164 冷たい校舎村3-2
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シメオンに1人が投票した。
チェビイに7人が投票した。
チェビイは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ポーチュラカが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、シメオン、リツ、カイル、レティーシャ、志乃、サミュエルの6名。
────キーンコーンカーンコーン……
(#0) 2015/07/12(Sun) 00時頃
[午後8時50分。4度目のチャイムだ。
今日も等しく、夜がやって来る。
随分、寂しくなってしまったね。
規則正しく、君の友達は、消えていく。
この冷たい校舎だけが、取り残されていく。]
(#1) 2015/07/12(Sun) 00時頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 00時頃
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―北洋病院入口前―
[息を切らせながら北洋病院の入口前へと辿りつき、立ち止まって軽く息を整える。 病院だから携帯の電源を切らないと、と、コートのポケットから携帯を取り出して一度画面を点灯させてみれば、 マナーモードにしていたから気づかなかったが、 メールや着信が幾つも溜まっていた。恐る恐る誰からのものか見てみれば、全て弟達からのものである。]
…まあ、あんな風に出てきたら心配かけちゃうよね…。
[そう呟いて、また罪悪感が湧いてきたが、やっぱり引き返す気にもメールを見る気にもなれなかった。 そしてそのまま電源を落とそうとしたところで、手に持つ携帯が震える。また弟のどちらかだろうか、と 思いつつ画面を見れば、そこには電話の着信画面と、『三星月詠』の文字>>3:+24があった。」
(+0) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 00時頃
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…え、月詠ちゃん!?
[彼女は、まだあっちの世界に居るんじゃないかと思っていたが、違うのだろうか。驚き慌てながらも画面をタップして、通話状態にすると携帯を耳元へと当てる。]
も、もしもし!えっと来夏です! 月詠ちゃんも、こっちの世界に戻ってきてるの…!?
[あっちが電話をかけてきたんだから名乗る必要なんてないのに、慌てていたせいかつい名乗りつつも、期待を込めながらそう問いかけた。
だって、あの世界に皆が閉じ込められたままなんて、やっぱり…上手く言えないけど、よくない、と思う。 例えそうするのが"ホスト"にとっての救いなのだとしても、"ホスト"含め皆帰ってきてほしい。 皆は、生きて、一緒に幸せな時を刻んでいってもいいんだから。…そこには、私は、いないかもしれないけど*]
(+1) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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―回想・高校三年生春―
[ これからは更に受験に向けて勉強をする様に、と。 神経質そうな担任が、そう言ってからだった。 多分、それがトリガーになってしまった。 ]
(0) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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[ 寝つきが悪くなった。そして、基本、眠れない。 ようやく眠れたと思っても、何度も目が覚める。 そうしてまた寝ても、朝になって起きても。 頭がぼんやりして、眠った気にならない。
それだけじゃなくて、勉強したら苛々する。 酷い時には、なにもかもにも苛々する。 普段はなんてことのない運動で疲れた。 きっと体力が、落ちている。
成績が落ちた。一点でも、それが怖くて。 勉強しようとしても、どうしてだか。 上手くいかなくて、きっと悪循環になっている。
エトセトラ、エトセトラ。 そんな話をした葛城志乃に対して、 医師は呆れた様にこう言った。 ]
(1) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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『カツラギさん、どうして今まで言わなかったんですか』
(2) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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―少し前―
[かけられた声>>3:321に、あぁ、覚えていてくれたんだって、嬉しくなって。 頷いてみせて、こちらも囁いた。]
んじゃ、飯食ったら、 その……よろしくな。 俺も、聞くから。
