267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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狼
墓
少
霊
全
ミサは代執筆 レックスに投票した。
パラチーノは代執筆 レックスに投票した。
レックスは白菊会 ミサに投票した。(ランダム投票)
レックスは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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[ 未だ、 星が指先に在り、 ]
(0) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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[ ……驚いて、見返してしまった。 ( にんげんのせんせいらしさなんて 持ち合わせているとは欠片も思わず、 ) 唯、 ほしへのねがいを思えば、───── ]
(1) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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ッ 、 はは、
[ 流る星を握り込み、 ───わらっていた? 呵々大笑、 なんてきれいな言葉じゃない。 認識する迄 すこぅしばかり時間がかかって、
ほんのすこしの生理的な其れを、 拳の甲で拭いつ、 ]
(2) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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おれが ひとのせんせいとか呼ばれるなんて! にんげんって "毒される"もんだねぇ……
[ ─── にんげんのせんせいは、数えるくらいだが、 そりゃあ身の在る"にんげん"のせんせいだって、 ほんの一握りは居るのだ、
( 「 貴方が植物のせんせい ですね。 」 ──── 確認するよに、読み上げた女の、 )
そうだ、 ほんの少し前、 唯、 羨ましいと花を見ていたとき! あの時であれば、 星に願うこともなく、 "権利"を奪うよに飛び付いていたことだろう!
きっと、 中庭が美しいから。 ]
(3) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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達成
ずぅっと前の を、 もう 忘れたから。
虚無
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・ おれでさえ ちょっとはにんげんに慣れるんだから、
きっと平気だよ。 ほら、 しらぎくさん "わかい"し?
10年経てばさくらが見れて、 白と桃色と 濃い緑がうつくしくて、 その前に紫陽花が咲くかもしれない。
たぶん 紫だと思うんだ。
(4) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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[ しょくぶつにだけは 饒舌で、 ちっとも変わりはしないしょくぶつのせんせいだが、
この世界のおわるころ、 それまで しらぎくが咲いているといい、と、
握りこんだ ほし に 願いを託し、
──── 然して 光を呑んだのだ。 ]
(5) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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[ 彼女の 語るように、 奇跡の蔓延するfantasyの世界ではないから、 きっと、彼女が白菊に支払った"養分"は、 戻ってこないのかも 知れないし、
ほしの奇蹟 ───空想が、 どこまでの力を持つのか、 男は深く考えていなかったが、
きっと、ほしを ころした方にも、 犠牲が必要なのだと "信じて"いて、
─── 空想の欠片を呑んだことで、 象を為してしまったか、どうか…** ]
(6) is0716 2019/06/21(Fri) 18時頃
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[ ながれぼし、と 碧に思った。 なぜだか は、わからなくて、 ]
(7) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ ─── 驚くものだから、寧ろ、 此方の方が驚いてしまった気がする。
いきなり、そう、 わたしからしたらいきなり笑い出したものだから、 思わず 、─── は? とか、 巻戻った片目が瞬きを繰り返し、 ]
(8) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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ひとのこと毒呼ばわりなんて、 ……あなた、年上に酷い事言うのね。
[ 生憎身体は"わかく"ても、 この何のせんせいだかわからないひとよりは、 長生きだから って 偉そうに。 ……そのうち 何年、苗床に居たんだか。
幾分か幼くなったのでしょう不機嫌面で、 真白の布をせんせいへ投げてしまって、
( おばかさん!って、何時もの文句も! ) ]
(9) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ 同時、しらぎくが靡く。 ]
(10) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ ──── ほしのいちぶか、わたしのいちぶか、 手元に在ったいちまいは、 周りをたゆたう花弁を見ながら、
呑み込んでしまおう。 ]
(11) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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──── 十年も、生きているかしら、
[ 白と、桃色と、緑色、 其れより先に、紫と。
声に出し、空想するより他無いけれど、 ほしがもうひとつ、空から落ちた時、 ]
(12) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ 最後のしらぎくが、落ち ]*
(13) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ ───── 鏡を、見ていた。 ]
(14) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ 星降る夜の、次の日だったと 思う。 ……ように とは、それ以上の言葉で無く、
"気がついたら" 此処に居て、顔を見ていた。 其れだけに、過ぎなくて。
わたしの、真白の苗床。 窓の外には背の高い緑が見える、 陽の照らさない 根城。 ]
(15) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ いつ 此処に戻されたのか、起こされたのか。 只、記憶にある限り にんげんの顔半分だったのが、もう半分も戻っていて、
─── 嗚呼、否、すこぅし間違い。
眼帯で片方が隠れていて、 つい先程まであった花では無く、 その元"なにか"の感覚がまるごと消えていたので、 ……戻ったところで片目しか機能していないらしい。 ]
(16) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ はんぶん、で見るわたしの顔は、 今まで( ……曖昧な記憶にある限り、 )より、 何年分も 幼く見えた。 鏡を持つゆびさきだって、一回り小さく。 想像、空想通り 支払った養分は、 戻ってこなかったらしい。 ]
(17) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ ベッドの隣には、 知らないおんなの誰かがいて、 ……白衣の中から端末ひとつ取り出し、 何かをひたすら、喋っていた。
一気に夢見心地から引き戻されたわたしは、 此処に居てもな と、気まぐれに 脚の重たい身体を引き摺り、苗床を抜け出そうとして、
─── あっ と、頭上から声! ]
(18) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ "何時も"のように立ち上がろうとして、 ─── また、見事に床に潰れていた!
身体のサイズに合った寝間着の裾、 相も変わらず蒼白い脚には、 根のような"何か"の這ったような痣が 薄ら 残っていたけれど、
…………其れだって、きっと、 わたしよりわたしに詳しい人たちしか、 未だ 知らないのでしょう。 ]
(19) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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…………この、せんせい、の おばかさん、 車椅子ぐらい用意しなさいよ……
[ 床に伸びる ─── おとななんだか、こどもなんだかの、 たいへんおもたい ちぃさな恨み言。 ]
(20) mayam 2019/06/21(Fri) 22時半頃
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[ ──── 水を遣っている。 ]
(21) is0716 2019/06/22(Sat) 01時半頃
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[ ほしの降りきった夜、 土の上で寝るには寒い夜だったから、 かるぅい身体を白布で包み、 bedまで運んでしまって、
─── 此処で 記憶が途切れている。]
(22) is0716 2019/06/22(Sat) 01時半頃
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[ 気が付けば何処ぞの天井を見上げ、 かんじゃさま 被験者 よろしく検査の最中であった。
「 変化は? 」
無機質に問われたものだから、
「 ちょッと眩しいかな 」 と、 唯、 真白い部屋を見回して、 それだけ。 ]
(23) is0716 2019/06/22(Sat) 01時半頃
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[ 然して、 水を遣っている。 毎朝の日課。 真白の花たちに、 眩しいよな人工日光。 ・・ 何も変わっちゃいなかった。 両手両足も動くし、片目だって問題なく見えている。 いつも通り舌は短いし、味はしなかった。
──── 変わらないんだ、 何も。 ]
(24) is0716 2019/06/22(Sat) 01時半頃
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こんど外へ出たときには、さくらを移動させなきゃ。 アーチを飾るしろばらは今日も高貴に咲いている。 なかよしのしらぎくはすこし増えているが些細なことだ。
ひっそりと育てられている和花は……
(25) is0716 2019/06/22(Sat) 01時半頃
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[ どうやら紫陽花は無事に育っているらしい。 この調子なら 美しい紫色を見せてくれるだろう。
ほそい茎を眺めつ、 未だ葉のみの其れに花を幻視し、 ─────── ]
(26) is0716 2019/06/22(Sat) 02時頃
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[ 中庭を白い花ばかりにしたのは、 正解だった。 ]
(27) is0716 2019/06/22(Sat) 02時頃
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[ 過去、誰かのものであった車椅子を、 蹴り押すよに 跳ねさせつ。 ノックひとつせず病室の扉を堂々と開いた。
だれかに当てた通信を聞き齧っていた結果、 この行動に至ったらしい。 一応未だ、 "しょくぶつ担当"だ。
未だ彼女がしょくぶつで良いのかは 全く分からないが… ]
(28) is0716 2019/06/22(Sat) 02時頃
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しらぎくさーん…… ちゃん? 脚の到着ですよー。
[ 床に広がっている黒色目掛け、 ちぃさく わかくなっているかんじゃさまへ とししたせんせいの御迎えを報せ、
みおろしている。]
(29) is0716 2019/06/22(Sat) 02時頃
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……ちゃん じゃ無いわよ。 何なの?あなたそういう趣味でもあるわけ?
