人狼議事


88 めざせリア充村3

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視点:


保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 00時頃


【人】 保険調査 ライジ

― 廊下 ―

[視線は確かに重なったのに
ポプラが黙ったままなのであれば、
これについてはもう追求しない方が良いのだろう。
彼女が“知らない”わけがない。

それ以上言葉は続けず、
かわりに、弱く笑って一度肯いて見せた。]

 さて。次は何処へ行こうか…、

 ぁー……海とか、見に行きたいなぁ…湖でもいい。
 ポプラは海って見たことある?

[遠く行くことの叶わない場所についてへと話題を逸らし、
再びゆっくりと廊下を歩き出そうか。
今度はポプラの歩幅に合わせて、ゆっくりゆっくり。]

(1) 2013/06/23(Sun) 00時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 00時半頃


保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 00時半頃


―― 自室 ――

[無機質なメッセージ。そこにある名前を見て顔がこわばる。
今度の名前は――ヨーランダ。
灰の髪を持つ預言者だった。]

……あいつは。だって。

[誰もいない部屋で声が零れる。
ここだけはポプラの監視も入っていない。]

だって――あいつは、能力を使ったら……

[ここを出て、戦いの中で生きていく子も多くいる。
軍の中で出世していく子もいる。
けれど、彼女は。]

……くっそ……

[浮かんだ涙が頬を滑って落ちた。]


【人】 保険調査 ライジ

 一度だけな。

[海の記憶は遠く色褪せた古い思い出の中に。

いつかまた、見に行けるだろうか。
ここを出て遠くへ行けるのだろうか。

胸の内で考えた言葉はそのまま声として零れた。
ごくごく小さな呟きは
ポプラの耳に届いたかどうかは解らないし、
自分でも、声に出していた事には気付いていない。

そうこうしながら向かった先は、中庭だった。]

 天気良いと昼寝したくなるよなぁ。
 …ポプラは、今日はもう仕事は無いのか?

[そう言えば、と。彼女の予定を尋ねた。
余裕があるなら一緒に中庭でごろごろと遊ぶ。
忙しいと言うならばここで解放してやるつもりで。**]

(13) 2013/06/23(Sun) 01時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 01時頃


― 制御室 ―

[暗い暗い部屋の中。
カプセルの中に青白い人工の光に包まれて
ぼんやりと浮かぶのはもう一人の「わたし」の顔。
肉体の眠る器の傍らに腰かけて、上からの通知を見る。
翠の眼を何度瞬かせても、映る名前が変化することはない。]


 ……ヨーランダ…なの…。

[目的は彼女の能力と判りきっていた。
あの子の能力は、とても重宝されるだろう。
戦いにおいても。政治においても。
だけどそれは、ヨーランダ自身の命を削る。]


 ……みぃちゃんも…ヨーランダも……見てる…よね。

[二人のチェックはすでに入っていた。
いつも勝気なヨーランダが今どんな顔をしているかも見たくなくて。
少しだけ、ほんの少しの間だけと、カメラからの映像を遮断した。




遮断する前、眼の届く範囲にミナカタの姿はなく。
自室にいるのだと推測はできて――
会いに行きたかったけれど、今はそうすべきじゃないと。

振り払うように、暗くなった視界を更に閉じて、膝を抱えた。]


――診察室――

[どんな顔で告げればいいのかわからなかった。
ヨーランダは敏い。
自身の能力が命を削ることもわかっていた。
彼女にとって、外に行くことは死に行くことと同じだ。]

……なあ、俺は何のためにいるんだろうな。

[ヨーランダが呼び出されてここに来る前に、
傍らにいるポプラに思わずそんな言葉を漏らす。]


― 診察室 ―

[ヨーランダがもうすぐここに来る。
自身で見た現実を、もう一度突きつけられるために。

外の世界へ出ていく前のカウンセリングとして、
この場を設けることは義務付けられているけれど。



こんなの、誰も救われない。]


 ……みぃちゃん、
 …けど……みぃちゃんがいるから…
 …ここにいる子達は……笑っていられる…の。

[聞こえた呟きは、滅多に見せない陰の部分。
どれだけ守ろうとしても奪われていくやるせなさは、
上や外との折衝役でもあるミナカタの方が何倍も強いだろう。

だけど、他にはもっと酷い環境のところはいくつもあって。
それはこの研究所の昔も同じこと。

だから、今。ミナカタのしていることは無駄じゃないのだと。]


[昔は酷かった。
被験者は犬猫扱いならばまだましであり、実際消耗品の武器と変わらぬ扱いで、ベッドすらない部屋もあった。
温かい食事があるかどうかも運次第。

今のこの施設が良いのは、ミナカタとポプラが必死に働きかけて、
そしてきちんと成果をあげているからだ。
温かく美味しい三度の食事。
綺麗なシーツ、充実している医療器具。]

