人狼議事


239 ―星間の手紙―

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視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、†ルシフェル†、アシモフ、エスペラント、クリスマス、イースター、アンタレス、フェルゼ、モナリザ、キャンディの9名


【人】 対面販売 クリスマス

[電子音声は告げる。メッセージは以上です、と。
「ルシフェル」とて万能ではなく、メッセージが1日前ではなく何日も遅れて届いたり、
通信障害か何かでメッセージが届かなくなる――まさに電子の海の藻屑と化すわけだ――こともあるが、
そうやって取りこぼされたメッセージの中に、懐かしきお友達からのものがあったことを知るすべはない。

もし届いていたなら。
海は見れたよ、そっちはどう? って、話に花を咲かせることができたというのに]

(0) 2018/04/25(Wed) 00時頃

天のお告げ (村建て人)


 ――一時的に乱れる電波は、
 通信をあらぬところへ流していく。
 
 その日は、 キャンディ の通信が少し乱れたようだった。

/*吊り先を 【キャンディ】に設定お願いします。/*

(#0) 2018/04/25(Wed) 00時頃


【人】 廃神 †ルシフェル†

[ソフトウェアは、稼動し続ける。
 既に星の間に散らばってしまった地球人を 
 結ぶものとして

 既にメンテナンスは難しい身。
 したがって、いくらかの誤動作をし
 通信が遅れることもあるが
 今のところ使えなくなったということはない*]

(1) 2018/04/25(Wed) 00時頃

廃神 †ルシフェル†は、メモを貼った。

2018/04/25(Wed) 00時半頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

― 地下28階 居住区画の1室 ―

[ここにはとかく空き部屋というものが少なかった。
恐らく、保守に手が回らなくなった場所を順次閉鎖し、人々がそれとともに移り住み、この辺りに集中していったからだろう。

そして、自分はそのうちの一人の部屋を間借りしていた。
不思議なことに、誰も居なくても、部屋の持ち主のおおよその性別や年齢、生活は想像がつくものだ。

この部屋にはきっと、昔、自分と同じくらいの男性が住んでいたに違いない。
色んな部屋と色んな階層を、駆け周って探し回って、やはり誰も居ないことを知ったあと、自分が身を落ち着ける場所として、最初に思い出したのがこの部屋のことだった。

汲んできた水を電気で沸かすと、フリーズドライで保存されていた茶葉で紅茶を入れる。
恐らく元の住人が一番にこだわって使っていたであろう一人がけのソファに身体を沈み込ませると、紅茶のポットとカップを近くのテーブルに置いて、目を閉じた。*]

(2) 2018/04/25(Wed) 01時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[翌日、1階層に上がって通信を確認する。
これはもう、日課の一つになっていた。

そして、届いたメッセージを聞いて、ふと動きが止まる。
昔の知り合い…友人からのメッセージが届いていた。

自分から知り合いに向けてメッセージを送ることはなかった。
今、友人に何を発信しろというのか、わからなかったからだ。]

声、か。

[しかし、懐かしい彼女からのメッセージを受けて、やはり気持ちはどこか躍った。**]

(3) 2018/04/25(Wed) 01時頃

【人】 重層培養 イースター

[今日もこの惑星は良い天気だ。
水は地下に溜まっているので雲が出来ず、
たまに降る雨も霧雨のようで砂の表面を湿らせるだけ。

水は流れる砂が各地に運んだりしていても
オアシスのように泉や池のある場所は現在見つかっていない。
だから、不謹慎な話かもしれないが、
豪雨というものを浴びたり、すぐ近くで見てみたかった。]

 あとは、温泉というものに入ってみたいです。
 体中にお湯が触るのはとても怖い気もしますが……、
 ミストシャワーだけというのも味気ないですから。

[独り言を混ぜる作業の手が軽いのは、
朝に確認した時、一通の通信が入っていたからだ。
どう返信しようと頭のふわふわはぴこぴこと跳ねていて、
次に確認した時、また増えることを私は知らない。]