[ とししたせんせいのお迎えがあったよう。 昨日よりもずぅっと高くなった背を、 亀の動きで床に座ったわたしは見上げた。
……というより、諸々が機能しないとはいえ、 わたしが"治って"にんげんになったのなら、 交代するとか無いのだろうか。 せんせいたちの都合なんて これっぽっちも分からないけれど。 ]
(30) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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[ 手を貸すぐらいしなさい、とか、言った気がする。
ベッドの脇に居たおんなの誰かさんは、 着替えから目覚めまでの担当だったのか 床に伸びた "かんじゃさま"を置いて去って行くし、 それだから 伸びた先は必然的に、 しょくぶつのせんせいになるわけで、─── ]
(31) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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無い、と 思ったのです。 只、漠然と、其れだけを。
(32) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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[ 片側の黒が ひとつ、瞬き、 ]
(33) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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[ ─── それから数度、繰り返した。 伸ばしたちぃさなゆびさきが、 あれ?なんて、迷う仕草。 ]
(34) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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────── せんせい?
[ 座ったまま、背筋も伸ばして、 ─── 嗚呼 片目、ってやっぱり面倒くさい! 高いところの碧を捉えようと、
ほしの通った 在るはずの其れを、
みあげている。 ]**
(35) mayam 2019/06/22(Sat) 14時半頃
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──────── ─────────── 『 そんなつもりはなかった 』 いつかの僕が吐き捨てた言葉が ■い■の中で思い起こされる。 がんがんと打ち付けるような頭痛が いっそ自覚させるように響き渡って 涙腺なんか一ミリも揺らされないのに 無性に気持ちばかりが■り、■いた。
(36) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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伸ばした指先は余りにも■く、 それでいて届かない方へ■んでいく。 責めた視線ばかりが突き刺さっていた。 冷や汗よりももっと居心地の悪い汗が 見得ないところで肌を流れていた。
(37) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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『 過度な■■を寄せられて ■えなかった気分は■■ですか? 』 引き攣った口端は上手く持ち上がらず 曖昧な弧を描いていた。 ■■を抱えた女性は窓辺に一人、 静謐な星夜を背後に瞳硝子を輝かせていた。
(38) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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死んでしまえば無であるから 楽しいことや嬉しいことが此れからも 続いていくよう、■■していく。 ( ────────── ) ・・ 『 死んだほうが気楽ですよ 』と ■■の重みに耐え兼ねて終に吐いた、 それが医者の本音なんだろう。 ぼく
(39) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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─────────── ──────── 外の世界を見たことはあるか?
(40) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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生物の息吹は実に僅かで、 植物がぽつねんと孤独に咲いている。 取り残された家畜は暖を取りながら 戻らない飼主の眠る土を舐めている。 足元を冷やしていた感覚が じわじわと体内に巡っていた。 確信から目を逸らしていた推測は 歯車が重なるように一致した。
(41) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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永遠に眠れる場所は無く 永劫に花開く花畑は無く 永世を契る指先は遠退き 僕たちが自覚できる永遠と言えば 決して生になく、死にあるばかり。
(42) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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睡魔に侵されたなら疑似の世界へ 永遠に微睡める気にもなるのか? ・ 箱とは名ばかりの棺に仕舞われるまま、 泡に還るみたいに少しずつ縮んでいく 彼の姿を見ながら、睫を震わせていた。 凍てつく雪の中に沈んでいくような、 かぼそい吐息だけを感じながら しかし…冬よりはまるで深海だった。
(43) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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目覚めた頃には 産声も聞こえない。 何に成ろうとしているのか、 成長よりは退化していく小さな四肢を見つめ、 たどたどしい目覚めの挨拶を聴いていた。 居場所を知らせるように薄ぼんやりと主張する 青い心臓はいまは見えない。 流星が落ちるよりも静かに消えている。 手のひらに伝わった鼓動がむしろ、煩わしい程に。
(44) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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もう少し昔の僕は今より愚かしく ヒーローごっこに飽きた頃でも 誰かがひらけかす大預言を信じて 預言者に尊敬すら寄せていた。
(45) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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『 未来が見えていたのなら きっと■えていただろうにな 』 羨望が 憧憬が 自尊心が 諦念が 執念が 未練が 曖昧な弧月よりしたたかに湧き出て、 僕を形成してしまったように思う。
(46) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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何時からか夢に見るようになった、 世界の中のサナトリウムにも死人は出て 寒い世界に棺が何個も並べられた。 安らかに眠るからだが無い子も居る中で ふッ.....と開いて覗き込んだ、棺の中 よくよく見慣れた顔が眠ッていた。
(47) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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■と現実の境界線を知ッているのに 肌を濡らしながら眠る君を見る時には ■の延長線上に立つ事を望んでいた。 そのほうが、都合が良かった。
(48) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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───── 僕はいつ迄生きるのか? 被検体を見送るだけの■■ぶって 永遠の枠組みから ひとりだけ 外れた気になっていた。……が
(49) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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自らの思い込みを自覚するのは、
少女が星の砂になったあと。
彼女が遺した手記に目を通す時だろう。
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(50) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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ひんやりとした体温は ■に向かうように徐々に冷めていく>>3+14 目が覚めているのなら■きている筈が 明日にでも■えてしまうような寒さだった。
(51) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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・・・ 「 きっと…逢いに来られるのですか? 」 小さくなるばかりでなく、見えなくなる 小さな手のひらの温度にふれながら、 寄越された言葉にそのように返していた。
(52) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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「 君の心臓を朝陽の下、 温もる雪の中に埋めたなら 硝子人間や魚にも成らずに 今日のようにお話できると? 」 ──────── 意地の悪さを自覚した。
(53) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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・・・ 僕の言葉に他所事を考えていた君が どのように返したのか、 口籠っていたって構わなかった。 眠りたがる君を まるで医者である僕が ■き■めるようだったんだろうと思う。 幼い顔が困ったふうになったのを見て 僕は包帯の巻かれた肌から、視線を持ち上げていた。
(54) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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「 …どうして って。 医者の気持ちを患者である君は 理解してくれるのですか 」 然うして平然とした顔で 差し出された君の両手へと目を移し、 医務室に屯する患者が残した絵具と 筆などを取りに腰を上げようとする。
(55) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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「 ただ眠って過ごす一日よりは 退屈しないでしょう 」 指先に挟んだ細筆で、 僕は何を描こうとしていたのだったか。 描いても描いても絵具が滑り落ちるようなら 諦めて油性のペンを持ち出すこともあったが 揃いのグローブを嵌めて、 お終いにすることは無かった筈だ。
(56) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時頃
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絵描きを志したことも、 趣味として抱えたことも無いのだから 出来栄えとしては悲惨なのだろう。 透明な掌に泳ぐイルカは、不格好に笑っていた。
(57) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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「 君が魚になるのなら 一体どの魚になるのでしょうね 」 つい先ほどの少女の終わりを知っているのだから 冷たさを越えて無慈悲な言葉だったろう。が、 >>3:+18君の思うところを預言も出来ない僕は 何てことのない事のように吐き付け……、 静かな絵描きは、 イルカの横に骨身の魚を描いて終わった。
(58) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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言葉数もわずかな時間だった。 医者が患者にいたずらしている…など あらぬうわさを立てられそうな場でもあったが ■えていく153のからだに見える■を残すのは 何故だか……冷えた脳髄が融けた心地がした。
(59) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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僕はそのことに、無性に■■感を抱いたので 礼を告げられても「 はい 」と 素っ気無く返すことしか出来なかった。 綺麗な弧月の描かれた口許から目を逸らし めちゃくちゃな落書きをされた手のひらからも やがて、緩慢に目を逸らしていた。
(60) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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いずれは取り上げられる遊具に 名を付ける行為に似ると思ったからだ。
(61) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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その夜には、 少女の部屋に遺されていたらしい手記のコピーが 研究員の間で出回っていたものだから、 興味半分にも目を通し、うち一枚を 白衣の下に仕舞い込みもした。 研究員より研究員らしい試みだ。 あの少女が日頃過去に縋りつくように 星空と口にする理由も漸く理解出来た。
(62) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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翌朝には、 その一枚を抱えながら、 硝子人間や魚に成ろうと、少しずつ 人を辞めている153の病室へ歩を寄せていただろう。 廊下に差し込む陽射しが僅かに陰る、 吐き出すと息の重い朝だった。 何故だか無性にどきどきと心音が逸ったが 目の下に日頃より浮き付く隈を擦りながら 眠っていない所為だろうと考えていた。
(63) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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妙に浮足立った心地は、 かつて迎えたあの日に似ている。 ■せると信じていた、昔のことだ。 愚かしくも■■を信じた過去の僕が 羽搏くに及ばず沈んだ X-DAY.
