人狼議事


229 観用少年

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【人】 学園特警 ケイイチ

[正直、ケイイチは怯えていた。
今日この瞬間まで、全てを明かさず過ごしたのも、
怯えと、それから生来の奢りが理由だ。

けれど、繰り返された選択に>>9
目を見開いて息を吐けば――]

うん、それでいい。

[言葉はどこか尊大なくせに、
瞳は歓びを隠さない。

包まれた指先がやがてその唇に触れれば、
ケイイチは溜まらず息を吐く。
熱い吐息が唇を湿らせて、心臓は音を立てる。]

(11) きんとん 2017/10/16(Mon) 17時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

うん……。僕も。
僕も、だいすき。

[指を握る手にもう片方の手を重ね、
甘く視線も絡めながら、
ケイイチは暫しその幸福を味わった。]*

(12) きんとん 2017/10/16(Mon) 17時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

―それから暫く後―

[幸せに過ごしていたと言って良いだろう。
国からの余計な干渉はなく、外交先からの妙な横槍もなく、
日々穏やかに平和に、つまり幸せに過ごしていた。

しかし幸せなら幸せで、もっと、を求めたくなるのが人間の欲深さだ。
ケイイチは端末に表示されたページを難しい顔をして睨みつけながら見ていた。
そこには、「観用少年向け媚薬」と銘打たれた薬の商品説明が表示されていた。

あの後も幾度か身体を重ねた。
そしてその度に思うのが――やはり、ガーディの負担だ。]

(23) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そも体格が違う。
大人と子ども、
それもガーディは殊更小柄で、受け入れる負担も大きいだろう。
例えガーディが「辛い」とは口に出さなかったとしても、勝手に気を揉んでしまうのがケイイチだ。
それでも求めてしまうのもケイイチだ。
であれば少しでも負担を減らしたいと思うのもまたケイイチだ。

初めてがああだったけれど、以降は殊更時間をかけて解すようにした。
それでも、体格差というものは無くなるものではない。当たり前だ。
苦痛を完全に取り除くことは中々に難しい。
もっと何か、出来ることがあるのではないか――そう考えたとき、行き着いたのがこのページだった。

観用少年を男娼として扱う店があることは知っていた。
それで――ふと、疑問を抱いたのだ。
小さな身体に対し、どう「痛み」に抗わせるのかと。
気になり調べて、観用少年用の媚薬があると知った。
痛みを和らげ感度を高め身体を解し、
即効性で後遺症なし成長もしない――
完全にゆめのおくすりである。そんなものがあるだろうか。
ケイイチはそのページを舐めるように見回して――とりあえず、と、注文ボタンを押してみた。]

(24) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[翌日には荷物が届いた。
品名は「PCパーツ」だった。
小さな段ボール箱の中には、
初回サービスの安っぽいピンクローターと、
乳白色の錠剤が入った瓶が梱包されていた。
ケイイチは従者にそれを手渡し成分を分析させる。
人体には全くの無害、
観用少年に対してもホームページに記載があった以上の効用は望めないであろう、
という検証結果を受け取ると]

なるほど。

[一言呟いた。
そしてピンクローターと共に、
とりあえず、ベッドのサイドチェストに仕舞い込んだ。]

(25) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[夜。

共にベッドに入り込むと、ケイイチはガーディの頬を撫でた。
額に頬に唇に、いくつも口付けを送りながら、
頭の片隅で考えるのは――あの薬のこと。

どうやって飲ませるか、何と言って飲ませるか、
考えながらも、ガーディの唇に吸い付いて、
今日は「そういう」日なのだと、
ガーディに悟らせるように口付けを深めていった。]*

(26) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ガーディは素直で従順だが、同時に賢い少年だ。
薬のことに気を取られ気もそぞろな様子に、
すぐさま気付いてといかけてくる>>36
けれどそこに疑いや不審はないから、
余計に悪い事をしている気分になって落ち着かない。
落ち着かない、が――ここで引き下がる気も毛頭ない。

ケイイチはふうと息を吐くと、サイドチェストから瓶を取り出した。]

……あの、さ。
これ、ガーディがリラックスできる薬、らしいんだけど。
……試してみない?

[嘘は言っていない。嘘は。
ただ全てを告げていないだけで。]

(40) きんとん 2017/10/17(Tue) 17時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ガーディが頷いたのなら、その手のひらに一粒落とし
――食感はラムネ菓子のようなものらしい。水なしで飲めると。]

……おいしい?

