249 【誰歓突発RP】君と、夏の終わり
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- 神社への道>>3:74 -
! みっ …そこな青年よ!
[記憶の中の池田像をフルに思い出して 気だるげに歩くその後ろ姿に声を掛けた。 既に中身が分かっているが故に「源さん」と言いかけたのはご愛嬌。
タタタ、と駆け寄る足が軽いのは 鍛えに鍛えられた彼女の脚力のおかげ… だけではなかったような。**]
(9) matsuko 2018/08/31(Fri) 01時頃
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[首を傾げながら笑う彼は確かに河野なのに、纏う雰囲気は常よりも柔らかく。>>10 中身の名を呼ばれているのに池田の名前を呼ばせる趣味は無いから]
あ、常世で…
[とお願いしといた。
まだまだ日差しは強いけれど、 少しずつ陽が落ちるのがはやくなって、 あれだけ五月蠅かったアブラゼミやミンミンゼミはヒグラシにとって代わられて、 時折吹く風が涼やかになって。
もうそこまで秋はきているのだなと思うと、時の流れの速さと高校時代の残り時間に胸がきゅっとなる。
先日のお祭りの名残がそこここに残る境内を抜け、源と共に花火を見た場所へ。 彼女も同じことを考えていたらしい。>>12 レンズ越しに覗いてくる仕草は源のそれだのに、見た目も視線の高さも河野というチグハグ感には、やはりまだ慣れない。]
(19) matsuko 2018/08/31(Fri) 02時半頃
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[歩調を合わせてくれているのだって、コンパスの違いは如何したってしょうがないのだけど。…なんだか。 それが悔しいって感情だってことは、流石にわかった。
到着したその場所に、御松里と少女の姿は既に無く。 血祭りにあげられた神社の息子のことも 日本刀を振り回した乙女のことも 結局知ることは無いまま。
さわさわと木々が揺らめくのを、 二人ぼんやりと見上げた。
口を開いたのは、河野からだった。]
(20) matsuko 2018/08/31(Fri) 03時頃
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[問われているのはきっと、花火が打ちあがった時のこと。
すう、と息を吸って、瞬きを二回。
池田の身体に入って二日、もう元の身体には戻れないかもしれないという不安に襲われてから、段々と己の中で固まったもの。 それを今、吐き出して良いものか数瞬考えて。]
源さんと、星を見に行きたいって言ったんだ
[響く声は女子のもの。間違いなく池田夏海のもの。 だから、どれくらい「常世碧」の想いとして伝わるか、疑問ではあったけど] 源さんが俺を誘ってくれたのは 俺に好きなものっていうか… 熱中できるものがないって思ったからだよね
[弁当屋でのやりとり。 朧げだけど、それでも忘れ得ぬ思い出。]
(21) matsuko 2018/08/31(Fri) 03時半頃
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きっかけをくれようとしたんでしょ?
[最初は、そうなのかな?ってくらいの想像だったけど、あの日からずっと源若菜を観察し続けて、祭りの日に話をしてみて、今ではほぼ確信に近いそれ。
返ってくる答えが違うでも、そうだでも ありがとう、と礼を述べて。]
でもね 俺 やりたいこと、見つかった気がするんだ
このままだと多分、地元の大学出て 親の口利きとかで公務員になって 見合いとかしながら独身のプロになってくと思う …それでもいっかって、思ってたんだけど
[自分の事をこんなに話したのは中学以来かもしれない。曙星にすら思春期を迎えてからはあまり話をしなくなっていたから。(あと自分は聞き役に回る事の方が多かった。)]
(22) matsuko 2018/08/31(Fri) 03時半頃
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もとの身体に戻れたら 一番に言いに行くから
[それまで待って欲しい、と。
別に答えをせがまれている訳でも無いのに 一方的に取り付ける。
自分が、源に言いたいのだ。 否、源でなくてはいけないのだ。
それだけ伝えたら、当初の目的通り こうなってしまった原因を探ってみたけど まさか諸々解決済み>>3:32とはやはり知らぬまま 大した収穫を得られなかったと肩を落として帰路に就いた。]
(23) matsuko 2018/08/31(Fri) 03時半頃
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- 翌朝 - [アラームの音で目を覚ます。 開けた視界には見慣れた天井と照明器具。 焦点の合わぬそれに、もしやと飛び起きれば、そこは物で溢れかえった池田の部屋ではなく、驚く程なにもない自分の部屋だった。
首に感じる髪の毛もなければ、小さな胸のふくらみもない。極めつけに視界がすこぶる悪い!]
