人狼議事


184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[頭の片隅では1番罪深い"命を持って償う者"を考える。
傲慢な娘は、そんな風に良いようにされるのは好まぬ。
だから傲慢にもそれを利用しようと考えた。

"強欲"自分を脅かした憎い男。
"色欲" 悍ましいまさに罪人。
"憤怒"強欲覚醒の切欠を作ったかもしれぬ。
"嫉妬"淫らで哀れで生きるのも辛いならば死の慈悲を。
"怠惰"何もかも億劫ならばその命を終わらせてあげても良い。

"暴食"の情けない男を除いて、娘には娘なりの相手の命を奪う選択肢はある。
さて、この中の誰の命を使って"償おう?"

────最も、自分の罪は彼らと比べて軽いだろうと未だに信じる娘だが]**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 大半は自業自得ながら相手の中でどれほど悪い印象を抱かれていることか知る由もない。

機嫌の悪くない時に十代だろう少女(>>3:132)が血に濡れているのを見れば普通に心配もする。小刀を持っている様だから、襲われて応戦でもしたのだろうか。

大丈夫か問えば首が振られ、喉がダメだという風に示される。……鋭いもので喉元を突かれて出血し口を利くのも辛い状態なのだろうかと、多少見当違いではあるが。]

  ……喋れないのか……、

[ それだけは理解して、顔を顰めた。力弱き女、悲鳴も上げられないのでは不安だろう。

喉と言えば……ヨーランダもいきなりペンで刺されていたから、誘拐犯ではなく金髪の男の仕業ではと一瞬過ぎったが。]

  これは……どこかで見つけたのか……?

[ 受け取った包みから、刃こぼれしたナイフと弾丸が出てきた。ナイフは何か硬いものでも無理矢理断とうとしたようにみえる。高周波ブレードならきっとバターのように切れるのに、無茶をする。

彼女が地下室を示せば、そうかと頷いてみせた。やはり調べが甘かったようだ。]

(2) 2016/03/02(Wed) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  あ、そうだ……ちょっと待ってくれ

[ 弾丸を見て、先程までしていたことを思い出す。何ともまあ、タイミングの良いことが。

相手が一歩下がった理由はわからないが、再び本棚の裏側を覗き込み、手近にあった資料で落ちている物を引っ張り出した。

────黒いリボルバー式の拳銃。
渡された弾丸がちょうど合致するのでは。]

  銃と弾丸……
  まるで使えって言われてるみたいだな

[ 男にすると何ともまあ、前時代的な代物で、貧困層ができる精一杯の武装である。

だからもし目の前の高価な着物を纏う少女がこれを見て不思議そうな顔をしたとしても、わからないのは仕方ないと思うだろう。]

(3) 2016/03/02(Wed) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  安全装置はここ、使う時だけ外すんだ
  これが引き金で引けば弾が発射される
  構え方はこう。両手でしっかり握れよ
  でないとか弱い女なら肩が外れるかもな

[ 弾が合えば全て装填して。安全装置の外し方と構え方、引き金の引き方を教えて、グリップの方を向けて差し出した。拳銃だけあっても、弾丸だけあっても、仕方ない。ならば声も出せないらしい彼女の護身用にと。]

  敵に当たらなくても出ない声のかわりに
  発砲音で危険を知らせられるだろう

[ 最悪の場合は自分とヨーランダだけが助かれば良いと本気で思うが、一応は警察官という身分、民間人の身に危機が及んでいれば助けるのは吝かではないのだ。

機嫌が良く、相手を敵とみなしていない間は。]

(4) 2016/03/02(Wed) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 金髪の人形男に投げ付けたナイフはポケットにもジャラジャラと入れられる小さな折り畳みの物。刃こぼれのナイフはそれよりは大きく、刃を仕舞えないのではないだろうか。]

  ……食べるか? 俺のいた部屋にあった
  あんたのとこにもあったかも知れないけど
  一応毒味は済んでる

[ ため息を漏らす少女が疲れているように見えたので、栄養食品バーを一包み差し出した。彼女が内心でどう思おうとも、受け取ってくれるようなら耳かき一杯程度気を許し、武器以外の持ち物……資料にも興味を示して、"それ見せてくれるか"と頼んでみるだろう。

受け取られなければ、警戒心の強い女だと肩を竦め、また資料室内を探る作業に戻ろうとするか。敵は外にいると信じているから、少女に向ける背中はとても無防備なものだろう。]

(5) 2016/03/02(Wed) 08時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/02(Wed) 08時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 水と食糧、少なくとも餓死は望まれていないのだろう。そして使えと言わんばかりの武器。この事件の首謀者は、攫った者たちが争い合うことを望んでいる?]

  ( ……背中の文字 )

[ 考えれば、犯人側からの要求がまるで無いわけではなかったのか。

────"最も罪深き者を示せ。
その者は全ての罪をその命を持って贖罪するだろう。"

あれは鍵男の趣味ではないのかも知れない。

そしてどうやって纏めたかは不明だが、大量の資料とそこに記された罪の記録。

これは、課題のような物なのだろうか。学生が出されるそれとは、随分重みが違うけれど。

ふと、ある恐ろしい事件の記憶が過る。
複数名の友人関係にある子供を攫った犯人が、彼らに「友達の中から一人選んで殺せ、他の者は助けてやる」と指示したのだ。その結末は──……今は良いか。
少しだけ、それに似ている気がした。]

(6) 2016/03/02(Wed) 10時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 最も罪深い者が誰か訊かれれば、矢張り金髪の人形男……ニックを挙げるだろう。

けれどもそれは、自身の邪魔をして愛する少女の"初の死"を奪ったからで、そして自身の揉み消した犯罪歴を耳に入れたかも知れないからで、私怨の範疇。相手の背景は何も知らない。

犯人の要求がきちんと調査を行った上で贄を捧げろというものならば、私怨で選んだものには何らかのペナルティがあるのではと邪推する。

──正直、生きてるなら神だって殺してやるくらいの心算で、要求などまったくこれっぽっちも飲んでやりたく無いのだが。

ここにいる者たちの資料を探して目を通す必要があるだろうか。火浦櫻子を前に、そんなことを考えていた。]

(7) 2016/03/02(Wed) 10時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ ──どうか訂正させて欲しい。
リボルバー式の拳銃には手動で操作する安全装置は基本的には存在しないのだった。銃の取り扱いを教える際(>>4)は、安全装置ではなく撃鉄の操作方法を少女に教えていただろう。

彼女が確認した操作(>>10)も、撃鉄の上げ下げであったはず。指を挟まないようにということと、下げる動作はゆっくりやるようにと、追加で安全のための指示をしておけば、賢そうな彼女はきっとすぐ理解してくれて誤射も怪我もなかったはず。

重たげに持つ様子を見れば敵にあてるのは難しそうだと考える。まさか周囲の者に発砲することを思案しているとは想像に及ばないし、しっかり操作を覚えたらしい様子が見て取れればささやかな達成感を得ていた。]

  ……名前、ジョセフじゃねーんだ

[ 刃こぼれのナイフは返し、渡して貰えた資料に目を通す。広場で会釈しあった者の情報が載っているようだった。真っ先に漏れたのはそんな感想。

周囲を観察する目は同業者のそれを感じたもので、そこは当たっていたようだ。けれども名乗られた名前が異なる。警戒する気も偽名を用いる気もわからなくもないが、ほんのすこし、悲しさを覚えなくもない。]

(12) 2016/03/02(Wed) 12時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 記された犯罪歴には──少し、驚いた。
目を一瞬見開き、眇める。
比較的まともそうに見えていた男は、大量殺人犯だったのだ。一貫性のある歴には感服しないでもないが。

趣味が理解できない。女を犯すのはまあ理解出来る、出来てしまう。けれど致したあとに殺して臓器など取り出してどうするというのか。オナホにもなりはしないだろうに。

──尤も、そうやって互いに理解し合えないから大罪なのだろう。]

  あ、要らねーの? そうか

[ 拳銃が返されれば、受け取ることにした。あんなに熱心に構えていたのに残念だと思いながらグリップを掴み、無造作にズボンのポケットに突っ込んだ。入れ替わりで"色欲"の資料を返却して。]

  他の奴らの資料も見たか?
  全員分見たいんだけど

[ これ一つ持っているということは他はまだ見かけていないのだろうかと思いつつ。相手が自分の分を隠したとも思わずに、訊ねた。]

(13) 2016/03/02(Wed) 12時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 彼女への言葉は単なる確認と、自分の意志を伝えただけ。他に見つけていたとしても、手を借りるつもりはなかった。仮に既に発見済みの場所を教えて貰えても、結局全て見つけ切るまで虱潰しに探すつもりだからだ。

男にとってここに集められた者の資料は、今見せて貰った色欲のジェフの物が初である。他の者の資料も存在するのかどうか不明、そのレベルだった。それゆえの、確認。

何故か釣り上がる眉尻(>>14)。そして謎の余裕の笑み。細かい理由はわからないものの、馬鹿にする意思が込められているのはきっと間違いないだろう。]

  ( あーこりゃ嘘だな )

[ 振られた首を認めては、そう確信した。彼女は他の人の資料を見た上で、あの一つを何らかの理由で手に持ち歩き、そして見ていないと嘘をついたのだ。つまり資料はあれ以外にもある。知りたいことは得られたと同値だった。]

  教えてくれてどーもありがとな

[ 向こうを向いた彼女に、心からそう言った。]

(15) 2016/03/02(Wed) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ ──然し、何が琴線に触れたのか全くわからなかった。小刀を持っていようとも、自覚があるのかはわからないが挑発のようなことをして銃を渡した相手に背を向けるその度胸は素晴らしいと思う。