……俺がいなくたって、あいつらは笑えるさ。

[苦く呟き、優しいポプラの言葉を否定する。
彼らに必要なのは、優しい監督者であって、
男本人ではないはずだ。、


 ……それでも…今ここにいるのは……みぃちゃんなの。


[否定を更に否定する。
父親のように慕う志乃も、
ミナカタを手伝うリッキィも、
いなくならないよねと聞いたオスカーも、
他のみんなも。
ミナカタがいなくなれば悲しむだろう。

必要なのは確かに肩書きかもしれないけれど、
今の研究所を作ったのも、皆に慕われているのも、
他の誰でもなく、ここにいるミナカタだ。]


【人】 保険調査 ライジ

― 中庭 ―

[狭いながらも明るい空を見上げる。
緑を踏む感触は柔らかく、心地良いものだ。

遠い空から落ちる自然の光の暖かさに甘えて
下草の上に仰向けに寝転がって
ポプラを胸の上に抱いてごろごろと遊んで。

焦げた地面を眺めて「モニカだな…」なんて
笑ってみたりもした。



そのうち、いつの間にか微睡み、夢を見る。

夢の中で俺は海を見ていた。ひとりで。
いや、隣に誰か居る…が逆光のせいで顔が見えない。
強い光の中で輪郭さえもぼやけている。]

(82) 2013/06/23(Sun) 07時頃

【人】 保険調査 ライジ

[咄嗟に、その人へと腕を伸ばそうとする。
腕が動かない。
その人は踵を返して歩いて行く。待って。
声をかけたいのに、声が、出ない。
焦燥に身を焼かれて、胸が苦しい―――


―――そんな夢から目覚めて。
寝ぼけ眼が最初に見たのは、
逆光の中にある人の姿だった。

夢の内容はほとんど記憶に無かったが、
反射的に腕を伸ばしてその人の腕を掴もうと。

その相手が、
昼寝中におそるおそる近寄ってきたヤニク(>>37)
だとは気付かないまま。]

(83) 2013/06/23(Sun) 07時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 07時頃


そりゃ、お前がいてくれたからな。

[ポプラの言葉に小声で返す。
それを聞いた彼女の表情はどうだったか。
見たくなくて視線をそらしたまま、
それでも礼の言葉は述べる。]

――ありがとう、……

[しかし名前を呼ぶことはない。
本当のも、偽のも、どちらも。]


[扉へのおざなりなノックが聞こえる。
許可を出す前にガラッと乱暴に開かれて。
そこにいたのは、もちろんヨーランダだった。]

「めんどくさいわよ、もう顔も見たしいいでしょ?」

[開口一番がそれで、ああ彼女らしいなと。
思いながら、席をすすめる。]

……知ってるとは思うが。外に行くことになった。

「分かってるわよ、準備させていただいてよろしい? センセ」

[何も恐れていないのだと言いたげにほほ笑んだ彼女は。
自身の未来までも見えているのだろうか。]


【人】 保険調査 ライジ

[腕を確かに掴めた感触を得て、
嫌な夢のせいで僅かに強張っていた表情が解れた。

傍らにて顔面から地面に突っ込んだヤニクには
やはり気付かないままその腕を握り再び眠ろうと―

―したが「起きろ!」との声にそれを阻まれた。]

 ん…ぁ………何してんの、お前、

[重い瞼を瞬かせ、欠伸をひとつ零した後に、
どうしてか顔に土や草をつけて間近にいる彼に
間の抜けた笑い混じりの声をかけた。

まだまだ寝ぼけている俺は、
何だかよくわからないがヤニクの腕を掴んでいる手は
そのままに。]

(91) 2013/06/23(Sun) 10時半頃

[向けられた言葉に、音に詰まる。


  わたしはまだ、在てよかった?
  役に立つことができている?


変わらない、返られない表情の向こう側で、
ぐるぐると思考は渦を巻いて。

続いて聞こえた五文字には、ゆっくりと首を振った。]


 お礼を言う……のは…わたし……なの。

[ミナカタがいなければ、こうして擬体で動いていることもない。
ただの電子の海に揺蕩うだけの存在に成り果てていた。]


[やがて現れたヨーランダは、面倒そうな表情を隠しもせずに。
口にする言葉は普段通りで、わずかな震えもなかった。

勧められた椅子に腰を下ろして足を組んだ彼女は、
昨日までと変わらないヨーランダだ。
明日以降も、どこに行っても変わらずにいると、
彼女自身の強い意志を窺えて。]


 ……ここにいる間…に……しておきたいこと…ある?

[微笑む彼女に問いかける。
この中で叶えられる望みは少ない。
けれど、彼女の行く先を思えば、外では更に少なくなる。

「そーねぇ、」

特にないんだけど、と首を捻ったヨーランダが、
最終的に決めたのは研究室の掃除だった。]


【人】 保険調査 ライジ

 あ ? ぁー…悪い悪い。
 笑うなって、さぁ
 お前のその笑える顔どうにかしてから言えよ。

[一応はじたじたとしている彼の腕を
言われて大人しく離してやるものの。

行き場を無くすかと思われたその手は
そのままヤニクの顔についた土を払ったり
前髪に絡んだ草を摘んで除けたり。

言葉の通り、
そんな有様のヤニクの顔を見上げながら笑った。]

 で、何してんの?
 ぁー……一緒に昼寝したいのか。そうか。

(94) 2013/06/23(Sun) 11時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ……、っは は!