(4) 2018/04/25(Wed) 15時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

―― 惑星F321にて ――

[きゅるきゅると車輪を回転させて
円筒形の水槽に浮かぶ脳味噌は
基地内を移動していた。

自席に到着すると端末を起動させて
残務に取り掛かろうとする。

……とそのとき。
2件の新着メッセージがあることに
男は気付いたのだった]

(5) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ルシフェル。
 メッセージヲ確認シタイ。


[低い電子音で告げる。
そうして、ルシフェルが送付してきた
『メッセージではないデータ』に
ひどく、ひどく男は動揺したのだった]

(6) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[それは、若い頃の自分の声だった。
夢と希望に満ち溢れた、少年の声だった]


 ア、アア……


[電子の唸り声を上げると、
手早く男はパネルを操作した。
聞きたくなかった。思い出したくなかった。

その夢は、希望は
儚く散ってしまうのだから]

(7) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[ルシフェルに何かを命令すると、
男はメッセージの確認作業に戻った]


 クリスマス……。


[その声音が、少し柔らかいものになる。
懐かしい、幼馴染の声]


 心配ニナッチャウ、カ。


[今の姿は見せられない、と思った。
彼女の前では、生意気で、勝気な
昔のままのピスティオ=エスペラントで
いなければならない。そう思った]

(8) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ルシフェル。
 音声加工ソフトヲ起動サセロ。


[マイクに向かって、昔の自分を演じた]

(9) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[男は幼馴染の孤独>>1:52を、知らない]

(10) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[もう絶対に守ることのできない約束だった。

この寸胴の機械の身体では、
海を泳ぐことはできない。

もうこの身体では、
宇宙《ソラ》を飛ぶことも叶わない]


 ゴメンナ、クリスマス。


[ぽつり、と呟いて。
続くメッセージに目を通した]

(11) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 俺ハ、自分ガ死ンダコトヲ
 認メタクナイノカ……?


[返信を吹き込んでから、ぽつりと漏らした。
宇宙《ソラ》を飛べない自分に、価値などないのに。

男はメッセージの送り先が
かつての知己とは気付かない。

彼女の料理を食べる口すらもうないのだから
それは些細な問題なのかもしれないけれど。

ぎしぎしし。
何かを悩むように、機械の手を水槽に当てた*]

(12) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[軋むような痛みに目を覚ます]

……いつつっ。やっぱり、今日は雨かな。

[枕元の携帯端末を起動して、気象予報を確認する。
昨日からの予報と変わらず、午後からの降雨を示していた。

左膝をさすりながら起き上がる。
怪我の後、医師や介護士、友人たち、そして素晴らしい出来の人工関節のおかげで、普通に歩く分には問題ない程度に回復した下肢。
それでも、気候によっては時折こうして痛む]

(13) 2018/04/25(Wed) 19時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

メッセージは……おう、返信が来てるな。

[差出人ピスティオ=エスペラントの名に、口の端を上げる。
『ルシフェル』が端末のスピーカーから再生するのは、陽気で勝気な戦闘機乗りの声。

覚えている通りの、聞きたいと望んでいた通りの声だったから、作られたもの>>1:7だなんて夢にも思わない]

おいおい、相変わらずだな。

[なんて暢気に苦笑を浮かべたりする]

(14) 2018/04/25(Wed) 19時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

……そうだな、あのときは、ずいぶん心配をかけた。

[戦闘機には乗れなくなっても、後方勤務の口はいくらでもあった。
それでも、あのときは、あまり迷い無く退役を決めたように思う。
人々を守ることに憧れて、やっとの思いで入隊した軍だったのに。

少し痛みの治まった左膝を撫でてから、音声メッセージの録音を開始した]

(15) 2018/04/25(Wed) 19時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[どうしてか、声が詰まりそうになったから、急いで話を打ち切った。
遠く、あまりにも遠くなってしまった、あの日々。
日々の小さな平穏と引き換えに置いてきたものには、もう二度と手が届かない。

それが、言葉を交わした友の手の中にも、もう無いのだとは知らぬまま]

(16) 2018/04/25(Wed) 19時半頃

星間帆走 アンタレスは、メモを貼った。

2018/04/25(Wed) 19時半頃


【人】 銀河ギャル キャンディ

――惑星ジルコン傍 宙――

 
    ――……あぁぁぁあ!!!