彼女を呼び止めることはない。けれど、目下の作業として資料探しに精を出す気になったので、まだ寝ていると思っている嫉妬の少女に協力して貰おうと、広場の方向へ歩き出した。コンパスの違いで追い抜かしたかも知れないし、騒動が聞こえれば走り出したに違いない。*]

(16) 2016/03/02(Wed) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 広間はどんな光景だっただろう。

憤怒の部屋に向かうが、"嫉妬"の少女を視界に入れることが叶えば、当然そちらに行こうとする。

"強欲"もまたそこに居たのか?
もしも彼女の近くに……3m程度以内の位置に存在を認められたなら、その組み合わせだけでカッと頭に血が昇る。例え相手が何もしていなくとも、何もする意思がなくとも。激しい剣幕でナイフを出し真っ直ぐ彼に向かって駆け出す。
最早他のことなどどうでも良く、進路に"色欲"が居たなら邪魔だと突き飛ばしただろう。

それよりは離れて居たのなら、頭に血が昇るのは変わらないものの、武器を手に駆け出すほどではない。深く息を吸い、そして吐き出しては、ツカツカと歩み寄る。その目は座っていただろう。

その前に連れ去られでもしていたなら、部屋で穏やかに眠る彼女を想像して、呑気にも表情を緩めて憤怒の部屋に入っていく姿があるのだろう。]

(21) 2016/03/02(Wed) 19時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/02(Wed) 20時頃




[こんな至近距離で

しかも愛おしい人の部屋の前で。

先ほどは扉の中で彼と睦みあったというのに、今度は同じ扉の外で別の男に迫られているという状況は


ああ……耐えられない。
とてもとても、我慢ならない。]
 
 



[不思議そうに首を傾げつつも、吐かれた唾には…………思わず口元に微笑。


(人形を無意味に壊す趣味はないんですけどねえ……。…一度バラバラにして組み直せば、美しくも見えるでしょうか?)

その後の罵声など半分も耳に入らぬ。
ただ、足音でも聞こえればそのまま彼女の腕を無理やり引っ張り────そうだ、強欲の部屋にでも行ってしまおうか?]


そうそう。私、貴方のことを醜い醜いと形容していましたが、……貴方のその瞳の色は気に入っているんです。屋敷に同じ色のドレスを着た人形がいましてね?……嗚呼、きっと彼女にその瞳は相応しいだろうな、と先程から見ていたんですよ。

[静かに淀んだ瞳のまま、口元だけに笑みを浮かべ 男は饒舌に語る。

他人の人形に手を出す趣味はない。いや、なかった。────さっきまでは。]


[そして、無常にも扉は閉じられた。
真っ暗な部屋に、おぞましい男と二人きり。]

いやぁぁぁあ!!開けて、離して!
出して、出してぇぇ!!!

[少女はまた、悲鳴を上げる。その甲高い声が、男の神経を逆なでしているとも知らず。]


【人】 学園特警 ケイイチ

[ ────広間に着いたのは、
強欲の扉が既に閉じられたあと。
呑気にも、何も気付かずに通り過ぎ。

憤怒の扉の前にきて、立ち止まった。]

  ──……ッ!?

[ 彼女に渡したナイフと、男物のタイ、それに血痕(>>24>>26)。タイには見覚えがあるような無いような。拾い上げる手はガクガクと震える。

何故こんなものが落ちている何故こんなものが何故こんなものが何故こんなものが何故こんなものが何故こんな何故こんな何故こん……嗚呼、吐いてしまいそうだ。

ガチャ、憤怒の扉を開け。]

  ……ヨーランダ、ちょっと寝過ぎだぞ…?

[ ぺたりぺたり。暗闇の床に膝と手をつき、探し始める。
そう、彼女は寝ている筈だ、自分が出た時とかわらず。そうにちがいないのだ……──。]

(29) 2016/03/02(Wed) 22時半頃

[暗闇の中で、男は少女に『黙れ』と脅す。

しかし少女には男の声など届かない。声が届かなければ会話など成り立つはずも無い。]

出して、出して、いや、あぁぁ!!ここから出して、出して――ひ、ぐ……!?

[暴れる少女に、男はナイフを突き立てた。
男は少女の口の中に突き立てるつもりだったのだろうが、目測は外れ――しかし、あながち大ハズレというわけでもなく。]

耳……がっ、あぁぁ!!痛い、痛い、ぃぃぃっ、ぃぃ"……!!

[ナイフの刃先は少女の左耳を切断した。
根本から切断されて耳たぶの下の部分だけがブラブラと揺れてまるでイヤリングのよう。
血が吹き出し、その痛みと恐怖でますます少女は泣き叫ぶ]



いや…いや、顔は傷つけないで……!
あの人に捨てられる……!醜くなってしまったら、あの人に、捨て……捨て、られ……っ!

可愛いって、い、言ってくれたんだもの!
綺麗だって、言って――

[もはや少女は悲鳴を上げるというよりも号泣していた。見えないながらも必死に腕を振り回そうとするだろう。それがダメなら、足もばたつかせて。それでも男の凶刃は、避けられない。暗闇に目が慣れてきてしまえば、今度は寸分の狂いもなく、貫かれるはず。

舌は切られなかったが、喉の奥を突き刺されて壁に刃先がのめり込めば、少女はもう頭を振ることもできず、悲鳴を上げることすらできない。男の望通り『静かに』はなるだろう。しかし『大人しく』は相変わらずしていなかった。]


[ ──────愛する少女は、大罪人だ。

こんなにも他人に惹かれたことは無い。
こんなにも愛おしいと思ったことは無い。

だが今お前の瞳は何を映している?
嗚呼、駄目じゃないか。
俺様以外を視界に入れては。

勝手に出て行っては駄目だろう。
どうして鳥籠に留まっていなかったんだ。

俺の愛だけでは足りないとでも?
もう、飽きられてしまったというのか?
こんなに、こんなに、愛しているのに!!!!

────嗚呼、アレはなんて罪深い生き物。
お か し く な り そ う だ  ]


[自分の目測では、ちゃんと口に突き刺したはずだ。…はずだったの、だが。
どうやら口に刺した時とは違う手応えに、首を傾げる。

ご丁寧に彼女がどこに刺さったのかを教えてくれたようだ。それなら、ナイフを抜き取りながら 情けなく笑ってみるのだ。]


ああ、すみません。無意味に傷付けるつもりはなかったんです。…だから、そんなに喚かないで?

[より一層喚く彼女に、ほとほと困り果てたように眉を下げた。…尤もこんな暗闇ではまともに見えていないだろう。…噴き出す生暖かい液体に、ああこれでは服が汚れてしまうな などと思い。

号泣しながら「醜くなったら捨てられてしまう」などと喚く姿には……心底不思議そうに。]


…醜く?いえいえ、何をおかしなことを言ってるんですか。はは、変なことを言う人ですね。



今よりもっと、ずっと美しくなれますよ。
約束します。

きっと貴方の持ち主も、綺麗だと喜んで下さるのでは?

[彼女の白い皮膚は魅力的ではあるが、それよりも瞳だ。たとえそれを無くしたとしても、今の彼女よりはよほど素敵になれるはずだろうに!

全て自分の美醜の価値観で測る男は、ケイイチという男が喜ぶに違いないと確信している。だからこそ、真剣に本気の瞳でそう語るのだ。

次第に目が慣れてくれば、腕を振り回し逃げようと足掻く姿が見えるだろうか。
ならば、不愉快そうに眉を顰めて。
自らの足で彼女の足を押さえ込むように体重をかけ、]


…余分な傷を作りたくないんです。だから、大人しく貴方のその美しく可憐な瞳をいただけませんか?

[欲に押されて気が急いてしまったからか、喉元を切るより先に彼女の瞳を、その目尻の方にナイフの切っ先を沈めようとしただろう。

恐らく先程まで縫い止めていた手を離し、彼女の顔を固定しようとして。]


[部屋の外では愛おしい彼が怒り狂い、心配しているなどということは、今の少女にはわからぬこと。
ただ、怯えて泣きながらもずっと彼の人のことを想っていたことだけは確かだ。]

ヒック……う、ふぅ、おかしいのは、どっち……ぁぁぁ……っ、この、この狂人め…っ!

[目の前の男は妙に優しい声音で諭してくる。これからより美しくなるのだと言われても、耳に走る激痛の前には説得力などあったものではない。
この男が何をしようとしているのかは未だわからない。まさか目が綺麗だとか言っていることが、目玉をよこせと言っているなどとは少女には理解の範疇外だった。]

え……

[それでも、今度は聞こえた。男は今はっきりと言った。『貴方のその美しく可憐な瞳をいただけませんか?』と。
少女は自らの耳を疑う。……もっとも、片耳しか残っていないが。]



ひぎ……っ、ぎゃぁぁぁ!!

[喉にナイフは来なかったが、その代わりに目尻に突き刺さる鋭い痛み。逃れようとしてもしっかりと頭を掴まれてしまっている。
もはや逃れられない。
それでもこの男は 本 気 で 少女の瞳をえぐりだそうとしていることに気がつけば、少女の慟哭が響く。]

いや、いやぁぁぁあ!!!痛い、痛い痛いいたいいたいいいいいいやぁぁぁぁいあああ!!、助けて、たすけっ、て……ケイイチさ、ま…!たすけ、て……いたいぃぁいやぁぁぁあ!!

