人狼議事


266 冷たい校舎村7

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視点:


【人】 俺に気がある ヨーコ

 

        [ 綺麗な青空を見た ]

 

(63) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──目覚め──

[ 自室のベッドから見える窓の外は薄暗い。

  時間の感覚がまるでなくて、
  長いこと眠っていたような気もするし
  全く眠っていないような気もする ]


  ──────


[ 思案すること49秒くらい。
  窓の外は青空でもないし、大雪でもない。
  ガラスの破片で付いた傷もない。

  ただ、泣き腫らしたように瞼がひりついた ]
 

(64) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

         ただいま …………

 

(65) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 帰ってきたって理解して ぽそり、呟いた。
  冷えた空気に私の声だけが溶ける。

  
            ──── 違う


  こんなこと、1人で言うものじゃない。

  服を着替えてコートを羽織って家を出ると
  東の空がほんのり色付きはじめていた ]
 

(66) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ どこに行けばいいのかな、大きな病院かな、
  無計画だった私は一度立ち止まって携帯を開く。

  届いていたメッセージは2通。

  1つは養くんの居場所を知らせるもの。

  遡ったけどあのときのメールはどこにもない。
  良かった。最後の挨拶は、要らない ]
 
 

(67) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  急がなきゃ …………


[ 私は言わなきゃいけない。
  直接、伝えなきゃいけない。


  沢山の ただいま と おかえり を。


  だから胸が締め付けられるもう1通のメールは
  今は見てみないフリ ]
 

(68) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

      「 今夜19時 いつもの場所で 」 **

 

(69) papico 2019/06/18(Tue) 21時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 病院までの道は人も車もほとんどなくて静か。
  夢中で早足になっていたけど、
  もしやバスに乗るべきだった?
  いや、この時間はバスも走ってないかも。

  運動はからっきしだけど、走るの平気。
  信号で立ち止まると一気に身体が火照る。

  それから、握り締めたままのスマホが震えて
  ビクッと震える。見るのが、怖い。

  恐る恐る画面を見る。名前は表示されない。


  何故なら相手の連絡先を消していたから。 ]
 

(82) papico 2019/06/18(Tue) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ だけどアドレスには覚えがあるし、
  内容を読めば名前がなくとも差出人は分かる。


  消さずにいてくれたんだ。


  …………彼にとっては消すほどでも、ないのか ]
 

(83) papico 2019/06/18(Tue) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

___________________

To:高本悟

うん。帰って来たよ。
私も病院に向かってる。
___________________

(84) papico 2019/06/18(Tue) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 短いメールを返して再び足は病院へ。

  辿り着いた病院、
  壁に凭れ掛かる彼を見つけたら
  最初の「おかえり」を言おうかな。

  1件連絡先が増えたスマホを握って ]*

  

(85) papico 2019/06/18(Tue) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──病院──

[         最初の おかえり と
          最初の ただいま を


  眉を下げて口角を持ち上げる。

  
  ─── ああ 本当に私、帰ってきたんだ ]
 

(163) papico 2019/06/19(Wed) 18時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ それから、養くんが意識を取り戻したって聞く ]


  良かった ……
  ちゃんと一緒に、帰ってくれたんだね。


  良かった …………
  途中で迷子にでもなってたらどうしようって……


[ 真っ直ぐこっちを向く彼の服の袖をぎゅっと掴んで
  彼には顔を見せないように俯いて
  しばらくの間、乾いた地面を濡らした ]
 

  

(164) papico 2019/06/19(Wed) 18時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 差し出されたコーヒー缶を受け取って顔を上げる。

  いつの間か冷え始めた指先がピリッとして
  すぐにじんわりと温める ]
 

  うん………私も話したいことあるし。


[ 意識が戻ったばかりなら今はまだ養くんには
  会えないかもしれない。
  少し落ち着きたかったら座ろっかって
  近くのベンチを指差した ]**
 

(165) papico 2019/06/19(Wed) 18時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ どうして袖を引っ張ってしまったのか
  その時は無意識だったけど、
  きっと、1人では立ってられなかったんだと思う

  ベンチに並んで握り締めた缶コーヒーを開けると
  カコッという音が人気のない朝の空気に響いた ]


  ……………………


[ 何をどう話そうって、お互い目は合わせず
  自動販売機とか地面とか見つめていると
  先に口火を切ったのは彼の方だった ]
 

(339) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ──────


[ 彼が何を言ってるのか 頭が追い付かない ]

 

(340) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

        [ あのときと同じ台詞>>0:141 ]

 

(341) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

          [ ──── とくん ]


 

[ あのときみたいに跳ねる鼓動に問いかけて


  私は ……──── ]

 

(342) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ


 

    ……………… 付き合わないよ。

 

(343) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 手元の缶コーヒーに目を落としたまま続ける ]


  何も求めてないって言ったでしょ?

