241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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―─ 昨日:3rd day 蕗之原モール ─―
……死神が、旅行券に興味があると思う?
[じっとり。 ジリヤの邪気のない言葉に、睨むような視線を送る。>>3:433 半ば嫌がらせに近いサブミッションのつもりだったのだ、とは、もはや告げる気にもなれない。
それから、旅行券の行方など、気にも留めない様子に気付いたならば。 ああそうね、お嬢様は海外旅行なんて行き慣れていることでしょうね!と、勝手な解釈で納得する。 かといって──自分がもらっても、どうしようもない。]
(@6) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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ええと……。
じゃあ、ワレンチナ。 貴方が持っていってちょうだい。
[バッジに続く押し付けその2、旅行券。 感情に乏しい瞳。 果たして彼が旅行券に喜ぶのかどうかは未知数だったけれど。
ジリヤと同じく興味がないならば、パートナーにでも譲ればいいだろう。 生き返りへのモチベーションにぐらいはなるんじゃないかしら、そのぐらいの感覚だ。]
(@8) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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[……と思ったら、すげなく不要の意思を示された。>>4]
……、何なのよ……。
[旅行券を手にして、死神は力なく呟く。 次のサブミッションは、ホーリーバッジじゃなくてイタリア旅行を賭けるべきかもしれない。]
(@9) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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……誰のせいよ!! 誰の!
[──間違いなく、貴方がたふたりのせいよ!>>5 ……という、強い意志を込めた視線をワレンチナに送るけれど。 おそらく、自分のせいだろうかなどとしおらしく反省するような男ではないだろう、と。ええ、この短時間で、よく分かったわ。
ふたりがそれぞれ、歩き出す背中を見送って。]
(@11) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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…………、つかれた……。
[とりあえず、その日。 死神少女は、苦い苦い敗北から、新たな教訓を得たのだった。
──"サブミッションは、相手をよく見て出題しましょう"**]
(@12) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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── 4th day 中央エリアのどこか ──
[死神少女は、200mlの牛乳パックを片手に持っていた。 パックに刺したストローを吸えば、ひんやり冷たい牛乳が喉に流れ込んでくる。 ちうちう。ごっくん。ぷはー。]
……はあ。 牛乳なんて、久々に飲んだわ……。
[ワレンチナの言葉を気にしているわけではない。>>5 ないったらないのだ。 たとえあの後、とぼとぼとショッピングモール内の食料品売り場へ向かい、牛乳パックを手あたり次第カゴに突っ込んだとしても。]
(@27) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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[……そうは言っても、死神少女だって、多少気にしているのは事実だ。 自分のカルシウムの足らなさを、──ではなくて。 参加者たちに振り回され過ぎて、参加者の魂を消すお仕事が全く捗っていない、そのことを!]
このままじゃ、駄目だわ……。
[例えば、と。 このゲームの始まりの時、親切なアドバイス>>0:@26をくれた同僚の姿を思い出す。]
(@28) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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[スージーのやり方は、同僚として、一応知っているつもりだ。
じっくり調理するように、丁寧に参加者たちの魂を吟味する。 最初にそのやり方を知ったときは、美食家の彼女らしいやり方だと思った。 拘りのある人間は、ゲームでさえ、その拘りを発揮する。
このゲーム、きっと、後半からが"死神"としての彼女の見せ場──といったところだろう。]
(@29) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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[だけど、と思う。]
だけど、私は。……違うもの。
[ぽつり、言葉が零れた。 頑張らなくて済むのなら、それで構わない。 消滅しなくて済む程度のお仕事を、嫌々と、けれど無様になり過ぎない程の成績でこなしていく。 自分が消滅させた魂が価値あるものだろうと、とるに足らないものだろうと、知ったことじゃあない。
──そもそも、魂の価値って何だろう?
