185 虹彩異色の死
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が7人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、囁き狂人が1人、人狼が2人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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時は満ちた。
夜更け、村の多くの人々が眠りにつく頃合、
松明の火が幾つも近づいてきた。
自警団の全員が、集会場の前に勢揃いしている。
そして自警団長が張り上げる大声は、
集会場内の人々にも届くことだろう。
「これから一週間、お前たちを隔離する!
一週間経って何もなければ、そこから出してやる!
しかし、もし何かが起きた場合は、
お前たちの中に、人狼や危険思想を持つものがいると考え
―――疑わしきを処刑する!!」
(#0) 2016/03/03(Thu) 00時頃
その声色は決して苦渋の決断の結果とは言い難い。
村を守りたい建前の裏にある、恐怖や自衛、
そして彼らの我が身可愛さを、察する者もいるだろう。
今はまだ自警団員達も、
この中に人狼がいるかは半信半疑であった。
しかし被害者が出れば、――**
(#1) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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[夢の中に見るのは、お伽噺の王子なんかじゃない。
だって何も知らないお姫様なんか、どこにもいないんだもの]
(1) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2016/03/03(Thu) 00時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2016/03/03(Thu) 00時頃
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[何も知らない13の小娘が、刺繍をする手元を照らすためにカーテンを開けただけ。 そこでたまたま家に香油の買い付けにきた調香師の青年に一目惚れをしただけ。 頭の悪い小娘は、調香師の青年に求められるがままに、部屋の戸を開けてしまっただけ。
……娘は、甘いお伽噺話のロマンスを夢見ていただけ。
だけど、部屋に入った瞬間、王子様みたいな調香師は、くにゃりと獣の顔になってしまった]
(2) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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─ 二階廊下 ─
……そうだな。>>0:396
[ 「汝は人狼なりや?」の返事は誰もが「NO」だ。 犯人でない者も、犯人も同じく。 ]
そう願いたいな。 確証があるなら、とっくに吊るし上げるなり何なりしてるだろう。 未だに閉じ込めるだけなのは、自警団にも事情が良く分かってないからだろう。
(3) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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[ 「さみしい」>>0:400という言葉は妙に胸を打った。 今度こそ酒は止めよう、と何度もした決意をまたした。 そうして、真面目に暮らして、妻にいい物を食わせてやろう。 そう思えただけで、誤認された価値はあった……と思った。 ]
そうか。俺なんか信頼するのか。 なら言っておくが、俺もやっていない。
[ こんな言葉に何の価値があるか分からないが。 クラリッサが階段へ向かうのに気付いたら、少し避けて道を譲った。 ]
(4) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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―未だ夜の更ける前―
ええ、シーシャさんとは、とても印象的な出会い方をさせてもらったわ。 喧嘩はしてないのね。……良かった。
[シーシャがモンドを挑発していたのが気にかかっていた。 自分が自制を求めた言葉>>0:333が効を奏したとは思わないが、取り敢えず揉め事が起きていないことに胸を撫で下ろす]
ピッツァかあ。 貴女もソフィア君も、大概、器用だよね。
[オーレリアも一通り料理は出来るが、自分の料理の腕前はよく分からない。神父は娘の料理を美味しいとも不味いとも言うことは決してなかったから]
じゃあ、折角だし付き合って貰おうかな。
[一緒に階下に行こうと誘うミツボシに頷き、共に部屋を出る。
未だ時は来たらず。 けれど、弛緩した長閑な時間もあと少し――]
(5) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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――キッチン――
[二階から降りて来ると、キッチンへ立ち寄りソフィアの姿を認める。]
あ、先に洗い物してくれてたんだ。 ありがとう。
私お皿拭いてしまって行くね。
[洗いあがったお皿を布巾で拭いて、棚に戻して行く。 そんな時…… 夜だと言うのに、窓の外に揺れる松明の灯り。 聞こえて来る声に、身体を強張らせた。]
(6) 2016/03/03(Thu) 00時頃
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しょ……けい? 何言ってるの。
一週間何も無かったらって、処刑って。
[胸の前で服をきつく握る。]
一週間何もなければ、良いんだよね。大丈夫…だよね?