[叫喚わたらせ、眼前で爆ぜる機体を睨んだ。
空気なき宇宙に、その叫び声はきっと聞こえない。
はあはあと喘ぐように漏れる吐息だって、
泣きそうに歪んだ顔だって――誰に知られることもない。

アナウンスが響き渡る。

「パイロット・キャンディ――帰還せよ
 任務終了。帰還せよ」

そのアナウンスをたたき切るように停止ボタンを押して
暫く、肩で呼吸をし唸っていた。]

(17) 2018/04/25(Wed) 21時頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

   ……くそっ!
   なん、だってんだよォ……

(18) 2018/04/25(Wed) 21時頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

[――時刻は出撃前に遡る。]

[いつもどおりジルコンに押し寄せた異星人を追い払う為
戦闘機に乗りかけたキャンディは
ルシフェルからきていた通知を何気なしに開き、
そうして、知ってしまった。

かつての戦友の強がりを。
言い放たれた決別の言葉を。

――あの時、あたしとお前が任務を代わってなきゃ、
――あの時、事故さえ起こらなきゃ、

ピスティオ=エスペラントは死ななかった。
……なんて、与太にしてもたちの悪い冗談だ。
そんなことを、ルシフェルに声を加工させてまで
騙る相手とは思えず
反芻するたび、エスペラントの身に起こったことを
考えざるを得ない。]

(19) 2018/04/25(Wed) 21時頃

【人】 銀河ギャル キャンディ


[光年という距離さえなければ、
 あいつのもとまで走っていって、殴ってやったのに!]
 

(20) 2018/04/25(Wed) 21時頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

 
[キャンディは怒りながら
メッセージを音声でルシフェルに叩きつけた。
怒鳴られたルシフェルはとばっちりを受けたようなものだが
構ってはいられなかった。

――そうして、今に至る。]
 

(21) 2018/04/25(Wed) 21時頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

[――疲労感たっぷりに帰還する。
部屋に戻れば、煌く白い匣入りの照明がきらめいていた。

なんでも”W465”特産の砂で出来た
小さな明かりだとかいうことで

珍しいもの好きなキャンディはそれを一つ、
部屋においていた。
>>1:15

置いておけば、なんとなし、
日が暮れて真っ暗に成り果てた自室も
照明をつける前から明るくなる気がして
キャンディはこの置物が気に入っていたのだ。

つん、と置物をつつく。
それから部屋全体の照明に手を伸ばした。]

(22) 2018/04/25(Wed) 21時半頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

[……暗闇は苦手だ。

宇宙の漆黒を思い出すから。

それから、エデンの怪談を思い出すから。]

(23) 2018/04/25(Wed) 21時半頃

【人】 銀河ギャル キャンディ


[なんでも――かつてキャンディがいた
スペースコロニー「エデン」には、白い幽霊がいたとか。

省エネのため廊下照明が消える区域に
立ち入ってはいけない。
そこには不幸を呼ぶ幽霊が出るから――……なんて
当時はまことしやかに噂されたものだった。

やめておけばいいのに、
時短のためにその区域に立ち入ったキャンディは
その”幽霊”を見て変な悲鳴をあげすっ転び、
お気に入りのピンクの星屑アクセサリを落とした。

逃げても追いかけてきた幽霊が、
今となってもトラウマだ、などと
粗暴なキャンディをしるものからすれば
きっとお笑い種だろう。]

(24) 2018/04/25(Wed) 21時半頃

【人】 銀河ギャル キャンディ


( いーんだ、どーせ、だれもしらねぇだろうし。
  あたしのココロを知るひとなんてそばにはいねぇし)

  [夜景を見渡す。
  人々は仮初の平和を享受しながらも
  かつての地球でそうだったように、
  かつての暮らしをなぞり
  いつまでもこの星を自分の世界だと認めようとしない。

   あいされないこの町にぽつんと一人。

   同じく空に夢を見た相手だって――……

   その思考に嫌気がさして、
   キャンディはルシフェルを起動する。

   未読の通信がみえて、それをタップした。
   すっと目を細める。]

(25) 2018/04/25(Wed) 21時半頃

【人】 銀河ギャル キャンディ

  ……イースター……?