(64) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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自分で導き出したものでもないのに、 実験の成果に喜ぶ学生さながらに浮ついていた… 昨日彼に残した証が、存在が、 覆い難い事実であると感じられる────── …そんな期待を寄せていたのだろう。
(65) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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■から遠退くとでも思っていたのだろうか。 だとしたなら、余りにも救えない気楽さだ。 逸る鼓動と足先に突き動かされるまま、 ノック一つとあいさつと同時に開いた扉の向こう、 朝陽から匿された場所に、 溶かされない氷が輝いているようなのを見て 僕は、一瞬それが何≠セか理解出来なかった。 昨日まで見えていた顔もなく、瞳も、表情も あッという間に小人になってしまったのかと思い それから視線を逸らしたあとは、少しばかり 焦ったふうに床を見渡していたが───────
(66) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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「 ……… 216? 」 落ち着きのない視線が落ち着いたのは 水に浮くように不自然な衣服を辿っての事だった。 衣服のすき間から、いつかに見た、 青い心臓が覗いているのに目を瞬かせ 僕は、それが君だと、その瞬間にも理解しなかった。
(67) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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───── どこか冷え切って、冷めきって 温めようのない一部分が、漠然と 手遅れ≠ナあると嘲笑うだけ。
(68) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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真っ暗な夜空に同化した木々に、 青いイルミネーションを施すより鮮やかだ。 その心臓がたった一つの太陽であるかのように 薄暗い場所をさめざめと照らしているのを見て その水底に深くまで這入り込んで 肺腑も、臓腑も、水で満たしたくなっていた。 何か言葉を吐き出すにも、 僕の舌は唾液をねぶるだけで、何も。
(69) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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差し込む陽光もない中で、主張し続けている その心臓だけが153の証のようだった。 僕は水にさらわれたような心地のまま 一歩を踏み出し…… 僕へと伸ばされる指先───衣服を見とめ、 強く掴んでも逃げていきそうなそれ≠セから いっそ、砕けるほどに、強く掴もうとしていた。
(70) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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だからその腕が、弾ける水しぶきのように 燦然と散らばっていったのは>>3:+32 僕のせいだったのか、性質のせいなのか。 手のひらから零れ落ちていく冷たさが 遠くの日に■し、■した感覚を呼び起こさせるようで 背筋が凍えていく。 いまにも傾れ、崩れるような躯を 支えるにも手は使えず、不格好に宙を泳いだ両の腕は、 ガードル台を倒したかもしれない。
(71) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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「 153.... おはようございます。 まだ眠る時間ではありませんよ。 ・・・・・ 顔色が悪いように思いますが 悪い夢でも見たのですか 」 曖昧に持ち上がった唇が、平然と、 まるで見えているかのように 153にそう訊ねてはいたが……、……
(72) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 17時半頃
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|
問うても答えが返らずに、 つめたい冬の息吹すら 感じ取れずに居るのなら 僕はどうしようもなく、■り、 珍しく大きな声で、他の研究員に呼びかけるんだろう。 陽射しを嫌う様子であるのを知っているから 外に連れ出すことはしなかったが……、 熱の通さない■の中に 慎重に眠らせて 氷の代わりに外から雪を搔き集めることすら …応えのひとつも感じないなら、したに違いない。
(73) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 18時頃
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|
僕から平常さは失われていたんだろう。 澄ました顔には状況に不似合いな、 曖昧で、不格好な笑みがあり ほの昏い瞳には、 ■■を認めていないイロが浮かんでいる。 「 悪い夢を見ているようですね 人が硝子になるなんて有り得ないのに 」 自分に言い聞かせるようだった。
(74) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 18時頃
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星の夜を探しに行くにも、 星の夜は先程に終わり、陽があるばかり。 決して行けない遠くの地に 焦がれているわけではないからこそ、 居心地の悪い■■■が、いまだ、 心の臓に喰らい付いて離れなかった。*
(75) すくらぶ 2019/06/22(Sat) 18時頃
|
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[ さすがの男も、 すれ違っていくだれかに、 置いてくの? とか 言った気がした。
のち、 "げんきなかんじゃさま"は 任せた と 返事を貰ったり等した ────
空の車椅子を手押し、 はぁい、 と ゆぅるい其れと共に、 片手を差し出して、 ]
(76) is0716 2019/06/22(Sat) 22時半頃
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[ 首を傾げている。 ]
(77) is0716 2019/06/22(Sat) 22時半頃
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[ 同時、 "しらぎく"の姿ばかりは、 あんまり変わらないなあ と
中庭の其れを思いつ、 ]
(78) is0716 2019/06/22(Sat) 22時半頃
|
|
やっぱり ちゃんはヤだった? 見ため可愛くなっちゃったんだもんなー。
[ 伸びたほそい指先を捉え、 "なんにも違わないように" 語る。
それとも、 何かついてる?って ───── 鏡を見て、
確かめるよに前髪の毛先を弄り、 ……それだけ。 ]
(79) is0716 2019/06/22(Sat) 22時半頃
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どっか行きたかったの?
[ 中庭? それとも図書室? もしかしてご飯だった? ─── 等、
うざったいまでに 世話を焼く気で。]
(80) is0716 2019/06/22(Sat) 22時半頃
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[ 首を傾げた。おんなじように。 怪訝な 顔で。
端で、黒髪が揺れる。 ]
(81) mayam 2019/06/22(Sat) 23時頃
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[ 手を、取られても、 今でも勘違いじゃあないかと思っていて、
……だって抑 めのいろ とか、 此までちっとも 見ていなかったもの。 言ってしまえば 何かおかしい、程度で、
わたしのように全部無くした訳じゃあ無さそうだし、 ──── 鏡を見ても何も無さそうだし、 ]
(82) mayam 2019/06/22(Sat) 23時頃
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……いえ、………、なんにも、
[ だから手を取られても、 求めておいて車椅子に乗らずこんな調子。 片目を 彼方、此方に迷わせて、
何が違ってしまったのか、だけ、 暫く考え込んだ後、
次々出される行き先に、漸く何時もの、 ( ─── ええ、幼い其れではあったけれど、 ) 不機嫌面を見せ、 ]
(83) mayam 2019/06/22(Sat) 23時頃
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──── 女郎花。
[ 適当に、何時か、聞いただけの花の名前。 "きっと中庭にあるんでしょう" って。 季節なんてちっとも気にしていない。 ]*
(84) mayam 2019/06/22(Sat) 23時頃
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[ 道に散らばっていた筈の白菊も、種も、 すっかり真白に戻っていた。 昨日よりも、養分を取られてからも、 もっと低くなった視界に 、……良い気分はしない。
何の病気だろうが、 状態なんて逐一確認されている身だから、 姿の変わった、 なんて 或いは、──── 生き残った なんて、 書面上で知ったとしても目視すれば違うのだろう。 白衣の誰かさん達の視線が 顔も覚えていない、興味も無い誰かさんの何かが、
それはそれはもう、
──── 全く腹立たしい。 ]
(85) mayam 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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……きらいよ こんな場所。 ひとの居ないところが良いわ……。
[ 何か布でも持ってくれば良かったわ。 慣れるなんてあるのか、そんな風に、
わたしの身を運ぶせんせいへ、また ひとつ。 嫌がろうときっと世話を焼いてくれるのだから、 目的の花の場所まで、 きっと 直ぐ、連れて行ってくれるでしょう。 ]
(86) mayam 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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ねえ、
[ ──── 女郎花って何色だったかしら、 硝子を通り抜ける間、純粋に問う。 ]
(87) mayam 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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[ また、 胸ポケットで端末が揺れている。 記憶の無いうち、駆けていた情報は、 視認して漸く象になったようで。
きっと、"治る"という 信仰の、 一端にさえ成り得る、 "良い例"だ。 ・・ 譬え 多少姿が変わろうと……
"方法"を尋ねようと、肩を叩く者も居たものだが、 …何故だか 顔を見て手を引いてしまう。 鏡で見る限りは、傷もなにも 無いというのに。]
(88) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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sheet ──── 白布 は手だったかもねえ。
[ 中庭で地味な仕事をするだけの、 そんなせんせいだったもので。
怒られるときぐらいしか、注目されることもなく。 慣れないかもよ? とか わらう。
花の 名前に、 一度足を止め、 どのしょくぶつも場所は正確にわかるから、 中庭へ 方向付け ───── ]
(89) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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おみなえしは ─── 黄色。 時期的にどうかなあ、まだ咲いてないかも…?
