246 とある結社の手記:9
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人
狼
墓
少
霊
全
ロイエに1人が投票した。
ベッキーに1人が投票した。
ラルフに5人が投票した。
パティに1人が投票した。
ラルフは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パティが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
|
―朝―
[昨夜。投票用紙には、人狼だと知った人。その仲間だと察した人。その人たちの名前を書くか迷った。迷って、迷って…結局やめた。 だって俺は、おかしくなってしまったから。普通の人の振りをするのは、嫌だと思ったんだ。]
………。
[結社員が俺を連れに来る前。今日も血の匂いを辿って、それを見つけて。変わり果てたパティを見下ろす。彼女はパティさんを食べて、美味しかったのかな?やっぱり食べられる方が羨ましいなと思った。だって彼女の身体の中で、血肉として残るじゃないか。
…結社員の迎えの足音が聞こえる。俺は、人殺しの仲間だから。ごく当たり前の様に、受け入れた。**]
(0) kmcnb 2018/08/04(Sat) 07時半頃
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/* 途中からヨアヒム邪魔だったわ。 ルパートに浮気したかったわ。だいすきよ!けっこんしてください!
メイドにしたかったわ。 リンダに先越されて歯噛みしたわ。 娘vs息子でいがみ合えばよかったのよ!(ひどい奥様
(1) mononoke 2018/08/04(Sat) 10時頃
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イヴォンは、ログ読みが終わらないわ!(ひどい!w
mononoke 2018/08/04(Sat) 15時半頃
― 夜 ―
[人狼たちは外に出たいらしい。
だから、外に出せるようにしよう。
手伝い、面倒をみてみようとすること。
それが性分なだけだった。
本当をいえば自分を含めた人狼が生きたって死んだって、どちらでもよかった。
「父のよう」なんて慕ってくれていたって、それほど仲間なんて大切じゃあなかった。
第一彼女たち人狼は娘でもなければ、勝手に他所で大きくなっただけ。
どちらが死んでも、きっと表面上嘆いてみせるが、その実、ロイエに霊能者をやらせておきながらリンダを早く食えなどとは、無論そういうことだ。
まして彼女の大事なリンダなど、人狼よりも大切になる欠点に見えて、ロイエの心情などに関わらず早々に取り除いてしまいたかった。
大切なんかじゃあ、ちっともなかった。]
[人間人狼関わりなく、建前なんてあって然るべきだ。
ましてや人狼なんか、仲間意識が多少あったって、いつ畜生としての気質が爆発して何が起こるともわからない。
正直は美徳だが、それをルパートは重んじなかった。
ハナから正直に過ごす気などなかったのである。
外に出るのが叶うかもしれない。
今夜ピスティオとの約束に従ってパティを殺し、ラルフを結社に突き出す。
そうすれば、大半が人狼と狂人だ。
人間に制止されることはなくなる。
けれどどうにも見慣れた宿屋の扉を見て、外に出るイメージが湧いてはこなかった。
たとえばこの地に住むのはもう無理だとして、人狼としてこれから別の土地でまた人を騙し食らうことになるのだろうか?
次はどんな仕事をしようか。どんな場所へいこうか。
そう考えることに現実感がない。
人を一から騙し直すのが億劫なせい?]
[だから人狼たちにも、宿と心中するつもりであることなど――ベッキーが大切である弱みなど、ルパートの真実として直接口にする気がなかった。]
[結社員の処刑がある以上、ベッキーをここにおいておくわけにはいかないし、かといってハナから人狼たちを告発し皆殺しにする気も起きなかった。
だから、人狼と少しの人間というところまで、人を"減らして"娘を外に出してやる。
リンダを殺されたくないロイエはみだりには殺さないだろうし、スージーもピスティオがああいうのだから今は恐らく殺さない。
だからこれが、ルパートにとっての、娘を外へ逃がしてやるという形。]
[最大の被害者とは死んだ人間を除けば恐らくがベッキー。
いいや、この人狼ルパートの娘として育った時点で、不幸だけでいえば最も不幸であるのかもしれない。
父を信じて無事を案じていた娘は、その父自身に騙されていた。それはいかにも最低で最悪。
ひとの親にして最も劣った卑劣だ。
いつも大事さとは、娘に先に気付かされる。
心配されるのも、好意を伝えるのも、かばうのも、泣くのも、笑うのも、考えるのも――すべて貰っては、ああこうしてやれれば良かったのかと感じる。]
[本心から大切な誰かを思い、誰かのために心を割く。
それが尊くなくて、何だ。
愚かか?自己満足か?保身か?
――斜に構えてみたって。
一人娘にそうされて嬉しくない親がどこにあろう。
あのくるくる変わる表情のなかに、いくつの真実があった?
こちらの伝える表情のなかに、本心こそあれど真実などどれほど残っていただろう。
この人狼には、愛情というものが足りていなかった。
最大限、彼女にとっていい人間であるには、
どうしたらよかったのだろう?
出来る限り"人がいい風の"人間を、ヒトの心らしきものの存在を、優しいお父さんの表面を、親子で続けたいがための姿を貫き通すくらいなら。
愛あるならば。
ベッキーの人間性を信じていたならば。
ルパートは殺しなどとうの昔にやめているべきだった。]
[子供に学ばされることがあるとはいうが、ベッキーとはまさにそれ。
ルパートにとっての、目指すべき人間性だ。
昨日の投票を考えれば結果は明白。
みんなベッキーの家族のためがあって、今日まで生かされてきたようなものである。
彼女が父に頼ってばかりと思っていたその優しい弱気が、ルパートをここまで生き永らえさせてしまった。
ずうっと思っていた。]
[そしてそれを享受しては、命が一日のび、二日のび、……けれど娘に人狼と伝えることもせず、不誠実の塊として生かされた。
日を追う毎に
ベッキーとの、人間との差異が見つかっていく。
どこかで話せばよかったか?
黙って死ねばよかったか?
どのみち、最早ルパートという人狼は、彼女のためにはなることができない。
娘にここで人狼だとばれるなら……
人狼騒ぎがやってきて、ついに終わりの時を迎えて、ルパートは――その先を思って、これ以上を生きる価値を感じていなかった。]
[だからこの宿との心中を真っ先に考えた。
檻のような格子を窓につけられながら、それを決心した。
そして、この数日間娘に命を助けられて、
今、全てが済む段になって腑におちた。
人間はこれほど豊かなのに、
人狼である我らの卑しさといったらどうだ。
人間には、人狼と共存してやる義理がない。
どんなに娘に父親ぶってみたところで
思い付く限り優しく振舞ってみたところで。
所詮は人まね。人間を騙る芯の部分が嘘で出来た獣に、誰かの何かになることなど、出来はしないのである。]
[全てが済んだら、全てを伝えて、ついに一度真に偽りない一匹の人狼として真実を話そうか。
そうなった時は、心底嫌って貰いたい。
それとも、全てが済んだら――彼女には人狼すらも関わりなく一人で逃げてもらい、なにも言わずにこの宿と最後をむかえようか。
……いいやしかし、彼女はそれらをされて、どうなってしまうだろう。
けれど遅かれ早かれ、彼女は真実を知り、きっと嘘だらけの暮らしに絶望してしまう。
人狼には彼女に望みを与えてやることなど叶わない。
だったらせめて、望みを持てる場所まで逃げてしまえる手伝いくらいは、何を賭けても。
こちらは心無い人狼。恩に義理を返しただけ。
何かもらって返さなければならないだけ。
助ける価値のないような悪に手を差し伸べた損には報いがあったほうがよい。
深い夜はこれからだ。**]
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[ノアさんを信じきれなかった自分が、許せなかった。
彼は己に「這ってでも此処を出なきゃいけない」と本気で怒っていたけれど、そんな彼の気持ちを二度も裏切ってしまった。投票で人間を何人も殺してしまった。自分にそんな価値があるのだろうか?妹が無事だとしても、合わす顔が無い。逃避だと思う。
ともあれ、最初に信じると決めたリンダの口から「モンドは人間」だと聞いた時から、どういう形であれ明日には死ぬのだろうという諦めがあった。
それなら、最期にしたい事は…]
(3) kmcnb 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[聞きたい事があるか(>>5:-171)
この問いかけには、暫し迷った。人狼は人間を食べないと生きる事ができなくて、此処に閉じ込められたから知り合いを食べているのだとしたら…只、悲しい事だと思った。
可愛がっているように見えたマリオ。親しく見えたユージンとノア…己にとっても大事な友人で、何故彼らを選んだのか聞きたい気持ちはあった。
然し、もし楽しんで捕食していたのなら。自分が見た彼女の涙が、全て演技なら。少なからず嫌悪感を抱いてしまうだろう。全てを受け入れて、好きだと伝えられないだろう。だから、聞かずに一方的に想いを伝える事にした。
これが、臆病者でどうしようも無い自分が、最期にしたい事。]
(4) kmcnb 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[食べてあげられない(>>5:-201)
この言葉から、自分は人狼の身代わりとして明日結社員に引き渡されるのだと知る。…最初に考えた事だ。最も、あの時は能力者を護る時間稼ぎという、己の中で正当化した理由。今は、人狼たちに利用されると明確に分かっているのだが…
他に残っている人は、人間と証明されているパティ。そしてルパートの娘ベッキーと、ロイエの大事な主人リンダ。自分以外に適任は居ないだろう。
自分以上に殺される理由がある人は、居ない。]
(5) kmcnb 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[人狼の味方をする。
その誓いを示す為に、手の甲へ口付けた。恋愛感情とか、そういうものとは別のつもりだった。だから、彼女からの口付けにはとても狼狽えたけれど。
これも演技で、俺は騙されているのかな。でも、それでも良いや。お墓に入ったら、ノアさんに直接謝りに行こう。死んだら声は出るようになるかな。そんな事ばかり考えて…
とても楽しい最期の夜だった。**]
(6) kmcnb 2018/08/05(Sun) 21時頃
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[それはこの宿で直接行う最後の食事で、ピスティオが同胞になってからはじめての食事だ。同胞、── 人狼。 これから、彼女に牙を向けるのは、私であって私じゃない。
一人前の、お祝い。
その部屋にはいる前に、黒い小柄な狼は新しい同胞の足元にいた。その周りをくるくると回る。ふさふさとした尻尾がその脛を擦った。そうして一度お座りをして、ふんすと音もなく鼻をならすのだ。]
暗いと解らないでしょ。
[影に、闇に溶け込むための毛並みは夜の狩に適している。
少し小柄だが、足音も、尾が空を切る音もしなかった。
会話は全部、人間には聞こえない声だ。]
じゃ、ピスティオはここからゆっくりきてね。
部屋にたどり着く頃には、
もうしゃべれなくなってるから。
[ここ。─── ここは、マリオの部屋。だった場所。
ルパートも居るのならそちらは自由にお任せだ。]
[扉をあけて忍び込むのももう慣れた。
音もなく部屋を出て、]
[──音もなく、部屋に入った。
気付いただろうか?