  それに ………… 
  ちゃんと「ごめん」って振られてるし。


[ 付き合ってほしいなんて告白をしたつもりはないし
  あれが彼の返事だったと思う>>2:527 ]
 

(344) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  私は馬鹿だよ。普通の人間だよ。
  高本くんが興味ない人種だよ。


[ 行いを思い返して改める ]


  …………いや、普通以下かな。

  それとも、あれ? 
  私が本当に価値のない人間に成り下がったから
  一緒にいてくれるの?


[ 冷たい校舎で聞いたどこまでも傲慢で上からな
  呪いの言葉を差し返す>>2:416 ]
 

(345) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  高本くんが何か抱えてて、
  助けられるのなら、私は助けたい。


[ 今はきっと隠れてる煙草跡。

  傷付けられている時だけ忘れられる

  それくらいに嫌なこともあって、
  そのうえ彼は傷付いている。

  放ってなんておけるわけがなかった ]


  だけど、 
 

(346) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ



  私は、きっと
  高本くんが思っているような女じゃないよ。


[ また、彼の言葉を借りて>>2:313 ]**
 

(347) papico 2019/06/20(Thu) 08時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 告白を断って、「やるなあ」って言われるとか
  他の人じゃ絶対あり得ない気がする。

  まぁ他の人に告白された記憶はないのだけど ]


  一緒にいなくていいって言ってるのに。


[ 相変わらずの上からだなぁって、
  私ももう、苦く笑うしかない。

  そのうえ「お前以下」って続くとか
  なんで私この人好きなんだろう?
  って思わず自分で自分に問いたくなる ]
 

(379) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ だけど、その続きを私は黙って聞く ]


  ……………………


[ 進学校 受験戦争 良い大学

  ずっと、捕らわれていた言葉たちの羅列 ]
 

(380) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
  [ 彼が大学へ進まないことは
    あのときなんとなく、分かってた>>5:211

    だけどそこに秘めた胸の内までは
    私は気付けていなかった ]
 

(381) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 最後まで聞き終えた私の右手は缶コーヒーから
  離れて勢いよく彼の左頬へと向かう

  5本の指をしっかり開いたまま
  パンって触れると、そのままそこに留まる ]
 

  …………甘ったれてる。


[ ムカついたら叩いていいって言われた>>5:-99
  思いっきり叩きたかったのに、叩ききれない ]
 

(382) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
 
  ────── じゃあ …………

 

(383) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

  

  私と一緒に 落ちてくれる ?

 

(384) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

  

  どこまでも どこまでも 堕ちてくれる ?

 

(385) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 彼の頬に手をあてたまま、
  真っ直ぐに問い掛ける ]


  私はそれなりに良い大学にも入れないし
  キラキラした青春も送れない。
  
  明るい未来なんて描けなくて、
  地獄に堕ちるだけだよ。

 
  それなら一緒にいて安心できるの?
  だから私と付き合いたいの?


[ やっぱり歪んでるよね、

  ほんとに どうしようもなく ]
 

(386) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ……………


  それなら、 道連れになってよ。
  私の道連れになってよ…………

 
[ 頬にあてた右手をそのままぎゅっとグーに握る。

  私からすれば実家を継げる未来があることが
  羨ましくてたまらないなんて、

  ……………………言えなかった ]
 

(387) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  好きだよ、高本くん。

  カーストとか面倒くさいものは嫌いだけど、
  私からすると高本くんはいつも上の方で
  キラキラしてるよ。

  優等生とか成績とか大学とか全部無視して、
  歪んでて、最高に性格悪いの足しても、
  ぜんぶ、高本くんが好きだよ。


  ………………だから

 

(388) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
 
  私じゃ、ダメだよ。


  ──── もっといい女の子、探して


[ 小さく手を震わせて、
  あの時みたいに告げる>>2:414 ]
 

(389) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

   [ だって私は、あの男から逃げられない ]**

  

(390) papico 2019/06/20(Thu) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ────── っ


[ 彼に触れていた手首を引っ張られ
  ぐいっと距離が近付けばそのまま抱きしめられる

  その腕が優しいのは ずっと変わらない ]


  ちょっ……と、日本語分からないの……?