 俺の顔が見たかったんならさぁ
 素直にそう言えよ。

[要は顔を見に来たのだろう。と。
ヤニクの言葉を極端に前向きに解釈して、
思わず吹き出し声を上げて笑ってしまった。

顰め面なヤニクの額を軽く小突きながら。]

 かくかくしかじかで、まぁ…そうなるな。
 
 昼からまた実験らしいからさ、
 今のうちに遊んでおこうと思って。
 …最近、ちょいキツいんだよなぁ…内容も量も。
 
[説明にはなっていない説明の後、
ここ最近で求められるものが大きくなっていて
そのせいで募る疲労についての愚痴を少し。]

(103) 2013/06/23(Sun) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ

[実験についての話をしながら
ヤニクの姿を改めて見つめた。
彼の能力を直に見る事は少ないが、
治癒力に長けているのだと聞いてはいる。

そんな存在に対して行われる実験…など、
安易に想像しただけで、気が滅入る。

実際に何が行われているのかは
勿論知らないが。

「お前は、…」と言いかけた言葉を途中で切り、
曖昧に笑うだけにとどめたのは
言葉としてそれを聞くのを躊躇ったからだ。


呑気に雑談めいて話す俺たちを、
ポプラはどんな気持ちで聞いているのだろう。
抱いたままの小さな彼女の硝子玉の瞳を
一瞬だけ見下ろしてみた。]

(105) 2013/06/23(Sun) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ

[小突いた事への抵抗や反応が薄いのを良い事に、
そのまま、わしわしと頭を撫でにかかった。

対等に扱う気に…などとヤニクが思ったタイミングで
そんな事を思っているとは知らない俺は、
思いっきり子供にするように頭を撫でる。]

 俺にも付き合えよ。
 ちょうど…でかい的が欲しかったんだ、

[冗談めいた口振りとニィとやや子供っぽい笑み。

ヤニクの頭を撫でる指先から
ごくごく微量の電雷を放った。
痛みを与える事はなく、
肌がそわそわむずむずとする程度の力加減で。]

(113) 2013/06/23(Sun) 12時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 何、もっと欲しいの?

[表情の変化を間近に見つめて、
楽しげに笑って煽る。

そして術を放つ手を握る動作を挑発と受け取り、
遠慮無く、微温い刺激しか生まない電流を、
握られた手を伝わせて彼の全身へ。

逃げられなければ、
ヤニクは全身をくすぐられるような
むずむずとした感覚で苛む事となるだろう。]

(120) 2013/06/23(Sun) 13時頃

【人】 保険調査 ライジ

[立ち上がるヤニクの動きによって解けた手。
離れ際、弱い電流が少し宙に漏れ、
互いの指先の間でパチンと小さく爆ぜた。

戦闘を懸念するポプラに肯いて見せ、
ようやく俺も立ち上がる。

何も、喧嘩がしたいわけじゃない。
少し遊びたかっただけ。]

 おぅ。行くかな……って、

 ナユタ、モニカ。何してんの?

[そこで二人の姿がある事に気付き、
大きく片手を振って声をかけてみた。]

(129) 2013/06/23(Sun) 13時半頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 13時半頃


【人】 保険調査 ライジ

 仕方ないじゃん。
 びっくりしたんだもん。悪い。

[ナユタに突っかかられて(>>141)、
浅く両肩を竦ませて見せながら素直に謝る。
どうして俺がびっくりしたのか…
因果関係を辿っていけばチアキに行き着くのだが、
それについての説明は省いておく。

ポプラに気遣われ撫でられるモニカとナユタ、
どっちもどっちなナユタとヤニクの言い合い…

「平和だなぁ」とのんびりと呟いた。]

 大丈夫だろ。素直になれない不器用なガキふたりなら
 大した事にはなんないって。

[物騒な仲裁を提案してくるモニカに、
こっそりとそう吹き込んでおく。
おそらく、ここで止めておくべきは彼女だ。]

(155) 2013/06/23(Sun) 15時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 15時頃


【人】 保険調査 ライジ

……カラーン――

[不意に聞こえた鐘の音。

視線はじめじめとしたナユタとヤニクから逸れ、
音の源を探してか空を仰いだ。

4つ目の音を聞き終えると、
再び眼差しは中庭へと下りて、その場の面々を見る。

掃除がどうのこうのと言っていたヨーランダが、
その話題の中で、4つの鐘の音が…とも言っていた。
これが、そうなのだろう。]

 マジでするのか、掃除……。

[ヨーランダはよくわからないが、
未来を見る彼女の言葉はいつも重い。
しぶしぶ、肯いた。]