本当はもう、ひっそりとする必要もない。
寝てただろうか立ってただろうか座ってたろうか。
でもどれも、関係ない。だって、そのまま、
飛びかかって、
喉笛を食いちぎるのに、変わりはないのだから。
そうして、次に肩口を噛み砕く。ぱくっと離して、念のために膝も噛み砕いておく。ピスティオが来たのはどのときだったか。あ、来た。ときっと尻尾を振っただろうけど、恐らく既に、この部屋は血の臭いで溢れていた。
ふふんとパティに向き直る。]
パティ、 きこえる?
別の声がきこえるんだっけ、でもこれは?
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ぅるるるるる───…
[そこに響いていたのは、低い唸り声だけだ。]
(7) taru 2018/08/05(Sun) 23時半頃
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きこえる?きこえないかー。
そうよね。 ざんねん…。
今日はね、お祝いなのよ。
パティはごちそうなの。
[そう言って。もぐもぐと彼女を本格的にたべはじめるのだけれど、……やっぱり、味は普通で、いつもとまったく、かわりはなかった。*]
|
―― ――
[覚悟は、出来ていました。 出来ていたというよりも、そうあってくれるほうがいっそのこといいと思っていたのかもしれません。 今日も箱の中の名前は統一性がなく、狼さんたちが狙い澄ました誰かか、虚しくもどこかへ連れられて、命を絶たれるのでしょう。 ああ、と、あたしは深く息を吐きました。 もう、どうしようもないのです。これがこのまま繰り返されて、何をしたところで多数決の数は覆らなくて、あたしたちは無残に息絶えるほかないのです。
誰の思いをまとめることも出来ず、ただ独りよがりに、敵意を貫いただけのあたしに残された仕事は、唯一この命を捧げることだけでしょう。
願わくば、かの狼の牙に。食い千切られて苦痛にふるえる人間を、ひとりでも減らしたいと思いますが、果たしてそれは叶うでしょうか。]
(8) mmsk 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[いずれにせよ、おしまいです。 あたしから語れることは、もうありません。
本当は、こういうかたちで締めくくることは望んでいませんでしたが、今更動くことは、ないでしょう。
だからここで、筆を折ることにします。 願わくば、願わくば、あたしの愛する誰かが、あたしの愛するこの村が、なるべく苦しまずに済むように、あたしたちに牙立てた狼さんたちが、遠くに逃げて行き、その先で、討たれてくれればいいと思います。 ああ、こういう望みは、薄情でしょうか。 止められなかった無力なあたしの、最後に出来る村への配慮のつもりだったのですが。]
(9) mmsk 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[そろそろ、夜更けです。 末筆ですが、この記録をあたしの生涯の友に捧げようと思います。 とはいえ、もう出会えぬ友です。見つけたあなたが、好きにしていただいても構いません。 本来なら冒頭に書くべきだったのでしょうが、忘れっぽいのです。許してくださいまし。
それでは。]
(10) mmsk 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[鍵のかかっていない宿の扉は、ノブをひねられれば素直に開く。 傍机に向かっていた女は、その気配を察すると微笑みを湛えたままゆっくりと立ち上がり――]
(11) mmsk 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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[傍机の上、一冊の日記帳が亡骸を見下ろしていた**]
(12) mmsk 2018/08/06(Mon) 00時半頃
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─ 朝、 ─
[いつもの朝だ。ここ数日の当たり前の朝。 今日も結社員が彼女を運び出していくのだろう。
毎日掃除をしていた、掃除夫は、 今日も、掃除はしたんだろうか。それとも。
……今日は、いつまでも血の臭いがなくならないな、と思った。]
(13) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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─ 朝、処刑連行時 ─
[がしゃん、解錠の音が響く。足音。
票は見事にバラバラだった。 拍子抜けしたくらいだったけど、これで終わりだ。 彼が最後の人狼だといって、おわり。おわる。
今日もまた、つれていかれて行く人を見つめる。 当たり前のように受け入れるその姿を、じっと。>>0
がしゃん。施錠の音が、響いた。]
……。 はあ。
[ひとつため息をつく。これで、これで…。 終わるんだろうと思う。思って、]
(14) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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[ぱっと、顔をあげた。 扉を見つめる。そわ、そわそわ。落ち着かなくて。
連れていかれたラルフ。 響く馬車の音、馬の嘶きが耳に残る。
えっ、あれ。そうか、あれで。おわりだ。 おわりだ。もう、会えないんだ。
自分で殺すよりも、全然現実感がわかない。 かわりにわいてくるのは焦燥感だ。]
(15) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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えっと、 …… もう、しんだかな。 まだいきてるかな。
[心の底が、落ち着かない。 どうして、彼には私の声が届かないんだろう。]
……。
[彼が連れていかれたら嘆くと言った。 でも、いつ嘆けば良いんだろう。いつ、いつ?いま?わからなくて、だって、本当に、ほんとうにしんじゃったの?]
(16) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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[ドンッ、 扉を叩く。]
ねえ、 あの、 もう、
(17) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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[ドン、ドンドン、 また叩いた、もう居ないのは解ってる。]
ねえ、
[扉を叩いて、声をかけて、次に出た言葉は、]
(18) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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─── 待って…!
(19) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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まって、ねえ、おねがい、まって! まって、まだ死んでないんでしょ? だって見てないもの、ねえ、
[扉を叩く回数が増える。]
おねがい、お願いよ、まって、 待ってってば!きいてる!? きいてよ!! ねえ、 ── ねえ…!
(20) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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ラルフを、つれていかないで!!
[どうして私は。 そんな事、心にも思ってなかったじゃないか。]
つれていかないでってば!! つれて、 つれていかないで、 ころさないで、…… ころさ、……
[最初に殺したのはどんな相手だったっけ。 もう全然覚えてないけど、小さい頃だったから、 たぶん相手も小さい子だったんだと思う。
食べたいなって思って。食べた。 相手は何て言ってたっけ。
全然、覚えてない。]
(21) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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[かけられた鍵を力一杯引っ張っても、どうしようもならない。壊れない。びくともしない。早くしないと、ああでも、ダメだ。きっとだめだ、もうなんの音もしない。]
……、…
[大きく息を、吸って、はいた。]
ぁ、…
う。
(22) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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ううう、ううううううううううっっっつ!!!!
