272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、マナ、マドカ、ナツミ、ミタシュ、ティム、タカモト、ヤマト、ヒイラギ、ハラフ、アリババ、イェンキンスの11名。
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――― 一日目 ―――
[ ずっとずっと、好きだった。>>1:334 君の声が、すっと心に染み入って。 じわりじわり、幸福感で満たされていく。
うん、私も好きだったよ。 いつから?って聞かれたら。
多分君と、同じ頃から。 ]
(0) 2019/11/07(Thu) 13時頃
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[ なのに、 ]
(1) 2019/11/07(Thu) 13時頃
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[ 君は、私の心変わりを心配しているみたい。 それも5年、10年の未来の話ではなく。 明日なんてすぐ近くの。
考える。何が君をそんなに心配させているんだろう。 私は本当に、君が好きなのに。
ああ、でも……。 君の不安に対して。 確かに一つ、心当たりがある。
それが正答かはわからない。 だから口に出して確かめてみる。 ]
そうだね。 私は君が好きだけど。
(2) 2019/11/07(Thu) 13時頃
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もしもの話だけど。 もし誰かが私に告白したら。 私はその人が誰でも、 お付き合いしたかもしれない。
[ "優しい子"だと。>>0:6 私を評価してくれる人もいる。>>0:290
でも決してそうでないことを。 少なくとも私自身は知っている 心根が美しいのではなく、
ただ、私は―――……]
(3) 2019/11/07(Thu) 13時頃
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私、お願いされると断れないから。
[ 少し、壊れてしまっているだけ。 ]*
(4) 2019/11/07(Thu) 13時頃
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[ ―――中学生の頃。 まだ私が比較的活発な少女だった頃。 君を知らなかった頃。
屋上に呼び出された私は、 初めて男の子に告白された。 ]
(5) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 相手は隣の席の男の子。 別に嫌いではなかったと思う。
ただ、まだ早いかなとか。 今は中学生活を楽しみたいし、とか。 この人のこと、まだよく知らないし、とか。
そんな些細な理由で、 私は告白を断った。
彼はそっか、と微笑んで。 ]
(6) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 罵倒も呪詛もなく。 ただ別れの言葉を一つ残して、>>1:68
そのまま屋上から、地面に落ちて行った。 ]
(7) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ どうして? ]
(8) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 最初から言ってくれればよかったのに。
私が断ったら死ぬんだって。 そうしたら、私は――――。
……どうしたんだろう? わからない。
……ただ一つ確かなこと。>>0:4 あの時私が頷いていたら、 未来は全く違うものになっていたでしょう。 ]
(9) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 事件の発覚は避けられなくとも。 その場に綿見真名という少女がいたことは 表向きには隠された。
それでも、真相を知っている人はいる。 警察、教師、……死んだ子の、両親。
突然子供を失ったショック。 そう容易く割り切れるものではなくて。
彼らは、 私を恨み、憎み、罵ることを止められなかった。 ]
(10) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 私(お前)さえ、断らなければ。 ]
(11) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ 中学校の時。 ふさぎこんでいた私を生徒会に引っ張って。 私が余計なことを考えずに済むように 仕事漬けにしてくれたのは嶺二くん。
進学に戸惑っていた私に。 願書まで取り寄せて、 同じところに来いよと誘ってくれたのは嶺二くん。
高校二年生の文化祭。 こんな私に告白してくれたのは嶺二くん。
大学を卒業したら、そのまま結婚しようって。 プロポーズしてくれたのは嶺二くん。 ]
(12) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ ……気付けば私は、 その全てに対して、>>0:109 断ることができなくなっていた。 ]*
(13) 2019/11/07(Thu) 13時半頃
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[ もし私の言葉に対して。>>4 君が詳細を求めるのなら。 これらのことを、包み隠さず答えたと思う。 当然、私が知らない未来のことは除いてだけど。
君はどう感じただろう。 呆れたかな、面倒くさいと思ったかな。 私のこと……嫌いになったかな。
勿論、知らないままでも構わない。 ]
(14) 2019/11/07(Thu) 14時頃
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[ 私が知ってほしいのは、別の事だから。 ]
私は、君が好きだよ。 明日も、明後日も、明々後日も。
何年経っても、きっと心は変わらない。
[ たとえ違う人と結婚することになっても、とは。 口にはしなかったけれど。 私はさらに、君に願いを続ける。 ]
(15) 2019/11/07(Thu) 14時頃
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……君が私を、君の物にしてくれるのなら。 私も勇気を出せると思う。 これは仮定の話だけれど。 もし誰かに告白されたとしても。 頑張って断れるようにする。
[ 君が頷いてくれたなら。 私の帽子を奪ってくれたのなら。 君の帽子を与えてくれたのなら。 私は約束を守るでしょう。
トラウマに縛られた少女が 少年の愛によって、その呪縛から解き放たれる。 そんな美談を、体現するように。 ]
(16) 2019/11/07(Thu) 14時頃
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[ ………嗚呼、何故、 この物語は"二日間"だったんだろう?>>#0:1 ]
( 謎の黒い男の存在すら知らない私が、 その疑問に至ることは当然ないのだけど。 それでも責めずにいられない。 )
(17) 2019/11/07(Thu) 14時頃
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だから私と、デートしてほしい。
[ 一日で終わってくれたのなら。 せめてこの夢の中くらいは、
美談とハッピーエンドで幕を閉じられたのに。 ]**
(18) 2019/11/07(Thu) 14時頃
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― 1日目:夜 ―
[歯みがきとトイレを済ませて 寝支度を整える時間は 先程の行動を思い返す猶予でもあり。 すべて終える頃には眠気は綺麗に消えていた。
夜のテンションてすごい。怖い。
まだ身長は抜けてないと思ってたのに 簡単に抱きしめられてしまった。 鼻先をくすぐった髪からはいい匂いがしたし、 意図的に受け止めた体は軽く感じた。]
(19) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[嫌だったかな。 けど何も言われなかったし。 そういうの菜摘ははっきりしそうだし。 でも不意打ちみたいなものだったしな……。
さっさと置いて出てきちゃったから>>1:327 確認のために半ば恐々と覗くと リビングの電気は完全に消えていた。 ちゃんと部屋に戻ったみたいだ。
よかった。ちょっと今は どんな顔したらいいかわかんないんで。]
(20) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[自分のベッドに潜り込んで 眠気がやってくるのをじっと待つ。
うっかりするとふわふわもこもこの パジャマの感触を思い出してしまうから、 菜摘の見た夢について考えよう。
姉ちゃんが遠くに離れるってどんなだろう。 遠くの大学を受験するとか、 地球の裏側に海外留学するとか?
それで菜摘が弱ったりするかな。 このご時勢、インターネットだってあるのに。
連絡が取れなくなったら? たとえば、カケオチしたりとか。
天然気味だけど突飛な行動することがあるから 姉ちゃんならやりかねないし。]
(21) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[それか、行方不明になるとか。
もしくは――たとえでも、これは考えたくないな。]
(22) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[けどさぁ。そしたら、それこそ。 夢の中の俺は菜摘のそばにいるもんじゃねぇの。
わっかんねぇのと寝返りをうつ。
菜摘が見た夢の話だから 俺が考えたところで納得のいく答えを 出せるわけがないんだけどさ。]
(23) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[ああ、でも。 姉ちゃんがいなくなったとして、 俺がまだ菜摘の傍にいて。
けど菜摘は姉ちゃんのことしか見えてなくて 俺のことを見てくれないのは。]
さびしいかも、しれないなぁ。
[子供かよと溜息を吐いて布団を被った。 そろそろ真面目に寝ないと、本格的にやばい。*]
(24) 2019/11/07(Thu) 22時半頃
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― 朝 ―
[起きたのはきっと俺が一番遅かった。 出発時刻は決めてないから 遅刻って言われても言い訳は効くけど。たぶん。]
おはよー
[やっぱりというか寝不足気味で。 部屋に落ちてたジーンズにパーカーに着替えて リビングに行ったら、姉ちゃんと菜摘はもういたかな。
その服装じゃだめって言った!と 挨拶直後にダメ出ししてくる姉ちゃんは元気だ。 1人で早々に熟睡してたもんな。
菜摘はちゃんと寝れただろうかと 視線を向けてみるけれど。*]
(25) 2019/11/07(Thu) 22時半頃
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――こころの部屋――
[意識がふっと浮上した直後に 昨日一日のことを思い出す。
大丈夫かな。ちゃんと「今日」にいるかな。 不安で目を開けたくなくてそのまま転がれば 誰かにぺしぺしと肩を叩かれた。]
あっ、お、おはよ! こころ! もう起きる時間? ありがと〜。
[もう着替えたこころに急かされながら ボーダーのニットとジーンズを履く。 髪を結うのはもうちょっとあとでいいや。]
(26) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[大和はもう起きてるのかな。 昨日はちゃんと寝れたかな。 ……うん、思い出してしまったね?]
ううう……顔合わせにくい……。
[ぼふっと荷物に顔を埋めて うんうん唸ってたらこころが戻って来る。 とっても怪訝な顔をされたけれども そうだよね、私も多分そーなるよ。]
(27) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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――ダイニング――
[朝食の準備が終わって食べだす頃に ようやく大和が顔を出す。>>25
ちょっと眠そうな顔はかわいいな〜。 ……いやいやいや、ちょっと待って私。 ううん、「かわいい」はセーフかな?]
お、おはよ。
[ぐるぐる考える私の横から こころが大和の恰好に注意をしている。 大和らしくていいんじゃないかなあ。]
――……っ、
[恰好を見ていたら視線が合って ドキッと心臓が鳴りだしちゃったから 慌てて顔を伏せて、トーストを口に入れた。]
(28) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[結局、朝ご飯の間は 昨日の夕食の時以上に大和と話せなかった。
というか! ちらちら! 見ないで欲しい! 視線が何度かあってそのたびに顔が赤くなりそうで 頑張ってかわそうとしてるのに! なんで何度も視線があっちゃうのかな!]
たっ、食べ終えたので 片づけ手伝いますね!
[普段の1.5倍ぐらいのスピードで詰め込んで 片づけを手伝うのを名目にして席を立つけど どうしても大和の方を見てしまった。
……何度も視線が合うのは 私が見てるせいだってわかってるよ。 顔を、手を、見るたびに 昨日言われたことを思いだしちゃうの。>>1:324]
(29) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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――こころの部屋――
[朝食後、もう一度どこを見るか話していれば こころがたくさん買い物したがるものだから。]
もー、荷物重くなっちゃうよ。 え? 大和が荷物持ちだから平気?
[確かに三人で買い物に行くと 重いものは大和が持ってくれることが多いけど。
大和もどうして私たちについてきてくれるんだろう。 友達とか、もっと、そう、彼女とか……。
大和に彼女がいたっていなくたって 私には全然関係のないことなんだけどね! 彼女がいるのに私たちの買い物に付き合わされるのは ほら、かわいそうかなって!]
(30) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[黙った私をこころがつつく。 これぐらいなら世間話…だよね? 自問自答しながら、ちょっと声を落とした。]
大和、ついてきてくれるけど。 一緒に行きたい彼女とかいないのかなぁ……。
[つんつん、としてたこころが手を止めて ぐいんって私に顔を近づけてきた。 近いよ!
思わず背をのけぞらせたけれど こころの手に頬を掴まれぐにぐにされる。]
ちょ、いひなりにゃにゃよ!
[むにーんと頬をもう一度伸ばされてから 満足したのかこころは笑顔になって もう一回言って? と言ってきた。 なんで〜!」
(31) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[繰り返すとすごくわざとらしく聞こえる私の質問に こころはにっこり笑って、もったいぶって返す。]
え、いるの? ……いないの、もー。
[変にためるからドキドキしちゃったじゃない。 いない、って言われてほっとしたのは 気がつかない振りをしたい。させて。]
じゃあ、ほら、好きな人とか…… ……えっ。 好きな人、いるの。
[好きな人ぐらい居るかもって思ってたのに 具体的なことは全然考えていなかったの。 だから「居るんだよ」ってこころに言われて 強張った声が出てしまった。]
(32) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[誰なの、って聞きたいけど。 そんなの聞いてどうしようっていうんだろう。
だって大和は幼馴染だし 私が護ってあげる可愛い弟分だし
それ以上なんて、きっと大和も困るよ。 だいたい好きな子がいるんだから。
――やだな。 知らない子に それも多分年下に 嫉妬なんてしたくないな。*]
(33) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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――玄関――
[髪の毛はこころがまとめてくれて 何時もの位置で結んだところに 白いぽんぽんがついた髪飾りを貸してくれた。
ポシェットの中に必要な物を入れて こころと一緒に玄関先へ行く。 履くのは足にピッタリあうスニーカーで 何かあったらすぐに走れるように。]
こころ、大和はまだ? バスの時間が、……
[玄関に出てきた大和は 何時もと全然違う格好で>>0:209 なんだか――とても、かっこよく見て 目を丸くして凝視しちゃったんだけど バレていませんように。いませんように。*]
(34) 2019/11/07(Thu) 23時頃
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[もともと今日のモール行きは、 姉ちゃんが他の誰かと行く振りをして それをダシにして俺が菜摘を誘う計画だった。
その提案をする前に菜摘から誘われたから>>1:10 計画は頓挫したものだと思って 姉ちゃん指定の服は着なかったんだけど、 まだ計画は続くらしい。]
(35) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[でも、計画としてもう無理じゃね? 特に当初のまま進んでいたらと考えると恐ろしい。
だって見てくれ。 視線が合わない。会話が続かない。>>28
今だって逃げるように 片付けを手伝いに行ってしまった。>>29
別に完全に無視されているわけじゃなくて、 菜摘を見ていると時々視線が合うから 向こうもこっちを見てはいるんだ。
……絶対、昨日のアレが原因だよなぁ。]
(36) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[もちろん姉ちゃんが気付いてないはずがなくて、 菜摘が流しの方に引っ込んだのを見るや 肘で俺を横からつついてきた。
食べにくいからやめてほしい。 先に寝た姉ちゃんが悪いんだろ。]
…………別に。
[昨日と同じ質問をされると>>1:98 今度は昨日みたいに即答はできなかった。 だって心当たりしかない。
心当たりはなくもない、ともごもご呟けば 姉ちゃんの笑みが輝くから、 トーストを詰め込んで俺はその場を逃げ出した。 洗いざらい吐かされるのは御免だ。]
(37) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[先に部屋に戻った手前、 着替えないわけにもいかない。
気に入りのパーカーを脱いで 指定されてたシャツとセーターを被る。
その間も考えるのは あまり喋れなかったひとりのことで。
昨夜に似た状況にはなったけど 視線が合うのなら 気まずいとか恥ずかしいとか そういう理由かなって想像もつけられる。
思い当たる節がある分、気は楽だった。 もしかしてな希望だって ちょっとくらい持ってもいいよな?]
(38) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[シャツのボタンを掛け違えていると 全部終わってから気付いてやり直していたら 俺が出るのが一番最後になってた。
母さんに呼び止められて 昼食代を受け取ったりしてたのもある。]
悪い、バスまだ間に合う?
[靴の踵を踏みながら 玄関に出るともう2人は待っていて。
菜摘が俺をやけに驚いた様子で見てくるから 何か変なとこでもあるのかと 視線は最初にズボンのチャックに向かった。 うん。ちゃんと閉まってる。]
(39) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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寝癖でもついてる?
[姉ちゃんに聞いても にやにやしたままで答えてくれない。
首を傾げたまま腕時計を見て、 バスの時間がやばいって気付いたら 行こうぜって先頭を切った。
駅からモールまでの道中、 前の席に並んで座った姉ちゃんと菜摘が 何を話していたのか俺には聞こえないけど。
姉ちゃんがやけにいきいきしてたから 菜摘を生贄にした気分でちょっと申し訳なかった。
でも自分から隣に座ってたし。 俺としてはどっちが隣になっても 別ベクトルでそれぞれ大変だっただろうから この席は譲れなかったよな。]
(40) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[席の隙間から 白くて丸い髪飾りが見える。>>34]
…………
[そこから連想できるものといえば 今の俺には昨日のパジャマしかなかった。
視線を白いぼんぼんから引き剥がして スマホで今日のモールの確認を始めてみたけど、 寝るまでの反芻は止められなかった。
バスを降りる頃には俺の方が 今更だけど視線を合わせられなくなってたけど、 女性2名の買い物に引きずり回されれば そのうち元に戻るはず。**]
(41) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[紺の襟シャツにオフホワイトのセーター 何時ものジーンズじゃなくてスラックス。
パーカーにジーンズの大和はどうしちゃったの。 こんなかっこいい格好しなかったじゃない。
……誰のためにそろえた格好なのかな。 そんな気合が入った格好 今日、着ちゃっていいのかな。]
ば、バスは大丈夫だよ。 寝癖も、だいじょうぶっ!
[首をかしげている大和は>>40 幸いそれ以上は突っ込んでくることもなく 先にバス停に向かっていく。]
(42) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[時間はちょっと余裕がなかったので 慌ててバスに乗って、こころの隣に座る。>>40 大和の隣は無理ですよ。ナイナイ。
大和が後ろに座って姿がみえなくなったので ようやく平常心を取り戻せたのに こころが体を寄せてきて小声で話しかけてくる。
「今日の恰好、かっこいいでしょ?」
そう聞かれてしまえばさっきの姿を思いだして じんわり顔が熱くなった気がした。]
かっ…かっ、かっこいいよ。 こころが選んだの?
[朝のやり取りを思い出していれば にやにや笑っているこころにまたツンツンされて ぼそっとつぶやかれた言葉に私は思わず突っ伏した。 本人に言うのはハードルたかいよぉ!]