"いちばん大切なもの"を失った、魂の。 そして、その魂が見る、この世界の価値は、──]
(@30) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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[……ちうちう、じうー。
考え事をしながら、牛乳を啜っていた。 そうして、紙パックがべこんと凹んだ、ちょうどその時だった。 携帯端末が、メッセージの受信を知らせる。]
……あら。 ゲームマスターさんから、ね。
[目を通したそれは死神宛て、本日のミッションについてのご連絡。]
(@31) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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[ずずず。ず。ず。……。 吸い上げるものがなくなった空の牛乳パックを潰す。 2本目の牛乳パックを取り出し、ストローを刺して。]
……とりあえず。 キリエ駅の方にでも、行ってみようかしらね。
[本日のミッションに纏わる場所。 まず見るだけは見ておこう、といった気持ちで、羽根を広げる。
そうして死神少女は、中央エリアの空へと飛び立った。 ──紙パックを片手に、牛乳を啜りながら。*]
(@32) 2018/05/19(Sat) 15時頃
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── 中央エリア:キリエ駅 ──
…………うわ。
[暫しの空中散歩を経てから、キリエ駅へと辿り着く。 200ml紙パックの牛乳(2本目)は、道中の間に空になった。
さて、降り立ってみれば、だ。 焦りを含んだアナウンスの声に、駅で足止めを食らう客たちの苛立ちの声。>>#1 罪なき駅員さんが怒鳴られている光景もちらほら。岩を置いたのは、別に彼らではないだろうに。]
駅員さんに怒ったって、 しょうがないじゃないの、ねえ。
[その台詞をお前が言うか? である。 ゲームが始まってからというものの、この死神、多方面にキレっぱなしである。 いや、カルシウムの摂取で、早くも多少落ち着きを得たのかもしれない。 即効性カルシウム。牛乳バンザイ。そんな馬鹿な。]
(@38) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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あ、とりあえずこれ捨てましょ。
[空っぽの紙パック、2つ。 駅だから、ゴミ箱ぐらいはどこかにあるでしょう、と見回して。 ──その瞬間、一際大きい怒号(?)が聞こえてきた。>>119]
ひわあッ!? ……あら。あの男、何処かで……、あ!
[いちご横丁の前だ。加勢に来た姿を覚えている。>>2:271 あの時、自分は早々に場を離れたから、会話等は交わしていないけれど。 それにしても、何だって駅員に怒号(?)を浴びせているんだか!
呆れて、空っぽの紙パックをひとつ、振り上げる。 狙い、定めて。]
(@39) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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[スコ─────ン!!!!
紙パック(※ゴミ)が、綺麗に男の頭にクリーンヒットした。 彼が振り返ったなら、続くのは死神少女の声。]
何だって、駅員さんに 罵声を浴びせているのかしら、参加者さん。 RGの住人に怒ったって、しょうがないじゃないの!
[ごそごそと、200ml牛乳パックをもう1本取り出す。 こちらはちゃんと中身入りの新品だ(notゴミ)。]
(@40) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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カルシウムが足りてないんじゃない? 牛乳でも、お飲みなさいな!
[自分が言われた台詞を、人にも投げつけて。 もういっちょ、今度は新品の牛乳パックを、男に向かって投げてよこすだろう。
────その時、死神少女の表情は。 確かに、これまでで一番スッキリとした軽やかな表情をしていた*]
(@41) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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あら。捨てようと思ってゴミ箱を探していたところに、 ちょうど貴方がいたのよ。
[今度はこちらに怒声が返ってきたけれど、悪びれもせずにそう言い放つ。>>122 だからといって、人様の後頭部にゴミを投げていい理由にはならないのだが。 続く言葉に、男の職業を知らない死神は、……火種? と、少し首を傾げたりしたけれど。]
あら、ノせば、なんて物騒なことね。 ……別に、いきなり無茶を吹っ掛けたりする気はないわよ。
貴方たち、今のままじゃあ、 ミッションについて何も手を出しようがないままでしょう。 流石にそれは、ゲームとしても、成り立たないもの。
[ええと、だから、そうね。 少し考え込んで、死神はスタスタと男へ歩み寄る。]
(@42) 2018/05/19(Sat) 19時頃
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──このゴミ、捨ててきてちょうだい。
[もうひとつの牛乳パック(※ゴミ)を。 男の胸元に、ぐいと押し付ける。 サイキックなんかなくても出来るぐらいの、簡単なお仕事だ。]
そうしたら、ちょっとしたヒントぐらいはあげるわ。 ゴミ箱は、……駅だもの、そのへんにあるでしょう。
[何処にゴミ箱があるか、把握していないけれど。 ノイズもトラップも何も仕掛けるつもりはないから、運が良ければ、1分もかからないだろう。 彼がゴミを捨ててきてくれるならば、その間、優雅に柱にでも凭れ掛かって待っているとしよう*]
(@43) 2018/05/19(Sat) 19時頃
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…………。うしこ?