[両手で顔を覆って、膝が地面に突く。 そのまま座り込んだ。]
うああああああぁあっ、 ! いやだ!いやだ、やだ、いやだいやだ、 ラルフ! らるふ、らるふ、…ラルフ……、 うう、ああ、う、ぅううう、だ、や、 んぐっ、うう、や、ぐ、ううぅうう、ぁ、……
やだよぉ……
おいて、いかないでよ
[う、ぐ、うええ、と大声をあげて泣いた。泣いて、止まらなくて、途中咳き込んだり、鼻をすすったり、嗚咽がもれたり、とにかく泣いた。もう袖だってびしょびしょで、こんなに泣いたのなんてきっと生まれてはじめてだ。]
(23) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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[嘆く。って解ってた。自分でも、そう言った。
解ってた。解ってた。わかって、
…なかったかも知れなかった。]
いやだ、いやだいやだいやだいやだ。
やだやだやだ、やだ、いやだ、いやだ、
やだ、…なんで、どうして、ああでも、
いやだ、こんなの、なんで、いやだ、いやで、でも、
[あの紙に名前を書いたのは私もだし、
助けるチャンスをふいにしたのも私だ。
構わないって笑って投票したのは私だ。
解ってたじゃないか、こうなることくらい。
解ってたじゃないか、彼が死ぬことくらい。
わかってたじゃないか、もう会えない事も、
もう話すらできない事も。
わかってたのに。]
[大声で泣いた。
そうしたら、聞こえる声が慰めてくれた。]
[仲間を失っただけじゃなかった。
好きな人が死んでしまった。
だからかな、だからかも、こんなに悲しくて辛くてしんどくて、ああ、もう死んでしまいたいって思うのは。はじめてだ。こんな気持ちははじめてだ。もう、どうしたらいいかわからない。
いやだ、いやだ。いやだいやだいやだいやだいやだ。
どうして。]
|
[ないて、ないて、ないて。 大きく深呼吸をして、また泣いた。
すん、
落ち着く頃には、どれだけの時間が経っていたか解らない。 最初に嘆くと宣言していたのだから、たぶんそっとしておいてくれるだろう。してくれてなくてもただただ泣いているだけだったのだが。]
……ラルフ。
[どん、ともう一度扉を叩く。口許が戦慄いた。 でもそこから漏れたのは泣き声ではなくため息だ。
深呼吸をする。]
(24) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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…… はあ。 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 おちついた! すっきりしたあ。
[少しかれた声でそういうと、立ち上がった。 目元をぐしぐしと擦るとべしゃべしゃだ。すん、とまた鼻をならす。]
(25) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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殺さなくっても、結構すっきりするものね。
あんまり泣いたことってないけど、便利だわ。
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じゃあちょっと顔洗ってくる。
[そういってその場を立ち去る様子は、きっといつも通り。 また、つるっとしてしまった。いつもの事だ。 いつも通りだ。そしてこれからも。 だけど、小石にぶつかる小石の音を、私は頭の奥のどこかできっと、たしかに、聞いていたのだと思う。]
(26) taru 2018/08/06(Mon) 03時半頃
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ノアは、物欲しそうな顔で見つめている!**
coqua 2018/08/06(Mon) 09時頃
パティは、ノアさんの分もホットミルクを作りはじめた**
mmsk 2018/08/06(Mon) 09時頃
マリオは、物欲しそうな顔で見つめている!**
7korobi 2018/08/06(Mon) 09時半頃
パティは、マリオの分はもちろん初めから計算に入っています**
mmsk 2018/08/06(Mon) 10時頃
マリオは、わーい、やったー!**
7korobi 2018/08/06(Mon) 10時頃
ノアは、甘いホットミルクをちびちびと噛むように飲んでいる。鼻をすする音が聞こえたかもしれないけど、きっと気のせいだよ。**
coqua 2018/08/06(Mon) 13時頃
ロイエは、視界がぼやけて前がみえない。
noko 2018/08/06(Mon) 13時頃
イヴォンは、おれもおさとういりぎうにうのみたい(ノアをじー**
mononoke 2018/08/06(Mon) 14時半頃
ロイエは、イヴォン奥さまにお砂糖たっぷりホットミルクを投げつけた。
noko 2018/08/06(Mon) 16時半頃
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[その夜は、怯えて震えるリンダを抱きしめ続けていた。
可哀そうなお嬢様。
彼女の視る世界は、彼らに信じられることはなかった。 彼女の清純さを彼らは、信じきることができなかった。
この世界に、彼女の居場所はなかった。
ロイエは、賭けに――敗北した。]
(27) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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視えないものは、信じない。 聴こえないものは、信じない。
確証がないものは――信じようがない。
(28) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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違和感に気づいたのは、 昏睡から目覚めてしばらくたった頃。
声をかけても、誰も返事をしてくれない。 気付いてもくれない。
モンドも、彼の仲間達も。 そして、あのパティでさえも。
『かわいそうに。 口が効けなくなったんだね。』
そう言われて、ようやく 口が開いていないことに気が付いた。 うなじに残った噛み瑕が、 じゅくじゅくと疼いた。(>>4:84)
(29) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……パティ。
これ、ちがう。
オレンジじゃない。
くさい……どぶみたい。
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あれほど好きだった食事が、苦痛になった。 なにをたべても、感じるのは腐臭と苦みだけ。
村の合間から、なにかの囁きが聞こえてくる。 今日は誰をさらう。明日は誰を食べる。 そんな囁き声。
誰も信じなかった。 少なかった口数は、更に少なくなった。
(30) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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"気狂いフューラ" 心無い人から、いつしかそう呼ばれるようになった。 少なかった友達は、更に少なくなった。
傍にいてくれるのは、パティ。 そして花屋の娘、メアリーだけ。
『それはきっと、特別な魔法よ、フューラ。』
そう言って笑い飛ばす、そんな笑顔が明るい女の子だった。
(31) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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いつものように空腹にあえいで、 あてもなく村をさ迷っていた時。
『これは……旨い。上物だ。』
そんな声が聞こえた。 人の声か、悪魔の声か、もうよくわからない。 ただよってくる香りに鼻がひくひくと鳴った。 ふらふらと引き寄せられるように、その香りの後を追う。
(32) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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囁き声の数が増えた。 賑わう人々。飛び交う会話。 そこは、村の大きな宿屋だった。
宿屋の亭主ルパートとは顔なじみだった。 お腹が空いた。空いて、空いて、どうしようもない。 そう懇願すると、ルパートは"いつもの笑み"を浮かべて、 宿で出す肉料理を分けてくれた。
その肉からは悪臭も腐臭もしない。 大好きだった、あの頃の美味しい肉の香りだ。 いてもたってもいられず、手づかみで肉にかぶりついた。
(33) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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お腹が鳴って、手がとまらなくなって、どんどん食べた。 勘弁してくれよ、なんて苦笑するルパートをよそに、 どんどん食べた。
これなら食べられる。いくらでも食べられる。 豚?牛?羊?それとも―もっと特別ななにか?
見てみるかい? 誘われるがまま、切り分けられる前のその肉塊を見た。
それは、メアリーだった。
大きな街に移ると、家族と一緒に村を去った、 彼女の上半身が、そこに在った。
あの明るい笑顔は、もう二度と見れない。
(34) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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雑用などを手伝いながら、その対価として肉を貪った。 宿を拠点に、村を通り過ぎる様々は人々。 商人、学者、楽団、狩人、犯罪者、貴族、道楽者。
なにを食べ、なにをして過ごすと、どんな味になるのか。 見聞きし、試食した味の全てを舌に叩き込んだ。 ロイエには、その才があった。
魚に心を砕く魚屋は居ない。 口をきく肉袋。最初からそう思えばいい。 ルパートの言葉に救われた。 ルパートが目標になった。
(35) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[フーバー家から誘いがくるのに、 それほど時間はかからなかった。 味覚の才ある幼い人狼。 そんな噂がたったらしい。
それと対抗するかのように、 ローザス家からも声が掛かった。
婦人に打たれた頬の痛み。注がれた眼差し。 (>>0:287)(>>1:71) その意味がわかった時には、もう遅かった。 フーバー家で待っていたものは、 暗部に携わる汚れ仕事の数々。
出荷用の女中たちを育成する。 それがロイエに約束された任務だった。 首輪に繋がられたフーバー家の人狼たち。 その中に、ロイエは加わった。]
(36) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[そして運命的な、あの日。 屋敷に仕えるようになってから、数日後。 まだスカートで歩くこともおぼつかない頃。
フーバー家当主の娘。リンダ=フーバー。 そう紹介された少女は、まだ幼く、無垢で、 しかし、すっかり怯えきっていた。]
(37) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……いたく、しないよ?