…戻れた…
[なんで?どうして?という疑問よりも先に、飛び出す勢いで身支度を始める。この時間ならまだ店に、もとい家にいるはずだと、彼女もまた戻っている確証も無いのに会う気満々で。
けれど出かけ際。 呼び止める両親から告げられた事実に言葉を失った。 結局、これからの事を話し合って朝の時間はつぶれてしまって。
自分はただ、二人の話に頷くだけだった。**]
(24) matsuko 2018/08/31(Fri) 04時頃
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[「待ってるね」>>33と。 そう言ってくれた彼女は、 どんな気持ちだったんだろう。
それが無性に気になってしょうがないのは、 ひとの中に入り、その生活の一部を覗き見て 「他人」というものに興味を持ったからか。
それとも、 まだ正体の掴めないこの感情のせいなのか。
礼を述べた時の彼女の瞳は、明らかに 「いつの間に」と問うていた。>>32
いつの間に。自分でもそう思うけれど、 もしかしたらとうの昔に その答えは導き出されていたのかもしれない。
だって少なくとも。 彼女の存在はずっと自分の中にあったのだから。]
(63) matsuko 2018/09/02(Sun) 02時半頃
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[弁当屋への道を歩く。
見上げた空は夏空よりは高く、青く、 細くたなびく飛行機雲はどこまでも遠く伸びていく。
頭の中、蘇るのは 「叔父さんが亡くなった」という父の言葉。 叔母さんが癌で亡くなってから、わずか四年のことだった。
叔父さんのところには、小学六年生の息子がいる。 高校に上がる前は、親戚で集まるとよく相手をしていた。
その子を、うちが引き取ることになったらしい。 つまりこの歳にして弟ができるという。
身体の入れ替わりなんていう不可思議な体験をしていてなんだけれど、此方の方がよっぽど衝撃がでかいなんて、我ながらどうかしてると思う。]
(64) matsuko 2018/09/02(Sun) 03時頃
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[そのまま、このタイミングしかないと思って これからの進路のことと 「やりたいこと」の話をした。
あまり緊張とかしない質なのに 話し終わった後、息が上がってることに気付いて驚いた。 あと手汗もすごかった。
両親は当然ながら驚いていたけれど なにに対しても興味や情熱や拘りを見せない自分を 不安に思っていたらしくむしろ安心したといわれた。
普段何も言ってこないふたりだけど ちゃんと見守ってくれていたんだとわかって 目頭が熱くなった。]
(65) matsuko 2018/09/02(Sun) 03時半頃
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[コレガ…ココロ…コレガ…アイ… とか呟いてたら、いつのまにか「みなもと」の店先まで到着していた。
時刻は昼前。 弁当屋はちょうど戦時中であった。 うろうろ、うろうろと 通りを挟んだところで遠巻きに様子を窺う。 傍からみたらどう見ても不審者だけど 今はそんなこと構ってる暇は無かった。
店の外までおばさんと源の声がしてくる。 ガードレールにもたれかかりながら、この声が聴けるのもあと少しなんだなと思うと、 こみ上げてくるものがあった。
やがて。 人だかりが消え、一段落ついたろうかというころ]
こんにちは
[と店の敷居を跨いだ。]
(66) matsuko 2018/09/02(Sun) 04時頃
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[おばさんはそこにいただろうか。 …いるか。あたりまえか。
一瞬迷う。 彼女を外へ連れ出すべきか、否か。
けれど、口を開いた時にはそんな考えも吹き飛んで]
俺を、婿養子にしませんか
[と、口走っていた。]
(67) matsuko 2018/09/02(Sun) 04時頃
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俺は、「みなもと」の弁当が好きです 源…あ。 わ、若菜さん…が星のこと好きなの、知ってるし それは凄く素敵なことだと思って
