人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

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【人】 親方 ダン

―職員室前―

 ああぁぅっ!!
 ……は、はい。す、すみません。脅かす気はなかったんですが……。

[コーネリアの驚き>>0:432に、たじたじとなって口ごもる。
 最近の車いすは性能がいい。
 静かに移動できる弊害として、足音すらしないため、こうしてしばしば相手を驚かせてしまうことがある点は自覚していた。
 おまけに、声の出所も低いのだから、違和感を抱くのは無理ないだろう]

 そうでしたか……確かに俺の資料>>0:386はおおざっぱですし、書き写してもらうスライドもテキストばかりでしたからね……。

[四角い箱がちらりと視界に入り、疑問符が浮かびそうになった矢先、視線を奪ったのは人物に似顔絵か]

 絵、ですか。困りましたね……楽しんで受けていただけるためなら、俺もそうしたいのはやまやまなんですが。
 努力はしますけど、何分、ミジンコをイチゴと見間違えられたことがある程度の絵心ですから。
 ……ところで、それって、もしかして。

[ノートに書かれた顔を見ながら、自分のことを指さし問うた]

(1) 2011/12/01(Thu) 00時頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/01(Thu) 00時半頃


【人】 親方 ダン

―職員室前―

 ははは。いけませんよ。そうやって自分を卑下しては。
 何事も気持ちの問題です。
 あんまり軽はずみなことを言うと、俺の信用もガタ落ちしてしまいますが……。
 でも、サンテックスさんは動物を扱った授業の際は、しっかりと取り組んでいただいていたようにお見受けしています。
 だからほら。そんな顔なさらずに>>3

[多少の誤解はあったかもしれないが、どこか落ち込んだ様子のコーネリアに語り掛けた。
 順を追って互いに自分を指さす様>>1に、思わず口を緩めながら、今一度似顔絵に目を向ける。
 鏡で見ても、自覚がある。実物はこれだけムサイ男ではあるが……]

 お上手ですね。……いえ、ちょっと可愛らしすぎる気もして、照れくさいんですが。
 特徴がよく出ています。お時間、掛ったことでしょう。
 しっかり取り組んでいただけたようで……俺も動物だからでしょうか。

[もっとも、コーネリアが動物を扱う授業の際に――――というのは、もしかしたら別の生徒と混合してしまっていたのかもしれないが]

(5) 2011/12/01(Thu) 00時半頃

【人】 親方 ダン

 そこまで言っていただけるなら、俺も腕を奮ってみましょうか。
 ただ、あんまりうまいこといかなかったら……サンテックスさんが責任を持って、ボランティアで描き直していただくのも、ありかもしれませんね。

[思いつきを口にしながら、頭の中に、この似顔絵から連想される、食細胞のイメージを想起させた。
 ぱくっ、って、なかなか可愛らしいじゃないか。
 男自身が描いた場合の絵面は、まだイメージが浮かんでこなかったけれど]

 どうです? やってみるのも、面白いかもしれませんよ。
 ……俺、失敗する前提ですが。

(6) 2011/12/01(Thu) 01時頃

ダンは、ネルを見上げながら、邪気なく、にこりと微笑んだ**。

2011/12/01(Thu) 01時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/01(Thu) 01時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/01(Thu) 20時頃


【人】 親方 ダン

―職員室前―

[笑顔のコーネリアに>>10つられ、男は柔らかな笑みを浮かべる。
 いや、誘ったのは、彼の笑顔だけではない。
 「頑張れます」、その言葉が、胸をほこりと暖めているのだから]

 俺の資料の類は量も多いですし、あんまりカラーコピーを使うと、上もうるさいんでテキスト主体でやっていましたが……。
 白黒であれ、視覚的に情報を捉えた方が覚えやすいでしょうし。
 それに……。

[そらされた視線のもとを見つめたまま、こつんと拳をぬくんだ胸に当て口にした]

 そんなに喜んでもらえるなら、俺もやるだけのことはやらせていただきましょう。
 多少見苦しい絵面になるかもしれませんが、約束しま――――

 ……え?