[2人っきりの時間が増えた。 少女は、遠慮がちに口をひらくようになった。 幼い口から語られるのは、怖いおばけのこと。 誰もそれを信じてはくれないこと。 そして、"お父様"からの激しい折檻のこと。]
(38) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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[自分たちにしか聞こえない声があるように、 リンダにしか視えない世界がある。
人間と人狼。
その境を飛び越えたロイエにとって、 その結論は、とても自然に思えた。
そしてリンダは、この世界と向こうの世界。 そのどちらにも、居場所がない。]
(39) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……おとうさん。
このこね……とっても、オイシソウ。
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……居場所になってさしあげます。 お嬢様。
[この世界にも、彼女の目に映る世界にも、 リンダの居場所がないというのなら、 もう自分がそうなるしかなかった。
まだ死ぬわけにはいかない。 リンダを包む世界、そのものに成るのだから。]
(40) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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【コルクボード】
霊能者より結社員各位へ
本日の処刑をもって3名の『人狼』を駆除完遂したことを報告いたします。 『人狼』3名
1.ワンダ 2.モンド・ロムニオ 3.ラルフ
証言者:『占い師』ピスティオ 『霊能者』*ロイエ・フューラ*
(41) noko 2018/08/07(Tue) 01時頃
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─ 夜 ─
[本当はちょっと、軽率だったかなって思った。
何がって、みんなの”食事”に同行するなんてことが。
どう考えてもきっと血の匂いは臭いだろうし、正直こうしていても具合悪くならない自信はあまりない。ない、けど。
でもついて来てしまったのは、嬉しかったから。
ルパートに”同胞”と呼ばれて嬉しかった。
モンドをヒトのやり方で殺して、人”狼”になれたのが誇らしかった。その祝いの食事だ。だから。頑張ってみようと思った。
だってみんなが──、”仲間”が祝ってくれるというのだから。]
[……最初は、仲間なんてどうだって良かった。
だって幾ら仲間と言っても、彼らは人狼。
占われれば、それでお終い。こんな狭い檻に閉じ込められれば、所詮逃げられやしない。逃げられないなら早晩死んでしまうだろう。
それならば。それまでの間、上手く協力した風を装い彼らを欺き人を欺き、まんまと生き延びて逃れればいい。そんなつもりだった。
占われても平気だから、なんて。
彼らのうちで唯一の人間であることは、優越感の元にしかなってなかった。]
[けれど。マリオが死に、イヴォンが死に。
少しずつ、少しずつ”人”の楔は抜け落ちてゆき。
代わりに少しずつ、少しずつ彼らとの時が降り積もる。
ずっと、ピスティオは根無し草だった。
他に同じような人間など、どこにもいない。
少なくとも見たことはない。
両親には、この”声”は届かなかった。
占いと称して使った青い石、あれは正真正銘母の形見だ。
彼らは人狼の存在を知っていた。
知ってなお、自らの身すら守れない非力な”人間”だった。
今にして思えば。
母は本当の”占い師”だったのかも知れない。
無論、ただの思い込みだったのかも知れないし、違うかも知れない。どちらにせよ、とうの昔にルパートの肉になってしまった彼らに問うことなど出来はしないのだけれども。]
[「置いていかれちまったのかい」、と。
聞いたのが、初めて「目の前で」聞いた人狼の声だった。
それまでも何度も耳にはしていたはずだけど。
人狼は人狼で、ただの人間の子どもに声が聞こえるだなんて思いもよらなかったはずだし、こっちもこっちでどうしていいか分からないから、彼らに話しかけるなんてこともなかった。
だからルパートの声は少しびっくりしたし、この村にそのまま居ついたのは結局のところ、彼ら人狼がここに居たから。という理由もかなり大きい。無論、ローザス夫妻の好意あってのことだったけど。]
[どこにも半端な人間の”居場所”などなかった。
いいや。この村に居ついてからは、少しだけあった。
それはローザス家の下働きだったり、人狼らの手伝いだったり。
或いはラルフやノア、ユージンやマリオと釣りをしてみたり。ルパートの宿に出入りしてベッキーと他愛もない話をしてみたり、村のあちこちでちょっとした手伝いをしてみたり。
いつもいつも、愛想良く振る舞っていた。
いつもいつも、誰かの何かであるように。
浅くても一時でも、そこに”居場所”の出来るように。
…───いっとう身近に、
親のように想ってくれてる人の情には気が付かないまま。]
へええ…… 便利なもんだなあ。
[足元を少し小柄な漆黒の獣がくるくると回る。
音を立てないその仕草に、素直に感嘆の声が零れた。
人の目には捉えにくい黒い毛並みは、つやつやとして触り心地が良さそうだ。]
うん、分かった。
なるべく足音を立てないように行くよ。
今更だけど…邪魔が入っても困るしね。
[人間なんて、もう随分と少なくなった。
モンドが居れば、耳聡く異変に気付いたのかも知れないけど。きっともう、そんな心配はないだろう。
ないとは思いながらも、慎重に歩く。
人間の足は、彼らのように静かには歩けないのだから。]
[今宵はお祝い。
ただの中途半端な人間から、人”狼”になれたお祝い。
もう居場所を探す必要はない。
同胞はここに居るのだ。
そう思うと誇らしさと共に嬉しさがこみあげてきた。
だから。少し頑張って”食事”にも行く。
慎重に廊下を歩んで、パトリシアの部屋の扉をそうっと覗いた。
鍵はかけられてない。
あっさりと扉を開けば、中からは血の匂いがした。]
|
…………っ…
[思わず眉間に皺が寄る。 手にしてきた布切れを、ぐいと鼻と口元に押し当てた。
息苦しくなるけど仕方ない。 この臭いよりは、ずっとマシだし。]
(42) dia 2018/08/07(Tue) 01時頃
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……”それ”
もう、平気なのかい?
起き上がったりは、しない?
[暗闇を見透かせない人の目には、倒れた”何か”に黒い獣の影が圧し掛かっている影ばかりがうっすら見える。
がつがつと、時折下になった影が揺れるのは恐らく自分の意思ではないだろう。ないだろうけど。一応、聞いた。
恐る恐る、といった響きはどうしても声に乗っただろう。]
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(………… うわ。)
[人狼が人間を喰らう。 その姿を怖い、と思った。やっぱり怖い。 人狼を怖くないなんて、どこの馬鹿が言ったんだ。 こんなの怖いに決まってるだろう。怖くないやつなんて、どこか狂っているに違いない。
濃密な血の匂いが、口と鼻に押し当てている布越しにも容赦なく侵入して来る。どうしようもなく膝が震える。身体の震えを押さえようと、壁に寄り掛かった───いや、壁に背を押し付けた。
それでも震えが止まらない。匂いが。血の匂いが。 ごくりと、喉が鳴った。気持ちの悪い唾が口の中に沸いている。]
(43) dia 2018/08/07(Tue) 01時半頃
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……………、
[美味しそうだねとか、なにか。
言おうかと思ったけれども声が出ない。
いや実際に口を開く必要はないんだから、言おうと思えば言えたはずなんだけど。でも無理だった。
代わりに喉の多くからせり上がって来るものがある。
だめだ。だめだだめだだめだ。今はだめだ。
それを必死に飲み下そうとした。
余計に上がって来た。胃が痙攣する。
どうしようもない圧が、耳にじんと響いた。]
|
……ぐっ……、
[小さく音が鳴った。 大して内容物のない胃から、酸っぱいものが上がって来る。 喉に酸っぱい刺激を感じた。そうなると止まらなかった。]
ぅ……… 、…ぅぇっっ…
[布切れを必死に口元に押し当てる。 息を吸い込む。濃密で新鮮な血の匂い。 余計に、吐き気が込み上げてきた。]
(44) dia 2018/08/07(Tue) 01時半頃
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……げ……っ 、………ぇっ…っ
[もう部屋から出よう。もうダメだ。 よろよろと出口に向かい、その近くで小さな机の脚を蹴ってへたり込んだ。身体を丸めるようにして床に崩れる。]
お……、 えぇぇぇぇっっっ…
[せめてせめて、床に痕跡は。 なけなしの理性で頑張れたのはそこまで、ピスティオは口に当ててた布切れと自らの服に、盛大に嘔吐物を撒き散らした。**]
(45) dia 2018/08/07(Tue) 01時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/07(Tue) 07時頃
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/07(Tue) 08時半頃
ラルフは、ロイエさんの仕事に感嘆の拍手を送った。
kmcnb 2018/08/07(Tue) 08時半頃
ロイエは、スカート裾を摘まんで会釈しながら尻尾を振った。
noko 2018/08/07(Tue) 08時半頃
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ロイエ、ねえ、みて! きれいね……。
[気高く可憐に咲く白い花。 指先で触れ、軽く力を入れて手折る。 いとも容易く、戯れに、その花の命は奪われた]
次はどこへ行くのかしら?
