82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[キリシマに別れを告げ、流れる雲を眺めながらゆっくりとしたペースで、自宅への道を歩く。 風は、やはり常と少し違っているような気がして、眉間にはずっと小さな皺が寄ったまま。
やがて自宅が近付いてくれば、そこには人影が3つあった。]
あ……。
[眉間の皺が消える。 そして、笑みと同時に早足となる。]
(13) 2013/05/11(Sat) 00時半頃
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─ 自宅前 ─
ただいま。 こちらこそ、美味しいお茶をありがとう。 ……。
[手を振るチアキは、まるで大きな白い犬のようで、ちょっと変な笑いが出そうになった口元を、片手を宛って誤魔化した。 それでも目元は笑っているけど。]
今、村長のところへ行ってきたんだけれど、お客さんは錬金術師の兄弟らしいよ。 今は話し合いの最中みたいだったから、一旦引き上げてきたんだけれど、多分あとから何か話が回ってくるんじゃないかな。
(27) 2013/05/11(Sat) 01時頃
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[村長宅前でのペラジーの話は、皆に。 それから、ケヴィンに向き直り]
それと、キリシマさんから。 あとからソーセージを届けてくれるらしいよ。
(28) 2013/05/11(Sat) 01時頃
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ところで、攻芸……それは……。
[そしてやたらと目に付いたのは、攻芸の頭上の籠タワー。 野菜籠は1つで良かったのだけれど、どうしてこんなことになったのだろうと、唖然とした表情でそれを見上げた。]
(31) 2013/05/11(Sat) 01時頃
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そう、錬金術師。 弟の方と、少し話をしただけだけどね。
あ、そういえばサミュエルも、鹿肉を分けてくれるって言ってたな。 これも、ケヴィンのパンのおかげ……
[話ながら、視線はケヴィンの持つベリーへと向き。 行儀悪く、一粒つまんで口へ運ぶ。]
!
[何の報いか、酸味の強いところに当たってしまい、ピクッと肩を震わせ顔を顰めた。]
(38) 2013/05/11(Sat) 01時頃
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うん、それがちょうど良さそ……
[まだ少し片目が険しいまま、選び出された、新・野菜籠を見る。]
……。
[天罰などと言われたので。 僅かばかりムッとして、もう一粒つまんで、それをケヴィンの口元へ]
(45) 2013/05/11(Sat) 01時半頃
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兄弟らしかったね。 兄の方とは会っていないけれど。
…………。
[攻芸に答えながら、ベリーの反応を伺うようにケヴィンの反応を覗き見れば、返ってきたのは期待とは真逆の言葉。]
どういうこと。
[何となく滲むオーラを感じ、ちょっとジト目になった。]
(50) 2013/05/11(Sat) 01時半頃
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[まだ少し酸っぱそうな顔のまま]
ありがとう、大事に使わせてもらうよ。 …………。
[去ってゆく攻芸に礼を言うが、その方向がおかしな事に気付くと、チアキを見て首を傾げ]
籠、キリシマさんのところにも持っていくのかな?
[そう疑問を投げかけた。]
(65) 2013/05/11(Sat) 02時頃
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[家の中へとの提案>>62がされれば、頷いて]
そうだね。 村長からか、錬金術の兄弟からになるかは分からないけど、多分ここで待っていても、すぐには話は来ないとも思うし。 あとで、こちらから伺うことになるかもしれないしね。
チアキは?
[寄っていくか、攻芸の後を追うか。 問いかけてから、自分もケヴィンに続いて家の中へと。]
(68) 2013/05/11(Sat) 02時頃
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ホレーショーは、家の中に入ると、今度のベリーこそ甘いだろうかと再挑戦**
2013/05/11(Sat) 02時半頃
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─ 自宅 ─
座って待っていて。 今、お茶を用意するから。
[チアキを家に招き入れると、自身は茶の支度をしに台所へ。 淹れ方に拘りはないというか、そんなものは分からないので、熱湯を使い、暖めていないカップにいきなり注ぐという、かなり大雑把なものだが。]
お菓子かなにか、なかったかな?
[棚を探せば、もしかしたら何かあるかもしれない。]
(88) 2013/05/11(Sat) 11時頃
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そうか、ベリーがあるならそれがいい。 ありがとう。
[折角の新鮮な頂き物、美味しいうちに食べてしまいたいし、なによりヨーグルトと混ぜるだけならば失敗することはまずない。 籠を置くケヴィンに礼を言いながら、三人分の器を用意し、ヨーグルトを盛ってベリーをたっぷりとのせる。]
お待たせ。
[やがて、お茶の準備ができれば、小瓶の蜂蜜と、いつだったかジェームスから貰ったジャムもトレーに載せ、ケヴィンとチアキの待つ食卓へ。 弟とふたりの時は、向かい合う位置に座るのが常なのだが、来客のある時は、大体、弟の隣にかけることが多い。]
今日は、チアキのところは、扉が壊れていたね?