[カチャ、と左手でフレームを直す。 羞恥心っていうのは遅れてくるんですね。]
もし、若菜さんがそっちの道に行って ここがなくなっちゃうと 俺が困るので…その 源さんは、好きなことをやったらいいと思う
[最後の方は二つの眼鏡越しに彼女の瞳を見据えて。 うまく伝わったか、不安になりながらそれでも逸らさずに全部、言い切った。
「従業員になりたい」でいいじゃないかなんて突っ込みは、恐らく誰も入れなかったろう。**]
(68) matsuko 2018/09/02(Sun) 04時頃
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[彼女の唇が動くのを、 判決を言い渡される罪人のような心地で見つめる。
もし、お断りしますと言われてしまったら いや普通に考えて断られる確率の方が高いのだけど ―――どうしよう?
お弁当を買ってそのまま帰る? いやいや、その時はここで働かせてくださいと頭を下げ…あれ?なんだこれ、どこかで…
というか、一番最初に考えておくべきことだったんじゃなかろうか、などと。
彼女の答えを聞くまでの数瞬間。 恐ろしく長く感じたその数秒間に 頭の中は嫌な想像ばかりが巡る巡る。]
(82) matsuko 2018/09/02(Sun) 20時頃
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[気が付いたら彼女に手首を引かれていた。
掴まれた部分が熱くて、 肩口で切りそろえられた髪がサラサラ揺れるのに 馬鹿みたいに釘付けになってた。
ふと、彼女が止まるから、何事かと顔を傾げたら 徐に掴んだ手を離されて。
ああ、もう終わりかと名残惜しさにもがいた指は やわらかい指先に絡め取られた。
合わさった掌から伝わる熱が、 きつく胸を締め付ける。]
(83) matsuko 2018/09/02(Sun) 20時半頃
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[好きなものは何かと訊いて 考えるきっかけをくれたひと。
ぼんやりとしかない将来に カタチをくれたひと。
「好きなタイプは?」と訊かれた時、 冗談から入った回答だったけど。 料理上手な人と七海に言い替えられて頭を過ったのはたしかに彼女の顔だった。
天体観測の約束をずっと覚えていたのも 答えを先延ばしにしたのも 全部。]
(84) matsuko 2018/09/02(Sun) 21時頃
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[「婿養子」という結論に辿り着いた時 びっくりするほどしっくりきてしまった。
さっきから何度も何度も脳内でリフレインしている彼女の答え>>70に、知らず知らず頬が緩む。 隣町でプラネタリウムの解説員をしたいという彼女の夢は、とても彼女らしくて素晴らしい。 その為の方法をちゃんと考えてるところも。
うん、うん、と相槌をうつ顔は、きっと親にすら見せたこと無いほどにだらしなく蕩けていたと思う。
穏やかな笑顔じゃなくてころころと表情の変わる 彼女の姿も珍しいから、なお目が離せない。
そこでまさか 此方のことを訊かれるとは思わなくて、 え。と一瞬面食らってしまったけど]
んー まずは花婿修行…かな
[いつ何時もユーモアを欠かしてはならないと心の師匠が言ってた。]
(87) matsuko 2018/09/02(Sun) 22時頃
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…えっと
お店の手伝いをしたいから 調理師免許とか管理栄養士とか そういうの取れたらいいなって思う
[大学には行っておいた方が良いと思うけれどと 自分なりにざっくり調べた知識を披露して、それから]
ん゛ん゛っ あの 改めて言うのも、なんですが
源若菜さん 俺と、け 結婚を前提に ちゅきあっ 付き合ってください
[噛んだ。終わった。*]
(99) matsuko 2018/09/02(Sun) 23時頃
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おはよう天地。
戻っていたね。
あのね、突然だけど……
ロードレースの大会の日。
教えてもらうことってできる?
