196 水面に映る影より遠く
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置いてくなー! もし置いていったら、ワカナだけアイス無し!
[置いていく宣言>>66に、思わず抗議する。 というか置いてかれたら、アイス自体溶けちゃって、誰にもあげられなくなるかもしれないんだけどね。
動き始めた自転車は、緩やかな速度で進んでいく。 けれど、歩くよりは速いスピード。 生温い空気が、風となって髪を揺らした。]
(76) 2016/08/19(Fri) 21時頃
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[アイスの味は、みかんをご所望らしい。>>67 ふむふむ、ワカナはみかんが好きなのかー、って心の中でメモメモ。]
あたしはねー、 うーん…あたしもみかんがすきー!
[各味二本ずつ入ったアイス。 ワカナとあたしがみかんを食べたら、みかん味は無くなっちゃうんだけど。 持って来たのはあたしだし、運んできたのはワカナだ。]
あたしもみかん食べよーっと!
[これはアイスを皆の元に届けるあたし達の特権だ。 …でもみかんが良かったって子が居たら、一口あげよう、って思いつつ。]*
(77) 2016/08/19(Fri) 21時頃
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[小さく漏らされた文句>>88に、ふっふっふーと笑う。]
まさか10本入りアイスを 一人で……いや二人で食べるつもりだったのかね! ワカナ君ってば食いしんぼー!キャー!
[茶化しては騒ぐけれど。 それは流石にお腹こわすし、食べてるうちに残りが溶けてっちゃいそうだよ、ワカナ。]
うん、ありがとー!ワカナ!
[感謝しなさい、なんて言葉には、素直に感謝をささげるのだ。]
(98) 2016/08/19(Fri) 23時頃
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[取り置きの約束をされれば、彼はこちらを見上げてニッと笑った。>>89 太陽に照らされる水面みたいにキラキラした笑顔をストレートに受けて、あたしはちょっと赤くなる。 …ちょっとじゃなかったかもしれない。
う、ワカナのチャラ男。 こうやっていつも女の子を落としてるんだなー! ばしばしと彼の肩を叩く。]
ま、前見てよ、まえー! 不注意運転だめゼッタイ! [照れと同時に湧き上がった怒りに任せて騒ぎ立てれば、そうしているうちに学校へ着いた。]
(99) 2016/08/19(Fri) 23時頃
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― →昇降口 ―
おつかれはこっちのセリフっ! ほんとありがとー!
[差し出された手を受け取って(そういうとこがモテるポイントっぽいよなー!女の子に慣れてるカンジ!)自転車を下りる。 先に行ってとは言われても、やっぱ迷うのはしょうがない。 でもお言葉に甘えて先に行っちゃおうかな、アイスあるし溶けちゃったら意味ないもん。
って迷っていたら、足元にすり寄ってきたのは、白猫。]
ん、? ごめんなーアイスはあげらんないんだよー?
[座り込んで滑らかな毛並みを撫でつつ、その瞳を見つめては謝罪。 にゃんこにあげられそうな食べ物、今は持っていない。]
(100) 2016/08/19(Fri) 23時頃
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……あれ?
[そうして、首輪に括りつけられた手紙を見つけた。>>47 何だろうと、手に取っては眺める。 にゃーお 猫は役目を果たしたと言わんばかりに一鳴きして、するり、あたしの足元から逃げてった。]
あっ、待ってよー!
[これ取っちゃったけど、誰かに宛てたものなんじゃないの! 追い掛けようと立ち上がって、こっちに向かうワカナに気づいた。 「アイス溶けるぞ!」なんて急かすから、あたしも慌てて教室へ走る。 受け取った手紙は、スカートのポケットに忍ばせて。]*
(101) 2016/08/19(Fri) 23時頃
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― →教室 ―
[自分たちの教室まで走ったけれど、ワカナは一緒だったろうか。 彼が本気で走ったら、あたしでは追いつけないだろう。 先に着いても、後に着いても、一緒でも。
ともかく、]
みんなおはよー! アイスの到着ー!一人一本までだよっ!!
[って大声で言いながら、あたしは教室のドアを開けたのだ。]
(103) 2016/08/19(Fri) 23時半頃
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[ぺりぺりぺりーって箱アイスを開けて、みかん二本だけは先に取って持つ。 教卓にアイスの箱を置きつつも、そこに立って]
味は先着順ー! でも既にみかんは売り切れです!
[ズビシっとみんなに宣言。 気分は先生…いや市場の人?
ワカナが教室に居れば、「はい、こちらが運賃です!」ってみかんアイスを献上するだろう。]**
(104) 2016/08/19(Fri) 23時半頃
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― 教室 ―
[割増料金とは!?>>120 す、スズミヤの分のアイスは渡さないんだから! ひっそりと、訪れるか分からない次回に怯えていたら、顔を寄せられる。 なんだなんだー、ってあたしも自然と耳を寄せる。
そうして呟かれた言葉に、]
(140) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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……、〜っ!