[ 人工の中庭なので、 しろばらが一年咲いていたり、 外気に関わらず咲いているものだが、 しょくぶつのせんせいの気分次第な部分はあり……
唯、 群生するおみなえしの粟花はかわいいと思う。
中庭の中でも 日当たりよく、 すこぅしばかり 眩しい其処へ ]
(90) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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あー……ちょっと咲いてる?
[ ゆぅるり 見回した。 まぶしい。 ─── 光の強度に未だ、慣れない。 おみなえしは集まってこそ と …しょくぶつのせんせいはおもってしまうので、 威勢良く伸びた茎と葉が、 折り重なって居る。
花は ─── と、散房した花序を確め " くろいろ "を 眇め……]
(91) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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[ 結果、 ゆびさきで茎に触れるよに 確め、
────あ、 これ違った、 と手放して
次にゆびさきが辿った其は、 確かに 黄色の粟花が 幾つか開きそうなもの。 ]
(92) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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良いよねえ、 ちぃさい花がいっぱい咲くの。 ふわふわしてるみたいで…
[ 何事もなかったよに、 まるで たくさん咲いている黄色を幻視するように、
茎を車椅子の高さまで引き寄せた。]
(93) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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…しらぎくさんが しょくぶつのことなんて珍しいねえ。
[ …そうして今さら、沁々と呟いた。
そういえば先程まで居たあのおんなのせんせいを、 おみなえし、 と 呼んでいた気がする。
何でだったかな、 やっぱり直感に理由が出せず、 心の声まで音にしてしまって。]
(94) is0716 2019/06/23(Sun) 00時頃
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……慣れないのなら、ずっと部屋に居るわ。 ご飯は適当に持ってきてもらえば良いし、
[ ……只、そうしたとしたら、 今度こそ植物になってしまったりして。 赤子まで戻ってしまうのは勘弁願いたい。 ]*
(95) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[ 白の中庭。 ]
[ 日傘を忘れた と 思った。 言われた通りシーツを持つべきだったけれど、 ……まあ、暑いだけで眩しいわけでは 無いので。
─── きいろ。反芻。 茎と葉の、みどりを捉えながら、 咲いているどれかしら、とか、 咲いていないなら、どれかしら と、
頭上を見上げ、─── ]
(96) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[ ─── 片方の黒を、下ろし。
花について何か言っているのを、遠くに聞き、 寄せられたみどりの、その奥、 白衣の袖を引っ張った。
"こっちにまわって" って、 ]
(97) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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……十年先、さくらを見るんじゃ無いの。 あじさいだって、紫、とか 色々、
あなたが せんせいみたいなこと言うから
[ 呑み込んだ花弁と、空想と、 其れだけのお話なのよ、そう言って。 強引に正面に連れ出したせんせいと 目線を合わせるよう、もう一度 白を引き、 ]
(98) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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……あのひと、髪が金色だからじゃ無いの。 ─── 黄色、と近いとか、あと、おんなとか……
[ 今日も変わらない、名前も知らない女医について、 ……嗚呼でも、色んな意味で どうでもいいので、
合った目線の 片方を、 反対側のわたしの片方で、見、 ]
(99) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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せんせい、気のせいじゃ無ければ、 ─── 病気にでも かかって?
せんせいの目、あまり見てなかったけれど、 わたしとおんなじ色じゃないってことは、 知っていたのよ。
だって、 ……わたしと、うまれが遠いでしょうに。
(100) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[ 離した手は 茎に添えてしまおう。 黄が咲くか、白が咲くか、分からない 其れに。 ]
(101) mayam 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[ 引かれるまま、 茎を支えたまま、 正面へと回れば、 すこぅしばかり屈んで、
彩色の死んだ 夜闇いろを
片方の其れを 覗くよに、 ]
(102) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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──── うん。
此処だってもう少し立てば黄色と、 あっちには赤い大きな花が咲く。
ぜッたい 綺麗だよ。
(103) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ さくらも、 あじさいも、 "ぜったい" 何の自信か、 言い切る形で語り、 とおく 夏の花が咲き競う頃を 今、 見ている様に、 車椅子の後ろを くろいろ で 撫で、
( …そういえば金髪で、ふわふわしていたような。 我ながら安直な命名をしたものだった。 )
───── 詰まった、 ]
(104) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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────え?
・・・・・・・・・ ううん なんのかわりもない よ。 このとおり 動けるし、 いつもどおり。
……生まれとか は わからないけど、 おれの目は 碧でしょ。 どっちに似たんだろうね
(105) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 問われる其れに、 "ほんのすこし"の 虚言を混ぜ、
唯、…接いだ言葉は ほんとう ままであり、 今、 彩の抜けた其れが両目に座していることに、 気付こう筈もなく… 否、"其処にある色"を信じていて
其れでも すこしの 揺らぎのために、 短い舌を手繰り、囁音の、 ]
(106) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 合った先の其れを 問う。 **]
(107) is0716 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 見詰めていた。 ]
(108) mayam 2019/06/23(Sun) 10時半頃
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[ あなたが言うなら、そうなのでしょう。 黄色も 赤も なにもかも。
わたしは花のことなんてちっとも知らないから、 その、自信というものを信じるほか無く、 ─── 只、でも、ほんのすこしの何かは、 何が足りないのか、知らなくても、 ]
(109) mayam 2019/06/23(Sun) 10時半頃
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しらぎくを手放すために、
わたしはほしを呑み込みました。
そうして、たしかにわたしは、
あるべきにんげんへともどったのです。
世界を映す、片方と。
歩むための、両脚と。
その時の"わたし"であった、十数年と。
すべて、わたしのなにかと、ひきかえに。
─── わたしだけのなにかだと信じていたのです。
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[ ─── 違うわ、と、言いかけた。 現に今、合った先の"くろいろ"を見、 昨日見た筈の、祈った筈の色と照らし合わせ、 根拠の無い確信の、その手間で声が止まった。
……残念なことにせんせいとは遠いにんげんなので、 曖昧な返答を考えることしか、出来ず。
揺らいでいるのか、なんなのか、 ちぃさな舌を手繰り、 ]
……ええ、合っているわよ
(110) mayam 2019/06/23(Sun) 10時半頃
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[ 片側の黒が、足元へ 逸れ、 ]**
(111) mayam 2019/06/23(Sun) 10時半頃
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陸地から海の深みには手が届かないように、 光の射し込まない暗がりまで沈んだ意識は 言葉のひとかけらすら反射出来ないまま>>72 水飛沫のように硝子玉を撒き散らすばかりで、 腕に描いてくれた、せんせいに似合わず不恰好な 海の生き物はみんな“■”にかえってしまいました。
(112) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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僕もまた、彼らと共に おなじところへいこうとしていた筈です。 海底の砂に埋もれるガラス瓶や泡のように せんせいが見つけることの出来ないものへと この身体は消えていくばかりだった……
(113) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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冬が終われば雪が融けていくことと、
弾けたいのちが消えてなくなること。
どちらも変わらない筈なのに悲しいのは、
無くなってしまうことが怖くなったから。
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死ねば何もかもが消えて無になるのに、 どうして生きていかなければいけないのか。 降り積もっていく死を見つめ続けていくうち、 悴んだこころは答えのない疑問に逃げていた。 そうしていれば、僕はきっと穏やかに 棺で眠ってサナトリウムから出られた筈でした。
(114) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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死にたくない、と思ったことはありません。 この世界は死の方が溢れかえっていて、 生は独り置き去りにされることと同義でした。
だけど…死にたい、と思ったこともありません。 いずれ誰しもに平等とおとずれるその現象を、 僕たちは静かに待ち侘びるしかないとしても…
(115) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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弾けた腕の…失って何も感じない筈の指先は もう随分とそのように扱われていない感触を>>70 強く残し、意識の底まで連れてきてくれました。 遠退くばかりで浮上しない意識は、 言葉通り硝子玉に変わっていく僕の眼に 眠るに早く、消えるにも記憶に新しい>>53 せんせいの意地悪を映し出してくれました。 ・・・
(116) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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だけど結局、眠ることは出来ませんでした。
せんせいが誰かの手記を読んでいるあいだ>>62 透けた腕で泳ぐイルカと骨身の魚を見つめながら 暗い部屋で冷たい夜をひっそり過ごした僕は、 寒くもないのに、怖くて少し震えていました。 暖かくもないのに、■しさに慄えていました。
…… 脆い身体が耐えられなくなるまで。
(117) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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(118) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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・・ 悪い夢よりはきっと、 ファンタズマゴリアのようなものでしょう。 眠りを取り上げるせんせいの声に>>72 全身が罅割れていく身体は反応を示せずに、 漸く少しだけ意識が回遊してきたのは、>>73 冷たい■に雪の布団が敷き詰められた頃でした。
(119) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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僕の心臓は。 青白く、弱々しく拍動するいのちの光は、 いつも凛としているせんせいの顔を照らす 太陽や月星のように一瞬でもあれたでしょうか?