[嬉しい、嬉しいのだけれど、何となく緊張する。 付き合いこそ長いけれど、改めて真面目な話をするのは何時ぶりか。
万一、あの時と同じ言葉が返って来なかったら。 まずそんなことを考えてしまう位には、否定や同情の目線に慣れてしまったらしい。 なんとまぁ、弱虫なことか。
うだうだと悩む顔なんて見せまいと、先に教室に戻るらしいの背に手を振って、 そうして、漸く、食事にありつくこととなったのだった。*]
(3) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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[ ――医師にそう言われて、 訳も分からず睡眠導入剤を処方されて帰宅した自分は、 なんてことないと言いたげに、 玄関で仁王立ちしていた母と兄を見上げた。 どうしたの、って、首を傾げて言ってから、 病院で診断された症状を、淡々と告げる。 ]
『受験ノイローゼ、みたい』
[ 空気が、冷えた。
――あのね、志乃。母が、言う。 今にも泣きだしそうだったあの顔は、 果たして自分と似ているのだろうか。
普段は優しい母の声が、 その日は咎める様な、声だった。 ]
(4) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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『進路を縛りはしない』 『行きたい場所が難しい大学でも、否定はしない』 『いつも言ってるけど、好きにやりなさい』 『就職だろうとなんでもいい』 『だけど、せめてこれだけは言わせて』
[ 何?と、また、首を傾げる。 抱きしめられた。その身体は、とても、細かった。 ]
『――息抜きをしなさい』
[ ――ぽかん、として。 自分のその表情に、また、泣かれそうになった。 ]
(5) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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[ それでも、その顔を見ても、分からなかった。 だって、間違った立ち方を支えに、 ただ走り続けて、そして生きてきた葛城志乃は。
どれだけ勉強して、知識を得たとしても。 "息抜きの仕方"なんて、まるで知らなかったのだから* ]
(6) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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[コール音は、途切れた>>+1 電話口からは、何だか慌てたような来夏の声が聞こえる。 その様子に笑み混じりに口を開く]
うん、戻ってきたよ。
[ただいま、なんて付け足しながら。 その表現は、きっと正しいはず]
来夏も無事? その様子なら大丈夫そうだけど。
[「こっちの世界」という表現から、やはり来夏も、 自分が見た世界と同じ場所を知っているのだろう。
なら、体育館でのあの時のことも、多分]
(+2) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 00時半頃
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ねえ、来夏。 別所くんのマネキンを見たとき、どうして謝ったの。
[>>2:29 体育館の中央にあるものに呆然としていた時。 彼女の青ざめた顔と、何度も謝る姿を思い出す]
―― 彼がああなったのは、来夏のせいじゃない。
[だから、大丈夫。 穏やかにそう言って、今どこにいるのかと問うた]**
(+3) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
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―悲劇が、喜劇になった瞬間の話―
『生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ。 つまり、荒れ狂う運命の投石と矢に耐えることと、数多くの苦難に武器を取って挑み、それに対峙することによってその運命の投石と矢を終焉させることのどちらが高貴なのであろうか。』
[ハムレットの問いかけは、まるで涼介自身への問いかけのようだった。 耐え忍んでじっとしているべきか。戦うべきか。 涼介は、武器を取って戦う事を選んだ。 だから今、こうして、舞台に立っている。 耐え忍んで、いつか空が晴れる見込みがあるならば、或いは涼介も耐え忍ぶ事を選んだだろう。しかし、世界の終焉を待つのみだった場合、耐え忍ぶ事に、意味はない。 戦い続けて、燃え尽きる。その方が、性に合っていたのだ。]
[最終公演。ステージの上。涼介はハムレットだった。 そしてこれこそが、涼介の人生に幕を下ろさせたのだった。]
(7) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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―喜劇から、半年前―
