140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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貴方《寒川》が、図書を訪れる日を、
わたしは、 ずっと、
(204) 2014/11/20(Thu) 23時頃
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待――
(205) 2014/11/20(Thu) 23時頃
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─ 次元穴中央にて ─
[それは、穴を塞ぎ始めのこと。
轟音渦巻き、アラユルものを呑み込んでゆく穴の入り口の中心に、天青石の力とともに、ヨアヒムの声>>166が届いた。]
ぁ〜……?
[リクエストと言われたところで、茶会など、縁のあるものではない。 大体、何故集まって茶を飲むのか。
しかし、せっかくの問いだ。 何かしらリクエストしてみようか。]
(206) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[解析者の構えた剣に突き刺さるのは、一冊の黒い本。>>38
裂けた箇所からはインクが滴り、残り少ないページは染みたインクで文字の解読は不可能だろう。 黒い表紙は焼け焦げ、連なる筈の長く黒い鎖は途中で千切れて、
今は一本の剣として、青年の肩に食いこんだまま。*]
(207) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―影の中で少女は夢を見る―
[夢を見た。 楽園の中でReina《おかあさん》とセカイを観る夢だった。無かったことを視ているだけかもしれないし、本当にあったことかもしれない]
おかあさん。なんで、あの人は人を沢山殺しているの?
[観察者《ディオサ》は悲しそうな顔をしていた]
「エリ。あの人はね、人間の中で一番の人間を作ろうとしてるの。戦いの中で、神様も人じゃない力も要らない、人だけの世界を作り上げる。そう決めて、完璧な人間を作ろうとしてるの。」 「あの人はね、エリ。狂いなき正史《キドゥーシュ・ハイム》を紡ごうとしているのよ」
[貴女には関係の無いことよ、エリ。そう言って撫でる指が酷く細かった。 まさかそんな人間>>162が計画を完成させていたなんて。 そしてその《解析者》と一時的にでも交信《リンク》していたなんて。
だから少女はこんな夢を観たのかもしれない]
(208) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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だったらなぁ
ボージョレー・ヌーボー……だっけ? 用意しといてくれ。
[最近、やけによく聞いていた酒の名を、言ってみる。 一体どんなものなのかは、まったくわかっていないのだが。
まぁ、どうせ、言ってみただけだ。*]
(209) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―影の中で少女は力に溺れる―
[姫に救われ情《バグ》が生まれ心が掬われたとしても、やっぱり根底は黒であり、赫なわけで。 彼女の意思に反して影はその目的を最も果たせそうな者、則ち《解析者》へと動き出す。 悪魔から貰った琥珀は影を飲み込み、琥珀の中に負を抱えるように黒々とした模様を作り。
影は琥珀を、力を奮う《解析者》へと運ぶ。 彼が望めば琥珀は彼を助け、影は彼の手足となるだろう]
[エリの心《バグ》と希望《elixir》は朱の姫へ。 エリの身体《カゲ》と絶望《eliminate》は解析者へ。
激戦の収束と終息がどうなるか。 それはもし観察者《ディオサ》が生きていたとしても、分からないと投げだすであろう程に複雑で、怪奇で、狂っていて、美しい**]
(210) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[《解析者》の剣は《記録者》の胸に。]
[《記録者》の剣は《解析者》の肩に。]
(211) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 23時半頃
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肩に走る激痛に顔が僅かに歪む。 身動ぎをすれば盛大に追った火傷が引き攣ったように痛みを訴えた。]
……そうして欲しかったなら、あんたはもっと早くに動くべきだったんだ。
[もし《解析者》として覚醒める前だったならば。 彼の望みを叶える事も可能だっただろうか。
否、無理だっただろう。 だって己は完全なる解析の為だけに生まれた存在。
普通の高校生なんか幻だった。 剣を握る手を見る、ノイズがちらちらと走っている。
そう、己はノイズの塊。 歴代《解析者》が望んだ完璧なる解析者を具現化した存在。 人間ですらない。]
(212) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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/*私は狼陣営ぞ!村側の一人だけに肩入れする訳がなかろう!