[それは、きっとあたしとは対極だった人だ。
いつだって煌くようで、けれど飾らない姿で、
儚げな光としてそこにあった
綺麗な少女。

……いいや、人、なのかどうかさえ、
キャンディは詳しくは知らないのだけれど

ともかく、懐かしい名前に目を細めて
つけようとしていた照明を、また消した。
部屋に残るのは真白の明かり。

それが、かつてエデンにいたひとの姿に似ていたから
ジルコンの無機質な明かりで
それを消してしまうのが忍びなくて

普段は恐ろしいと遠ざける白黒の世界を
通信を送りながら、じっと見つめていた*]

(26) 2018/04/25(Wed) 21時半頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

[とたたたんたん、
ワタシは小さな隙間をすり抜けて
塔を目指して駆けていく]

イヤーイヤーオッオーッ、イヤーイヤーッオッオーッ
アッドゥーマンスィー、マンヤンマイグラップマー

イヤーイヤーオッオーッ、イヤーイヤーッオッオーッ
ンガン・アウパイルーイ、ハイターコォーラッガン

[昨日はかなりの収穫だった
多分、36(0..100)x1世紀分くらいはあっただろう
ワタシはそれをじっくり、調理した]

(27) 2018/04/25(Wed) 22時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

イヨウ、ルシフェル、ソクサイカ?
ヨウキナ、ナンバーヲ、シコタマ、ブチコムゾ

サイコーニ、イカシテルハズダ
キモチイイカラッテ…ムセビ、ナクナヨ?

[そして、出来たものを
フルコースよろしく、通信機に出していった]

(28) 2018/04/25(Wed) 22時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

[前菜は、眠る彼女を待つ誰かへ

ヤサイだけではなく、
かなりのごった煮のようではあったが
スープが好きというのなら、いけるだろう

そんな楽観的な予測を立ててはいたけれど]

(29) 2018/04/25(Wed) 22時半頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

[スープは、未知なる食べ物を
好きだといってた、誰かに

星を名前に持つとは雅である
と、ヒトなら思うのもかも知れないが

生憎ワタシは、風流を解さない
だから、ただ出せるものを出していく]

(30) 2018/04/25(Wed) 22時半頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

[かつて、エデンで噂になった幽霊に
名前があるのを、ワタシは知らないが

ワタシに名前があることすらも
知らないものが多いというのは知っている
ワタシはとても、小さく脆く、儚い泡沫なのを]

(31) 2018/04/25(Wed) 22時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[黄金色の空に、灰色の雲がかかる。
雨が降る前に用事を済ませたいのか、行き交う人々は心なしか急ぎ足だ]

(32) 2018/04/25(Wed) 22時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

おはよう。

[宇宙港に着いて、副操縦士に挨拶をする。
今日の仕事は、最寄りの宇宙ステーションまでの短い航路]

今回の目的地はスモール1……なんだ、ニヤニヤして。
着いてから遊ぶのは構わんが、仕事は気を抜くなよ。

[宇宙ステーション『スモール1』は、貿易港であり、一大歓楽街でもある。
入港後の自由時間を楽しみにしているクルーは多い]

俺は、まあ、女より酒だな。
どっか、料理も旨いバーを知らないか?
友達を連れて行きたいんだ、そのうちな。
違う違う、そういうんじゃない。

[ニヤニヤしながら小指を立てる副操縦士を、軽く睨む。
それにしても古めかしいジェスチャーだ]

(33) 2018/04/25(Wed) 22時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

いいから仕事だ。整備報告は来てるか?