[チャラい!チャラいもん! こういうこと言うヤツが女の子をその気にさせてモテるんだ! 女の子とお祭り行って、それを揶揄ったら「え、でも彼女じゃないよ?」みたいなこと言うんだ! ちなみにあたしのお兄ちゃんの事です!
あっつくなった耳を抑えつつワカナを見れば、お礼を言いつつ笑ってて。 ぐぬぬ…こやつ、憎めないー!!
溶けないうちに、あたしもアイスを開けて食べる。 柑橘系特有の甘酸っぱさが、口の中に広がった。]
(141) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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[よっしゃ、あたしは今からアイス屋さんです!
教室に入ればフリーズしたクミズ>>109に、クエスチョンマークを浮かべる。 アイスって言葉に固まったみたいだけど、なんでだろう。 そういえば昨日…キリハラとアイス食べに行ってたんだっけ? …二日連続でアイスは嫌だったとか? ちょっと的外れななことを思いつつ。]
買うて来てくれたん! どういたしましてー!
[早めに来たクミズには、ご希望の桃をプレゼント!]
(142) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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[二番手はカシキ!>>113 なにしてんのって言われたから、アイス配ってるの!って答える。]
お礼?やった!
[家にあったアイス持って来ただけでお礼してもらえるなんて、申し訳ないような。 でも貰えるお礼は貰う主義!素直に喜ぶ!
その次はトーメー!>>116]
トーメーには昨日日焼け止め借りたし! あたしもあいしてるー!!
[みょんみょんと跳ねてはありがとうアピール。 どうぞ遠慮なく持って行ってね!]
(143) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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[その後に来たのはオーハラ!]
そうだよ!太っ腹だよ! もおっと褒めてくれたまえー!
[ふんふんと、どや顔。 太っ腹が文字面的に良いとか悪いとか、あんま気にしてない。 褒められたことが大事なのだ。
減っていくアイスクリーム、ホームルームが始まるころにはいくつ残っていただろうか。 残った分はセンセ―にあげたのだった。
センセ―の話を聞いているとき、ふと思い出してポケットを漁る。 出てきた手紙を、そっと開く。 …書かれている文字を指でなぞっては、ぼんやりと眺めた。]
(144) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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― →更衣室 →プール ―
コナツ様、いくー。
[アイスをあげたから、って様付けで呼ぶクミズについてって、更衣室へ。 今日も変わらず制服の下は水着! でも今日はぱんつも日焼け止めも、ちゃんと持って来た! ちゃっちゃと脱いで、先行ってるねってプールへ急ぐ。]
スズミヤ様の、おなーりー!!
[誰も居ないプールへ、ばばーんと登場! アイスをみんなにあげたあたしは、きっといつもよりちょっとは偉い!のでこれくらいのおふざけは許されるはずだ。
軽く準備体操を済ませて、水へ入っていく。 冷たくって、気持ちいー!]**
(145) 2016/08/20(Sat) 02時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/08/20(Sat) 02時半頃
[ 西の魔女は死んだのです。
今はもう、私しかいませんでした。
東の魔女として、私は唯一の希望。らしい。
この世界の根元について学ぶ機会を得ました。
私たちの未来を獲得することが目的でした。
私は、静かに、空気のように暮らして。
何れ来る帰還命令に応じて静かに帰る。
そのつもりだったのです。]
[ヒトたる性の有様は、
私の本来いる世界と此処とでは、
かように違うものなのかと、
授業は真剣に、
そして楽しく受けたことを思い出します。]
[水面は揺れます。
私とそっくりな姿、だけれども。
眼鏡で隠された眸は露わにされて、
長い髪も後ろでひとつにゆるく纏められています。
細まる眸は、艶やかで。
私とは同じだけれど、私とは違う存在です。
………いいえ、本来の私なのでしょう。
『Hi,tiny. 西の魔女から贈り物よ。
早く、帰っておいでなさいな。』 ]
Hi,ducky.
贈り物?何でしょう、でも。
もうすこしだけ、待って欲しいのです。
[ぽそり、小さな声で私は私に話しかけます。]
[ダッキーは、私の良き理解者であり、友人であり
そして、良きパートナーです。
今は、私の姿をしていますけれど、本当は違います。
私の代わりに向こうの私を演じてくれているのです。]
まだ、本を読み終えてないから。
[ それは、此処に留まるための、
本当の理由だったのでしょうか? ]
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― 教室 ―
[タンノはアイス、残った味で良いよーって言った。>>164 だからずいって箱を差し出して、適当な味を選ばせたのです。]
どういたしましてだよ!
[ふふんと胸を張って。 すきって言葉と共に抱き着くモーションをしてきたから、わくわく待ち構えてたのに、途中でぴたって止まる。
ほわい!?ナンデ!?
あたしはランニングの事しらなかったから、ショックを受けた。 一歩後ろに下がったタンノに、駆け寄ってハグをぎゅってする。 アイス代として暑い中のハグも許されるはずだ。]
どういたしまして!!だよ!!!