[ 他の子探してって、言ってるのに ]
 

(546) papico 2019/06/21(Fri) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ


 

  …………………… 不服。

 

(547) papico 2019/06/21(Fri) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  そんなこと言われて頷くの、すっごい不服。


[ 頬をぷくりと膨らませて
  どこまでも上から目線の彼を見上げる。

  私にも富士山くらいの…………嘘、
  学校の裏山くらいのプライドはあるんだから ]
 

(548) papico 2019/06/21(Fri) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ


 

  …………本当に性格悪いんだから
  私くらいがお似合いかもね?


[ ふふっ、て笑うけど もう一度深く考える ]
 

(549) papico 2019/06/21(Fri) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  [ 心も身体も汚れてしまった私が
    誰かと付き合うなんて
    どうしても許されない気がしてしまうの

    いくら悔いても 時間は巻き戻らない ]

 

(550) papico 2019/06/21(Fri) 20時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  もし本当に、高本くんが
  どんな私でも受け入れてくれるなら───


  …………待っててほしい。

 

(551) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ



  今夜全部、終わらせてくるから。


[ 決意を固めて眸を揺らす。
  彼はなんて答えただろう?

  答えがなんだったとしても、
  今はきっと面会できない病室、
  あー……部屋がどこかも分からないけど…

  なんとなくの方向を見上げて目を閉じて、
  あの時の養くんを思い浮かべる>>4:186 ]
  

(552) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

      [ 次に会う時は
        前を向いて生きれる道
        見つけたって言えるかな ]*

 

(553) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──19:00──

[ あの男から与えられたワンピースは着ずに
  私は制服姿のまま、いつもの場所に立っていた。

  染み付いた汚れは落ちてくれない
  だけど これ以上堕ちてしまえば、
  次に世界を閉じてしまうのは私かもしれない

  繁華街の中心から裏道に入った角。
  格好が格好なのでいつもより
  通り行く人からの視線を感じる。

  目が合わないように地面を見つめた次の瞬間
  

            鈍い衝撃が はしる ]
 

(554) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

          ──────

 

(555) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 一瞬視界が暗くなって
  声も出ない痛みにしゃがみ込む。

  刺されたんだと理解したのは、
  振り向いた先に赤く染まったナイフを持った
  あの男が立っていたから ]
 

(556) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  せん………せ、い………


[ 頭が回らない。
  もう終わりにしたいって
  それだけ伝えにきた筈だったのに。


      「お前がやったんだろ」
      「殺してやる!!」


  血相を変えて喚き散らす言葉は
  私には分からなかったけど
  通行人に押さえられて警察に連れていかれる男を
  救急車に乗せられながら朦朧と見つめた ]
 

(557) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

    [ バチが、当たったのかな ─── ]*

 

(558) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──それから──

[ 背中を刺されていたらしい。
  病院に運ばれた私はすぐに手術を受けて
  今はベッドの上に転がっている。
  幸いにも傷は深くなかった。

  落ち着いた頃には警察や学校関係者が
  順番に何度も話を聞きにきた。
  私はそれにほとんど本当のことを答えた。

  繰り返し問われた音声データの相手は
  私じゃないと簡単に証明された。

  元々容疑がかかっていた状態で
  騒ぎを起こした男は現行犯逮捕され、
  完全に言い逃れできなくなった ]
 

(559) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[      ──── ぜんぶ 終わったんだ



  白い病室の天井を見上げて
  悪夢のような日々を思い返す ]

 

(560) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

   [ 私も 覚悟決めないと ── ]**
 

(561) papico 2019/06/21(Fri) 20時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──病室──

[ ノックの音に入口の方を向く。
  笑みを向ける彼の手には花束。

  綺麗。

  赤い花が様になるななんて、
  花瓶に活ける姿を見て思った ]

 
  …………へへ、やっちゃった。


[ 心配かけてしまったことにごめんねって謝って
  大したことないんだよって笑う ]
 

(667) papico 2019/06/22(Sat) 11時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  そうだよね、養くんのお見舞い行くどころか
  私が入院してるとか、笑えないよね。