[わざと葉で傷つけた指から、赤く赤く雫が溢れた。 それは、生暖かく滴り、白い花弁を色付ける。 小さく小さく、息を漏らす。 そうして、一枚一枚に丁寧に塗り込めていく。 その全てを汚すために]
(46) sizu 2018/08/07(Tue) 20時半頃
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ふふふ、どこでもいいわ。 ロイエがそばに居てくれるのだから。
[付き従うその口元へ白いユリの花を、自らを捧げるかのように近づける。 赤く鮮やかな花びらは、誘うように香りを漂わせ。 いずれ黒く黒く、その姿を変えるだろう]
(47) sizu 2018/08/07(Tue) 20時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/07(Tue) 20時半頃
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[女の前には一杯の琥珀色が満たされていた。 結社の恩情とでも言うべきか、女が選んだ処刑の方法がそれだった。何も言わず、女はそれを飲み干し、ソファに身を預ける。やがて混濁する意識の中で、懐かしい声が彼女を呼んだ。]
ああ…あなた。 よかったわ。大したことがなくて…心配したのよ?
どうしてから。 ほんの少し、あなたは眠っていただけなのに あなたの声がこんなにも懐かしい……
(48) mononoke 2018/08/07(Tue) 22時半頃
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ねえ。聞いてあなた。 ピスティオがベッキーを連れて来たのよ? ルパートが親戚になるなんて、困ったわね!ふふ…
それからね。あなた。 やっぱりロイエを引き取ろうと思うの。 ノアやラルフやマリオも…ね?いいでしょう?
(49) mononoke 2018/08/07(Tue) 22時半頃
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うふふ…あなた。
わたし、わかっちゃったのよ。 あなたのことこんなにも愛してる。 あなたなしでは少しも生きていけないわ。
だから、お願いよ。 もうどこにもいかないで? ずっと一緒よ。お願いよ……ヨアヒム **
(50) mononoke 2018/08/07(Tue) 22時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/07(Tue) 22時半頃
イヴォンは、ロイエに、あなた最後までできる子ねぇ(深々感謝**
mononoke 2018/08/07(Tue) 23時頃
パティは、マリオをなでなでした。
mmsk 2018/08/07(Tue) 23時半頃
ロイエは、ルパートになでなでしてほしい。
noko 2018/08/07(Tue) 23時半頃
パティは、ロイエを撫でようと思ったのを、やめた。
mmsk 2018/08/07(Tue) 23時半頃
ロイエは、しょんぼりしている。
noko 2018/08/07(Tue) 23時半頃
マリオは、ロイエをなでなでした。
7korobi 2018/08/07(Tue) 23時半頃
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『お前は、おれとは血がつながってない。』
『もし、俺っちやルパートさんが人狼で』
[そんなのもう、答えじゃないか。]
(51) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[父が、人狼かも知れないなんて考えてもいけない。そう思っていた。
だってあたしはパパが大好きで、 パパはあたしたちを大事にしてくれて…]
[本当にそうだったのかな。]
(52) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[ずっと気になっていた。 "どうしてマリオが最初に狙われたのか。" 思いつくうちでもっとも望む理由としては、かわいそうだから。
こんなところに何日も閉じ込められるのは「かわいそうだから」 大人たちが疑い合うのを見せるのは「かわいそうだから」 人殺しにするのは「かわいそうだから」
…もっともらしい話。
でもあたしにはこれが理由だとは思えなかった。
殺す方がかわいそうに決まってる。
生きたくて人を襲ってるってなら、そんなことわかるでしょ?]
(53) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[「ルパートとピスティオは人狼の仲間だ」
いくらあたしだって、こんな状況で あんなこと言われたらさすがに気づく。
ほうらね、やっぱり。 マリオはかわいそうだから殺されたんじゃない。 だってそれなら、あたしが生きてるわけがない。
本当の理由は知らない。
けれど「簡単だから」
それだけは、嫌だった。 でも他の理由が浮かばない。
どうしてマリオが殺されなきゃいけなかったの。]
(54) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[先刻、ピスティオに投票用紙を渡した。
もちろん彼のことは信じているが 本当のところは、もうどうでもよかった。
こんな騒ぎはさっさと終わらせて、 彼らの好きなようにしてほしかった。
みんな、みんな人殺しだ。誰が死んでも同じ。
もちろんあたしだって。
それなら親切にしてくれた友達や家族が生きてくれるのがいい。]
(55) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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「怖くてもいいよ。」
(56) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[本心だった。
怖くても、"ひと"と生きてくれるなら。
だから、パパが生きていればそれでいい。
もうそれ以外は、本当にどうでも良かった。]
(57) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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―夜・自室―
[部屋に一人、鏡に向かう。
ぐ、と口を一文字に縛り、結われた三つ編みに鋏を入れた。]
(58) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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…せっかく伸ばしたのにな。
[恨めしげにすっかり軽くなってしまった頭を撫でて、ごちる。]
(59) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[スージーに憧れていた。
小さな頃から美人だねって言われるような彼女に。 髪を伸ばせば少しでも近づけるんじゃないかって。
あたしよりずっと、パパと仲が良い彼女に。 振る舞いを真似れば少しでも近づけるんじゃないかって。]
(60) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[結局なんにも近づけやしなかった。
あたしはただ、ひたすらにあたしだった。]
ふ…
ひどい顔。
[明日もまた人が死ぬ。
あたしであることを願うけれど、きっとそうじゃないんだろう。]
(61) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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[鏡に頼りなく映る自分に、微笑みかける。]
*おはようベッキー。*
(62) higesorry 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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ルパートは、ウーン娘カワイイ そして080808まじかまじだわわろた
gekonra 2018/08/08(Wed) 00時半頃
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─ 朝 ─
[ひどい朝だった。げっそりする。 まあ、夜明けよりは少しマシになったけど。 何だかまだちょっと、胃の辺りが落ち着かない気がする。
平穏な朝だった。 今朝はもう、仲間が連れていかれることはないだろう。 自分にもない。きっと。 ラルフに、みんなで票を入れたのだから。]
…………。
[平然と連れていかれる彼>>0に、言葉を掛けることは出来なかった。優しい、いいやつだったと思う。 今でこそみんなで釣りを楽しむけど、元々は彼が釣りを広めたのだ。物静かに川辺に釣り糸を垂れる様子に一人、二人と集まって。 そうして静かな彼の周辺に、皆が集った。
思い起こせば、彼が怒った顔を見たことがない。いつも穏やかで、思い出せる表情といったら穏やかな表情と笑顔ばかりだった。]
(63) dia 2018/08/08(Wed) 01時頃
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|
[ラルフが連れていかれて、スージーを見る。 なんだ意外と平気そうだ。平気そうだと──、思った。>>15 すぐに、違うと分かったけど。]
… ス、スージー?
[どんどん。どんどん。扉を叩いて。 大声で泣き崩れたスージーなんて今まで見たことなくて、驚いた。おろりと彼女を見遣って、困ったように辺りを見渡す。
ホットミルクを淹れていた彼女はもういない。すっかり肉になってしまった。大声で叱りつけてくれただろう人も、もういない。ラルフと同じところへ行ってしまった。]
(64) dia 2018/08/08(Wed) 01時頃
|
大丈夫、っスか?
えええと、えっと。
何かなかったかなあ……、えっと……
あ、そうだ。
えーっと…、『いいこ、いいこ』 ……??
[先日からご褒美にと言われていた言葉だ。
なんでこれがご褒美なのか良く分からなかってけど、ひょっとしたら、人狼にとっては元気の出るおまじないなのかも知れない。]
|
あ、ベッキー。 どうしよう、…どうしたらいいのかな。 なんか飲みものとかかなあ…??
[おろおろと宿屋の娘にも相談してみた。 きっとこういうのは、女の子同士の方が話が早いに違いない。 とはいえリンダとロイエに期待するのは難しいような気もしたから、ベッキーに期待のまなざしを向けてみる。]
…………………… あれっ?