( ……いいえ、 眠らぬ夜を照らす月星は隠れてしまって 朝を齎す太陽は■の中へは届かないから ランプがせいぜいだったところでしょう )
──────── かちり、 重い瞼を睫毛をふるわせて抉じ開けるだけでも 硬質な音が鳴って、ぱらぱら頬を滑り落ちていく。
(120) 石鹸 2019/06/23(Sun) 12時半頃
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…… やっぱり ■■さまみたいだと思って、
( だけど今の顔はとても
■■さまのようには見えなかった )
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例えば眼前を横切る野良猫一匹 名付けてしまえば 名を知れば 目を向けずにはいられなくなるように ───── その呼名にも意味はある。 『 、怖いからだ 』 人を144に置換すると、乗算していく内に 2880に往くことになる。 1008も1440もそのうちの過程に過ぎない。が...
(121) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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生きられないなら足早に 方舟に乗り込む足すら切り落とし 冥府の河へと沈めば良いのに =@ る そのように考えていた、 生きる屍と言っても過言ではない彼らに向けて 体温を与えてはならないと思った。■■の為に。 ・・
(122) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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この世界ではもう生きていけないのだから、 だから、死ぬしかないのです。
(123) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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■■さまたる医者も見方を変えれば死神だ。 希望の箱庭に押し込んでおきながら その実 手に持つものは凶器だ。 >>114大勢が脅える死に対して、いつの間にか 僕はそのようにしか思えなくなっていた。 思わなく
(124) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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僕は何に成りたかったのだろうか。 死に行く君たちを見て 口約束を交わす君を見て ぼんやりと霧がかっていた、 現実から乖離していた思考回路が 冷え水を流されたように、急速に、 明滅を繰り返し……咽喉が詰まる。 いき
(125) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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保証のない約束だ。 死ねばただの燃えがらだ。
(126) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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『 理解なんて要りませんから。 』 僕はそのように突き離し、極力、 ■■との接点を自らで妨げてきた。 数字で呼びつけ、冷めた目で見、 たいそうな情もかけやしなかった。 ■■さまよりも もっと別の いずれ綻びて消える雲のような 死に際にすら思い起こされない 愚かな存在で充分で満足だった。
(127) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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然うして、何をも求めない代わり、 なにも与えない人になりたかった。 だってそのほうが 気楽 だから 舌先に想いを込めた言葉ひとつも乗せないで いずれ無になって 思い出からも消えてって そんな 冷たい距離で丁度良かった。
(128) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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( 何時の間にか、僕は勝手に僕自身を いつまでも いつまでも 死を見送る 死神のように考えておりましたが 僕は人だったのだ、と 手記に目を通したあの夜、鏡を見て、 ■■とした表情を浮かべた自分と目を合わせた頃には 突然、人としての自覚が生まれてきていたのです。 )
(129) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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( それから、ただのキャンバスに見立てていた 筆を滑らせた肌を彷彿とし..... 未練がましい、恨みのような、執念のような 画家が作品に込めるような想いを ようやく 知った気になっていました。 )
(130) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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目を刺激するほどの煌きではない、 毒気のない青い光は、 手のひらに包んだ蛍火を覗き込んだように ほのかに僕の顔を照らしていた。 睫毛というよりは、針を飾って、 人よりは氷像となってしまったような 153がそんな顔を見ていたのか…分からないが
(131) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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鍵を開いたりするよりは まるで 壊れかけた時計が無理やりに 針を進めるような硬質な音が耳に届いていた。 ・・ 僕は、そんな頼りない洋燈を眺め、 萎んでいく火のゆらめきを 消えていこうとする命のあかしを
(132) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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──── 嘲笑えたら良かったのに。 ( .......... 死神のように。 )
(133) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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頬に滑っていく人のかたちを 指先に掬おうとしながら、だが、 かけらを元の場所へ戻すなんて 愚行を行おうとは思えなかった。 あの日、見ないことにして あのまま雪をかぶせてしまおうと過った、 邪な気持ちに似ている。…
(134) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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この姿の、いったいどこが■■さまなんだ。 僕は一日前の自分すら 唾棄していた。 然うして、どこかでは君すらも。>>*8
(135) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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花の代わりに雪を敷き詰めていたさまは 皮肉にも、雲上にあるとされる天国に似ている。 いまから地上で眠りにつき そしてすぐに天国で目覚めるような君から 澱んだ瞳は逸らせずに居ながらも、...... 無になっていく ──── 僕の前から居なくなるのか と
(136) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 19時半頃
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いまには153を苛める、ほのくらい感情が その心地に該当するのかは理解らない。 ただ…慰めることしか出来ない木偶の坊のように ふるえの移った声で訊ねていた。 ようやく識った、手記のことを考えていた。
(137) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 20時頃
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依然として、 舌先に乘る唾液の味は 苦い。*
(138) すくらぶ 2019/06/23(Sun) 20時頃
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祈ったのは、 たったひとつ
ちぃさな 種子のかたちをした ─────
すこしでも にんげんのせんせいで在りたいと、
■■でありたいと 願ってしまったのです。
──── きっと 若かったためだろう。
かんじゃさま
被験者 の ■ に 慣れるような
経験ひとつ 持っていなかったから
はじめて訪れた其の時に、 褪めた碧を忘れ、
融かし殺した しょくぶつのいのちへ
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──── おんなじ?
[ 鏡を 見るならば、
…確かに、 おなじ色をしているのだ。 "いろどり"の無い世界では…… ( ───良く、考えれば、 碧はもう少し"明るく"見えても良い筈だ。 )]
(139) is0716 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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[ 一時、 音を呑み、
──── 息つくと共に、 わらった。 ]
(140) is0716 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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だから避けられたのかあ… 目の色変わってたら引くよね。
[ 曖昧な其れから、漸く意図を掬いとり、 他の行動も理解が及べば肩を竦めるよな動作。
気にしていない と 言うような そんな、 かるぅい 其れだ。 ]
(141) is0716 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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──── 貴方も引いちゃう? 困ったなあ……
・・ [ 未だ 担当外れたりしたくないんだけど、 と 唯、 そう笑った。 ]
(142) is0716 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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[ 的外れなことを言われるものだから、 不機嫌面がますます深くなって、
なんだか、もしかして、 差し出したのがわたしだけじゃなかったら って、 何か、あの時に欠けさせてしまったのなら、
……其れは、どうしたって、 幾ら他人をどうでも良いと思ったところで、 思うところが出てきてしまう、から。 ]
(143) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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[ でもなんだかそう思った自分がばからしくて! ]
(144) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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[ ちぃさな手が かるぅく、 ─── 全く、ちっとも、痛く無い音を出して、 せんせいの頬を横から叩いた。 ]
(145) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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なあに それ、 "わたしが"引いてるなんて被害妄想、 勝手にしないで頂戴、─── "おばかさん"。
一言もそんなこと言ってないでしょう。
(146) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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……わたしの目の色が、悪いみたいじゃない。 それに 交代したいなら、言えば良いじゃない。
こんな見た目ちぐはぐなおばさんより、 二足歩行できるかわいい女の子でも探したら。
[ 嗚呼 此れだって被害妄想。 それでも一度ひっ叩いてしまったし、 其れはまったく後悔していなくて、……。 ]
(147) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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……心配して損したわ。ばからしい。
[ 帰ってやろうかと思ったけれど、 ……慣れないうえにさらに力の無いこの手じゃあ、 重たい椅子は操れそうにないので、 つぶやき落として、そのまま。 ]**
(148) mayam 2019/06/24(Mon) 00時頃
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[ ちぃさいてのひらからは、 ちぃさい おと が して、
もみじあとを印すこともなく、 跡形もなく消え行き、 ]
(149) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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貴女の目の色も、 その肌の色だって、 おれには すごく良いものに 見えるけどなあ
…ほんとうだよ?