[ 自由に動けないのはきっと私も養くんもだ、
  同じ病院にいても顔は合わせられない ]


  早く養くんの元気な姿、見なきゃな…………

 

(668) papico 2019/06/22(Sat) 11時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ……………………

 

(669) papico 2019/06/22(Sat) 11時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 問いかけに少し沈黙して、口を開く ]
 

  どうかな。

  こんな風になる筈じゃなかったけど、、
  自業自得に変わりはないし。


[ 彼はどこまで知ってるのかな

  彼には知られたくなくて、だけど
  黙ったまま傍にはいられなくて ]
 

(670) papico 2019/06/22(Sat) 11時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  どう聞いてるか知らないけど、
  多分、噂の半分くらいは本当じゃないかな。


[ 学校の先生に刺された事実は
  事件としてニュースになっただろうし
  事件場所が場所だけに、あることないこと
  噂話はひとり歩きしているのだろう ]
 
 

(671) papico 2019/06/22(Sat) 12時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ………… 幻滅 した?


[ あの日のことで彼が彼を責める必要は皆無だけど
  罪悪感があれば側にいてくれるかな
  なんて考えた私は、やっぱり性格、悪いね。

  何もかも、落ちるとこまで落ちたみたい ]**
 
 

(672) papico 2019/06/22(Sat) 12時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 半分開き直って、半分怯えてた。

  過ぎた事実は変わらないけれど
  彼にはまだ、背伸びしたくなる部分もある。
  学校の裏山程度にね。

  相変わらず傲慢に笑う彼のこと、
  いつからこんな風に見てたのかな。 ]
 

(806) papico 2019/06/23(Sun) 00時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
    [ 初めて人から付き合おうと言われて
      ただ舞い上がっていた。

      なんでもそつなくこなしてスマートで
      全てが完璧な彼という幻想に溺れ
      2人ともハリボテだったあの頃は
      恋心すら置いてきぼりだった ]
 

(807) papico 2019/06/23(Sun) 00時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
    [ 冷たい校舎で知ったのは
      裏面じゃなく、誰もが備える人間らしさ

      彼の強さも弱さも 優しさも身勝手さも
      輝かしさも傲慢さも 全部ひっくるめて、
      彼という名の磁石に吸い寄せられた ]
 

(808) papico 2019/06/23(Sun) 00時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ─── 私ね、大学に行こうと思うの。


  今はまだ卒業できるかも分かんないけど。
  今年は無理でも、頑張って来年には。

  やっぱり私には努力しか取り柄ないから。


[ 窓から入る隙間風が赤のガーベラを揺らす。
  あの花には前を向けるような意味があったっけ ]
 

(809) papico 2019/06/23(Sun) 00時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
 
  高本くんを置いていくためじゃないよ

  高本くんとこの先も並んでいくためだよ

 

(810) papico 2019/06/23(Sun) 00時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 差し出された手を取って微笑む。
  今度はもう間違えないように、ぎゅっと ]


      ホント 物好き。


          [ 貴方も、私も ]**
 

(811) papico 2019/06/23(Sun) 01時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

──お見舞い──


  ──── 彩華。


[ ノックの音の後、響いてくる
  変わらない声に私は心から安心した ]


  彩華だぁ。ホンモノの彩華だぁ。


[ 最後に会ったのは無機物の彼女だった。
  心配する側とされる側は入れ替わり、
  彼女がしていたみたいに
  天井向いて横たわっていた私は、
  大丈夫だよ、って微笑んで頷く ]
 

(876) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
  ケーキありがとう。
  せっかくだから一緒に食べようよ。
  お茶しかないけど……
  冷蔵庫からペットボトル出してくれない?


[ ゆっくりなら起き上がれるかな。
  手に届く場所にある紙コップを並べながら
  彼女の問い掛けに答える ]


  えー……なんだったかな。
  忘れちゃった。
 

(877) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ あの日2人で見上げた星の空は作り物だったけど
  きっともう二度と見ることのできない特別なもの。


  高校3年間ってきっと、そういうものの積み重ね。


  その大事さ尊さに気付くのは
  いつだって過ぎ去ってからなんだろうな ]
 

(878) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  彩華は、なんで私と居てくれるの?

