159 戦国 BATTLE ROYAL
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[囁かれた言葉に思い切り目を丸くして] [抵抗で、馬上で足をばたばたとさせた*]
(70) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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[>>55黒根が火の玉を小太郎に向ける。 >>66小太郎がそれに反応するのを見れば、すぐさま構えを取り、地を払い]
……土影竜・三首!
[飛びくる苦無を落とそうと、土竜を放つ。 無論、そのまま小太郎を狙う意図も含めて。 もし土竜が苦無を喰らえなくとも、一首でも小太郎に届けば御の字か。]
(71) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[一言吐露して、負傷した右手で玉愛を馬上に引きずり上げる。]
射つな射つな、 大事な姫に傷がつくぞ。
[人質にするにはいささか物騒な姫であろうが頓着する番瓦衛門ではなかった。 無事な左手で大槌を拾って振り回し、隅慈の鉄砲隊を牽制しつつ、馬腹を蹴る。]
(72) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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── 熊襲軍、 総員退けい !!
[号令一下、略奪接収した馬に跨がった森家の兵らは馬首を返し、敵中央を突破を目指す。
なお、玉愛が直接、触れてみたならばわかるはずだ。 番瓦衛門が身につけている胴丸鎧は頑丈な板金ではない。木に漆を重ねた細工である。 撤退のためにいくらかでも馬の負担を軽くする──だけではなく、負傷した身に金属鎧では体力を消費しすぎるとの判断であった。
大将のみならず、兵らも兵糧や旗指物までうっちゃらかしての徹底的な逃げ足を見せていた。]
(73) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[ただし、波に違い鷹羽の紋を認めれば、森の兵は戦闘を避ける。 鷹船軍には手を出すなと番瓦衛門の指示が下されていた。]
鷹の子らよ、 一緒に熊襲へ来るがいい。 さもなくば国へ戻って待て。
おまえたちがことはひとまずわしが預かる。 朋に後を託されたのよ。
[そうして火種を抱え込むことになろうと構わぬと。 駆け抜け様に誘うのだった。*]
(74) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[当たったのは片足だけなのを沙魅助は見とめた。 それでも、顔を歪ませながらも跳躍する小太郎を見た。>>67
沙魅助はその場から動かなかった。 なるべく体力を保つ為である。
忍刀を振りかぶる胴体に、両足を踏ん張って猫爪を押し出すように突き出した。その身に爪を引っかからせ、あわよくば傷をつけ、数秒でも動きを止めるのが狙いである。
ちらりと、翡翠の瞳が土下を見やる。>>71 動きが止まれば、竜の牙も届きやすくなるか?と。*]
(75) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[番瓦衛門の顔から視線を逸らし] [落ちても構わないと全力でもがく] [怪我を負い、体力を消耗した身体では] [岩のようにどっしりした身体から逃れられず]
構わん! 撃て!!!! 撃てぇーーー!!!!!!!!!
[牽制され躊躇う自分の鉄砲隊へ怒号を放った]
[退却する敵将の人質になるなど] [これが真の姫であればともかく] [自ら軍を牽く将にあっては屈辱] [女々しく悲鳴を上げる代わりに、殺せと喚きもした]
(76) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[だが、鷹羽の紋を掲げた兵達に向けた言葉>>74に] [喚いていた声が止まる]
[鷹船は東軍に属していたはず] [直前で祭文側を裏切ったらしいとは聞いていたが―] [それを、西軍である森家が預かるとはどういうことだと]
[短い思考は、最悪の事態を考えて] [裏で通じていたのかと一瞬思った] [鷹船が遺した言を知らなければ] [そう受け取っても致し方ないのだが]
[託されたと聞こえて察しは、した] [察しはしたし―それに] [番瓦衛門の鎧が常と違うことに気づいてもいた]
(77) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[それほど覚悟の上の敗走なのだろうとも] [託された兵を無事に連れ帰るためにも] [今この熊は必死になっている]
[それは、わかる] [死に物狂いで逃げ進むのを] [自分だって追い討とうとは考えはしないだろう]
…負けた将の人質となり敗走させたなど、 武人としてのアタシはもう死んだも同然だ 貸しはでかいぞ。 その身体にとくと刻んでおけ!