[自由になった手で男のナイフを持つ手をどかせようとしたり、自由を奪われた足を動かそうと必死だ

それでも、やはり。

少女は無力。
男の力には敵わないのだ。

今まで彼の『人形』に"された"61体の女達のように]



狂人?…いやいや、おかしいのは私ではないでしょう。

[耳の傷は計算外だ。後でそのケイイチという男に会うことがあれば、詫びておこう。ああ、でも片方だけになった耳も美しいかもしれない。

男は元々美醜の価値観がおかしいのかもしれない。いや、冷静に考えたらおかしいに決まっているのだ。今まで肯定してくれた人物などいるはずもなかった。

男の人形はその殆どが元の人間の形など保っていない。────もっと言えば、妻と娘以外は元の人間の形など保っていないのだ。
腹部に穴を開けてはそこを眼孔に喩え、美しい琥珀色の瞳を沈める。その瞳が此方を覗けば男はより一層感激してその人形を愛でる。
手の美しい女性に会えば、その手はより美しい人形へのプレゼント。増えればさらに美しい。]




そんなに動いたら折角の美しい瞳が壊れてしまいますよ。……痛いですか?それはね、まだ貴方が美しくなれていないからです。貴方がより美しさを望みそれを手に入れればきっとそんなものを感じることもなくなりますよ。それこそ永遠で美しくて、嗚呼そうなった貴方を愛してみたくはありますがきっと叶わないのでしょうね。ああそういえば、先程見かけた少女がね。自らその美しさを手にしようとしてくれたんですよ。素敵なことだと思いませんか?ほら、漸く私の思いも報われました自分からそれを望んで命を絶ち完全な美を手にしようとしてくれるなんてねえ素敵でしょうでも残念なことにこの空間には生しか許されないようで本当に残念彼女は美しくなり損ねた嗚呼でも静かになった彼女はより完全美しい貴方もすぐに綺麗な人形私が全部きれいにして貴方もすぐに美しい彼女もきっと残念に嗚呼……貴方もそう思うでしょう?




[にこりと微笑んだ。

男は笑顔のままヨーランダの瞳の際に、目尻からナイフを入れ そして、彼女に語るのだ。
それこそ、欲しいものをようやく手に入れられた子供のように無邪気な微笑みで。────暗闇に目が慣れたのなら見えたろうか?いや、泣き叫び痛みに震える彼女には見えなかったかもしれない。

それでも男の手も、口も止まることなく。…これほどまでに男がお喋りになったのは、いつぶりだろうか?家族を失った今、────いや家族がいた時は男は物静かな人間だった────人形相手にしか饒舌にならぬ。

そのまま周りの肉と眼球を引き離したのなら、眼球の裏側までナイフを回し繋ぐ神経や筋肉を全て断ち切ろうとしただろう。]



もう少しあいつに似てたら
”黙らせたい”とは思ったかもな


(おかしい。

     おかしい やはり  変だ

   この男は変だ     いや 狂 っ て い る

 痛い 痛い痛い!!!
       ああ、なんて酷い痛みなのだろう!!

 刺されたところが 痛くて 苦しくて 

  ああ 私の瞳が奪われてしまったら もう二度とあの人を見ることはできないのね
 可愛いと愛おしげに見つめてくれるあの瞳をもう見つめ返すことはできないのね
 
 きっと目を失った醜い私は彼に捨てられるんだわ。きっとそうなのよ。そしたら私はもう二度と もう二度と 愛されることはないんだわ……――

ああ、憎い。憎い、妬ましい。
どうして私ばかりが こんな目に遭うの?

 どうして 私ばかりが こんなに 不幸なの――……?)


[嘆く少女の不幸は、全て、自業自得。

愛おしい人に何度も刺され、殺され、遊ばれた時には嬉しく思った痛みでも、相手が違えば吐き気がするほどの恐怖と痛みを伴うということを少女は身を持って知ったのだった。

けれど、それは当たり前のことなのだろう。

なぜなら、あれほど義父に抱かれることが嫌だったというのに、相手がケイイチだったのなら喜んで体を開いて抱かれたのだから。

そのうち少女は血の涙を空虚な穴から流すのだ。眼球がなくなっても、人の体は涙を流せるものだから。

男の言葉も、少女には死刑の宣告のように聞こえた。まるで身に覚えのない罪状を挙げ連ねられて、執行を待つだけの罪人のような気分。
いずれこの男にそんな思いを味あわせてやることはできるだろうか]



ひっ、ぎ……!!

[男の見せた子供のような無邪気な笑みなど見えるはずもない。少女は必死にナイフの侵入を拒むために目を閉じていたのだから。

しかしその努力も虚しく、こめかみと眼球の間に入ったナイフの刃先は、まぶたを突き破ってまず涙液に浸った。その薄い膜を超えたあとは角膜へと到達する。
しかし眼球を傷つけることなく手に入れようとする男は、前眼房までは傷つけずに、角膜の被害ですら最小限だったに違いない。
シュレム氏管を経た後に眼孔に沿って刃を滑らせ、上直筋と下斜筋を切り落としたのだろう。
外側の筋肉が切れたことによって、少女の目玉は内側の眼筋に引っ張られてぐるんと裏返る。
そうしたなら眼球の裏側が丸見えだ。
きっとすぐに上下と内側に残るの筋肉と神経も切断できたことだろう。
尤も、その作業をするにあたっては少女の上瞼と下瞼が非常に作業の邪魔をしたようだから、まずはその邪魔な皮膚を切り落としてしまったほうが早かったかもしれない。]

う"ぁ……あ……ぁぁ……

[そして片目の作業を終えた頃には、少女は大人しくなっていたはず。
あまりの恐怖と絶望と痛みに耐えかねて、気絶をしてしまったようだから。]


[そう、まだ気絶である。死んではいない。

故に、男にとっては幸運なことに(少女にとって実に不幸なことに)、処理を終えた片目を放置したままもう片方の目へと作業を進めても問題はなかったようだ。再生はまだしていない。

筋肉と神経を切断した目玉を繰り抜くのに、手慣れた男であればさほどの時間は要さなかったはず。
慣れぬナイフ一本だけでは、いつもと勝手が違ったかもしれないが。]


[きっと彼女の心の声が、その一部だけでも聞こえていたのなら、彼女にそんなことはないと語ったに違いないのに。
瞳がないと悲しむのなら他のものを埋め込めばいいし、その穴を醜いと恥じるのなら縫い合わせて仕舞えばいい。

────元の持ち主が愛さなくなったのなら、より美しくなった彼女をこの男が愛すだろう。

尤もそんなもの、彼女には必要がないのだろうが。]


…それでね、娘は昔からその人形がお気に入りで寝るときもずっとそばに置いているんです。可愛らしいでしょう?でもねその人形をベッドに入れるのは止めなさいと何度言っても聞かなくて。ああ、そんなところも可愛らしいんですが。もうすぐ社交界デビューなので新しいドレスを新調しなくては。ああ、貴方の瞳のように鮮やかな菫色もいいかもしれません。少し落ち着きすぎてますかね…似合うと思うんですが

[男はベラベラと口走る。
ナイフの侵入を拒むようにその瞳が閉じられたなら、当然その邪魔な皮膚は切り落とす。作業の効率化を図るなら周りの皮も少しだけ剥いてしまったかもしれない。
そうすれば筋繊維を切り落とすのさえ簡単に行えただろう。


それまでの動きは、食事の先の食器の手さばきのように手慣れて、暗い中とはいえど正確に切り落とした。角膜が傷ついていないのなら、美しさを保てる。

片目の作業を終え、彼女の顔を笑顔で覗き込めば…すっかり大人しくなった姿に"美しさを受け入れた"と考えたようだ。]

嗚呼、やはりこの瞳は本当に美しい。菫色の瞳ってなかなかお目にかかれないんですよ。私の家には未だ一人もいなくてね。私はなんて幸運なんだろう!貴方の瞳が菫色で良かった

[手に入れた片方の眼球を愛おしそうに眺め、頬を染め、血液のついたそれに愛おしげに口づけをしたか。…大切な大切な瞳。
それこそ宝物を手に入れたかのような笑顔で。

それから胸ポケットから白いハンカチーフを取り出すと、大切そうに包んだ。]


…嗚呼、貴方もやはり美しい方が良いですよね?貴方とは話が合うかもしれません。ふふ、先程よりも凄く美しくなりましたよ。

[すっかり動かぬ彼女を、そっと床に降ろした。────先程から暴れる姿を抑えるには立てたほうが早いが、本来寝かしたほうが作業は楽だ。

そうして、彼女のもう片方の目尻にナイフをまた沈ませ 鼻歌交じりに切り込みを入れてしまおうとしただろう。]


[もし男の考えが聞こえたのなら、少女もまた、こう思っただろう。

『金髪の男は願い下げ』と。

たとえ瞳の代わりにキレイなガラス球をはめ込んだとしても、すでにその水晶は少女に光を与えないのだ。だが、まぶたを縫い合わせでもしたらますます醜い顔となってしまうだろう。

少なくとも少女の美的感覚からすれば、"目玉を失った自分は醜い"のだ。この両者の思考はやはり交わることはないのだろう。
"受け入れている"だなんてとんでもない勘違いも、気絶している今では訂正することもままならない。]

あが……っ、が……うぅ……

[気絶しながらも、突き刺す痛みには時折生理的な痙攣が見られた。それでもまだ少女がショック死をしないのは、皮肉にも日頃から痛みに慣らされてしまっているせい。]



ケイ……イ――……ぁ……

[意識を失いながらも、彼の人の名を呼ぶ。
男がペラペラとなにかしゃべり続けている声など少女の耳に届くはずもない。]