(161) 2013/06/23(Sun) 15時頃

――カリュクス

[答えない白い顔を覗きこみながら。
彼女の名前を呼ぶ。]


【人】 保険調査 ライジ

 仕方ねぇし……やるか、掃除。

[併せて聞いていた担当場所は、食堂。
あの広い空間を掃除するのは大変そうだが、
面積分、それなりに人数は確保されているだろう。

モニカに抱かれたポプラの頭と、
ついでにモニカの頭を、順に軽く撫でて。]

 サボるなよ? お前ら。

[ナユタとヤニクに言葉刺してから、
食堂へと向かおうかと。]

(168) 2013/06/23(Sun) 15時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 なんだよその声、

[モニカに頭に触れたら、
聞きなれない不思議な声(>>170)が聞こえて、
同じようにもう一度だけ頭を撫でながら笑う。

からかうような声音と笑いではあったが、
俺としては単純に楽しんでいるのだった。]

 俺、食堂。また後で。

[さっさと移動を開始したヤニクとナユタに続き、
ポプラとモニカも目的地へ向かったようだ。

それに倣って、俺も担当場所へと。**]

(177) 2013/06/23(Sun) 16時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 16時頃


[ここで眠る自分を、ミナカタはどんな思いで見ているんだろう。
あの頃から変わらないままの姿を。

このセキュリティ権限は委ねられているけれど、
唯一このカプセル周りだけは上が権限を持っている。
だから、上からの指令に背けばカプセルの電源は落ちるだろう。

たとえばここと外をつなぐ扉を解放しようとしたりとか。]


[いつ起きてくれるのだろう、とそれだけを。
彼女の姿を見るたびに思う。

やはり手紙は書いておけばよかった。
あの時の想いと今の想いが、同じなのか異なったのか。
そんなことも自身では分からない。]

……カリュクス

[呼びかける先はカプセルであって、
隣にいる小さな擬体ではない。]


【人】 保険調査 ライジ

― 食堂 ―

 あれ。ソフィーもここ?
 ………ってか、もしかして俺たちだけ?

[掃除のためにとやってきた食堂。
途中で物置に立ち寄って掃除用具も入手済み。
箒や塵取り、雑巾にバケツ。

既に掃除に取り組んでいるソフィア(>>193)を見つけ
そちらへと歩み寄りつつ辺りを見回す。
残念ながら、他には誰も居ないようで。

この広さをふたりで、か、と
一瞬、ちょっと途方に暮れるのは許されるだろう。]

(219) 2013/06/23(Sun) 19時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[ソフィアに声をかけ、会話を続けつつも、
箒を手に手早く掃除は進めるつもり。

柄を握る手を介して箒に微弱な電気を流し込めば、
静電気的なものが埃を吸い寄せるという
簡易掃除機の出来上がりである。

そんな箒を持って食堂内をウロウロと歩きまわると
それだけで床の埃やゴミの収集が完了する。

――便利だな…………。

それは良い事なのだが、
なんとも複雑な心地にもなるというもので。]

(225) 2013/06/23(Sun) 19時半頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/23(Sun) 19時半頃


[ちらと向けられた視線は再びカプセルへと向けられた。
並んで立ち、しばらくカプセルを眺め。

――それからどのくらい時間が経ったのか。]



 ……みぃちゃん…あまいの。

[袖を引いて、強請った。]


[呼ばれるのは元の名前。
その名を今も呼ぶのはミナカタだけだ。

自分のもののはずなのに、懐かしいと思ってしまうのは、
ポプラとしての年月がカリュクスを追い抜こうとしているからか。


起きるのを待ってくれているのだという、淡い喜び。

だけど、そしたらミナカタが見ているのがわたしなら、



ここにいる“わたし”は誰だろう。]


【人】 保険調査 ライジ

 どうせなら、びっくりするくらい綺麗にして、
 夕飯の品数増やせってねだりに行こうぜ?

 俺とソフィーだけの特権って事で。

 だから一緒にがんばろうな

[堂々サボり未遂宣言は聞き逃さず。
ふたりでやりきる覚悟を決めつつ笑って言った。

夕飯一品追加は、本気でねだるつもりだ。
そのためにも箒がけに真面目に励む。]

 ……? 何か…、いい匂い …?

[不意に、香ばしく甘い匂いがした気がして。
「しない?」とソフィアの顔へと視線向けて訊いてみる。]

(236) 2013/06/23(Sun) 20時頃

[袖を引かれて視線はもう一度傍らにいるポプラへと。
いつもの行為だったから、何も考えずにポケットに手を入れて。
桃の包紙につつまれた飴によく似た砂糖菓子を取り出した。]

……ほらよ。

[包紙を解いて、ポプラの口元に持っていく。
唇があけば、その中に押しこんで。
手があけば頭を撫でてやろうとして、その手は途中で止まった。]


[本当に撫でたいのは誰なのだろう。
飴をやって甘やかして、慈しみたいのは。]


[視線がわたしから“わたし”へと移された。
固まりを押し込まれればそのまま口に入れる。
ほろりと中で崩れた砂糖菓子の淡い甘みは、
付加してもらった味覚のおかげで感じることはできた。]


 ……みぃちゃん?