(43) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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――ショッピングモール――
[モールはもう人でごった返していて はぐれないように私はこころの手をつなぐ。
バスから降りて大和と合流して どのお店から回ろうか打ち合わせてたけど 何度か大和を見ても視線は合わなかった。
……どころかそらされた。露骨にそらされた。>>41 やっぱり朝、私が避けちゃったからかな。 昨日こころにも言われたのにな。]
あ、あのね大和 先にこころの靴をみていいかな。
[やっぱり視線は合わないままで。 みぞおちのあたりが捕まれるような 胸にぽっかり穴が開いたような 上手く言えない気持ちになった。]
(44) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[大和は好きな子がいるんだよ。 私に付き合ってくれているのは 幼馴染で、こころの友達だからだよ。]
[寂しい時は我慢しなくていいって言ったよ。 手でも肩でも胸でも貸してくれるって。 ……いま、ちょっと寂しいよ。]
(45) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[こころがここにいてくれて 大和も記憶の中の通りに笑ってくれていて それで十分、十二分なはずなのに。
私はどんどん欲張りになってしまって 自分勝手なことばかり考えてしまう。
ああ、でも――もうちょっと 可愛い恰好で来てたらよかったな、なんて。
……ううん、それどころじゃないんだって。 ここは人が多いから安全だとは思うけど 何が起きるかわからないんだから。 しっかりしろ私。気を抜くな私。]
(46) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[散々試着を繰り返しているこころは さっきから何度も上着をかえて鏡の前に立っている。
さっき見た靴といいスカートといい なんだかんだ一番楽しんでいそうで 嬉しくてふふふって笑っていたら 大和が近くに立っていた。
ちらり視線を向ければ視線はそらされなかったかな。 たまたまなのか、違うのかはわからないけど 視線が合ったってことが私に勇気をくれる。]
あのね、大和。
[周囲の騒がしさにかき消されないように 私はもうちょっとだけ大和に近づいた。]
(47) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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今日の大和、かっこいい。ね。
[――……言ったらとても恥ずかしくなって カァッと顔が熱くなるのを自覚しながら 慌てて顔を伏せたけど、 赤い耳はきっと見えている。**]
(48) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2019/11/08(Fri) 00時半頃
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― 一日目・ハラフの家 ―
[家に着いてからの行動もいつも通りで、 ハラフは食事の準備に行ったし問題もなさそうだし。
聞こえてくる戸棚や冷蔵庫を開ける音や袋を開ける音、レンジの加熱が終了する音などが聞こえるたびにピクピクっと耳を揺らした。 楽しみだ。 レトルト食品を温めてお皿にのせたり温めたり、そういう手間をかけられるのはやっぱり偉いなあと思う。
うちなんか最初から食べる気が無いから、 ドライフードや飲み物用のマグカップばかりでレンジはおろか平皿すらもそもそも存在しないという体たらくだ。 だって手軽で色んな栄養詰め込まれてて割と美味しいならもう全部それでいっか。ってならない?なったんだよな〜。そして実際俺みたいなやつは少数派ってわけでもない。
そもそも高級品である料理を家庭の食卓で出せる冷凍食品というものが出てきたのもそんなに大昔って訳ではない。今では浸透しているけど、現役を去った年代辺りはドライフード一徹の硬派もまだまだ多いのだ。]
(49) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
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|
[テレビを見ながらも良い匂いが漂ってくるのが解る。 スープやパイ。俺が好きなやつだ! 鼻の奥がきゅんきゅん鳴りそうだ。がまん! 尻尾もぱったぱったと忙しない。 もうデフォみたいになっている。]
(50) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
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[悲惨なニュースを見ながらも、 意識は美味しそうな匂いの方へと向かう。
――― か細い声が聞こえるのと振り返ったのは、 一体どっちがはやかったろう。>>343]
ハラフ?
[呼びかけが聞こえてない事が解った。 近付くもハラフの視線はニュースのテロップへと向かっているようだ。
もう一度呼んでも聞こえてない。 顔を顰めて、器に手を添え、]
(51) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
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|
っ、わ!
[それを机に置くと同時にぐらりと傾く身体が見え、 咄嗟に背に手を回し受け止めた。
ほ、と息を吐く。 顔を覗き込むと視線が漸くあった。>>1:344 いや、あっているか?]
見りゃわかる。 どした?
[訊ねてもまずかえって来たのは逡巡する間だ。 それから少しして聞こえた言葉に、>>1:345]
(52) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
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|
えっ?! うわ、そりゃ…、
[心配げな気の毒そうな視線を送る。]
大丈夫か?連絡とかする? あー、今はしても、大変か…。
[俺が知らない知り合いだから、血縁とか近しい相手とかではないはずだ。 でもこれだけショックを受けるなら、 仲も良い相手だったんだろうか。心配が増す。]
(53) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
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|
大丈夫そうにみえないって。
食べれるか?ほんとに?
[なおも心配を吐く。 強張った笑みに暫く視線を送るが、手伝ってほしい、ひえる、と言われるとしぶしぶとそれを手伝う。
夕食はおいしい匂い通りに美味しかったけど、 心配もありちょっと味がいつもより解らなかった。]
(54) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
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[言葉少なで心配げだ。
窺うように見てた所もあったけど、 確かに今はずっと心配して心を疲れさせるよりは、気を紛らわせるほうがいいよなあ。という結論に割と早めに辿り着いたのは良かった。そちらにハラフが誘導してくれた、というのもあるんだけど。>>1:347 夕食中に気付いてれば、この食事がいかにおいしいかという事を延々と語る事も出来たのに残念だ。
そのチャンスは違う形で来たんだけども。 酒を飲み進めると意識はふわふわしてくる。 元々そんなに強い訳でもなかった。
もっとも酔っても上機嫌になってきゅんきゅん鳴いたり尻尾を揺らしたり限界値を超えたらスヤっと眠ってしまうくらいなので、普段の仔犬っぷりと相違はあまりない。
丁度、そんなふわふわとした頃合いに出された小箱の中身に目を瞠った。]
(55) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
|
うわっ!!! チョコだ!うわ〜〜しかもあれ! 有名なとこ!!
[有名という事は知ってるけど詳しくはない。]
えっ、いいの!? だってこれめちゃくちゃ高いだろ!?
[バッとハラフを見る。押される。 わ〜〜〜〜と目を輝かせながら一粒。 口に入れると温度で溶けて、味が広がる。それはめちゃくちゃに甘かった。]
(56) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
|
おいっし、…
[こういう正規品を買えば、食べれば、 中毒症状なんて出ずに、安全なのになぁ。]
俺も今度かおっかな〜。 その時はご馳走し返すからな。
[と、酒と共にチョコを堪能する。 ほろ酔い上機嫌でふわふわだ。飲み終わる頃辺りにはうつらうつらと瞼も重くなってくる。そろそろ寝ると言う話が出る。頷いて、いつも借りてるソファへと向かった。]*
(57) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
|
― 二日目・朝、ハラフの家 ―
[ 俺の朝は早い…! ]
(58) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
|
[酒を飲みチョコを食べ寝たとしても、 それは変わらなかった。 いやいつもよりはちょっと遅いか。
ぼやぼやした頭を起こす。 ん゛〜〜〜という顔をして、またぽてっと降ろした。
いやいや、起きよう。 ハラフはまだ寝てるだろうか。]
(59) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
|
[身体を起こして軽く伸びをする。 そうして起き出すと勝手知ったる人の家、再び。
浴室に行って顔を洗った。 今日はランニングはお休みにして、 家の中で軽く運動をさせてもらおう。
でも動こうとすると、 ん゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜という顔になってしまうので、ほどほどにだ。 止めた方がいいかもしれない。
ぼやぼやしながらソファに座って、 リモコンを操作しテレビをつける。
昨日のニュースの続報が聞けて、 俺は今度は二日酔いとは違った意味で、顔を顰めてしまっていた。]*
(60) 2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
測量座 ハラフは、メモを貼った。
2019/11/08(Fri) 00時半頃
|
[ ……、もし、想いが受け止められても。 イースが好きだった、結婚したいと思った あの子にあったなら気持ちは傾いでしまう?
でも、伝えてないのが一番嫌だった。 いつか別れてしまうことになっても どうして私が一緒に村を出たのかを 知っておいて欲しいと思ったの。
でも もし最初から望みないのなら。 ]
(61) 2019/11/08(Fri) 02時半頃
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[ …イースが幸せをつかんだ、あの世界に。 ]**
(62) 2019/11/08(Fri) 02時半頃
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[二日目。
高校生に戻っちゃってから二日目の朝 あたしはまだ、結局高校生のままらしい 朝のテレビには当時の女子アナが映ってるし 芸能人の結婚報道、この人最近離婚した人だ、 …なんて、見てたけど
ニュースで高本の熱愛について どこも取り上げてはいないし やっぱり8年前の、ままなんだ。
高校生の制服に身体を通す ひらひらのスカートは足の先がすーすーする 昔は短いほうがステータスだったなって (学校ついたらジャージを下に着るのも その当時は流行ってたけど。) あたしはスカートの長さを考えながらそう思う]
(63) 2019/11/08(Fri) 07時半頃
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[当時の長さにするには勇気がいったから わりと校則通りの長さで履いて。 登校時間とか、持ち物とかを思い出して (といっても文化祭でほんとによかったよ 今日授業があるって言われてたら死んでた)
行ってきます、って外に出ようとしたら お母さんに、止められた。
「今日は高本君待たなくていいの?」 ]
(64) 2019/11/08(Fri) 07時半頃
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[そっか、毎朝、高本が一緒だった。 そんなことすら、もう、忘れてた。
あたしはちょっと笑って、 家、寄ってくよ、って言いながら家を出る
高本の家の前ですこし待って、 高本が来るなら、一緒に行けばいいし 来なかったら一人でいこう。
……… 昨日、夜、 逃げるように帰っちゃった高本。 今日は、目の前に現れてくれるかな? ]
(65) 2019/11/08(Fri) 07時半頃
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[どっちにしろ、今日は文化祭の二日目。 今日はうちのクラスの出し物はないから、 存分に一日中文化祭を楽しむつもり。
高本は?どうするだろう。 8年前の今日、高本は、監督さんに連れられて 文化祭もろくに回れなかったと聞く
今の高本が、文化祭を楽しんでほしいなって あたしは、きっと、そればかり。 ]**
(66) 2019/11/08(Fri) 07時半頃
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[ それはきっと、蝶のあ
一羽の蝶が羽ばたけば 遠く離れた場所でも嵐が起きる。
何も知らなかった。 君の身に起きた出来事も、 君を蝕み続けた贖罪も。
君の睫毛が瞬くたび 音もなく静かに、
世界は壊れてゆく ]
(67) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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――どうなったかって、いうと。
[ どこかで嶺二が捕まったって、 勝利宣言が響き渡った。
君の話を聞く事になった俺は まともなイケメンな返しが出来た気がしない。
ただ、 文化祭の喧騒が、俺達を忘れてるあいだに
俺の帽子は、 深くしまい込んだ底から引っ張り出され
マナの頭の上に、ちょんとのっかった。 ]
(68) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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俺は 君を ……救える?
[ 断れない君は いつだって仕事を引き受けて 抱え込んで。きっと他にも色んなコト、
それは例えばその身を差し出せって
抱かせろとか言われたって 彼女は断ることもできずに ―――その髪を、ベッドの上に散らすことも、
無いなんて、言えない? ]
(69) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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[ ――嶺二は、知ってたのか? 家に帰ってから遭遇することになった兄とは 目が合わせられなかった。
女子かよ。
変な顔されたけど、追求はなかった。
考えるのはやめ。 やめやめやめやめ!
――で。 で、だよ。 ]
(70) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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車ねーじゃん 財布の中身やべーじゃん
[ いや、現俺だって金持ちじゃないけど メシくってタピって君にプレゼントして なんてイケメンムーブがこれでは……
そうだった俺は今男子高校生 門限もあったはず。
身の丈でやってたおデートスポット、 あったな、そんなトコ。
結局、 お誘いしたのは電車二駅くらいの ショッピングモール。 ]
(71) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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[ 当時はこの服気にいってたな、とか 君とお出かけの服装を選びながら
鏡に映るまだ幼い顔の自分を見ながら ぼんやりひとりごち。
前は、文化祭の次の日は 予定もなくて家でゲームしてた気がする。
俺の知らない、過去が始まってく。 俺の知らない未来が
本当に、来るんだろうか ]
(72) 2019/11/08(Fri) 08時半頃
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[ 翌日、電車に揺られてショッピングモール。
大人になって来る回数も減った場所は ……なんか事件とか、そういやあったっけ。
いつの事だったかとかは思い出せないや
高校生俺の服装はなんだか なんだか気恥ずかしい若者styleだったから 嶺二の服もこっそり借りて、 まあまあ落ち着いた感じにはなったとは、思う。
なんだかんだ待ち合わせの20分前 ――まあ 浮かれてないかと言われれば 大嘘だ。嘘でしか無い ]
(73) 2019/11/08(Fri) 09時頃
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[ ずっと兄の隣にいた君を見てた。 その君が、俺と並ぶ日が来るなんて
――夢にも、思わなかったから** ]
(74) 2019/11/08(Fri) 09時頃
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― 昨日の夜 ― [俺がついこっぱずかしい事を語った後。 まどかが何か言いかけたが、 もうダッシュでその場を立ち会った後だった。
それから家に帰って布団の中で丸まって。 あーだこーだ悩んで、 それで、夜しか寝れない日々を送った(すやぁ)]
(75) 2019/11/08(Fri) 09時頃
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― 翌朝 ― [なんだかんだでいつも通りの時間に目が覚めて。 んで、制服に着替えて朝飯を食べて、 学校に行く時間になれば外にはいつもまどかがいた。
――なんか、照れる。 昨日の今日でどうやって顔合わせればいいんだよ。
そう思いつつ、どうせ学校でも顔を合わすんだ。 だから、今一緒でも変わらないかって、 俺はそう思い直して玄関ドアをガラッと開けてまどかのもとへ]
……おーっす。
[びしっと片手を上げて、 うん、それほど不自然じゃない挨拶ができたはず]
(76) 2019/11/08(Fri) 09時頃
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[それから一緒に肩を並べて通学路を歩いてく。 顔を見た時は緊張したけど、 隣同士で歩いてあれこれ話してたら、 色々と緊張が解れていつも通り話す事ができた]
そーいや、まどかは文化祭二日目はどうする? 俺は昨日は劇で見れてなかったからさ、 ぶらぶら回って見て回ろうと思うんだけど。
[そうやって話をしながら、 なんか足元に落ちてた伝説の剣(木の枝)で、 道端の草をびゅんびゅん刈りながら聞いてみる。*]
(77) 2019/11/08(Fri) 09時頃
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[そう言えば昨日突然立ち去った高本だけど 無事に健やかに眠れているようでよかった>>75 高本が高校生らしく照れていることなど知らず おーっすと手を挙げた高本に対して ]
おーっす、
[と手を挙げ返すのは、 あたしにとって8年ぶりでなんだか懐かしい
ちなみにスカートは当時に比べて多分長い それについて突っ込みを受けてたなら 寒かったから、と、あたしは、答える。]
(78) 2019/11/08(Fri) 09時半頃
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[肩を並べ通学路、 きっと緊張していたのはあたしのほうだ なにせ、本当に久しぶりだったし、 あたしにとって一番楽しかった時期を、 こうしてまた過ごせていることが、 なによりも、嬉しい。
高本の伝説の剣が猛威を奮って 枯れかけたねこじゃらしがぽきんと折れた
二日間、って言ってたけど いつから、いつまでの二日なの? あたしは、いつまでここに居られるの? ]
(79) 2019/11/08(Fri) 09時半頃
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文化祭、かあ……
[当時のあたしだったら友達と回る、 っていう選択肢を選んだんだろう 実際そうだったし。高本居なかったし。 女子と男子が一緒に回るのって、ハズいし ……なんてね
でも、もしこのまま過去を変えなくて 未来に戻ってしまったとしたら 今日がきっと、夢の終わりの一日。
「高本」と過ごせる、最後の日かもしれない ]
(80) 2019/11/08(Fri) 09時半頃
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もしよかったらさ、 一緒に文化祭回ろうよ、…どう?
[クラスでなにか噂が立つかもしれないし 当時の高本はそれを嫌がるかもだけど
あたしはほんの少し、勇気を出して聞いたんだ お伺いをたてるようにして、 高本の顔、ちらっと下から覗き込んで。
どう? って。 断られちゃっても、仕方ないかな。 あたしは別に高本の彼女でもなんでもないから って思いながらも、期待のまなざしを、込めて。]*
(81) 2019/11/08(Fri) 09時半頃
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[おーっすって言えばまどかもおーっすって返す。 そんないつもの朝。 スカートの丈なんかすぐには気付けなかったけど。 それでも一緒に歩く通学路でなんか違うなーって、 見てみて]
なんか今日、いつもと違くね?
[って聞けばスカートの丈にようやく気付く。 寒かったからって聞けば、 ふぅんって返して、 伝説の剣で枯れかけた猫じゃらしをぽきんと折る。 今日も世界を救った(ような気になる)]
(82) 2019/11/08(Fri) 10時頃
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[文化祭どうするか聞けば、まどかが悩んでる。 まあ、女子と一緒に回るのかなーとか思ってた。
なんか、オバケ屋敷できゃーきゃー言ったり。 今流行り(らしい)仮装喫茶でお茶したり。
そんな女子っぽい事すんのかなーって。 俺は適当に男子誘って屋台とか食べ歩きかなって。 そう思ってたら]
……え、俺と?
[まどかが俺と一緒に回ろうって言いだす。 思わず伝説の剣を振るのをやめて、振り向いて]
(83) 2019/11/08(Fri) 10時頃
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[まどかが学校で俺と仲良くしようとするのは珍しい。 中学の頃から急に「高本」呼びだったしな。
てっきり学校で噂がたつのが嫌なのかなって、 そう思ってたんだが――、 (昨日の今日で、なんか照れるけど)]
しょうがねぇなあー。 なら一緒に回るか!
[俺はサクッとまどかの誘いを快諾した。 男友達で回るのも楽しそうだったけどさ、 それよりまどかと回るほうが楽しそうだったし]
(84) 2019/11/08(Fri) 10時頃
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じゃあ、おばけ屋敷は絶対行こうぜー。 俺、行きたかったんだよな!