ふはは。
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[力が1つ、瞬く光の様に消えた場所へと鳥は静かに舞い降りた。 そこに夢芽の姿を見つければ、纏う色をじっと見つめ]
宝物《プレシャス・ミーム》
[復元典でも夢芽でも無く、 ジャニスがその身よりも大事にした名を呼ぶ。 バックアップ等では無いオリジナルとして 大切に思われていた証の名を呼んで]
この世界の歴史を終わらせるわけにはいかないです。 止めにいくです。
[そして《ナイト》は跪き、姫君《プランセス》へと手を差し出した。]
(213) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[ずるり、と胸を刺していた剣を抜き。 肩に刺さった剣も引き抜いた。 そうすれば《記録者》の身体は支えを失くし地面へと崩れ落ちただろうか。
爆風に巻き込まれた後輩>>200の元へと赴き。 眼前に剣を突きつける。]
…遊んでやりたかったけど悪ぃな。 今はこの様だ。 ああ、でも刺すくらいなら出来るかなぁ。 なあ、後輩。
[剣から滴る地が礼見の顔を汚していく。 力なく剣を礼見の胸へと突き立てようと腕を動かす。 でもそれは狙いを外れてしまうだろうか。]
(214) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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/*
(まさか持ち上げがここまで楽しいものだと思わず動揺している)
(すれ違いごめんなさい)
/*
持ち上げありがとう。
明日のバトルに反映させるよ…っ
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[爆風が身を焼き、焦がし。 痛みと熱に苦しさを感じるけれど、 それでも俺は、死ぬことはなかったらしい。]
…………あんたか、ソラの守護者。
[それとも、ハツだろうか。 目の前に散る雪の結晶が、爆炎から守ってくれたらしい。
生きた事を喜ぶべきなのか、一瞬の迷いの間に。]
せんぱい、
[>>214傷ついた先輩が、立っていた。]
(215) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[崩れ落ちるはずの身体は無い。 あちこちに負った火傷と、肩に突き刺さる剣による傷と。 激しい激痛に襲われ目が霞んでよく見えず。]
……ああ、それがあんたの、
[一冊の黒い本。 インクが滴り、焼け焦げて見るも無残なその本が《記録者》の本性なのだろうか。]
(216) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―――やっぱ壊れ《バグ》ってるヤツらは人間じゃねぇのかな。 どう思う、後輩?
[転がっている後輩に聞いてみる。 悪魔も、地の竜も、焼け焦げた黒い本も。 皆それぞれに情《バグ》を持ち抱えていた存在。 そしてノイズの塊である己すらも、人間ではない。]
(217) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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……先輩、無理はしないでください。 っ、 ぐ、
[先輩が俺を傷つけようとしていると感じても、 それでも今、先輩が生きていることに喜びを感じては、 あの歴史書への裏切りになるんだろうか。 俺はどれだけ、ヒトを裏切れば済むんだ。
胸の上、鎖骨の近くへ剣が食い込み、歯を食いしばる。]
ぁ、っ…… は、 先輩、 すみません、でした。 嘘を、…… つくかたちに、なって、しまって……
[”あのやり取り”は、確かに俺が、先輩と交わしたものだ。 記憶がどうとかなんて言い訳が挟まる余地などない。
滴る血に濡れた顔で、見上げる。]
(218) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の宝物庫。 眠るのは、遙か昔に託した黒い歴史書《ノワール・ド・イストワール》の最終ページ。>>1:147 決して終わりの歴史が綴られぬよう、贈られたのは永遠の平和の証として。 破り取られたページの、表は白紙。 裏には幾つかの異界の文字《奥付》と、
失われた筈>130>>131の、 歴史書の製本方法*]
(219) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[翡翠を大切に両手に収め、僕は立ち上がる。 天青石《セレスタイト》の杖を拾い上げ、先端に煌いていた仮初の宝珠を外して翡翠をそこへと収めた。 全てを見守っていてほしい、と。
僕は、声に向き直る。
闇のような色の腕。 黒い染みを作った顔。 姫君《プランセス》の肩書きには、似合わないかもしれないけれど]
……その名前で呼ばれたの、どれ位ぶりかな。