[告げられた言葉に、一瞬目を見開いた。その意味を咀嚼してから、ふふっ、と息を吐き、彼と同じくらいの声量で返した]

(49) 2011/12/01(Thu) 20時半頃

【人】 親方 ダン

 約束します。ちゃんと仕上げましょう。
 あぁ、ありがとうございます。

[扉を開けてくれるコーネリアに礼を言い、職員室へと車いすを滑り込ませた。
 短いやり取りながら、男の心の少し浮かれてしまっていたのかもしれない。
 後ろを振り返り、車いすごとターン]

 次の授業も、頑張ってくださいね。

[きっと、そのまま去っていくだろう彼の姿に、張りのある声を送り届けたのだった]

―職員室前・了―

(50) 2011/12/01(Thu) 20時半頃

【人】 親方 ダン

―午後の授業中・生物学教室―

 白血球……白血球……

[男は膝の上に置いた紙を見つめながら、手にした鉛筆をくるくると回した。
 時折思い立ったように、下敷きボード上の紙に筆先を走らせる。
 描いては止まり、再び思い悩み、やがてぼそりと口にした]

 いけませんね。これじゃ、ただの鏡餅です。

 ……って、あぁ、ちょっとちょっと。
 ダメですよ? 小テスト中に携帯電話をいじるのは。

[台の下で行われている生徒の手つきに目ざとく気付き、注意した。
 今行われている小テストこそ、職員室に取りに行った資料>>0:430そのもの。
 けれど、持ち帰ってきてしまったものは、ただの紙の束だけではない]

 難題です……俺は、大変な宿題を持ち帰ってしまったのかもしれません。

[生徒たちが男から配られた問題と向き合う合間を縫って、男もまた、生徒から託された課題>>3にいそしんでいる]

(57) 2011/12/01(Thu) 21時半頃

【人】 親方 ダン

 あぁ、だからこの絵では、まるでスノーなマンがあれしてこれして……。
 我ながら、そんなシチュエーションがあったら面白いとは思いますが、これでは参考になりません。
 おかしいですね。
 描くべきもののイメージはとうに固まっていますし、ちゃんと見本も用意しているのに。

 ……って、ダメですってば。
 糸電話も、普通にいけません。声、聞こえてますよ?

[いったん顔を上げ注意しつつも、再び慣れない手つきで鉛筆を動かす。
 こんなやり取りを、男の中で何往復したことだろうか。
 やがて、男は鉛筆を置き、苦笑とともに頷いた]

 ……できました。
 相変わらず、俺と同じで不格好な絵ではありますが。

[描き出した『白血球』の解説用イラストラフを、ボードから片手で掲げ、明りに透かしてじっと見つめる]

(58) 2011/12/01(Thu) 21時半頃

【人】 親方 ダン

 白血球は、体内の自浄作用を担っています。
 いわば、体の中のお巡りさんです。
 だから、異物の侵入を察知すると、撃退しようと我が身を投げ捨て打って出ます。

[男は、イラストを用いるであろう『白血球』の解説を諳んじる。
 テストの邪魔にならないように、小さな呟きを心がけて]

 ただ、白血球は万能ではありません。
 ウイスルなど強力な相手には、太刀打ちできないことがあります。
 抵抗むなしく入り込まれ、異物に侵されていく様は、白血球自身にとっても、とても残念なことでしょう。

[今より前か、それとも後か。
 どこかで行われているやり取り>>54>>55は知らずに、男は訥々と語り続ける。
 すっ、と軽く息を吸い、微かに力を帯びた声で言葉をつなげる]

(59) 2011/12/01(Thu) 21時半頃

【人】 親方 ダン

 だからこそ、体はあらゆる機能を使って、協力して戦おうとするんです>>0:388>>0:401
 1つ1つの機能に弱みはあれど>>0:402、補い合い、一丸となって、戦います。
 結果的に、打ちか負かされてしまう>>0:389かもしれません。

 それでも――――

[どこか遠くで轟く雷鳴。
 不穏な気配でも察したのか、男は眉をぎゅっと絞り。
 すぐに、穏やかにほほ笑んだ]