[宙で止まった手に、首を少し傾ける。
迷うような素振りに気づけば、翠を翳らせた。]


【人】 保険調査 ライジ

 肉料理を追加してもらって、
 ヤニクに自慢しようか。
 …アイツ、いちいち反応おもしろいし。

[箒を引き摺り机の隙間を行ったり来たり。
なかなか丁寧に壁際や椅子の下なども掃いていく。
はじめてしまえば、
会話しつつの掃除は思いの外に楽しいもので、
機嫌よく効率よく進められた。]

 へえ。すげぇ……女の子だなぁ。

 全員分って事は、俺のもある?やった。

[甘い菓子は嫌いじゃない。むしろ好き。
全員に振舞われるのならば、と喜び、笑えば、
掃除もより一層捗るのだった。]

(243) 2013/06/23(Sun) 20時頃

[首を傾けたポプラに声をかけることはなく。
その手は彷徨いながらも、そっと彼女の頭の上に置く。

結局何もかも中途半端でしかなくて。
それが余計に困らせているのだろうけれど。]

――……

[やはりその名は呼べなかった。]


[呼べば認識してしまうだろう。
彼女が「ポプラ」であって「カリュクス」ではないことに。
もしもそう思うようになってしまったら、
いつかカリュクスが目覚めた日に、ポプラを失うことになる。

そんなことは耐えられなかった。
だから、ポプラの名など呼べるわけがないのだ。
あくまでもこれは擬体だから。
ポプラという生き物は存在しないから。

そしてこれをカリュクスと呼んでしまえば――
なんだか、これ以上彼女を待てない気がしてしまっている。]


[彷徨っていた手は頭に置かれた。
ぐしゃぐしゃとやや乱暴に掻き回されてる。
押し付けられる力に抵抗するように顔を上げて、
――開きかけた口が閉じるのを見て、くるりと瞬きを。


ミナカタが困っているのはずっと分かっている。
隠しておきたいことも分かっている。
確信もなければ、訊いたこともないけれど。

……たぶん、それは。
ミナカタが“わたし”の名前を呼ばないことに関係している。

だから訊かない。
訊いてしまったら「今」が壊れてしまう気がして。

だから何も気づかない様で、抗議するように
手をばたばたと動かした。]


ああ、悪い悪い。

[ばたばたと手を動かしたポプラに謝って。
乱暴に頭を撫でていた手を引っ込めた。]

もう一つ食べるか?

[機嫌を取るようにポケットから飴を出す。
先ほどと同じ桃色の包紙を開いて、砂糖菓子を口へと持っていく。
彼女が何も言わないのに食べ物を与えるのは、
話題をそらしたい時だとばれているだろうけど。]

――掃除は進んでいるかねぇ。

[診察室が荒らされているとは知らず、
ぽそりとそんなことをいって、意識を区切った。]


【人】 保険調査 ライジ

[肉を羨み激怒するヤニクの姿は
鮮明に想像出来てしまって、
ソフィアと顔を見合わせて少し笑った。

彼女が拓いてくれる道を辿って
食堂内をおよそ一周回りきってしまう頃には
埃ひとつない見事な床が仕上がった。]

 楽しみ。だからさっさと片付けようぜ。
 で、豪華な夕飯の前にお茶休憩。な?

 厨房出禁なんだっけ…?
 解けるといいよな。また菓子作って欲しいし。

[掃除のあとのお楽しみが増えた。

箒を雑巾に持ち替えて、次は一緒に拭き掃除。
目立つ汚れを拭きとっていく所存。]

(263) 2013/06/23(Sun) 21時頃

【人】 保険調査 ライジ

[順調に掃除を進行する最中、
不意に聞こえた音に咄嗟に視線をそちらへ。

どうしてか窓を叩くチアキを見つけ、
三度程瞬いたが、すぐに笑んで彼を手招く。
ひとりよりふたりなら楽しくて捗る。
なら、ふたりよりさんにんなら、もっと…
っといった目論見で。]
 
 チアキ、ちょうど良かった。
 一緒にやろうぜ。

(264) 2013/06/23(Sun) 21時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 捗ってるけど、手伝ってくれると助かる。
 なんせ……広いし。

[床を拭きはじめてみたものの、
魔法を使った裏ワザで手早く済ませた掃き掃除とは違い
この面積は果てしなく感じる。

入ってきたチアキへも
濡らした雑巾を一枚投げて渡す動作を
「邪魔じゃない?」との質問への答えに代えて。]

 終わったら、
 ソフィーとケイトが作ったクッキー食えるんだって。
 チアキも一緒に食おうな。

(269) 2013/06/23(Sun) 21時半頃

[抗議が伝わったのか手が離れる。
離れてほしかったのに、寂しく感じるのは我侭だ。]