[抱えられながら] [渾身の力を込めて] [番瓦衛門を殴った]
(78) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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……かはっ。
[>>75猫爪が胴を抉った。それでも忍刀を斬り下ろして。 必死に伸ばした刀先は―――沙魅助に届かない。 刃が空しく、猫頭巾を切り裂いた。 腹から血飛沫を上げながら、地面に転がり落ちて]
う、が。
[そこにタイミング良く、富楽の放った土の斬撃>>71が小太郎に襲い掛かる。成す術もなく、甘んじてそれを受け入れるほかない。 鋭い痛み。見ると千切れそうな程に痛めつけられ骨の覗いた、自分の左足が見えた。 両足をやられてはもう歩けない。それでも]
(79) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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があああああああ!!!
[懐から震える右手で苦無を取り出して。 富楽に向かって、1本投げつけた。 渾身の一投だった。 最後に一矢報いたいと願った。 苦無を投げ終えると、力尽きて。 仰向けに地面に横になった]
(80) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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は、ははは……。
[苦無の行く先を見届けぬまま。 小太郎は乾いた笑い声を上げる。 始めからこうなるとは思っていた。 大名2人を相手にして、まさか生き残れるとは微塵も思ってはいなかった。 それでも、勝負を挑んだ]
元主。早く止めを刺せ。 不具となっては今後、駒としては永久に使い物にならん。
[駒として使えない忍びなど、生きる価値もない。 目を背けたくなるほどに、酷い有様であった。 左脚は太腿にやっとのことで繋がっていたし。右足は焼き爛れている。左手は感覚すらない。 幸か不幸か。その痛みにも失神せずにすんでいるのは、忍びとしての修練のお陰であった]
(81) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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俺を殺しても。 また別の者が小太郎の名を継ぐ。
[息も絶え絶えに。吐き出す]
ゆえに、小太郎は死なん。 風間の忍びは、不滅だ。
[コポォ、と口から血が零れ落ちた。 それでも最期の最期まで。 自分は小太郎でいなければならない*]
(82) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[玉愛は構わず撃てと下知する。 それは、そう遠くない過去にここで起きた老女の叫びに倣うごとく谺した。]
よくよく肝のすわった女子よ。
[彼女を利用することにチクリと痛みを感じる。 それを見透かしたように玉愛の拳が頬骨に叩き込まれた。 じわりと灼けるように痛い。殴った玉愛の方とて痛かろうが。
鷹船のいない今、背を預けられる相手には事欠くものの、大事な宝を銃火にさらすまいと覆い被さるように身を伏せ、囁く。]
(83) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[いろんなものを捩じ伏せて東軍に追われながら西へ向かうと、道の傍らに古い八幡宮が見えてきた。]
さて、 そこが特等席よ。
[古色蒼然とそびえたつ大鳥居の笠木目がけ、番瓦衛門は玉愛の身体を放り出す。 手を離す間に、短く囁いた。]
(84) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[見晴らしよく射線も通るその場所から見届けよとばかりに玉愛を残し、番瓦衛門自身はそのすぐ先に流れる谷川に跨がる石橋で馬首を返す。 兵らも橋を渡った先で向き直り、堅陣を敷いた。
あえてこの場所を選んだのは、隘路で多勢を防ぐため、そして土下の土影竜対策である。 もっとも、岩をも砕く竜なのかもしれないが、それならそれで愉快。 黒根の手の内は知れぬ。彼に相手を願えるならそれも愉快。]
さあ、来さらせ。
退却ごっこは終わりよ。
[不敵に笑う。]
(85) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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熊襲のお家芸・釣り野伏せ、
とくと味わうがよい。
[敗走と見せかけて敵を罠にかけ>>0:184、両サイドから押し包む作戦だ。 概して成功率は低いといわれ、他家では廃れたが、寡兵で戦わざるを得なかった熊襲は演習を続けてきた。 過去に熊襲と戦ってきた隅慈には手の内を知られていよう。分が悪いゆえ外れてもらった。
そして、侍大将自ら釣り野伏せの中軍になるは森家の矜持に他ならない。]
死地が好きなのよ。
[大槌を構え、起死回生の大勝負に備える。*]
(86) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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こたろお。
(87) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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……でも君自身は、ここで終わりにゃ。
[やっぱりそれは、残念そうな声であったけれども。 腰に結んでいた、服の内側に入れて持っていたお守り。 それを取り出し、小太郎へ投げてよこした。>>81]
餞別にゃ。中は六文銭にゃ。 三途の川の渡し賃に使うにゃ。 もし使わなかったらお小遣いにするにゃ。
[己が死する覚悟として、持っていた物であった。 ついで武器を振り上げた。]
(88) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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バイニャン。
[小太郎の首を、猫の爪が引っ掻き傷つける。
喉を通る血脈を狙うのは、確実に命を奪う為であり、長く苦しませぬようという配慮でもある。
沙身助の攻撃の手に、ためらいはなかった。*]
(89) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[竜を小太郎に喰らいつかせることは叶ったが、斬檄を打った衝撃は、肋を軋ませ、口からは真新しい血が溢れた。]
……っは、黒根
後は任せ……、ッ!