 俺は、そんな健気な細胞たちが、大好きです。

 ……はは。
 この説明じゃ、『白血球』のテーマからは、逸脱しすぎですよね。

[男はそう言って気持ちを切り替え、小テストに取り組む生徒達の方へと注意を向けた。
 紙に描かれた、『白血球』のワンシーン。
 描いたのは、単なる下書き。
 早々に折りたたんでポケットにしまってしまったため、どこを切りだし描いていたのかは、男以外に知る者はいない]

(60) 2011/12/01(Thu) 21時半頃

ダンは、ポケットにしまったラフ絵の紙に、不思議な重みを感じていた**

2011/12/01(Thu) 22時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/01(Thu) 22時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/02(Fri) 00時頃


【人】 親方 ダン

―回想・午後の授業に入る前・生物学教室―

 今日の授業は、この小テストだけですから。
 早めに終わった方は、先に休み時間に入ってしまって構いませんよ。

[それは、授業>>57を始める前の出来事。
 男の言葉に、生徒達は思い思いの歓喜の表情を送ってくる]

 ……って、そんなに嬉しそうにされると、俺の授業がつまらないみたいじゃないですか。
 あぁ、恐縮です。
 このクラスは比較的進んでいますからね。
 今日は、俺なりに思い切ったサービスです。

[そうだ。たまには、こうゆうのも悪くない。
 この時は、現金な生徒達に苦笑いしながらも、心の中ではそう思いこんでいたのだった]

 ただし、点数が悪いかった生徒には補講を行いますから。
 やっつけで解答したりしちゃ、いけませんよ。

(150) 2011/12/02(Fri) 00時頃

【人】 親方 ダン


[男はこのことを――――

 後に、深く後悔することになるかもしれない]

―回想・午後の授業に入る前・生物学教室・了―

(151) 2011/12/02(Fri) 00時頃

【人】 親方 ダン

―惨劇の予兆・生物学教室―

 『ザック』さん。……はい。お疲れ様です。
 他はどこも授業中でしょうから、教室へ戻る際は騒がず静かに、ですよ。

[小テストを提出してきた生徒を見送り、男は室内を見渡した。
 もう、相当数の学生達はテストを終えて、この部屋を出て行ってしまっている]

 作問のレベルを誤ってしまったんでしょうか。
 みなさん、思った以上に早く終わらせてしまってますね。
 授業の理解が十分と考えれば喜ばしいことではありますが……。
 おや?

[どこか遠くから、小さな悲鳴が聞こえてきた>>#0のは、その時だっただろうか。
 今はまだ、ごくごく微かな声。聞き間違いではないかと思える程度。
 けれど……止むことなく、継続して。
 次から次へと飛び火するかのように、多数の人間の声が混ざっている]

(168) 2011/12/02(Fri) 01時頃

【人】 親方 ダン

 ザックさん。ちょっと待ってください。

[たった今、この部屋を出ようとしていた生徒、ザックも声には気づいていたのだろう。
 すぐ戸口で立ち止まっており、男の呼びかけに対し怪訝そうな顔で振り返る]

 ……一度、こっちに戻ってください。
 いえ、その、聞こえますよね? あの声が、ちょっと気にかかっていて。
 あっ! 戻って…………っ!!

 …………行ってしまいましたか。ザックさんは好奇心旺盛ですからね……。

[むしろ、声の方に関心を抱いてしまったのだろう。
 野球部に所属するスポーツマンのザックは、一目散に駆けていく。
 気にはなったものの、男にとっても遠くから聞こえる悲鳴は、まだ対岸の火事の状態だ。
 残った生徒達を放っておくことも躊躇われ、彼の逞しい後ろ姿を見送ると、そのまま生物学教室へと戻っていったのだった]

