35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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……やる気は……ええ。 ありそうですよね……。
[博史が呟くのが耳に届く。>>75 他の役員相手にも自論を訴え続けそうだなぁ、などと思いながら、同意の呟きをもらしていた]
とにかく、取り組む物事への興味や熱意は、素晴らしい方ですから。
[そこは純粋に感心している所と言える。 あれだけ一つの事に打ち込める、と言うのは、そうはできないだろう]
(83) 2011/08/14(Sun) 23時頃
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……え。
[これでやり過ごせるか。 そんな風に考えていた所に聞こえた、志乃の呟き。>>85 知らず、口をついたのは、惚けた声だった]
そ……そうなるの、でしょう、か?
[誰に問うでなく、口にした疑問の声は、やや上擦ったもの。
困った。 かなり困った。 いや、自分は困りはしないのだが。
『彼ら』は、困るのではないのか、と。
思ってしまうのは、已む無き事]
(87) 2011/08/14(Sun) 23時半頃
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そうですね……そういう意味でも、適任なのかも知れませんね。
[博史の語る印象は納得できるものがあり、頷いた。>>89]
ええ、まあ……。 何の論拠もないものに、情熱を傾けるような方ではない……とは。 私も、思っていますが。
(93) 2011/08/14(Sun) 23時半頃
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いやその、決定って。
[言い渡されてしまい、浮かぶのは苦い笑み。>>91]
……それは……全く、気にならない、とは、言いませんが。 やはり、決まりやしきたりというものは……と。 そんな風に、思ってしまうもので。
[それ以外の理由は言えぬことだから、秘めたままに]
あ、はい。 神楽明之進、と申します。この子は紫苑。 ええと……あなたが、志乃さん……ですか? ゆうやあさから、お話しは伺っていますよ。
[確かめるように名を呼ばれると、名乗りながら礼をする]
身体の方は……はは、こればかりはその時になってみないと、なんとも言えぬのですが。
(94) 2011/08/14(Sun) 23時半頃
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まあ……何かしら、抜け道というものは、存在するものですが。
[首を傾げる志乃の様子に、小さな小さな息を吐く。>>100 妙に、実感がこもって聞こえたかも知れない]
そう、言われましても、こういった呼び方をするのが身についてしまっていますので。 ……ご要望とあらば、直す努力はしてみましょう。
[呼び方については、冗談めかした口調でこう返すものの。 続いた言葉には、どう答えたものやら、と苦く笑う]
それなら……よいのですけれどね。
[間を置いて紡いだのは、こんな呟きだった]
(103) 2011/08/15(Mon) 00時頃
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さすがに、頭の中にあるものは、見て確かめるわけには行きませんからね。
[引っ掛かりを覚えられた可能性になど、当然の如く気づく余裕はない。>>104 良く見知ったものであれば、今の態度はどこか落ち着かない、と気づけるだろうが]
あ、いや、お気になさらずに。
[志乃から返された短い言葉には、軽く首を横に振った。>>107]
そういう風に、前向きに考えるのも、大切な事ですからね。 私、物事を悪い方に考えがちですので。
[病は気から、とは、幾度となく言われている事。 この村に落ち着いてから、それは身を持って感じていた]
(110) 2011/08/15(Mon) 00時半頃
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……はあ。 なんとなくー、ですか。
[見に行きたい、という理由を聞いて、一つ、瞬く。 自分は、少し考えすぎなのだろうか。
そんな事を考えていたら、肩の小鳥が同意するように、ぴぃ、と鳴いた。**]
(111) 2011/08/15(Mon) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 00時半頃
勝君、勝君
記憶操作の準備、出来たけれど
皆の様子を見て、今日は勝君が決めてね
私、今日は夕ちゃんと一緒にいるから
[そんな通信を、一方的に送っておいた]
[そんなところに通信が入る]
あ、さんきゅなー。
つーか、お前仁右衛門に恨みもっただろ。
こんなに早く動かなくてもよかったのによー。
まあ、俺が長のところに行くなんて
とっても変な行動だし、そのほうがよかったんだけれどよ。
[そして伝えられる通信に音声メモのごとく呟く]
あー、今日ねえ。
あの後の経過を聞くに、行くフリじゃなくて
本当に何人か行きそうだしなー。
志乃は超行きそうだからなあ。
まあ、最後だしな。
いっぱい思い出作っておけばいい。
[惜しむ別れは、...にはないはず。]
ここなら見張ってても問題ないだろ。
そーゆー事で、俺はいったんここで様子を見るな。
あさの居るほうで
ダメだこいつ止めなきゃ!
