246 とある結社の手記:9
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― 回想 ―
おいしいかい。そりゃあよかった。 あぁそうだね。
マリオにも鍵を用意してやらなけりゃ。
[共に食事をはじめたマリオに頷いた。 マリオがすっかり食べ終えてしまうと、今日は十分お手伝いしてもらったから片づけはやっておくよと食器を引き受けて、カウンターのほうへ連れて行った。 ちいさな手に、パティの部屋のすぐ隣の部屋の鍵をのせてやる。]
右隣がパティの部屋だ。 おれが寝ているのは、一階のカウンターの奥の部屋。
何かあったらすぐに頼るんだよ。
[必要だと言われれば、部屋の真ん前まで。付いていってパティの部屋を指し示したり、鍵の開け閉めのやりかたも教えるつもりだ。**]
(3) 2018/07/27(Fri) 09時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 10時頃
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― 朝・一階のカウンター奥の部屋 ―
[一階のカウンター奥の部屋。 誰かきたり、ロビーで何があったらすぐにわかるように。ルパートが普段から使っている部屋は一階にあった。
いつも通り早めに起きて身支度をして、さて朝食の準備でもと部屋を出ようとした頃のことだった。 出入口やロビーのほうで、複数の足音が聞こえていた。]
ん……?
[部屋をそろりと出てみると、どうやら彼らが集まっているのはサイモンの使っている部屋だ。]
……?
おい、どうしたっ、て、……!? っう……
(4) 2018/07/27(Fri) 10時半頃
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― 朝・サイモンの部屋の前 ―
[ルパートは結社員達の間から部屋の中を覗き込む。 見えた光景と、異臭に口と鼻をおさえた。 目を背けたいのに、見たくないものほど釘付けになってしまうことがあるように、見開いた目でサイモンの死体の一部と血の海を捉えている。]
……っ……、……、……
[押さえた鼻と口。息がうるさい。]
うぷ……
[急に襲い来た吐き気を堪えてか背を丸め、ようやくそこで視線を外せた。]
(5) 2018/07/27(Fri) 10時半頃
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[サイモンの無残な死体は、結社員達に片づけられ、運び出された。
室内に夥しい量の血が流れていた。だから、まだ呆然としたままの青い顔で考えることには
――結社員が片づけたとはいえ、 あの部屋の掃除をしなければ。**]
(6) 2018/07/27(Fri) 10時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 10時半頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 10時半頃
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― サイモンの部屋(遺体搬出後・処刑説明前) ―
[傍までやってきた足音に顔を上げる。(>>8)]
あぁ、ラルフか、 どう、どうしたもんかな。ほんとうに…… 人が……しんじまった。
[すっかり動転してしまっているのか、彼の顔を見ても少し上ずった声でそう口に出すだけ。 やってきた掃除夫に手伝いを頼むことも思い付かず、ラルフが何か書きつけたメモを受け取ってやっと――「助かった」そう思えて、すぐに頷きかけるが……]
あ、ああ。
いや、でも、お客に、こんな―― こんなの触らせるわけにゃあ……、
あぁ、そうだ……客じゃないんだったな。
[ラルフが宿屋に現れた時と同じようなことを言って、本当に手伝わせていいのかどうかを改めて訊いた。 ラルフが頷くなら、ルパートはすぐに洗剤と消毒液を取りに行き、掃除用具を自分も手にした。**]
(9) 2018/07/27(Fri) 12時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 12時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 22時半頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/28(Sat) 09時頃
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― サイモンの部屋(遺体搬出後・処刑説明前) ―
[娘の声に気付いて、顔が見えて安心するよりも先(>>15)]
ベッキー、来るな!