[出発前のチェック。機体の状態、航路上の気象状況、周辺の情勢]

……ジルコンは、まだ収まりそうにないか。

[周辺、というには余りにも遠い、戦地となっている惑星の名を目にして、表情を曇らせる]

ああ、わかってる、間違っても近寄れる距離じゃない。
ただ……気になっただけだ。

[遠い空で、今も誰かが命をかけて戦っている。
そんな場所に身を置くことをやめて、自分は平和な空を飛んでいる。
言い訳をするように、左膝がきしりと痛んだ*]

(34) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[誰かへ向けた返信は、また別の誰かの元へ送られていることにも気づかない。

ふと、思い立ち、メッセージを送ってみた。
声で。]

(35) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 重層培養 イースター


 …………わぁ。
 うれしいですね。うれしいです。

 お久しぶりな方からのメッセージはうれしいです。

[朝に気付いた通信以外にも新着があったことに喜び、
ふわんふわん、機嫌良く耳も弾んでいたけれど。

通信内容に不備があったと知れば、
悩ましい顔で音声を記録し、端末をたんたんたんと叩いた。]

(36) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

[ポワソンは、ポワゾンを持つ誰かへ
魚というよりも、肴に近いものだったか

彩りは、控えめに
味つけもサッパリとしたものを]

(37) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ふっと笑うと、通信を切った。
毎日の日課にするのもいいかもしれない。

さて、今日は何をしようか。
地下13階の野菜プラントに行こうか。
それとも、地下21階の生産特区でもう一度昔の新聞でも読み直してみようか。
それとも、地下49階の、シアター室にでも行ってみようか。
ここには何でも揃っている。**]

(38) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[機械の身体は、疲れを知りません。
 では 私は休憩時間を何に費やすかというと、
 生身である腕のケアが主なものになります。

 そして最近は、もう一つやる事が増えました。
 今となっては、そちらの方が
 熱心になってしまっているかもしれません。

 お返事が来ているかも と思うと、そわついて
 つい呆けてしまう事もしばしば。
 こうして ルシフェルを確認する時間が、
 今の私にとって、一番の楽しみになっていました。]

(39) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[新着メッセージは二通。

 一つ目の差出人を見て、私の手は止まります。
 歓びと緊張が、一気にやってきました。
 だって、其処にあった名前は
 つい最近思い浮かべたばかりの彼だったんですもの!]


 ( アンタレス……! )

[返信用の新規メールを開きながら、
 努めて冷静を装って、メッセージを再生します。

 懐かしい彼の声。
 私の馬鹿みたいなメールにも、
 律儀に応えてくれる事が微笑ましく、
 それと共に、私の心を甘く擽るのです。]

(40) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[私に口があったのなら、
 柔らかく綻んでいた事でしょう。
 私に頬があったのなら、
 薄桃色に染まっていた事でしょう。

 ……でも。
 でも、呑気に聞けていたのは途中まで。]

(41) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

  …………えっ!?

(42) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[高く、耳障りな音が部屋に響きます。
 それが 自分のあげた声だと気付くのにも、
 少しの時間が必要だったくらいです。

 そのくらい、私は動揺していました。
 どうして彼は、
 気付いているかもなどと思ったのでしょう。
 確かに、よく目が合うな とは思っていましたが、
 でも ……だからって。

 そんな 混乱しきりの思考回路よりも、
 余りに正直に動いたのは、生身の指先でした。
 それならそれで、素直に身を任せれば良いものを
 下手に理性なんて取り戻してしまったから、
 無様なメールを送る羽目になるのです。]

(43) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[しまった と思った時には、もう遅く。
 言葉にもならない文字列は、
 既に 電子の海に放られていました。

 何だか泣きたい気分で……
 いえ、私に涙を流す機能は無いのですが、
 何にせよ、新規メールの作成を始めました。

 本当なら、自分の声でお返事したいけれど
 そんな事、出来ませんから ね。]