[表情としては ( ゚Д゚)ポカーン である。 何やら珍妙なあだ名をつけられたらしいことを、遅れて悟って。>>131]
ちょ、ちょっと! ちょっと待ちなさいよ、何がウシコよーー!?
[爽やかに片手をあげて去りゆく背に向かって、やっぱり騒ぐ。 即効性カルシウム効果は、早くも消失したらしい。 ……そもそも、出会った時にきちんと名乗らない方が悪いのだけれど。 この死神少女、生前も人とろくろく話さなかったコミュ障っぷりが災いしてか、これまでに出会った参加者にも、まともなやり方で自分から名乗った試しがない。]
(@48) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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[男が、ゴミ捨てを済ませて戻ってきた頃。 柱に凭れ掛かったその姿は、元通りの不機嫌面に戻っていただろう。>>132]
おかえりなさい、早かったわね。
……私も、決めたわ。 そっちがそう来るのなら、私だって貴方のこと、 カルシウム不足の男──カル男さんって呼ぶわ。
[きっぱり、そう言い切る。 相手──カル男さんが何を言おうと、聞く耳を持つ気はなかった。]
(@49) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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それで。 ……ちゃんと、ゴミは捨ててきたみたいね。
[自分の身体をはたく男を、じとりと眺める。 ……最初に駅員に怒鳴っていた割には、律儀というか、真っ直ぐというか。 良く分からないわ、カル男さん。と、そんな感想を抱き。]
線路上に岩がある……のは、もう知ってるのよね?
[それと、ミッションの内容を結びつけるところまでは、恐らくもう辿り着いているのだろう。
それならば、お待ちどうさま。 ここから先が、死神からのヒントだ。]
(@50) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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UGにいる貴方たちは、RGの岩には直接的には干渉できない。 ……だけど、RGの住人が、何故かなかなか岩をどかせない。 だとすれば簡単、答えはひとつだわ。
──ただの、岩じゃないのよ。
[ぴん、と指を立てて、カル男へ視線をやる。]
見た目が岩だからって、 そのまま、あれをただの岩だと思わない方がいいわ。
[本当にあれが"岩"なのかどうか。 まずはそこから、疑ってかかるべきね、と付け加えたところで、言葉を切って。]
(@51) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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あとは……、これが最大のヒントね。
岩を見に行ってみたら? ただし、"「いなり寿司」のお土産を持って"、ね。 そうしたら、何か分かるかもしれないわよ!
[もちろん、ただの岩が「いなり寿司」を食べるわけがない。 だから、"ただの岩じゃない"のだ。
──さて、「いなり寿司」と聞いて、連想する動物は?
そこまでは、流石にゴミ捨ての報酬としては親切すぎるから、口にはしないけれど。 それから、いなり寿司ならば、そうね。 昨日、蕗之原モールの食料品売り場に行った時に、見かけた気がするし。 そうじゃなくても、お寿司屋さんぐらい、何処かにあるでしょう?*]
(@52) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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………………。
[1分足らずで生み出したあだ名、カル男さん。 どんな文句を言われようと、聞いてやるつもりはない。 そんな心構えをしていたというのに、何故だか、相手は、ふは、と噴き出して笑うものだから。>>151]
……、変な人!
[昨日に続いて、こちらでも誤算だ。 どうにも誤算ばっかりである。 不貞腐れたように、ふい、と顔を背けた。]
(@63) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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[そうして、ヒントは上手く伝わったらしい。 いなり寿司から導き出された回答に、肩を竦める。 ──ご名答! なんて、拍手をして確信を強めてやるほど、気前がいいつもりはないけれど。
急くようにその場を離れようとするカル男の、去り際の言葉。>>152 少しばかり、言葉に詰まって。]
……ご機嫌よう、カル男さん。
[お嬢様よろしくそんな言葉を返して、手を振り返すだけ。
また、会ったら。 ──そう何回も、牛乳をあげるようなお人よしじゃないわよ! ……と、叫べなかったのは、何だろう。]
(@64) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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[だって、ねえ。 私、これでも、死神なんだもの。
いつまでも、のんびりしているわけにもいかなかった。 死神である自分の手のひらに、タイムリミットの数字は刻まれていないけれど。]
──へぶっ、くしょっ!