[制止しようとしたが遅かった。背にとびついてきた娘は血だらけの部屋を見てしまう。 彼女の歯が鳴っている。彼女をここから遠ざけようと――するより先に頬を掴まれていた。 怪我もないことをベッキーに確かめられているうち、娘の顔をみてたら、しゃんとしてきた。 絞り出すように無事でよかったと伝える。 手伝いを申し出る彼女の背には]
――おまえはこっちの手伝いはいいよ! [と親心から声をかける。 ここの掃除を娘に手伝わせたいとは思わない。 彼女は着替えにばたばた走っていった。]
(241) 2018/07/28(Sat) 10時頃
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[ラルフとノアとサイモンの血を片づける。 遺体は結社が片づけていたので、片づけるのは残った血だけではあるが。 ぬめる血だまりの臭いで胸がいっぱい。三者三様、それぞれきつそうに手を止めたりしながら、のろのろと清掃作業を進めた。]
部屋を汚す客はいくらでもいるが……
[溜息をつく。愚痴のひとつでも言いたくなる。]
ああ。……吐くなよノア。おれも我慢してる。 拭いては吐いてじゃ、いつまでたっても終わらねえ。
[スカーフで口元を覆ったラルフに倣って布で口元を隠せど、拭けども赤、拭けども赤。 油を拭う時のように、拭いた先から血が床に伸び、なんとも気が遠くなりそうだった。**]
(242) 2018/07/28(Sat) 10時頃
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― ロビー(処刑説明後) ―
[ロビーに集められた者たちは、大いに騒めいた。 無理からぬことだ。見知った顔のなかに人狼という名の殺人者がいて、結社員がさせたいこととは、間接的な人殺し。
「処刑」という言葉に対し、「といっても、殺すほどのことはしないんでしょ?」と楽天的に見ることなど、さすがに出来なくなっていた。なにせ今朝死んだのは、彼らの仲間なのである。]
(250) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[処刑の件よりなにより先に、サイモンによる占いについて食いついたのはイヴォンは、中でも特徴的だった。 「犬死に」……夫ヨアヒムの復讐を誓っていたというイヴォンにはそう映るらしい。(>>31) そして彼女は自分が占い師だと名乗った。ラルフ達からの質問で、ピスティオを占い、彼が人間であると話した。(>>100)]
[ワンダは処刑について聞いた直後、なかでも努めて冷静であったようにみえた。(>>34)]
[スージーは最もこの状況に憤懣やるかたないといった様子だった。 彼女が"もしも"として挙げた「結社員がわざわざ人殺しを送り込むような真似」は、ルパートには信じられなかった。(>>38)宿屋の扉が開けば、長年の習慣で自分が目覚めていたのではないかと思うからだ。 今ここにいる誰しもが大丈夫じゃないと怒っていたのも彼女だった。(>>66)]
[リンダは悲鳴を上げて此処にいない父親にこんなことはやめさせて欲しいと叫んでいた。(>>50)]
[それを追って飛び出したのはやはりロイエ。(>>76)彼女は甲斐甲斐しくリンダの世話をやいていた。]
(252) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[声の出ないラルフは黙ってきくしかないのだろう。結社員の話を黙ってきいていた。(>>51)彼はメモ用紙に「誰を占ったのか」と書きつけて、ノアと共にイヴォンに見せていた。]
[訳知りらしいモンドは、処刑についても知っていたのだろうか…?彼が大きく驚いたのは、イヴォンが「占い師」を名乗った時だ。イヴォンに対し「馬鹿かアンタ、狙われるつもりか」と言い放った。(>>56)(>>57) サイモンは占い師だから恐らく殺されたのだろうと彼は語り、次に狙われてしまうならばイヴォンだろうと話していた。 彼と「同じ側」とは何のことだったのだろう。(>>69)]
[ノアは結社を皮肉りながらスカーフで汗を拭いていた。(>>60)その後もラルフの隣で彼の手助けをしているようだった。]
(255) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[今朝共にサイモンの遺体を見たユージン。(あんな事があったので、だれがどの順番で来たのかはすら前後関係をよく覚えていない。サイモンの遺体があるうちにラルフ・ノアが駆けつけていたかは定かではない。清掃はサイモンの遺体が外に出されてから行った。ルパートは確かにサイモンの遺体を見た。)(>>84)彼は朝具合悪そうにその場を離れていた。皆が集まった時も顔が濡れていた。顔を洗ったか吐いたか……。そんな彼が処刑を聞いた彼は怒るよりは呆れたような。溜息をついて皆の話をきいていた。彼はイヴォンがピスティオを占った理由を気にしており、マリオとは投票用紙について話しているようだった。]
[マリオは大人たちの言い争いをみていた。ピスティオによって占われたのは彼だ。その後はユージンと話しているようだった。]
