206 “ J ” the Phantom thief
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悪戯が過ぎるのではなくて? ──────ミーシャ
………いえ、
(10) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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[ 次第に暗闇へ慣れてくる瞳。 彼女はどんな顔をしているか、 じっと見つめるように、娘は目を細めます。 すると、夜空に浮かぶ三日月のような唇が 娘の指先へ、柔らかに触れました。>>12 忠誠を誓う騎士のような けれど、どこか冷たく、悲しい口付け。 ]
………ミーシャ、
[ 娘は彼女の名を呼びました。 その響きは、きっと今までで一番、穏やかなもの。 幸せだと言った彼女は>>2:-73 果たして今、幸せでしょうか。 ならば何故、こんなに悲しく笑うのでしょう。 暗がりでもわかる、透き通った白い肌。 そこに浮かぶ二つの瞳は、 雲が月を覆うように、伏せられていたでしょうか。 ]
(25) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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[ 強い娘だと、思っていました。 何者にも屈せず、一人で立てる子なのだと。 けれど、仮面の下に隠した素顔は>>2:102 強くありたいと願う、か弱い少女なのでしょうか。 ]
どうしてそんなことを言うのかしら
[ 頬へ伸ばされた手を受け入れ、 感じる温もりに頬をすり寄せます。 “ 犯罪者 ”、と>>-34 彼女は当然のことのように罪を認めました。 けれども、娘はそれに首を振ります。 ]
(26) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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貴女は今夜、何もしていないわ 何も盗っていない……そうでしょう?
だって、貴女の掌は いま 私に触れていますもの
[ 空に浮かぶ月が、雲の隙間から光を漏らします。 娘はふわりと微笑むと、 色付く瞼を下ろし、頬に触れる彼女の手に 自身のそれを重ねました。 ]
(27) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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………私はあの日、 宝石商の娘に宝石を“ 預けた ”だけ
それ以外は何も見ていないし なんにも知らないわ
だから、貴女が今ここで捕まる理由なんて どこにもありはしないのよ
[ ここで少女を逃すことは 罪に値するでしょうか。 娘も共犯となるでしょうか。 それも、いいかもしれません。 だって、嘘つきは泥棒の始まりですから。 ]
(28) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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そろそろ明かりが着く頃かしら ……その前に、ひとつだけ
[ 月の光を受けて煌めく彼女の髪へ 娘は細い指をさらりと通しました。
そうして、揺れる星の髪飾りを静かに外します。 しゃらりと鳴るチェーンの音。 顔の横にそれを持ち上げながら 娘は小さく口を開きました。 ]
(29) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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強い『 騎士様 』には、 華奢な髪飾りは似合わないんじゃないかしら だから、ね、
これは私が“ 預かって ”おきますわ
……いつか、取り返しにいらっしゃいな 私に、会いに来て
(30) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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その時まで、さようなら ミーシャ
……さあ行って、明かりが点くわ ここにいれば怪しまれてしまうわよ
[ そう言って、彼女の肩を小さな力で押しました。
微笑む薔薇は、夜の色をした少女が闇に溶けるまで じっと、見つめていたでしょう。 **]
(31) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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Easy come, easy go. …… ─── 簡単に手に入るものは簡単に失う
(76) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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[ だからこそ、 手にしたいものほど 手放すのです。 ]
えぇ、必ず
…………待っていますわ
[ 離れゆく指先、>>36 娘は寂しく笑いますが、きっとそれも闇の中 誰の目にも映ることはないでしょう。
消えていく夜の少女の背を見送って、 小さな囁きを落とした唇で 星の髪飾りへ、キスをひとつ。 誓いが守られるよう、閉じ込めてしまいましょう。 ]
(77) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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── Méditation de Thais ── [いつからでしょう、 娘が気がついた時 優雅な弦の音が、 広間に響いておりました。>>19
────〈 タイスの瞑想曲 〉
歩くように、ゆったりと奏でられるその音は 甘く、美しく、そして 熱を持った響きだったでしょう。
空虚な生を送る娘タイスが 神の導きにより生まれ変わるまでの一夜を描くその曲。
夜のようなこの闇が終わり、 朝のように輝く明かりが戻った時 娼婦の身から信仰へと心を変えたタイスのように 歪な笑みを浮かべていた彼女──…“ J ”にも 何か、僅かでも変化が訪れていればと 娘はささやかに願いました。 ]
(78) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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Roses are red. Violets are blue. Sugar is sweet.And so are you.
…… ── 薔薇は赤く 菫は青い 砂糖は甘く そしてあなたも
(79) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[ パチン、 弾けるように、再び明かりが灯ります。 眩しさに目を細める人々の中 娘はぱちぱちと手を打ちます。 賞賛の拍手は、もちろん 奏者の彼へ。 目が合うことはあったでしょうか。 もしあったとしても、娘の視線は すぐに別のところへ向いてしまうのですが。 ]
素晴らしい演出ですのね、マダム
[ ………ぱち。 手を止めながら、娘は夫人へ微笑みました。 ]
(80) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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てっきり“ また ”怪盗でも現れたのかと…… ふふ、ごめんなさい そう易々と屋敷に入らせるわけがありませんものね
こんな素敵な演奏が聴けるだなんて
…………驚きましたわ?