 えーと、すみません。今、残っているみなさんは、テストが終わっても外へは出ないようにしてくださいね。
 ……そんなこと仰らずに、お願いします。

―惨劇の予兆・生物学教室・了―

(170) 2011/12/02(Fri) 01時頃

【人】 親方 ダン

―そして、惨劇の時・生物学教室―

[それから、どれほど経ったのか。いや、実際はごくごく短い時間だったのかもしれない。
 もはや、はっきりと聞こえてくる悲鳴。遠くを駆ける多数の足音。
 やがて、男も耐えきれず状況を確認しようかと扉を開けようとした刹那――――校内放送>>#1の悲鳴が鼓膜を刺激した。
 未だ、現実とは思えない断末魔の声。
 とたんに室内を走る不安の影。ひっ、と喉を鳴らす音]

 落ち着いてください! 騒がないで。

[咄嗟に、男は指示を飛ばした。平時ならば多少は効果のある男の声も、今の状況下では鎮静するには至れない。
 無理もない。悲鳴や呻きの声は、今もこうして届いてきているのだから。
 外へ出ようとする生徒達に、男は力強い声で制止の言葉を投げかける]

 外へ出ないで!
 ……何が起こっているのか分からない内に外へ出るのは、得策ではありません。まずは俺が、状況を確認してきます。
 ただ、皆さんも、いつでも動けるように、心がけていてくださいね。
 脅すつもりはありませんが――――何かが起こっていることは、明白でしょうから。

―そして、惨劇の時・生物学教室・了―

(171) 2011/12/02(Fri) 01時頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/02(Fri) 01時頃


【人】 親方 ダン

―生物学教室→廊下―

[男は生物学教室を出ると、車いすを手繰り廊下を進む。
 目指す先は、悲鳴が聞こえると思しき場所。いや、すでに悲鳴など途絶え始めている時分だったのかもしれないが]

 ……なんの音でしょうか。

[男が気づいたのは、近いか遠いのかも分からない悲鳴ではなく。
 廊下のすぐ角から聞こえてくる声。
 あっ、あっ、の呻きにあわせて、ぴしゃりと滴りの音色も混ざる]

 ……血の、臭い。

[くちゃりと聞こえるのは何の音か。時折、啜る音は分かる。
 異常な気配に緊張を高め、背筋を走る寒気に耐えながら、筋肉により隆起した両腕でハンドリムを回した。
 車いす特有の静かな移動>>1でそっと近づき、一気に角へと躍り出た]

(180) 2011/12/02(Fri) 02時半頃

【人】 親方 ダン

 『ティモシー先生』っ!!

[そこには見覚えのある姿。男と同じ、生物教師。
 普段は穏やかな笑顔を見せていた老年の教師が、千切れた肉片を咀嚼している。
 壁に寄りかかり、項を垂れている生徒の――――先ほど生物学教室を後にしたばかりのザック>>168の腹を、食い破り。
 意識が混濁しているのかもしれない。あっ、あっ、と呻き続ける少年の顔はすでに蒼白。
 男の出現に反応を示さないザックのかわりに、皺と血痕が刻まれた顔が、男の方角と向けられた]

 な、なんてことをされているんですかっ!?
 正気ですか!? ティモシー先生!!

[同僚の顔に、正気の色が見えないことは明白だった。
 されど男はティモシーを無視し、白衣からビニール手袋を取り出し装着した。
 ティモシー以前に、今はザックだ。彼の腹の傷は、傍目に重傷。
 ……いや、現実を見るならば、腹から胸まで大きく開いた爛れた赤い穴を見るならば、すでに手遅れかもしれない。
 ともあれ、男は車いすのままザックの方へと向かっていき……こちらに向かってくる人物とは、すれ違いとなってしまった。
 ちょうど男に、獲物に襲いかかろうとしていただろう、ティモシーと]

(182) 2011/12/02(Fri) 02時半頃

【人】 親方 ダン

[事態を飲み込めないまま、奇怪な行動に出たティモシーの背中に視線が奪われた。
 なぜか、誰もいない方向をしきりに手で探っているその背もまた、彼の服越しに肉を抉られている。
 目の前のザックほどではないが、決して浅い傷ではない]

 いえ。今はそれ以上に……。
 ザックさん! ザックさん、しっかりしてくださいっ!