(96) 2013/05/11(Sat) 12時頃
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─ 4年前、おそらく誰も知らぬ話 ─
[病に冒されてからというもの、咳き込んでは喀血し、微熱高熱を繰り返す日々が続いた。]
───ッ! ……ッホ! ゴホッ、ゴホ ケホッ。
…………、ゲホッ、ゲホッ……!
[その日も、咳に眠りを阻害された。 窓から差し込む月明かりのもと、口元を押さえていた掌を見れば、赤黒く染まっているのが厭でも分かった。]
……ゲホッ。
[呼吸するたび、肺がおかしな音をたてる。 せめて、口を濯いで手を洗い、咳止めの薬湯を飲もうと、台所へと向かった。]
(105) 2013/05/11(Sat) 12時半頃
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[苦い薬湯を飲み干せば、喉は幾分楽になった。 それでもまだ、胸は熱を持っていて、視界はフラフラ揺れ動いた。
この物音で、弟を起こしてしまってはいないだろうか。 床につく前、そっと様子を伺った。 なにせ、自分が病に倒れてからというもの、何かと苦労ばかりさせている。 せめて夜くらいは、ゆっくりと眠りについて欲しかった。]
…………っ。
[弟は、よく眠っているように見えた。 安堵の笑みを浮かべるとともに、また小さく咳き込みそうになり、慌てて口元を押さえた。 感染する類の病でないことだけは、本当に、救いだと思った。]
……。
[感謝、労い、そして謝罪。 様々な想いを込め、茶色の短髪を軽く撫でる。 それから───]
(107) 2013/05/11(Sat) 12時半頃
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─ 現在・自宅 ─
お茶、まだ熱いと思うから。
……え、なに。 あれはずっと壊れっぱなしだったのか?
[呆れたように、ケヴィンとチアキの顔を交互に見る。]
ケヴィン、今度修行の課題に「物を壊さない」というのを追加してみたらどうだろう?
[そんなことを、あまり冗談と思えないような口ぶりで言いながら、ヨーグルトに蜂蜜を混ぜ込んだ。]
(108) 2013/05/11(Sat) 13時頃
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あぁ、錬金術師ね。
うん、そう、白いフードで……名前はペラジー。 そうしたら、チアキが見たっていう、褐色のフードのもうひとりが、ペラジーの言っていたお兄さんかな。
村長との話の内容までは聞かなかったけど、あとから話があるって言っていたからね。 少なくとも、私達にも関係のある客人であることは間違いないと思うよ。
[向こうから声がかかるまで待つか、それとも、頃合いを見て再度訪問するか。 それについては、ゆっくりとお茶を飲みながら考えようか**]
(111) 2013/05/11(Sat) 13時頃
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集中力をつける意味でも、最適だと思うけど?
[頬杖をついて小さく笑い、ちらりとチアキに視線を向ける。]
なんなら、ためしに私を振るってみるか? 扱い難さなら保証する。
[ラーマとなる時に望んだもの、それは、誰よりも弟の手に馴染む武器となること。 他のライマーに身を委ねるつもりなど、毛頭なかった。
なのに、弟が使い慣れているであろう両手剣ではなく、戦斧の姿をとったのは、自身の我儘だと思っている。]
(179) 2013/05/11(Sat) 17時半頃
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[呼ばれるまで稽古して待とうという話になれば、頷いて>>167]
なら、二人は先に行っていてくれないか。 私はこれを片付けてから行くから。
[空いたカップや皿をトレーに載せて、立ち上がる。
暫くして、食器を洗い終えて庭に出た頃には、ガラクタの壷が並べられている最中だったろうか。 ならば手伝い、壷を各所に配置する。]
さて。 この中には、じつは価値のある壷も混ざっているのだけれど。 どれだか分かるかな?
[無論、嘘である。]
(202) 2013/05/11(Sat) 18時頃
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[稽古の最中は、少し離れたところにある切り株に腰掛けて、チアキに声をかけたり、転がってきたボールをケヴィンに返したりとしていた。]
あっ、割ったー。
[壷が割れた時のリアクションは、少しばかりわざとらしい。]
ところでチアキ。 敵は、一方行から一体だけとは限らないよね?
[そんなことを言って、後方からボールを投げてみたりもした。]
(205) 2013/05/11(Sat) 18時半頃
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あーあ、4つも割ってしまったね。
………。
[そう言いながら破片を1つ拾い上げると、まるで鑑定でもするかのように、まじまじと見つめる。 けれど、チアキが土下座するのを見れば、その前にしゃがみ込み]
そんな気にした? すまないね、あれは、集中力を上げさせる為についた嘘だったんだけど、もしかしたら逆に緊張させてしまったかな。
[詫びるように、チアキの肩を軽く叩く。 それからケヴィンにも、申し訳なさそうに眉を下げて笑みを向けた。]
(209) 2013/05/11(Sat) 18時半頃
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……ん?
[その時か、村長宅前で出会った錬金術師の兄弟(実際出会ったのは弟だけだが)が、こちらへ歩いてくるのが見えたのは。]
先程はどうも。 そちらが、お兄さん?