ふ……ぁ……ぁ……、あつ……ぅ……ぃ、あつ、……

[痛いというよりも、熱くて仕方ない。
もはや過ぎた痛覚は神経が切断されてしまっているようで、痛みは熱に変わって伝えられていた。
燃えるような熱とそれに反比例していくかのような体温の低さと寒さに襲われた少女は、だらしなく舌を垂らし、唾液で自らの頬を濡らす。
もはや暴れることもままならないならば、その体は地面へと押し倒されて男に体の前をすべて晒すだろう。
少女の薄汚れていたワンピースは、元から真っ赤であったかのように血で染まっている。]


[片目を失った少女の眼光は血で満たされ濡れに濡れる。
そしてくり抜かれた目玉の部分はポッカリとした穴が空いていた。
まるで眼球を失った寂しさを埋めて欲しいといわんばかりに、物欲しげにねだっているかのようだ。]

は……ぁ……あ"あ"……ぁ"……あつ、ぃ……あつ……

[むろん、今の少女に意識はない。

それでもまだ先ほどまでの恐怖と痛みに体がヒクヒクと痙攣し、吐息も荒く、更にはナイフを持つ手に自ら手を伸ばしていた。それは少女からしてみれば男を拒もうと伸ばされた手だったのかもしれないが、意識もない状態では『もっとして』とでも言うかのようだ。
やがてもう一つの目玉も男の手中に収まってしまえば、そこには空虚な穴が二つ、並んでいただろう。]


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 男は憤怒する。
どうして彼女がいないのか。
どうして渡したナイフが血痕とともに落ちているのか。

どうして離れず共にいてやらなかったのか。]

  あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!

[ 床をぺたぺたと触り切り、蹲り、慟哭。
初めて頬を濡らすものがあった。
何処に消えたと床を殴る、殴る。

壁を幾枚も隔てていては少女の声は聞こえず。
やがて憤怒の部屋を出て、
周囲の扉をドンドンドンドン叩き始める。]

  どこだヨーランダああああ!!

[ 愛しい少女の名を叫びながら。
とても冷静ではない。何処かの部屋にいたとて、犯人に気付かれて彼女は口を塞がれてしまうだろう、そんなことにも気付かずに。]

(45) 2016/03/03(Thu) 07時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ そうでなくとも、不運。それは日頃の行いか。
強欲の扉を叩いたとき、彼女の意識は闇の中(>*22)。自身の名を呼ぶ弱々しくも可愛らしい声を、冷たく硬い扉越しには拾えない。

そして離れ、愚かにも別の扉を叩く。
誰か出てくるものがいたとしても、少女を探す瞳は、少女の声を求める耳は、他の何にも興味を示さずにまた離れていく。]

  あ"あ"……ヨーランダ……

[ 彼女は、死なない。死なないのだ。
生きてここを出てともに暮らすのだ。
彼女に話はしていないがそう未来は決まっている。]

  ……一緒にここを出る……出るんだ……

[ その思いが男の足を資料室に運ばせる。
凶刃はまだ振るわれ始めたばかりだろう。
けれども、彼女を残して、広間から消えた。]

(46) 2016/03/03(Thu) 07時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


 最も罪深き者を示せ…最も罪深き者を示せ…
 最も罪深き者を示せ…最も罪深き者を示せ…

[ 狂ったようにブツブツと呟き続ける。
それでいて行動は極めて秩序的だ。

本棚の端から一つも飛ばすことなく資料のファイルを開き、写真を確認しては、閉じて戻す。

文字は写真の顔がここに居る者だった場合しか読もうとしないからその作業は速いものだ。

如何な量でも確認し尽くしてしまうだろう。]

(47) 2016/03/03(Thu) 07時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ そして気付くのだ、足りない資料の存在に。]

(48) 2016/03/03(Thu) 07時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 見つけられなかった理由、
それが改竄されたからか、
闇に葬られたからか、
はたまた──……
男に判断など出来ないだろう。

ただ、
"何故か存在しない"ということを、
判断材料にする事が出来るのだ。*]

(49) 2016/03/03(Thu) 07時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ ────"嫉妬"を見つけた。

愛おしい少女の写真が貼られている。
求めているのは紙などではないが、
僅かでも彼女が感じられて。]

  …………ああ……、

[ 狂った瞳が一瞬だけ正気の色を宿す。

彼女はこのままで、可愛いのだ。
醜いと言う者の方がよほど醜い。
何か欠けても、愛おしさは変わらないが。

他の資料は目を通して戻すが、
これひとつだけは、大事に抱え続ける。]

(50) 2016/03/03(Thu) 08時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/03(Thu) 08時半頃


[突き刺し抉ろうと周りの筋を切ろうとするたびに、ビクリビクリと震える体は────気持ちが悪いな、と目を細めたか。
口から漏れる声さえも、男にとって気が狂いそうなほど嫌いなものだった。

恐らく筋肉が弛緩して自ら制御することができていないのだろう。舌を垂らす姿が目に入ったのなら、その姿に微笑んでみせたのだ。
嗚呼、これで動きさえしなければ最高。

彼女を床へと下ろすことが叶ったのなら、床へと腰を下ろし────慣れないから不恰好なのは仕方あるまい。────人形の頭を自らの膝に乗せただろう。]


……。…どうかしました?

[荒い吐息、動く体。
────生が感じられるものは美しくない。

その手が伸びたのなら、男は一度ナイフを眼孔に沈めたまま手を止めて。その彼女の手を取ってみようか。

美しい眼球が埋められていたはずの、片方の眼孔は────そこを満たす赤さえ愛らしく見えて。己にも同じような穴が空いてしまったのだが、それすらも忘れているようだ。]




…本当に美しい。

[更に静かになればより美しくなれるのに。ああ、確かこの空間には死が存在しないのだ。────何とその残酷なことか。

死が無ければ人は永遠に美しくなれぬまま。

「もう少しですから」と言わんばかりにその手の甲に口付けをして、それから再びナイフを手に取りもう一つの眼球も手にしようとその刃を進めただろう。

…そうして手に入れたのなら、嬉しそうに微笑みまた白い布の中へ。

二つの穴が空いた"美しい"人形の頬を撫でるのだ。]


[ 少女は、死へと向かってゆく。

あれほど痛くて苦しくて泣き叫んでいたというのに、今では痛みもわからない。
血が流れすぎてしまってもはや少女の体温は人のそれではない程だが、これもまた再生すれば『治る』のだろう。]

…ひ…し……

[押しのけようとしていた手も力なく崩れ落ち、荒々しかった呼吸も徐々に弱まっていく。そして少女は男の安否を尋ねる声には]

……101回……死ね……

[呪いの言葉を吐きながら、少女は絶命した。

結果として少女は、死を持って完成だと考える男に二回も死を与えてしまったのだった

目玉を持ち去られた後のことは、少女の与り知らぬところ。宝物を手に入れた男が本体には興味なしと部屋を出て行くなら、強欲の部屋には血まみれの娘が一人、ただの屍としてそこにあるのみ。*]**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 淡々と資料を探す。
端から一つも飛ばさずに確認していたが、
二つ目の棚からは方法を変えた。

ここにいるのは男の方が多く、
女の名は両名把握している。
偽名やら性転換やらの可能性は一先ず考慮から省いた。

開いたファイルを閉じて戻している間に
次の背表紙の名を確認する。
ヨーランダ、櫻子以外の女の名が背に書かれた資料は飛ばし、
男の名の資料だけ開き、右端から詰めて戻す。
開かなかった女性名のファイルのみ左端に寄る寸法。

男女の区別がつけにくい名もあり、
結局女の資料を開いてしまう事もあったが。
男性名ばかりを狙って開いていれば、
確認の手数を五分の三程度には減らせた様だ。]

(53) 2016/03/03(Thu) 12時半頃

ああわ……………っ

[咄嗟に紡ごうとした質問は"貴方は何者ですの?"
しかし舌を失い明瞭な言葉を無くしている今、言葉を紡ぎ掛けて眉を吊り上げた。片手で口元を押さえては、憎々しげに宙を睨む。

────"聞く"だなんて、態とらしい。此方を嘲るつもりなのか。

わなわなと震え羞恥と怒りに頬が染まるが、固く瞳を閉ざすと先ずは念じてみる]

"貴方は何者ですの?"
"何故ここには死がありませんの?"
"私は元の世界に────"


【人】 学園特警 ケイイチ

[ ──怠惰を見つけた?