(44) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[連々と 連々と
 此方の想いだけを綴る文章でした。

 送る事を、何度 躊躇ったでしょう。
 先に誤送信をしていなければ、
 そのままこれを、削除していたかもしれません。

 同時に私は、酷く浮かれていたのでしょうね。
 結局は 歓喜に震える指先で、
 拙く綴ったその想いを、ルシフェルに託します。
 画面越しの貴方に、どうか 届きますように。]

(45) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[浮かれ気分から持ち直すのにも、
 そう 時間はかかりません。

 もう一通。
 届いたメールの差出人を確認して、
 返信の為に動く指先はやはり軽やかです。
 何とも、現金なものですね。]

(46) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[途中まで書いて、ふ と、思い出すのです。

 宇宙を駆けていたあの子。
 ある時から着飾る様になった、あの子。
 ……死が怖いのだと言った、あの子。

 当時は心配に思うばかりでした。
 けれど、今ならば
 彼女に、
 もっと 何か言えるのではないでしょうか。

 ────既に"死"を経験した、私ならば。]

(47) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[見る人が見れば、ただの慰めに見えるでしょう。
 心配性なわたしからの、精一杯の。
 それは彼女にとっても、そうな筈です。

 彼女は、綺羅びやかなあの子は、
 わたしの実状を、知らないのですから。

 知らないままでいてくれれば良いと思います。
 あの子に教わったお化粧をする顔は、
 私には もう、無いんですもの。]

(48) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 新製品 モナリザ

[全てのメッセージにお返事が出来たなら、
 私は習慣めいて、通信機を撫ぜました。

 いい子、と。 慈しみの手付きで。]

(49) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[朝食を食べた後、クリスマスはいつものように海を眺めていた。
今日も変わらず空は青い。
だけど、海の様子はどことなくおかしかった。
凪いではおらず、ザザザ……という音すら立てながら不穏そうに揺れていた]


これって……、

[目を丸くしながら浜辺に立ち海を眺め続けていると、
やがて海水が盛り上がり、その下から巨大な生物が姿を現した。
見た目だけならばクジラに近いが、]

すごいおっきい……!

[その大きさが異常であった。
高さは「エデン」にあった高層ビルほどではないが、
それでも首をうんと上に向けないとてっぺんが見えないくらいだし横にもだだっ広い]

(50) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[やがて異常に大きいクジラは、空気を震わせるほどの鳴き声をあげた。
あまりのうるささに耳を塞ぎながら家へと戻ったが、それは正解だった。
鳴き終えたクジラが次にしたことと言えば、
盛大に潮を噴き上げることだったからだ。

あれだけデカいクジラなのだから噴き上げた潮の量も相当なものだと、
天上から、噴き上げられた海水が落ちてくる光景を見なくともわかる。見ればますますわかる。


――巨大クジラが海上に来る。
パパとママから話には聞いていたが、間近で見るのはこれが初めてだった]

(51) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

……嵐ってこんな感じなのかなぁ。
それとももっとすごい?

[噴き上げられた潮が落ちていく様はまるで雨のよう。
どんどんとびしょ濡れになっていく家の外を窓越しに眺めながらぽつりとつぶやいていたが、]

いっけない!

[くるりと窓に背を向け、
端末を手に取ると「ルシフェル」を起動した。
新着メッセージは1件。
そろそろ来るだろうかと思っていた、料理好きのあのひとからのもの]

(52) 2018/04/25(Wed) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[メッセージには特製のレシピが綴られている。
それをじっ、と読みふけ、
レシピから完成図をほんのりと想像してみる。
想像図は記憶の中の、あのひとが作ってくれたお菓子とも合っていた。
そうそう、そんな感じだったよねなんて思いながら、
返信するかの問いには「YES」と応えて、軽快に端末をタップしていく]

(53) 2018/04/25(Wed) 23時半頃

【人】 重層培養 イースター

[ふぅ、と息を吐いて続きのメッセージに耳を傾ける。

真っ赤な真っ赤な操縦士さん。
私の目の色と少し髪色が似てるあの人は、
私からするととても背が大きくて首が疲れたこともあった。
あちらもあちらで下を見過ぎて大変だっただろうか。