ってやつがいたら教えてくれよ。
[そう連絡を送っておく]
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─ 鳩渓堂近くの空き地 ─
……楽しまなければ損、ですか。
[志乃の言葉をぽつり、と繰り返す。>>117 立ち去る彼女を見送ると、ふう、と小さく息を吐いた]
それでは、私もこれで。 ……はは……何というか、一度に色々と起きて、疲れてしまいましたし。 本のお礼には、また後ほど伺う事にしましょうか……。
[志乃の姿が見えなくなると、自分もこう言って、その場を辞す。 のんびりとした歩みは、途中で邸への道を反れ、神社へと向いた]
(164) 2011/08/15(Mon) 19時半頃
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─ 神社 ─
[祭り前の賑わいも、未だここには届かぬか。 静けさの中、は、と少し大きく息を吐き、木の幹にもたれかかる]
……あまり、強く引き止めるような事をしては、返って目立ってしまうかもしれませんね。 とはいうものの……妨げるような事には、なって欲しくはないのですが。
[小さな声で呟き、目を伏せる。小鳥が、案ずるようにぴぃ、と鳴いた]
ああ……大丈夫ですよ、紫苑。 無理をする心算は、ありません。
……無理をするような余力は、ありませんしねぇ。
[ほんの少し、自嘲を帯びた声で呟いて、目を閉じる。 そのまましばし、風の感触と、それが時折り運ぶざわめきを楽しんだ]
(165) 2011/08/15(Mon) 19時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 19時半頃
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─ 神社 ─
[しばし、思いを遠い過去へと馳せさせていたから、人が近づくのにはすぐに気づく事ができず。 呼びかけられて、は、と伏していた目を上げた。>>171]
……あれ……みつさん? 私は、大丈夫ですよ、ちょっと、考え事をしていただけですから。
[案ずる言葉に、向けるのは穏やかな笑み]
あなたの方こそ、大丈夫ですか? ……私が言うのもなんですが、ちゃんと休まないと、辛くなりますよ。
(173) 2011/08/15(Mon) 21時半頃
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……あ……そう、でしたか、それは失礼を。
[名の訂正に、謝罪と共に軽く頭下げ。>>180 小首を傾げての問いに、僅か、苦笑した]
大した事ではないのですよ……少し、昔を……ここに来る『以前』の事を、思い出していただけです。
[ここに来る『以前』、ここに来る事となった、契機。 村で知られている事情は、一つを除いて、全てが真実だから。 浮かぶ、苦いものは本心からのもの]
ん……まあ、心配ばかりされると、返って辛くなってしまうものですし。これ以上は言いませんよ。 でも、心が思うほどに、身体がついてこない、という事は良くありますから……それだけは、気をつけて。
(182) 2011/08/15(Mon) 22時頃
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[仕事も名前も好きではない、という言葉にふと思ったのは、以前感じた事──何か抱え込んで無理をしているのでは、という事だったが、今はそれには触れない。>>187 深く踏み込む事を忌避するのは、無意識の作用か]
ここに来る以前は……暮らしの上では、何一つ、不自由はありませんでしたよ。 けれど、どこか息苦しくて。 ……なんといいますか……居場所がない、とでも言えばいいのかな。
[大切にされてはいても、どこか腫れ物に触るように、或いは道具のように、扱われていた。 そこから抜け出したくて、ここに来て。 ここで、それまでとは違う、優しい接し方に触れたから、だから]
ですから……あの頃に戻りたい、とも。 あの場所に戻りたい、とも。
今は、思ってはいません。
[だからこそ、全ての関わりを断って、こうしてここにいるのだから、とは。 言葉としては決して紡がれぬ、心の内]
(190) 2011/08/15(Mon) 22時半頃
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明之進は、おみつが言葉を反芻する、その意を覚れず緩く首を傾ぐ。
2011/08/15(Mon) 22時半頃
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……似てる?
[ぽそりと零された言葉に、一つ、瞬く。>>194]
そう、思えるようになったのは、この村の人たちのお陰ですよ。 皆、優しくて温かくて。 ……辛い思いをしている人がいれば、何らかの形で、手を差し伸べようとする。 それでいて、見返りを求めているわけでもない。
……そんな人たちの居る場所だから……私は、ここで生きたい、って思ったんです。
[生じた疑問は一先ず、置いて。 悲しげな笑みに、穏やかな笑みを返した]
(198) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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……一度に全部は、無理でも。 ほんの少しずつでも、辛さの理由を、誰かに伝える事ができれば。 ……物凄く、楽になれるんですよ?