応援に行きたいんだ。
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[大学に行くにしても行かないにしても 「みなもと」では働かせてもらおう。
そうすればきっと受験の間も、 若菜が大学に通っていても、 会える時間は減らないはず。
ご両親に許可を貰って 天体観測にもたくさん行こう。 星は…まだそんなに興味を持てるかわからないけど 少なくとも彼女と一緒ならなんだって楽しい。 だって彼女が楽しそうだから。
そうして自分は、楽しんでいる彼女を見るのが この上なく好きだと言うことに気が付いたから。
俯いてしまった顔に気付くまで ぐるぐる、そんなことを考えて。]
(109) matsuko 2018/09/03(Mon) 00時頃
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[顔が見たくて覗き込むように屈もうとしたけど おずおずと距離を詰める姿に胸を掴まれてしまって それ以上動けなくなった。
勿論それだけではなく、彼女からの返事も、 彼女の口から、彼女の声で発せられた己の名前も ときめきの嵐で胸をいっぱいにするには十分すぎるほどの威力を発揮した。]
(萌え殺されるってきっとこういうことだな)
[初デートのリクエストには無論応える気満々で。 箒星を探して望遠鏡を担ぐのは己の仕事だと。
一緒に行こうね、と伝える為に屈んだ身体は またしても動きを止められてしまう。
彼女のどうしようもなく愛らしい笑顔と 真っ赤に熟れた頬に。]
(110) matsuko 2018/09/03(Mon) 00時半頃
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ちょいと失礼します
[繋いだ手を一度離したら、 そろりそろり傷つけてしまわぬように 彼女の身体を抱き締める。
入れ替わっていた時、 同じ若菜の身体でも中身の違う彼女に抱き締められたことを忘れちゃいない。]
…上書き
[左手で後頭部を撫でる。 艶々とした髪の感触が心地良かった。
すり、と寄せた頬に お互いの眼鏡のフレームが当たるのを感じたら きっといろいろ堪え切れなくて 笑ってしまったろうけど。**]
(111) matsuko 2018/09/03(Mon) 00時半頃
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ねえ見て見て!
こんなのできた!今すぐクリック! [URL]
[ どこかスパムっぽいSNS投稿を開いてしまったなら、御松里祭りの日の動画がでてくる。
お祭囃子のBGMのなか、楽しそうなみんなの姿が一秒ずつくらいでぱっぱっぱっときりかわり。
荒ぶる鷹のポーズが画面をワイプすると、食べ物屋さん特集、納涼スポット特集、と切り替わっていく。
]
[ しかし、ある場面から様子が違う。刀を持った後姿の女学生。苔むした鳥居とその奥の神社。
大きく広がる花火を背景に、古印体で、「この後の惨劇を、まだ誰も知らない」などとテロップが出る。
さらに「生存戦略!」と叫ぶ(ところだけ切り抜いた)レン君で〆
ホラー映画のプロモーション。とでも言うべきものだった。
]
迫力ある絵だからつい使ったんだけど、この刀って、本物なのかな?
なんかもう雰囲気がヤバいよね!
ぎらっとしてる!
―ある日―
[いつのまにか追加されていたグループトーク。
そういえばそんな事もあったなあと何気なくURLを開く
レイバ×……されそうな。]
見せ場みたいなとこに使うなよ……
[荒ぶる鷹のポーズからお店紹介に移る構成は
なんとなく恥ずかしさはある。
ああいうの、なんていうんだっけ
お祭り効果?浮かれ野郎?
