253 緋桜奇譚・滅
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― 翌朝 ―
[舶来物の卸問屋で、珈琲豆を無事に仕入れて。 それから、店で出す菓子を揃えに、へいも屋へ向かわなきゃって。 オイラ、街道を早足で歩いてたんだよね。 そしたら途中で、なぁんかまた物騒な話をしてるもんだから、少し歩を緩めて、聞き耳なんざ立ててみたのよ。]
…………うへぇ、また……。
[まさに昨日話してた、アレだった。 しかも、桜の緋が一段と艶やかになっただの、禍々しい妖気を感じるだの、桜の根元に血がついてただの、笑い事じゃないぞこりゃ。]
(5) 2018/11/08(Thu) 01時半頃
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凛は何か知ってたりしないかなぁ。 物騒なのはよくないよくない。
[なにせ、あんな裏家業やってるし、もしかしたら詳しいかもしれないし。 菓子を買うついでに、ちょっと聞いてみようかなぁ**]
(8) 2018/11/08(Thu) 01時半頃
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― 往来 ―
[さてオイラ、今日こそへいも屋に菓子を仕入れに行こうとしてたんだけど。 道中、なんだかやたら物騒な話ばかり聞こえてくるし、まぁそれだけならむしろ、凜なんかにも話を聞いてみようかなぁなんて思ってたんだけどね。
─────なんか、そんな場合じゃない気配だよこれは!]
ウおっ、なに、何事!?
[どこぞから悲鳴が聞こえて、何事かって見てみれば! 火のついた鳥みたいなのが飛び回ってるじゃないですか!]
(72) 2018/11/08(Thu) 22時半頃
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えっ、なになにこれ?! まずいまずいまずいって!!
[嗚呼どうしよう、多分じゃなくてもこれ物の怪の仕業だね! それになんか一か所だけじゃないし?!]
つか待って、これ火事とかなったら笑いごっちゃないし! 暢気に買い出しだーとか言ってる場合じゃないよもう!
[こんな時、どうするか! そりゃあもう、勇猛果敢に!]
(74) 2018/11/08(Thu) 23時頃
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─────逃げろーー!!
[ダダーーーーっと!! そりゃもう大急ぎで、オイラ店まで帰ったね! だって、大事なお店が火事になんてなってたら笑えないし。
こんなところで騒動に巻き込まれてる場合じゃないんだ。 すたこらすたこら。]
(76) 2018/11/08(Thu) 23時頃
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― 急いで店へ ―
[すたこらすたこら! オイラ、足の速さにはちょっと自信あんだ! つかこうして急いでる最中にも、あっちこっちから悲鳴やら怒号やら聞こえてくる。 あの燃えてる危なっかしい鳥は、どうやら烏らしい。ならばアレか、八手あたりに聞いたら何か分かるかな。
おっと、そうこうしてる間に、我が城が見えてきた。 まずいまずい、このへんにも何羽かいるし、慌てふためいてる人間もいるし……でも、とにかくオイラはまず店へ……]
(86) 2018/11/08(Thu) 23時頃
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ぎゃーーーーー燃えてるーーーーー!!!!
[待って!! オイラの店、煙あがってるんですけど!!!>>82]
(87) 2018/11/08(Thu) 23時半頃
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ちょっと、ちょっとーーー!! 誰か、水ーーーー!! 三峯茶房ーーー火事ーーー!! 消すの手伝ってくださーーーーーーい!!!!
[叫びながら走ったね! そりゃもう全力で! とにかく急いで火を消さなきゃって!]
あーーーそこの店の前のひとーーー!! 見てないで火をーーー!!
(91) 2018/11/08(Thu) 23時半頃
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ぎゃーーーーー!!!
…………、あ?
[あれ? 煙は上がってるのに、全然焦げ臭くない。 というか煙が店から離れてく?>>97]
あっ、え?? 凛?
それに言葉かーーー!!
[小火騒の 正体見たり 煙々羅
とか言ってる場合じゃない。]
(102) 2018/11/08(Thu) 23時半頃
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もー、言葉も凛も、オイラ心臓止まるかと思ったって! ああうん、安心したした。
[思いっきり勘違いさせてくれた言葉、頬のひとつでも引っ張ってやりたかったけど、生憎煙じゃ掴めない。くそぅ。]
ん、あぁそうだね、とりあえず茶でも飲んで落ち着いて……
……えっと、まいどどーも?
[>>92あれ、なんだかこのまま開店営業の流れになってないか? いや何事もなければ店は開けるつもりだったし、いいんだけど。]
(104) 2018/11/09(Fri) 00時頃
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ま、いいや。 ちょうど、豆も仕入れてきたところだし。
[鍵を開けて、ふたりを店内に促してと]
改めまして、いらっしゃい。 ふたりとも珈琲ね。
ああでも、申し訳ない。 今ちょっと菓子を切らしてるんだよね。 なにせ、買いに行こうとした矢先のこの騒ぎでさ……あぁ凜、あとで行くから、適当に何種類か、あわせて20個くらい見繕ってもらっていいかな。
[ついでだ、今のうちにこっちも注文しておこう。*]
(108) 2018/11/09(Fri) 00時頃
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それにしても言葉は、なんかいや〜なにおいをひっつけてきたなぁ。
[>>112烏のせいで、あっちこっちで火が出てたんだから仕方ない。 ここは溜息よりも、珈琲から上がる極上の湯気で、香りを上書きしてあげよう**]
(121) 2018/11/09(Fri) 00時半頃
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─ 三峯茶房 ─
あぁ知ってる知ってる、オマエさんはいい匂いが好きだもんね。
……わぷっ!
