263 ― 地球からの手紙 ―
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―水底の館―
やあ、出立前に受けとれて良かった。
[空駆ける紳士からの便りを、いそいそと開封する。 昼空に輝く雲色の紙が、水を弾いている。 その上に綴られている、夜の星空色の文字。
彼と奥方が、ここを訪ねてくれたときのことが懐かしい。 ふたりとも未知の世界を楽しむことが上手で、話題が豊富で、もてなすどころかこちらが素晴らしい時間を過ごさせてもらったように思う]
……そうだね、二人で。
[大切な人との美しい思い出の中に、この水底が加わっている。 それは、亡き人を思う寂しさを、いくらかは慰めるものだった]
(7) 2019/04/19(Fri) 19時半頃
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ごたごたが片付いてからゆっくり返事をしたいところだけど、いつ戻れるかわからないからなあ……。
[悩ましげに触角を揺らしてから、やはり机に向かうことにした*]
(8) 2019/04/19(Fri) 19時半頃
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ううん、と? これは、何だろう。
[他の手紙に絡みついた、一見海草のようにも見える何か。 ゆっくりつまみ上げてみた手触りは、人工的に作られた素材に思える。 よく見ると、何かで引っ掻いたような跡がいくつもついている]
……いや、これ、字かな。 何か、書いてある。
[誰ともわからぬ相手からの、不思議なメッセージ。 いささか苦労しながら、内容を読み取った]
(11) 2019/04/19(Fri) 19時半頃
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ううん、さて。 これは。
[この「手紙」が何故、自分の元へ届いたのか。 ただの間違いでも無いように思えて、意味を考える。
考えながら、ペンに手を伸ばした*]
(12) 2019/04/19(Fri) 19時半頃
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―水底の館―
うん、仕事で必要なところには連絡済み、と。 私信は、そうだね、転送しなくていいよ。入れ違いになっても大変だし。 戻ってきてから、読ませてもらうことにしよう。
あとは……忘れてることは、ない、かな。
[荷物を確かめて、留守居の者との打ち合わせを終えて。 館の中をぐるりと見渡した]
じゃあ、行ってくるよ。 留守をよろしく。
[遠方の親戚の、力になるために。 しばし、領地を後にする**]
(38) 2019/04/20(Sat) 00時頃
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