[なんて、ニヤリと笑って。 まどかがぎゃーぎゃー怖がる所を見て笑いたい。 そんな不純な動機でにまにましつつ、
まどかの期待の眼差しを見下ろして、 どうする? って楽し気に聞き返した。*]
(85) 2019/11/08(Fri) 10時頃
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[ ひらり、蝶が羽ばたいた。 それはきっと、君が生徒会室を訪れた瞬間。 でも今聞こえるのは もっと別の音。>>67
好きでもない男性の前に体身体を開く。>>69 そうだね、きっと。>>0:314 そんな未来も、どこかにあったかもしれない。 ]
(86) 2019/11/08(Fri) 11時頃
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[ 私を、救う? 落ちた言葉に、ふるふると首を横に振る。 ]
……忘れないで。
君が隣にいてくれるだけで、私は幸せなんだよ。
[ 君が私にくれた帽子。>>68 そのお返しとばかりに。
私の赤い帽子を君の頭に乗せて、 君に向かって微笑んだ。 ]
(87) 2019/11/08(Fri) 11時頃
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[ そして、世界は壊れ始める。 ]
(88) 2019/11/08(Fri) 11時頃
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[ 後夜祭の後。 私は嶺二くんに呼び出された。
言霊ってあるのかな。 たとえ話のはずなのにね。>>16 そこで私は彼に告白された。
もし全校生徒に見守られて、とかだったら。 少し厳しかったかもしれないけれど。 その時の彼は、私の帽子を持ってはいないから。 約束通り、私はその願いを断った。断れた。
私は君が好きだから。 私は君の物だから。
……少し、誇らしい気持ちすらあったんだ。 ]
(89) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[え、俺と?の言葉に、 しまった、って気持ちを顔に出す。
大人になったあたしたちじゃない ひとの噂話に過敏な高校生なんだった そうだよね、やっぱり変だよね。 そりゃ疑問に思うよね。
ええ、ほんとに>>84 てっきり噂が立つのが嫌でした
でも、高本は快諾してくれて あたしはほっと胸をなでおろす ]
(90) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[ 文化祭の次の日は、振替休日。 私の知らない私は、 嶺二くんの彼女だったから。 おそらく彼とデートでもしていたんだろう。
勿論そんなことは知らないまま。 私は君との初デートに浮かれていた。
あーでもない、こーでもない。 鏡の前で洋服と睨めっこ。 それでも集合時間の31(0..100)x1前には。 待ち合わせ場所についたと思う。
君を見つければ、駆け寄って。 その隣で笑いかけた。 ]**
(91) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[・・・・が。]
おば! おばばばおばけやしき!?
[あたしが怖がりかどうか、なんて 天の神様に聞かなくても(ランダム) そんなの決まりきっている。だめなものはだめ
あれ?なんか あたし「封印している思い出」があるような あれはたしか8年前の文化祭のこと ─── ?]
(92) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[でも、高校生のお化け屋敷でしょ? たかが、高校生の作ったお化け屋敷でしょ? 見た目は子ども、頭脳は大人のあたしなら、 きっと怖いものなしでしょう
高本が逆に怖がるトコ あたし、笑ってやるんだから!ふふん ]
だだだ、大丈夫だよ よぅし、わかった、お化け屋敷な!
[威勢は充分。お化け屋敷に勝ってやる。]
(93) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[なお、お化け屋敷で、好きな人とふたりきり。 きゃーこわーい♡なんて甘い声出して、 カレの腕にしがみつくかわいい女の子、
……… なんていう発想は、 残念ながらあたしには一ミリもなかった ]
(94) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[─── 今から8年前 あたしが本当に高校生だったとき。
2年生の教室で行われていたお化け屋敷、 友達と入ろうかどうしようかって話になって
「でも、高校生のお化け屋敷でしょ? たかが、高校生の作ったお化け屋敷でしょ?」
って威勢は充分、入ってった矢先で 脚がすくんで動けなくなって。 一切の思考を停止して 友人にゴールまで運ばれてきたこと
その記憶を抹消するように 文化祭の後半を楽しみまくったこと あたしはお化け屋敷に入るまで憶えてなかったし
……同じ事態が待ち受けてるなんて、知る由もない]*
(95) 2019/11/08(Fri) 11時半頃
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[お化け屋敷に誘ってみたら、 案の定あたふたしたまどかが見れてにんまり]
おーおー、怖いならやめとくかー?
[なんて言ってみたが、 威勢だけは充分なまどかにまた笑う。 まあ、まどかは怖がりだけど、 高校のお化け屋敷だ。 だから、それほどでもないかな? なんて、思いながら学校までの道を歩いていって]
(96) 2019/11/08(Fri) 14時頃
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[まさか、入った矢先でまどかが動けなくなるとは。
二年生のお化け屋敷。 濡れたこんにゃくとか、シーツのお化けとか。 そんなのが出てくるお化け屋敷。 引き返そうにも出口まで一方通行]
……仕方ねえな。 ほらまどか、行くぞ。
[こんな時、動けなくなった女の子を。 かっこよくお姫様抱っこ!!
なんていう発想は、 残念ながら俺には一ミリもないわけで]
(97) 2019/11/08(Fri) 14時頃
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[どっこいしょっと、まどかを背中におんぶする。 んで、お化け屋敷の中を歩いてく。
途中、濡れたこんにゃくでぺちぺちされたり。 壁から出てきた血塗れの手とハイタッチしたり。 裏方のスタッフに知り合いがいて、 ひゅーひゅーとか囃し立てられたり。
なんだかんだありつつ、俺達は出口まで辿り着いた。 ……うん、怖いって言うよりは。 なんかわちゃわちゃ楽しかったぞ! (まどかをおんぶして歩くのは大変だったけど)]
(98) 2019/11/08(Fri) 14時頃
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[んで、お化け屋敷をゴールした後。 まどかを出口でおろして、
笑うどころか、笑えない結果になったもんだから。 不安げにまどかの顔を覗き込んで]
おーい、まどか、生きてるかー? 悪かった、悪かったって。 そんなに怖がると思ってなかったからさ。
[おろおろと、俺はそんな事を言ってみて。 あてもなく歩きながら、 まどかの機嫌を直そうとラムネとかたこ焼きとか。 色んな食い物を俺のおごりであげてみたり]
(99) 2019/11/08(Fri) 14時頃
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[ひとまず人気のなさそうな隅の階段に座って。 買ったたこ焼きとラムネを食べつつ、]
じゃ、じゃあ今度はまどかの行きたい所行くから! 俺、どこだって付き合うし。
[なんて、まどかの気分が直ればいいと。 俺はそんな事を言ってみるんだ。**]
(100) 2019/11/08(Fri) 14時頃
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[あたしと高本はまるでコントだ? 仕方ないじゃんか、怖いものは怖い 高本はお化け屋敷の中で楽しそうだったけど あたしはそれどころじゃなくて放心状態で
高本の背中暖かいな… なんてロマンチックに 思う余裕すら、ないわけで。
でも、高本がたこ焼き買ってきてくれたり ラムネ買ってきてくれたりしたなら すっかり機嫌は取り戻してた。単純。 ]
(101) 2019/11/08(Fri) 16時半頃
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べ、べつに あたしだっていけるとおもってたし お化け屋敷……
[8年前のこと、すっかり忘れてたからな まさか同じ手に引っかかるとは思わなかった おのれ、大魔王。]
(102) 2019/11/08(Fri) 16時半頃
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あたしの行きたいトコ……? どこだろ……
[高本と一緒だったらどこでもよかった、 だって、楽しいし、っていうのは本音。
ふと見上げた校舎の壁に 「ミスコン参加者募集!飛び入りもOK! 男子は女装だよ!」 って書いてあるのをみて、
……頭を過るのは青いギラギラの高本の姿。 まさか、これ、参加するとか言わないよね?]*
(103) 2019/11/08(Fri) 16時半頃
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[やっぱりまどかと一緒にいると楽しい事ばかり起こる。 お笑いのコントより面白いかもしれない。 ……とは、機嫌を直しかけのまどかには言わない。
ラムネとたこ焼きで機嫌を直してくれた、 そんなまどかの単じゅ……素直さにほっとしつつ]
次はもっと楽しいやつにしようぜ。 例えば……
[キョロキョロ見回して、ちょうど良さげなのがあった。 ミスコン参加者募集中のチラシ。 ピーンときたね!]
(104) 2019/11/08(Fri) 18時頃
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[まどかと壁のチラシを見つつ]
ミスコンだってさ! まどか出てみろよ。 お前普段から色気皆無だけどさ、 なんか舞台に出て才能とか開花するんじゃね?
[なんて適当な事を言ってまどかに出場を誘ってみつつ。 俺はどうすっかなーって考えてみて]
じゃあ、俺とまどかで出場して勝負しようぜ! 審査員の採点で、より点数の高いほうが勝ちって事で。 勝ったら喫茶店のケーキおごりな!
[なんてノリと勢いで言って、 俺はまどかの返事を聞く前にミスコン会場に走ってった。 面白そうだなってノリで走っただけだから、 別にまどかが参加しなくてもいいかなって。 そんな事をゆるく考えつつ]
(105) 2019/11/08(Fri) 18時頃
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[じゃーんと舞台に飛び入り参加!! 借り物で着たサイズパツパツの青のスパンコールドレス! 女子が舞台裏でしてくれた派手なメイクもしてみた。 それで、ビシッと光魔法カッコいいポーズ! (分かる人には分かるネタでいい)]
うふふ、よろしくお願いしまーす♪
[なんて、ノリで会場にウィンクしてみて。 わーわーきゃーきゃー、 盛り上がってる会場を見つつ、 審査員の採点は合計……[69]点だっただろうか。*]
(106) 2019/11/08(Fri) 18時頃
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[69点!!可もなく不可もなく、普通の点数だった。 まぁ、女装男子がことごとく20点とか10点とか出してる中での健闘だったから、まあ頑張ったほうだと思う!!]
よっしゃー!! 俺、頑張ったほうじゃね?
[女装姿で雄々しくガッツポーズをしつつ。 そういやまどかはどうしたんだろって、 舞台から降りてその辺をキョロキョロ探す(女装姿のまま)*]
(107) 2019/11/08(Fri) 18時頃
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[ミスコンのチラシ。 女装、で閃いた高本のギラギラ青に まさか、と嫌な予感はしてたけど いやちょっとまって、え、待って?>>105]
は? あたし!? ばばばばばばばばばばかじゃないの
えっちょ、ちょっとまって まっ、
[目を白黒させてる間に勝負が取り付けられ 高本は会場へとダッシュしていく 引き止めること?できやしないよ、 だって運動には自信がないから >>1:43 高本が追いつくことはできても、 あたしが追いつくことは、できないな ]
(108) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[んで。
まあ参加しないっていう選択肢もあったけど なんかそこまで言われちゃ、名が廃るじゃん? なんの名だよって、まああれだけど
だから成り行きで登録することになったの 追いかけて追いついた先で…といっても 高本はノリノリで控室に消えてったから あたしは一人受付で取り残されたんだけど
「彼女さんもどうですか?」
って聞かれたら、……やるしかないよね か、彼女じゃない。でも否定は敢えてしなかった。]
(109) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[そしてミスコンが始まった。 先に男子の部があって、でてきた高本は
あぁ。あたしはなにか悪夢を見てるのだろうか パツパツの青のスパンコールドレスは 見たくなかった未来に似た光景で ビシッと光魔法かっこいいポーズをする高本に 思わず敵も味方も動きを止めてガン見である
おっと 魔法が効いてしまった
オネエ口調でウインクする高本は、 そうだね…… 未来の高本みたいだったよ。 その光景に、なにか、 高本が目覚めてしまわないかと心配だった
ちなみに高本の得点は69点だったみたい。 男子の高本以外の最高得点は24(0..100)x1だったよ]
(110) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[まって、高本優勝じゃん]
(111) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[続いて女子の部が始まった。 高本がキョロキョロ探している頃、 ステージ上で女子の部が始まるから きっとあたしの姿が目に入るだろう。
エントリーナンバーは3番。 衣装は貸衣装から選んだ、 有名なロールプレイングゲームの5作目に出てくる 幼馴染の女の子の衣装だ。
メイクも控室のひとに施してもらったよ。 ナチュラルメイクしたんだけど あたしがあたしじゃないみたいだ。
お姫様っぽいのもあったけど、 どうせあたしには似合わないだろうし、 こういう冒険者っぽい女の子の衣装のほうが あたしの性に合ってるよね。]
(112) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[こういうの苦手なんだよね… 舞台に立つのとか、さ。
だけどRPGの登場人物だと思えば頑張れる。 プリンセスは無理だけど あたしはあたしらしくチャレンジしてやるんだ
そうやって挑んだあたしの結果は2(0..100)x1点 あたし以外の最高得点は85点だったけど、 あたしはどこまでがんばれたかな]
(113) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[待って]
(114) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[そうだよね。うん、知ってた。 知ってたよ、求められてないよね。
きらびやかなプリンセスが並ぶ中 やっぱりゲームの幼馴染キャラじゃだめだ
ダメだろうとは思ってたけど、 2点はさすがにちょっと凹むかな、って たぶん舞台が終わったあたしは、 衣装を脱いだあとで、高本を探して とぼとぼと歩いていることでしょう]*
(115) 2019/11/08(Fri) 18時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/11/08(Fri) 18時半頃
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[まどかが目を白黒させてる間に会場にダッシュ! こういうのはノリと勢いが肝心だ。 きっとまどかもなんだかんだで乗ってくれる。 そんな謎の安心感で女装しつつ。 舞台に立てばなんだかんだと盛り上がる。
これは新しい性癖が……、 目覚める訳ないだろコラ!!!
などと誰に対してか分からないツッコミをしつつ。 他の女装男子が惨敗していく中、 何故かそこそこ良い点を取ってしまい]
(116) 2019/11/08(Fri) 19時半頃
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[気付けば俺が女装男子の部で優勝していた。
どうしてこうなった!? やっぱ人間、ノリと勢いだよな。 なんて思いつつ、優勝商品の女子の間では話題らしいメイクセットを貰い、いらないから後でまどかにあげようと思いつつ。
次に女子の部が始まっていた。 きらびやかなドレス姿の女子生徒達。 あの子はクラス一の美少女と噂の! 向こうの子は都会から転校してきた噂の美人!
と、なんか女子の部のハードルが高い! ……あ、これ、まどかに勧めちゃいけないやつだった? 俺が内心で冷や汗をかきつつ採点を見守っていたが]
(117) 2019/11/08(Fri) 19時半頃
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[2点!!2点はないだろ!! 採点の低さに俺は憤慨した。 観客席から審査員席にぶーぶー野次を飛ばした]
2点はないだろー、取り消せー!! 追加で88点くらい入れろー。
[わいわい野次を飛ばせば視線が俺に集まる。 「おっ、彼女か?」とか、逆に野次が飛ぶ。 ち、違うけどさっ!とか言ったら、 「ムキになんなよー」とか「お似合いー」とか勝手にカップル認定だ]
あー、うるせえ!!
[俺は真っ赤な顔で会場を後にして全力ダッシュ! (なお、ここまで女装したままである)]
(118) 2019/11/08(Fri) 19時半頃
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[俺は化粧を落として服も制服に着替えて。 んで、とぼとぼ歩いてたまどかを発見して]
……おう。 なんか、お疲れ。
[ぽん、と肩に手を置いて渋い顔でなんとか笑顔を作る こういう時、なんて声をかけたらいいのか。 だって2点だぞ、2点。 間違っても 「いえーい!俺が勝ったからケーキおごりな!」 とか言える空気ではない]
…………。
[お化け屋敷の時みたいに食べ物で釣れる空気でもなさそうだ。 微妙に気まずい空気が流れる]
(119) 2019/11/08(Fri) 19時半頃
|
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[そこでふと、手持ちの優勝商品メイクセットに気づき。 そういや俺、母さんが昔、化粧してる姿を見てるのが好きだったっけ。 あれを思い出してまどかに化粧してやってミスコンの時より綺麗にしてやれば、機嫌が直るのでは……と、急にひらめいたわけだ!
そうと決めれば、ノリと勢いだ! まどかの手をぐっと掴んで]
おい、空いた教室行くぞ。 そこで俺が一からお前に化粧してやる。 さっきの点よりはマシな顔にしてやるよ。
[そう言って、空き教室を探して歩き出そうとするけれど、まどかが嫌がれば手を離すだろうし。 ほら、早く来いよと言いつつも。 まどかが本気で嫌がったらやめるかと顔色を覗き込んでもみるのだ。*]
(120) 2019/11/08(Fri) 19時半頃
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[追加で88点入っていたら あたし優勝してたじゃんね!>>118 やじを飛ばす高本を舞台上から見てて あたしはきっと苦笑い
審査員が「方向性が!違いますので!」と フォローになってるようななってないような そんな突っ込みを入れるなか、 あたしはきっと笑ってるしか、なかった
え?別に審査員は恨まないよ 恨むとしたら、どこかの神様か何かかな ]
(121) 2019/11/08(Fri) 20時頃
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[肩ポンされた先には高本 すっかり青い衣装もメイクもなかったから あたしはちょっと、ホッとする。けど、 ]
えっ、 えっ、いいよ、別に、
[って断りつつも、 断りきれないのがあたしだよね 高本に掴まれた手はそのままに、 ちょっと、ちょっと、って言いながら 空き教室に、引っ張られていくんだ ]
(122) 2019/11/08(Fri) 20時頃
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高本、メイクとかしたことあんの?
[ええ、何が不安ってそれが一番不安。 「今の高本」は「キャシー」なんかじゃないし 高校生の高本にあたしのメイクができるだろうか 2点の顔が7(0..100)x1点減点くらい、 そんな酷いものになっちゃうんじゃないかな なんて…… そんな心配ばっかり。 ]
(123) 2019/11/08(Fri) 20時頃
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[何だあんまり減点されないじゃん、 ………………とかは置いといて。 ]
(124) 2019/11/08(Fri) 20時頃
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[午後の日差しが誰も居ない教室を照らす あたしと高本はふたりだけで、 近くに文化祭の出し物が無い階だからか しばらく誰かが入ってくる様子もない
教室の机に着席させられれば ぶーぶー文句を言った挙げ句に、 おとなし〜く、高本に向かい合うのだろう ]
……よろしくおねがいします、
[可愛くしてね、とか綺麗にしてね、とか そういう女の子らしいこと、 どうしてあたしの口からはでないんだろう 可愛くならないって、自分に呪いをかけたあたしは 高本の、魔法が架かるのを、今か今かと待っている ]*
(125) 2019/11/08(Fri) 20時頃
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[女子同士なら気兼ねなしに 手をつないだりできるんだよな。>>44
バスを降りて合流した2人を見て 羨ましく思う気持ちがないわけじゃないけど、 俺はそれを口にできる立場ではない。
昨日も今日もその事実は変わらず、 違うのは俺の心持ちというか。
昨日までは遠い目標を眺めているようで 特に何も思わなかったのに、 今日は悔しさみたいなのを感じるのは きっとあの一時が影響している。]
(126) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[思い出すと平静を保てなくて けど不意に思い出してしまうしで 俺の視線は大層不審だったに違いない。
菜摘が俺の方を見ていたのなら 露骨に逸らしてるってすぐ分かるくらい。]
(127) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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べつにいいけどっ。
[菜摘から話しかけられて 半分声が裏返ったのが恥ずかしい。
俺が菜摘のことを好きなのは前からで、 それでも普通に話せていた。 ……今までどうやって話してたっけ?
