45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[>>3:44"さん"は無くても良いと返されて、はたと気付く。 彼の服装から、歳はそう変わらないのかもしれない。 相手からこちらが、何歳に見えるのかは分からないが。]
…桜が、啼いているのが聞こえたんです。 もっと欲しい、って。こちらへおいで、と。
夢なら、あの樹の姿も、それが欲するモノも、 全て私の内にあるものなのかと疑ってしまったのだけど、 やっぱり違う…と思うの。
のぞむさ…のぞむにも、聞こえてないんだ、ね。
[パティも同じような反応をしていたのを思い出す。 私は桜にからかわれているのかと、涙がこみ上げてきそうになった。 ぎゅっと握り直された手に、救われた気がした。]
(1) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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[>>3:45夢じゃなかったらと問われて、寂しげに言の葉を紡ぐ。]
ここは――― 一見綺麗に見えるけれども、逃れられない、 魂の牢獄のような世界に…見える、かな。
過去を悔いても、救ってくれる人は…いなくて… 自分自身も、赦せなくて…。
…現実と、何が違うんだろう。
[夢の世界だと云うのなら、会わせてほしい。 願っても姿が見えないのなら、これは、桜が見せる私への戒めなのだと、そう思う。
だからこれは、現実と何ら変わりのない、世界。]
(2) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 01時頃
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…何を、かな。体をかな、心をかな。 そのどちらをも……かな。
[>>6聞き返された言葉に対し、小さく呟いた。]
私は―――逃れたい。
弱い私には… 過去を切り捨てる事も、受け入れる事も出来なくて。
叶うなら、過去に戻りたいけど…
[と哀しそうに顔を曇らせる。]
(12) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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元の世界に帰っても辛い思いが続くなら、 "夢"の中に居た方が、気は楽なのかな?
のぞむがここに居たいと願うなら、 私がこの世界を悲観しちゃ、だめだよね。
[こうして人と対話出来ることを、有難いと思った。 確かに、彼の言うように、ここは悪い事ばかりでは無いのかもしれない。
そう考えていたところで、頭の中に「声」が響く。]
(13) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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[『次はお前だ』と名を呼ばれた。
繋いだ手はそのままに彼から視線を外し、声の方を――桜を見る。 最初に見た桜の姿は、まだ蕾が多かったと記憶しているが、咲き綻ぶそれは数を増していた。 そして、その周りに居たはずの人影は、数を減らしている。
桜の花へと身を窶せば、何もかも、忘れられるのだろうか。 そもそも、消えたら何も残らないのかもしれないけど。]
……次は、私が選ばれた、みたい。
[>>9彼に返す声は、得体の知れぬ恐怖から、微かに震えていた*]
(14) 2012/03/15(Thu) 02時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 02時半頃
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(生きてる人………)
[それって、その言い方はまるで―――… 目線が違う所からの答え方に聞こえて、瞬く。 そしてある一つの答えが過ぎった。
きっと、もう、この人は…
なら、私も似たようなものかも知れない。 病院に居たはずなのに、こうして外を出歩けているのが、ずっと不可解だった。 今この場に、魂とか心という概念だけで存在しているのならば、 私も、もうこの世に居ない存在なのかも知れないと思い到る。
ただ、その解に確証も無いまま、詳しく聞こうとはせず]
(21) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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[>>19何を知っているのかと問われるも、全てを知るのはあの桜。 呼ばれた先に、何が待ち受けるかまでは分からなかった。
ただ、はっきりしているのは――]
桜はきっと、ここに居る全員を…
[逃さない。 ――と、隣に居た彼にしか聞こえないような小声で*呟いた*]
(22) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 22時頃
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[風が過ぎる度に聞こえてくる声から逃れようと、目を閉じる。
そして、過ぎて行った出来事を思い出す――…
クラスの子とは馴染めなくて、常に一人。 早退する事も多かったし、数日間家から出られない事もままあった。 お昼の休み時間に、誰も居ない教室を探して回った。 どうせ一人なら、静かな場所の方がいいと、そう思って。
そして辿りついたのが、美術室。 使用しない時は鍵がかけられているはずなのに、ドアは迎え入れてくれたのだった。 不思議に思いながらも、窓際へと移動する。 その時、奥の部屋―準備室―から出て来た先生に、見つかってしまったのが最初、だった。
――――思い出は、一呼吸の内に蘇る。]
(27) 2012/03/15(Thu) 23時頃
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[繋ぐ手の絡む指先からは、自分はまだ存在しているのだと安心する事が出来た。
>>25皆に言いに行こうと促されるのだが、樹に近づく気にはなれない。 一歩でも動けば、忽ちの内に桜に捕らわれてしまいそうだったから。
隣の彼に、目を細め穏やかに笑みかけて]
もし、私が消えてしまったら、 のぞむがこの事を伝えて?
[彼女に残された時間は、それほど多くは無いのを実感していた。 歩いて向かうだけで、途中で居なくなってしまうのなら、 最後まで、誰かと話していたいと思ったから。]
(29) 2012/03/15(Thu) 23時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 23時頃
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[桜が囁く声に負けまいと、きゅっと唇を噛む。 桜の元へと行って、皆に異変を知らせようとする彼を、足止めしてしまうなんて、我儘だなと思う。
それでも――― 彼の優しさに、甘えてしまいたかったのは、誰かに聞いておいてほしかったから。
透けてゆく世界に、何かを残しておきたかった。]
ごめんね、引き留めちゃって…。
…私ね、好きな人が居たんだ。 でも、実らない恋だと、気付くには遅かった。
(35) 2012/03/15(Thu) 23時半頃
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[何かを話していないと、自分を保てなくなってしまいそうだった。あとどのくらいと、彼が呟く。 どのくらいなんだろう。頭に響く声は、大きくなっていた。]
私が告白さえしなければ… 胸に秘めたままの方が、傷つく事は無かったの。 こうやって、過去に囚われるくらいなら、 消えちゃった方が、楽、なのかな。
桜は…… 私の救い、なのかもしれない。
[心に残るしこりは、言うべきでは無かったという後悔の念、ただ一つ。 それさえ無ければ、今こうして、思い出すだけで涙が溢れる事も無かっただろう。]
(37) 2012/03/15(Thu) 23時半頃
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[ざわざわと桜が揺れる。 どうしてこちらに来ないのかと、嗤っているように見えて、彼の手をより強く握りしめた。]
あの日…告白してしまってからの出来事が、全て夢で、 私はまだ、お昼休みの途中で眠っているだけで、 目が覚めたら、先生が私を起こしてくれるとか…
……そう、だったら良いな。 [そんな事、在る筈が無い事くらい分かっている。 過去は悔いても、戻れないのだから。
だからせめて、今が夢であれと願う。]
(40) 2012/03/16(Fri) 00時頃
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うん…。 …ありがとう、のぞむ。
そうだね、傷を、忘れられたなら……。
[不安を隠すように微笑んで、彼を見る。 例え幻の世界であったとしても、この世界を忘れない様にと。
こちらを見つめる彼が、一瞬、もう会えないあの人の姿に、見えた気がした。
彼の声に、答えようと口を開いた時。彼女の姿は闇へと*消える*]
(46) 2012/03/16(Fri) 00時頃
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