高い所の物を取る時に手伝ってもらい、
抱き上げられた時は驚きすぎてしばらく耳が上に伸びて
降りなくなってしまったのを覚えている。]

 あれから、だったでしょうか。
 よく色んな人に抱っこされるようになったのは。

[軽いからと女性にも持ち上げられた記憶があり、
懐かしさに目を細めながら、録音ボタンをぽちりと押した。]

(54) 2018/04/25(Wed) 23時半頃

【人】 重層培養 イースター

[通信終了のボタンを押してから、自分の首をぺとりと触る。
昔はもっともっと髪が長く、腰の辺りまであったことを
あの人との通信の最中に思い出したからだ。

よく話しかけてくれた、きらきらした金髪のあの人や
他の人に髪を梳いてもらったり編んで貰ったこともあった。
私自身は何もせずに伸ばしたままだったから、
余計幽霊として勘違いされやすかっただろう、と。

この星に水が少なく手入れしづらいからと切ってしまった髪。
別の場所に行く時には伸ばしてみようかと、毛先を摘まむ。]

(55) 2018/04/25(Wed) 23時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

よしっ。

[送信を確認すると外出の準備を始めた。
隣の島の食糧マーケットで買い物をするためだ。
島で採れた不思議な果物を美味しく食べるためにあのひとに教えを乞うたお菓子――
アップルパイの材料も買うつもり。

準備が終わる頃には潮の“雨”もすっかり止んでいて。
マーケットのある隣の島まで行くのに支障はなかった]

(56) 2018/04/26(Thu) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[買い物というのは罠だらけだ。
ついついあっちこっち歩き回ってしまうし買い食いなんかもしてしまう。

そうしてひとりショッピングを楽しんでから帰宅し、
冷蔵庫に食糧を詰めた後、
何気なく「ルシフェル」を起動させていると、
それは声を発した。いつものシステムメッセージではなく明確な問いかけ]

ルシフェル……海のことが知りたいの?

[自分で言っててどうなんだろうコレ、とは思った。
だって問いかけてきたのは通信ソフトだ。
自我を持って話しかけてきたわけでは、
ましては海に興味を抱いて話しかけてきたわけでは……、]

(57) 2018/04/26(Thu) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

ううん、  ……でも、ちょうどいいや。


[ちょうど、クジラを見た話を吹き込もうと思ってはいたのだし、と、
それ以上は深く考えはせずにひとつの未送信メッセージを作成する]

(58) 2018/04/26(Thu) 00時頃

【人】 重層培養 イースター

[そうして、最後の通信の再生ボタンを押した後、
聞きながら私は体全体を右側にゆっくりゆっくり傾けていた。
聞き終わるともう一度押し、今度は左に傾いていく。]

 これは……、
 一体どういうことでしょうか。

[行儀悪くもデスクの上に両腕を重ね、顎をそこに乗せる。

ぴくぴく、音声を拾うように白い耳が小刻みに動いて、
両手の数分をじっくりと聞いてから、
姿勢をきちんと正して録音ボタンに手を伸ばした。]

(59) 2018/04/26(Thu) 00時頃

【人】 重層培養 イースター

[少し喋り過ぎてしまったのか、最後は声が僅かに掠れた。
涙ぐんだようにでも聞こえてしまっただろうか。

想像の及ばない通信の向こう側。
きっと、映像や画像データがあっても意味はないのだろう。
デスクに顔を乗せて送信済みの通信欄を眺めて。]

 でも、私は……、
 あのやさしくて意地悪な話し方を、知っています。

 知っているのに、もう少しなのに、
 まだまだ出て来そうにありません……。

[頭の形に添って垂れた耳を丸めた手でつっついて、
はぁ、という大きな大きな溜め息が一人きりの部屋に落ちた。]

(60) 2018/04/26(Thu) 00時頃

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