(257) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[ピスティオは戸惑いをあらわに扉を叩いていた。その際「占い師ってのは出られるんだろう!?」と言っていた。(>>119)そしてそのあと彼は青い宝石を見せながら占い師と名乗ったのだった。(>>134)そして彼が占ったのはマリオ。あの小さな子供は人間だと話した。]
[パティは結社員の話をきき、どこか納得しているようだった。(>>136)サイモンの言っていたこが「本当」だったせいではないかとも。(>>198)]
[娘のベッキーは、親のルパートには怖がっているように見えていた。彼女はピスティオが叩かれたりしているのを諫めたのち、リンダの手当てにあたっているようだった。]
(258) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[イヴォンとピスティオ、どちらもが占い師なのかという話題に及んだ。結局皆ピンとはこずに、ハッキリさせるために、リンダがコルクボードにメモ用紙を貼っていた。 そののち、ノアもが「占い師」を名乗りだすことになるわけだが――]
[全員白紙で投票したならば、そうした時にはどうなるのだろうか。そんな話も出ていた。ルパートは見せしめに誰か適当に連れていかれる悪い未来を予想してしまい、それを飲み込んだ。 「投票はおやすみにして」というマリオの素直な言葉が、きっと皆そうしたいがだけに、苦しかった。]
(260) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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[……というようなことが、あちらこちらで話されていたわけだが、同じ場にいっぺんに集められた皆の議論だ。どこに注意して聞いていたらいいのやらといった具合だった。]
(262) 2018/07/28(Sat) 14時半頃
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― ロビー(回想:処刑に関する説明直後) ―
[ルパートはというと、結社員が処刑を始めるときいて、当然憤った。ユージンが「追い詰めた」と言ったのも、いざこうなってみれば納得である。
だって、彼らは"人狼"というものがおとぎ話の妄想でもなんでもなく殺人者であることを知った上で、閉じ込めて、追い詰めて、こんな風に人が死んでしまった。(>>103)]
…… おれたちは人狼ってやつが何なのかは知りゃしねえ。 でもあんたたちは、何か分かってたんじゃねえのか?
あんたら――仲間を生贄に、 人殺しごとまとめて殺しても構わねえと 言ってるようなもんだろうが。
[何かいってみたところで結社員は、処刑に対する文句を聞く気は全くないようで……]
――、人でなし集団だとは思ってたが、――
[ここまでとは言葉もない。異常である。]
(263) 2018/07/28(Sat) 15時頃
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[朝、殺されたサイモンを見ている。 この宿に人殺しが宿泊していると理解させられた。
今となっては間抜けな話だが、あの鉄格子だって取り付けられる際「行方不明者が野生のクマやオオカミにやられてしまっている可能性もある。近くにいるなら危ないから、頑丈になったとも言えないこともない…」と良いとこ探しを試みた経緯がある。 外から獣が入り込む隙もない。今現在ここにはここにいる人間以外いない。
誰かが人を殺した。
ゆえにルパートは、やっと人狼というあやしげな存在を疑ってかかることをやめた。 ただの結社の思い込みで済むことをどうしても祈っていたが、今ではお伽の皮をかぶった殺人者だ。 結社がいうことには、それが三人いるという。
「イヴォンの敵討ち」や「リンダが見た行方不明者もとい死人」についてが真実ならば、人狼による被害とは、今朝のひとつではないことになる。……]
(265) 2018/07/28(Sat) 15時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/28(Sat) 15時頃
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― ロビー ―
[今こうして話す者たちのなかに、三人の人殺しがいるらしい。そう思うと、誰の話をどうきいていいやら。
再び結社員が宿屋へと戻ったのが見える。彼らは関わり合いになりたくないのか、忙しいのか、用が済み次第そそくさと出て行ってしまった。 貼られたメモをリンダが手に取り、読み上げた。(>>261)]
……モンドもさっき、 占い師はいるとして一人だろうみたいな事いってたな。
[イヴォン、ピスティオ、ノア。占い師として名乗り出た三人の顔を順にみる。(>>203)]
………。
[驚きよりも溜息が出る。 眉間の皺を深くして目元をこすった。]
誰かが嘘をついているって話かい。……。
[疲れた声で、誰ともなく訊いた。]
(268) 2018/07/28(Sat) 15時頃
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― ロビー→キッチン ―
……なんとも、はあ。 ヤな話だ。 メシを用意してくる。
昨日と同じで好きな時に 好きに食って貰うってコトで構わないか?