[不安気に揺れる茶色と紫が、ソフィアの金と赤を見詰めた。]
(7) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[「やっていない」>>4
その男の言は、
誰も信じないかもしれないし 誰かが信じるかもしれない。
少なくともその二つで言えば どちらでもない。と言える。
好みの問題だから。 可能性なんて幾つもある。 屈強そうな男。か弱そうな女。あの人、この人。 ただ一番考えるに易いは、ここにそんな存在はいない。
道をあけてくれたモンドのそばを通り抜け 階下へ、むかう。]
(8) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[閉じた肉を無理矢理割られて、泣いても喚いても、覆い被さる獣は退けられなくて。
そして乙女の肉を喰らった獣は、私の耳元で囁くのだ]
「お前と駆け落ち?やだね、冗談じゃない 気持ち悪いだろ、虹彩異色の女なんか連れて歩けるかよ」
[白紙の身体を荒らすだけ荒らして、彼は去っていってしまった。
後には【知ってしまった】が故に淑女ですら無くなった私だけが残った]
(9) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[ポトフは何処か懐かしく優しい味に思えた。 ローズマリーの言葉>>0:399に憧れるような眸を向け]
マリィも料理、上手になった?
[楽しいと思えるだけ料理しているのだろう、と。 深く考えず、すごい、の対象に彼女を含む。]
……ん。
[僅かな間、が少しだけ懐かしさを思い出させる。 一緒の部屋、と聞けば、喜びと戸惑いが入り混じり]
いいの? あ、……っ、私は、マリィと一緒だと、嬉しい。
[けど、本当にいいの、なんて 続けそうになるのを飲み込んで、こくりと頷く。]
(10) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[ 適当な扉の前に来たら、娘達の話し声がした。 これはオーレリアと……ミツボシか? 流石にこの部屋は不味いだろう。 もう少し奥へ行った。 ]
[ 人の気配はない。 押したら扉は簡単に開いた。鍵がかかっていなかったらしい。 ベッドの上に、荷物がある事には気付かなかった。それがローズマリーの物だとは、知りもせず。 ]
[ まだ半乾きのシャツを脱ぎ、下着と靴下だけになる。 シャツを干せる場所を探して部屋をうろついた。 ]
(11) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[大切に育ててくれた両親を裏切ってしまった浅はかさ、軽率に他人を信じてしまった愚かさ、そんなものを悔いても時は還ってこない。 必死に両親の望む【淑女】を演じてきた。 両親の加護を失えば、もっともっと辛い目に遭うかもしれない。 そんな汚い気持ちで、ずっと生きていた。
もう3年間もずっと、仮初の淑女だった。
だから今も夢に見る。 もしあの時、彼が私を受け止めてくれていたら、私はどんな道を歩んだろう、と]
(12) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2016/03/03(Thu) 00時半頃
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― 夜更け前・広間→二階個室 ―
あたしの手料理食べたらァ メルヤなんていちころよ。
[ふふ、と悪戯な笑みを浮かべてみせた。 敵は食材の価格なだけである。]
良いも悪もないわァ それじゃ、決まりねェ
[頷きを確認すると、空になったポトフの更に匙を重ねた。 ついでに食べ終えたならメルヤの皿も重ねるのは仕事の癖。]
鞄持ったらァ、メルヤの部屋に向かうわ。 先に行っててェ。
[食事を終えれば片付けもして、二階の個室へ向かう。 鞄を置いた部屋を空にして、鞄を持ってメルヤの部屋へ向かう ――正確には――向かうつもりだった。]
(13) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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!?!?
[扉を開けるとモンドが下着と靴下姿でいた。 今、悲鳴をあげなかったあたしを褒めてくれてもいい。]
ぁ あの …
(14) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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― キッチン ―
あ、ミツボシちゃん! ううん、いいのいいの それより荷解きは終わった? ボクは荷物もなく連れてこられたから……
[父親があとで持ってきてくれるといいな。 それくらいの気持ちで待っていた]
うん、なおしていってー
[微笑みを浮かべてミツボシに告げた時だったか。 >>#0外から聞こえてきた声が集会所の中に聞こえてきた]
(15) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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えっ、えっ……? 処刑? 何言ってるの……?