ジェフが持ち歩き続けず本棚に納めていたのなら、
それを見つけては少しだけ眉をピクリと震わせた。
あの鍵泥棒。
勝手な言いがかりだったが、
そうでもないのかも知れない。
内容は、まさに怠惰らしい歴か。

殺人の理由とその数をよく記憶して、
本棚の一番右端に詰めた。

自身と、彼と、櫻子を除いては、
他にアジア系の者は居なかった筈。

アジア系の名も以降は飛ばし、
未開の資料のみを左側に寄せながら探す。
──見つける度、効率は上がる。]

(56) 2016/03/03(Thu) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ ────"暴食"を見つけた。

悲鳴を上げていた秀麗な顔立ちの男。

アレには出来て窃盗くらいなものと思ったが
そうではなかったらしい。殺人を犯していた。

けれど、
所詮男にはその数でしか罪の重みを計れぬ。
大した罪人とは思わない。またも見縊る。

ああでもこれは、仕方ないことではないか。
紙面に記された彼の暴食ぶり(>3:*39)は、
ほんの一部。氷山の一角。

憤怒にはとても、読み取れやしないことだ。
これもまた、本棚の右端へ納めた。]

(57) 2016/03/03(Thu) 15時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/03(Thu) 15時頃


[彼女の菫色の瞳を手に入れた。

ああ、その美しさたるや。

暗闇のせいで色ははっきりと分からないが、それでもその美しさは分かる。きっと血がたくさん抜けて青白くなった彼女自身も、美しいに違いない。

そう、宝物なのだ。]


…101回?面白いことを言いますね。……嗚呼、もしかして眠ってしまわれましたか?素敵な人形、本当に貴方は見違えるように美しくて愛らしく見えます。でも────ここでは、こんなに素敵なものをすぐに醜く変えてしまう。…嗚呼、なんと酷いことを。……こんなに美しいのは、今だけですね。

[眼球を包んだ白い包みをポケットへとしまうと、血の気の失せた少女の額に口づけをして、それから抱き上げただろう。
死体には興味なし?────まさか!大切な人形はしっかりと己の手で持っていなければ。抱き上げたまま、扉を開け────明るい広間の方へと戻るだろう。

それこそ、満足そうな笑みで。

男の服は暗闇だからよく見えていなかったが、きっと白いシャツも見る影のないほど赤く染まっているに違いない。]*


[ もし少女が生きていたなら、また悲鳴をあげていたことだろう。

まさか憎い仇に抱き上げられてしまうとは!

ぽっかりと空いた両目の穴からは夥しい量の血が流れて、もはや少女の顔もわからぬほど。白かった髪は頭頂部の一部を残して真っ赤に染まり、服に至っては血が滴り落ちている。
憤怒の部屋から広場までは、血痕の道標が続いたことだろう。


絶命した少女は、未だ意識を取り戻さず。]
 


【人】 学園特警 ケイイチ

[ ──── "強欲"の資料に触れた。]

  何でこれだけ……、

[ 異質な資料を見つけ手を止めた。
写真の部分だけぽっかり空いている。
然し考えるのは後回しと、
これも本棚の一番右端に差し込んだ。

──それから数十ファイルを確認した後、
比較的近くで"強欲"の資料を手に取るが。

写真は見覚えの無い男、すぐさま閉じた。

内容に目を通していれば"人形"などの語に
反応したかも知れないが、
文字など追っていない。
あっさりとその資料から離れていった。]

(64) 2016/03/03(Thu) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 名前から性別・人種を選別して
開かぬまま飛ばしたファイルはあるものの、
"嫉妬"の資料を大事に小脇に抱えた男は
一通り室内を巡り終えただろう。]

  ( ……強欲と傲慢の資料がねー )

[ 二つを見つける事は出来ず。
他の資料は要点のみ頭に入れてある。
自身のも当然見つけたが、
改竄するどころか開きもしなかった。
時間の無駄だ。自分の事は自分が一番知っている。

資料室を出て広間に向かう。
愛おしい彼女が戻ってきてはいないかと。]

(65) 2016/03/03(Thu) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 資料室内か広間に向かう途中か、"怠惰"に会釈(>>63)をされ、無言で流し見た。鍵を"拝借"された事など、ヨーランダが消えたことに比べてなんと些細なことか。構う気にならない。しかし会釈を返すほど愛想はなかった。

──愛する少女を抱えた男(>>61)が見えたなら、"ああああ"だのと意味をなさない言葉を発しながら駆け出していた。声を出したら簡単に気付かれるとか、そんなのも考えられず。

それでも全速力だから、相手が彼女を抱えて離さないままならきっと扉の手前で追い付いて、拳で顔をぶん殴ろうとした。]

  ヨーランダ無事か!?!?

[ 彼女とともにいたらしい男が腹立たしいが、少女の安否が気がかりで、か細い身体を掴んで兎に角男から引き剥がそうとする。]

(66) 2016/03/03(Thu) 20時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/03(Thu) 20時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

  ……あああああああああ!!!!

[ 姿を見るなり全速力で駆け寄った。抱える男に殴りかかるも、大振りで単調な動きは簡単に避けられ、拳は空を切る。]

  ヨーランダぁぁ……!!!!

[ 他の人間が触れているというだけで気持ち悪い。なぜかやたら大人しい彼女を相手の腕の中から毟り取って、横抱きを引き継いだ。]

  ああ、ヨーランダ、ヨーランダ……、

[ こちらは殴りかかったというのに金髪はやけに落ち着いているようで、反撃がされないらしいとわかれば意識から消えた。
会えずにいた時間を埋めるように彼女の名を何度も呼び強く身を寄せる。然し、反応はない。言いようのない不安が走る。]

  どうしたんだ……なにされたんだよ……

[ 両耳とも無事だが、彼の言葉(>>68)は聞こえない。彼女の顔を覗き込み、そこではじめて変化に気付くのだ。]

  …………!!

[ ぽっかり空いた穴が二つ。それと耳も片方しかなかった。目を見開き……やがて、悲しげにぐしゃりと顔を歪める。]

(69) 2016/03/03(Thu) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  ああ……怖かったよな……
    ごめんな、置いていって……

[ なぜあるべきものがないのか、奪ったのはきっと金髪男に違いないのだが。ひどく憎たらしくて、許せないのだが。

おこりんぼうのくせに、何故だか。憤るよりも、怒るよりも、自分のいない間に彼女が与えられただろう恐怖や不安を思って、涙が溢れた。]

  ごめん、ごめん……ヨーランダ
    好きだ……愛してる……ごめん

[ 目蓋に、頬に、唇に口付けをなんども落とす。ふと、近くに開いている扉を認める。彼女を抱えたまま、邪魔するものがいなければ、導かれるように中に入っていっただろう。]

(70) 2016/03/03(Thu) 22時頃

サァサァ皆様、罪深き者を示し其の者に自らの罪を背負わせ給へ。

斯様な瑣末な宴に相応しき滑稽な顛末は、皆様の手で。


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 目覚めたらしい彼女が口を開けば(>>74)、酷く安心した。死なないと知っているのにどうしてこんなに不安になるのか。]

  ……別に泣いてねー

[ けどなんとか強がっておいた。

暴れ出した彼女(>>75)のことはがっちり抱き締めて、離したくなかったのだが。]

  醜くねー、可愛いから

[ そう言うも、まったく聞き入れる様子がないので、そっと床に降ろしてやった。見えないのに走り出して壁にぶつかる様には、すこし、笑ってしまった。大人しく抱かれていればいいのに。]

  部屋はこちらですよおじょーさま

[ たわ言のように部屋に行くことを求める少女の手を引き、連れて行くのだった。]

(80) 2016/03/03(Thu) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ それから暫くして。
今度こそ、白い部屋へと入っていった。
愛おしい少女とともに。 *]

(81) 2016/03/03(Thu) 23時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/04(Fri) 00時頃


[少女は糾弾する。【強欲な男 ニコラス】を。

名前がわからないので「あの男」としか言えず、目が見えないので指を指すこともできないのだが。】


【人】 学園特警 ケイイチ

─ 裁きの間 ─

[ 大罪の名が書かれた7つの台(>>#1)。
部屋の扉の上に書かれていたのと同じく"憤怒"の台に寄った。その手は妬む少女と繋がれたまま。
ゆえに"嫉妬"の台は、空席だろう。

全員が集まってから響いた声(>>78>>79)は、一瞬、通信機から聞こえたのかとも思ったが。傍らの少女の様子から自身だけに聴こえたものではないと知る。]

  ( 趣味の悪い……姿を見せやがれ )

[ 臆病な少女の手を強く握り返し(>>92)。]

  ( 最も罪深き者…… )

[ はぁ、と溜息を吐いた。
疑り深い未来人には、その要求を呑めば解放されるのだと、盲信できない。が、少なくとも選ばれた一人は贄として死ぬのだろう。確実に。

台に据えられたボタンを見る。軽い力で押せてしまえそうなものだ。そう、いとも呆気なく。簡単に。

思案しながら、めそめそ泣く少女(>>94)の頭をヨシヨシと撫でていた。]

(98) 2016/03/04(Fri) 09時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/04(Fri) 10時頃


【強欲の男、ニック様】

[あの女と同じであるのか癪ではある。
しかし、矢張り"何もされなかった"色欲の男より、"自分の喉を奪うに至った"男の方がより罪深いだろう。
人知れず、娘は一票を投じる。
そして、そっと辺りの様子を伺うのだった]**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 題が課されてからかなりの時間が経った。けれど"最も罪深き者"とやらについて、この中のどれだけの者が真面目に考えようとしただろう。自身など数時間前まで資料に興味すらなかった。

"少女とともに生きる"と願えばこそ、その要求を拾い、応えようと──従順さを示し、犯人の目を欺きやすくするため。そしてあわよくば不愉快な犯人をこの手で殺すため、であるが──資料に目を通した。

きっと一人のままなら、もっと手を抜いて周囲を見る気も起きず、適当なボタンを押したに違いない。

一度瞼をゆっくりと降ろして。そして上げる。
台に据えられたボタンを再び見た。

《嫉妬》《憤怒》《暴食》《怠惰》を押す気は、無い。
自身と愛する少女は言うまでもなく。
他の二つは、資料を見て、自身の感覚ではそう罪が重いとは思わなかった故。

──────さて、残りはどうしようか。
《強欲》、《傲慢》、そして《色欲》。
この中から選ぶつもりでいるが。]

(102) 2016/03/04(Fri) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ "強欲"からの苛立ち(>>101)はこちらに伝わってくる。]

  ……ヨーランダ、大丈夫か?