[……考えていたら、何故か唐突にくしゃみが出た。 死神が風邪をひくわけがない。きっと多分おそらくメイビー。いや、知らないけど。]
誰かが、私の話でもしてるのかしら。 ……なんて、まさかね!
[そのまさかである。>>148>>@53 ──とは知らぬままに、くるりと方向転換。]
(@65) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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[──したら、声をかけられた。>>190]
……ご機嫌よう? 私が見えるってことは、参加者、よね。
[第一印象。地味な人ね、だった。 ここまでの、瀬尾奈津美の主な出会いの流れを復習してみよう!
お嬢様学校の後輩2名。 見かけによらず威勢のいいボーイッシュちびっ子。 血塗れオタマジャクシ少女。 諭吉を数えるハーフと思しき男性。 駅員に怒号(?)を飛ばす青年。
──濃かった。濃かったので。 地味ね……。と、まあ大変失礼な感想を抱きつつも、どこかほっとしつつ男性を見据える*]
(@66) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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あら、どうも。 私、瀬尾 奈津美。奈津美でいいわよ。
[普通に挨拶されたので、普通に挨拶し返してしまった。>>207 平和な時間だった。夢のようだ。]
……って。私、参加者じゃなくて……。 ええ、そう、死神よ。
[参加者と勘違いされているらしい、と気づいたので。 慌てて訂正しようとすれば、僅差でシュンタロの方が先に自分で気付いたので、うんうんと頷く。 そして、続いた言葉にも、うんうんと──、>>207]
(@68) 2018/05/19(Sat) 23時半頃
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[─────ぴしり。
頷きかけていた首が、半端な動作のまま固まった。]
……な、な、ななな。 なんで、何で、その名前を……!
[忌まわしき記憶(つい昨日のことだけど)が蘇る。 またしても手に持っていた、3本目──カル男にあげたのも含めば4本目か──の牛乳パックを、思わずとり落としそうになった*]
(@69) 2018/05/19(Sat) 23時半頃
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[まさかのパートナーだったらしい。>>214]
……ど、どういったご縁が……?
[思わず聞いてしまうけれど、なんてことはない。 このゲーム、手と手を取り合ったなら一蓮托生、パートナーなのだ。 パートナー同士、惹かれ合うものがあってもなくても、手と手を結ぶと、決めてしまえば。 だからきっと、シュンタロとワレンチナは、生前縁があったというわけではないのだろう、と推察しつつ。>>215]
……金の力。金の力、ね。 ええ、確かに、金の力だったわ……。
[若干虚ろな目になった。けど。]
(@72) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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……いいわよ、別に。 パートナーだからって、貴方が謝る理由は無いもの。
あれは、ジリヤの金銭感覚を見誤った、 私のミスでもあったわ。
[一度犯したミスはミス。 試験だって、一度間違えてしまえば、それがどんなに凡ミスだろうと、バツがマルになることはない。 だからいいのよ、と首を横に振ろうとして。
……────はっ!!]
(@73) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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ああ、そう! そうよ、忘れてた! ねえシュンタロさん、 謝罪するぐらいなら、これ貰ってちょうだい!
[慌てて取り出したるは、そう、旅行券。 ──豪華イタリア旅行1年分、である。>>4:#9
死神少女の目から見ても、非常に良識的な感覚を持っていると思しきシュンタロだ。 悪くはない反応をするんじゃあないかと思いたい、けど。 どうかしら……。*]
(@75) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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……? ……、……ひえわッ!?
[──予想を裏切る、反応だった。>>223 急に体調を崩したかのように、苦し気に息を荒くする姿にぎょっとして。]
…………た、体調でも悪いの?
[人に気を遣うということのできない死神少女、ビビりつつ、ぐるぐる思考を巡らせた末に尋ねるけれど。 怪我ならともかく、体調の悪い死者とは……? とか、どうでもいい疑問が過ぎって。]
──貴方がいらないなら、断ったっていいのよ?