[金と赤の瞳が揺れる。 >>7ふらりとミツボシへと振り向けば心配そうな姿が目に写った。 ソフィアはミツボシに近づくと胸元の手を両手で包み込んだ]
う、うん……一週間何もなければ大丈夫、だよ 何もないよ、きっと 皆、お料理をおいしいって食べてくれたよ!
[だからきっと大丈夫。 小首を傾げて、何時もと変わらぬ微笑みを。 それでも瞳は揺らいでしまっていたかもしれない]
(16) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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そ、そこのっ か、 かばん っ!!
[必死でベッドの上に置きっぱなしにした鞄を指差して それは自分の所有物アピールをする。]
(17) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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―しばらく前―
そう、ね。誰かに花を頼めればそれもいいのだろうけれど。 でも、どうせならやっぱり自分で、お参りするのが一番ですもの。 ……大丈夫、少し遅くなっても分かってくれるだろうし、
……いえ。すぐに戻れるわ。きっと。
[ローズマリーに>>0:326というよりは自分に言い聞かせるようにそう口にした。そういう淡い期待もあった。]
……寝るのなら、どこか部屋を見つけないとね。 私は屋根裏でも別に構わないのだけれど…
[そう言いつつ、なんだかんだと眠れずに過ごしていた夜更け、自警団の怒鳴るような声を聴いた>>#0]
(18) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[階段を下りて少しして 揺らめく焔が磨硝子の向こうに見える。
このまま放火されるのか。 構わないけど。]
……。
[しかし予想とは違った。 自警団長と思しき人物の声が聞こえる。
一週間。何もなければ。 なんだ。たったそれだけ。
この場にいるほうが窮屈かもしれないけれど そう決められてしまったのだからしょうがない。]
(19) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[あとに続いた、処刑という言葉にはふぅと息を吐き]
……疑わしき。
[そもそも何か起こらなければ、それもないのだから 何か起きたら、その時に考えよう。]
(20) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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ぬっ……?!
[ 突然扉が開いた。>>14 ぎょっとして、下着と靴下だけの格好で振り返る。 いくら監獄まがいの集会所だからといって、ノックくらいはすべきじゃないだろうか。 いや、鍵をかけてなかったモンドもモンドだが……。 ]
……何だ。
[ 何を言うべきか分からず、とりあえず聞いた。 手の中の濡れたシャツは着た方がいいのか、そうでないのか。 今から着たとて、もう色々手遅れな気がするが。 ]
(21) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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―――うん。そうだよね。
[包み込んでくれる両手の温もりに、瞳に温かな色が灯る。]
うん。大丈夫。きっと。 荷解きは終わったよ、大した荷物は、持って来て無いから。
[小首を傾げたソフィアに、優しく微笑む。]
大丈夫だよ。ね。
[包み込んでくれる掌から、私の熱が伝われば良いのに。]
(22) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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―夜更け頃―
………処刑?
[どうやら、あの口ぶりだと本気のようだ。それも、躊躇いなく口にした言葉だと聞こえた]
私は別に。そんなに、もう構わないけれど。 ……でも、いけないわね。若い子達も随分多いというのに。
[そろそろ眠れるかと思っていた矢先、眠気を吹き飛ばすには十分だった。どこの部屋に行くというあてもないまま、結局広間のソファに腰掛けて温めたミルクを飲んでいる*]
(23) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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― 広間 ―
……ふふ、凄い自信。 じゃあ、いちころにしてよ。
[悪戯な笑みを浮かべるローズマリー>>13に つられるように笑み声を漏らし]
うん、部屋の場所は――…
[口頭で、自分が荷物を置いた個室の場所を伝える。 手際よく片付ける彼女に、ありがとう、と礼を言い]
ん、待ってる。
[先に、と言う彼女の言葉に甘え、 ごちそうさまを言い置いて、問題なく部屋に戻る。]
(24) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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[共に階下へと向かうミツボシの横顔に、さり気ない素振りで視線を向ける。
彼女はこんな噂を知っているだろうか。 教会の神父はクラインの妻と通じていて、二人の間に生まれた不義の娘こそがオーレリアであると。
世人曰く、証拠ならある。
孤児はオーレリアだけではない。 それなのに、何故、彼女だけが教会に身を寄せ、不自由のない暮らしをしているのか?
――それは、彼女が神父の娘だからに違いない]
(25) 2016/03/03(Thu) 00時半頃
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