「今まで」を思い出そうとしながら あそこの店だろって言って歩き出す俺は 後ろで菜摘がどんな表情をして 何を考えていたか全然察してなかったんだ。>>45]
(128) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[俺の心中を知ってか知らずか ――たぶん知っててもおかまいなしで、 姉ちゃんは楽しそうに試着する服を選んでいる。
プレゼント計画、覚えてるか? 今日のメインは姉ちゃんの服じゃないんだぞ。 来週に当日が迫ってるんだからな??
すぐ傍に菜摘がいるから 声に出して指摘できないのがもどかしい。
そして女性服しかない店内で 付き添いの俺は身の置き所がないから 姉ちゃんの意見番してる菜摘の近くに立つ。
菜摘は着たりしないんだろうか。 笑ってるから楽しんでるみたいだけど。>>47
ついじっと見ていたら ばっちり視線が合ってしまった。]
(129) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[反射で目を逸らしそうになって、 けどここで逸らすのは もっとおかしいだろって踏みとどまると、 あのね、と菜摘が声をかけてきた。
なんだろうって聞き逃さないように注意して。
たぶん俺はその時口を開けて、 とても間抜けな顔をしていたに違いない。>>48]
……そ、うかな。
(130) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[試合の応援では何度か。 でも日常で言われたことはなくて、 というか言う機会がそうそうないだろ。
姉ちゃんの選んだ格好のことかな。 でも、今日の俺って言った。
じわじわ首から熱が上がってきて 空調が効いているはずの店内なのに暑い。
顔を伏せてしまった菜摘も 言ってから照れてるのか耳が赤くて、 それが余計に俺の顔を赤くさせていく。]
……こういう恰好のが好き?
[顔は前に向けて、 でも視線は菜摘に向けたまま訊いた。]
(131) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[何を訊いているのか俺はって思わなくもないけど。 外出前に服装を気にする人達の気持ちが ちょっとわかった気がする。]
菜摘は服、見ねぇの?
[姉ちゃんに意見を言ってはいるけど 自分に当てたりしてないから。
姉ちゃんが好んで選ぶ店の服は 菜摘の好みとは違うのかもしれないけど、 似合うと思うんだよな。
特に今日はふわふわした髪飾りをつけてて ちょっと雰囲気変えてるし。
別にこの店に限る必要はないんだけど 菜摘が服を選ぶのも見てみたいなって、そんな気分。*]
(132) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[空き教室までまどかを引っ張って連れてって。 メイクした事あるかと言われて正直に]
いや、ないな。 強いて言えば母さんの化粧を見てたから手順は分かる! 分かるから、きっと出来る!
なに、2点よりは酷くならないだろ。 むしろここは俺にどーんと任せてみろ!
[胸を張って手を当てて得意気に言ってみる。 なんとなく今の俺なら出来る気がする! 特に根拠はないが、ノリと勢いで!!]
(133) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[よろしくお願いします、とかまどかが言うから。 よし、頑張るぜっと気合いを入れて]
……よし、任せろ。
[そっと頬に手を添え笑いかけてみて。 胸がどうしようもなく騒ぐのは初めて女の子に化粧なんてするせいだ、と今は思う事にして。 母さんの化粧の手順を思い出しつつ。 まどかがどうすれば可愛くなるか考えつつ。
午後の日差しが差す教室。 文化祭のお祭り騒ぎも今はどこか遠く、 窓際のカーテンが風に舞えば秋の風が爽やかだ。
大切に大切に、綺麗になれと想いを込めて。 俺はかつてないほど真剣な顔で化粧にとりかかった]
(134) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[いつだってそうなんだ。 呪いにかかった女の子の呪いを解くのは、男の仕事ってな!
……まあ、そんなくさい事を考えつつ]
よし、できた! こんなもんだろ! 見てみろよ、まどか。
[出来映えはさておき、化粧ができたと一安心。 晴れやかに笑ってまどかを見つめて、
冷静に見てみれば100点の出来映えだったろうか? 手鏡をまどかに渡して、どうだとばかりに一緒に覗き込む。*]
(135) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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お、お前…………………、まどか、だよな?
え、何? すげえ、綺麗なんだけど……、 え、え……、いや、俺がすごいの? な、なん……ええーーーーー?
[手鏡の中に映るまどかはその辺のアイドルとかより綺麗だった。 可愛い、すれ違うみんなが振り返る。 そんな超美少女になったのだ!!
この結果に一番驚いたのはノリと勢いで化粧をした俺自身だ。 驚いた、ここまで可愛く綺麗になるとは。 普段からみかんをよく食べるから肌はぷるぷるだと思っていたが。
すごいな……みかん。 色々と衝撃を受けた俺は何故かみかんに感心した。*]
(136) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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[真っ赤であろう顔を隠したくてしかたない。 でも隠したら顔が赤いのをばらしてしまうから 大和に気がつかれていないことを祈りながら 必死に視線を床に固定していた。
だって顔を上げて大和をみちゃったら もう絶対にごまかせないじゃない。 だからダメダメ。このまま。
…だって何も大和が言わないんだもん。 変だって思われたのかな。思ったよね。 あんまりかっこいいね!なんて言ってた記憶はないし。]
(137) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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[こころが私を呼んでくれないかな〜! そうしたら不自然にならずに離れられるのに。 なんで声かけないのよ〜。 いつもすぐに「どっちがいいかな?」って聞くのに。
心の中でやつあたりをしていたら ぼそっと大和の返事が返ってきた。>>131]
えっ やっ、あの
[そう言う返し方をされると思っていなくて (どういう返しも想定していなかったんだけど) 何にも返事が思いつかない。
今の大和にはパーカーにジーンズが似合うと思うし 大人になった大和は今日みたいな恰好はすごく似合うし 別に同じ格好をした他人がかっこいいとは思わないし…!
ねえ、これって恰好の好みになってる!? 返事としておかしくない?ダメ!?]
(138) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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[軽くパニックになった私は 大和が別の話題を出してくれたのに気づかず>>132 バッ!と顔を上げて勢いのまま返してしまう。
私は完全に忘れていたんだな。 大人になったつもりで忘れていたけど 私は考えたことぜんぜん隠せないタイプだよ。]
(139) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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や、大和ならなんでも好きだよ!
(140) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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[口から飛び出した言葉にびっくりしたのは 誰よりなにより私自身だった。
好きって。ううん間違ってはない。ないよ。 恰好が。恰好がだよ。主語大事だね! そうそう、主語がなかっただけ。
あわあわしながら、必死に誤魔化しを試みたけど]
………ぃ、ゃ まって 違 いや違わないけど ちがう! 恰好が! 大和ならどんな格好も好きだなって… ……ぅぅ……。
[――…逆効果でしたね。
もう喋らせたくない口をふさいで、 私はその場にしゃがみ込んでしまった。*]
(141) 2019/11/08(Fri) 22時頃
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[ 君が隣で居てくれるだけで、幸せって そんな風に微笑んでくれるって ああ、可愛すぎか。可愛いすぎか
可愛いすぎか?
このまま、色んなことを忘れててしまえたら
よかったのにな。 ]
(142) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[ 強い意志は、例え記憶が変わっても その行動指針は変わりはしないのだろう。
昨日、後夜祭 嶺二がマナに告白をしたこと 彼女が事前に報告でもしていない限り 俺は知ることもなかった。
断られたって嶺二は 少なくとも、言ってきてはいない。
マナの帽子を渡したのはあの日の俺で 相談されてたわけでも何でもないから
当然と言えば、当然なんだろうか。 ]
(143) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[ 結構早めについたつもりが もう君はすでに着いていたらしい。 ]
マナさん?! 俺時間間違えましたでしょうか!
ごめん……
[ 怒ってはなさそうだ。 記憶の中の君と何か違って見えるのは 服装の雰囲気が違うから。
嶺二は結構頻繁にマナを家に連れてきてた。だから私服も知ってる。
……嶺二の好みに合わせてたんだろうな。
思春期俺は、なるべく家の遭遇は避けようと努力すんのに 嶺二は気にもとめずにな ]
(144) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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見せつけてた? ……まさか、な
[ 俺がマナを好きなこと ずっと好きだったこと、誰にも言ってはいない。 嶺二に、気づかれてるなんて 今のいままで思うことすらなかった。
……いや、嶺二のことは今はいい。 隣に並んでくれた君に手を差し出して
ひょい、と恋人繋ぎをしてしまおう。
今の俺はヒーローかもしれないし 彼女を攫った盗人なのかもしれないし ]
(145) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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マナの好きなもの、見せてよ 服とかさ、アクセとかさ
[ 前がもし嶺二のシュミで固められてたなら 俺は君の好きなもの、ほとんど知らない事になる。
それは、それはくやしいぞ
……もしかしたら俺の最後になるかもしれない 楽しいデートの記憶。
夢でも、幻でも 通り過ぎて消えてく過去かもしれない。
……もし、未来に戻れば その間に起きた出来事の記憶もないかもしれないし ]
(146) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[ ゆっくりしてる場合じゃないな。
年甲斐もなく、いえいえ年齢相応に
俺は、はしゃいでたんだ** ]
(147) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[「手順はわかる」>>133 返ってきた言葉は不安でしかなかったけど あたしをメイクする高本の姿は真剣だった
頬に手を添えられて、 それだけで頬が熱くて。
高本の顔がいつもよりも近くて、 それだけで胸が高鳴って。
とくん、とくん、とくん、 心臓の音が、今にも聞こえちゃいそうだよ]
(148) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[呪いにかかった女の子の呪いを解くのは、 男の子の、仕事。
恋をするだけで、女の子は綺麗になれる。
そんな少女漫画のフレーズが 頭の中を過ったり、して ──── ]
(149) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[高本の手際は完璧だった。
だからかな。 鏡に映ったあたしの顔は100点満点で あたしは口を半開きにして停止した うん、半開きの顔すら可愛い、誰これ ]
……あたし、だよね
[お肌ぷるぷるみかん効果バンザイ。 ……じゃないでしょ、これは。 どう考えたって、高本の手腕。]
すごい、高本すごいよ。 こんな才能あったなんて。
[起きた奇跡にきっと神様たちもびっくりだ]
(150) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[ちょっとだけ、思ったよ。 もしかしたらメイクをしている時の高本、 お母さんが乗り移ってるんじゃないかって。 昔も未来も、いつだって、高本は、 誰かを演じて生きているのかも、って。
でも、そうじゃないと信じたいな。
あたしをメイクしてくれた高本には ちゃあんと、心があって。 高本の気持ちで、高本の想いで、 あたしのことを可愛くしてくれたんだ、って。
高本が、あたしを、見てくれたんだって。 そう、信じたいな。 ]
(151) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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ねえ、高本。
[ぼんやりとした表情であたしは口を開く でも、視線は鏡じゃなくて、高本を見て。]
あたし、 今の高本が、好きだよ。
[未来でも、過去でもなくて、 あたしを、綺麗にしてくれた高本。
伝えたい、って思ったんだ。 ……今まで、ずっと、伝えられなかったから。 伝えられなくて、手放して、後悔してたから。
なんだか、もう。 あんまり時間が無い気がしたんだ。 ]*
(152) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[煩くなってきた心臓を ゆっくり呼吸することで宥めたりして めいっぱい取り繕っていた平静は 菜摘の一言で綺麗さっぱりぶち壊された。
頑なに下を向いていた顔が 急に、勢いよくあがったから>>139 驚いて横を向いた俺の視界に菜摘の赤い顔が>>140]
(153) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[……え、あの、菜摘さん?
俺は服のことを訊いたつもりで、 その返答としても全然おかしくはない。
おかしくもないけど その言い回しって俺がどんな服を着てても
す、好きって……取れてもしまうんだけど……?
微動だにできない俺の前で たぶん俺よりてんぱっている菜摘が 俺の解釈の補強をしてくれているわけだが。>>141
一応、リップサービスってセンもあったんだ。 それこそ調子のいい菜摘だったら 「大和は男前だしどんな格好でも好きだよっ」とか 言いそうだろ。男前の部分は盛ったけど。
でもこの慌てようは違わないか?]
(154) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[そういや菜摘、隠しごと下手だよな。 昨日も夢のこと隠そうとしててもぼろぼろだったし。
心臓というか胃というか そのあたりがむずむずしてきた。
しゃがみこんだ菜摘の旋毛を見下ろしながら にやけそうになる口元を必死に堪える。
なんだよ。 昨日まで全然普通だったのに。 てんぱって、取り繕おうとして墓穴掘って、 まるで俺のこと―― ]
(155) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[さて、ここで問題です。
ここはどこでしょうか。
――セール中のショッピングモールの店内です。
そこで男女が顔を赤くしているのを見かけたら あなたならどうしますか。
ー―間違いなく、どんな形であれ、見ます。]
(156) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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ちょっと外の空気吸いに行こうぜ!
[周囲の視線に気付いてしまった俺は さっきまでと違う意味でも顔が熱くなって、 菜摘の腕を取って出口に走った。
腕を引っ張る形になった菜摘には悪いけど 1人で置いていくのはもっと駄目だと思ったから。
そこの試着室のカーテンから 顔を半分だけ出して笑ってる姉ちゃんは いいからとっとと服を決めて買って出てこい!]
はー…… あ、悪い。痛くなかった、か……
[外の空気が気持ちいい。 店の脇で息を吐いて、結構強く引いた腕を痛めてないか 訊こうと思って慌てて離した。]
(157) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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あのさ、菜摘。 さっきの、どんな格好でも。ってやつ。
[言いかけて、外の空気で冷えた頭が ストップをかけてくる。
他の男とかにも言ったりしてねぇ?とか。 どういうつもりで言ったの?とか。
どう訊くのが正解か分からなくなって 自惚れと混じってぐるぐる喉の奥で固まって。]
……あんまりそういうこと言うと 俺、調子に乗るぞ?
[茶化すにしては、声は真面目すぎたかも。*]
(158) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[ううう、消えたい。 かっこいいなって、ときめいただけなんです。
このころの大和はちゃんと傍にいてくれて それってとっても私にとって嬉しかったなって。 改めて実感しちゃっただけなんです。
大和の影響って私にはとても大きかったなって だから離れたら寂しくなったんだなって 気がついただけなんです。
ちょっと不安定になっているところで 物理的に体温とか感じちゃって 弱ってる心がぐらついただけなの!
そう、そのはず、そのはず。 私が大和を 好き なんて そんな]
(159) 2019/11/08(Fri) 23時半頃
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[……そうなんだけど!
今さら過ぎる新しい気持ちに キャパシティーなんてとっくにオーバーだよ!
今まで付き合ったことのある人たちとは 向うからアプローチされて流されるばかりで 嫌いだったわけじゃないというか 私なりに好きだったつもりだったけど。
星見菜摘 24歳(精神年齢) こんなふうになるのは初めてです。]
(160) 2019/11/08(Fri) 23時半頃
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[脳内で変なナレーションを流して 必死に現実逃避をしていたら 腕をぐいっと引っ張られる。>>157
肩が抜けそうなぐらい強く引っ張られたけど 私の腕を引っ張る大和は足早で あっけにとられている間にあっという間に店の外。
――外、とはいえさっきのお店の中は 大きなガラス張りの窓のおかげで丸見えだけど。 通路を行きかう人たちの姿はなくて 冷たい空気が赤くなった頬を撫でていく。]
だ、だいじょうぶ……。
[離された手をさっと背中にかくしてから ちょっと痺れかけた指先を動かす。]
(161) 2019/11/08(Fri) 23時半頃
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[どう言い訳しよう。いや、さすがに無理では。 きっと怒ってるよね。力が強かったし。 そもそも大和には好きな子がいるのに 私の気持ちとか知っちゃったらめんどくさいよね。
やだなあ、これで避けられちゃうのかなあ。 前もあんなに寂しかったのに もっと寂しい気持ちになっちゃうのかな。
想像してじんわり鼻の奥が痛くなり 慌ててぶんぶん首を左右に振っていると 私の前に立ったままの大和に話しかけられる。>>158]
(162) 2019/11/08(Fri) 23時半頃
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[大和の声は怒っていそうではなくて おそるおそる彼の方を見る。
同じぐらいの背丈の彼はちゃんと私の方を見て 真剣な声色で、私の言葉の真意を確認してきた。>>158
これはこのままちゃんと伝えて 玉砕しろって思し召しなのかな〜……。 大和がはっきりさせたがるのも、よくわかる。 なにせ大和には好きな子がいるわけで……ん?]
調子に乗るって…?
[大和の言葉の意味が今一つわからず 私は首をかしげてしまう。
でも、そう言うってことは めんどくさいとまでは思われてないのかな…?*]
(163) 2019/11/08(Fri) 23時半頃
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どうして謝るの。 私が楽しみで早めに来ただけだよ。
[ 待ち合わせまで、あと20分もあるのに。 君も早く会いたいと思ってくれた? なら、嬉しい。 ……そうだね。私のことだから。 嶺二くんにこんな服装がいいってお願いされたら。 すんなり頷いただろうね。
嶺二くんのリクエストは、清楚系が多かった気がする。 今日の私はデニムのパンツで。 確かに印象は違うかもしれない。 ]
(164) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[ 嶺二くんの告白に関しては。 私からは言わなかった。 別にやましい思いがあったわけではなく、単なる性格。 何かきっかけがあったら、すんなり口にしたと思う。
繋がれた手。 私は無言だったけど。 その代わりぎゅっと、少しだけ力を込めて。 ]
……好きなもの。 何だろう。
[ 突然言われてしまったから、 すんなり答えるのは難しかったけど。 君が望んでくれた事だから。 私なりに、一生懸命考える。 ]
(165) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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……そうだね。 服でもアクセサリーでもいいから。
君と同じものが、欲しいな。
[ 少し時間をかけてしまった割には。 その答えは、 私の好み、とは少し違うかもしれないけど。
それは“私の好きなもの”には違いないから。 ]*
(166) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[頬に触れるたび、肌に瞼に唇に、 色を乗せ、重ねるたびに美しさが透き通るよう。 まどかが持つ隠れた美しさが浮き上がるよう。
きっとこの瞬間。 俺は誰よりもまどかの事を見ていた。 まどかの美しさを考えていた。
恋をするように、一途に。 (いいや、きっと恋をしていたのかもしれない) だってそうじゃないと、 こんなに綺麗な100点満点な結果は出せないだろ?]
