29 Sixth Heaven
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
[夢を見る。
まだ、任に就くこともなく
笑っていた友人の夢。
だが、気づけば遠ざかり
閉ざされたモニタの向こう側に笑みのないかれがいる。
叫んでも声は届かない。
モニタの向こうには
コリーンが、トニーが、
先程向かったチャールズが、ベネットが―――居る、夢。]
「どちらの世界で生きるか、
ではありませんの?」
[パピヨンのこえ。]
「結論、出しました」
[フィリップの声。
泣いている子供がいる。
知るはずのない、巻き毛の少女。]
[泣いている少女が
こちらを見た。
―――あれは、ヘンリエッタだ。
何故か、確信がある。
瞬きの後、己の傍らにペラジーが居ることに気づく]
あ、――――
[少女の口が動く。
何か、謂っている。
聞こえない。]
な、に―――――
[聞こえない。
歩み寄ろうとすれば
―――ぱん
と
ひどく乾いた音がして
少女の体はどさり、倒れる。
光なくした眸がスティーブンを映した。
薄く、笑っているようにも見えるそれ。]
―――あ、
[呆然。
がくり、膝を折る。
ペラジーは、動かない。]
[少女の背後にひとつの影。
見上げる前に気づく]
ギル…―――
[27歳で死に、止まったままの記憶の中のかれがいる。
わらっていなかった。
ひどく思い詰めたような顔。
手には、銃を持って。]
ギル、やめろ
[愛称、もう長らく呼んでいない。
止める。止まらない。
彼は銃口をこめかみにあてる。]
やめろ、
[止めようと動こうとするのに、体は言うことを聞かない。]
[手を伸ばして、
止めたい、止めなければ、どうして死ななければならない。だめだ。いくな。ギル。]
「スティーブ。…俺は」
[引き金を]
や、
[弾く]
やめろおぉぉぉ!!!!
例えば此れで
私が死んだら
お前は怒るだろうか。
呆れるだろうか。
軽蔑するだろうか。
…ギル。
システムに関わってしまった者、
その、末路を知って
同じ立場になった今
私は己の管理する器であるペラジーも
…他の器も接続させたくないと
そう思う。
思うけれど、
――…、 …――
私の隣には
私の「管理」すべき「器」の青年がいる。
お前と同じ立場に立って。
あの時。
お前は、どうしていたのだろうか。
彼らの正義。彼らの主張。同じように、
きっとぶつかったのだろう。
何が正しいだなどと いえるはずがない――
――survival lottery
「人を殺してそれより多くの人を助けるのは
よいことだろうか?」
哲学者が探す、答えの出ない問いかけに
未だに私たちは答えを出せないでいる。
答えではなく選び取るだけ。
ギルバートの出した答えは。
辿りつく先が、己の死だった。
私は、
止められなかった。
此処に来てからも
トニーも、ミスター・チャールズも。
今の世界を壊して
そうして、
次へと、いければ いい のに。
約束も
ある。 ――チャールズの妻子、
その、安全――さえ――脅かす
ような 私の、
決断、は
[重ねたのは]
どうか己の選択を
意志を
もって
大切に
生きて
ならば私はアンテノーラだろうかな…
[それは、祖国に対する、裏切り。
即ち、地上への。]
それでも、私は。
願っている。
願って。
約束も、あるのだ。
あの、聖書を。渡さなければ。彼の、妻子に。
お前は、
笑うだろうか。呆れるだろうか。
軽蔑するだろうか。
…ギルバート。
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る