[一応そんなことも言ってみる、のだけれど。**]
(@77) 2018/05/20(Sun) 00時半頃
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[顔が上がったので、些かほっとする。>>226 優しいだとか、調子の狂う言葉が耳に入った気もするけれど、続く言葉の方に気を取られて。]
──矛盾してるわね。
[説明はしてもらったけれど。 それでも、いまひとつ要領を得なかったので、死神は首を傾げる。]
……いまいちよく分からないけれど、 実は貴方、とんでもない強欲人間だったりするのかしら? そうは見えないけれど!
[若干、いつもの調子を取り戻し。 そうして、旅行券を持っていた手を引っ込めた。]
(@83) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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分かったわ。 この旅行券は、別の人に贈ることにする。
[しかし、ここまでたらい回しにされる豪華イタリア旅行1年分よ。 誰もが求めてやまない、くじ引きの1等賞じゃなかったのだろうか……。]
(@84) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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[それから、呪いを解く方法について尋ねられたならば。>>242]
ああ、岩はどけられたのね。
[カル男の功績だろうか? そんなことを考えつつ、どう答えたものかと思案にくれていれば、駅の様子にやや動きがあったかもしれない。>>#4 アナウンスなんかも流れて、電車が動き出したことを知らせてくれるだろう。]
……電車、動き出したみたいよ?
呪いがかかっているのは駅じゃなくて、電車だわ。 それなら、電車を追いかけてみるのが、 手っ取り早いんじゃないかしら。
[出来るのは、せいぜいそんなアドバイスぐらいのものだろう。]
(@85) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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[さて、シュンタロはどうするだろう。 彼が何処へ向かうにしても、そこまで付き合う理由もないから、ここでお別れとなるだろうか。 それでも、最後に、ひとつぐらいは聞いてみてもいいかもしれない。]
……ところで、聞いてもいい?
シュンタロさんにとって、 この死神のゲームの景品──"生き返る権利"は。
喉から手が出るほど、欲しいもの? それとも、すごく欲しいわけじゃないけれど、手放せないもの?
[その回答次第では、制服のポケットに入れたホーリーバッジひとつぐらいは、渡してもいいかもしれない。 旅行券は断られたから、その代わりに、ね**]
(@86) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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[正直なところ。 もしもシュンタロの答えが曖昧なものであったなら、気合入れと称してノイズかサイキックでもプレゼントしてあげようかしら、という心算でもあったけれど。 問いかけには、思いがけず力強い答えが返ってきた。>>@86]
どうかしら? "命"を何より大事なものだとは捉えない人も、 たくさんいるわよ。
同じ"命"でも、自分の命より、 他者の命を優先するような人だって。
[なんとなく、いちご横丁前の血塗れ少女を思い出して反論してみる。 けれど、続く言葉に、口を噤んで続きを待った。>>258>>259]
(@87) 2018/05/20(Sun) 16時半頃
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……聞いてるだけで恥ずかしくなるぐらい、 真っ直ぐな理由だったわ。
[一通り聞き終えて、死神少女の口から零れるのは皮肉っぽい感想。 それから。]
……貴方にとっての、"大切なもの"は、 "自分が自分であるためのもの"なのね。
そしてそれは、自分を幸せにするためのものなんだわ。
[小さな呟き。 ややあって、大きく息を吐き出してから、片手をずいと突き出す。 そこに乗っているのは、ホーリーバッジ1枚だ。]
(@88) 2018/05/20(Sun) 16時半頃
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はい、どうぞ。
まさか、また、何もしてないからもらえない ──とか、言わないでちょうだいね。 これは、"答えてくれたお礼"よ。
どのみち、貴方が戦うことを選ぶのなら、 このバッジは、必須でしょう?
[受け取っていただけるかしら、と首を傾げる。 受け取りません、とか言われたら──やっぱり、ノイズかサイキックでもプレゼントしてあげるだけだ。]
(@89) 2018/05/20(Sun) 16時半頃
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[最後に、ああそれと、と思い出したように彼を振り返る。]
……随分チグハグだと思ったけれど、 貴方たち、案外、きちんと"パートナー"してるのね!
さっきの言葉、もし相方にはまだ伝えていないなら、 折角だから本人に言ってあげたら如何?