[車いすの上からでは碌なことはできないと知りつつも、体を伸ばし、少年の容態を探ろうとする。
 発した声に反応したのか、老いた教師が振りかえる。
 狂気も宿らぬ両の瞳で、男の方角へと突き進む。
 求めているものは、もう分かる。恐らく、ザックを貪ったのと同様、男の血肉か]

 く……っ!!

[襲いかかるティモシーの首を、下から両腕で突き上げた。
 まるで下から首を絞めるような状態で。しきりに虚空に噛みつくティモシーの口内から、溜まっていた血液が噴き出され、男の体に降りかかる。
 ただ、闇雲に前に出ようと、闇雲に噛みつこうとする姿を見て、男はぽつりと呟いた]

(183) 2011/12/02(Fri) 02時半頃

【人】 親方 ダン

 ……目が、見えておられないのですか?

[気づいたことは、それだけではない。
 男は、手袋越しの両手から得られた情報を、一つひとつ読み解いていく]

 体温……およそ24、いや、23か。脈拍極微弱。
 生体反応を維持することは極めて困難と思われる。
 仮に起こり得るなら仮死状態――――いえ、それならばこれだけの活動は不可能なはず。
 ならば、生存は絶望的と判断。
 俄には信じがたいが、通常の生態活動とは別の法則で運動を行っていると推測される。

[なぜ、動いているのかはまだ分からない。
 ただ、生物に携わる専門家としての理性が、ティモシーの現状を己に伝える]

 自我は喪失し、捕食の本能に突き動かされている模様。
 そのためなら教え子も――――まして『元教え子』を襲うことなど、厭わない。
 ……あれだけ、優しかったティモシー先生、でさえも。

[細めた目に映る、老いた男。
 その姿が、この道を進むきっかけとなった、18年以上も前の恩師の姿と重なり、奥歯をぐっと噛みしめた]

(184) 2011/12/02(Fri) 03時頃

【人】 親方 ダン

 お辛いですよね。ティモシー先生。
 ……せめて、俺に最後の恩返しをさせてください。

[日々のトレーニング、そして車いすを手繰ることで鍛え上げられた両腕に力を込める。
 万力のような力に引き寄せられ、恩師の頭が腕の中に。
 噛みつかれぬよう、単純にこれ以上人としての尊厳を失する行為をさせぬよう、慎重に頭を押さえこみ]

 ――――――――っぅ!!

[くぐもった気合いと共に、捻りきった。
 腕の中で察する、延髄の砕ける感触。鼓膜に響く、破砕音。
 初めて人を殺めた忘れ難い感覚により、男の体に震えが走る。
 やがて、腕の中の恩師から力が抜けて、元教え子である男の体に身をゆだねた頃。
 男は、視界に広がる光景にようやく気が付いた]

(186) 2011/12/02(Fri) 03時頃

【人】 親方 ダン

 誰を襲うことも、厭わない。
 ……そして、この症状は、強い感染性を持つ。

[角の先、外へと繋がる道筋には、多数の死者が歩んでいた。
 死者。そうとは割り切れない思いはあれど、他に的確な表現が見つからない。
 血肉を求めているだろう盲者達の中には、男も知る生徒達の姿も見受けられる]

 か、感染経路は、血液・体液感染、で、しょうか……。
 感染性は極めて強、く……そ、その症状に、は、速効性が……。

[嗚咽交じりの言葉を、言い切ることはできなかった。
 傍らには、重症のまま立ち上がったザック――――いや、かつてのザックであったものの姿が]

 許して、ください。
 あの時>>170俺が、止められていれ、ば……。

[両の目から、とめどなく涙があふれる。
 零れる水滴を拭うことなく。
 男は、つい先ほどまで語りあっていた相手。守るべき教え子に向けて、強靭な両腕を伸ばした]

(187) 2011/12/02(Fri) 03時頃

【人】 親方 ダン

[やがて、その場で再び骨の砕ける音が響けば、男はそのまま生物学教室へと戻っていくことだろう。
 戻ったならば、いや、仮にこの場でこちらを目指す生徒達と出会っていたとしても、生存者達には起こったことを、ありのままに話すつもりだ。
 己が屠るった者達のことと、彼らの犠牲の上で手にした情報を**]