 ……いる。

[機嫌を損ねたふりをして、ふたつめをもらう。
さくりさくりと砂糖菓子を砕きながら、
聞こえる声がいつも通りのものになったのを確認した。
…今日は三つ目はないかな、と思いながら。]


 ……進んでる…けど……
  ……みぃちゃん…色々見つかってるよ……

[ぽつり、意味深に呟いた。
制御室のモニターをつければ、各所のカメラ映像は見られる。]


[パッとモニターがついて、診察室が映し出される。
ちょうどモニカが黒いあいつを見つけたところだっただろうか。
傍らにいたオスカーはちゃっかりエロ本を読んでいる。]

あー……懐かしいなあれ。
何年前だかに、どうしてもって頼まれて密輸した。

[ある程度の年がいった男子の被験者だった。
本来ならその類は厳しい規制があるのだけれど。
内緒にするという条件付きで。

……で、問題はどうして診療室にあるかなのだが。
もしかしてあそこ隠し場所にしてたのか。やるな。]


……元気にしてるかね。

[幸い彼の名前はまだ報告されてこないから、
きっとどこかで生きている。]


【人】 保険調査 ライジ

 解けなかったらさ、
 夜中、勝手に忍び込んで作ろ。ケイトも誘って。

 俺とチアキで見張ってるから。

[忍び込むも何も、
ポプラあたりにはお見通しなのだろうが。
秘密の計画を練って共有するのはおもしろい。

チアキも交えて床掃除をしながら楽しげに密談だ。]

 ずるっこしても良いけど…イタズラはするなよ?

[つい今し方までは俺も魔法で掃除を進めた。
チアキを止めるはずもなく。

だがしかし、イタズラ禁止の釘を刺すのは忘れずに。]

(276) 2013/06/23(Sun) 22時頃

[診察室はなかなか楽しいことになっているようだった。
オスカーの実年齢を考えると、情操教育によくない気もする。

ちらりと横を見れば、ミナカタは平然と眺めていたので
あれは痛くない腹だったようだ。
考えてみれば、使っているのを見たこともなかった気がする。]



 ……聞いてない…。

[「密輸」の一言に、思わず音にノイズが混じったが、
過ぎたことを咎めてもしかたない。
証拠は隠滅されるようだったし。


さて、そんなことをミナカタにお願いしちゃう子は誰だっただろう。
久しぶりに思い出した、まだ外にいる子の顔。]


[男は皆通る道だ、頑張れ。
とかなんとなくオスカーにエールを送ってみたりする。

ポプラが視線を送ってきたいたが
まったくもって痛い腹ではないので平然としていた。
ちなみに黒いあれにそっくりなモノは、
何かの折に誰かが入手していたものをいたずらに使って
没収とかしたような気がする、そんな遠い昔の話。]

ああ、男同士の秘密ってヤツだからな。

[ポプラの言葉には笑ってそう返し。
ナユタが雨を呼んでいるのを見て、おおと手をたたく。
チアキも似たような事を。
お前ら。隠し通せる限界をしっとけ。]

……能力、は禁止なんだけどなぁ。

[報告するなよ、とポプラに笑いながら言った。]


【人】 保険調査 ライジ

[真夜中の茶会の約束に、
ゼンマイ仕掛けのネズミに鳩。
まるでお伽話の一場面のような光景に、
心から楽しげで明るい笑い声を零した。

雑巾が細切れになるのと床が磨き上げられるのと
どちらが早いのかは解らないが。]

 なら、先にお茶の支度にしようか、
 シンデレラ。魔法使いな王子様。

[ソフィアとチアキそれぞれの顔を見ながら
冗談のように呼びかけて。
すっかり掃除はチアキの魔法で終わったつもり。

それなら早速、美味い珈琲を淹れてもらおうかと。]

(287) 2013/06/23(Sun) 22時半頃

 …んー……がんばってみる…ね……。

[訓練場以外での能力の使用は禁止されているけれど、
多少の使用はいつもこっそりもみ消している。
今回もその延長線上。

お風呂場と食堂と、それから……
そういえば中庭もあったのだっけ。


[ちょっと大変そうだけど、これくらいなら許容範囲。
返答と共にぱちりと翠が瞬いて。
少し楽しげで、慈しむように。]


【人】 保険調査 ライジ

 お父様って…すげぇ脇役じゃん。
 しかも、シンデレラの不幸の元兇。

[機嫌良さげにゼンマイネズミたちを眺めていたが、
ソフィアの言葉に声を震わせ笑ってしまった。
女を見る目が無かった父のせいで、
シンデレラは虐められる事になった…と記憶している。

チアキの言葉(>>295)にも、
同意を込めて肯いた。
話の途中のチアキの表情が一瞬でも見つけたなら、
どうしたのだろうかとその瞳を見つめた。

さすがに食堂から完全に目を離すのは気が引ける。
厨房と食堂の境目に立ち、
掃除の進捗具合と厨房の様子をまとめて見るつもり。]