たぶんもう、 他の人の担当はできないだろし…
(150) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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[ …他の しょくぶつさん たちの、 髪の色も、 瞳の色も、ろくに覚えちゃいないのだ。 ───花弁の色と形で覚えているものだって多かろう。
車輪を軋ませ、車椅子の方向を切り、 人工日光の真下から、 しらばな等を横切り、 ]
(151) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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──── 10年後まで担当、やってるからね? ほらおれ、 わかいし。 しらぎくさん"も" …充分わかいし?
まず…あじさい咲いたら教えるから。
(152) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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[ 中庭の地図が頭に入ってるのは、 なんと、おれだけだからね、 ──── なんて
長ったらしい自慢なのだか、 仕事放棄の賜物なのだか、を 堂々と語り
しろばらのアーチを くぐった。 ]
(153) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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[ 跡形もない 感傷が、 唯、 擽るよに残っている**]
(154) is0716 2019/06/24(Mon) 01時頃
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口約束は書面の上に残りはしませんから、 夢物語だって交わすことが出来る…と思います。
指を絡ませあうわけでも、印を残すわけでもない いずれ空気に融けて消える雪にも似たそれを、 僕はそうだと知りながらせんせいに言いました。
(155) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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“ 死ぬ ” ( 消えてしまうことを 恐れるようになったきっかけにしては 交わした言葉も体温も冷めていました。 ───だけどこれまでの僕たちを思えば 決して冷たい距離と言い切れないような ■かさ…に似たひと時ではありました )
(156) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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透明なキャンバスになった僕の腕の中で、 不恰好な海の生き物が泳ぎ始めるまでの 柔い筆先が硬質な肌を滑る “ くすぐったさ ” あれに似たものがフワフワと心に残って、 死への恐怖に変換されてしまったのでしょう。 ……僕にはあの僅かなひと時が嬉しかった。
(157) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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白い雪を花の代わりに敷き詰めて、 箱舟に仕立てた冷たい棺で眠ったなら かえるばしょに行き着くでしょうか?
このサナトリウムに来た鉄道と同じように、 たった独りの冥府行に抱く■しさすら無い、
ぼくのせんせい ──── ■■しい■■がみさまに看取られて 忘却の河の一滴に消えるでしょうか。 ( だけど今のせんせいは、… )
(158) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
|
・・
もしかするとそれは
死の淵に立った途端、かえりたかった場所に
かえることが恐ろしくなった僕の願望じみた
大きな思い込みだったのかもしれません。
せんせいの唇から洩れる息のふるえも、
冷たい距離から落ちるよりずっと■かい声も、
こんな姿の僕をここに引き止めるような言葉も、
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「 … ゆめなら、 げんきなすがたもみせられますし どんなにふかいうみでも、きっといけます 」
(159) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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無くなるだけの患者の 譫言のような願いを聞き入れてくれる人を、 やさしい…というのだとボクは思うのですが せんせいに倣って揚げ足をとるには、>>-50 重なった掌から融け割れる身体は心許なかった。 僕自身は先生の前から消えて無くなっても、 もっと他に “ 言い残す ” 言葉はある気がして 青白い心臓以外空洞になった氷硝子の胴体が じわじわその穴を大きくするのを感じながら
(160) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 ありがとうございます、せんせい 」
恐ろしいと思う気持ちごと、 融けていくような■かさをくれることに 自然と言葉が泡珠と結ばれました。
(161) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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夏の眠りを終えた時、 おかえりなさいと掛けてくれた言葉に対して 僕はそれを返すことが出来なかったことだけが どうにも、心の中に残ってなりませんでした。 せめて明日、空が晴れるなら>>-51 せんせいと眺めてから…といった繰り返しが 生きたいという感情に繋がるのだとしたら、 重くなるばかりの瞼の裏で漸くそう思えた。
(162) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 …………せんせい ? 」
(163) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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永遠の眠りに誘われたのでしょうか? 何も見えなくなった視界は瞳硝子が割れたのか 瞼の重さに耐えきれずに閉じたのかわかりませんが 僕はまた何も見ることが出来なくなりました。 それでも、
(164) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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青白い光を閉ざすように触れてくれる掌には、 徐々に弱くなる拍動が感じられたでしょうか。 拍動が止まれば青白い光も洩れださなくなって
ぱしゃん…、と かたちも残さずに さいごは水と弾けてせんせいを濡らすでしょう。 悪夢を払う方法を僕は知りませんけど、 どうか、いつか僕が逢いにいく夢物語が せんせいにとっての悪夢でない事を祈ります。** ・・
(165) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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[ ちっとも笑っちゃいなかったのだ。 何でこんなに腹立たしいのか 其れこそ ちっとも知らないけれど、
別に 褒められ慣れていないとか、 ……そんなどうでもいいことでは なく。 他の人の担当が出来ないのは、想像するなら そりゃあそうでしょうねしか言えずとも、
じゃあ黒と白の誰かでも見つけたら? と、─── 口だけは 出、 ]
(166) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ 軋む、 ]
(167) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ 十年先なんて 想像したは良いけれど、 歩けるようになるのかどうか、 ……結局疑念の方が先に出た。
ちぐはぐな身体が、蕾が、育つのか、 片目はもう諦めるほか無いけれど、 信も置けない言いぐさ、果たして、 十年後に後ろの男も居るのかどうか、
─── 肯定も否定も返さないまま、 しろばらのアーチを潜り、数秒、 ]
(168) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ ……想像するだけばからしい。 ]
(169) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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結局、こんなすがたになってまで、
祈った意味はあったのでしょうか。
何時かは土の下に埋まる身なのですから、
それが初めてだろうと なんだろうと
花になってしまえば良かったのです。
つまらない顔されるより、
花に成りきったその瞬間を見れば良かった。
……とは、只 不機嫌なままの感情でしょうか。
きっとそうかもしれません、
なにせ わたしは幾つの姿をとろうと気紛れでした。
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息を吸う音すら小さかった。 足りないもののおおいからだ。
(170) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ その日の 終、 真白な苗床で 目も合わさず、 ]*
(171) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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「 最近、 瀝青の気持ちがわかる気がしてきたんだ。 」 「 死にかたは選べるかもしれないけど、」 「 死にどきは選べないんだもんね。 」
(172) is0716 2019/06/24(Mon) 23時半頃
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死にどきを 選ぼうと、
達成のうちに 舌を切り落としたあのときは、
舌先の始末を間違い、 ────
出血より先に窒息を死因とし、
赤と また別の" なにか "に 塗れ、
……到底 願ったよなうつくしい死は迎えに来ず
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「 …今のおれには、 血も 瀝青だって、 」 「 おんなじに 見えるからね。 」 「 或意味じゃあ、きっと 呪いを解いてくれたんだ。」
(173) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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「 何時だって そこそこ"うつくしく"死ねる。 」
──── nameless.