[>>213筆頭宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の声に思い出す不変の三位一体《エヴァラスティン・トライアド》との記憶は、遠く]
頑張ろうね、ヨアヒム。
[彼の記す情報を辿り、名を呼んで。 僕は、右手を彼の手に重ねた]
(220) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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…… そうとは、限らないんじゃないですか、先輩。
[>>217先輩は、俺を後輩と呼ぶ。 なら俺は、先輩と呼び続ける。 壊れた学生生活は、まだ終わってない。]
むしろ、人間らしいって呼ぶのかもしれない…… なんて、思います、ね。
[先輩の言うバグは、役割を果たすだけの存在になりきれずに居る、 なんて状態をさしている気がする。]
……ねえ先輩、これ、外してもらえませんか。
[どうせ、大暴れできるほどの体力は残っちゃいない。 どうせ倒れるなら、鎖に巻かれて転がるよりは、 大の字のほうがマシだ。]
(221) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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/*
(先輩をなでる)
殲滅ちゃん>たのしいよもちあげ いいぞもっとやれ
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[穢れを記しすぎた記録の姫君《ルジストル・プランセス》は、限界に近い。 それでもまだ、斃れるわけにはいかない]
……これ、は?
[>>198>>199大気の震えのその中に、悲痛な想いが見える。 それは、歴史の一部に記された記述と化して]
……わかってる。
[僕は、その場にいない記述者へと、頷く*]
(222) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[歴史書《ハワード》自身の人生のページは酷くシンプル。 まるでそんな物世界に必要ないとばかりに簡素に纏められ、深い記述は何処にも無い。 重要な、役職としての役割はその専用の章に。 歴史書は動き続ける世界の歯車として、ただ消費される為にそこにあった。
しかし、その簡素なページの上でも己が主人とする姫君に関しての項目はしつこいほど多く、]
貴女とは、また後日。 時が満ちてからの歓談と致しましょう。
[彼女に流れ込むバックアップに混ぜて、]
どんな歴史より、人の子より、 愛しておりますよ。
どうか、いつまでも健やかに。
[綴ったインクはヴァーミリオン。**]
(223) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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…そうか、悪魔も竜も本も人間らしいのか。 俺にはよく分かんねぇなぁ。
なんでお前を放すんだよ。 そのまま転がってろよ。
[言いながら今度こそその心臓を狙おうとして剣を突き立てる。 だが剣は狙いを逸れて鎖にガツン、と当たった。 ピシリ、と小さな音を立てて罅が入る。 礼見に動く力があるのならば後は勝手に鎖は解けるだろう。]
(224) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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………面倒くせぇ、勝手に一人で死ね。
[諦めたようにぼやくと剣はふっと姿を消した。 大分消耗している、目の前に転がっている後輩一人すら消す事も出来ない。]
俺の目的にお前は邪魔なんだよ。 なんで消えねぇんだ、ほんと邪魔。
ま、嫌いじゃねぇけどさ。
[ぽつぽつと溜息交じりにそう呟くと。 ふっとその場から姿を消した*]
(225) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[彼女に贈ったジャケットは黒い墨色。
角度を変えれば星の様に煌めく>>38それは、いつまでも変わらず、その肩にあっただろう。 懐かしい古書と、ハワード自身の香りを含んで。**]
(226) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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/*
確かに連戦は疲れますよねぇ…
ほどほどに全力、で行きましょう。
じゃあ、お先に失礼します。
エピでお会いしましょう。
お二人共、頑張って。
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