まあ、そこ以外はよく出来てた。
楽しそうで夏って感じで。]
[突然雰囲気が一気にかわる。
何あの本物くさいJKとか刀とか
ちょっとまた見覚えある後姿なのが怖い
え、なに惨劇ってなに
え、なにそれこわい!
そして俺をオチに使うのやめて!!!
緊張感!!!]
曙星サーーーン!!!
[((((;゚Д゚)))))))
君の思考回路どうなってるの!
怖がらせたいのか突っ込ませたいのか
どっち!!!
君と、夏の終わり
まだまだ世界は知らない事で 溢れている**]
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若菜さんって積極的だよね 知ってたけど
[もう何度目になるのかわからない天体観測で 今にも零れ落ちそうな星空を仰ぎながら呟く。
ほら、婿養子にしてくださいって言いに行った時もさ、と。隣で準備に勤しむ彼女へぽつぽつと語るのは初めて抱き締めた話。くちづけられた話。
あの時とは違って 随分腕に馴染むようになった身体を抱き寄せ あの時と今も変わらぬ気持ちで その首筋にちゅ、とキスを落とす。
「上書き、できた?」と、 同じように赤い顔して訊いてきた彼女へ抱いた 獣のような激しい情動は今も健在で。 たまに暴走してしまうけど それでも彼女とは仲良くやれている。…と思う。]
(129) matsuko 2018/09/03(Mon) 18時半頃
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[「何か」そして「誰か」に対して、 こんなにも強い執着を抱けるんだってことに、 自分自身が一番驚いた。
わきわき、と隙あらばその柔らかい身体をまさぐろうとする手をギリギリのところで制御して。
持って来たシートの上に腰掛ければ スマホの画面には新着動画の通知が来ていた。 曙星のチャンネルは着々と登録者数を増やして行ってるようだ。]
…みんな元気かなあ
[未だに連絡を取り合う友以外は、 どこで何をしているのか知らないから。 地元に残った身としては、外へ飛び出していった学友たちの活躍を、ここで祈るばかりである。
一斉に流れ始める箒星に、 あ、と声を発するのすら忘れて。
隣で息を呑む彼女の手を、 *強く握った。*]
(130) matsuko 2018/09/03(Mon) 19時頃
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拝啓、ワカナっちへ。
四月に池田夏海の進路を決める
大きなゲームの大会があります。
そこで優勝できたら、
五月からイケダはアメリカに行くんだぜ。
よかったら応援しにきてね。 かしこ。
河野くんへ
私が夢を叶えるところ、
よかったら見に来てね。
退屈も後悔もさせないから。
ナツミ
おうよ
御松里のゴルゴの一番弟子として
見届けさせていただく所存で御座います
こーの☆
――新作動画――
はいどーもっ
ドーン☆スターTVです。
今日はですね、なななんと!アメリカの、…えっとなんだっけ、桜っぽい感じのところ、来ちゃっています!
アメリカロケ☆でーす!
[ きらきら、流れ星で場面転換。]
このひろーい、アメリカンな会場に、今年は200人以上のプレイヤーが、プライドをかけて勝負をする、わけです。
あ、公式チャンネルでました。トーナメント表発表されましたね。
今回ね。応援しているプレイヤーさんがCブロックに参戦していまして…。
なんだよ私情かよって思っちゃったそこのあなた?そうなんですよ〜。
あ、でもね、そのひともすっごく強いですよ〜。
それではちょっと現場にいって☆みましょう。
ナツミでいいよ。
[ 持ち前の反射速度で返すこと僅か2秒。
シンプルな一文にお馴染み
ツチノコスタンプをくっつけただけの返信。 ]
もちろん。ただ………
ロードは野球とかと同じ、夏場のスポーツ
大きな大会のインハイなんかも終わったから、
あとは小さな大会が幾つかってトコ
それ以上は、本当に受験結果と大学次第
だから……
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