま、男は病室にいた。 彼は随分と落ち着いているように思われた。それもそのはずだ。一種の諦念を抱えてこそいれ、男に抵抗する意志など欠片も持ち合わせていなかった。仮に両足が自由であれば脱走という懸念があったけれど、現実として、彼の片足はギブスに覆われている。]
[男は身を起こし、自分の荷物へ視線をやった。 看護士に頼んで出させた手帳と、愛用のペンと、それから便箋が彼の目の前に広げられている。]
(+4) 2013/05/27(Mon) 02時半頃
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[開かれた手帳の前にも、彼はほぼ無表情であった。 自らが記した文字列を紺青だけで追い、赤裸々に紡がれた感情の一片を――その先に起こることを知らない、闇雲な期待を感じさせる言葉を眺め。けれど何も感情を表さず、読み終わらせた。
彼自身が出した手紙を思う。 本来ならば。舞台のあるはずであった****についたら、郵便の転送手続を行うはずだった。であれば、郵便物は自室にたまるばかりであろうか。本人に渡らなかった手紙として、郵便局にとどまるのかもしれない。]
――……花屋にも、迷惑をかけた。 あれで金額が足りればいいが。
[彼は、花屋が最初の一通目の時点で花束を用意していてくれたことを知らなかった。もしかしたら、無人の部屋の郵便ポストに入れられた花束が、ゆっくりと枯れていくのを待つばかりかもしれない。二つの紺青を静かに寄せ、無意識に生まれ落つ連想を、身動きもできず枯れるばかりの花束からの連想を遮る。]
(+5) 2013/05/27(Mon) 04時頃
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[枯れいくばかりだろうか。 もしかしたら、と過った懸念は連想を産む。徐々に湧き上がる連想は歯止めを知らず、止そうと思えば思うほど思考のあちらこちらで芽吹き始める。脳が窒息していくような、そんな不快極まりない不可視の首縄に囚われた感覚に、男はきつく瞼を降ろした。]
――……仮に、そうだとしても。 やらなければならない、ことがある。 きちんと言葉を、今度こそ、の、謝罪を。
[胸中に沈み込んだ鉛を吐出すことは出来ない。のろのろとした動作で腕をあげかけ、その先端の、真白いギブスを改めて視界に入れた。]
(+6) 2013/05/27(Mon) 04時頃
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[筆をとることはおろか、プレイングカードのデックでさえ掴めない、ただの棒の先端とでも言うべき腕を見。
男は微かに口を開き、噤む。「つかめないのか」そう小さく繰り返したのち、徐に彼は筆を咥えた。 キャップさえ空いていないペンを、口のみを使って筆記具に昇格させるのは聊か無謀な挑戦であった。それでも彼の病室内には芝悪の間、エナメル質と硬質なものがぶつかる音が響く**]
(+7) 2013/05/27(Mon) 04時半頃
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―今日のこと―
[今日、少女の手元にある手紙は二通。 一通は、見慣れた郵便屋の配達してくれたもの。 もう一通は――……
そのどちらも、少女は開けるのに勇気を要した。]
(4) 2013/05/27(Mon) 09時半頃
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[一日の間を置いて届いた相手からの手紙を、開く。
真剣な顔で、便箋に並ぶ相変わらずの几帳面そうな文字列を追って行った。
ぴたりと碧色が一枚目のある場所で止まる。 不意に飲んでいた息を、ゆっくりと吐き出して。 最後まで読み終えてから、瞼を閉じた。]
……そっか。 そう、だったんだ。
[唇に、ゆるく弧を描く。]
(5) 2013/05/27(Mon) 09時半頃
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[一通目の返事を書く前に、もう一通へと手を伸ばす。
最近毎日のように見ている文字が、はじめての手紙という形で何を綴っているのか。 少女は想像できないまま開き、それを読み終える。]
……私にとって、何が、一番大切なのか。
[唐突に。 少女は理解していた。
文通友達のくれた言葉を思い出す。 一通目の返事のために、そっとペンを取った。]
(6) 2013/05/27(Mon) 09時半頃
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[書き終えて上げた少女の顔に、寂しさを混ぜた微笑みがある。
導き出した自分なりの答えはちくちくと痛いけれど、何も分からなかった頃よりも、表情は晴れ晴れとしていた。]
さてと…… 家出でもしちゃおうかしら。
[表向きのお嬢様は、不穏な単語を気楽に口にした**]
(7) 2013/05/27(Mon) 10時半頃
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[ある者の名が記された封筒は、行き先を失い一所に留まり、 またある者の名が記された封筒は、彼女を愛する家族の元へ届けられた。 暫く返事が書けないことを記したメッセージカードは、あるいは級友へと渡されることもあるかもしれないが。 それを託されたのは郵便屋ではない。
郵便屋が託されたのは、ある一つの伝言。 それも「もし」という言葉付きのもの]
(8) 2013/05/27(Mon) 20時半頃
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[渡された想いを受け渡す、橋渡しにすぎない郵便屋。
どこでもない道端でふと立ち止まった彼は、 ポケットから一通の封筒を取り出した。
ゆっくりと封を開き、中の便箋を取り出して――**]
(9) 2013/05/27(Mon) 20時半頃
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[昨夜、叔母さんから話をされたジョージは、部屋に戻っても何もする気が起きませんでした。 書きかけの手紙や、開かれたままの本、ページを押えるように置かれた文箱の中で、私はジョージをずっと気にしていました。 灯りをつける気力もないようです。 暗い部屋に、嗚咽を堪える音が響きます。 子供らしくないわ、そんな泣き方。 そう笑ってくれる人は、此処にはいません。
その日、部屋に灯りがともることはとうとうありませんでした]
(10) 2013/05/27(Mon) 20時半頃