(174) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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[ 中庭は、 彩りを増していた。 ]
(175) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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[ しらばなばかりであった中庭の しょくぶつたちを徐々に入れ換え、 赤やら黄色やら、 奇蹟の蒼薔薇なども、 とりどりに、 好きに、 咲いている。
自然の色であるから、 "合わない"ことは無くとも、 どうにも統制のない、 言い替えれば"自由"な、 …そんな中庭に 成りつつあった。 ]
(176) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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( 多少の濃淡の違いしか、 くろいろの瞳は映してくれないから、)
──── 理想の庭を 作ってるんだよ。
[ しょくぶつのせんせい は わらうだけ。]
(177) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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[ しろいろ、といえば、 慰めのクリスマスローズと、 まだ、 色づく前の蕾らと、
─── 集い咲く、しらぎくくらいのものだ。 ]
(178) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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もう少しかな……
[ 細かな蕾を見下ろし、 指先で硬さを確め、 開く"だろう" 紫を遠くに見ている。]
(179) is0716 2019/06/25(Tue) 00時頃
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知らない顔ばかりだ。
どうでもいい顔は覚えていないとも言う。
成程モルモットとはこの気持ちなのだろう、
格好付けて残すなら そんな風。
定期的な 被験体のできごと。何時も通りの。
[ 指が 這う。 ]
「 ─── 何かが絡んでいるみたいです 」
「 歩く練習をしても上手くいかないので、 」
「 ……まあ 呪いみたいなものじゃないですか 」
「 ええ、奇跡的に生き返ったあの時からですよ 」
「 触ったところで何か分かるんですか? 」
「 ちっとも変わらないのに、全部、わたしも、 」
[ 片目を隠す真白に指がかかって、 ]
[ わたしは言ってやった。 ]
[ 変わらなくて変わった身体で、 ]
[ 変わって変わらなくなった声で、 ]
[ がらんどうの瞳で、"見詰めて" ]
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─────、……
(180) mayam 2019/06/25(Tue) 00時半頃
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[ 忘れなくなった記憶を手繰って、鮮やかな庭。 ]
(181) mayam 2019/06/25(Tue) 00時半頃
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[ 機嫌だって何時も通り悪く、 此処まで連れられる間も終始無言で、 ……まあ 色が増えたのは 気晴らしには良いのかもしれない。
硝子を通って その向こう。 ]
(182) mayam 2019/06/25(Tue) 00時半頃
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[ にんげんは移り気で無責任だから、 きっとわたしだって、興味が薄れてきている。
うつくしいとは 思えど、 何時かのあの夜に願った時は、 …………信じていた 筈だけれど、 ]
(183) mayam 2019/06/25(Tue) 00時半頃
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[ しらぎくたちの前、 車椅子に座ったわたしは、手を伸ばし、 ひとつ摘み取った。 花弁いちまい、咥えて、 取り戻すみたいに 千切って、
呑み込んで。 ]**
(184) mayam 2019/06/25(Tue) 00時半頃
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[ 植えられなかったさくらの苗は、 この窓の向こう、 針葉樹の林の、 交ざらない何処かに ひっそりと据え、
────10年の先を 夢見ている。*]
(185) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃
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[ あじさいの葉は、 見た目よりもざらつく。 ──── 視界と触覚が別を伝えてくるので、 何だか、新しい発見でもしたかのように、 興味深げに 指先を這わせていた。
葉から、 茎、 然して柔かな蕾へと。 ]
(186) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃
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…花って、綺麗なだけじゃないんだよね。
[ いまさら、とでも言うべき呟きを 誰に聞かそうというわけでもなく、 唯、 ぽつん と 宙に浮かせた。
この視界になってから、 ばらには良く刺されるし、 葉や花の付け根に棘を持つしょくぶつが、 案外多いことに気がついた。
色のない世界に、結局は、 慣れつつあるおとこは、 …楽しんでいる、 わけではないのだけれど 世界のうちに 真実 を 捉えている。 ]
(187) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃
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[ 連れ出してきたのは、 やっぱりおとこだった。 半分はかんじゃさまを脱している"かんじゃさま"を "それ以外"の理由で構うせんせいは少なく、
人体のせんせいから遠く、 …半分は、かんじゃさまに足を突っ込んだせんせいは、
唯、 暇潰しに 気晴らしに、 中庭まで。 ]
(188) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃
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[ 葉を一枚、手にして、 振り向けば、 "様式的"な 姿。
戻った として 戻れない ことを ──── ほしはかたるから、 ]
今度は食用菊でも植えてみる?
[ 茶化すよに、 騙るばかりで。]
(189) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃
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[ 多分、きっと、─── 絶対に、 わたしから命を吸ったしらぎくは、 食んだところで戻ってきてくれない。
いろを 見せたところで、 香りを 纏ったところで、 只綺麗なだけだったら、 淘汰されずにここまで生きていないでしょう。 只 綺麗なだけだったら、 あんな風にわたしから なにもかも奪うことだって無かったでしょう。 独り言はもうひとつ、 花弁を食んで 聞き流し、 ]
(190) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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[ ぷつ 、と 切り離したところで、くろいろと合った。 ]
(191) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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───…………、
[ 茶化されようと笑う気が起る筈無く。 ( そんなことあったら本当に"おばかさん"だ! )
何時も通りに、片手で正面に招き、 寄ってきたすがたの そのくちびるに、 咥えていたいちまい、ゆびさきで突っ込んだ。 ]
(192) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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在る筈のものが ない とか、
そんなこと ちっとも気にしていないので、
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[ ゆびさきをほんのすこぅし埋めた後、
─── 未だ、ほんとうのにんげんだった頃、 気紛れにした あの仕草を、
くちびるを、閉じるように 伝ってしまって。 ]
(193) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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─── あなた、十年経っても その可愛く無いくちは変わらない気がするわ。
[ "そういうところがきらいよ。" 足して、しらぎくを手渡し、 ]
(194) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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……どうせわたしも このままで、 中身だけ歳を食うのでしょうけど、
あなたはちゃんとにんげんなんだから、 さくらを見る頃にはおとなになりなさいな。
[ ちぃさな患者に仲間意識を持たれる とか、 実際あるのだから笑えない。
それだって、 周りだけ変わっていく光景が何時かあって、 ……正直な話、夢にすら見たくない気も して。 ]
(195) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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そうじゃないと あなた、
何時か わたしから離れる時が来ても、 おばかさんのままなんだから。
[ 色彩から 片側を逸らし、 ]
(196) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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[ この中庭には 繊細なしょくぶつばかりだと思っていた。
少しでも茎に傷を付けたなら、 其処から萎れてしまうような、 肥料を濃くしてしまえば、 直ぐにでも根から腐り落ちるような…
──── 唯、 このあじさいの葉ひとつとっても、
間違って口にいれようものなら、 丸一日は苦しむことになる。]
(197) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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[ そんなことを知ったのも、 書物に触れるようになってからだ。
しょくぶつのせんせい、なんて名ばかりも甚だしい。
呼ばれる、 と 同時、 足跡のよに 葉が落ちる。 ]
(198) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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[ なあに、 と 紡ぎかけたうすい唇は、 完全に防御能を失っていて、 抵抗もなく、 ゆびさきを受け入れ、 ]
(199) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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[ 触れるものは薄く開いた歯のみで、
──── 咥内に"おちる"よに 花弁を残す。 ]
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[ 口のなかに入ったものを、 押し戻す其れも無いから、 伝うゆびさきに、 大人しく従う。
従順な こどものよう。 見た目は逆だっていうのに、酷く自然に。
そのあと、 だって 子離れを促す親のようだ! ───知らないけど。 ]
(200) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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ふふ、 おとなになるってなんだろね。 十年経ったところでどのくらい変わるのかな。
── 外に、 出られるようになってたら良いのに。
(201) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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[ それだから、 中途半端な"こども"は、 おとなってなぁに? なんて 質問さえしてしまって
同時に、 とおくのゆめをかたっていた。
遠くからでは、 きっと、 さくらの " しろ "は見分けられないだろう。]
(202) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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それこそ、 ほしに願わないといけないかなあ…
[ "ササ"というしょくぶつに、 願いを下げてみようか、 それとも もみの木にでも飾ってみようか。
─── 死に行くほしでなければ、抱えてはくれないか。
幾つか指折り数えてみるも、 くろいろの空を翔しる其ればかりが、 信じられる何かにも思えて、
手の内の、数枚欠けた真実の白を 人工日光に掲げた。**]
(203) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃
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[ おとな、なんて なんなんだか。 わたしも言ってしまえば中途半端だけれど、 素知らぬ顔で。 ]
(204) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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─── 此が通るような場所なのかしらね、
[ 足元の車輪を 指さし。
其れこそ 十年以上出ていない場所なんて、 どう変わっているかも、分かったものじゃあ無い。 ]
(205) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ くろいろを見上げて、思う。 ゆめを語るうちはこどもなのだろうか。
……わたしが"こども"の時に、 おんなじようなゆめを抱いたかと言われれば、 さあ と、答えるしか無いけれど。
さくらのゆめは未だに見られないから。 ]
(206) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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……さくらが咲くよりは 先に 星が降るんじゃ無いかしら。 知らないけれど。
[ 空を見上げた。 くろいろに、陽光がはしり、 ]
(207) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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でも もし、また降ったら……そうね、
わたしを生かしたあなたも、 ずっと歳を取らなければ良いとか、
……ばかなこと言ってしまいそうだから そう思うのは やめておくわ。
(208) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ 幾ら、しょくぶつに祈りを向ける気が薄いとはいえ、 流石のおばかさんでも分別はついているから。
……何時かの碧の空は、もう無いわけだし、
十年後、に、ゆめではない何かを傾け、 しょくぶつに近づいた身体が、人工の光に微睡み、 ─── せんせい、眠いわ、って 気紛れに。 ]
(209) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ ほしに 願うなら、 ]
──── え、 おれも?