―廊下→生物学教室へ―

(189) 2011/12/02(Fri) 03時頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/02(Fri) 03時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/02(Fri) 03時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/02(Fri) 19時頃


【人】 親方 ダン

―生物学教室から、それほど離れていない廊下で―

[どんっ、どんっ、と音がする。
 男の拳がひっきりなしに、壁へと打ちつけられている。
 見つめる先は、壁ではない。すぐわきにある、階段でもない]

 俺が……不甲斐ないばかりに……。

[残っていたはずの生徒たち>>171は、もう生物学教室には誰もいない>>217
 男はそれを、知っている。
 リンダとベネットの無事も、分かっている。
 仮に、2人からは男の安否は認識されていなくて>>204も、男からは、無事に生物学教室まで辿りつけたことは、見えていた。
 それは、悪夢のような現実の中、もたらされた大きな喜びではあったけれど]

 残っていた生徒たちを、守り通すことができなかった。

[襲い来る異形と化した存在から、誰かを守護する力など、男には秘められていないのかもしれない]

(235) 2011/12/02(Fri) 19時半頃

【人】 親方 ダン

 ですが……、

[男は壁を叩き続ける。
 周囲に迫りくる気配に、物怖じせずに向き合いながら]

 せめて、このくらいのことは……やらせてもらいますよ。

[叩く手をとめ。大きく息を吸い。ハンドリムに両手を添えた]

 あなたがたを……解放します。

[決意を込めて告げた声に、答える生者は、誰もいない。
 男はつかんだハンドリムを手繰ると、死人の群れへと飛び込んで行った]

(236) 2011/12/02(Fri) 19時半頃

【人】 親方 ダン

[なぜ、生物学教室に残っていた生徒たちがいなくなってしまったのか。
 それは、突き詰めれば男の言葉が虚しく、恐慌に陥った生徒たちを留めることができなかったから>>217
 そう、結論付けることができるだろう。

 ならば、その詳細は。
 そして男は今、ここで何を行っているのか。

 ――――それは、これから語られる]

―生物学教室から、それほど離れていない廊下で・了―

(237) 2011/12/02(Fri) 19時半頃

【人】 親方 ダン

―回想・かつて生徒たちのいた生物学教室で―

[恩師である同僚と、わずか前の時間まで語らっていたはずの教え子。
 2人に2度目の死を齎した後、男は一度この場所へと戻っていた。
 ティモシーの口から放たれた血>>183で白衣を染めて。
 そして、恐怖する生徒たちに向けて、起こったことをありのままに話したのだった>>189

 被害が、どこまで及んでいるのかは分かりません。
 ただ……残念ですが、相当数の方が犠牲になられたことと思います。

[語りながら、血のついた場所を消毒する。
 感染経路はおそらく血液>>210や体液>>187
 そのことを告げていたからだろう。生徒たちは、男の傍には寄りつかない。
 一通りの処置を終え、ようやく一息ついた男は、生徒たちへ真剣な目を向け口にした]

 ですが、決して悲観なさらずに。
 きっと俺達みたいに無事な方々もいるはずです。
 その方々とお会いするためにも、亡くなられた方々のためにも、最善の努力を尽くして生き残る道を探りましょう。

(243) 2011/12/02(Fri) 21時頃

【人】 親方 ダン

[反応が、芳しくない。生徒たちは突き付けられた現実を、まだ受け入れきれていないのかもしれない。
 そう思い、男は車いすを手繰り、彼らに近づいた。
 励ましたくて。力づけたくて。
 怯え続ける生徒の体に触れようと、逞しい腕を相手に伸ばし――――]

 ――――っ!! す、すみません!!

