人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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【人】 道案内 ピート

[4つめのカプセルを手に取る。5人が配属されたこの星で、ひとりで4つ目のカプセルを。]

(46) ameya 2016/07/21(Thu) 23時半頃

【人】 道案内 ピート

[今日も宙の向こうへと、銀色のカプセルを放つ。それからまるで、当たり前の様に、この星に零れ落ちた声を探して、青の草原に軽駆を走らせる。

この星の水に。地に。決して自分たちの躰とは共存できない毒があると知ってから、乳桃色の空は鉄のプラントが代わりとなった。

こんなに外の風に頬を撫でられるのは、どれくらいぶりだろうか。…こんなにも、他人の言葉をかけがえないものとして、拾い集めようとしたのは。

卓の上、星の種が球体を形造るほど育った水槽の横に、今日もとりどりなカプセルが並ぶ。]

(102) ameya 2016/07/23(Sat) 00時頃

【人】 道案内 ピート

[水槽の横には、送ったものよりひとまわり小さい返信用の銀の楕円が幾つかと。装飾物に似た淡青色の硝子球、そして此れは、船だろうか?今まで見たものより一際大きな、乗り物を模したカプセルが新しく並んでいた。

両手で掲げるほどの大きさのそれを頭の上へ持ち上げると、底面から、横から、しげしげと見遣っては空を滑らせた。こういう模型モノが好きなのは、男子であるなら星に関わらず、だろうか。暫し戯れたあと、カプセルの本来の用途、中を開こうと開口面を探して弄りまわして、偶然に開いた中から、零れ落ちそうな中身を慌てて抱えた。]

 おっと…!

[袋いっぱいに詰められた、干し物らしいそれに目を丸くする。魚に抱かれた手紙をコンバーターにいつものようにかけると、自分とそう年頃の変わることのなさそうな、男子の声が流れだした。]

(142) ameya 2016/07/23(Sat) 01時頃

【人】 道案内 ピート

[淡青色の硝子の、淡い光を放つカプセルは、壊れないようそっと手に持ち開いた。

同時に流れ出す詩は、数日前にこの星に届いた時から何度も何度も再生した声色と同じで、誤ってカプセルを開いたかと目を丸くする。

しかし手に持つそれは確かに自分の星のものではないそれで、くしゃりとまるめられた便箋には署名はなかった。]

(152) ameya 2016/07/23(Sat) 01時半頃

【人】 道案内 ピート

[返信用の銀色のカプセルは、跳ねるような声音が聴こえてきそうな、黄金糖のような女子と、そして今しがた、入れ替わりに文を書き終えた、水面のような歌姫からのもので、初日に祈った、可愛いコに届きますように、という願いは叶えられたようだ。

長い時間を掛けて、不慣れな文字を綴って返事を書き終えると、体感、もう夜が明けたくらいか。もっともこの星の空はいつも明るい。

何もかもが柔らかい色合いの空、草、花、苔、甘い香りのするような空気。
それはこの星に辿り着いた探索者たちの肺を少しずつ侵して、今こうして地に立っているのはひとり。

軽い咳はもう習慣のようになっていた。]

(171) ameya 2016/07/23(Sat) 02時頃

【人】 道案内 ピート

[魚型のカプセルを、人魚の溜息のようなカプセルを、宇宙へ放つと、その指先の向こう、銀に100の階調を持たせたような、地から宇宙へ泡立つような、宙を覆い尽くすプランクトンが、全て星の移動する。

背筋が粟立つような光景に立ち尽くしながら、西の果ての星でひとりそれを見上げる。

不思議と寂寞は感じなかった。

いつまでも見飽きる事のない波の崩れのなか、また青い草むらに、ひとつ、また宇宙に放ったカプセルが戻って来ているのを見つけ、プラントに戻ること無くその場で開いた。]

(172) ameya 2016/07/23(Sat) 02時頃

【人】 道案内 ピート

[そこに広がったのは、星降る舞台。星が波打ち崩れるような宇宙に下に広がるステージ。景気のいい声が重なって自分の名を呼ぶ。

澄んだ、もう聴き慣れた歌姫の声に合わせて舞う踊り子の姿。まるで自分の為だけに繰り広げられているかのようなステージに、瞬きも惜しいとばかりに見入る。

また再び、どこかしら自慢気な声に重なって、踊り子がこちらに近づくと、唇の動きだけで自分の名を呼び映像は終わった。

そうだ。こんなにも届く声が大事だと思えたのは、xxx年に一度の祭りを西の果てでひとりで送ることになりながら、隔絶に打ちひしがれずに済んだのは、あの波が。淡桃色の空の向こうに天鵞絨の様に広がる宇宙から、遠くて近い声を連れてくれたから。

それはまだ読まずにいる踊り子の手紙と同じ思いで。]

(173) ameya 2016/07/23(Sat) 02時頃

【人】 道案内 ピート

[隊服のホルスターに納められている信号砲を抜くと、一発、宇宙へと放った(奇しくも、水槽の中の惑星が破裂すると同時に。)。

宇宙の、すべての誰かへ、届けとばかりに。母星へ帰れるかわからなくとも、この先に進めるかはわからなくとも、自分は此処にいるのだと。

そしてこの先に進む星の全てに、手紙をくれた、そしてまだ出会っていない、誰かがいるのだと。]

(174) ameya 2016/07/23(Sat) 02時頃

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