[わんわんと響いていた泣き声が止んだ。>>24 すんっと鼻を啜りあげる音。 少し驚いて見返せば、彼女はいつもの調子で。>>26]
(65) dia 2018/08/08(Wed) 01時頃
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え。あ、あれ?
………… 元気が出て良かったっス!
やっぱりスージーは、元気なのが一番だもんな。
[やっぱり女の子の心は良く分からないな。
そんな感想は、こっちにも呟かないで仕舞っておいた。*]
ベッキーは、オッフロー
higesorry 2018/08/08(Wed) 01時頃
ベッキーは、どうしてもいいたかった
higesorry 2018/08/08(Wed) 01時半頃
ワンダは、ベッキーを小突いた。
mirry1pp 2018/08/08(Wed) 01時半頃
ベッキーは、ワンダにてへぺろ★
higesorry 2018/08/08(Wed) 01時半頃
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[コルクボードに張り出されたメモ>>41を見る。 一応、そういうことになるのだろう。 これが認められれば、きっと。自分たちは解放される。
このグループに人狼は3人。 その計算と、合うのだから。
占い師。そう記されている、自分の名前。 それを視線でなぞって、振り返った。]
(66) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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これで終わり、かな。 ねえ、ベッキー。お疲れ………
…………? ???
[お疲れさま。と言いかけた口が開いたまま止まった。 眉間に皺が寄る。少し考える表情で首を捻った。]
あれ?? えーっと、髪が……?
[ひょいひょい。と、片手で首の後ろ辺りを示した。 昨日までこの辺に三つ編み団子が乗ってなかったっけか?]
(67) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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あれっ?切ったの? いつの間に?
????なんで????
[ぽかん。と驚いて、聞こうと思っていたことを忘れてしまった。いつの間に、なんで。何故このタイミングなんだろう。]
(68) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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あーー……、えっとさ。 ごめん、びっくりして。
あ、似合うよ。短いのも。 ほらこの辺とか、
[ひょいと彼女の首元に手を伸ばす。 大丈夫なら、ひょこんと跳ねた毛先を悪戯にちょっと摘まんで。]
へへ……っ
[嬉しい。今日はやっぱり嬉しい日だ。 あんまり上手くはいかなかったけど、人狼の仲間に本当に入れて貰えた日だったし、なんといっても閉じ込められるのも、もう終いだ。
やっと元に戻れる。そう思った。 やっと「前みたいな」日常に戻れるのだ。]
(69) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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ねえ。ベッキーにさ、
[声は明るく響く。
みんなでここを出られるのだ。明るくならないはずがない。]
みんなのこと、教えてもいいかな?
いいよね??
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[同胞に問い掛けて、目の前の彼女を見る。 彼女は自分と同じ「人間」だ。……でも。
でも、いいじゃないか。 だって人狼がお父さんなら。 声が聞こえなくたって、彼女だって「こっち側」にきっと来れる。]
昨日の話、覚えてる?
……あまり怒らないで聞いてくれると、 嬉しいなあって、思うんだけど。
(70) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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俺っちはさあ、食べられないの。 人間、だからね。
でも。モンドさんを狩った。 生き延びるために。…生きさせるために。
[誰を、と言葉にすることはないけれど。 柔らかに目を撓めて、彼女を見遣る。]
(71) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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協力者、って言ってただろ? えーっと……、結社流には囁き狂人、だったっけ。
失礼だよなーーー。 俺っち、狂ってなんかいないのにさ?
ま、協力者だ。 協力者ってさ、人間でもなれるの。 てか人間だからなれるの。
本当は”声”が聞こえたらいーんだけど、 聞こえなくてもどうにかなると思うし、教えてあげるからさ。
[差し出したままの手。 そうして、にっこりと曇りのない笑みを浮かべて。]
(72) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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これから。 一緒にやっていこうよ、ベッキー。 ルパートさんとさ、みんなと。
大丈夫だよ、難しいことなんて何もないから。 助けてあげる。
だってね、俺っちベッキーが来てくれたらいいなあって、ずうっと思っていたんだ!
[悪びれず、嬉しそうに笑った。**]
(73) dia 2018/08/08(Wed) 02時頃
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― 夜 ―
[お嬢様と共に生きる。
そう誓って最初に行ったのは、"食事"だった。
主として、脚の一本を与えるぐらいは、当然のこと。
人狼の主となった乙女は、
陰のある笑顔でそう言ってのけた。
今までの献身への褒美として。
そして、今まで積み上げてきた罪、その罰として。
リンダは、寝間着の隙間から左の腿を投げ出し、
鉄格子から差し込む月明りにかざした。
ほそくしなやかな脚が青白く光り、
恐ろしいほど蠱惑的に映った。
――ごくり。 獣の喉がなった。]
[人肉を絶ってから十数年。人狼としての力は衰えている。
村を離れ、フーバー家からリンダを護り抜くには、
食事が必要だ。
そしてなによりも、
ロイエの正体を知りながら全てを受け入れた彼女は、
間違いなくロイエの主人であり、最愛の妹だ。
その可愛らしいおねだりを無碍にできる者など、
はたしているだろうか?
ぎゅるる、と、ロイエの胃袋が、はしたない音をたてた。]
……畏まりました。
お嬢様からの褒美、心して……堪能いたします。
[人狼の爪がきらめき、音もなく乙女の左腿を切断した。]
[大皿に盛り付けたリンダの左腿には、一切の手を加えていない。軽く火であぶれば脂が溶け出し、旨みも深まるのだが、せっかくの御馳走だ。素材がもつありのままの味を堪能したかった。
肉斬り包丁をいれ、3枚に薄く削いだスライスを小皿に取り分ける。]
……それでは、いただきます。お嬢様。
[止血の治療を受けたリンダお嬢様が、食事の様を見守っている。
手本になるべきロイエは、上品に食事を行うべきだ。ナイフでスライスを更に切り取り、フォークにまきつけて、ちいさく開けた口に運んだ。ワインに見立ててグラスに注いだ血液を一口。舌の上で、薄い肉片を転がし、香りを堪能しから、ごくりと飲み下す]
……はぁぁぁぁ…
なんという…………美味。
[長らく口にしていなかった人の肉に、全身の細胞が歓喜に打ち震えた]
[一筋の涙が頬をつたった。
気付くと小皿の上にあったスライスはもうなかった。
肉斬り包丁を手に、次の肉片を削ぐ。
今度はもっと厚く。もっと大きく。
ナイフで切り分けるのももどかしい。
フォークを突き立てて、大きな塊のまま、口に押し込む]
………あ"……う"……
[頬をつたう涙の量が増える。
包丁で切り分けるのでは、もう物足りない。
切断面から顔をだした大腿骨を掴み、
身を乗り出して腿に直接かぶりついた。
歯を突き立てて、噛みちぎった腿から鮮血がほとばしった。
口のまわりがべったりと赤く汚れる。
素手で口をぬぐい、掬い取った血液をべろりと舐めた。]
……あ”……あ”あ”あ”っ……うぅぅ……
お"……お”い”じ……い”……。
[目頭に熱がおび、肉を貪る口から、嗚咽がもれた。
頬張る肉片の量に、飲みこむことが間に合わず、
喉がぶるぶると痙攣し、堪えきれずに、むせた。]
……えぼっ……おっ……おぶっ……
ぇ"ぇ"……ぇぁ”ぁ”ぁ”…………っ
[大量の唾液と肉汁と共に、口からぼとぼとと肉片が流れ落ちる。その間も涙はとめどなく零れ、鼻からは啜りきれないほどの体液。口の周りは涎と血液でべったりと赤く汚れきっている。]
……あ”あ”あ”……お”…お”ぜう”ざま”……。
……お”ぜう”……ざま……!!
