159 戦国 BATTLE ROYAL
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……さてさて、少しばかり出遅れた訳だが。
[鬨の声から数刻、遅れてきた僧兵の群れは関ノ原を望む。]
(27) 2015/05/18(Mon) 01時半頃
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まぁそんなに慌てることもあるめェさ。こちらとしては、如何に功績をあげるかって事がァ大事だかんなァ。
[農民上がりの僧兵が百戦錬磨の兵と戦うにはいたずらな疲弊は許されず。索敵をしつつ、じりじりと戦火の渦へと軍を進めていく**]
(28) 2015/05/18(Mon) 01時半頃
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『我、北方ニテ角桛ノ暴レ熊ト交エタリ
諸軍ト足並ミ揃ウヲ待ツ事ナリ』
[程無く東軍の緒家へと足軽の伝令が届けられるだろう]
『旅装束の女に気を付けろ』
[西軍大名らにそれを伝えろ、と。
下忍たちに小太郎は密かに指示を出す。
狗神が不気味な動きを見せているのは間違いない]
なにを企んでいる。
[思わず独り言ちた。
どこの馬の骨とも知れぬ、忍びからの知らせだ。
もしかしたら西軍の大名たちからは、風間の齎す情報など相手にされないかもしれぬが]
勝ってもらわねえと、金が手に入らんからな。
[金のためならば、できる手はすべて打つ。
それが小太郎の方針だった]
《まずは総大将を討ち、揺さぶってやろうじゃねえか。
鷹船だけじゃ心許ねえ。
助力を乞う。》
[届いた伝令に、主がはっきりと頷いた。
僕も返事をするように、がちゃ、と体を鳴らした。
それが、ただ「聞いた」という意味なのか「気をつける」という返事なのか、相手には伝わりにくかったかもだけど、僕にはちゃんと分かっているんだよ。]
旅装束なんて、まぁた戦場に似合わない装いね。
[こんな場所にいたらさぞ目立つ。
気付かず切り伏せられることもあろうに。とすればそれは忍なのだろうか。
本当にいるのだろうかと伝令の真偽も過ぎったが。
瑣末に見える情報ほど、かえって真実味が増すというもの。なによりあの夜叉姫を早々見限るとも思えなければ、部下にも伝令を広めるとした。]
旅装束の狗の首…
ふふっ。こたろーは、ちゃんと獲ってこれるかな?
[伝令の忍びを見送った後に呟いた小さな声は、すぐそばに控えていた護衛の下忍だけがかろうじて聞き取っていた。]
他の者を寄越すならば、符丁は「酒」に「鮎」だ。
合い言葉を違えれば、のすぞ。
[忍びに闇語りの声で申し渡す。
風間を動かす動機が金とは知らぬが、略奪したものは職分に応じて分けるのが海賊としての熊襲の習いである。
忍びとして務めを果たしたならば相応に報いるつもりだ。]
それと、ひとつ調べて知らせよ。
東軍の大将は誰だ。
[今回の合戦について、玉愛は「東軍は烏合の衆」と言っていた。
実際、そうであるのか。
花柳藤の振り袖大名から東軍に参与した大名の名前は教えてもらったが、どれが頭かわかれば戦略も変わってくるというもの。
共有しておいて損はない情報だろうと、忍びを走らせた。*]
<こちら黒根。
李 伸睦殿に捕まったにゃ。
祭文殿は他の方におまかせするにゃ!>
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―進軍の刻―
ん?どうした。東軍のヤツでも見つけたかァ?
[進軍中に見える伝達の者に碧如は眉を潜める。]
(102) 2015/05/19(Tue) 00時頃
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旅装束ねェ。武士でも無けりゃァ、オレ達のような僧兵でも無ェとなると忍か何かかい。
[碧如は首を傾げつつも、]
何かキナ臭ェ予感がするなァ。
おいてめェら。下のに気をつけるように言っとけや。
[碧如は違和感を感じつつも僧兵達に伝令を伝える。]
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まァ、ご苦労なこった。下がっていいぞ。
[碧如は伝令の者を下げさせると、少し思案しつつ、]
(107) 2015/05/19(Tue) 00時半頃
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……面倒な事にならねェといいが。
[じゃらり、と数珠を握りしめようとした瞬間――――]
(111) 2015/05/19(Tue) 00時半頃
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――――――――!
[ぷつり、と数珠の糸が切れ、黒の珠が零れ落ちる――――]
(112) 2015/05/19(Tue) 00時半頃
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