[>>123飛んできた煙玉は、ちょっとけむかった。 パシッと叩いて、早く彼がいい匂いで満たされるよう、珈琲を出してあげないと。>>124]
ふぅん、結界かぁ。 なんか思ってたよりずっと面倒なことなってるんだな。
住職さん、大丈夫かな。
(236) 2018/11/09(Fri) 23時頃
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うん。 まぁでも、この騒動だし、無理ならそう急がなくてもいいから。
[>>134多分そん時は、うちの店だって悠長に営業なんてしてらんないだろうし。]
しかし、イヤぁだね。 せっかく平穏な世になってきたってのに、なんだってわざわざ、それを乱すような真似をするんだか。 此岸と彼岸を繋ごうって、オイラには理解できないよ。
[>>135そんなことして何になるのか。 いやまぁ、何かなるからそういうことしてんだろうけど。 合い入れらんないよなぁ。ぽつり。]
(239) 2018/11/09(Fri) 23時半頃
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そうだねぇ、多分そこいら、仁右衛門に話し聞くのが一番手っ取り早いのかも。 つーても問題は、たしかに……。
[>>136こんな最中にあやかしが訪ねてきて、笑顔で迎えてくれるなんて、無理な話な気がしている。]
……無理じゃないかね、あの人相手じゃ。
[唐傘は、「逃げてくれたら……」なんて言ってるけど、そんな臆病な人間が、わざわざ結界なんて張るとは思えないんだよね。]
(240) 2018/11/09(Fri) 23時半頃
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おぉ、そうか。 たしかにそっちのがいいのかも。
[>>160やるね言葉、名案だ。 ご褒美代わりに、珈琲豆のおまけに貰った、洋酒の染みた角砂糖に、炎なんて灯してあげよう。 ほぅら、いい香りだろう?]
オイラは索敵も荒事も、あんまり得意じゃないし好きじゃないなぁ。 でもまぁ、いざとなったら、それなりに頑張るよ。
[>>164少し前まではね、刀振り回す連中と一緒にいたわけだしね。 それなりには戦えるはずだよ、たぶん。]
(244) 2018/11/09(Fri) 23時半頃
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あぁ、言葉はもう行くのか? 気をつけて、あんまり無理はするなよ〜!
[>>167言葉を送り出したあと、残された珈琲は、いつもオイラが飲むことにしてる。]
凛もな。 オイラなんかよりずっと強いだろうし、手慣れてるんだろうなとは思うけど。 得体の知れないもんってのは、存外怖いもんだから。
……あぁ頼んだよ、暇な時にでも。
[>>184菓子はそんなに急がないからって。 もう一回付け加えて、彼らのことを送り出して……]
(248) 2018/11/10(Sat) 00時頃
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あれ、蓮じゃないか。 やぁおはよう。
[>>177こんな騒動の最中なのに、朝から盛況だ。 つい苦笑いのひとつも出ちゃうね。]
珈琲はいくらでも出せるけど、あいにく飯のたぐいは、いまほとんど切らしててね……。 店に出すようなもんでなくてもいいなら、パンがあるけど、それでいいかな。
[あと卵くらいはつけられる。 お代は気持ち程度で……って提案しとこう。]
(252) 2018/11/10(Sat) 00時頃
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そちらさんもいらっしゃい。 いま話してたんだけど、まともな食事はちょっとお出しできない感じでねぇ……。 あぁでも、珈琲と茶ならいくらでも!
[>>202あまり見慣れないけど、異国からのお客さんかな? 言葉となんか話してるけど、知り合いかな?]
いやうちの店、そんな高級なもんじゃないから、十分十分足りますよ。
そうそう、珈琲、こーひー。 深く炒った豆を挽いて、淹れたものなんだけど、まぁ一杯飲んで貰えれば、どんなものか分かるかな。
[>>237説明するより味わってもらうほうが手っ取り早い。 ひとまず二人分、豆を挽くとしようかな。]
(256) 2018/11/10(Sat) 00時頃
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米も好きだけど、珈琲には合わないからね。 もそもそが嫌なら、牛乳多めに入れた珈琲につけて食べると美味しいよ。
じゃ、卵つきでこんくらいのお値段で。
[>>254オイラもよくそうやって食べてる。 値段はまぁ、割と良心的な提示をしたんじゃないかなオイラ的に。]
いやうん、オイラも悠長に店やってていいのかなぁって思うけどさ。 あの燃えてる烏? アレに驚いて戻ってみたら、店の軒先燃えててね……って思ったら、言葉でね。 そのまま流れで、つい開店しちゃったんだよね。
でもってあんたらも来ちゃったし。 店主としては、客が来たらもてなさないとだし。
[色々事情があるんですよーって説明しながら、すくらんぶるえっぐなんてもんを作って差し上げよう。ぐちゃぐちゃ。]
(257) 2018/11/10(Sat) 00時半頃
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[すくらんぶるえっぐ、少し焦げたけど、味は大丈夫なはずだ多分。 それだけじゃ味気ないから、塩と醤油出しとこう。]
そういえばさ、あの火の烏。 蓮はなんか知ってたりしないの? ほら、おんなじ鳥同士だし。
[世間話の体で。 こん時はオイラまだ、犯人が誰かなんて、全く分かってなかったんだよね**]
(258) 2018/11/10(Sat) 00時半頃
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