195 【完全RP村】終電は銀河を駆ける
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[がたん、ごとん。 揺れる電車は、もともとの目的地へと向かっているらしい。 色々な考え事をしている間に、其れはもう肉眼で見える程になっていて。
私は、――辺りを見回す。
電車の到着を待つ人や、林檎3個分くらいの大きさに姿を変えた人に>>19、 ――黒幕と名乗る人に。>>6
人には皆それぞれに事情があって、世界があって。居場所があって――。]
(25) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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――それじゃあ、私は?
(26) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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“帰りたい?” ――どこに?
“元の世界に帰りたくないの?” ――帰ったところでひとりぼっち
“おうちに帰ろう?” ――誰も迎えてはくれないのに?
“でも、旅をするんでしょう” ――そうだね、旅は続けなくちゃ
(27) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[世界の端は探し続けなくちゃ。 その為に、私は元の世界へと帰る。理由は――それで十分じゃないだろうか。 そうと決まれば停車準備、と斜め前の席のスクールバックへと手を伸ばす――、が。
その手がスクールバックに触れられることはなかった。
青い鳥が手から落ちる。 拾おうとかがんでも、手は其れに触れない。
――手が、物をすり抜けて宙を切る。
何度も、何度も、試してみても結果は同じ。 まるでそこに物が存在しないかのように、私の手は宙を切るだけ。
もしもまだ近くに原くんや、他の人物が近くに居れば、その様子が見えたかもしれない。]
(28) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[――おかあさんを忘れる魔法。
注意、この魔法は究極の魔法です。 本当に、本当に、雛子ちゃんが辛くて仕方がないってときに使ってください。
手順1、どこか高いところを探しましょう。 手順2、大きく深呼吸をしましょう。 手順3、一歩、また一歩、ゆうっくり足を踏み出して。 手順4、大きく両腕を広げて鳥のように飛び立ちましょう。
そうすれば、雛子ちゃんは鳥になって、 どんなに辛いことも、悲しいことも、忘れられるでしょう――]
(29) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[――そこでようやく思い出した。 私が、学校の屋上から“鳥になった”日の事を。
ようやく、全てを、思い出した。
嗚呼。そうか。
帰りたくないんじゃなくて、帰れないんだ。 だって、私はもう――死んでいるんだから。
お母さんと一緒の事をすれば、魔法を使えば、 もう一回家族に会えるんじゃないかって淡い期待は、未だに胸の中に残っている。 世界の端に行けば、お母さんの魂は在るんじゃないかって。]
(30) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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――さみしーよ。
[頭を下げて呟くと、静かに力なく、席に膝をかがめて座ろうとすれば、 車内の座席や、手すりのようなものには辛うじて触れられるらしいことが分かる。 そればまるで、ひとりぼっちの私を受け止めてくれているように思えて。 私は涙が溢れそうになるのを堪えるように、膝に顔を埋めた。
けれども、黒幕と名乗った彼の声>>22が聞こえればほんの少し顔をあげて、首を縦に振るくらいはしたかもしれない。]
(31) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[名前を、呼ばれた気がする。 だけれど、本当にそれは私のことだろうか。 もしかしたら、――同じ名前の他の人のことじゃあないのかな、なんて。
そんな事を考える程に、私は孤独だった。]
――……、
[きっと、声の主の言葉に耳を傾けようと思ったのは、 私がまだ幻想とはいえ、人として存在していた時に話しかけてくれたおねーさんだったからか。
私の身体を、おねーさんの手はすり抜ける。 ――仕方がないと分かっていても、なんだか悲しくて口をぎゅ。と結ぶ。
今の私に、魔法は使えない。 魔法使いはもう、居ない。
だから、涙でぐしゃぐしゃになった顔を笑顔に変えることが出来なかった。 けれど――、]
(56) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[窓の外、一際大きく輝く一等星を指さし、おねーさんの方へと顔を向ける。]
おねーさん、雛子。わかったかも。 ――世界の端の場所。
[ぽつり、と呟いて。目を閉じる。 あの日のおかあさんの言葉を、思い出す為に。]
(57) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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おかーさんがいってたんだ。
―――“死人”は、旅をするの。 ゆらり。ゆらりと。 風の赴くまま、気の向くまま。 そうして長い長い旅を経て、世界の果てを目指すのよ。
世界の果てに辿り着けた魂はお星さまになって、
これからも頑張って生き続けていく人を応援するのよ――って。
(58) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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世界の端は、――自分がお星さまになる場所のことだったんだね。
[それが、私の答え。そこだけは、堂々とはっきりとした声で。 私の声が届くかは分からないけれど、答えを教えると約束したおじさんにも届くように。>>48 死んだ魂は旅をする。彷徨うようにふらふらと。 だけど、その中で自分が留まる場所を見つけて――旅を終えるのだ。 “旅の終点に決めた場所”それが――世界の端なのではないだろうか。
その答えに辿り着いた頃、半透明の私の顔は赤く照らされた。]
――わあ、きれい。
それに、なんだかあたたかくかんじるの。
[それが、何故かは分からない。 ただ、おかあさんの腕に抱かれるような、そんな感じがしたのだ。 懐かしい感じ、とでもいえばいいのだろうか。 とにかく、ぐしぐしと涙を拭い――もう一度赤い其れを見つめる。]
(59) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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――おかーさん。そこに、いるの?
[答えは、聞こえない。 聞こえないけれど――なんとなく、そこにおかーさんが居るような、そんな気がして。]
……あいたかったよ、いま、いくからね。
[そう窓の外の星に向かって声を掛ければ、半透明の身体はますますと薄くなり。 やがては青白い、蛍よりも一回り程度大きな光の球となって窓をすり抜け列車の外へと飛び出して行くだろう。 ゆらり、ゆらり、と列車にスクールバックと青い鳥を遺して。
――私の旅は終わりを迎える。]
(60) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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