[ 戯けたように肩を竦め、ちらりと視線を落とします。 そこには、数刻前と変わらぬ『 女王 』の姿。 鮮やかな赤は、再び妖しい輝きを取り戻していました。]
(81) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[ “ J ”が盗みに失敗をするなど あってはならぬことなのです。 ……例えそれが、自分の所為であったとしても Jが、彼女が、失望されることは 娘の望むことでもありませんでしたから。
さて、周囲の反応はどうだったでしょう。 娘の言葉に納得する者もいれば 何者かの仕業だと口にする者もいたかもしれません。
けれど、目の前の夫人は 自身の体裁を守るためにも 頷くことしかできないでしょう。 娘はまた、にこりと微笑みました。 *]
(82) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[ 夫人が頷くのを見れば、娘は満足げな表情で ひらりとドレスの裾を揺らし背を向けます。
演奏家の彼には悪いことをしました。 素晴らしい演奏を、“ 演出 ”だなんて。 けれども、一度ついた嘘は取り消せません。 ……取り消すつもりも、ありません。
娘は再び彼を見つけると、>>97 片目を瞑り、赤い唇に指を立て、 ]
( Shhh... )
[ 妖しい香を纏いながら、 こっそりと、娘は柔らかに微笑みました。 今は、今だけは、 真実は光の中へ隠しておいてほしいのです。 輝く星が、見つからないように。 ]
(110) choro 2017/01/13(Fri) 22時頃
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[ いつか再び彼の演奏を耳にすることは叶うでしょうか 今度はそう、──── 光の下で。 ]*
(111) choro 2017/01/13(Fri) 22時半頃
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[ さて、ここにはもう用はありません。 険しい表情のマダムへ別れの言葉を告げたなら 娘はかつかつとヒールを響かせ 〈 クイーンハート 〉から遠ざかってゆきます。 娘が望んでいたのは、宝石への謁見ではなく “ J ”の登場でしたから。 何も、思い残すことなどないのです。 けれど────… ]
…………、
[ かつり、足を止めました。 青い瞳が映すのは、触れ合う男女の姿。>>91>>93 一人は、白を取り払ったカモミールの彼女、 もう一人は、その彼女と手を取り踊っていた 名も知らぬ、彼。 目の届く先に、彼らはいるのに それはどこか遠い世界の出来事のようでした。 娘の瞳に、薄っすらと影が落ちました。 ]
(130) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ ──── … 其れは、叶わぬ願いでした。
朧げな記憶の中、手を引くのは白い彼女。 その温もりも、名を呼ぶ声も、 どれもあの時と同じもの。>>0:218>>0:219
友人だと思っていました。 薔薇に寄り添い咲くカモミールのように ずっと側にあると思っていました。
けれど、彼女は去ったのです。 薔薇の咲き乱れる屋敷から、いつの間にか。 ]
(131) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ 私は、
ノーラが、羨ましかった
太く、長く、引かれた線。>>87 どんなに望もうと、越えることは許されない。 娘は、血の荊に囚われているのですから。
薔薇の花咲く首輪にきつく絞められるように 娘は息苦しさを覚えました。
ここにいてはいけません。 いる必要もないのです。 さあ、行きましょう。 白い花に、手を伸ばしてしまう前に。 ]
(132) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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……やっぱり、好きになれませんわね
[ 娘は、ため息と共に笑みを浮かべました。
真っ白な皿に描かれた、 美しい真紅の薔薇の花。>>0:115 棘の無い花は、娘には似合いません。
There is no rose without a thorn .
─── 美しい薔薇には、棘があるものですから。 ]
(133) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ ノーリーン・スナイダーは 薔薇の園に帰らない。
カモミールが薔薇の隣に在る必要なんてないのです。 娘はひとりでも、棘を纏い生きていけるのですから。
素朴で可憐な 白い花は、 何にも染まらぬ、純粋な白と共に>>107 並んで在るべきでしょう。 愛でられるべきでしょう。 ]
(134) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ 屋敷を出たとき、 空には星々が輝いていました。 娘が手にした髪飾りが、シャラリと音を立てます。 ]
………約束の“ 星 ”は、 私が逃してしまいましたわね
[ 冷たい息を吐きながら、 想うのはマスクの彼のこと。 自称・刑事の彼は、 自称・ローズの娘と ある約束をしておりました。>>1:-82 ]
(135) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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フライデー・モスキート
貴方は何色の瞳に私を映し どんな唇で、私の名を呼んだのかしら
[ 「 ごめんなさい 」 空を見上げる娘は、懺悔の言葉を口にします。 彼の素顔を望んだのは娘でした。>>1:-74 “ホシを見つけたら”と約束したのも娘でした。>>1:-90
そして、その言葉を破ったのも、娘でした。 ]
(136) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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[ 夜の散歩、二人見上げるはずだった星々を 娘はひとり、見つめます。 星とは手の届かないところにあるべきなのです。 それなのに、届いてしまった。>>9 見つけてしまった。
ねえ、ミスター もしまたどこかで出会う時は 今度こそ、お顔を見せてもらえるのかしら
“ レディ・グロリア ”と 私を呼んで頂戴ね
たった一つ、偽らなかった あの日と同じ、貴方の声で。 ]
(137) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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[ “ その時は、この世で最も美しい薔薇を 花園から盗んで見せましょう ”
良家の娘、グロリア・ローズは “ J ”のいつかの言葉を 夢見る子どものように大切に仕舞い 今日も美しく咲き誇ります。
この世で最も美しい薔薇でないと 盗んではくれないようですから。 ]
(138) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ そうしてある日届いた一通の手紙 差出人は、怪盗J。
娘はくすりと、笑みを溶かしました。 ]
(139) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 星の降る夜、現れた美しき少女。 手を伸ばしたなら、その透き通る頬に触れ 宵闇のようなその髪に 薔薇の姫は、口付けを。
差し出された手を重ね、 きっと二人は、自由を手にしたことでしょう。 血の荊から、愛の檻から、解き放たれて。 ]
(140) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 部屋にひとつ残されたのは 赤い薔薇のチョーカーだけでした。]
(141) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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ねえミーシャ、 あの日、貴女が盗んだのは ───…**
(142) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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