(167) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[一緒に手鏡を見て、一緒に驚いて。 すごいって言われて満更でもない顔をして]
……へへ、まあな。 いや、正直に言うと俺もここまで上手くいくとは思わなかった。
まどかがしょげた顔してるからさ。 元気になれよって、笑ってくれたらって。 それだけ考えてたんだよな。
[照れ隠しみたいに頭を掻いて、 才能って言われたら少しドヤ顔をして]
いけるかもな、メイクアップアーティスト! そしたらいつも無料でまどかをメイクしてやるよ。 無料だぞ、無料!
[お得だぞって笑ってみせて。 まだ見ぬ未来を夢見て顔を輝かせる]
(168) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[まどかの今の気持ちとか分からないからな。>>151 「お母さんが乗り移ったんじゃないか」とか、 そう言われてたら俺は怒っただろうな。
失礼だな! 俺は徹頭徹尾、真面目にメイクしてたぞ。 途中で芝居ごっこなんてするワケないだろ? あと、霊媒師とかでもないからな!
もっと真面目にメイクした俺を褒めろ! そして崇めろーーー!!
……なんて、もちろん言う事もないわけだが]
(169) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[どこか夢見るような、ぼんやりした表情のまどか。 手鏡越しじゃなく視線が合うから、 俺は綺麗になったまどかに内心ドキッとしつつ。 でも、努めて平静を装った顔で]
ん、なんだよ?
[まあ、そこまでは平静だった。 続く好きって言葉に、一瞬ぽかん、として]
……、
[トドメみたいな一言に、顔が一瞬で赤くなって。 体が面白いくらいカチンと硬直して]
(170) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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は、はああ……!?
[口から出たのはそんな素っ頓狂な声。 んで、赤い顔のまま教室の窓辺までダッシュ! 外の空気を吸おう、深呼吸だ。 涼しい秋の風が熱くなった頬に気持ちいい]
すぅーはぁー、すぅーはぁー
[深呼吸を繰り返す事4回。 落ち着いた俺は(いや、まだ落ち着いてないけど) まだ赤い顔のまままどかの所まで戻ってきて]
(171) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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……ありがと。
[ひとまず、感謝の言葉を口にする。 それから、えぇーっと、次に、何て、言えば。 また顔が赤くなる、目を逸らす。 ああ、可愛い顔なのにもったいない。 そう、思うけどさ]
俺、こういうの初めてでさ。 返事とかは、もうちょっと待っててほしい。 卒業するまでにはちゃんと返事するから。 だからっ……、
[ぐぐっと赤い顔をまどかになんとか向けて。 真っ直ぐにまどかを見て。 開いた唇に紡ぐ言葉]
(172) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[さああと、窓の外の喧騒が音を攫う。 透き通る風がカーテンを揺らす。 そうして午後の日差しが降り注ぐ教室の中。
ああ、すごく綺麗だなって――。
まるでここだけ時間が止まったようで。 この一瞬を、一時を、 俺は決して忘れないでおこうって、
そう思って、不格好でもまどかに笑ってみせた。**]
(173) 2019/11/09(Sat) 00時頃
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[店内で浴びていた視線に 菜摘は気付いていないようだった。 その方が心の平穏を保てるだろうから 気付かないままでいてほしい。
離した手は背中に隠れてしまって>>161 赤くなっていないか確認することもできない。
それを残念だと感じるのは 幼馴染の距離感としておかしい、のか。 でも原因は俺だし。 ……境界がよく分からなくなってきたぞ。
俺は深呼吸してる間に 気を取り直そうとしているのか 菜摘も首を振っていて>>162 白い飾りが髪の上でぽわぽわと跳ねていた。]
(174) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[伝わんねぇよなぁぁぁ!!>>163
でもまぁ俺の言い方が 逃げ道作ってるも同然だったから 菜摘に責任を押し付けるのはだめだよな。
ガラス越しに店内を一瞬見て、 首を傾げている菜摘に視線を戻す。
これもある意味逃げではあるんだけど。 今を逃すと、次はいつになるか分からない。
というより今の状態から 昨日までのような接し方ができるのか この先の俺に自信がありません。]
調子に乗るっていうのは……
(175) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[どうにも緊張して 目線は横に逸れてしまうんだけど、]
菜摘が俺のことを 弟じゃなくて、イチ男子として 見てくれてるのかなって……そういうやつ。
[俺は弟位置から抜け出ることができたって、 そう自惚れてもいいんだろうか。]
(176) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[菜摘が何か言おうとしてたとしても、 それより先に店のドアが開いて 袋を抱えた姉ちゃんが満面の笑みで出てきた。
タイミングを狙ってたのは認める。]
姉ちゃん、買い物長すぎ!
[視線を姉ちゃんに向けて文句を言う。 少し……だいぶワザとらしかったかもしれないけど 菜摘も乗ってきただろうか。
今日はまだ半日いる予定だから、 ここで告白して玉砕なんてした日には 俺は哀愁を漂わせ独り途中退場せねばならない。
その逆であってもちょっと心臓がもたないので どのみち、半日の猶予はほしかった。]
(177) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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いや、俺も早めに来たつもりだったから マナがもう居たから…… 遅れたかと思った。
[ 楽しみで、だってさ そんな一言一言が嬉しくて
やっぱ、俺は浮かれてる ]
(178) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[ 静かに繋がった手を握り返して ぶらぶら買い物に出かけようか。
あら、セール中ですってよ奥さん。 これなら男子高校生でもお求めやすいわね!
となりを歩く君を時折観ては 歩幅を合わせて
楽しいデートのはじまりはじまり。 ]
(179) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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お揃いか
ふーむ
[ 悩むフリはすこしだけ。 お揃いが良いと言われるとは想定してなかったものの
君にあげたいと思ったものは 実は最初から決めてた。 ]
ここで少しだけ待ってて
[ モールの中のベンチに座ってもらって 君を待たせること10分くらい
だと、思いたい。 ]
(180) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[菜摘は今ので勘付いたかな。 まだ首を傾げてたかもしれないけど。]
……続きは帰りに言うから。
[ぼそりと呟いて、 その場ではここまでってことで。
けどさ。よく考えてほしいんだ。 別に俺はお人好しでもない、普通の中学生だからさ。
ただの幼馴染に貸すためだけに、 手やらを胸やらを空けておいたりしねぇよ。*]
(181) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[ さっきの子たち付き合いたてかなー 真っ赤になってて可愛かったよね
と、イチャイチャしやがるカップルをすり抜け
店員さんもお察し下さったのだろう。 可愛いらしくラッピングしてくれてはいるけれど 中身は見ればすぐわかる ]
(182) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[避けられちゃうのも距離をとられちゃうのも嫌だな。 私のわがままなのはわかっているのだけど 大和が笑っている近くには居たいな。
そう思いながら大和の答えを待てば なんだか複雑な顔をしていた彼が すすっと視線を横に逸らした。>>176
これ、やっぱり困らせてるよね。 可能なら全部忘れてほしい。]
(183) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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[ぎゅっと両眼を閉じかけた私は 予想外の言葉を聞いてぱっちり目を開ける。>>176
う、うん? えっと? 確かに大和は弟だと思ってたけど 今は男の子なんだってわかっているよ。>>1:331
ちゃんと男子なんだなって そう…見て…いるので……]
あっ、う、う、ん。 み、みてるよ。あの。
[その前の発言とつなげれば 大和のいわんとすることがわかった、きがして 私は再びボフッと顔を真っ赤にした。]
(184) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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[横に流れてしまっていた視線は いまは私を見てくれているかな。]
そんなこと言うと 私こそちょーしにのっちゃうよ……。
[昨日の夜のことといい ――だって専用って言ったから。
ひょっとして「大和の好きな人」って もしかして、もしかするのかなって ドキドキするのを止められなくて。
いまなら昨日みたいに手を握れるかなと そっと右手を差し出しかけて]
(185) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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[大和が突然声を張り上げた先には 大きな袋を抱えたこころがいた。>>177
このタイミングで……! と思ったけれど やっぱり、いろんな意味で助かった〜……。]
こころ、今月は貯金するんじゃなかったの? 先月も散財したって言ってたじゃん!
[私もちょっぴり大きな声で言って こころのほうに歩いて行こうとすれば 大和がぼそりと、心臓に悪いことを言う。>>181]
う、うん、帰り……。
[帰り、と言われて茹ってた頭がちょっと冷静になった。 私の目的を忘れちゃだめだ。 こころを助けなきゃいけないんだから。]
(186) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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[にまにま笑っているこころは、袋を大和に押し付けて 私の手をぎゅっと握ってきた。
至近距離で顔を覗き込んでから 「乙女の顔だね♪」なんて言われてしまったので たぶんぜんぶばれてる。すごい。こころすごい。]
(187) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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[こころを引っ張ってモールの中に戻れば みんなで代わる代わるいろんなお店をみたかな。
ふと目についたのはショーケースの上に飾ってある 細い鎖に金属の星がついているネックレス。>>0:176
なんだか強い既視感があったけど どこだったのか全然覚えてないなあ……。
可愛いけど社会人の私ならまだしも 高校生が気軽に買う値段じゃなかったから こころが近くのイヤリングを見てる間だけ眺めて そのまま立ち去った。**]
(188) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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コレは俺からのプレゼント。 …………受け取ってもらえると、 俺もとてもうれしいのですが
[ 小箱の中に入ってるのは 男子高校生でも手が届くような、 気安い価格の指輪がふたつと、 小さなピアスがひとつ。
世間ではそれをペアリングっていう。 昨日の今日でもう指輪って早くね?って
俺には今日しか、ないから ]
(189) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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ピアスはべつにあけてなくても 持っててくれたらそれでいいから、さ
[ 片方を君に 片方を俺に。
ちいさな誕生石っぽい色のやつ。
11月と、12月の**]
(190) 2019/11/09(Sat) 01時半頃
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[姉ちゃんが戻ってくる直前、 菜摘が小さく返してくれた言葉は>>185 俺の心臓を止める予告かなって思ったけど 調子に乗りすぎると反動が怖いし。
けど、菜摘も同じだといいな。
普段なら嫌々受け取る袋も 今日は文句なしで受け取って>>187 また手をつないで歩き始める2人の後ろを 付いていく形で次の店へ。
よく見ると完成したばかりなのもあって カップルも結構いる。
……今度は2人で来れたりするかな。 さっき擦れ違った人達みたいに。]
(191) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[それからはあちこちの店を梯子して、 店の数に目を回している内に いつも通りの会話もできるようになっていた。
姉ちゃんが熱心にイヤリングを見つめては 財布の中身を確認している間、 菜摘は近くのネックレスに視線を注いでいて。>>188
あんまりごてごてしてないシルエットで 菜摘が好みそうだった。
似合いそうだとも思うし、 つけてるところを見たいとも思う。
SALEの値段は2人分の財布ならなんとかなりそう。 姉ちゃん、その分の予算は残してるよな?]
(192) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[結局、その店では2人とも何も買わなかった。
菜摘にバレないようにしないとだから すぐそこに本人がいるんだけど トイレ休憩を使って姉ちゃんにメールする。
『さっきの店のネックレス覚えてる? 姉ちゃんがイヤリング見てたとこの、星のやつ』
『菜摘に似合いそうって思った〜! 大和も気に入ったなら決定ね!!』
イヤリングしか見えてなさそうだったのに、 ちゃんと押さえるとこは押さえてるんだよなぁ。
感心してたら追加でもう1通届いた。 どうでもいいけどトイレの個室で打ってるのか? あんまり待たせると菜摘が不審に思うぞ。
なんて現実逃避はそれくらいにして。]
(193) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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……お見通しかよ、くっそ。
[『今日も頑張りなさいね☆』と追加された一文。
親友だからなのか、姉だからなのか。 どっちにしろ、姉ちゃんには一生敵う気がしねぇ。]
(194) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[おやつはこの店のパンケーキがいい!と 結構な列に並んでいる間に、 俺が買い忘れを思い出したと離脱する形で 星のネックレスを買いに走った。
本当は姉ちゃんの方が 店にもすんなり入りやすいんだろうけど、 菜摘が姉ちゃんの単独行動を許しそうな素振りを まったく見せなかったから、俺です。
アクセサリの店は入りにくいと思ったんだけど 案外、視線を集めないというか。 店員さんも全部分かってますとばかりに 包装の種類を聞いてくれた。 結構プレゼント用に買いにくる男も多いらしい。]
(195) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[ネックレスの入った箱を 柔らかいけど紙っぽい袋に入れてもらって。 白いリボンをかけてもらう。]
喜んでくれるといいな。
[店を出たタイミングで、そろそろ中に入るって 姉ちゃんから連絡が来たから、 1枚写真を撮って返信代わりに送ると 潰れないよう袋を鞄に入れて来た道を戻った。]
(196) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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― 逢魔時 ―
[思ったより遅くなった。 というかこの時間ってもうこんなに暗いのか。 最近のこの時間帯は道場や家にいることが多いから 全員がうっかりしていた。
人工灯が照らすショッピングモールは、 それはそれで綺麗なんだけどさ。 問題は、この時間に帰る人の多さだ。]
バス、すげぇ混んでるな。
[夕飯前に帰ろうとしているのか 俺達と同じうっかりさん達が多いのか、 バスの発着場にはすでに長蛇の列ができていた。
また並ぶのかよ……とげんなりするが、 並ぶ以外に帰る手段がないからしかたない。]
(197) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[今日立ち寄った店の話や 買ったものの話をしながら並ぶことしばらく。
ねぇ、と列の外を向いた姉ちゃんが 少し離れた路地の方を指で示して声をあげた。
人影が、路地の奥に入っていくのが見える。 フードを被った後姿は前傾気味で、 壁に寄りかかって歩く足取りは覚束ない。
体調が悪いんじゃと姉ちゃんは心配そうだ。 看護師を目指している身として 見かけた以上は、放っておけないらしい。]
いいよ、俺が行ってくる。
[姉ちゃんが行きたがるのを菜摘が引き止めるなら 代わりに俺が見に行くって走り出す。]
(198) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[あっちはたしかまだ開発中だったはず。 そこで倒れたりしたら大変だ。
心配蘇生法とか救急法は ひととおり道場で教習を受けてるし、 本格的にやばそうなら 携帯で救急車なりを呼べばいいと思っていた。
だって俺は何も知らない。
菜摘だってきっと知らない。]
(199) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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(知っているのは、
「帰ってこなかった」姉ちゃんだけ。**)
(200) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[決して心配をかけたい訳ではないのに、動揺は隠せなかった。普段の自分を装いたいと願う感情を裏切って、言うことの聞かない体はティムに支えられなければ立てない程。
これ以上不安がらせる訳にはと、せめて納得できるだけの理由として、事故の相手を知り合いだと説明した。 関係を深く問われなくてよかったと胸を撫で下ろす。この狼狽を見れば、今はそれどころではない、と考えるのも当然かもしれないが、それでもこの状況で、嘘偽りを考える必要がないことに安堵した。
連絡は、と話を振られた際には、そっと首を横に振る。その仕草以上は要らなかった。恐らくティムはあちらに話す余裕は無いだろうと考えたのだろうが、自分としても彼女にかける言葉は無いし、第一連絡先も知らない。
ただの“赤の他人”に何ができる? 俺に出来ることなんて何一つない。今となっては。
これ以上拘泥したところで誰にとっても意味がないなら、手を止めてしまった食事の用意を再開するのが、最も合理的だろう。思考が錆びついて固まってしまう前に、笑って、体を動かしていく]
(201) 2019/11/09(Sat) 05時頃
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[かつ、かつ、とカトラリーを小さく鳴らしながら、雑談を交わしつつ懸命に食事をとる。食欲は無く、味を楽しむ余裕も無論無かったが、せめてティムが笑って口に運んでくれるなら、これらの料理も無駄ではないと思えた。 酒を飲み進めていけば、意識の端がふわふわと溶け始めるのが普段より早く感じる。無意識の内にペースが早まっていたのかもしれない。ああ、よくない逃避だ――そう思うのに、雑談に興じながら傾けるグラスは、その後も空になって新たに注がれた。
お互い、そう酒に強くない身。普段の仔犬っぷりに輪をかけただけでなく、酔い潰れて机に突っ伏したり床に転がって眠られては困ると、いつもならある程度はこちらが控えていたものだが、このペースではどちらが先に睡魔に攫われるやら分からない]
(202) 2019/11/09(Sat) 05時頃
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[そんな精彩を欠く酔いどれの思考のまま、ただ折角用意したものだからと、朝見つけたチョコレートも振る舞った。 目を輝かせながら喜ぶ姿を見れば、どうしたって相好は崩れてしまう。事故に関連づきかねない甘味だったが、お互いにその話題には触れなかった。高いだろ、と若干躊躇いを見せつつも、勧めれば手をのばす素直さがどこか眩しく思いながら、箱を押す]
たまにはいいだろう? ……それに、食べない方が悪いからな。
[たまの贅沢。別に今回が初めてって訳じゃない。まあ、確かに普段よりは少し値が張ったかもしれないが、金は経験に変えないと意味がないものでもあるし。それに“捨てられる”よりずっといい]
(203) 2019/11/09(Sat) 05時頃
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まあ、期待せずに待つか。
[お返しのご馳走の話は酒の席のゆるい口約束。それがいつかは分からないが――もし本当に振る舞われるのなら、出来ればまだ暫く先のことであってほしい、と思う。 睡魔がそろそろと瞼を撫でる気配を感じれば、席を立つ]*
(204) 2019/11/09(Sat) 05時頃
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[ハラフの様子がおかしいのは解る。
だけど、この時の俺は、 何も知らない俺だ。
昨日助けるはずだった母も、 その後に産まれ自分に懐いてくれるはずの子も、 その子が更に未来に、俺に憧れ、 自分と同じ職を目指すと言ってくれるはずだった事も、
何も、 何一つ知らないまま。
五体満足で酒を飲みながら、 ハラフの心配だけをしながら、 遠い世界のものとして、ニュースを思い返していた。]
(205) 2019/11/09(Sat) 07時頃
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[何も知らないから、 このとき気にかけていたのは本当にハラフの事だけで、 それについての罪悪感は、感じる事すらできないのだ。]*
(206) 2019/11/09(Sat) 07時頃
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[元気になってほしい、笑ってほしい、 そんな想いの込められたあたしのメイク]
ありがと、 充分、元気になったよ
[あたし、きっと今、 今までの人生で、一番嬉しそう。 25年も生きてきたんだもん、わかるよ]
(207) 2019/11/09(Sat) 09時半頃
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[口から溢れた「すき」の言葉は 高本にまっすぐに、飛んでいく。
昔のあたしは、自分の気持ちに気づけなくて 気づいたときには、もう遅くって。 そのまま伝えられなかったから。
挙動不審になった高本を にこにこ見守っちゃったのは、 きっとね、あたしの中身が大人のせい この頃の高本、かわいいな、って
……… そんなふうに思ったの、秘密だよ?]