[ワレンチナがそれを聞いてどう思うかは知らないけれど、と、一切"感情"を見せなかった彼のことを思い出す。 彼に同じ質問をしたら、どのような答えが返ってくるのだろう、と少しだけ思ってみたりして。]
……それじゃあ。 御機嫌よう、シュンタロさん!
[会釈する。 そうして、呼び止められることがなければ、そのままその場を離れただろう*]
(@90) 2018/05/20(Sun) 17時頃
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[やっぱり真っ直ぐな言葉には、何も言わずに肩を竦めるだけ。>>271 そして、今度のバッジは、顔色を変えることもなくちゃんと受け取ってもらえた。>>272 だがしかし、度々の良い人塗りはやめてほしいものである。]
……あのねえ、これはゲームで、 参加者と死神は、立場の異なる者同士よ。
あまり無条件に、 死神を信用し過ぎない方がいいと思うけど!
[スージーが似たようなことを言っていたとは知りもせず、そんな忠告を送る。 続いたワレンチナへの評には、確かに……と真顔で同意した。>>273 そうして、立ち去る背中を見送って。*]
(@98) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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── 回想:嘗て、少女が参加者だった時の話 ──
[その少女の死因は、 本当につまらない、ただの不幸な事故だった。
だけどそれは、奇しくも、卒業を目前にした日のことだった。 少女にだって、進路が。──未来があった。
揶揄いの声を避けたくて、>>2:@78 だけど、お嬢様学校にも馴染めなかった、>>2:@79 そんな少女だったけれど。
大学に、進学するはずだったのだ。 ちなみに、あれだけ勉強していた割には、 生来の不器用さが祟ってなのか何なのか、 レベルとしてはそこそこ良い大学、程度のものだったけど。]
(@103) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[────それなのに、どうしてだろう!
知らぬ間に放り出されていた、スクランブル交差点。
そこで、ゲームの開幕を知らせる、 訳の分からないメールの文面を読み終わって。
雑踏の中、少女になんて、見向きもせず 通り過ぎる人たちを、茫然と眺めながら。]
(@104) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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…………、何なのよう。
[あの時、確か、少女は、 そんな、ちいさくて弱々しい呟きを零したんだった。 めそめそと泣くような可愛げなんて 持ち合わせていないのに、泣き出してしまいそうだった。
品行方正な生き方をしていました ──なんて、口が裂けても言いやしない。
陰気で、意地っ張りで、皮肉っぽくて、パニくり屋で、 花咲く少女たちのお喋りにも上手に混ざれなくて、 だから、皆に背を向けて、勉強にだけ打ち込んでいるような。]
(@105) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[──そんな自分のことぐらい、自分が一番よく分かってる。 だけど、と、人並みに、我が身の不幸を少女は恨む。
何だって、こんな馬鹿みたいなタイミングで、 馬鹿みたいにつまらない死に方、しなくちゃいけないの!]
(@106) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
|
|
[──そうして。 やがて少女は、もうひとつの事実にも気付くのだ。
いつの間にか、自分の中から奪われていたもの。 自分の"いちばん大切なもの"。
机にかじりついてばかりいた少女が、 あの日、支払ったエントリー料。]
(@107) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[瀬尾 奈津美が嘗て支払ったエントリー料は、"知識"。
とは言え、一般的な教養レベル、 日常に支障をきたさない程度の知識なら残っている。 足し算引き算、読み書き──そのぐらいなら問題ない。
だからそれは、正確には、 主に高校レベルの勉強で得た知識、だ。 例えば今、高校の頃と同じ試験問題を前にしたとして。 それを解く手は、何時までも止まったままだろうし、 その得点はきっと、0点だ。
もし、もう一度、教科書を開いて勉強し直したとしても、 その知識は、少女の中には積み重ならない。
詰め込んだ先から泡のように消え去って、 脳みその中、残るのは、空虚だけ。]
(@108) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[たぶん、誰かは呆気にとられるんだろうし、 誰かは笑うんだろう。
── 何だ、そのぐらいのエントリー料で良かったじゃないか! ── 視野が狭すぎるんだ、君は。 ── 人生、もっと大事なものもたくさんあるだろう? ── マブスラとか、やってみるといいよ! 楽しいから!