[ 大分理解が遅れた反応をしつつ… 其れもまた、 或意味、"うつくしい"死への路かもしれない。
そんな理解を してしまって。 深く訪ねようにも、しらぎくは気紛れだから、
仰せのままに、 車椅子の背を押して、 静かな 温室に戻ろう。* ]
(210) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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[ ■■■の咲く頃だ。 ]
(211) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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[ 白と 黒と 灰と、 ──── 地味な世界だ。
このときばかりは、白衣という"色"の定まった服が、 とても有り難く感じる。
以前までの己の服は、凡てが派手な其で、 今となってはその色彩の濃淡さえ曖昧で、 感覚で選ぼうものなら、 とんでもない色を身に付けることになる。
─── まあ、 自分ではわからないので、 すれ違う目線から察する訳だが…
白衣は確実に白だからいい。隠せるし。]
(212) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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[ 諸々の準備を整えた後、 いつもどおりに、 部屋を出る。
アルミのパウチを食堂までに絞りきり、 dustBOXに投げ入れ ───── ]
(213) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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[ せんせいでありながら、 "外"の調査を封じられて久しく、
毎日の習慣はひとつも変わらない。
…其でも、 おとこはあんまり変化もなく、 何時だって口は可愛くないし、 何時だって顔には笑顔が貼り付いていて、
卒もなく、 過ごしていた。 ]
(214) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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しらぎくさん ごはんだよー。
[ スープとパン、 すこしのたんぱく質。 ほとんど変わらない其れを、トレーにのせて、 苗床の扉を叩くのも、 何時だって一緒だ。
──── 時折、思い出したように、 真白の頬が感傷と共に痛む。
たった それだけ。 ]
(215) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃
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[ 変わらない苗床で ゆめを ]*
(216) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 何度か、ふと過ぎることはあって、
別にたいしたことじゃあないだろうって
放っておいたけれど、
─── 否、嫌いとは散々言った。
だって、何故って、嫌いだったから。
変わらない毎日の中で、瞬間か、一日か、
理由も無く本能的に突き放したくなってしまって、
全く失礼な理由だとは思えど、
間違っちゃいない とも 感じていて、 ]
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[ そうして、 ─── 何の、咲く頃か。 ]
(217) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 何日だったか何ヶ月だったか、 或いは 何年になるのか、数えてはいなくて。
逸れでも、髪だけは伸びたから、 起きたばかりの蒼白い頬に かかりつつ。 前髪に隠されたがらんどうの片方で見上げる、 何時も通りの食事の時間 だった筈で。 ]
(218) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 何時か振った片手が ほんのすこぅし痺れたから、 ]
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──── やぁね、あなた、
[ 黒も白も灰も見えやしなくたって、 可愛さの欠片も無い口は 不意。 ちぃさなてのひらとともに、来訪者まで伸びた。 ]
(219) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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明日にでも死にそうな顔しちゃって。 まったく 本当につまらないわ。
[ 何時か叩いた其処に触れ、寄り、 ─── 空虚が、くろいろを 覗き込む。
ほしにとられた、かたがわ。
ほら、自分でも突然だったけれど、 どうせわたしという中途半端な奴は気紛れなのだから。 別に、何か察したわけでは無いし。
……敢えて言うなら、今日のせんせいは、 ひたすらに"嫌い"だって こどものわたしが訴えていただけ。 ]
(220) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 都合良くこどもという肩書きを掲げ、 わたしのくろいろも、おんなじように 覗き。 ]
(221) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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─── 何時かの空は 見えて?
適当に死にたいなんて願って叶えたら、 舌噛み切って土の下まで殴りに行くけれど。
勝手にひとに投げておいて変なこと考えてたら あなた 絶対赦さない。
(222) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ "だから、" 続ける。 確信のような 虚言の ような、 ]
(223) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 気分の良い理由は、
───変わり映えの無いスープの中身が、 とても珍しく、好みのものだった。
とか そう、答えておきましょう。 ]
(224) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 何時気がついたのだったか、忘れてしまったけれど、
「 嫌い 」と 部屋を閉め出されるときは、
決まって、 何かが咲いた日だった。
女郎花と男郎花の揃った時、
しらぎくの二度目の春、 ───────
途端 また、 "いつか"のような、
虚無に基づいた衝動に駆られてしまって。
切り落とす舌がなくて良かった、と思う。 ]
[ 何処かで、知っていたんだ。
( 死に時を探していて
死に場所を求めている。 )
───── そんなものじゃあない、もっとしちめんどうくさい、
"nameless"な欲求みたいなものを。]
[ "気にかけて欲しい"?
──── それとも違う。
"殺して欲しい"?
──── きっと 違う。
何時かの感傷が響くとき、
現実に戻ってくるかのような、
確からしい "てごたえ"を
覚えていることだけは 確かだ。 ]
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…そう、 ? たしかにちょっと、 さっき ほんのすこしだけ
鋏が欲しくなったんだ。
(225) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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[ 否定もなく ちぃさな手のひらで、 柔い感傷の痕が 人肌にあたたまるのを、 とおくの だれか の感覚のように、
くろいろが 空虚を 覗き、 ]
(226) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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( 嗚呼、 確かにおんなじ色をしている! )
(227) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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[ 鈍くとも、 幾ら無責任なおとこであっても、 夢の先をねがったことも、 ほしの下で語りもした其れを、
すこぅしだけ くろいろをさげて、 …ほんのすこし の 本当の、 安堵と悔悛とを混ぜたよに、
バツの悪い わかものの顔で、 ひとつ ひとつ 頷きつ。 ]
(228) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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──── 今度の空には、
別のお願いをしないと。
[ なにがいいかな。 いわいとも、のろい ともつかない 中途半端な奴だから、 "次"の 星降る夜を願うよに、 プレゼントに迷うこどものように。
…然して、
また すこしの てごたえ みたいなものを "いきている" 地面の確認みたいなものを
黒と 白との ちぃさな姿より、 受け取っている。 ]
(229) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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そのまえに、 ──────
(230) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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おれの育てたあじさいが、 ほんとうに 綺麗なのか、…何色か、 ──── あなたにちゃんと 見て欲しいんだ。
(231) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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[ 勿論、 ごはんをたべたあとね? お気に召したらしいスープを、 silverになみなみ用意しつつ、
ほんのすこし色を取り戻した、 人肌の頬を 無器用につっていた!]
(232) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃
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[ 冷たい頬だと、只、 ]
(233) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ ─── おんなじいろを、覗き込み、暫く、 漸く 空虚に 何かのいろが混ざりこむのを 見た気がして。
悪態ついた こどものくちびるから ちぃさな息を漏らす。
あなた、ちゃんと そんな顔ができるじゃない─── なんて、
続く 声にも、知らない母のような、何かのような、 ]
(234) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ つぎに、おなじほしに願ったとして、 果たして何をかわりとするのか、 ……悲観的な"中途半端"は考えてしまえど、
そのまえに、─── ]
(235) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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………… 嗚呼、そう、ね あなた、名前知っていたの。
[ 片側の瞬き数度、 ……"ミサ"ですら反応が遅れて、 お返事すら儘ならなかった。 ]
(236) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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……あじさいはお花見って 言うのかしら。 其れこそ さくらじゃあ無くって?
[ ひとはだになった 真白を撫で、
不機嫌が常の わたしの顔は、頬は、 ……上がっていたかしら、どうだったかしら。 くろいろしか 知らないこと。 ]
(237) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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─── はい って言っても、 あなたが連れていかなくちゃあ わたし 何処にも行けないの、分かっていて?
[ ……ぼやきつつ、語るいろ に 未来を見た。 理由もなく 何にでもなく。 花とも空ともつかないような、なにか へ、
要は其処に生きているのでしょうね って わたしからはわかりづらいはなし。
─── 気紛れかしら。さあ。 ]
(238) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ 只、 ─── いろを認める "そのまえに"、 ]
(239) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ たとえ "名無し"であろうと、 不確かから 明日からの 何時かのため、 …今の、このときのために、
確かを拾い上げるよう 開くよう、
くちびるをなぞった。 ]*
(240) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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かけたものだらけの なにもかもを抱いた世界で、 細い いのちを 何時かの時まで 陽の元で繋ぎ、
ほしふるよるに また、ならぶときを わたしは たしかに "夢見て" いた。
(241) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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しらぎくが また 花開く。 何時かのほしか 真実を*抱いて*
(242) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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