(208) 2019/11/09(Sat) 09時半頃
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[不格好に笑いながら、 それでも高本の真っ直ぐな気持ちが届く。
「待ってて」
それが、高本の、返事。
きりきりきり 遠くでネジを巻く音がする
ああ「今日」が終わっちゃうんだな って。あたしは、そう、思う。 ]
(209) 2019/11/09(Sat) 09時半頃
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優しいね、高本は。 きっと、過去も未来も、 ずっと、高本は優しいんだね。
[言葉を選んでくれる「いま」の高本も あたしのために、「高本」を演じてくれて、 別れの言葉を紡いだ「未来」の高本も。
きっと、未来で誰を演じていたって、 高本は、高本だった。 …… 根本はきっと、変わらない]
(210) 2019/11/09(Sat) 09時半頃
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……… 聞きたかったな、返事。
[あたしの言葉は過去形で、 25歳の女性がするような穏やかな笑みで (といっても25歳のあたしが穏やかな笑みを 見せたことが有るかって言うと、多分ない)
高本がきっと、その言葉にどう反応しようと あたしはきっと、にこやかに微笑むだけ ]
(211) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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ねえ、高本。 あんたは過去に戻りたいって そう、思ったことは、ある? >>0:12
あたしは、あるよ。 ずっと、ずっと、遠い未来に。
[変なこと、言うでしょう? あたしは、すぐには正解は言わないよ だから、ただ、言葉を続けるんだ。]
(212) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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昔、昔、あるところに。 じゃ、ないな……
未来、未来、あるところに。 [秋風に揺れるカーテンと差し込む午後の日差し そうして、静かに語ろうとしたのは、 昔ばなし、ならぬ、未来のおはなし。
立ち上がって窓際に寄れば、窓の外 文化祭の喧騒が、聞こえてくる。
……… この風景も、見納め、か。]
(213) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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…あたしにとっての「昔話」、聞きたい? **
(214) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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[ショッピングモールは最近完成したばかりのようで。 なかなかの賑わいを見せていた。 カップルの姿も多い。 開店セールの文字を眺めつつ、 私の歩く速度に合わせてくれる君。
私達も、カップルなんだよね。 二人並んで歩いているだけなのに 心はソワソワ、浮足立って。
ほんの10分くらいなのに。>>180 離れてしまった手のひらに寂しさを覚えつつ。 私はベンチに腰を掛けて、君を待つ。 ]
(215) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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……嶺二くん?
[ 待っている間の事。 メッセージの着信を知らせるアラートが聞こえた。 何だろう?生徒会の用事かな。 送信者の名だけ確認して。 取り出しかけたスマホを、再びしまう。
だって、君が戻ってきたから。 ]
(216) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 包装された箱を丁寧に開く。 指輪とピアス。
事前に私が告げたリクエストを思えば ペアアクセサリーは予想していたけど、 二つというのは想定できなかった。
私は少しだけ眸を丸くしてから、 唇を綻ばせた。 ]
(217) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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ありがとう。 指輪、嵌めてもいい?
[ 頷いて貰えたら、 私はそれを左手の薬指に飾るんだ。 ……付き合いたての、昨日の今日で?
うん。 私は結構、重たい女だから。 ]
(218) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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ピアスは校則違反だから。 大学生になったら開けるね。
[ 最も君が今すぐつけてと言ったら この場でピアッサーを買いに走るんだけど……。 校則?愛の前には無力だと思う。 美味しいといいね。
"今の私が大学生になった姿。" 君が見ることは、絶対にない。 ]
(219) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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一緒の大学、行きたいな。
[ 何も知らない私は無邪気な子供の様に 君と歩む未来を疑わない。>>189
紺碧(12月)のピアスを一つ、指で摘まんで。 大切そうに仕舞い込んだ。 ]
(220) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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あ、あとね。 クリスマス・イヴは、一緒にお祝いしたいな。
[ クリスマスと、君の誕生日。 プレゼントは二つ用意しないといけない。 君がそうしてくれたように。
夢を見る少女は夢中で、 君と描きたい未来を重ねる。 いくつも、いくつも。 ]
(221) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ それはとても幸せな夢でした。
しかし、夢は必ず醒めるものです。 ]
(222) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ――――飛び降り自殺らしいよ? ]
(223) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ざわり、ざわり。 人と人の間を通って。 それが私の耳に届くまで 少し時間がかかりました。
ショッピングモールの傍。 施錠の甘いビル。 屋上から男性が一人……。 ]
(224) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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………。
[ 何となく胸騒ぎがして。 私は先程しまったスマホを取り出した。
嶺二くんからのメッセージ。 内容は、たった5文字。 ]
(225) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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|
[ さようなら ]
( ああ、また思い出してしまった。 そう言って微笑む誰かの顔。>>1:68 )*
(226) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ……大丈夫だと思ったの。
嶺二くんは一人で羽ばたける 太陽みたいな人だから。>>1:201 彼とは全然違うって。 死んだりなんかしないって。
そんな保証、どこにも無いのにね? ]
(227) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 富山柊季の中身が高校生ではなく。 数年先からやってきた 未来を生きる人間だったように。
綿見真名が優しいのではなく。 ただ壊れていただけのように。
富山嶺二にも。 私達の知らない一面があったって>>145 ちっともおかしくはない。 ]
(228) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 何のことはない。 私達は全員、嘘吐きだった。 ]
(229) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 何が彼を死に駆り立てた?
想っていた少女が、 別の男性を結ばれて。 仲良く寄り添う姿を見てしまったこと?>>179
その相手が、 恋路を手伝うと言ってくれたはずの>>0:286 誰よりも信頼する、 最愛の弟だったこと?>>>>0:61
それとも別に絶望なんかしていなくて。 ただの当てつけのように? ]
(230) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ……ただ一つ確かなこと。 あの時私が頷いていたら、>>89
未来は全く違うものになっていたでしょう。 ]**
(231) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[元気になってほしいってメイクをすれば嬉しそうにしてくれて。 好きだとも言ってくれて、 真っ赤になって慌てたら年上みたいに見守られて、 なんだか今日のまどかはいつもと違う。
メイクのせいかとも思ったけど、 それよりももっと、違う]
……まどか?
[優しいねって言われて、 返事を聞きたかったって言われて、 穏やかに笑う顔はまどかのもの。 ……だけど、いつもよりも大人びて見えた。
まるで、まどかがこのままどこか遠くに行ってしまうような。 そんな胸騒ぎをどこかで感じる]
(232) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[過去に戻りたいか、なんて。 今まで真剣に思った事はない。 だからまどかの言葉に不思議そうに首を傾げて]
おい、何言ってんだよまどか……。 今日のお前、なんか変だぞ。
[窓辺に歩いてくまどかを目で追いながら、 俺は何故かその場から一歩も動けなかった。
窓から差し込む日差しがまどかを照らす。 カーテンが揺れて、まどかの姿を遮って、 ああ、もしかしたらカーテンが戻った時にはまどかは消えてるかもしれない。 そう思うほど、今のまどかは綺麗で、遠くに感じた]
(233) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[未来、未来のあるところに、なんて。 まどかが言うものだから。 俺はまどかを真っ直ぐ見つめて]
……聞きたい。
[そう、聞かれるままに頷いていた。**]
(234) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[聞きたい、と言われた。 だからあたしは一度目を伏せて、 すこしだけ、笑って。
カーテンが揺れて頬に触れる。 その感触が擽ったくて、 カーテンの匂いが、懐かしくて。 大丈夫、まだあたしは「ここ」にいる。]
(235) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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未来、未来、あるところに。 25歳になった、高本と、 25歳になった、あたしがいました。
あたしはいつまでたっても 変われないままだったし 高本は、都会に行って、変わってしまった
大成功を収めるんだよ。 高本が生きてる人生は、とても華やか。 少なくとも、周りには、そう見えてた。
…… でも、本当はそうじゃないんだ。
(236) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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高本は、あたしのことを、忘れちゃう。 大好きだった食べ物も、草笛の吹き方も、 光魔法かっこいいポーズだって、きっと。 全部、ぜんぶ、忘れちゃうんだ。
あたしは、そんな高本を 変えることも、寄り添うこともできないの ううん、あたしが一歩踏み出せば できたのかもしれないけれど 臆病なあたしはできなかったし、 もう、さよならも交わしてしまった
(237) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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あたしに与えられたのはたったの二日。 あたしは高本の未来が、 あたしたちの、未来が、 しあわせになるように、がんばるんだよ
でも、それももう終わり。
明日のあたしも、卒業するときのあたしも、 きっといまのあたしとは、違う誰か。
(238) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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だから、「いまのあたし」は 高本の返事は聞けないの
幸せになってねって、 祈ることしかできないのが、もどかしい。
(239) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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……………。
(240) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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………… なんてね。 そんなこと、あるはずないでしょ? 信じて、って言っても、 信じてもらうほうが、無理だと思う。
[穏やかな笑みは、あははっ、って 年相応の笑いに変わる。]
(241) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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ねえ、高本。 高本は、高本だよ。>>0:135 だからずっと、そのままでいてね
[揺れるカーテンの狭間で微笑んで。 これからのあたしと高本に、 あたしたちの未来を、託そうと。]*
(242) 2019/11/09(Sat) 15時頃
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[まどかが話すのは未来の話。 25歳になった俺達の話だった。
なんだかどこか遠くの物語みたいだ。 切なくて、悲しくて、苦しくて、 なのにまどかはいつだって俺を見てて、
ああ、そんな人生だったら思うかもしれないな。 (主演がようやく舞台に上がり、一言)
「過去に戻れるなら戻りたい」 ――ってな]
(243) 2019/11/09(Sat) 16時頃
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[未来のまどかと今日でお別れって言うなら。 返事をしても聞けないっていうなら。 なら、ならさ――。
俺が何か言う前に、「なんてね」なんて。 まどかが言うだろ? それで、ずっとそのままでいてって言うだろ?
だから、俺はようやく動いた体を前に。 つかつかまどかのもとまで歩いてって、 とんっとまどかの肩に手を乗せた]
(244) 2019/11/09(Sat) 16時頃
|
|
……なら、俺は25歳のお前に返事をしに行くよ。 8年待ってやる。
走って行こう。俺は、俺のまま。 まどかのいる未来まで、走っていく。
そこで、今日の返事を必ずするから。 だからそこで、お前は俺を信じて待ってろ。
[どこかの映画でそんな台詞、言ってたよな。 まどかと一緒に見た映画だったな。
そんな事考えながら、 まさか実際に俺が言う事になるなんてな、って。 そう、思いながら笑って]
(245) 2019/11/09(Sat) 16時頃
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[未来のまどかの頭をガシガシ撫でる。 そして俺は俺のままの顔で笑顔を見せて]
変な話だけどさ、信じてやるよ。 まどかの言う事だからな。 ノリと勢いってやつだ!!
[まあ、ノリと勢いで8年返事を待つんだろうが。 その時俺はどんな大人になってるんだろうか? まどかは、どんな大人なんだろうか?
分からない、分からないけれど――]
(246) 2019/11/09(Sat) 16時頃
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[まさか、告白の返事を8年先まで待つ事になるとは。 俺は恋愛とかよく分からない、 ここで軽く返事をしていいのかと迷ってた。 人生ノリと勢いだけど、恋愛は慎重になるべき! って、俺的に思うわけだし。
でも、でも、未来のまどかとはこれでお別れだろ?
なら、今分かってる気持ちだけでも。 まどかに伝えておくべきだろうなと思った]
まどか、あのさ――……、
[ふわりとカーテンが揺れて。 窓辺の二人を世界から遮断する。**]
(247) 2019/11/09(Sat) 16時頃
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[ 一羽の蝶が羽ばたけば 遠い場所で嵐が起きる ]
(248) 2019/11/09(Sat) 17時半頃
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[ さて、遡ることほんの数分前。 俺が君を一人にしたその時のこと。
君は通知を見なかったらしい>>216 俺は?
俺は、見た ]
(249) 2019/11/09(Sat) 17時半頃
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『お前も真名ちゃんの事好きだな』
「当たり前だ」
『僕は昨日振られた』
「だろうな」
『お前なのか』
「そうだよ」
『あり得ない』
「ごめん」
(250) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 電話をかけてきたけど、無視した。 至極普通の兄弟喧嘩。 これが最後なんて本当悲しいだろう。
悲しいくらいにいつも通り。
俺と嶺二の二人の会話。 ――大丈夫、嶺二はうまくやってたよ ]
(251) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 残念ながら俺には 告白を断ってしまった相手が、 自分勝手に死を選択してしまったなんて そんな凄惨な過去はないから
君みたいに騒めく喧騒が、 最愛の兄の死に結びつくことはないんだ
だからなんにも気にもとめないで 細い君の指にペアリングを通して
戻れない思い出をやきつけるみたいに 柔く微笑んで。 ]
(252) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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ピアス見れないのか 残念。 [ 今じゃないのは残念。 ピアスホールないなら当然か。
君の未来は続いてく。 俺の誕生日を一緒に祝って クリスマスプレゼントを交換して
大学がんばろーな、って 至極普通の幼い二人の約束を交わしあう。
これからの未来は俺の知らない世界。 それは――― ]
(253) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ やがて君の視線がどこか宙を泳ぐように
嶺二のラブレターを受け取ったのか>>225
俺は知ってるみたいに、 知らないからこそ
君へと言葉を紡ぐんだ ]
もうマナは、自分でちゃんと選べるよな ヤな事はちゃんと、嫌だってさ
[ 残酷な言霊だった? ごめんな、俺にはわからない ]
(254) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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何を隠そう、お兄さんは 未来から君に逢いにやってきたのです
君が隣にいない未来から、 マナの事が好きだ、って言いにさ。 こうやって恋人みたいになれるなんて 夢にも思ってなかった。
[ 前触れもなく語り始めるのと、 直前に電話してたの、俺だったからかな 携帯が着信を告げたのは同時。
嶺二なのはわかってる。 だから俺は気にせずに、 長く伸ばした綺麗な黒髪に触れて そっと抱き寄せて、触れるだけのキスをする。 ]
(255) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 空気読まない誰かが、
飛びおりだ!って声を上げる。
君の中で何かが繋がったとしても 俺は、言葉を続けることをやめなかった ]
(256) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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マナ。 だから、俺の未来をマナが選んで。
(257) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 「もしも」はああみえて必然なんだ。 俺の大切なものはいつだって欠けてる。
俺達はみんな嘘吐きだ。
俺の大切なお兄様は 俺の欲しいものを全部持っていく。
俺が君を好きになるのだって あいつほんとはわかってたんだ
君が過去に縛られてたのと同じように 、 俺も ]
(258) 2019/11/09(Sat) 18時半頃
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[ もうそれは既に起きてしまっていること 俺はまだ知らない ]
俺が君の側に居ること、許して貰えたって きっと幸せになんかはなれやしない
俺が悲しい顔するの大好きなヤツがいるからさ 君ももしかしたら 幸せになんかなれないかもしれない
それでも、俺は君のそばに居る。 きみが俺を拒否しなければ、だけど
[ そうその音は もうすぐそばまで、来ている ]
(259) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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俺が君から離れれば
きっと君は幸せになれる。
俺はすぐ側には居ないけど きみは俺と結ばれないけれど
君も、俺も、 過去に縛られて、ちゃんと生きていける
[ 君は自分を隠したままかもしれないけれど それ以上、傷つくことだってきっとない ]
(260) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ あの蝶の舞う音は 天使の瞬きだったのか、それとも、悪魔の羽音?
いい加減、電話出ないとな。 ごめんって断りを入れて着信を取れば ]
―――?
俺は、富山嶺二の弟ですが
[ 甘い夢はおしまい。 これからは 愛しの兄が遺した とっておきの絶望の時間。
マナは先に帰るように促して
――ああ ]
(261) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ ――俺が選ばなきゃ、 望まなければ訪れやしなかった、 ]
嶺、
[ 嶺二の破片。 ]
(262) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ 罪色の柊が望む未来は わかりきったひとつの道筋。 みんな良く知ってるじゃないか。
それが嶺二の示した道だから。
俺だってこっちの道を選ぶよ。 なにもかもを奪う兄は それでも俺の大事な兄だから。 君だって嶺二なら、幸せに
だから知りたい、君の気持ちを、選択を 俺の事どれだけ好き?選んでくれる?なんてさ
こんな時、そんな事を思う俺はただの悪魔だよ
蝶の羽音は、まだ嵐を待ち望んでる?それとも**]
(263) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[近づいてくる高本と、肩に置かれた手 だから心臓が飛び跳ねちゃうんだって。 25歳になっても恋愛経験値はゼロのままだから]
……8年、待つ……?
[可笑しいね。 待たされてるのはあたしなはずなのに どう考えてもあたしのほうが待たせてる側だ
映画のワンシーンみたいな台詞を聞きながら あたしは、ぎこちなく微笑む。]
(264) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[そんなあたしを高本は撫でてくれる。 ああ、「いつもの」高本のままだ、って。 あたしはとっても、嬉しくなって。]
ふふ、 ノリと勢いって。
[可笑しくて、吹き出しちゃったよ。 でも嬉しい。 嬉しい気持ちが、顔いっぱいに、溢れてる]
(265) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[未来のあたしが、ううん、 数分後、数時間後のあたしでさえ、 どんな状況なのか、わからない。
もしかしたら未来から飛んできた記憶も、 昨日と今日の記憶もなくって、 ふえ?文化祭終わっちゃったの?なんて そんなことを言い出すのかも。 …… きっと、そうに違いない。 ]
(266) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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8年…… 明日からのあたしは、 8年も高本の返事を我慢できるかな
[もし過去のあたしが、 高本のことを好きだって気づいたときに。 どうなるのかな、って悪戯に言うけれど、]
(267) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[あたしだから、わかる。
あたしは、高本のことを、信じてる。 高本が、高本で居る限り。
あたしはきっと、高本以外のことを 好きになることはないし、 あたしは、高本の言うことなら信じる。]
(268) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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……なんてね。
[冗談を締めくくるのはやっぱりこんな言葉で]
ありがとう。 8年後、楽しみにしてる。 [どんな結末になるかはわからないよ。 だってきっと、高本が役者になる未来に 万が一でも進んでしまったら、 結局同じことになってしまうかもしれない。
だけど、今は、高本の言葉が、ただただ、嬉しい]
(269) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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……ん?なあに?