[それは、唐突に訪れた。 最近、妙に物忘れが多いなあと、携帯に持っていく物をメモするようになった、半月後。稽古中唐突に、涼介は昏睡状態になった。 医者に行っても、脱水症状と言われ、何も原因がわからないまま、普通の生活に戻る。 しかし、それからたった三日後。 涼介は、自分の違和感に気付いた。]
[朝起きて、ここがどこだか、自分の名前すら、覚えていなかった。 母の顔を見て、はじめまして。と口にした。 何を寝ぼけているのと笑った母の顔が、みるみる内に青ざめる。 涼介、何を言っているの。どうしたの、具合が悪いの。 知らない人とは言え、そんな表情をさせるのは、ひどく心苦しかった。]
(8) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[青ざめた母親に無理やり車に乗せられ、病院に向かう途中、ふと、北洋高校が見えた。 その校舎を見た途端に、脳内に、情報が駆け巡る。 それはまるで、知識の洪水。 唐突に戻ってきた記憶に、涼介はしばらく呼吸がうまくできなかった。]
(9) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[母親にもう大丈夫と告げたけれど、母親は青ざめたまま、自分に精密検査を受けさせた。寝ぼけていたにしては、性質が悪かったからだろう。 結果的に、脳の精密検査によって、涼介の身体には問題が見つかった。 短期記憶喪失障害。 若年性アルツハイマーとは違い、こちらは短期だけは記憶が保てるらしい。 計算すると、おそらく今保てる記憶の期間はたった半年。 半年経つと、記憶がリセットされてしまうらしい。 今はまだ症状的には軽く、例えリセットされても、今日のようにきっかけ次第で記憶は戻ると言われた。 確かに不便ではあるけれど、普通の人と変わりのない生活を送れると、医者は保障してくれた。]
(10) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[それを聞いて、もちろんショックだったけれど、でも、役者を続ける事はできそうだととても安心した。]
『日記をつけなさい。そして、朝目が覚めたら、必ずまずそれを読みなさい。 かかさず毎日つけて、目立つ所に、自分のかかわりがある人の名前と特徴、写真を貼りなさい。 それだけで、君の記憶の補助になるから』
[そう言われて、涼介は日記を書き始めた。毎日、どんな小さなことでも、事細かに書きつくした。]
[幸い、涼介は物覚えが良く、セリフ覚えが得意だった。ごっそり記憶がなくなるのは半年ごとだし、時折なくなる少しの記憶に苦労はさせられても、別に、平気だったのだ。 少しハンデがあったって、役者で居られる限り、涼介は生きていける。 むしろ、燃えてくるじゃん。やる気が、燃え上がる。 そう、最初は、そう思えていたのだ。**]
(11) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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―― 深夜・自室にて ――
[ガッ!
響く音を立てて、打ち付けた額に痛みが走る。]
〜ったぁー!!
[涙目で額を押さえながら、はたと冷静になった。]
あれ?
[自室。机の上にはノートと参考書。 手にはシャーペンで机に向かっている。 うたた寝から目覚めたところなんだろう。 だけど、おかしい。だって僕は。]
学校に、いたはずなのに。
[ぽつりと呟く。リアルな夢、にしてもおかしい。]
(+4) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[視線を落とし、そこで携帯電話が着信の光に気付く。 開けば着信履歴に別所くんが並ぶ。 閉ざされた校舎のことを思い出して、青褪める。 さらに届いたメール>>3:+4を開いて、絶句した。 慌てて別所くんに電話をかけると、3コール後に繋がる。 『郁!』 ぎゃんぎゃんと投げられる言葉に軽く電話を遠ざける。 なんでこんな時にお前と連絡つかねーの!?とか、 委員長とも連絡つかねーし!とか、 合間に混ざる愚痴めいた言葉に、思わず反論する。]
仕方ないじゃないですか、 今まで学校にいたんで……あ。
[夢かも知れないのに、馬鹿な事を言った。 そう自覚して口ごもる。 別所くんはぴたりと黙って、 先ほどより低い声で僕に言った。
別所くん自身も、学校の夢を見ていたことを。**]
(+5) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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― 教室 ―
[美術室から教室に戻ってきて、席に着くのが久しぶりに感じる。 黒板にはいろいろと文字が増えていたみたいだけど、しっかり確認しなかった。
>>3:301郁くんからチョコレートをもらう。 おなか減ってるように見えたのだろうか。でも、そういえばまともなものを口にしたのは昨日のシチューくらいだ。 ありがたく貰って、口に含む。