食欲のないやつに、無理に食わせることもなし。
[ロビーの椅子の一つから立ち上がり、ルパートはキッチンへ向かった。]
(270) 2018/07/28(Sat) 15時半頃
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― ロビー→キッチン ―
[キッチンへ向かう途中、マリオの一際大きな声(>>271)が聞こえて、振り返る。素直な子供は正直に誰の名前を書くかを言った。 両手をあげて。――昨日話題に出た人狼のおはなしにある勇気ある子どもが頭をよぎる。 ルパートはとても見てられないといった様子でかぶりをふって、調理場へと入った。
身を守るために話し合っている。 分からないことが沢山あって、分からないといけない事がある。
けれど、こうしてどっぷり結社節に浸かった場に、いよいよ怖気がしたのかもしれない。]
(280) 2018/07/28(Sat) 15時半頃
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― キッチン ―
[調理台に手をついて、俯いて大きく息を吐いた。]
………。
[少し前の話になるが、ご丁寧に結社員の方からは、人死にの出たその場に片づけ終わった後とはいえ、"新鮮な肉"が届いた。 嫌がらせかとその時は思ったが、閉じ込められている以上、食料は多くあったほうが安心だ。 チーズやバターもどっさり届いている。とはいえ……]
どの程度のものなら胃に入るのかね。 ……。
(292) 2018/07/28(Sat) 16時頃
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― キッチン ―
[ロイエがやってくると顔をあげて]
……あぁ、ロイエか、ありがとう。
何を食わせてやろうか考えてたんだけど、 ……どうにも朝のアレで食欲が失せててね。 今は食材みるのももうたくさんって感じでな。 相談にのってくれるかい。
(306) 2018/07/28(Sat) 17時頃
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[女中の盛大な溜息に、うん、と頷く。(>>302)]
……さあてねえ。 なんで、どうしてって、 そればっかり考えちまうな……。
……。疲れるねえ。
こうして知った顔ばっか閉じ込められて、 やれああだこうだと話し合ってるとこをみると おれは、こいつらのこと、こんなに知らなかったのかと なんだかぽかんとしちまった。
(307) 2018/07/28(Sat) 17時頃
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― キッチン ―
……うん。 わかるよ。おれにも娘がいるからな。
[必死なのだろう。みんな。(>>313)]
なんだ。結局昨日聞いた 「とりあえずみ〜んな占い師って言えばいい」ってのが 正解だったってのか?