……ちなみにこれは、すべて、 嘗て少女が組んだパートナー>>3:@19の台詞だ。 (だから、ええ、マブスラに、罪はない。 分かっている、分かってはいるのだけど!)]
(@109) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
|
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[だいたい、少女は、どれほど勉強したところで、 主席でもなんでもなかった。
ただ、人よりも少し、勉強することが苦じゃなかった。 だから、いくらだって勉強に打ち込めた。
けれど、その、勉強するということが、 自分を自分たらしめいていたかどうかは、分からない。 だって結局、少女にとっちゃあ、 "それぐらいしか無かった"だけ、なのだ。
──だから、もう、今となっては分からない。 それが、果たして、自分を幸せに導いてくれるものだったのかどうかも、何ひとつ。*]
(@110) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
|
|
[キリエ駅を後にして、空中へ飛ぶ。
はてさて、鈍行列車の呪いは無事に解かれるのか。 ちょっとぐらい、ミッションの成り行きを見守るのもいいかもしれない。 そう思って、電車が止まってざわついている場所を見やる、──前に。
兄間薬品の屋上に佇む人影に気付く。>>330 空中からだと、よく見える。屋上にぽつねんと佇む人影。*]
(@111) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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―─中央エリア:兄間薬品 屋上─―
──ご機嫌よう。 地上は、ノイズと参加者の大渋滞ね。
[兄間薬品の屋上へと、降り立つ。 もちろん、空からだ。てくてくと階段を上って、なんて面倒なことをするつもりはない、死神なのだから。 場所はちょうど、ジリヤの背後、そのあたりだろうか。]
……で、貴女は? 高みから優雅に見学のつもりか、 或いは、援護射撃でもする気だったかしら。
──それとも、今のうちに、 こっそりと、他の参加者を消すつもり?
[首を傾げて、彼女がライフル銃を構えているその訳を、問うてみようか。*]
(@112) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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[もう4日目だというのに、自分も含めて、些か緊張感が無さ過ぎる、とは思っていた。 だから、ジリヤの返答次第では、多少なり意地の悪いことを言ったりはしたかもしれない。
彼女との会話が、一段落した頃だっただろうか。 屋上の戸が開いて、慌てて振り向く。>>415]
……あら、屋上でパートナーと待ち合わせ? 私、お邪魔だったかしら。
[なんて、言ってみるものの。 ニーナの方も、何故ジリヤが屋上にいたのかを知っているわけではないらしく、少し不思議そうな問いかけ。>>418 続いて、見せられたスナック菓子。>>419]
(@117) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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……緊張感が、無さ過ぎるったら、ない。
[盛大に、ため息。]
ミッションが無事終わったからって、ねえ。 ミッションさえ達成すれば、 生き残れるっていうものでもないのに。
[そのあたり、ジリヤの方がずっとこのゲームの本質を理解していそうな気がする、と。 ライフル銃を構えた姿を思い起こして、内心で思う。
──そのちょうど、時を同じくして。 地上で、誰かの刃が光ったであろうことには、まだ気づかぬまま。>>428]
(@118) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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生憎だけれど、 屋上ピクニックがしたいだけなら、ふたりでどうぞ。
[こちらは、たまたまジリヤを見かけたから声をかけたまでのこと。一緒に、スナック菓子を囲む義理はない。
だから、それだけ言えば、さっさと立ち去ろうと。 ──いや、けれど、ちょっとした置き土産ぐらいはしていってもいいかもしれない。]
(@120) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[彼女たちには気取られぬよう、指を背に回して、ぱちん。 少女たちの背後、屋上の扉に隠れるように、サソリ型のノイズ<スコーピオン>を1匹、召還する。 前に鋏、尾に毒針を持っており、その毒針に捉えられれば、たちまちのうちに毒が回ることだろう。
死神が去れば、1匹のサソリは、静かに少女たちに這い寄るはずだ。 ……とはいえ、遮るものもない屋上だから、サソリが動き始めたら、流石にすぐに気付けるかもしれないけれど。 ただ、ミッションが終わったからといって。 呑気にスナック菓子を食べて談笑していたら、うっかりすることもある──だろうか**]
(@121) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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