[立ち上がり、出迎えると、視線は褐色のフードを被った兄の方へ。 簡単な自己紹介を終えると、本題に耳を傾ける。]
(217) 2013/05/11(Sat) 18時半頃
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黒玉病《ジェット》?
[それが一体どんな病なのか、知らぬはずもなく。 その響きだけで、表情は険しいものとなる。 病についてと、そして取り出された薬の説明がされている間も、眉間の皺は一度たりとも消えることはなく。]
……飲んだところで、効くとは限らない、と。
[復唱するように呟きながら、渡された小瓶をまじまじ見つめる。]
分かりました。 少し、考えてみます。
[>>175言葉が続けられる間も、顔を上げることはなく、視線はずっと小瓶へと向いたまま。 立ち去る気配を感じれば、軽く頭くらいは下げただろうけれど。]
(225) 2013/05/11(Sat) 19時頃
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[薬はひとまず、大切に、ロングコートのポケットにしまい込んだ。
必ずしも、病に罹るとは限らない。 けれど罹れば、確実に命を落とすことになる。 渡された薬がどのようなものかは、まったく分からない。 効くかも、効かないかも。 もしかしたら、副作用だけが現れて、効かないおそれだってある。 けれどおそらく、現状では、病に対抗する手段はこれしかないのだろう。]
…………。
[考え込んでいるうちに、今度は、見慣れた人影が現れた。]
ドリベル。 きみも、もしかして、錬金術師の兄弟に会って、話を聞いた?
(229) 2013/05/11(Sat) 19時半頃
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ついさっき、錬金術師の兄弟からね。
[ドリベルの言葉>>238に頷くと、ポケットの上から、そっと小瓶に触れた。 表情は、なるべく穏やかに心がけて。
ケヴィンが、別の話題に触れようとしたことに気付けば、それに合わせるよう話題を振る。]
シーツ、これからはもう破かないようにさ、いま少し特訓をしていたところ。 まだまだ時間はかかりそうだけど、ね?
[言いながらちらりと視線で示すのは、割れた壷の破片。]
(316) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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あぁ鹿肉、待っていたよ。 ありがとう。
[ケヴィンの手の中に差し出された包みを、横から腕を伸ばして少しだけ開き、中を見る。 思っていた以上に立派な鹿肉は、今からワインでゆっくり煮込めば、明日には良いシチューができそうだ。 自然と、口元には笑みが浮かんだ。]
キリシマさんのソーセージは、今夜いただこうかな。
[兄弟して、一部を除く料理がひどく不得手なので、こうして焼くだけで一品となる物は、とても有難い。]
(326) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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[ドリベルの呟き>>323を聞けば、軽く肩を竦め]
それは、チアキの努力次第かな。
[壷の破片を片付けるチアキへと、視線を向ける。]
そういうわけだから、頑張れ?
[うっかり破片で手を怪我したりはしないかと、内心、少しヒヤヒヤしていたりもするのだが。]
(328) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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こちらこそありがとう。 また楽しみにしているよ。
[表面上は平静を装い、会話を続けていたが、やはりおそらく、何度か、無意識のうちに小瓶に指が触れていたろう。]
それじゃあ、また今度。
……。
[去ってゆくドリベルを暫く見送る。 そして、その姿が小さくなると、ポケットから先程の小瓶を取り出し、改めて見つめた。]
(340) 2013/05/11(Sat) 22時半頃
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─ 自宅前 ─
[客人達がすべて去ってしまうと、心なしか、風がざわめいているような気がした。]
………ケヴィン。
戻ろうか。
[胸中にうまれた不安を掻き消そうとするかのように、家の中へ戻ろうと、弟を促した。]
(352) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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─ 自宅内 ─
[客人のいない時の食卓は、いつも、向かいに掛けるようにしていた。 けれど今は、ケヴィンの隣に腰掛けた。
普段、外で見せることのないような、弱気な表情を読みとれば、その背に、軽く片手を触れさせた。 そして、ポケットの中から小瓶を取り出し、テーブルの上へ。]
私は……。
私は、あの兄弟は、嘘はついていないと思う。
[それはつまり、この薬の効きが、危うい物であるということにも繋がるのだけれど。]
(362) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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………。
[ケヴィンの背に触れさせていた指が、ぴくりと動く。]
あぁ。 感染者に心を寄せている者も、共鳴し、感染する……。
……どの程度のものを、寄せているとするのかは分からないけれど。
…………。
[ケヴィンを見て、何か問おうとするように唇を動かす。 けれど、声となる前に、言葉を呑み込む。]
(373) 2013/05/11(Sat) 23時半頃
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……は?
[言葉を呑み込み、俯きかけたところで、ケヴィンの言葉が真っ直ぐに響いてきた。>>379 あまりに真っ直ぐ、それも一気に、早口目に言われたものだから、驚いて顔を上げ、目を丸くして]
あ、あぁ…… それは、勿論……
[そう答えながら、鼓動が速まってゆくのを感じた。 掌に汗が滲むのを感じた。]
そ、そうだな。
どちらかが感染すれば、互いに…… 互いに……
[また視線が下を向く。]
(384) 2013/05/11(Sat) 23時半頃
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