[揺れるカーテン、頬を撫でる風。 高本が真剣な顔をして、こっちを見るから あたしはなあに?って首を傾げた。
世界から、あたしと高本が見えなくなって── ]**
(270) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[私がこのショッピングモールにいる間に こころが、事件に巻き込まれていたから あの後、私はここには来づらくなっていた。
でもこころと手を繋いで回るのは とても、とても楽しくて。 それでも事件が起きたと思われる時間帯まで 残るのは絶対に避けようと こまめに時間は確認していた。
こころが、ここは外せない!って主張した パンケーキのお店の列に並ぶ間 さっと大和がいなくなって>>195 いやな予感がしたころにひょっこり戻ったから やっぱりモール内は大丈夫なんだなって。
――私は自分の勘を軽んじてしまったんだ。]
(271) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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――逢魔時――
[こんなはずじゃなかったって こころの手を握りならが私は後悔していた。
こころが乗ろうとしていたと思われる時間より ずいぶん早くバスの列には並んだんだよ。 でも思っていたよりずっと混んでいて>>197 周りも何となくイライラしているような空気だった。
……バス停、こんなに混んでいたっけ? 例えば――本来別々だった私たちが三人で来たように 何かが少しずつ食い違って 誰かの違う未来の結果だったのかもしれないけど。]
こころ、離れないでね。 一緒に帰るんだからね。
[何度も何度も念を押す私にこころは笑って はぐれないでね、って手を繋ぎなおしてくれた。]
(272) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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[二人が「次はここに行こう」とか 「未来」の話を語っているけれど 私はうまく会話の中に入れないまま 周囲に警戒し続けるのにも疲れてきたころ、
私の手を握っていたこころの手が緩む。]
まって! だめ!!
[路地の方に視線を向けていたこころが ふらりと列から離れようとしたから 私は理由を聞かずその手を引き止める。
ぶわって沸いてきた冷や汗が背中を伝って 指先まで血が冷えた。]
(273) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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どこ行くの、列から出ちゃうよ!
[ダメだよ、と繰り返せばこころは困った顔をして 体調が悪そうな人がいるから、と教えてくれた。>>198 路地の方にふらふら歩いていく人は 壁にもたれかかって確かに体調が悪そう。
心配そうなこころだったけれど 私が手を握っているから路地へは行かない。 それでも冷や汗はなくならないけど こころが離れないなら、きっと、大丈夫。]
ね、大丈夫だってば。
[助けたいって思ってるのはわかるけど でも、それでバスに乗り遅れたり 犯人に捕まってしまったのかもしれない。
それなら行かせるわけにはいかない。]
(274) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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バス逃しちゃうし、きっとお店の人が気がつくよ。 バスに乗るとき運転手さんに言ってもいいし
[代案を必死に伝えていれば 大和がさっと荷物を置いて走っていってしまう。>>198
そうか、私が大和にこころを頼んで 様子を見に行ってもよかったな。 そう思いながら大和の背中を見送って――]
(275) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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[――ずっと、不思議だったの。
どうして路地の奥が事件現場だったのかなって。
警察も私たちも連れていかれたのだろうって (だってあそこには何もないから) そう思っていたし、私も今までそう思っていたけど。
こころを連れ去った犯人の目撃者がいなくて 事件の解決はできなかった――けれど。
もしかして こころは 自分から 事件現場に向かったの?]
(276) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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[それなら いま
そっちへ向かっている 大和は――……?]
(277) 2019/11/09(Sat) 20時半頃
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[持っていた荷物をこころに押し付ける。 目を丸くしたこころの肩を掴んだ。]
ここで! 絶対ここに居て! 追いかけてきちゃだめ!
[見たことがないであろう私の剣幕に こころは何を思ったのかな。 でも今は説明なんてできなかった。]
こころ、こころ。
[最後に抱きしめて、だいすきだよって。 本当はそう言いたかったけれど それは私の自己満足でしかないよね。]
(278) 2019/11/09(Sat) 21時頃
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[私は身をひるがえして人ごみを飛び越え 最短距離で大和の後を追う。
はやく、はやく、もっと早く。 部活をしっかりしていたこの体は 七年後の私よりずっとずっと足が速い。
だから――私は間に合ったかもしれないし 思い至るのが遅すぎて 間に合わなかったかもしれないけど。]
……大和ッ!
[叫んだ声に、彼は反応しただろうか。*]
(279) 2019/11/09(Sat) 21時頃
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[陽が落ちると外はかなり寒い。 そんな中で並ばされてるとピリピリするよな。
近くで道路規制でもあったのか バスそのものも遅れたりしているらしい。 開店したてのモールだし そのあたりも考慮しとくべきだった。
暗くなってぶり返したのか 菜摘はまた姉ちゃんにべったりになって>>272 帰りにって言った続きは 明日に先送りになりそうだなと 苦笑いを浮かべていた。
だって明日は必ず来るし ほんの十数時間のことなんだから。]
(280) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[そんな状態だから姉ちゃんの単独行動を 菜摘が許すはずない。>>273
けど姉ちゃんは姉ちゃんで 誰かが気付いてくれるだろうって 放置できない性格だ。 菜摘もよく知ってるだろうにな?
そしたら場を丸く治めるために 俺がひとっぱしりするしかないじゃん。
発着場の周りに設置された街灯が それ以外の場所に色濃く陰を作るから 路地に入っていった人影は もうここからじゃ見えなくなってる。]
(281) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[とはいえ部活でも道場で 日々走り込んでる現役学生の足なら ふらふら歩く大人には簡単に追いつける。
そう長くない路地を抜けると 出たのは開発中の空地で、 地面も舗装されていないのが大半だ。
離れた場所を通っている道路の街灯と モール上部に設置してある明かりのおかげで そこそこ視界は確保できる。
どこに行ったかなって見渡せば 資材っぽいビニルシートの山の近くに 凭れかかるようにしている誰かを見つけた。]
(282) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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大丈夫か? 歩いていくのが見えたけど、 こっちは暗いし人がいないから危ないよ。
[そう。危ないのだ。 暗くて人の目が少ない場所では 倒れたってなかなか気付いてもらえない。
何をしても、気付かれない。]
(283) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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ひ、ぇっ
[反射的に一歩退いた目の前を 鋭利な何かが掠めた。
包丁?アイスピック? この暗がりだと分からないけど。
振り向いたそのフードの内側は 暗がりの中でも割とはっきりと見えた。 映画で見たデスマスクみたいなのを被ってる。
これやばいやつ。ヤバい奴。
姉ちゃんが来なくてよかった。 足が遅いし反射神経もよくないから 大怪我か、最悪……俺でよかった、マジで。]
(284) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[まったく考えてないわけじゃなかった。 無差別傷害事件とかニュースでやってるし。
けど、俺はそれなりに腕に覚えはある。 小学生の時から道場に通っているし 中学の剣道部では、先鋒を任されてたし。
近所の警察官の兄ちゃんに 筋がいいぞって褒められたこともあるんだぞ。
だからもしこうなっても 逃げられるって思ってたんだ。 発着場の方に逃げると追いかけてきた時に パニックになりそうだからどこに逃げるか…… ……返り討ちにした方がいいのか?
相手は相変わらず 足元がふらふらしているから、 持っている凶器にさえ気をつけておけば。]
(285) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[警察官を夢見ていたって しょせん、俺はまだただの中学生で。]
菜摘!? お前、姉ちゃんといたんじゃないのかよ!
[路地の方から聞こえた声に>>279 俺は驚いて相手から視線を外してしまった。
そのぬるい判断と慢心が招いた結果がこれだ。]
(286) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[刺された。肩のあたりがめちゃくちゃ熱い。
包丁っていうよりアイスピック?ドリル? どうか回転しませんように。
凶器を持ったまま菜摘の方に行かないように 肩に刺さってる細い何かを握ったら 両掌まで切れて痛いんだけど、日本刀か何かなの?*]
(287) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ それはきっと、蝶の羽ばたき。 どこかで聞いた 声 どこかで聞いた 音 もしも あの日 わたしとあなたが出会わなければ。>>1:190 これは「明日」が始まる前の、前奏曲。 ]
(288) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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未来?
……ごめん。 言っている意味が、よくわからない。
[ 不穏なざわめきと、スマホのメッセージ。 私は混乱しているんだろうか。 君の言っていることが、 きちんと理解できなくて。
その事実が、さらに私の心を搔き乱す。 ]
(289) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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……それじゃあね。 未来から来た、感想はどうだった?
[ 触れるだけの優しいキス。
こんなに傍にいるはずの君が、 何故か遠く感じられて。
君を繋ぎ止めるように。 私の知らない何処かへ行ってしまわないように。 必死で、言葉を紡いだ。
"この二日間は、 貴方にとってどのような二日間でしたか?" ]
(290) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ どれほど渇望したものでも。 いざ手に入ってしまえば。 こんなものかと、拍子抜けしてしまうかもしれない。 まるでどこかの、焼きそばのように。>>1:211
いや、それならまだいい。 もしかしたらそれは、 深い後悔と悲しみすら招くかもしれない。
胸騒ぎは増していく。 君の電話を鳴らす音。>>255 その正体が嶺二くんではないことを、 不思議と理解してしまえば。 予感は半ば、確信に。 ]
(291) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ 君の話す言葉の意味。 情けないことに、 やっぱりきちんと理解できないんだけど。
一つだけ、わかったのは。 私はきっと 強くならなければならないんだってこと。>>254
だから、私は首を振る。 君の願いを、拒絶する。>>257 ]
(292) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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私が選べるのは、私の未来だけだよ。
(293) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ ―――少し先の、未来の話をしましょうか。 それは、ここにいる富山柊季が知らない未来。
富山嶺二は死亡する。 彼は自らの旅路に、 スマートフォンは持って行かなかった。
警察は着信履歴から富山柊季を見つけたように。 送信履歴から、綿見真名を見つけ出す。 さようならのメッセージと共に。 ]
(294) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ 子を殺した相手を、親は決して許さない。>>2:10 兄を殺した女が弟と付き合う? ……許せるわけが、ないよね。
そして死んだのは人望の厚い生徒会長。 友人も、教師も、君のご両親も。
私達が進む未来は、 決して誰にも祝福されない。>>259 ]
(295) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[ ……それにね。私、知っているよ。
言葉にできること、できないこと。 いろいろあったとは思うけど。 どんなに憎んでも、羨んでも。
君は、"お兄ちゃん"が好きだった。 ]
――― だからね。
(296) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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君の未来は、君が選んで。 [ それがどれほど、 痛みを伴うことだとしても。>>262 ]
(297) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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私は、もうとっくに選んだから。
[ ――― どうか忘れないで。>>87
嶺二くんの元へ向かう君。>>261 見送る私はきっと。 泣きそうな顔で、笑っていた。 ]**
(298) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[まどかは8年待って報われなかったのだろう。 なら、今度は俺が8年待つ番だ。 おかしそうに笑うまどかと一緒に笑って、
我慢できるかって聞かれたら。>>267 少し悩んで]
……無理そうだったら早めに返事していいのか? その時は未来のお前に謝っとく!
[うん、無理そうだったら早めに言うか! 早々に我慢を諦めそうな俺に、まどかは呆れるかな?]
なんてな。
[悪戯には悪戯で返して、 まあせっかくだ、25年後のまどかの笑顔を励みにこの8年を駆け抜けようと思う]
(299) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[楽しみにしてるって言われるから。
ああ、信じてくれている。 それが嬉しくて。
未来の俺は酷いヤツだったかもしれないけどさ。 悪いヤツではなかったのかもしれない。 だってそうじゃないと、 まどかはここまで俺を追っては来てくれなかっただろ?
だから――]
俺を探しに来てくれてありがとな、まどか。
[未来と今と、 その二人分の俺の感謝を込めて。 まどかを見つめて嬉しそうに笑ってみせた。**]
(300) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[私の知っている「事件現場」を通り過ぎる。 そのさらに向うには当時は空地があったはず。
路地を通り抜ければ薄暗い空地に 大和の背中が見えた。>>286 まだ大丈夫、と安心したのもあってか 私は彼の注意を削ぐという迂闊な行動をしてしまう。
その結果――その結果がこれだ。 ふらふら動く謎の人物が何かを大和の肩に刺した。>>287]
(301) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[ ――こいつだ。 こいつが、こころを。
そして今、大和を。 ]
(302) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[ぶわっと全身の血が泡立った。 拳を強く握りこんでから、私は駆け出す。
新たな乱入者に気がついたのか、人影は私の方を向いた。 フードの内側には妙なマスクをかぶっているけど>>284 そんなの今の私にはどうでもいい。]
おっ、ま、え、が‼
[腹の底から叫びながら私は駆ける。
人影につかみかかろうとするけど さすがに直線的すぎたのか 相手は数歩ひいて私の攻撃を避けた。
何とか片手だけでも あるいは大和を刺した武器だけでも取り上げようと 私は欲張って手を伸ばしたのが徒になる。]
(303) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[突っ込んだ私はそれなりに速度があったから 綺麗にかわされて空中を半回転し 受け身もうまく取れず地面にたたきつけられた。
直接頭を打つのだけは何とか避けられたけど 肩を打ったのか指先まで強く痺れて 立ち上がりが遅れてしまう。
それでも何とかあがいて体を回そうとすれば 焼けるような痛みが左腕に走る。]
ぐっ… ――っ、ぁ゛っ……!
[ぐり、と何かが肉の中に押し込まれる。 目の前が真っ赤になったけれど 大丈夫、耐えられない痛みじゃない、大丈夫。]
(304) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[私は右腕を伸ばして私に刺さっている武器を それを持っている先の相手の腕を掴む。 ぎょっとして身を引いてももう遅い。
人に刺しても自分の腕を掴まれない距離が欲しければ 槍でも持ってくるしかないんだからね!!]
………スゥ
[握力も腕力もそれほどいらない 大事なのは重心の移動。それだけだ。]
(305) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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――ハッ!!
[呼吸に合わせ、腕を掴んだまま地面にたたきつける。 私の体重はそれほどではないだろうけど 自重でそれなりにダメージにはなったはず。
すぐさま手首をひねって武器を奪おうとして 私の腕に刺さりながら抜け落ちていく武器を 私は確かに自分の目で見てしまう。
――ナイフじゃない。錐のような武器でもない。 これは――細長い まるで 爪みたいな……]
(306) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[……暗器ってこんなやつだっけ? 見覚えのないものに混乱しながら 手から叩き落せないことに私は呆然として。
――向うが跳ね除けて走り去ろうとすれば それは許してしまうかもしれない。*]
(307) 2019/11/09(Sat) 23時頃
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[ 二日間が終われば、 また今日という日に戻ってきます。 その時に、私はお聞きしましょう。
「戻った暮らしはどうでしたか?」と。
あなたが、今のままの暮らしを望むのならば 戻った二日間はなかったことに、 きっと明日は「今日の続きの明日」が来るでしょう。]**
(308) 2019/11/09(Sat) 23時半頃
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[そっちに行かないようにしたのに 菜摘の方から向かって来てどうするよ!>>303
一直線に距離を詰めてきて 明らかに仕掛けようとするのが分かるから そのまま掴み押さえようとしたけど 血で滑る両手じゃうまくいかなかった。
掌を鋭く平たいものが滑る感覚の数秒後に 熱みたいな痛みが両手を襲う。
ぐっと奥歯を噛んで顔をあげると、 菜摘が体勢を崩して地面に体を伏せて、 その近くにいる不審者が凶器を菜摘の肩へ>>304]
(309) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[怒りで目の前が真っ白になる。 とか小説やドラマではよく見る表現だけど。
実際、そうなってから動く前に 襲われている本人が反撃に転じる瞬間を見ると 脳が情報過多でフリーズするらしい。
あまりに綺麗に決めるから 道場での一幕を見ているようで 痛みも焦りも忘れて見惚れてしまった。>>306
――じゃなくてだな!!
逃避してる場合じゃないと 加勢のために走り出す。
ほんの数歩の距離。数秒の間。
あと少し離れていたら、遅れていたら。 間に合わなかったと気付いて後から寒気がした。]
(310) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[地面に叩きつけられた不審者が 菜摘の体を押しのけるように起き上がっても 別の何かに気を取られているらしい菜摘は 咄嗟に反応できていなかった。>>307
払い除けるためか振り回される凶器の側面も 十分鋭利なのは両手で経験済みだから、 声をあげる瞬を惜しんで菜摘の腕を掴んで引っ張る。
遠心力を使って位置を反転させたら 当たった腹のあたりが殴られたみたいに痛んだけど。 無視してそのまま2人で地面に転がる。
すぐに体を起こしたら、 もうあのフードの人影はどこにもいなかった。]
(311) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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……バスの方に行った?
[そしたらやばくないか。 あっちには人がたくさんいて、姉ちゃんも。]
(312) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[――Pulululu ]
姉ちゃんからだ。
[痛みだけでなく震える手でボタンを押す。 菜摘が聞きたがってもスピーカーホンにはしない。]
(313) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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『大和、さっきの人大丈夫? あんまり気分悪そうなら救急車呼んだ? 次のバスには乗れそうなんだけど、そっち行く?