[ふんふんと、さっきより大声でそんなことを言って。]
(234) 2016/08/20(Sat) 16時頃
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― プール ―
[ぷかぷか緩く泳ぎながら、朝のことを考える。
あいす、売り切れなかったなあ、なんて。 ぼーっとしてたら、水中から現れた神山に、ぎゃあって声を上げる。]
て、てんこー…?
[そうして告げられる『噂話』に、パチクリ、瞬き一つ。 夏休みが終わったら、誰か居なくなるらしい。 …それと、誰かと誰かとがあーんしてたとか。
あたしは二つ目が気になった。 噂になるってことは、女の子と男の子であーんしてたってことで、その上恋人って訳でも無いんだろうなあ。 去年の夏休みが明けたとき、急にクラス内に出来たカップルとか居たよなって思い出す。 今年もおんなじこと起きるんかな?
転校の噂話は、急で、現実感が無くって。 ちょっと不思議な感じがするような、あんまりちゃんと考えられなかった。]*
(235) 2016/08/20(Sat) 16時頃
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ねぇ、Ducky.
みんなには、内緒の方がいいですよね?
[水面で、ほんの少しだけ笑っている彼女。
請うた助けの返事はなくって、
ウインクだけして波の中に消えてしまいました。]
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― 放課後/→弓道場 ―
[更衣室で、あたしはクミズに誘われたかな? もし誘われたなら「ごめん!今日行きたいとこあるんだっ!」って断った。
来たのは弓道場。 今まで一度も来たことの無いその場所にあたしが来たのはひとえに猫から受け取った手紙のせい。 今日の放課後じゃないかもしれないし、ただの悪戯なのかも。 なんて考えても、無視できなかったのは、誰かが待ってるかもしれないから。
そーいえば、うちのクラスのカシキって弓道部だっけ。 って思いながら、手紙を片手にちょっと近寄りがたい雰囲気の弓道場の扉を開ける。]
た、たのもー…。
[いつもみたいに声に張りはない。 ひょっこりと顔を出せば、中にはさっき思い出してたカシキが一人、壁際に発見。]
(245) 2016/08/20(Sat) 17時頃
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カシキだ!お疲れ様ー!
[見慣れた人物を発見して元気回復! 自主練?偉いね!ってみょんみょん駆け寄る。
もし何しに来たんだって聞かれたなら、手紙をびしっと突き出して、匿名さんに呼び出されたのです!と宣言するだろう。]**
(246) 2016/08/20(Sat) 17時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/08/20(Sat) 17時頃
[はじめから、そのつもりでした。
誰かに強く干渉しては、別れが強くなる。
別れが辛いことは、重々承知の上ですから。
西の魔女からの、贈り物だって。
本当は早く受け取りたいくらいなのに。
此処にとどまる理由は、……………]
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― 弓道場 ―
[朝のアイスのおかげで、今日はいっぱい皆からお礼を言われてる。>>260
隣に座るように勧められたなら、遠慮なく座った。]
猫だよう! て、ど…どうした?
[じたばた悶える?カシキ>>261に、ちょっと困惑。 『知ってる』の言葉にも、はてなが浮かんだけれど、それは次の言葉で理解できた。]
なんだー、カシキだったんだ! 宛名も書いてなかったから、 どうしよーって困っちゃったよ。 身分違いの恋人たちの、 密会の手紙とかだったら責任重大だなーって!
[困っちゃったなんて言ったけど、声色は茶化すもの。 べつにそんなに困ってないし、冗談だよ!]
(356) 2016/08/21(Sun) 01時頃
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アイスの、お礼? …んー、むー、みゅーん…。
[改めて言われると、ちょっと困る。 あれはあたしが特別買ったわけでもない、家にもともとあったものを持って来ただけだし。 そんなに気を使わなくても良いのになー?
そうしてピンと思いついたのは進行率43(0..100)x1%の宿題。]
あ、宿題見せてよー!
[って、しっぽを振るのでした。]*
(357) 2016/08/21(Sun) 01時頃
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― 夜/自宅 ―
[カシキとはどれぐらい話しただろうか。 可能だったら、一番進んでいない数学の宿題を見せてくれる約束をとりつけた。
家に帰って、洗濯物を出して、ベッドでごろごろ。 携帯を弄っていれば、バイブレーションと共に届くメッセージに飛び跳ねる。>>331
“やったー!! 手持つ!持ち寄るー! カシキありがとう(*´▽`*)”
ぽちぽちと打って、送信。 明日も楽しみな予定が出来て、あたしは満足!
そういえば、チシマは今日元気だったかなあ。 いつもの面子が居なくって寂しかったりはしてないだろうかって、ぼんやり思ったり。 今日はあんまり見ていなかったけどヤタケも熱中症になったりしてなかったかな。
悶々と考えているのは、…山積みになってる宿題から意識を逸らす為、だけじゃない!はず!]**
(358) 2016/08/21(Sun) 01時頃
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