[ 傍らの少女を鎮めるようによしよしと背中を優しく撫でる。

何も彼の為じゃない。彼女の心が落ち着かないのは、こちらも落ち着かないし、自身も少し、珍しく真剣に考え事をしているから。

尤も、自身の様子を察して、従順な彼女は既に静かだったかも知れないが。]

(103) 2016/03/04(Fri) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 個人的に許せないのは《強欲》の男。
……が、彼の資料は発見できず。
どんな罪を犯してきたか不明のまま。]

  ( ……私怨で選んで良いものか )

[ とは言え、残虐性だとか罪の重さだとかその辺の感覚がまともではない男は、単純に殺人数で考えるくらいしか出来ない。

彼と、それと《傲慢》に関しては、資料を見つけられなかった為にその判断すらも出来ない状態だった。

目にした資料の中で数が突出しているのは《色欲》だろう。あれはまさに、"悪魔"の所業。彼の鈍い輝きに自身が──否、周囲の全員が"そう"だと思われている(>>2:50)とは知らないが。
その犯行数の多さに、候補として残っている。

知る中で犯行数の多い《色欲》か。未知数の残り2人か。]

  ( うーん、どーすっかなぁ…… )

[ 男の指が選択をするまで、まだかかりそうだ。
時折繋いだままの手の親指で悪戯に彼女の白い手を擽るのはご愛嬌。]

(104) 2016/03/04(Fri) 14時頃

[     【怠惰】を示すボタン。]


[だから俺にとってはあの金髪男が

【”色欲”の男が最も罪深き者だと】

身勝手な言い分だとかは知らない
俺がそうだと思うのだから
そうして何も言わずに《色欲》のボタンを押しては他の面々の様子を見ているのだった]


【人】 学園特警 ケイイチ

[ ──数で《色欲》を選ぶか。
それとも歴が不明の《強欲》《傲慢》か。まだ悩んでいた。]

  ( ……資料が無いからって、
      罪が重いとは限らねー )

[ 頭をガシガシと掻く。考えるより感じろ派な男は、知恵熱でも出しそうだ。

そんな所に"貴方に入れましょうかね"(>>110)と気軽な言葉が耳に届く。
苛、ときて一瞬眉を寄せるが。
息を吐いては、ニヤリと笑みを貼り付けて。]

  あァ? 俺はネコじゃねーぞ
    ……あんた一人で寂しいのか
  そーだな、どうしてもってんなら
      イれてやっても良いぜ

[ 上品そうな男に通じるか不明だが、
下卑た揶揄いを飛ばしてやった。]

(117) 2016/03/04(Fri) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

  ( …そーいや、あん時。
   素直に腕を切っとけば… )

[ 少女の提案(>>3:25)を今更ながら思い出し、
ほんの少しだけ後悔する。
彼女が怖い思いをせずに済んだかと。]

  ( ついでにその切断した本人の腕使って
  フィストファックしてやりゃ良かったな )

[ 内容はとことん下品だった。]

(118) 2016/03/04(Fri) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 動く指(>>106 ジェフ)を眺める。
ここからではどれが押されたかは判らないし興味は無い。

──ただ思うのは、
"ここ"で傍らの少女を除き心を動かされたのは
きっとあの時(>>12)だけだったということ。]

  ( ジョセフ……いや、ジェフ )

[ それは彼の観察する瞳(>>0:43)に対して身勝手に一方的に抱いていた仲間意識に違いない。

普通じゃない状況で彼と交わした"普通"のやり取り(>>1:107)に僅かな安らぎを感じたのだってこちらの勝手。

裏切られた気分になるのはお門違いなのだろう。……──それでも。]

(121) 2016/03/04(Fri) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  …………あ、

[ そして唐突に思い当たった。
あの資料は他のとは見た状況が違ったこと。

────人に見せられたものだ。
もしかしたら、
改竄されたものを見せられたのでは?
ジェフではなく、本当はジョセフなのでは?
写真の貼られていない資料が彼のものだったのでは?

それなら俺様は──裏切られていない。
そうやってつい良い方向に考えたくなるのは人間の悪い所かも知れない。

"傲慢"の台を見る。
不思議そうな瞳(>>119)がこちらを見ていたかも知れない、優れた容姿だ、それは可愛らしいものだっただろう。なら尚更苛立ちがこみ上げて。]

(122) 2016/03/04(Fri) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  …………、

[ 恨みがましい瞳で睨む。
この女さえ居なければ、
俺様は悲しい思いをしなくて済んだんだ。

そう、この女さえ居なければ、
俺様は気持ち悪い死体に手を突っ込まずに済んだんだ。

ああ、そうだこの女に……、]

(123) 2016/03/04(Fri) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

礼を言われていないじゃないか?(>>1:32)

(124) 2016/03/04(Fri) 22時半頃

[ ダンッ!!

苛立ちのまま殴った台、
手の下には【傲慢】のボタンがあった。]


【人】 学園特警 ケイイチ


  あっ……、

[ 押してしまった。
これまでらしくなく冷静でいたと言うのに。

────でもそれはある意味、
《憤怒》らしい選択だったのだろう。

傍らの少女の肩に、しょんぼりと顔を埋めた。]

(125) 2016/03/04(Fri) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  ……あー……、
   俺様もテメェにゃいれたかねーよ…

[ 放置していた溜息交じりの呟き(>>120)には、
なんとも力ないぼやきに。

ちなみに育ちの悪さはご名答。

噛み合わない会話。
ここでも二人は、わかりあえないのだ。]

(126) 2016/03/04(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 強欲の男に少女が良いようにされて怒りを感じていない訳ではない。けれども目や耳がとられようと相変わらず可愛くて愛おしいのだ。
それを実感させてくれたという点においては"強欲"にほんの少し感謝しなくもない、かもしれない。

そんなのは、恐怖と苦痛を味わい、そしてこれから障害を抱えて生きていく彼女に対して聞かせられるわけがないし、選ばなかった理由でもないのだが。]

  あ、ああ……、投票……した……

[ 微笑む少女(>>127)に弱々しく返事をしても、彼女は男を信じて疑わなかったのだろうか。もしも確認されれば、うっと言葉を詰まらせながらも、きっと投票先の者の名を口にしただろう。

確り考えてから選んだ場合には、きちんと伝える気でいたのだ。「お前と生きるために、犯人を欺くために、冷静に該当者を選んだんだ。私怨なら後で別途晴らせば良い」などと。

しかしそうではなく衝動と事故で選んでしまったから、決して自分から言えずにいた。]

  あー、ごめんな気が利かなくて……

[ 手を引き、嫉妬の台へ導き。
選択は彼女の意志に任せただろう。]

(130) 2016/03/05(Sat) 00時頃


[男はそっと、【嫉妬】のボタンを押した。

最後まで私欲に塗れ、どこまでも美しいものを求める男だからこその決断。

タイが落ちて曝け出された空洞、それと逆の瞳に微笑を浮かべて男はそのボタンを押したようだ。]



(あの男のボタンはどれですか?
……これですか?わかりました。ありがとうございます)

[嫉妬の台に移動したのなら、コソコソと彼と言葉を交わしながらボタンの場所を聞いて【強欲な男 ニコラ】にしっかりちゃーんと、自分の指で押して投票をしたのだった。]


<ソンナノハ全部、嘘ダケド>


<嘘吐キ、本当ハ自分ガ死ニタクナイダケ。
罪ナンテドウダッテ良インデショウ?>


呵呵、愉快。……さて、罪人達から後ろ指を指され その罪が許されないとされた人物が決まった。

【強欲の者、ニコラ・ド・フォンブリューヌよ。】
その身をもって、全ての罪を背負う贄となり給へ。

……さて、残された可愛い羊達よ。君たちの今までの罪は全て赦された。
帰るための道筋を教えよう。


「鍵は最も罪深き羊の中」


【人】 学園特警 ケイイチ


  あの男に決まったみてーだな
  どーする、とりあえず右腕貰いに行くか?

[ 傍らの少女に、問い掛けた。
全員で探せと言う(>>137)のだから、
分担するのが良いだろうと、至極気軽に。]

  折り畳みナイフで腕を切断するのは
  ちょっとしんどいよなァ
         何かねーのかな?

[ 軽く見渡してみる。何もなければ、のんびりと残りのナイフの数を数え、拳銃の重みを感じながら、羊の元に向かうのだろう。]

(138) 2016/03/05(Sat) 11時半頃

[余計な手を下される前に、
特効薬となる"肝"を頂かなくては]
**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 一人が羊のもとへ我先にと駆けていく(>>139)のを見れば、自身の投票に間違いはなかったと確信しただろう。

小刀を取り出し構える様は、まるで時代劇を観ているかのよう。

アレはきっと女の皮を被った鬼だ。
いや、誰かに言わせれば悪魔か。
どちらにせよ、世に放ってはいけない存在だろう。などと自身のことは棚上げに考え。]

  ヨーランダはこんなに大人しくて
         かわいいのに……

[ きゅ、と繋いだままの手を握った。
彼女が男どもにナイフで斬りかかろうとしたことなど(>>3:117)は勿論知らぬこと。知っていたとしても……盲目なのは男とて同じだった。]

(140) 2016/03/05(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ さて、ずっと輪に入れないでいた男(>>133 オスカー)は相変わらず取り残されていたか?
まだ動いていないようだったなら、羊のもとへ行く道すがら、彼に近付いて一度立ち止まり。]

  お前はどうする?