[頭が回れば占いができると言っていたと吐露するロイエに、はは、と苦笑いを浮かべた。]
はあ……まあ。おれにも出来なかったし、今も出来ない。 あんな風に「占い師です」と一緒に言ってみたところで だあれにも本当がもっとわからなくなるだけで 結局信じてもらえるかどうかは……
[本当をいっているのは一人なのだとすれば、嘘つきの母数が増えたところで、余計なことになりそうだ。ロイエの言葉を想像してから、朝のことで頭がイカレっちまったのかねえ、と首をかしげた。]
(319) 2018/07/28(Sat) 18時半頃
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……そういうもんかい。
[長年連れ添っていてもわからない。――村のみんながそうであったように。ロイエにもリンダが意外だったように。 では娘のベッキーは? そうおもった時に、此処へやってきたのが、彼女。娘のベッキー当人だった。(>>316)]
(320) 2018/07/28(Sat) 18時半頃
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[人狼をみつけて、知人の中から三人分の殺人鬼を割り出したいでばがめ精神より、その実自分の大切な人がまもりたいだけ。 しかし、そのための殺人鬼探しであるなら、――望んで引き受けられる。(>>316) 子を想う親というものの盲目だといわれてもいい。
両手で顔を覆ったベッキーを見て、そう思った。]
(324) 2018/07/28(Sat) 18時半頃
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― キッチン ―
[ベッキーとロイエと他愛もない話をして、ロイエがキッチンを出ていくのを見送った。 結局ロイエは「献立の相談」には乗ってくれなかった。 娘と二人きり、いつもどおりにこの調理場にいる。]
………。 人狼だってよ。
[と、娘に言った。 娘の顔を見ながら、ルパートは困った顔をする。]
(331) 2018/07/28(Sat) 19時半頃
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― キッチン ―
[娘は俯いて、憂鬱そうに返事をしていた。 うん、とひとつ寂しげに頷いた。]
なんだかな…… あっというまに、人狼と結社様一色で。
[無理もないことだ。人が死んだ。 けれどそれについていけない人もいる。 どうする、ときかれても。] ――どうするか、考えないとならないところ。 だからメシをつくって 考える力を蓄えなくちゃあならないところ。 ………。
[言わなくていいけど、と言われたが。そう返事をした。親のひいき目だろうか。自分の娘がいっとう、苦しんでみえるのだ。]
……ベッキー、おまえ、今日なに食べたい?
(333) 2018/07/28(Sat) 20時半頃
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― キッチン ―
………。うん。
[ルパートは、ぽつぽつと言葉を選び始めた娘の姿を眺めて、悲しそうに目を伏せた。ついには顔を覆ってしゃくりあげて泣いてしまったベッキーの頭をなでてやる。]
……みんなみたいにするな。 あんなこと頑張るな。 ――おれが、心の底から ほんとうにおまえに言ってやりたいのは、それだ。
……自分の娘に処刑とかいう…… いや。人殺しの手伝いをさせたい父親なんざ、 いねえんだから。
[あたしだけ頑張れてない。みんなみたいにできない。娘のその一言が、ルパートには、誇らしくもあった。]
(366) 2018/07/28(Sat) 22時半頃
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けど、人が死んで。……そうだな。そう。殺されて。 おまえも、あんな目にあうかもとおもったら―― ……おまえの父さんだからな、おれは。 ウチの宿泊客に人殺しがいるなら、 おまえが危ない目にあって、こんな風に泣いてる以上、 恨めしいよ。
[さて、とリクエストを受けて、準備に取り掛かるにする。「お肉」という選択肢をきいて、ルパートはいつのまにか腕に鳥肌がたっていたことに気付いて、かぶりをふった。
夕食はリンダの取り寄せた新鮮な肉をニンニクなどで香りづけをしてバターでじっくり焼いたものと、酒のつまみのようにチーズの盛り合わせ。食傷気味の人にはカブのスープ。そしておなじみ黒パンとサラダなど。]
(367) 2018/07/28(Sat) 22時半頃
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食ったら。 "できない"じゃなく。
とりあえず、考えるだけ考えてみること。
……いや。……いいや。 ……わるいな。なんでもない。 おれにはなんていってやっていいか……
[そんなことを娘に考えろということが、どうにも取返しのつかない何かに思えて、ハッキリと伝えきることは出来なかった。 ――ドロシー。小さく死んだ妻の名前をつぶやいた。 例の"新鮮なお肉"に包丁をいれるのには随分躊躇ったが。 どうにか拵え終えて、食事が出来ていることは、ロビーに居る者たちにはとりあえず伝えた。]
(376) 2018/07/28(Sat) 22時半頃
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