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[翌日、ジョージは二通の手紙を郵便屋さんから受け取りました。 もう、ジョージは元気そうに見えます。 ありがとうございます、ってお辞儀をして笑顔を見せることまでしました。 郵便屋さんを見送ってから、送り主の名前を確認します。一通は知らない手紙だって、すぐにわかりましたから]
……あっ
[嬉しいのか、悲しいのか、どんな顔をすればいいのか。よくわからない、そんな顔をジョージは見せました]
(11) 2013/05/27(Mon) 20時半頃
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[窓辺の机に肘をつき、物憂げに外の景色を眺めて溜息。 先ほどから万年筆はちっとも進まず、便箋はまっしろなまま]
どうしてこんなに、気持ちがざわつくんだろうね。
[ぽつりと呟く声を、聞く人がいるはずもなく]
(12) 2013/05/27(Mon) 21時頃
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―― 自室・昨日深夜 ――
[帰宅してからもしばらくは手紙を開くことが出来ず ようやく封を切ったのは深夜の時間帯になってからだった。
封筒の中身すら、元上官らしい清廉なものだ。 入っていたのは漂白されたような青白さすら感じる便箋が一枚と、片道の汽車のチケットが一枚。]
…………。
[手紙を読み進めていくうちに、穏やかだった表情は徐々に引き締まったものに変わっていく。 まるで、警察官だったころのように。]
(13) 2013/05/27(Mon) 21時頃
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―― 自室・翌朝 ――
[久しぶりにベッドで眠った青年は、まだ街も覚めやらぬ早朝に目を覚ます。 これもまた、警察官だったころの名残。]
……お見通しですね。
[今までずっと、喉の奥に引っ掛かったようにしてあった思い。 言い聞かせて宥めてきたけれど、それを再び引きずり出した手紙は机の上に広げられたまま。
手紙には近況の報告と、ある仕事の誘いが細かく書かれていた。 それは警察官とは少し違っているそれだが、青年の心の奥底で燻り続けていた思いを形にするには十分なものだった。]
戻ると言ったなら、何と言われるでしょうね――
[口にして思うかべるは職質から知り合った友人のこと。 彼に出した手紙の返事は未だ来ていない。手紙の中で願ったそれが叶うことがあれば、そのリアクションも期待できたのだろうけれど]
(14) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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いらっしゃいませ。
[郵便のやり取りが終われば、いつもの日常。 年頃の少女たちに混ざって、おばあちゃんのような人がいたり、親子連れだったり、それは様々だが。
たまに、男性がくることもある。 プレゼントを真剣に選んでいる人、悩んだ挙句なのかテイストがごちゃ混ぜで包んで欲しいという人。 すこし、羨むような気持ちがないわけでもなく]
[レジの奥に腰掛けて、帳簿とにらめっこをしていれば ふと入ってきたのは男性で 小物が並ぶ前で固まっているあたり、なれないことはよくわかる。 あまり声はかけない方だけれども、こういう時は]
(15) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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[結局一度ペンを置いて、引き出しの中を探りだす。 見つけたのは誰かが旅行の土産に買ってきたポストカード。 美しい花の咲き乱れる庭園が描かれたその絵ハガキに、 万年筆でさらりと絵をかき足した]
……ふふ。
[明るい光の中でたたずむのは、タキシードを身に纏った、すらりとしたシルエットのウサギ。 ついでにたくさんのトランプカードも舞わせてみた]
たぶん届かないだろうな。……うん、その方がいい。
[返事が遅くなったから、もう発ってしまっただろう。 出発が決まったとは書かれていなかったけれど、 きっとそうだろうという、確信に近い予感がしていた]
(16) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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[机の上の上官の手紙の下には、広げられたままの原稿用紙。 もう最後の章に突入しているジュヴナイル。
今あの職業に戻るのなら、この小説というものは手放さなければならない。 手放さなくとも、しばらくは書き上げることは難しいだろう。
選ぶことは容易く、しかし手放すことは難しい。 ――否、手放したくない。 手紙のやりとりででも、楽しみにしていると言ってくれた人がいる。 いっそのこと、上官の手紙など届かなかったと破り捨ててしまおうか。二転三転する思いに揺さぶられ、手紙を取ろうとしたそのとき]
……っ、お、まちください。
[玄関先でチャイムが鳴る。 不意のそれに驚きぎこちなく返事をしつつも、指先はとうとう手紙を引き裂くことはなかった。]
(17) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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なにかお探しですか?プレゼントとか。
[顔はまだすこし幼さが残っていて、高校生だろうことはわかった。 それゆえにまだ慣れていないのだろう、こんなところには。 たまにわかり切ったような顔をして買って行く人はいるけれど]
今ですと、女の子に人気があるのはこれですけれど。 …あ、すでにこれは彼女さんお持ちなんですね。
それがお気に入りのようですと、こういうのが好きかなと。 あとはベーシックにハンカチとか、お手紙がお好きなようでしたら文房具の類とか、レターセットなど、買われて行く方は多いですよ。
[にこりと笑って、その場を離れる。 あとは彼自身が選ぶのがいいだろう。 あんまり追求するのは良くないことは学んでいた。
…たっぷり1時間ほど悩んで行った結果を包みながら、 うまく行けばいいなと見知らぬ二人を思ってみたり]
(18) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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