[ 愉しげに問うた。資料から殺人犯であると知ったから、あの時(>>1:101)とは気分が大分違った。

綺麗な顔して、やる事はやっているのだ。
だからどんな動きをするのかと、期待して。

既に彼が何らかの行動を取っていたり見つけられなかったなら邪魔はしなかったし、幾らか言葉を交わせたとしても、そう長居はせずに少女を連れて去っただろうが。]

(145) 2016/03/05(Sat) 12時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

─回想─
[ 部屋へ向かっている間に何か話しかけてやれば彼女が変な妄想に苛まれず済んだのだろうか。生憎再び逢えたことに安堵して、そこ迄気が回らなかった。元々気が利く方でもない。]

  大丈夫かよ、

[ 崩れ落ちかけた身体(>>96)を支えゆっくり床に座らせる。自身も目の前に腰を下ろし、手が伸ばされるまでもなく抱き締めた。]

  お前は本当にかわいいなぁ
   ……でも本当にばかだなぁ、

[ 前半は目を失ってこちらの顔が見えなくて悲しいと言ってきたことへ。後半は暗いから自分の顔が見られなくて幸いと言ってきたことへ。呆れつつも優しい声色で告げる。
こんな時でも美醜を気にするのは女の子ならではか。戻って来ただけで喜ばしいことなのに。]

  ……お前は怖がりだもんな、
  怖かったよな、置いて行ってごめんな…

[ 優しく髪を撫でながらも……"怖かった" "痛かった"と泣く盲目の少女を前に口の端が上がる。自身だって怖がらせた筈だが、想いを向けてきただろう。自身にはあんなに刃を求めたのに、他の男の痛みは嫌なのか。

──────嗚呼、本当に可愛い。
こんなに罪深い生き物が、存在するなんて。]

(146) 2016/03/05(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  ふーん、じゃあお前、
  汚されちまったかもしんねーんだ

[ 何の感情も抱かずに、一つの可能性を呟いた。人形男にとっては不服だろうが、その思考(>>97)に行き着くのは至極自然なことだろう。

けれど、そうだとしても別段それには腹を立てない。キレやすく身勝手に生きてきた男はまともな恋愛観も貞操観念も有してはいなかった。

寧ろ──己をも狂わせるこの少女が魅力的な所為だとさえ。]

  お前が可愛いから…仕方なかった
  汚されても綺麗だよ、大丈夫……
         俺は気にしねーよ

[ 彼女の思うところと大分違ったかも知れないが、男なりに慰めているつもり。]

(147) 2016/03/05(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 零される涙を唇で吸い取ってやる。やはり、美味しい。そして芽生えるのは征服欲か。]

  ……なー、ココ舐めていー?

[ 言いながらもう、虚ろな窪みに舌を侵入させていた。愛おしい存在に触れられる部分が増えたのなら余すところなく触れたいのだ。

拡げたのが別の男だというのは、かなり悔しい。腸を引きずり出してやりたい。彼女を傷つけるのは自身でなければ。

ああ、けれど。知る術の無いことだが、彼女から光を奪ったのが自身の所有物のナイフだったと知ることが出来たのなら、この男は少し気分を良くして嗤ったに違いない。]

  はぁ……かわいー、

[ もし彼女に拒まれなければ熱っぽく息を漏らしながら二つの孔を舌先が犯していっただろう。切断された筋肉や神経がぷらんと垂れていたか、そんなのを揺らしながら壁という壁を唾液で湿らせて。こびり付いていた血液が溶けて、口内に鉄錆の味が広がっていく。「ヨーランダは、おいしいなぁ」と恍惚するのだ。

そうしている間に別の孔も犯したくなってくる。彼女の肉のない腹に熱くかたいものが当たっただろうか。それは舐めるのを拒まれて抱き合っているだけでもきっと変わらなかった。]

(148) 2016/03/05(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ そうして、当然のように服を脱がそうとする。拒まれなければ気分が良いし、嫌がられる反応は好むところ。愉しげにはははと笑いながら血で汚れた布を無理やり引っぺがして。]

  …そーだ、俺もヨーランダの一部が欲しい
  残りぜんぶ俺様のだしもう離さないけど

[ 独占欲を滲ませながらちゅっちゅと唇にキスを贈り、たぷたぷと胸の膨らみを片手で楽しみながらおねだり。この柔らかな二つが奪われなくて良かった、女性の象徴が奪われても、彼女に欲情しなくなることはないはずだが。]

  ヨーランダは良い子だからくれるよな?

[ どこが欲しいと訊ねられることがあれば、うーん、と少し考えたあとに左手を取って薬指を口に含み「コレ」とこたえる男が居ただろう。]

(149) 2016/03/05(Sat) 13時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/05(Sat) 13時頃


[それはとても、とても。
       ──理想的じゃあナいか。]


[ぐらり。]

ヒャヒャヒャ!!!コンナンシカ持ッテネェカラサァ!!!!

[笑い飛ばしてカッターを取り出しチキチキ、と出し入れをした。]**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 俯く少女(>>141)の思いに気付かない。
この男はまだ何にもわかっちゃいないのだ。

大事に持ち歩いた"嫉妬"の資料は暗い"憤怒"の部屋の中。確認したのは写真のみで、誕生年すらも知らぬまま。]

  あー悪い悪い

[ 先ほどふざけて来た男(>>110)にふざけるなと窘められてしまえば(>>144)、全く悪びれずに返した。そうしている間にも脇腹に刺さる刃を見れば、あー痛そ、なんて他人事。]

  …………。

[ 傍らの怯え(>>143)は手のひらから伝わってくる。自身は混戦している所に突入しても構わない、無事に戻って来る自信だってある。

が、か弱い女性、特に目の見えない彼女を連れて割り込むのは、気をつけなければならない。]

(152) 2016/03/05(Sat) 15時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 犯人(>>137)の機嫌を損ねさせてしまい、彼女だけ帰されないなどという事になってはならないから、置いていくという選択肢はない。

確り手を繋いで、移動する。
その中途で"暴食"に話しかけようとした(>>145)が、豹変する様(>>151>*45)を見れば。]

  ……そんだけありゃ充分だろ

[ チキチキと響かせられるカッターの音に少し呆れ気味にこぼして、去っただろうか。

周りに特に武器は用意されていないように見える。探し方がザルなだけかも知れないが。]

(153) 2016/03/05(Sat) 15時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 暗殺者のような少女(>>139)と人形男(>>144)の小競り合いはどうなっていたか。

もし男がまだ立ったままなら、やりにくそうだ、と。

両膝裏に向けて、回し蹴りを叩き込もうとした。]

  お熱い二人のお邪魔してごめんなー

[ そんな軽口を叩きながら。色に溺れがちなこの男でも、流石に睦み合いとは思っていないが。]

(154) 2016/03/05(Sat) 15時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/05(Sat) 15時半頃


[それにしても、おとなしくて可愛い(ケイイチ)だとか、それに親しげに答える女(ヨーランダ)だとか。
罪人共が片腹痛い。
先程から寄り添う2人が淫蕩な行為に耽っていた可能性を知り、しかし恋愛結婚など縁遠い時代に居たからこそ彼らが酷く奇異に思えた。
あの2人は偶々同じ時代に生まれでもしていたのだろうか?
もしそうでないのならば────]

(……アレもアレでまた罪なのでしょうね。
腹の中の子供殺し、時を越えて男を誑かす汚れた女。
まるで稀代の毒婦のようですわね。

────そう言えば、その毒婦は女性としての部分をホルマリン漬けにされたのでしたわね。
そっくりですわね、瞳を奪われた白髪女も)


[憐れみと、蔑みと、 侮蔑。
傲慢な娘は特に女に呆れ、哀しみを覚えるのだ。
哀れな女。────愚かな男。
今がどんな時か解っていないのかもしれないが]

(どうせならば、"最も罪深い者"が決まった今。
すべての素性を明らかになさっては如何?
生まれた時代も国も罪も何もかも。
────この男だけ晒されるのは、答え合わせには足りないのではなくて?)

[小刀を奪われぬようにしながら、そんな事を念じたがあの"声"には届くのだろうか。
まあ届かなくても良い。罪状が知らされずとも良い。
ただ、そんな事を思っては矢張り薄らと笑うのだ]**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 何かを無理矢理引き裂く音が響き(>>158)、顔を顰めた。刃が埋まったまま膠着しているようならそのまま不意打ちで蹴りでもと思ったが、一度ヨーランダとの手を解き、少し離れて立たせた。]

  傲慢の女が小刀で戦闘してる
       ちょっと待ってろよ

[ そう声をかけてから近付いて行く。
その時には男の体からもう小刀が抜かれていた(>>158)ようだ。

左足裏を突き出して、小刀女と人形男の距離は離れている様だった。ならば、後方から相手の右脚のアキレス腱あたりを目掛けて左足を伸ばし、L字型にした足首を引っ掛けるようにして、足払いをしかける。

もし転ばせることが叶えば飛びかかって、相手が上向きだろうと下向きだろうと腰あたりにのしかかり、腕を抑えこもうとする。]

  俺たちは右腕だけで許すからさッ
         大人しくしてくれよ

[ これは転ばせられても転ばせられなくても言っただろう。]

(159) 2016/03/05(Sat) 17時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 傲慢の女との競り合いを眺めていた時から、抵抗する男のことを美しい、と思っていた。

やはり人間は、生きて動いて、死に際まで必死に足掻いてこそ素晴らしい。性別を問わず。

真っ先に羊に寄った少女(>>157)がそのまま離れて行くようなら、あーら振られちゃったの、などと内心で男を哀れんだだろう。]

(160) 2016/03/05(Sat) 17時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/05(Sat) 17時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 足払いを仕掛けたのには成功したようだが素直に転んでくれない(>>161)。]

  ああぁぁ、やるじゃん……!

