195 【完全RP村】終電は銀河を駆ける
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この状況が終われば、ちゃんと帰れる? ──帰れる筈、だろう。
[自問自答。 列車はいまだ、銀河を走る。 黒幕を探して、この幻想的な一夜を元のつまらないかもしれない現実にしなければならない。
つまらなくても、男が欲しい幸せはこの銀河鉄道が走る空間にはいない。 だから、帰れる手筈を講じなければならない。 正しいかどうかは、判らないけれど。]
(0) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[独り言を終えた男は、座していた席を立ち上がる。 目的地はうたを奏でる、赤い目の若い男のところ。
着いてくる者がいるならば何も言わず歓迎して、迷わず彼のところへと向かう。]
うたっているところ、邪魔して悪いね。
[ ガタタン ゴトトン。
銀河を走る列車は揺れ、開け放たれた窓からは昼夜のどれとも違う言葉を当てはめるのが難しい風が流れ込み、男の肌を撫でていた。] 秋夜くん。 私は、黒幕は君なんじゃないかと思っている。
(1) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[間違いだった場合はどうしようか。 一瞬だけそんな考えが過るが、妻に逃げられるという間違いを既に侵している身。 それを取り戻す努力をやれるだけしたいと密かに足掻く男は、これが間違いだったら、また足掻けばいいかと内心で開き直り、秋夜を見下ろす。]
だから、帰してくれないか。 ──……元の、世界に。
[静かに見下ろした先、秋夜の反応はどんなものだろう。
銀河を走る鉄道は、変わらず男の足許を揺らしていた。*]
(2) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[こちらの問いかけに秋夜が驚きを見せたのは一瞬>>7。 その顔はすっかり見慣れた笑い顔になり、そうして話が続いていく。 否定もなければ、肯定もない話だった。]
そうだな。
これは、私の話だが。
[なんでもできる幻想第四次。 此処にいれば悩みは些細なことらしい。否定も肯定もない言葉だったけれど、秋夜の吐き出すこの言葉に、彼自身が黒幕だと豊田は確信した。
片眉の端をわずかに上げる。 そうしてから豊田は、考え込むように己の見解を吐き出していった。]
私の幸せは、今悩みを抱えている先にあると思っている。 幸せだったからこそ今、悩みを抱えて、ずっと溜め息なんて吐いているんだ。
(9) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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悩みに捉われないらしいその世界には、私の探す幸せは存在していないことになる。 何せ、悩まなくていいんだから。
だから私は、“私の幸せがある筈の”元の世界に帰りたい。
[子供に言い聞かせるように、ゆっくり。 吐き出した豊田の言葉は、秋夜の予想通りはじめのものと同じもの。 けれど豊田の声音は、静かだがより一層の真剣みを帯びていた。]
まぁ、これは私の意見だ。
[それだけ告げて。 他の者は何を、どう思うのだろうか。 たまたま乗り合わせた『じょうきゃく達』。 秋夜が視線を巡らせるのに合わせて>>8、豊田もまた他の者達を見渡した。
車掌が重たい扉を開く気配を感じながらも、他のじょうきゃくの言い分があるならば耳を傾けるのも悪くはないだろう。]
(10) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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[そう思えたのは、この幻想的な銀河と別れる時が近い筈だと思えたから。
心の片隅にほんの少しだけある、名残を惜しむ気持ち。 乗り合わせた者達の言葉に耳を傾けることで、それを昇華しようとしていた。*]
(11) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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[お帰り願おう>>17。 黒幕から出たのはそんな言葉。 それに安堵して肩を力を抜いた豊田は、秋夜が車掌に両手を合わせての懇願も>>18 ひかる鱗粉を散らし、派手な出で立ちの女性からりんご3個ぶん程度の身長の小さな何かに姿を変えた違う次元の者が、秋夜を探したと告げるのも>>19 受け止めるように、静かに眺めていた。
ただ少し、秋夜に頷き腰を上げる原からは、うすらと見知った印象とは違うものを感じたが>>22。
秋夜を“困ったひと”と評する率が、彼の願いを聞きたいと、窺うような視線を投げてくる>>23。 無事に帰れそうな雰囲気を感じたからか、男は肩の力を抜いたままに、構わないと頷いた。
そんな豊田の耳に、何かが落ちる音が微かに聴こえた気がした>>28。 落ちたまま拾われない青い鳥は、それを手にしていた少女が己の存在に気づいた証しなのだけれど。 それに気づくことは出来ないまま、秋夜が望む銀河の旅を続けることに>>33。]
(39) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時頃
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高橋さんやご住職も。 付き合ってもらっても大丈夫ですかね。
私はいいんじゃないかと思うのだけど。
[一度そう問いかけるために、呼びかけた人の顔を見回した。
眼鏡をかけた視界には、物に触れられない少女が秋夜の言葉に静かに、首を縦に振る姿が見えただろう>>31。]
(40) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時頃
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[銀河の旅、最後の時間。 改めてシートに座った男は、鉄道の揺れに身を任せ、この銀河を走る時間の中、一番の穏やかな気持ちで景色を眺めた。
ただの普通の勤め人である己には、語る物語なんて存在しない。 強いていえば、この非日常な幻想的な美しさよりも、美しくない喧噪にまみれた現実に幸せがあると信じている、リアリストの皮にほんの少しロマンチストな中身を隠している中年だということくらい。
そんな中年は、黒幕である秋夜が見てもらいたいといった景色を見つめ>>34、さりげなく懐から取り出したメモ帳に己の視界に映る景色を書き込んでいく。 視線は銀河の川の向こう、夕日よりも鳳仙花よりも赤い、真っ赤な燐光が燃えて天へと昇っていく様を見つめたまま。]
──いい景色だ。
(47) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[窓から視線を外したのは一度。 じょうきゃく達の顔を見回すために。 車内に差し込まれる明かりで、人々の顔は赤く彩られた。
いい景色だ。
互いに手を繋いで行った花火大会。 一緒に花火を見上げた隣にいる女性を覗き見した時、夜空で煌めく花の灯りを映すその顔が愛しいと思えた。 妻となったひとに思わず求婚の台詞を吐いたいつかの夏を思い出すような、そんな──…… ]
いい、景色だな。
(48) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[目的地に電車が停まり、男は立ち上がる。
溜め息は深呼吸に変わり、逃げない幸せを追い求める一歩を踏み出す。]
夢じゃなかったんじゃないかな。 私は、夢じゃなかったってことにしておく。
[藍里の呟きには、柔らかな苦笑を返し>>53。
世界の端を教えてくれるような声を聴いたきり姿が見えなくなった少女も、夢ではなかったと豊田は確かに思う>>59。
それは、他のじょうきゃく達に対しても思うことだろう。
銀河鉄道のささやかな旅路を共にした彼等は、決して夢ではなかったと。]
(64) hisetu 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[そうして男は不思議な一夜を終わらせる、現実に戻る第一歩のため終電を出た。
問題は何ひとつ解決はしてないが、*やけに晴れやかな表情をして。*]
(65) hisetu 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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