(296) 2013/06/23(Sun) 23時頃

使っちまう気持ちもわかるんだがな……

[昔はもっと厳しかった。
こんな楽しい幸せな使い方ではなくて、
もっと直接人を傷つける方法をとることも多かった。

思い出してミナカタの目が暗い色を帯びる。
仲裁に入り双方をなだめるのも、
責任を取れと言われ折檻を受けるのも
ほとんど自身の役割であったから。]

ま、なんとかしてくれ。
頼んだぞ。

[ぽむりとポプラの頭を撫でた。]


[罰を受けるのは痛い。怖い。
楽しいばかりじゃないかもしれないけれど、
少しでも能力を使うことが楽しいと思えるならそうあってほしい。

あの頃は能力を使いたいなんて思わなかった。
付随するのは恐怖と痛みばかりの記憶。]


 ……まかせて。

[撫でられればゆらゆら揺れるままに頷いて。
こういうことでなら役に立てる。それが嬉しい。]


[ゆらゆら揺れるポプラを撫でる手に能力は込めない。
生身ではないから効果がない。

能力なんてない方がよかったと、あの頃は呪ったけれど
今はあっても悪くなかったとそう思える。

――願わくば、彼らもそう思える日が来ると、いい。]

じゃあそろそろ戻るか。
お前はもう少しここにいる?

[ポプラに尋ねる。
一緒に行く、と言われれば抱き上げて歩いて行くし
残ると言われれば一人で地上へと戻るつもり。]


【人】 保険調査 ライジ

 ………。
 ソフィー、珈琲ってよく飲むのか?

[チアキとソフィアの会話から、
珈琲の香りを探すのに手間取っているらしい様子に
一抹の不安を感じて、問いかけてみる事にした。

厨房のふたりと、掃除に勤しむネズミたちを
交互に均等に見ているせいで、
チアキが紅茶の支度をしているとは知らず。

ましてや、墨を煮出しているなどと想像も出来ず。]

 だ 、 大丈夫……か ?

(307) 2013/06/23(Sun) 23時半頃

 ……戻る…の。

[そろそろ掃除も終わるところが始まるようだ。
薄暗いここよりも、上にいる時間の方が好きだから。

抱き上げられるがされるがままに、
足をぷらぷらさせながら連れていかれる。]


【人】 保険調査 ライジ

[なにやら嫌な予感がする。
パシッ、と思わず指先から微細な雷電が漏れた。


なんたって、お茶の支度は着々進んでいるのに、
紅茶の香りばかりが芳しく、
珈琲の匂いがまったくしない。

何か手違いがあったのでは…と、
厨房へ口を出そうとした頃には
珈琲(?)は既に完成していた。(>>313)]

(318) 2013/06/24(Mon) 00時頃

【人】 保険調査 ライジ

[ソフィアから珈琲を差し出されれば、
それがどんな色だろうと匂いだろうと
きっと俺は無碍には出来ない。

一口、二口、と啜って……5
1.2.倒れる 3.4.暫し放心状態 5.6.引きつった笑みと脂汗

何にせよ、しばらくは動けず、
掃除からは戦線離脱する事になっただろう。**]

(321) 2013/06/24(Mon) 00時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/24(Mon) 00時頃


【人】 保険調査 ライジ

[掃除が殆ど終わった食堂の適当な席にて。
ソフィアに差し出された
珈琲…らしき液体を啜った俺は、
引き攣った笑みをふたりへと向けていた。

生理的に滲んだ汗で額が濡れている。]

 ………ソフィー。
 個性的なのは悪い事じゃ無いが、
 まずは…定番の味を覚えような…。

[たっぷり沈黙を置いた後、
ソフィアへの感想はそう言うに止めていた。

なんだかんだと言っているうちに、カップは空に。


貰ったクッキーは文句無く美味かった。
チアキが注いでくれた紅茶も。**]

(373) 2013/06/24(Mon) 13時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/24(Mon) 13時頃


【人】 保険調査 ライジ

 そう。
 定番…普通の、珈琲の味がする珈琲と言うか…、
 
[ソフィアに何と伝えようかと悩んでいるうちに
墨出汁を飲みきってしまったようだ。

幼子に砂団子を口に捩じ込まれようと、
雑草を煮詰めたものを飲まされようと、
これまで健康に過ごしてこられた俺の身体は強い。
墨程度ならば、復活も早かった。]

 とにかく、まぁ…ごちそうさま。

[結局のところ、こういった時間も楽しいわけで。
最後には機嫌よくいつものように笑って。

笑ったまま、
こそりと耳打ちするソフィアへと耳を貸した。]

(392) 2013/06/24(Mon) 21時頃

保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/24(Mon) 21時半頃


保険調査 ライジは、メモを貼った。

2013/06/24(Mon) 22時頃


【人】 保険調査 ライジ

 ぅ……わ、ッ !?