[汚れた口から零れ落ちてしまったお嬢様の小さな破片に、
ロイエは手を伸ばした。]
……あ”……あ”あ”あ”……っ
……ご、ごめ……
…な”ざ……い……っ
[涙と鼻水、ヨダレと血液でぐちゃぐちゃと赤く染まった顔で、
テーブルに広がる、残り少ない腿肉の欠片を手の平で掬いとり、
口に運んでずるずると喉に流し込んだ。]
お"ぜうざま……ごめ…な"ざい…っ
バ……バケ"…………モ"ノ"で
あ”あ”…………バゲモ"…………ノ"で、ん”ん”
……ごめ……な"ざい……っ
……あ”……あ”あ”あ”……っ
……お”い”じ……い”……。
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”……っ
[ぼろぼろと子供のようになきじゃくりながら、
身を大きく乗り出して、赤く汚れた皿に舌を這わした。
肉の一片、皮の一枚、血の一滴たりとも残さないよう、
丁寧に、丁寧、べろべろとテーブルを嘗め回した。]
|
[人間の女は、いつのまにか黒い狼に姿を変えていた。汚れたメイド服はすっかり脱げて、耳には辛うじてひっかかるカチューシャ。
リンダの左腿をすっかり食べ終わると、黒い狼は、しかられた犬のようにぺったりと垂れた耳と尻尾を引きずったまま、主の元へとトテトテと駆け寄った。
そのままくるくると周囲を回り、痛みで喘いでいるだろうリンダお嬢様を上目使いで心配そうに見上げる。]
(74) noko 2018/08/08(Wed) 03時頃
|
……お嬢様。
ああ、お嬢様……お嬢様。
……お嬢様……お嬢様……お嬢様……
|
………キュゥゥン。
[少しでも辛さをやわらげたくて、 少しでも痛みをわかちあいたくて、 その女主人のやわらかな頬をぺろぺろと舐めつづけた。**]
(75) noko 2018/08/08(Wed) 03時頃
|
|
ラルフさんが立ち去り、スージー姉ぇが泣き崩れた。おれは、なにもできなかった。 ベッキ姉ぇは、髪を切って別人みたいに見えた。おれは、なにもいえなかった。 生き残った人たちは、コルクボードに書き付けをはったり、喋っていないのに相槌を打ったりしていた。おれは、なにもきこえなかった。
そのうち、扉が閉じて宿は暗くなった。 ああ、おれはなにもみえてなかったんだな。いまみたいに。
(76) 7korobi 2018/08/08(Wed) 03時半頃
|
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ある田舎道のちいさな、ちいさな村。 ルパート峠の少し手前、川のそばに、お花に彩られたささやかな共同墓地と、二階建ての廃屋がありました。
村の人達は、黄昏時を過ぎたら峠には近寄らないようにと、口をそろえていいます。女性が夜に峠道を歩いていると、青白い火の玉が道を示すように浮いていたり、小さな子供の足音が聞こえるとか。
もしもそんな不思議をみかけても、ついていってはいけません。悪い妖精にさらわれて、帰れなくなってしまいます。
(77) 7korobi 2018/08/08(Wed) 03時半頃
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マリオは、暖炉をかき混ぜた。
7korobi 2018/08/08(Wed) 03時半頃
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もしもそんなのをみかけたら、どうしたらいいかって? 落ち着いて深呼吸して、なるべく低い声でね。峠の名前、三回唱えると、炎も足音もいなくなりますよ。
それとも、ベリーのジュースを道に置いていくと、峠道を案内してくれるんだとか。
(78) 7korobi 2018/08/08(Wed) 04時頃
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あ、お湯沸いた。ホットミルクいります?お砂糖は? 僕ね、甘いの好きで、いつも4つ入れるんす。 多い?ですよねえ。うち、みんなそうなんすよ。
(79) 7korobi 2018/08/08(Wed) 04時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/08(Wed) 04時頃
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じつは、この村にはいわくがあって…。あ、これ僕が言ったって、地元の人にはナイショね。
むかしむかし、戦争の前の話です。 川辺の廃屋は旅人が立ち寄る宿屋で、町になる場所はまだ教会もない草原でした。峠のあたりは狼が出るので、旅人の行方不明がしばしば。村の領主様はべつの貴族で、当時の領主は悪魔に魂を売っていた…、誰ってほら、名前を言ってはいけないあの貴族。破門されたやつ。…そんな時代の話です。
町と教会ができて、今はずいぶんよくなったんだよ、なんてこのへんの人はいうんですけどね、まあ…、自分で確かめたくはねっす。
それでね、当時この村に、小さな男の子が住んでいました。 やんちゃ盛りの年頃で、もののはずみで罪を犯しました。けれど、懺悔もせずに、死んじまったのだそうです。
そういうことがあったのが、その宿屋でした。男の子は罪を濯ぐまで、天国に入れません。それで、ずっと今も、現世と幽世の間をさまよいつづけているのです。…って。
(80) 7korobi 2018/08/08(Wed) 04時頃
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マリオは、お伽話はおしまい、と口を引き結んだ。
7korobi 2018/08/08(Wed) 04時頃
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
noko 2018/08/08(Wed) 04時頃
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ああ、そっすね。僕くらいの歳ですよね、きっと。 …まあ、僕もベリーのジュースは好きっす。酸っぱくないから。
この宿、いいでしょう?ローザス商会の古いお屋敷を改装したんですって。 僕も、峠の先の町に用があるんすよ。うちのオヤジ、公証人資格とったって。もうずっと町で働くし、家借りたから来いよって。
それでね、お客さん不案内みたいだし、ちょっぴりのお金でご案内しますよ。 へへへ、まいど。はーい。あとは町に着いたら。
朝になったらはやめに出発して、峠は午前中に越えるのがおすすめっす。怪談だけでいってるんじゃなくて、峠の手前、お墓のあたり。川の中に硝子瓶が埋めてあって、朝日がさすと輝くんす。
綺麗ですよ、キラキラって。
(81) 7korobi 2018/08/08(Wed) 04時頃
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―朝―
うん、昨夜思い立ってね。
[随分スカスカになってしまった後頭部を指で梳きながらそう言って、ピスティオ首元に手を伸ばせば(>>69)そこに触れやすいようすこうしだけ首を傾げる。 目の前の無邪気な笑顔と目が合い、そのまま眼鏡越しに彼を眺めた。
そうすれば彼はその表情に無邪気さを残したまま 話を続けただろうか。
―…不思議だった。]
(82) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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[ピスティオが話している。 あたしは相変わらず襟足から指先を離せないまま、 怒らないで聞いて欲しい、と彼が語りだせば 「ん。」と小さく頷いて続きを促す。
「生きさせるために。」そう言ってこちらを見る彼の瞳は、これまで以上に優しく感じた。]
(83) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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…あたしもね。
みんなと…"変わらずに"一緒に居られたらって、思うよ。
[差し出された手のひらを視線だけで見下ろしながら、声を震わせる。 ひとつだけ。ひとつだけどうしても不思議で そこから一歩も動けない。
喉に言葉を引っかからせながら、やっとの思いで絞り出す。]
(84) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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…ッ
………あんた、なんで 笑ってんの……?
(85) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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[下げていた視線をピスティオの表情に戻し、 周りを見渡す。 父や、ロイエもいるだろうか。 さっきまで泣いていたはずのスージーだって今はけろりとしているように見える。]
…どうして?おかしいじゃない。
ラルフが連れて行かれたんだよ…? ……それに、パティは? パティが起きて来てない。
[声はすっかり涙でくぐもっていた。 このまるで日常に戻ったかのような空気を否定するように首を振る。]
(86) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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……
マリオは、殺さなくてもよかったんじゃないの…?
[手を差し伸べてくれた彼に、人狼たちにそれだけは聞いておきたかった。]
(87) higesorry 2018/08/08(Wed) 04時頃
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― 某日 某所 ―
(>>46) [うら若き女主人を車椅子にのせて、 そのメイドは行く先のない旅を続ける。]
そうですね……海辺の街などはいかがでございましょう? これからの季節、潮の風は、心地よいかと……。
(88) noko 2018/08/08(Wed) 04時頃
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(>>47) まぁ……わたくしに、これを?
[口元に寄せられた、白ユリ。 赤く汚す血の芳香を嗅ぎ、 黒ずむ花びら、その一枚を食んだ。]
(89) noko 2018/08/08(Wed) 04時頃
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― 朝 ―
[朝、パティは二度と起きてこず、ラルフは村人たちの投票により首を括って殺されることになった。
宿屋のお客はすっかり減って、いまやたったの五人だけ。 凄惨な出来事だった。 どうしてこんなに死ななければならなかったんだろう。 皆でたくさん間違えた。 もっと人を殺さなくていい方法もあったはずだ。
ロイエによってコルクボードに貼られたメモには、 人狼をすっかり殺し終えた報告。
だからここにいるのは、人間だ。
全員が、"人間の生き残り"である。]
(90) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時頃
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[パティの部屋での作業が済んだ。 あまり派手には難しいが、旅に出るなら少しの土産を持たせてやれるよう。 その際見つけた彼女の意志を書き綴った血に汚れた手記は、パティが使用していた部屋に"仕舞われて"いる。
結社員がそれに気づいて持ち帰るかどうかは、彼ら次第。 いつかは結社が集めた人狼騒ぎの物語の一つとして仲間入りする日がくるのだろう。
格子のついた窓から朝日が差し込んでいる。 古びた床板を朝日が照らし、格子の縞模様を描いた。 外は能天気に晴れていて、宿の傍に立つブナに住む鳥が鳴いている。 階段を降りると板が軋む。 すべすべした手すりに手を添えて降りる。]
(91) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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[さっぱりと長い髪を切ってしまった娘と、ピスティオが話をしていた。]
………。
[マリオは?]
