人狼議事


272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲

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【人】 校庭番長 ヤマト

[それからはあちこちの店を梯子して、
店の数に目を回している内に
いつも通りの会話もできるようになっていた。

姉ちゃんが熱心にイヤリングを見つめては
財布の中身を確認している間、
菜摘は近くのネックレスに視線を注いでいて。>>188

あんまりごてごてしてないシルエットで
菜摘が好みそうだった。

似合いそうだとも思うし、
つけてるところを見たいとも思う。

SALEの値段は2人分の財布ならなんとかなりそう。
姉ちゃん、その分の予算は残してるよな?]

(192) 2019/11/09(Sat) 02時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[結局、その店では2人とも何も買わなかった。

菜摘にバレないようにしないとだから
すぐそこに本人がいるんだけど
トイレ休憩を使って姉ちゃんにメールする。

『さっきの店のネックレス覚えてる?
 姉ちゃんがイヤリング見てたとこの、星のやつ』

『菜摘に似合いそうって思った〜!
 大和も気に入ったなら決定ね!!』

イヤリングしか見えてなさそうだったのに、
ちゃんと押さえるとこは押さえてるんだよなぁ。

感心してたら追加でもう1通届いた。
どうでもいいけどトイレの個室で打ってるのか?
あんまり待たせると菜摘が不審に思うぞ。

なんて現実逃避はそれくらいにして。]

(193) 2019/11/09(Sat) 02時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 ……お見通しかよ、くっそ。

[『今日も頑張りなさいね☆』と追加された一文。

親友だからなのか、姉だからなのか。
どっちにしろ、姉ちゃんには一生敵う気がしねぇ。]

(194) 2019/11/09(Sat) 02時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[おやつはこの店のパンケーキがいい!と
結構な列に並んでいる間に、
俺が買い忘れを思い出したと離脱する形で
星のネックレスを買いに走った。

本当は姉ちゃんの方が
店にもすんなり入りやすいんだろうけど、
菜摘が姉ちゃんの単独行動を許しそうな素振りを
まったく見せなかったから、俺です。

アクセサリの店は入りにくいと思ったんだけど
案外、視線を集めないというか。
店員さんも全部分かってますとばかりに
包装の種類を聞いてくれた。
結構プレゼント用に買いにくる男も多いらしい。]

(195) 2019/11/09(Sat) 02時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[ネックレスの入った箱を
柔らかいけど紙っぽい袋に入れてもらって。
白いリボンをかけてもらう。]

  喜んでくれるといいな。

[店を出たタイミングで、そろそろ中に入るって
姉ちゃんから連絡が来たから、
1枚写真を撮って返信代わりに送ると
潰れないよう袋を鞄に入れて来た道を戻った。]

(196) 2019/11/09(Sat) 03時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 逢魔時 ―

[思ったより遅くなった。
というかこの時間ってもうこんなに暗いのか。
最近のこの時間帯は道場や家にいることが多いから
全員がうっかりしていた。

人工灯が照らすショッピングモールは、
それはそれで綺麗なんだけどさ。
問題は、この時間に帰る人の多さだ。]

 バス、すげぇ混んでるな。

[夕飯前に帰ろうとしているのか
俺達と同じうっかりさん達が多いのか、
バスの発着場にはすでに長蛇の列ができていた。

また並ぶのかよ……とげんなりするが、
並ぶ以外に帰る手段がないからしかたない。]

(197) 2019/11/09(Sat) 03時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[今日立ち寄った店の話や
買ったものの話をしながら並ぶことしばらく。

ねぇ、と列の外を向いた姉ちゃんが
少し離れた路地の方を指で示して声をあげた。

人影が、路地の奥に入っていくのが見える。
フードを被った後姿は前傾気味で、
壁に寄りかかって歩く足取りは覚束ない。

体調が悪いんじゃと姉ちゃんは心配そうだ。
看護師を目指している身として
見かけた以上は、放っておけないらしい。]

 いいよ、俺が行ってくる。

[姉ちゃんが行きたがるのを菜摘が引き止めるなら
代わりに俺が見に行くって走り出す。]

(198) 2019/11/09(Sat) 03時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[あっちはたしかまだ開発中だったはず。
そこで倒れたりしたら大変だ。

心配蘇生法とか救急法は
ひととおり道場で教習を受けてるし、
本格的にやばそうなら
携帯で救急車なりを呼べばいいと思っていた。

だって俺は何も知らない。

菜摘だってきっと知らない。]

(199) 2019/11/09(Sat) 03時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

(知っているのは、

  「帰ってこなかった」姉ちゃんだけ。**)

(200) 2019/11/09(Sat) 03時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[陽が落ちると外はかなり寒い。
そんな中で並ばされてるとピリピリするよな。