[クッキーと珈琲(?)と会話に集中していたせいで、
背後から忍び寄るヤニクと、その不穏な企みには、
まったく気付かなかった。

突然、後ろからかけられた声に、
間抜けな声を上げてビクリと肩を竦め。

その瞬間、
パシ パシッ ッ と小さな光が指先から溢れ、
辺りに散った。

能力の自制は不得意ではないが、
驚くたびに微細な電気を放出してしまうあたり
俺もまだまだ未熟だ。]

(410) 2013/06/24(Mon) 22時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ぁー……悪い。痛かったよな?

[電雷の名残を払うように拳を握って解いて。
ゆっくりと、ヤニクとナユタの方を振り返る。
それはもう作り物めいた満面の笑顔で。

そして立ち上がり、息を呑んだヤニクに近寄り、]

 痛いよな?撫でてやるからこっち来い。

[伸ばした腕でヤニクを捕まえ、
放電する掌で撫で回し
全身に淡い電気刺激を与えようと。
中庭でしたように。

本音を言えば股間掴んで
そこにジワッとむず痒い程度の電気を…
と考えもしたし、実際試みようともしたが。
さすがに逃げられるだろうか。]

(416) 2013/06/24(Mon) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[モニカとソフィアは厨房へと避難済で、
女の子の目を気にする必要も無い。

自らの身体を抱き電流に耐えるヤニクを抱き寄せて
躊躇なく股間を掴んでやった。
抗議の声は聞き入れずに。

そこにごくごく淡い電気を流すと適当な刺激になって
なかなかどうして悪くない状態になるというのは
俺自身が試して実証済み。]

 ごめんなさいって言わねえと、
 このまま天国まで連れてっちまうぞ。

[悪ふざけの脅しは通じるだろうか。]

(431) 2013/06/24(Mon) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[気にする気なんてまったくなかった。

食堂の出入り口からも厨房からも、
俺がヤニクの何処を掴んで何をしているのかは
詳細には見えないように位置調整も完璧だ。
完璧だと信じたい。]

 正気に決まってんだろ?
 ほら、ごめんなさいは?

[睨められても怯むことは無く。
ヤニクが降参するまで、
敏感な箇所への電気マッサージは続けられた。]

(457) 2013/06/24(Mon) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ふ、…っは、
 よくできました。いい子だな、ヤニク。

[小声でのやり取りを経て、
ようやく悪戯を仕掛けていた手を解く。

腕から逃してやったヤニクはどんな顔をしているのか。
笑みの浮かぶ顔を彼へと向けて、
その目元や表情を具に見つめてやる。]

(458) 2013/06/24(Mon) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[怒鳴られ罵られても、
赤くなった顔と震える手では迫力が足りない。
思わず笑いそうになるものの、
これ以上怒らせるのも可哀想だと口元を手で覆い
なんとか零れそうになる笑いを堪える。

口へ当てた手が、
先程ヤニクにあれこれしていた右手なのは
右が利き手なのだから仕方がない事。]

 悪かったって。そう言うなよ。
 ほら、仲直りするぞ。仲直り。

[おもしろがって、
じりじりとヤニクへと歩み寄りつつ。]

(470) 2013/06/24(Mon) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[じりじり追い詰めたけれども、
ヤニクは安全圏へと逃げこんでしまった。
残念だ、と、さして残念そうでもなく笑って。]

 俺も水欲しい。…って言っても、
 雨も洪水も湿気も要らないからな。
 コップ一杯分で。

[ヤニクに続いて厨房へと声をかけ、
ついでに水と言えば…なナユタに冗談も投げておく。]

(478) 2013/06/25(Tue) 00時頃

―― 研究所扉前 ――

[彼女はいつものように毅然とした態度でそこにいる。
もう何年もそうだったように、凛と顔をあげて。]

「世話になったわ、って一応言ってあげるわよ、センセ」

[見上げてきた水色の目。
流れる灰の髪に手を伸ばし、一度撫でると額に一つだけ口付けを落とした。
何をするのよ、と罵られてもかまわなかったが。]

「……ロリコン」

[容赦のないその言葉には小さく笑って、彼女の柔らかく長い髪を乱す。]


 気をつけろよ、お前は身体が弱いんだから。

[否定の言葉は笑って流し、彼女の髪からも手を放す。
ここから先の扉が開けば、彼女は外へと出ていく。]


「わたし、楽しみよ。外に行けるのだもの、やっとね」

[無邪気にも見えるその言葉は強がっているのだろうとはわかったが。
何を言っても、何をしても、彼女が外に出るのはもう止められない。]


 ……俺はいつでもいるからな。
 きつくなったら戻ってこい。

[ただそう声をかけるだけ。
ヨーランダの返答は何であったか。

無機質な音が鳴り、部屋から退出する。
こちら側の扉が閉まれば、ポプラが外につながる扉を開き。


――そうして。]


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