123 参加者募集【勇者と魔王、はじめての接近】
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―5日目 魔導書内・異空間脱出時―
[>>5:+36 詠唱を終えて、術が発動した瞬間。 ふいに何かに手をつかまれて、俺は吃驚した]
ヨーランダ…!?
[彼女の表情は怒っているように見えただろうか。 ただ、術者として感傷に浸っている暇は無い。このままでは、俺の巻き添えになって本に封じられてしまう!判断に一刻の猶予も無かった]
(1) scarecrow 2014/05/31(Sat) 06時頃
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[消耗していた俺に、ヨーランダの手を振り払う力は無い。となると残された方法は、ただひとつ。魔導書が俺を手放すように仕向けなくてはいけない
覚悟を決め、手元にあった魔法剣で一気に自分の心臓を貫いた!!]
(2) scarecrow 2014/05/31(Sat) 06時頃
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ううっ…!!
[全身に走る激痛。勇者の剣は確実に、俺を死に至らしめるだろう。屍として生命力が失せれば、魔導書が俺を捕らえる事は無い]
(3) scarecrow 2014/05/31(Sat) 06時半頃
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― >>-17から?日後 ―
『おおやにく しんでしまうとは なさけない』
[誰かのおどけたような声で、目を覚ました。目を開けると、そこは馴染みの場所。どうやら俺は冒険が始まる前に滞在していた、宿屋のベッドの上にいるらしい。そして俺の側にいたその声の主は…]
…ベネット!?無事だったのか!
[吃驚して身を起こす。笑顔が爽やかなイケメン勇者、間違いなく彼だ]
(4) scarecrow 2014/06/01(Sun) 04時半頃
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『倒れても何度でも復活出来る程のタフさが無いと、勇者は務まらないからな。魔王の魔法式で身動きがとれなかったり、女王の罠で無残になったりしたけど、俺は元気だぜ!』
[彼の手元には、俺を貫いたはずの魔法剣イルミネーションがあった]
あれ…確か俺は…どうして…?
[刺したのは夢だったのだろうか、と自分の胸に手を当てる。あれだけの痛みがあったのに、無傷だった]
(5) scarecrow 2014/06/01(Sun) 05時頃
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『この武器は特殊で、刺した相手を仮死状態にする効果があるんだ。無駄な殺生をしたく無い時に振るう武器なんだが、まさか自分に使う奴がいるとは思わなかったぜ? 痛みは本物並のはずだから酷かったろ』
[呆れたような顔で真実を告げられ、俺は唖然とする。だがこうして宿屋にいるという事は、魔導書も俺が死んだと勘違いしたに違いない。ヨーランダも無事なはずだ。その事を把握した俺は安堵感から全身の力が抜け、再びベッドに倒れ込んだ]
(6) scarecrow 2014/06/01(Sun) 05時頃
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『勇者だなんだと呼ばれても 魔王以外の人間が死ぬのはあまり望みではないからな。
魔王さえ倒れれば、 暫くは無駄な争いもしなくて済むだろうし。 それが一番大きいかな。』
[勇者が語る剣のうんちくに耳を傾けると、どこかで誰かが言ったような話が出てきて、俺は目を瞬かせた。ああ、そういえばパーティの皆は無事目的地に着けたのだろうか。聞きたい事は沢山あったが、ふと前から気になっていた事を尋ねる]
(7) scarecrow 2014/06/01(Sun) 05時半頃
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そういえば、踏み倒されたラーメン代の事なんd
[この言葉を聞いた瞬間、ベネットは『じゃ、またな☆』と爽やかにウィンクしてマントをはためかせつつ部屋から去って行ってしまった]
おーい!全くしょうがない奴だな!!
[苦笑いし、彼を見送った。ベッド傍らのテーブルの上に置いてあるコップの中では、でめちゃんが元気そうにくるくる泳いでいる。
俺は目を閉じ、今回の冒険を共にした一人一人の顔を瞼に*思い浮かべていた*]
(8) scarecrow 2014/06/01(Sun) 06時頃
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ヤニクは、よし!安らかに二度寝する!!**
scarecrow 2014/06/01(Sun) 06時頃
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― >>8の後 ― [ふいに、宿屋の窓が一斉にガタガタと震えた。空気が振動する気配、それと共に聞こえる何かが羽ばたく音。何事かと、窓に駆け寄りそこを開け、上空を見上げた。
すると、そこには青空の中を揚々と旋回する白銀の竜。鱗は太陽の光を浴び眩くばかりに輝いていた]
(16) scarecrow 2014/06/01(Sun) 21時頃
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凄い…
[滅多に見られないその姿に、俺は暫く見とれていた。その巨体の影が宿屋を覆った瞬間、ふいに何かが竜の方から降ってくる。その何かは、宿の庭にあった俺の屋台を直撃し、天井を貫通した]
えええええ!?俺の商売道具がー!?
(17) scarecrow 2014/06/01(Sun) 21時頃
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[竜が嘶きと共に去った後、慌てて屋台の被害状況を確認する為に庭へ飛び出し調べる。何故かそこにあったのは潰れた茄子だった
謎めいた竜の行動に疑問を持った俺はこの件についてベネットに尋ね、そして事の一部始終を知ることになる
あれが、彼女…ヨーランダの真の姿だと]
(18) scarecrow 2014/06/01(Sun) 21時半頃
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―それからそれから― [魔界入口で料理した品々にヒントを得て、新発売した黄金ラーメン(注・呪われていない)が大人気となり俺は屋台で忙しい毎日を送っていた。仲間のパーティも時折訪れ、その度に俺達は魔界行きの冒険についての話に花を咲かせる
ただ、ヨーランダだけはその姿を俺の前に見せなかった]
仲間のところに帰ってしまったのかな…
[夜遅く客も減ったころに、でめちゃんに餌をやりながら、ぽつりと呟く
そんな時、誰かが暖簾を捲ってきた。俺がその方を向くと、そこには―]
(19) scarecrow 2014/06/01(Sun) 21時半頃
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ヤニクは、この村もあとちょっとで終了…!
scarecrow 2014/06/01(Sun) 22時頃
ヤニクは、ヨーランダ、>>-42 凄い宝な気がする…!?
scarecrow 2014/06/01(Sun) 22時頃
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