(92) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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[どうしてあの幼いマリオは死ぬ羽目になった?]
(93) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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——ここに、人狼なんていねえ。 そうじゃあねえのか?ベッキー。
[これが今まで通り。]
(94) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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……それとも、まだ殺し足りねえのか?
[首を傾げる。 ここから人狼を告発するということは、即ちさらに人殺しをするということだ。**]
……全部おわったら。 おれはおまえに話したいことが山ほどあるよ。
愛してるぜ、ベッキー。
(95) gekonra 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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[─── 顔を洗いに行く前、 ベッキーが、マリオは(>>87)、という。
ここに、人狼なんていない。
それがルパートの答えだ、確かに。そう思う。 そーそー、と相槌をうって、少し。]
じゃあ、逆に… 殺されても良かった人って、 誰?
[そんな事を聞いた。 彼女の質問の意図とズレていても構いやしない。 だって、私にとっては誰を食べようと、あんまりかわりはなかったからだ。命は平等と言えば聞こえは良いが、そういうものではないことは、ラルフの一件が答えだ。
でも別に答えなんてどーでもよかったから。 そのままひらっと、長い金の髪を翻して、今度こそ、顔を洗いに行くのだ。まるで、日常生活のように。*]
(96) taru 2018/08/08(Wed) 05時半頃
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[『ここに、人狼なんていない』>>94]
(97) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[そう言った父の方を振り返り、 言葉を放てないままに開かれた唇が戦慄く。
追従するかのようにスージーが問いかければ>>96、言葉を失った。]
(98) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[床にしっかりと立っているはずの脚が ぐらぐらと不安定な心地がした。
殺し足りないのか、そう聞かれればゆっくりと首を振り、引きつった息を漏らす。 続く言葉からは、逃れるように俯き、肩を震わせた。
(99) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[差し伸べられた手のひらはまだそこにあるだろうか。]
(100) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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…一緒につれてって……。
[吐き出して、彼の指先に弱々しく触れる。]
(101) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[ああ、どうしてこの期に及んで 未来の話などをしてくれるのか。**]
(102) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
gekonra 2018/08/08(Wed) 06時半頃
─ 夜、 ─
平気よ。
たぶんたべられるの解ってたみたい。
笑ってたわ。
[ピスティオの言葉に尻尾をふった。
そのあと静かになる。]
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くぅん?
[ふりかえると同時に、>>45 別のにおいが広がる。]
ぎゅう
[尻尾がまるまった。]
ぐるるるるるる!!!
[がううう、と威嚇状態だ。だって、なんで!?血の臭いよりもっとひどいじゃない!!!]
(103) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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そっちのほうがくさくない!??!
やめてよ!!今めちゃくちゃ敏感なんだから!!!
[がうがうがうとこの部屋から追い立てた。
前足で鼻をぐしぐしとやる。ぐしぐし、くーん。はふ。息をついて、仕方ないなあ、とまた食べはじめた。口直しだ。]
[まだ部屋にいるかいないかはしらないが、声は届くから。]
あ、そーだ。
ピスティオ、あれ。あれしってる?
[パティは良いなあ、って思ってた。
家族が沢山いる。外に行ったけど、合意でだ。
単純に羨ましかった。
置いていかれるんじゃなくって、
そのあとを兄弟たちや、小さい子が、
着いていっていることが。
だから。]
ほらあ、えーと、
パティがいつもうたってるやつ、
…… 子守唄。
どんなだっけ、
こんなだっけ?
[赤い声にのせられた響きは、
ぜんぜん下手くそだったけど。
見かけるたびに聞こえたそれは、覚えている。
でも、パティには聞こえない。
きこえないけど、 *おやすみなさい*]
洗濯婦 ベッキーは、メモを貼った。
higesorry 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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── この騒動の後に、
[結果がどうなるにしても、 一度村の外にでるのに変わりはない。
聞いたからだ。近くに父親が来ていると。 聞いたからだ。仲間がそこにいると。
言われたからだ。 いきて、あいにいけと。
まあ、人狼だって知らないからなのは、知ってるけど。 さてどうしようかな。
父親がいるから私の正体にはすぐバレるはず。 だから紛れ込んだりはできない。一発勝負だ。
この村の近くでやったらまた変な連中がきびすをかえしてくるかもしれなくていやだから、しばらくは後をつけていこうと思う。]
(104) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[その集団を、見つけることはできた。 でも、近付くのは警戒していた。
あの、守護者モンドの仲間だ。 どんな人たちがいるか解らない。 能力者だっているかもしれない。
事は慎重に運ばなければ。]
(105) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[付かず離れず。 その旅についていく。
途中すれ違った別の旅人を食べたりしながら。 すぐばれそうだなと思った。 こんな生活は、きっと長くは持たないな。
……時折みえる、父親の姿がある。]
(106) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[今は殺したくないかと聞かれると殺したいんだけど。そりゃあ。ずっとずっと思ってきたもの。だけど、苛々はなくって。そのまま暫く、その一団には手を出さずに、ついていく。
これは、きっと。 気付かれたらそこで終了のゲームだ。 ルパートと行った競争とにたような。]
(107) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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……
[なんとなく、思ったことがある。 だけどそれは、思うだけで、だからどうとかはない。
でもね、 *それでも*]
(108) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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ラルフは、常識的な回数だった。
kmcnb 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[娘がとったピスティオの手。 きっとこの子のためにならない手は、 娘をどこに連れていく気だろう。
"この宿の外"? ただそれだけの意味としてそうであったなら。
きっとそれが、最も望ましい。]
(109) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[宿の扉が開いた。]
(110) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[とある村で起きた人狼騒ぎ。 これはある結社員が記した手記。
結社の手記はもう少し続く。]
(111) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[人狼騒ぎの舞台となったあの宿は、事件からほどなくして店主が変わった。宿屋の主人がいなくなったからだ。
薄気味悪い人殺しがあった村だから。 たくさんの人が殺された宿だから。 とても仕事を続けられなかった理由など――いくらでも。]
(112) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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["彼"は峠を越えて、つぎの街にいく途中。 ひとつりんごの木を植えて、 まるで村に何か置き忘れてきたように 何度も何度も躊躇って、幾度も峠を行ったり来たり。
そうしているうち、いなくなってしまった。
一説には山の斜面を転がり落ちて、 しんでしまったのだという。
誰がそれを見ていたか、村を振り返ってそうなったとか。 きっと大事なものを残してきてしまったのだろう。]
(113) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[彼の亡骸はついぞ見つからなかったそうだ。]
(114) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[あの山裾のどこかには、 りんごを植えた男の骨か、 はたまた老狼の骨が
――今も、もしかしたら。**]
(115) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[ドロシー・ハスラーの墓に手向けられた花は、 いつかしおれて腐ってしまう。
ルパート・ハスラーは彼女のことを "ベッキーと同じくらい"愛していた。**]
(116) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
gekonra 2018/08/08(Wed) 07時半頃
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[ ぎい ぎい ]
(117) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川が、明け方の日を浴びて キラキラと表面を揺らめかせている]
(118) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[宿の外に繋がれた船は一艘、 ささやかな上下運動を繰り返している。]
[ ぎい
ぎい ]
[櫂は椅子の上横倒しに置かれたまま。 もの言わぬ船は、川辺に繋がれたまま揺れる。]
(119) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(120) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[──誰かが足をかけたわけでもない。 川の上で、船は少しばかり横に揺れた]
(121) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(122) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川の水は、いつだって歌うように空気を冷やしていく]
(123) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[そこにはもう、陽気な舟歌も、 子どもをあやす子守歌も、
誰の声もない。]
(124) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[誰かは 慣れた様子で足を船の床につけた。
横にぐらりと傾いだのを乗りこなして、
頭の上に帽子を乗せた男が後ろを振り返る。]
"大丈夫"
[揺れる船の上で口元だけ笑って
渡し守は"お客"に手を差し伸べた。]
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(125) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川辺に太い綱で繋がれた船だけが そこにはあって。
次の誰かが乗ってくるのを、 ただ、ただ ものも言わずに 待っているばかりで]
(126) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[それでも、川の水だけは、 船を取り残して、
村の外へ、───遠く、*遠く*。]
(127) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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