[生徒の体が、弾けるような勢いで男の手から逃げ出していく。
 ショックがあまりにも大きすぎるのか。
 そう合点し、再び近づこうとして、気がついた]

 もしかして……。

[生徒たちは全員が、一所に集まっている。
 戸口の傍で、一丸となり。
 互い互いに身を寄せ合うように。全員が全員1つの場所へと、怯えた瞳を向けている。
 ……向けている先は]

(244) 2011/12/02(Fri) 21時頃

【人】 親方 ダン

 ……俺を、怖がっているんですか。

[無理もない。生徒たちにとって、外の出来事はまだ見知らぬ世界。
 それ以上に現実的なこと。
 それは、身を血に染めた車いすの男が、2人の人間を殺害したという証言。
 俄かには信じられない、されど丸太のような両腕から連想される、首を捻じり折るリアリティ。
 しかもその餌食となったのは、見知った教師と。
 ――――つい先ほどまで共に授業を受けていたはずの、同級生。
 彼らの知りうる最も異形な存在。それは男に、他ならない]

 い、いけません!! 外に出ないでください!!

[恐怖が限界点へと達してしまったのだろう。
 一人の生徒が飛び出すと同時に、残る生徒たちも我先にとこの場から逃げ出していく。
 「戻ってきてください!!」の真摯な叫びは、彼らに届かず虚しく果てる。
 男はただ、恐慌状態へと陥った生徒たちの後を、車いすで追うことしかできなかった]

―回想・生物学教室→廊下―

(245) 2011/12/02(Fri) 21時頃

【人】 親方 ダン

―回想・後へとつながる廊下で―

 戻ってきてください!! 外は、外は危険です!!

[スピードを上げて追いかける。このまま追いつくことは難くない。
 たとえ障害者向けの車いすであれ、全速力を出せば人の走力より勝る。
 ただし、問題は停止や方向転換。
 怯えとともに駆ける生徒達の足取りは予測しづらく、衝突を避けるために時折余計なブレーキをかけねばならない。
 そんな、猛スピードで、されど彼らにとっては見慣れぬ不規則な走り行う追跡者の存在は、恐怖を煽る要素にすぎない]

 …………っ!!
 み、見てください!! 俺の言っていたことは本当です!!
 あの方々が、あの方々が、俺が言っていた症状の方たちなんです!!

[前方から姿を現した、数多の生ける死者。
 聞き覚えのある叫びは誰のものか。生徒たちの体に緊張が走る。
 男は思う。状況はよくはない。けれど、これも不幸中の幸い。
 これで自分のことを信じてもらえ、彼らが戻ってきてくれれば]

(246) 2011/12/02(Fri) 21時頃

【人】 親方 ダン

 ――――い、いけません!!

[男の声は、やはり、虚しいだけの存在にすぎなかったのだろう。
 前方を死人に止められ後方より男に迫られ。
 彼らが選んだ道は、廊下に備えられていた「階段」>235、だった。
 男では、決して乗り越えることができない障壁]

 な、なんてこと……ぐっ!!

[やがて、上階から聞こえる悲鳴。助けを求める苦痛の声。
 戻れ。こっちだ。逃げてこい。
 切なる思いは思いに過ぎず、決して届くことはない。
 もう、喘ぎの声もしない。
 男はただ、彼らの身に降りかかった悲劇を、目の当たりにさせられている。
 上階から下りてくる、新たな死者達の姿から]

 もう、俺一人だけ、なんですか……。
 俺以外、みなさん、もう……。

(247) 2011/12/02(Fri) 21時頃

【人】 親方 ダン

[障害はありつつも頑強だった体から、がくりと力が落ちていく。
 事故による絶望を克服してきた気丈な心も、がらりと崩れ落ちていく。
 誰一人救うことができなかった。その現実に、打ち負かされて]

 …………。

[死者の一人と体がぶつかる。
 衝撃で、気づかれてしまったのだろう。冷たい手が、男の肩をがしりと掴んだ。
 強い力だ>>209。まるで、全てを押しつぶそうとするかのように。
 抗う気力を失った男の首筋に、終焉を告げる牙が迫る]

 …………? ――――っ!!

[まさに噛みつかれようとしたその瞬間、肩を掴まれたままの男の腕が、死人の首を押し返した。
 ぎりぎりぎりと潰れていく喉の感触を手に帯びながら、口から万感の呟きが漏れる]

(248) 2011/12/02(Fri) 21時頃

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