近くで道路規制でもあったのか
バスそのものも遅れたりしているらしい。
開店したてのモールだし
そのあたりも考慮しとくべきだった。

暗くなってぶり返したのか
菜摘はまた姉ちゃんにべったりになって>>272
帰りにって言った続きは
明日に先送りになりそうだなと
苦笑いを浮かべていた。

だって明日は必ず来るし
ほんの十数時間のことなんだから。]

(280) 2019/11/09(Sat) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[そんな状態だから姉ちゃんの単独行動を
菜摘が許すはずない。>>273

けど姉ちゃんは姉ちゃんで
誰かが気付いてくれるだろうって
放置できない性格だ。
菜摘もよく知ってるだろうにな?

そしたら場を丸く治めるために
俺がひとっぱしりするしかないじゃん。

発着場の周りに設置された街灯が
それ以外の場所に色濃く陰を作るから
路地に入っていった人影は
もうここからじゃ見えなくなってる。]

(281) 2019/11/09(Sat) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[とはいえ部活でも道場で
日々走り込んでる現役学生の足なら
ふらふら歩く大人には簡単に追いつける。

そう長くない路地を抜けると
出たのは開発中の空地で、
地面も舗装されていないのが大半だ。

離れた場所を通っている道路の街灯と
モール上部に設置してある明かりのおかげで
そこそこ視界は確保できる。

どこに行ったかなって見渡せば
資材っぽいビニルシートの山の近くに
凭れかかるようにしている誰かを見つけた。]

(282) 2019/11/09(Sat) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 大丈夫か?
 歩いていくのが見えたけど、
 こっちは暗いし人がいないから危ないよ。

[そう。危ないのだ。
暗くて人の目が少ない場所では
倒れたってなかなか気付いてもらえない。

何をしても、気付かれない。]

(283) 2019/11/09(Sat) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 ひ、ぇっ

[反射的に一歩退いた目の前を
鋭利な何かが掠めた。

包丁?アイスピック?
この暗がりだと分からないけど。

振り向いたそのフードの内側は
暗がりの中でも割とはっきりと見えた。
映画で見たデスマスクみたいなのを被ってる。

これやばいやつ。ヤバい奴。

姉ちゃんが来なくてよかった。
足が遅いし反射神経もよくないから
大怪我か、最悪……俺でよかった、マジで。]

(284) 2019/11/09(Sat) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[まったく考えてないわけじゃなかった。
無差別傷害事件とかニュースでやってるし。

けど、俺はそれなりに腕に覚えはある。
小学生の時から道場に通っているし
中学の剣道部では、先鋒を任されてたし。

近所の警察官の兄ちゃんに
筋がいいぞって褒められたこともあるんだぞ。

だからもしこうなっても
逃げられるって思ってたんだ。
発着場の方に逃げると追いかけてきた時に
パニックになりそうだからどこに逃げるか……
……返り討ちにした方がいいのか?

相手は相変わらず
足元がふらふらしているから、
持っている凶器にさえ気をつけておけば。]

(285) 2019/11/09(Sat) 22時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[警察官を夢見ていたって
しょせん、俺はまだただの中学生で。]

 菜摘!?
 お前、姉ちゃんといたんじゃないのかよ!

[路地の方から聞こえた声に>>279
俺は驚いて相手から視線を外してしまった。

そのぬるい判断と慢心が招いた結果がこれだ。]

(286) 2019/11/09(Sat) 22時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[刺された。肩のあたりがめちゃくちゃ熱い。

包丁っていうよりアイスピック?ドリル?
どうか回転しませんように。

凶器を持ったまま菜摘の方に行かないように
肩に刺さってる細い何かを握ったら
両掌まで切れて痛いんだけど、日本刀か何かなの?*]

(287) 2019/11/09(Sat) 22時半頃

 
   その世界は
   本当に、あなたの望んだ世界ですか?
  


【人】 校庭番長 ヤマト

[そっちに行かないようにしたのに
菜摘の方から向かって来てどうするよ!>>303

一直線に距離を詰めてきて
明らかに仕掛けようとするのが分かるから
そのまま掴み押さえようとしたけど
血で滑る両手じゃうまくいかなかった。

掌を鋭く平たいものが滑る感覚の数秒後に
熱みたいな痛みが両手を襲う。

ぐっと奥歯を噛んで顔をあげると、
菜摘が体勢を崩して地面に体を伏せて、
その近くにいる不審者が凶器を菜摘の肩へ>>304]

(309) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[怒りで目の前が真っ白になる。
とか小説やドラマではよく見る表現だけど。

実際、そうなってから動く前に
襲われている本人が反撃に転じる瞬間を見ると
脳が情報過多でフリーズするらしい。

あまりに綺麗に決めるから
道場での一幕を見ているようで
痛みも焦りも忘れて見惚れてしまった。>>306

――じゃなくてだな!!