[じっと見つめて、見守り、尋ねた。]

(41) きんとん 2017/10/17(Tue) 17時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[差し出したそれを、ガーディは素直に口にする。
罪悪感と、期待と、好奇心。
感情がぐるりと渦になって、
じっと見つめる視線は不穏ともとれるものだっただろう。]

えーと、リラックス、ていうのは……
……気持ちよくなる、っていうこと。

[間違ってない、間違ってはない。
根本から間違っているということ以外は
何一つ間違ってはない。

もたれかかってきた小さな体を支える。
優しく―そう、あくまで優しく―背中を撫でてやりながら、
耳元に唇を寄せて囁いた。]

(45) きんとん 2017/10/17(Tue) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

身体、熱い?
痛かったり苦しかったりはしない?

[囁いて、小さな耳穴に息を吐きかけながら
背中を撫でているのとは反対の手で
腹を腿を服の上から優しくさする。
悪戯に服の裾から指を忍び込ませては、
けれど指の先で腹を掠めるにとどめて――

背中に回した手に力を込め、
自身の身体にぐっと密着させながら、
抱き締めるようにして伝えた。]

今日はさ、
苦しいことは何にもなくて――
ガーディの気持ちがいいことだけ、するから。

[いまいち説得力に欠く欲に塗れた夜色の目は、
まっすぐガーディを見つめていた。]*

(46) きんとん 2017/10/17(Tue) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[漏れた言葉は、無意識に生み出されているようにさえ感じた。
力が抜けたようで触れればぴくりと返る反応、
漏れる息の熱さ、蕩けた瞳、
――なるほど、看板に偽りなしと思わせるに十分だった。
ではいよいよ、と衣類をはだけさせようとした刹那、
ガーディの首が横に振れる>>49]

ガーディ?

[疑問に思ったのは、一瞬。
吐き出された言葉に、]

っ、ほんと、お前……。

[言葉が耳から脳に、身体にしみこんで、そうして奥底まで届いて熱になる。
ケイイチはガーディの耳に柔らかく歯を立てると、
熱のこもった声で囁いた。]

大丈夫。僕も、一緒だから。
だから安心して――一緒に、良くなろう。

(50) きんとん 2017/10/17(Tue) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[時折思う。
この感情はもしかしたら毒ではないかと。
苛烈にして鮮烈、事と次第によっては存在意義全てを投げ出してさえしまえる気持ち――
二十六年生きた人間の根本から組み替えてしまう、
それはきっと毒だ。

けれど、だから何だと云うのだろう。
既に毒はケイイチの喉を下って胸を焼き腹に落ちそして末端まで至った。
もう遅い、最早手立てはない。
ケイイチにもそしてガーディでさえも、この毒を消してしまうことは最早不可能だ。

だから――身体を清めて尚事後の香りを色濃くのこす小さな少年。
彼の頬を指先で撫でて、ケイイチは小さく呟いた。]

かわいそうに。

[かわいそうで、可愛くて仕方がない。
僕の、ガーディ。]

(99) きんとん 2017/10/19(Thu) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[夜の気配はしんとしている。
寝台には幼い少年が眠っている。
ケイイチは小さな寝息に耳を傾けながら、
ただ黙って隣に居た。]*

(100) きんとん 2017/10/19(Thu) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ぷつん、と泡がはじけるように眠りから覚めた。
未だぼんやりした頭のまま、殆ど反射で目を開けば、
焦点の合わない視界の向こうでガーディが笑った気がした。
頬をぺちぺちと叩かれて、それでようやく思考が巡る。]

おはよ、ガーディ。
……早いね?

[昨日あんなに消耗したのに、と、言外に潜ませて。
ともかく、ご飯と彼が誘うのならばそのように。

――違和に気付くのは、部屋を出てすぐ。
迎え入れる従者達の顔が硬い。
おはようございますの一言もない。]

(139) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

……どうした。

[心当たりが無いとは言えない。
むしろありすぎた。
従者達は互いに顔を見合わせて、
やがて一番付き従えた年月の長いのが一歩前に出て――]

『ケイイチ様。……転職希望の者には紹介状を書く、以前仰ってたあれ、まだ有効でしょうか。』
は……?
……………!!!

[ケイイチははじめ怪訝な顔をしていたが、
従者がちらりと見せてきたピンクに、全てを悟った。

そして]

……よぅしわかったお前ら一列に並べ!
希望の転職先を聞いてやろうそして有利な紹介文を書いてやろう!!!

[寝起きとは思えない、全く良く通る声でそう叫んだ。]

(140) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[結局それらは従者達の冗談で―半分は、という注釈が入るがとにかく冗談で―
ケイイチの日常は、そうしてかくも賑やかに、愉快に、穏やかに巡ってゆく。]**

(141) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃

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