渡してくれる時に、たどたどしく「恋さん」って呼んでくれる彼には、可愛いという感想を抱く。 初めて会った時は「館石さん」って呼んでたけど、あたしが名前で呼んでほしいって言ったら、頑張ってくれた。 それが嬉しかったし、やっぱり可愛い。
やがて郁くんが棚から――文化祭の時のあの映像のディスクを持ち出して、どこかへ行く。 それを黙って見ていた。気にならなかったわけではない、けど、他の事を考えてたせいで精一杯だった。
そして、しばらくしてチャイムが鳴る。>>#0]
(12) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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― 3階・視聴覚室 ―
[またマネキンが増えた。そんな確信を持って教室を出る。 あたしじゃない。じゃあ誰だろう。
ひとまず向かうのは、さっき郁くんがディスクを持って向かった場所。 映像を見るなら――うってつけなのは視聴覚室。
>>3:341扉を開けば、まず目に飛び込んできたのは、大きなスクリーン。 あの時の映画――エンディングに差し掛かった、みんなで笑っている場面が映し出されていた。
そして、中央の席に何かが座っているように見えて、近付けば。 傷付き、血を流していても、なお、穏やかに佇むマネキン。
郁くんだ。そう思った。 誰かと一緒にいたのだろうか。それが誰だか分かることはないけれど、そう見えた。
恐怖はやっぱり感じない。 マネキンの頭を撫でて、いつもやるように軽く抱き締めながら、時の止まったスクリーンを見る。 感触は冷たかったけど、今度は何故か、少しだけ安心した。]
(13) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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―現在・1F廊下―
[ 教室へと、歩んだその時だった。 色に染まった上履きの音を、たん、と。 廊下に小さく響かせた、時だった>>#0。 ]
チャイム…?
[ また、鳴った。 同時に、足元がぬるり、滑る。 ]
(14) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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……?
[ しゃがみこんで、なんだろう、と。 絵具、乾いてないのかなって、人差し指で掬う。 指についたものは赤くて、鼻をつく鉄の臭い。 ああ、血だ、って、冷静な頭で思う。 じゃあ、あちこちに見える、小さな欠片はなんだろう。 欠片だけじゃない。足跡と、それから、血だって。 点々と、何処かに続いていた。 ]
(15) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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――律、あっち、
[ そう言って、髪を揺らす。 "何か"の痕跡を追う様に、歩みは速くなって。 ――そうして、昇降口の扉の外。 白の中に、赤があるのを、見てしまった。 駆け寄って、昇降口の扉に手をついても、 力を入れても、無理だ。びくともしない。諦める。 触れることは出来ないけれど、だけど、分かる。 あのマネキンを、自分は知っている。 あの子は、 ]
……千佳子、だ。
[ 今度こそ、名前を呼んだ。 血が流れていて、あちこち欠けているというのに。 その姿は、痛いのかなって、なんだか、怖いなって。 そう、感じてもおかしくないのに。 ]
(16) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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――先に、帰ったんだ。
[ マネキンの表情を見たら、全然違う思いが出て。 私だけかな、って、そう言いたげに、 自分より高い頭を見上げる。
力の抜けた様な声と。 それから、柔い表情が出たのは、どうしてだろう* ]
(17) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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── 少し前:1F図書室 ──
でも、今は、そう思ってないんでしょ。
[ そう言って、目を細めてみたけれど、 それも、僅かな間。
囁きに、目を丸くして。]
── 知らなかった。
[ そう言った自分が、我ながら、 あまりに間抜けなもんだから、 堪え切れず、小さく吹き出す。
ふわり、と、柔い風が吹く。 今度は、また、見下されて>>3:338、 同じように、立ち上がった。
緩やかに足並みを揃える。*]
(18) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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