 

(879) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

  ………… ごめん、変なこと聞いた。

 

(880) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

  
  私、別に面白くないし友達も多くないし、
  勉強くらいしかずっと取り柄がなくて。

  彩華が私のこと頼ってくれるの、嬉しかった。
  こんな私を必要にしてくれる人がいるんだって。
  
  彩華のために字を綺麗めに書こうとしたり、
  なるべく分かりやすくまとめたり、
  よく見られたくて頑張ってた。


  だけど本当は
  頼りにしてたのは私の方だったんだ。

  彩華の明るい声が、笑顔が、いつだって
  真っ暗に住んでた私を引っ張ってくれてた。
  

(881) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 挙げ句の果てに裏でしてたこと
  彼女も知ってるだろうのに

  今、こうして
  いつもの顔で会いにきてくれてる 友達 ]
 
 

(882) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 誰にも救いを求められなくて呼吸できなかった。

  今更だけど、本当はもっと早く私は
  手を伸ばせばよかったのかもしれない


  特別な友達。


  彼女がどう思っていたとしても私にとっては

  親友 と呼びたいものだった  ]
 
 

(883) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 


  ………… ああ、なんか恥ずかしい。
  こういうの、くすぐったいからやめやめ。

  ケーキ、いただきます!


[ 手を合わせてプラスチックのフォークを伸ばす。
  口に広がるチョコレート甘さとほろ苦さは
  まるで今の私たちみたい ] **
 
 
 

(884) papico 2019/06/23(Sun) 17時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 桜の蕾が膨らむ季節>>925

  苦楽を共にした仲間たちが大きく返事をする
  今日という当たり前で特別なその日 ]
 

(996) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 七月 葉子の名前が呼ばれることはなかった ]

 

(997) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

  
[ ずっと同じだと思っていた頃から時は流れて
  そうじゃないことに沢山気付いていった。

  性別が違う。生まれ育った環境が違う。
  家族構成が違う。持って生まれた能力が違う。
  色んなものの優劣に気付いていく。
  誰かと比べ、線引きをしていく。 ]
 

(998) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 日々に息苦しさを感じる人がいる
  進みたい道に進めない人がいる

  依存しなければ生きられない人がいる
  依存され続けて生きてきた人がいる

  生まれもった性質や環境に戸惑い
  がんじがらめで動けなくなったり
  道を見つけたり見失ったり
  間違った方向へ進んだり

  私たちは全然同じじゃなかった ]
 

(999) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 全然 同じなんかじゃなかった ]

 

(1000) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 退院して戻った学校は私にとって決して
  居心地のいい場所ではなかった。

  もともと卒業の認定すら怪しかった私は
  いくつかの選択肢を提示されて悩んだ末、
  中退して高卒認定を目指す道を選んだ。

  みんなと一緒に卒業できないのは残念だけど
  大切な人との繋がりは紙切れ一枚ではないし、
  同じ服を着て写る集合写真だけでもない ]
 
 

(1001) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 努力では解決できない問題も世の中には沢山ある

  数字ばかりにこだわっていた私が初めて選んだ
  戦わない選択 ]

 

(1002) papico 2019/06/23(Sun) 23時半頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 一緒に卒業できなくたって私には、
  チョコレートケーキのプレートを
  食べていいよって譲ってくれる親友と
  どうしようもなく人間らしい傲慢な恋人と
  辛くてもとりあえず生きてみようって
  約束した人がいる それでいいでしょう? ]
 

(1003) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 誰しも抱えてる生きづらさ
  向き合う道も向き合わない道もあっていい

  私たちは同じじゃないから
  必ずしも同じみちは選べない

  だけどきっと 道はいつだってひとつじゃない ]
 
 

(1004) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 21歳。
  講義は午前中だけだったその日
  時々はお蕎麦も食べたいな、なんて
  うどんを啜りながらメッセージを受け取る ]
 

  ふふ、夢幻病棟。懐かしいな。


[ このメッセージが届いたならきっと
  「怖くても大丈夫」
  って思えるようになってるのかな>>4:221

  答え合わせは、直接会ってからにしよう ]
 

(1005) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 
[ 返信を打とうとして思い出したのは
  夢まぼろしの世界でのメール>>1:1

  あのメールには返信できなかったけど、
  そういえばずるいよね、
  1人だけ言い逃げしちゃって ]
 

(1006) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ 私だって、好きだし ]

 

(1007) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

【人】 俺に気がある ヨーコ

 

[ どこかで聞こえるチャイムは
  今もたえず 時を刻み続けている ]**

 

(1008) papico 2019/06/24(Mon) 00時頃

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