あと菜摘も一緒にいるよね。 急に走っていくから怒ってるんだよ、わたしは! 1人じゃ荷物全部持って行けないから取りに来てよー』
(314) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[誰かそっちに行ってないかって聞けば 俺達が入っていった路地からは誰も出てきてないって。 不審者は別の道で逃げたらしい。
菜摘に大丈夫そうだって頷いて、 そこからはスピーカーホンに変えたかな。
今しがた起きたことを説明して モールの職員に急いで伝えるよう急かすのは 菜摘の方が向いてたかな。
俺は気が抜けたら最後に掠ったらしい わき腹も痛くなってきた。 暗くてよく見えないけど両手とか見た目やばそう。
あとすげぇ、怖かった。 今になって膝に来てるのか立ってられない。]
(315) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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逃げろよなあそこはさぁ……
[電話が終わった菜摘がしゃがんでくれたら 無事な方の肩に額を押し付けて 冷え切った空気を肺から押し出す。
菜摘が襲われていた時の光景が浮かんでは 今更に胃のあたりから冷えてきた。]
ごめん。怪我させた。*
(316) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[ああ、あたし、夢を見てるのかな こんなに今一瞬が幸せすぎて やっぱり全て夢だったんじゃないかって]
(317) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[きり、きり、きり、とねじの音 今この時が、ずっと続けばいいのにと、 思うあたしたちの気持ちも虚しく、 幸せな音楽が、間もなく終わりを告げる
これは 未来の私の前奏曲 ふたりが、選ぼうとしている過去
ふたりが、選ぼうとしている未来は 幸せな未来に、続いてる? ]
(318) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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ねえ。こーちゃん。
[あたしは、あの頃みたいに、 慣れ親しんだ、高本に呼びかける。 あたしね、もう、迷わないよ。 どんな未来が待ってるのか、楽しみにしてる ]
(319) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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ありがとう。
[まるで蝶が大きく羽を広げるように、 ひときわ大きな秋風にカーテンが舞い上がる 幼馴染の腕の中に残るのは 温かな体温と、「今のあたし」の匂いだけ ]
(320) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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───・・・
(321) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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───・・・
(322) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[・・・なんてね。 そんな素敵なヒロインで在れたなら、 きっと100点満点の素敵な物語。
確かに「あたし」はそこにはいなくて 一瞬、消えてしまったように、 感じるのかも、しれないけれど。
ふと、幼馴染が足元を見れば、 ぼんやり地べたにへたりこんでる メイクをした森崎まどかの姿があるでしょう
ここからは、 たった2点の、物語のはじまりはじまり。
「ふぇ……?文化祭、は?」
なんて「あたし」が立てたフラグ>>266を とっても綺麗に回収したりして、 ぼんやり「高本」の顔を見るのでしょう]
(323) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[ね。コントみたいでしょ。 それはきっと、過去も未来も変わらない、 ずっと続く、いつものあたしたちの姿。
……そこから先の8年間の話?
それは「あたし」の話じゃないから、 あたしには、ちょっと、わからないな。 ]**
(324) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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― 二日目・朝 ―
[ 俺の朝は遅い… ]
(325) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[元々朝は弱い。休日というのは、アラームとスヌーズで無理矢理起きる平日と違い、柔らかいベッドで睡眠と覚醒の狭間をぼやぼやと過ごすことが許されている。 酒とチョコが入っていたなら尚の事、春先の少々薄い掛け布団とは思えないほどに重たくて、その重力を全身に感じたまま、薄っすらと目を開けた。
一人のベッドだ。いつも通り、とっくに慣れきったそれをぼやけた視界が認めて、 ――がばり、と身を起こす]
(326) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ベッドから飛び出して十数秒。ソファに座ってテレビを眺める横顔がこちらへ向いたのも同じタイミングだ。 朝の挨拶と寝起きの慌ただしさとどちらを先に問われただろうか。どちらにせよ、理由は特に何も言えないまま、おはようと返すぐらいに留める一方、表情には明らかに安堵が宿る。 テーブルのデジタル時計が今日の日付を示して、その向かいのソファには、顔でも洗ったのだろう、少し毛並みを湿らせたティムが――ごく普通に、五体満足の自然な姿で、ソファに座っていた。
昨日の続きだ、きちんと、変わったままだ。 ただその安堵に緩んだ口元も、テレビから流れるニュースが何に言及したものかに気付いた瞬間、強張ってしまうのだが]
……、…………
[サイドテロップに「飛空艇事故 二名死亡 チョコ中毒か」の文字。 “昨夜起こった四輪飛空艇の墜落事故で、意識不明の重体で搬送されていた通行人の女性、運転手ともに、死亡が確認された”と語るアナウンサーの声が体温を下げていく。
――それでも、今度は倒れたりはしなかった。 どうか生きていてほしいと願いながら、心のどこかでは、この最悪の結果が起こり得ることを理解していたから]
(327) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[倒れはしなかったが、体から力が抜ける感覚があり、ふらりとソファの方へと歩み寄って、ぼす、と座る。視線は液晶から外れ、ゆらゆらと床を彷徨っていた]
…………
[事故が起こってしまったのだから仕方ない、なんて言える筈もない。かといって、何か出来たかもしれないなんて、そんなことも言えはしない。 過去から戻ってきたなんて荒唐無稽な真実を告げることができない俺は、自分の選択のせいで救われた筈の人が死んだ、殺した、という罪の意識を抱くことを、ティムと共有出来ずに]
……どこか、行きたいとこ、あるか、
[別の話題を探しあぐねてぽつりと、色のない声で、そんな問いを投げかけるのが精一杯。もし同じ問いを返されたとて、今の自分では家で過ごす以外の何も思い浮かばないのだが]*
(328) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[完全に関節を抑え込んでいたはずなのに ありえないほどの膂力でもって 私の体は押し返される。
ブン!と振り回される武器が目の前に迫っても 上手く動けなかった私は何かに引っ張られて その場でぐるっと回転した。]
――ぅ、っ。や、大和! 大和、大和、大丈夫!?
[起き上がる頃にはもう人影はいなくて 追いかけたい気持ちもあったけれど 私の腕を掴んだものは明らかにぬめりを帯びていて。]
(329) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[薄暗いとはいえ明かりがある場所だから 私の目は怪我をしていないはずの私の腕が 真っ赤に染まっているのに気がついてしまう。
私の血じゃなくて――大和の血だ。>>309]
どこっ、どこ刺されたの!? まって、やだよ、大和、ねぇ……!
[私はこころが笑っている未来が欲しかったの。 何だってするって思っていた。 どんな犠牲だって払っていいと思っていた。>>0:271
でもそれは「私は」だ。 犠牲を払うのは、私だ。私であるべきだった。]
(330) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[震える手で大和の怪我を確認しようとして 彼がつぶやいた一言に青ざめる。>>312
あんな人がバスの列に突っ込んだら そこに――そこに、こころがいるのに。 動くなって私が言ったから、そのままそこに]
(331) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ヒュッと喉が鳴って私は立ち上がろうとしたけれど うっかり怪我をした腕を支えにしようとして 今さらの激痛に顔をしかめながら膝をつく。
私を引き留めるように電話の音が鳴って 大和が出たから必死に袖を引いたけれど 変わることもスピーカーにしてくれることもなく 彼が話をする横でじりじり喉が焼ける心地になる。
こころを助けたかったの。 だからって大和が代わりになれなんて思ってない。 でも――いまは、とにかく無事でいて欲しい。]
(332) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[しばらく黙って通話をしていた大和は ゆっくり私のほうをみて、しっかり頷く。
『ちょっと菜摘どうしたの!?』
スピーカーから聞こえてきた声に 私はへにゃりとその場に座り込みそうになる。]
こ、こころ、大丈夫ね、何ともないね? お店の人に急いで警察と救急車、呼んでって頼んで 急いでって!
[何とかそれだけ口にできたけれど 私もそんなにうまく話せたわけじゃなかった。 それより隣でぐったりして痛そうにしている 大和の方が気になってしまう。>>315]
(333) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[しゃがんで頬とか触ってみるけど 血の気はちゃんとあるし意識もしっかりしてるし 流れる血がどんどん広がっていることもなくて むしろほとんど止まっているようだった。
大丈夫、って聞いたら 全然違う答えが返って来る。>>316]
なんで。逃げるわけないじゃない。
[押し当てられた頭をそのまま抱き寄せて 私は大和の呼吸を感じながら目を閉じる。]
……違うの、違うんだよ大和。 謝るのは私の方なの。
[やっぱりモールには来るべきじゃなかったし せめて大和には打ち明けておくべきだったし もっと注意するべきだったよね。]
(334) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[上手くやればもっと、どうにかできたのかな。 大和に怖い思いや痛い思いをさせず 上手に全部なかったことにできたかも。
ああ、それでも。]
ねえ、大和。
[どこからか音が聞こえる。 それは私が昨日聞いた音。>>0:271
帰り道に言うって言ってくれた「続き」は>>181 どうやら間に合わないみたい。 だから私は大和の髪にそっと鼻を触れさせる。 血の臭いの向うに、ちゃんと大和の匂いがして 小さく吸い込めばなんか安心できた。
うん、大丈夫。]
(335) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ここから先はどうなるのか私は知らない。 私がどうなるのか、私はよくわかってないの。
だからもしかしたら明日の私は 今の私ではないかもしれないし それどころか消えてしまうのかもしれないけど。
それでいいんだ。 だって私は目的を達成したんだから。]
(336) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[もしも今の私じゃなくなったら 私が大和のことを好きなこと 忘れちゃってるかもしれないけど。
――そんなのたいした問題じゃないよ。 だって私は、あなたが傍に居てくれるなら
何度でもあなたを好きになるから。]
(337) 2019/11/10(Sun) 01時頃
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[もし大和がすぐに返事をくれていても 私の耳に届くことはなかった。
かわりに世界が止まったようになって 昨日会った男の人が もう一度私の前に立っていた。>>308
その人は特に感情を見せることもなく ただ私に、一つ問いかけをする。
「戻った暮らしはどうでしたか?」
私はにっこりと、笑ってみせた。**]
(338) 2019/11/10(Sun) 01時頃
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[ ずっと姉のように俺に接してきた。 揶揄われても庇いに来た。 ……襲われた時も庇って、怪我して そのせいで脚まで悪くして
もう俺の為に嫌な目に会うのは見たくなくて だから、冒険者になって剣の腕を鍛えて 二度とそんな目に合わせない為に強くなるって。
なのに、一緒にいたいって言うんだ。 もっと動けたら、もっと一緒にいられるって。>>287 俺の世話なんて面倒かけてたのに 俺のせいで、俺が弱いせいで脚が悪くなったのに なんでそんな事を言うんだ、って そう……思うんだけど。 ]
(339) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[ アイツの、ミタシュの本心と思えるその言葉は どうしてか、姉ぶった言い方をされた時みたいに 少しもやっとしたりはしなくて 胸がぎゅっとするというか なんて言えばいいのか、分からないけど
悪い気は、してないんだ。 ]**
(340) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[菜摘だって怪我してるのに 説明役を押し付けたのは悪かったけど 俺が話すと姉ちゃんの質問止められないからさ……。
通話が終わって画面の光が消えると 薄ぼんやりと光っていた周辺が元の暗さに戻る。 その方が、ありがたいんだよな。 見てると余計痛くなりそう。
ああ、でも菜摘の怪我の具合が見えない。 頬やら肩やら触ってくる菜摘は 自分の怪我の確認もしてほしいんだけど。>>334]
そのまま警察呼んでくれてたら 菜摘が怪我、しなくて済んだのに。
[跡、残んないといいな。 抱き寄せられたまま息をすると 菜摘の家の匂いに混じって鉄錆の匂いがする。]
(341) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[菜摘はなんでか謝ってるけど 悪いことなんかひとつもしてないだろ。>>334
そう声をかけたかったのに 緊張が解けた反動と、安堵と、遅れて来た恐怖とが 一気に襲ってきて口を開くのも億劫だ。
だからやけに穏やかに聞こえる菜摘の声を 触れている温もりを感じながら 夢みたいな一言を聞いた。
……実際に夢だったのかもしれないって 目を覚ました病院のベッドの上で思ったけど。
夢と現実、どちらであったとしても 俺は包帯を巻いた菜摘に頼みごとをした。]
(342) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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情けないよなぁ、ほんと。
俺、もっと強くなる。 少なくとも好きな奴を守れるくらいに。
こんなこと二度とない方がいいんだけど 気持ちの問題なんだって!
――それで、そしたらさ。 今度は俺から「続き」を言わせてほしいんだ。
だからそれまで待っててほしい。 ムシがいい話なのは分かってるけど。
いつまで……いつまで………… お、俺が今だって思うまで…………? そんなになるまで待たせないし! なので待っててくださいお願いします!!
(343) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[その未来の延長線に、 俺を好きと言ってくれた菜摘はいたかな。**]
(344) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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─ 二日目・朝 ─
[ハラフが朝に弱いのなんて、 解りきってることだから気にならない。
だけど起きて慌てた様子は物音になってこちらに伝わった。 振り返る。 液晶に映るのは、読み上げられるのは。 昨日のニュースの結果で、続きで、最悪のテロップだ。
想像通りにハラフの視線がそちらへと釘付けになる。]
……
[無事だといいね、と願った言葉は叶わなかった。 また倒れるんじゃないかと思って腰を浮かすけど、 今度はそうでもなかったらしく、それでも視線は心配げにハラフへとむけた。]
(345) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[でもやっぱりふらついているから、 ソファの近くまで来たらすっと腕を引いて自分の隣に座らせた。 表情や視線を窺う。
とっさに言葉は出てこない。 また液晶へと視線を移す。
画面は既に変わっていて、そんな事故なんて過去のものみたいに残っていない。 流行りのアイテムや便利グッズの特集は、 先程のニュースとの温度差もあり頭にあまり入らなかった。
ハラフが何を思い悩んで、考えているかなんて、 想像しかできないけどその想像の正しい材料がないのだから当たるはずもなく。
いきたいところ、と訊ねられると>>328]
(346) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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ん〜〜…
[と悩んで、ぽてっとハラフに寄りかかった。]
(347) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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二日酔いがまだしんどいし、 もーちょっとゆっくりしよ。
そのあとは〜〜〜、 午後から散歩にでもいく?
[なんて他愛もない話をする。 今日も空は晴れていて、きっと散歩日和だ。]
(348) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[今日はきっとそうやって、 一日を二人でゆっくり過ごすのだろう。 貴重な一日を大事に過ごすように。
いつもは夕飯だけだけど、 今日は朝食も昼食もハラフが用意してくれて、 その分代金払わなきゃな〜って話なんかもして、 お礼もかねて部屋の掃除とかやっちゃう!?なんて、 普段からきっちり掃除されていてあんまりやるところがなかった、とか。 やっぱり散歩??という仔犬ムーブだったかもしれない。
貴重だけど、そういった、普通の日。
ハラフの気が紛れたらいい。 連絡してくる、と席をたたなかったという事は、 たぶん、まだその時じゃないのだろう。
だから俺の仕事はハラフの気を紛れさせる事だ。 でも一緒に過ごすのが楽しくて、 たぶん途中からは単純に楽しんで過ごしていたと思う。]
(349) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[できるかどうかはわからないけど、 ゆっくりと幸せな時間を堪能する。
俺は、その時間がいつ来るのかも解らないし、 来たとしても、解らないまま。
これからもハラフの選んだ時間を生きる。]*
(350) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[きっとそれはありふれた休みの一日だった。 昨夜の酒が抜けきってなくてしんどいとぼやいて、出かけるのも億劫だから家にいようとか。とりとめなく会話を交わしながら、それでも今日も、昨日と一緒で外の天気が良いことに気付いたなら、午睡なんて自堕落はひとまず止めて、のんびりと散歩にでも出かけるだとか。
そんな普通の日。 半年前までは当然のように過ごしていた、事故以降には失われてしまった、そんな、泣きたくなるぐらいありふれた休日。その価値を今の自分は知っていた。 好物を出したら嬉しそうに食べてくれるとか、部屋の掃除をすると立ち上がったはいいが、結局ほとんどやることがなかったとすごすご帰ってくるとか、そんな他愛ない会話ややりとりが、どれだけ貴重なものだったかを理解して噛みしめる。
陸二に乗って一緒に風を切るのも、麗らかな日差しの下でのんびりと歩くのも、幸せでしかなかった。家に帰れば飲み物を注いで、沈黙する黒い液晶を横目にまたゆったりと言葉を交わす。 この穏やかな時間を、もう二度と失いたくはなかった]
(351) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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[夜の訪れは瞬く間のことだった。 そろそろ夕食を取ろうかと、共にソファで寛いでいたティムの隣で席を立つ。キッチンに向かって、今晩は何を選ぶか悩むつもりでいて、だが]
―――― ……、
[眼前に再び、あの時の夕暮れの異物>>308が現れたなら、言葉を詰めた。そして細く細く息を吐く。そうだ、あの時この――男?は、二日と話していた。 なら、期限が来たということなのだろう。せめて一日の終わりまではあるものと思っていたが――でも。 問いが投げられるなら、対する答えは、これしか見つからないのだ]
(352) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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ああ、本当に、 ――ほんとうに、よかった
[醜悪なエゴを包み隠さず晒して、泣きそうになりながら笑う。 人が死んだ。幼馴染みを守りたいと願ったが為に、罪のない人が、生まれるはずだった命が、救われる筈だった人が犠牲となったというのに。 三人の命とティムの未来とを天秤にかけて、俺は前者を躙り、後者を選ぶから]
俺はあいつが、大事なんだ
[償いも果たせない罪悪を抱えて、「知らない今日の、続きの明日」を生きる]*
(353) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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[ 陽は傾き始めたから、 センチメンタルお兄さんにこの明日はないから 自分勝手に君に、選択を押し付けようとした。
まあ、そうだよな。 意味がわからないのは至極当然でさ。
ああでも、この問いにはちゃんと答えよう 明日の俺は居なくても 未来と、過去の真ん中に立ち止まったロストマン まだ聞いてくれるかな ]
(354) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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感想? ……そりゃあもう。
最悪だよ。
[ 君が隣に居たほんの僅かな時間は 俺が生きたどの時間より、過去より、 未来よりも幸せだった。 欲しいと願ってしまった一筋の光。
この先起こる事を俺は知らない。 知ることは出来ない。
だから君が君のために選ぶ未来の 結果しか、見られないけれど。 ]
(355) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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[ 最悪を謳う男の表情は、君が浮かべたものに、 よく似てるんだろうな>>298 ]
(356) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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[ 破片になった兄の亡骸と これから送らなきゃいけない喪失の日々と 君がそれで傷ついてしまう悲しみと
俺だけの幸せを天秤に ]
我が兄ながらさ やりすぎなんだよ
[ そんなことまでしなくたって 俺から全部奪ってく、閃光みたいな人
勝手に居なくなるなんて 許さない ]
(357) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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「戻った暮らしはどうでしたか?」
(358) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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―― 幸せな、夢だったよ**
(359) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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