[身が崩れそうになるのを、なんとか踏み止まる。 だが、放たれた苦無をかわすほどの余力はない。]
く ゥ、ッ!
[>>80鎧の剥げた、鳩尾の傷を更に深く抉るように、苦無が刺さる。 傷みこそ薬で消されているが、肉を剔られた不快感までは消えてくれない。]
(90) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[それでも。 黒根が小太郎に向き合い、その首に爪を立てるのを見届けようと、踏み止まる。
余計な口は挟まずに、ただふたりの声だけに耳を傾けて。]
(91) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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――――。
[痛い。 [殴った拳がじくじくする] [不服そうに眉を寄せ] [囁きを受けて、さらに険しい表情を浮かべた]
[番瓦衛門は何をしようとしているのか] [――本当に、ただ逃げようとしているだけか?] [違和感は、少しずつ膨らむ]
(92) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[駆け抜けながら見える景色] [不規則だった木々の並びが、次第に規則的になり] [どこかの参道だとわかった頃]
[特等席だと言われて、問い返す間もなく放り出される] [間際の囁きには、ただただ驚いた表情を返すのみ]
どういうつもりだ!!! 番瓦衛門!!!
[高い鳥居の一番上にしがみつき] [馬上の背に向かって叫ぶ]
(93) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[策に嵌められたことを悔やみ] [もう一度殴ってやろうにも…] [飛び降りたらただでは済まないだろう] [そして、その上丸腰であの巨躯を討つなど―]
くそ…っ! あの野郎っ!
[ぎり、と唇を噛み] [まだ鈍く痛む拳を、握り締めた*]
(94) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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そうだな。俺は終わりだ。
[>>88沙魅助に笑みを浮かべようとしたが。 口の端を持ち上げるのがやっとで。 視界の端に富楽の姿>>91が見えれば。 ああ、やっぱり仕留めそこなった。 すまんな主、と心の中で景虎に詫びた]
ありがたい。金に目がなくてね。
[投げつけられた六文銭>>88。 沙魅助らしい配慮に、思わず軽口が出た。 本当にあなたは。昔から変わらない]
(95) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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[バイニャン>>89、と。頭上から声が響いた。 いつかの別れ際>>0:152を思い出して。思わず口元を弛めた。 あの時と違うのは。もう二度と会うことはないということ]
感謝するよ、元主。
[あなたの言う通り。本当に俺は大馬鹿者だ。 蒼穹を見上げて。最期に思ったのは]
空、綺麗だな……。
[ふと頭に浮かんだのは、景虎の顔で>>4:80。 その刹那。沙魅助の猫爪が、小太郎の首を抉った**]
(96) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/23(Sat) 01時頃
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[東軍の先鋒が橋まで到達する。 番瓦衛門は大槌を振るい、敵兵を薙ぎ倒した。 後ろからは援護の矢も飛ぶが、勝利を目前にした東軍の士気は高い。叩いても叩いても攻め寄せる。
これまでの戦で受けた傷が開いて血の圧が下がり、視界が眩んだ。
まだだ、将が来るまで持ちこたえねば策はならぬ。 追うを諦めさせぬために玉愛を攫いもした。
しばしの道行き、この腕に抱いた温かさを賜物と思わぬわけではなかったが、それがためではない。それ以上を望んではいけない。*]
(97) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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風間はずっと続くんだろうけどにゃ。 ボクにとっての風間小太郎は、一人だけにゃ。
……一人だけ、だったのににゃあ。
[沙魅助は、自らの手で命奪った者の死を、しばし悼んだ。 綺麗な空、冥土まで続いているだろうか? あの世でも見れるといいにゃ。
小太郎の遺した言葉に、沙魅助はそんな風に思った。>>96]
(98) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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まずは満足。
[強敵を前にすれば、力が漲る。 それは燃え尽きる前の明るさなのかもしれないけれど。]
ひとりでは、 逝くまいぞ。
今しばらく、付き合ってもらおうか。
[息の続く限り暴れ猛って、もしも立ち続けることができなくなったら、相手もろとも下の急流へ身を投げん。 玉愛の見ている前で不様をさらすわけにはいかぬ。 そう心に期して地を蹴った。**]
(99) 2015/05/23(Sat) 01時頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/23(Sat) 01時頃
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