252 Aの落日
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―― 夕暮れ ――
[文化祭の細々とした雑用を終えて 校舎を出たときには、すでに夕暮れでした。 茜色に染まった校舎を背に、 帰路に着こうとします。
常ならざるざわめきに、眉を顰めました。
人だかりに近づけば、地面に広がる赤が わたしの目に飛び込んできます]
――――っ、
[大きく、息を飲みました]
(79) 2018/10/17(Wed) 16時半頃
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「救急車もう行っちゃったの?」
「3−Aの安住英子だって」
「こわーーい」
「え、生きてるの? 自殺?」
「事故かもしれないよ」
(80) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[ざわめきに耳をすませば 様々なうわさ話が、わたしの耳に飛び込んできます。
いやいやをする子供のように わたしは首を振って、後ずさりました。
そのまま、走り出します]
(81) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[気付いたときには、家の自室のベットで わたしは、ぼうっと天井を見つめていました。
どうやって帰ってきたのか、記憶がありません。
携帯電話を見遣れば、 葛くんからのメールが1件。>>34
吹奏楽部公演の感想が丁寧につづられた文面の最後に その文言はありました]
(82) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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わたしの、せいなの……?
(83) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[くしゃりと、顔を歪めます。
葛くんが、わたしを責めているわけではないというのは 理性で理解していました。
送信の時間から見て、このメールの文面が打たれたのは あの事件が起こる前であろうことも。
そしてもちろん、 安住英子が自殺を図ったという確証も。
しかし、感情が追いついていきません]
(84) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[視界の焦点は定まらず、 込み上げる吐き気に、口元を押さえます]
……気持ち悪い。
[わたしが? 彼女が? この現実が? 答えは出ぬままに、思考は堂々巡りをします。
もしかしたら、という仮定が ぐるぐるとわたしの頭を占領していました。
そうして、わたしは眠れぬ夜を過ごしました]
(85) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[窓の向こうが白ばみはじめた頃、 敬語で綴られたメールを、 わたしは葛くんに送信します。
それは、懺悔だったのかもしれません]
(86) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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───────────────── To 葛 九十九 From 潮田 瑠璃 ─────────────────
ひどい言葉を、 英子ちゃんにかけてしまいました。
わたしが、彼女を追い詰めたのかもしれません。
─────────────────
(87) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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……行かなきゃ、学校に。
[ふらり、とわたしは立ち上がりました]*
(88) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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―― 朝 / 3−Aベランダ ――
[物悲しいホルンの音色が、 校舎に響き渡ってゆきます。
ホルンを吹けば、この動悸もおさまるはずだと。 わたしはそう思っていました。 しかし、胸をかきむしるような罪悪感と嫌悪感は この身から消しようがありません。
まさかわたしのホルンが誰かを傷付けていたなんて。 考えたこともありませんでした。
あの血だまりを思い出すと 「ホルンと出会わなければよかったのでは」などと、 そんな考えすら頭によぎるのです]
(89) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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「そうやって ホルンを見せつけるように吹くの、 私への当てつけのつもり?」
(90) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[それが、昨日の朝 開口一番に安住英子が発した台詞でした。
中学の頃から、わたしに嫉妬していたこと。 どんなに努力しても、 わたしにホルンの腕で敵わないことを 中学時代ずっと悩んでいたこと。
高校でも、楽しそうにホルンを吹くわたしが 気に喰わなかったこと。
捲し立てられるように言われて、 わたしは言葉を失ってしまいました]
(91) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[わたしは、とても愚かでした。
ホルンを吹き続けていれば いつかまた彼女と仲良くなれると、 そう思い込んでいたのですから。
なんて、なんて愚かだったのでしょう。
まさかわたしがホルンを吹くことで 彼女を傷付けていただなんて]
(92) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[そんなこと、微塵も考えていなかったのですから!]
(93) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[文化祭の吹奏楽部公演を 葛くんに誘われたことを口にしたあと、 安住英子はわたしに呪いの言葉を投げ掛けます]
(94) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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「今日の演奏、失敗しちゃえばいい」
(95) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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[ぷつん、と何かの糸が切れる音がしました。
だからわたしは、 去りゆく安住英子の背に あの言葉を投げ掛けてしまったのです。
その行為を、どれだけ後で後悔するかも知らずに]
(96) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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「酷いよ」
(97) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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「――――――――」**
(98) 2018/10/17(Wed) 17時頃
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―― 朝 / 3−A ――
[背後からかけられた声>>138に、 ホルンの音色が途切れます]
四十崎くん。 来てくれたんだ。
[くるりと振り返ったわたしは、 きっと泣き笑いのような表情をしていたに 違いありません]
(150) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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……泣いていたのかな。わからない。
[曖昧に微笑んで、 四十崎くんをベランダへといざないます]
(151) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[ベランダから半身を乗り出し、 眼下を見下ろします。
ここからは学校中を見渡すことができました。
昨日、赤く染まっていたアスファルトは 誰かが掃除したのでしょうか。 今は昨日の惨劇の気配すらありません]
ここから落ちるって、 どんな気分なんだろうね。
[ぽつり、と呟いて それから四十崎くんに向き直りました]
(152) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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疎遠になった子と、また仲良くなりたくて わたしずっとホルンを吹いてたんだ。 不純な動機だよね。
[そこでわたしは、 まっすぐに四十崎くんを見つめます]
……でも、今日は 四十崎くんのために演奏させて。
[そうでないときっと、わたしは ホルンのことまで嫌いになってしまうから]
(153) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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「あなたが来てくれなかったら、 私、きっとここから落ちてたわ。 そうして、死んでたかもしれない」
(154) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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(ホルンまで嫌いになったら、 わたしになにが残るというのでしょう。 それはわたしにとって、死んだも同じなのです)
(155) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[ホルンソロ。 亡き王女のためのパヴァーヌ。
物悲しいホルンの音色が、響き渡ります。
短いその曲を吹き終えたとき、 わたしは四十崎くんに寂しく微笑みました]*
(157) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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―― 朝 / 3−A ――
[やわらかい四十崎くんの拍手>>214が、 演奏を終えたわたしを包みました。 思わず、泣きそうになってしまいます]
やさしくなんか、ないよ。
[やっぱり、わたしは 羽音ちゃんみたいにはなれません。
素直に「ありがと」>>1:376と お礼を返すことができれば、どんなにいいでしょう。
そんなことは、分かっているのに]
(237) 2018/10/18(Thu) 00時半頃
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[わたしは、小さく首を横に振ります]
我儘を聞いてもらったの、わたしのほう。 救われたのも、わたしのほう。
[四十崎くんが差し出した飴玉>>215を 震える指先で、受け取ります]
……伝えたい言葉と、 逆のことを言ってしまったの。彼女に。
[上擦った声が出ました]
(238) 2018/10/18(Thu) 00時半頃
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[“二人でホルンを吹いてる所”>>217
四十崎くんがわたしに投げ掛ける言葉は どれも、いちごみるくの飴玉のように甘いのです。
ふにゃり、と表情が崩れます]
(239) 2018/10/18(Thu) 00時半頃
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