逃避してる場合じゃないと
加勢のために走り出す。

ほんの数歩の距離。数秒の間。

あと少し離れていたら、遅れていたら。
間に合わなかったと気付いて後から寒気がした。]

(310) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[地面に叩きつけられた不審者が
菜摘の体を押しのけるように起き上がっても
別の何かに気を取られているらしい菜摘は
咄嗟に反応できていなかった。>>307

払い除けるためか振り回される凶器の側面も
十分鋭利なのは両手で経験済みだから、
声をあげる瞬を惜しんで菜摘の腕を掴んで引っ張る。

遠心力を使って位置を反転させたら
当たった腹のあたりが殴られたみたいに痛んだけど。
無視してそのまま2人で地面に転がる。

すぐに体を起こしたら、
もうあのフードの人影はどこにもいなかった。]

(311) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 ……バスの方に行った?

[そしたらやばくないか。
あっちには人がたくさんいて、姉ちゃんも。]

(312) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[――Pulululu ]

 姉ちゃんからだ。

[痛みだけでなく震える手でボタンを押す。
菜摘が聞きたがってもスピーカーホンにはしない。]

(313) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

『大和、さっきの人大丈夫?
 あんまり気分悪そうなら救急車呼んだ?
 次のバスには乗れそうなんだけど、そっち行く?

 あと菜摘も一緒にいるよね。
 急に走っていくから怒ってるんだよ、わたしは!
 1人じゃ荷物全部持って行けないから取りに来てよー』

(314) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[誰かそっちに行ってないかって聞けば
俺達が入っていった路地からは誰も出てきてないって。
不審者は別の道で逃げたらしい。

菜摘に大丈夫そうだって頷いて、
そこからはスピーカーホンに変えたかな。

今しがた起きたことを説明して
モールの職員に急いで伝えるよう急かすのは
菜摘の方が向いてたかな。

俺は気が抜けたら最後に掠ったらしい
わき腹も痛くなってきた。
暗くてよく見えないけど両手とか見た目やばそう。

あとすげぇ、怖かった。
今になって膝に来てるのか立ってられない。]

(315) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 逃げろよなあそこはさぁ……

[電話が終わった菜摘がしゃがんでくれたら
無事な方の肩に額を押し付けて
冷え切った空気を肺から押し出す。

菜摘が襲われていた時の光景が浮かんでは
今更に胃のあたりから冷えてきた。]

 ごめん。怪我させた。*

(316) 2019/11/10(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[菜摘だって怪我してるのに
説明役を押し付けたのは悪かったけど
俺が話すと姉ちゃんの質問止められないからさ……。

通話が終わって画面の光が消えると
薄ぼんやりと光っていた周辺が元の暗さに戻る。
その方が、ありがたいんだよな。
見てると余計痛くなりそう。

ああ、でも菜摘の怪我の具合が見えない。
頬やら肩やら触ってくる菜摘は
自分の怪我の確認もしてほしいんだけど。>>334]

 そのまま警察呼んでくれてたら
 菜摘が怪我、しなくて済んだのに。

[跡、残んないといいな。
抱き寄せられたまま息をすると
菜摘の家の匂いに混じって鉄錆の匂いがする。]

(341) 2019/11/10(Sun) 01時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[菜摘はなんでか謝ってるけど
悪いことなんかひとつもしてないだろ。>>334

そう声をかけたかったのに
緊張が解けた反動と、安堵と、遅れて来た恐怖とが
一気に襲ってきて口を開くのも億劫だ。

だからやけに穏やかに聞こえる菜摘の声を
触れている温もりを感じながら
夢みたいな一言を聞いた。

……実際に夢だったのかもしれないって
目を覚ました病院のベッドの上で思ったけど。

夢と現実、どちらであったとしても
俺は包帯を巻いた菜摘に頼みごとをした。]

(342) 2019/11/10(Sun) 01時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 情けないよなぁ、ほんと。

 俺、もっと強くなる。
 少なくとも好きな奴を守れるくらいに。

 こんなこと二度とない方がいいんだけど
 気持ちの問題なんだって!

 ――それで、そしたらさ。
 今度は俺から「続き」を言わせてほしいんだ。

 だからそれまで待っててほしい。
 ムシがいい話なのは分かってるけど。

 いつまで……いつまで…………
 お、俺が今だって思うまで…………?
 
 そんなになるまで待たせないし!
 なので待っててくださいお願いします!!

(343) 2019/11/10(Sun) 01時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[その未来の延長線に、
俺を好きと言ってくれた菜摘はいたかな。**]

(344) 2019/11/10(Sun) 01時半頃

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