[ 腕を着き踏みとどまる根性に感服して、浮いている胸を蹴り上げて身体をひっくり返し、正面からのし掛かった。

背面からのし掛かれば相手の行動を制限して、受ける抵抗をごく少なく出来そうだったが、つい足掻く様を正面から見ていたくなったのだ。キレていたら流石にこんな酔狂なことはしなかった筈。]

  は、目玉どこやったんだよ……!?

[ ここでやっと片目が無いことに気付いた。男の顔など、普段良く見たりしない。
自身の無事な双眼を丸くして、息を呑んだ。嫉妬の少女と同様か、虚ろな窪みがひとつ。

ナイフで突きはしたがくり抜いた覚えなどない。目玉は何処にいってしまったのだろう、失くしたから少女から二つも奪ったのだろうか、などと見当違いな事を考えた。こいつはあんまりオツムがよろしくない。]

  あ、クソ、離せ……!!

[ 両腕を押さえ込もうとするのはそれで遅れて、先に手首を掴まれてしまった。不機嫌そうに顔を顰めながら振り解こうともがくが、相手も必死だろうから叶わず。]

(162) 2016/03/05(Sat) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 何か訴えるような視線を受ければ───障害などと認識されているとは知らないが───ぞくぞくとこみ上げてきて、口許に三日月。

こんなに抵抗を受けたのは、初めてやもしれない。それもそうだ。これまで周囲を"可愛がる"際、武器やステータスで圧倒してきたから。

高貴で、それでいてこうも必死に生のために足掻く人間は、きっと彼が初めてだった。子供のように目が輝く。]

  ああああ、すげー、あんたすげーよ
   やっぱさァ生きてる人間っていーな…!

[ まさに殺そうと動く一人でありながらそんな戯言を吐き、下ろしていた腰を一瞬だけ浮かべ──血の滲む脇腹目掛けて、ドスンと勢いよく下ろした。男のズボンにも染み込み、左尻のあたりは黒くなっていた。

そうして、掴みかかられた手をふたたび解こうとして、叶えばさらに手首を上から掴んで床に縫い付けようとする。]

(163) 2016/03/05(Sat) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 握り締める力は強まり、揺さぶっても振りほどけない(>>166)。けれども、押し返されるわけにはいかない。

尻の下がじんわり温かいもので湿ってきていた。小刀で負わされた傷はきっと痛かろうと、腰を落とした。

その脇腹にナイフを投げつけたことはすっかりと忘れていた。あの時の行動は比較的理性的であったが、怒りに身を任せている間のことはいつもろくに覚えていない。]

  あっはは……ッ

[ 上がる声と弱まる拘束に効果があったと知る。すかさず振り解き、頭上で両手首を纏めて床に縫い付けた。

やった、これで忌まわしい腕を貰える。

とは言え、左手のみで拘束を行っている。右手首は何としても離さない気でぎりぎりと握り締めつつ上から押さえ込んでいるが、その下に敷くようにした左手首の方は幾分拘束が緩いだろう。]

(168) 2016/03/05(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ


  はは、誰が退く……、……ッ!!

[ 誰が退くか、と言いたかったが、振り上げられた脚が背中に当たり、息が詰まった。角度的にきっとさほど痛いものではなかったが、短気な男は少し苛立ちを募らせる。]

  ヨーランダッ!! 来い!!
  いま強欲の男をおさえつけてる!!

[ 少女を呼ぶ。怒りで視界が若干狭くなっているので、彼女の様子はわからない。

そうしながら、ポケットに右手を突っ込み、ナイフを取り出した。少女が寄ってこられたのなら「兎に角こいつにブッ刺せ!」と手渡しただろう。不愉快な指示(>>137)を遂げさせる為だ。

臆病な彼女(>>143)には抵抗のある事だろう、けれど優しく言うなどの気遣う余裕はなかった。]

  ナイフじゃ骨を折るのはつらいが…、
      コレならどーかな…!?

[ 彼女に指示を出した後、まだ行動を取れたなら、今度はズボンのポケットから黒いリボルバー式拳銃を取り出し、銃口を右の二の腕に当てようとするだろう。弾は6発、装填済み。

邪魔がなければ撃鉄を起こして引き金を引く動作を弾数分繰り返す予定だった。切断に厄介な骨を砕く事が出来るだろうと。]

(169) 2016/03/05(Sat) 22時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/05(Sat) 22時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ 呼びつけた少女は真っ直ぐこちらにきてぺたぺたと触ってきた(>>172)。体勢を確認しようとしてくれているのがわかる。目が見えないのはなんと不便なことか。

彼に暴れられようとも、両手首を左手一つで押さえ込んでいた(>>170)。ギリギリと強く締めた相手の右手首のその先は色が変わっていただろう。ただ左手はそうでもなかった。

上に乗っているから彼が脚を動かせばわかる。その動作と少女の悲鳴が重なれば、状況を理解してサッと血の気が引いた。]

  ヨーランダ……ッ!?

[ まだ呼ぶんじゃなかった、ああ、脚を切り落としてからにすれば、蹴られることなどなかっただろうに! 彼女を確認しようと振り向いて……その隙に拘束は片手分解かれてしまった。]

  ……ッが、あ……!?

[ 何とか右手首は握り締め押さえ込んだままだが、その勢いのまま飛んできた左手の渾身の一撃を米神に貰ってしまった。

ぐらり、視界が傾く。それと追って吐き気がこみ上げてきた。気持ち悪い。]

(173) 2016/03/06(Sun) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ 米神に受けた衝撃の影響で周囲の状況が僅かにしか入ってこない。少女の悲鳴だけは再び聞こえた気がしたが、服を漁られナイフを抜かれようとも気付かない。

手探りで拳銃を取り出し銃口を向けると背中を何度も蹴られたが、ガンガン響く頭痛の方がより酷い苦痛に感じられて構う余地もない。]

  ……ああああクソがああああ!!!!

[ 下品な叫びを上げる。少女をまたも傷付けられたことと、顔を殴られたことへの怒りを爆発させていた。

無我夢中で撃鉄を起こし、引き金を引き、撃鉄を起こし、引き金を引き……銃声は6回響いただろう。

ただ、銃口は狙いを定められていない。掴んだままの手や下ろした腰の真下に添えて撃てば確実に全弾当たったのだろうが、ぐらつく視界の中で肩や首に向けて放たれた。果たして何発当たったことか。]

(174) 2016/03/06(Sun) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ そして怒りのまま追撃を──することはしなかった。]

  ……ヨーランダ、無事か……ッ!!

[ 飛び上がるように立ち、ふらつきながらも少女に寄る。彼女を男から隠すように身体のシルエットを重ね、自身は無防備な背中を見せながら、そこを一旦離れようとした。平衡感覚を失っているので、もしかしたら支えてもらいながら。]

(175) 2016/03/06(Sun) 00時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/03/06(Sun) 00時頃



ニックさんは俺達が帰る為の”鍵”なんだし

[そう告げては小瓶の蓋を開け、彼の背中や足目掛けて振り撒いた
飲ませるつもりだったけどうつ伏せの状態の人物に飲ませるのは少々手間だなと、いつものように面倒に思ったのだ

申し訳程度に背中と足を狙ってはいたけど、割と適当めに小瓶の中身を撒いたから上手くかけられたかは分からない
それに飲ませないと効果が無いものだったら無駄になってしまうのだけど、その時は誰かから武器を借りればいいかなぁなんて
状況的に逃げられる感じはしないから軽く考えているのだ、手を下したとカウントして貰えればいいんだと
これは帰る為に必要な”作業”なのだから]


── 武器を得る ──

[カッターで人を傷つける事はできる。
けれど中を探って鍵を探す事なんて到底出来ないだろう。
だから憤怒の彼が"そんだけありゃ充分だろ"と呆れ気味に言ッていても( ケイイチ)、
"エェー!?欲シイ、欲シイヨォォォオオオ!!!"と騒ぎ立てていたと思う。

そんな時だっただろうか。
彼女からナイフを渡されたのは( 櫻子)。]

何コレ!!クレンノ!?!?アハアハアハハハハ!ヤッタネ!!!!!!ヒヒヒヒ!!!

[嬉しそうにナイフを振り回していた。
けれど動く事はまだしない。
だって沢山の人が攻撃をして、やりあっていたから。
ここで流れ弾にでも当たってしまったらシャレにならないだろう。

普通なら死んでいてもおかしくないくらい他の人達に攻撃されて、もういっそ早く楽にしてあげたいって思うほどだったけど、
結局僕が行動したのは怠惰が何かの液体を撒いた後( リツ)。]


サァ!!逝キマスカァッ!?!?アハハハハハ!!!!!

[彼の元へ駆け寄って人がいたなら"ドケヨォ!!!"と彼の元から離させて、
そして彼に辿り着けば馬乗りになり一心不乱にそのナイフを何度も彼に向かって振り下ろした。
まずは右手首から。そして左手首。そうして手足の動きを封じていく。
そして彼の反撃を封じれば後は楽しい宝箱を開けていく作業。]

ドコカナァ!?ドコカナァ!?ドコカナァ!?ドコカナァのドコカナァ!?ドコカナァ!?ココカナァ!?ソコカナァ!?アハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハアハハハハハ!!!!!

[何度も何度も彼の胸や腹を目掛けてその刃毀れしたナイフを刺していく。
肉が千切れていく感覚も、ナイフが骨にガキッと鈍い音を立てて当たっテいるのも赤がグヂュグヂュになっているのもよく分かる。]


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