[自分でも、驚いたんですけどね、と。 語る言葉は、あくまで自身の事と位置づける。
何か抱えているのだとしても、付き合い浅い自分では、深く踏み込む事はできないから。 親しい者にそれを零す切欠にでもなれればよい、と。
抱え続ける事が苦しいと、今でも時折り思うからこそ。 そんな言葉を、付け加えていた]
(199) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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人が良すぎる、とは、よく言われますよ。
[いつも女中に言われている小言を、冗談めかした口調で言う。 空を見上げて視線を逸らす伊綱が語る言葉に、小さくちいさく息を吐いた。>>207]
伊綱さん。 『病は気から』……って、良くいいますよね。 治らない、と思い込むと、それを受けてますます悪くなる、と。
[間を置いて、口にした言葉は、やや突飛なものと思われたかも知れないが、構わずに先を続ける]
上手く言えないんですけれど、伊綱さんは、『物事は悪い方に向かうもの』と、思い込んでしまっているように見えます。 だから……なんて言えば、いいのかな。 せめて、『たまにいい事もある』くらいに思わないと。 自分の心に、押し潰されてしまうかも知れませんよ。
(224) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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……痛い事を、ちゃんと痛い、って伝えないと。 その内、痛みが痛みとわからなくなってしまいますから……。
[そこまでは静かな口調で言って、それから、ふう、と一つ息を吐く]
……すみません、何も知らぬくせに、偉そうな事を言って。 でも、なんだか、気になってしまって。
その子も、心配しているようですし、ね。
[言いながら、視線が向かうのは、抱えられた真白の兎]
(225) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[目を伏せる伊綱の心の内は知る由もなく。 唐突な、金平糖、という言葉の意味もやはりわからなくて、きょとん、と瞬いた]
心配……というか、お節介ですよ、ただの。 自分が、色々と抱えて周りを案じさせる事が多いものですから……気になってしまって。
[出来る限り、軽い口調でこう言うと、同意するように小鳥がぴぃ、と鳴いた]
難しく考える事は、ないと思いますよ。 感じたままに笑って、感じたままに喜んで。 ……それくらいでいいと思うんですよ、私は……。
[静かな口調でこう言って、ゆっくりと木の幹から身体を離す]
(248) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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……さて、私はそろそろ戻ります。 調子に乗って時間を過ごして、それで体調を崩したら、また外出禁止を言い渡されてしまう。 ……それでは、また。
[丁寧な礼をして、ゆっくりと歩き出し。 それからふと思いついて、少し離れた所で足を止めた]
ああ……お節介ついでというとなんですが、もう一つ。 伊綱さんは、もう少し、自分に優しくしてみてもいいと思いますよ。
[言葉と共に向けるのは、穏やかな笑み。 では、ともう一度、今度はやや軽めの一礼して、ゆっくりと歩き出す。 向かう先は、今度こそ、村外れの邸。**]
(249) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/08/16(Tue) 00時半頃
朝起きるのは頑張ってるって!
ちょーがんばってるって!
けれどよ、夜になってからは
こっちの世界の不思議調べてるから、どうしても寝るのが遅くなっちまうんだ!
って、言いたい。はぁ。
[団十郎に反論したいが出来ない。うぐぐ。]
しっかし、今のところこの辺に来た連中は
見に行ったりはしなさそうだなー。
きっと。
[たぶんそうに違いない]
それじゃあ、わりいな志乃。
ちょっくら祭りの手伝いしに行ってくれ。
[ぽちりと端末を弄り、志乃が役員になるように手はずを整える。
失敗しなければ、明日には志乃は役員に任命されているだろう]
…――――
勝君、夜中にそんな事してるんだ
課題、終わってないんだね?
[通信機から漏れて来た言葉に、とっさに反応してしまった]
だめだよ、ちゃんとやらなきゃ
びびび、びっくりしたあ。
今のは不意打ち過ぎるぞ!
うちのあっちのせんこーみたいな真似しないでくれよー。
[どうやら驚かすのが好きな先生がついていたようだ]
まあ、レポートはさっぱりなんだよなー。
楽しかったです!いいところでした!
で終わればいいんだけどなー。
[二行に増えていた。素晴らしい進歩であった]
びっくりする、かなぁ?
喋ったのは、勝君なのに
[凄く不思議そうに、私は首をかしげそうになったけれど
通信機だから、表情は伝わらない事を思い出した]
レポート、私は書いた
テーマは「科学は人を本当に豊かにしたのか」
ちゃんと書かないと、落第しちゃうよ?
ここで来るとは思ってなかったから、ものすごくびっくりしたんだよ。
確かに、通信オフにしてなかったのは俺だけどよ。
[そういえば切ってなかった。
まあ、今まで向こうの話が出来なかったから
その話が出来るのが、ものすごく久々で嬉しい]
うっ。
どうだったのか質問してくれれば、答えられるんだけれど…。
[けれど、痛いところを突かれて
声がみるみる小さくなっていった]
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