158 Anotherday for "wolves"
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[そうすればようやく、己の視界ははっきりと目の前にある人の姿を映してくれた]
……マーゴ
[合わさっていた額を離し。 触れていた手に、頬ずりをしたのは一度。 そっと自分の手を伸ばし、両の頬にあった白いもみじを包み込む]
──っ、
[はっきりと見えたその姿が、またおぼろに滲んでしまう。 瞼を上げて彼女を映した蒼色の瞳が揺らぎ、目尻からぽたぽたと涙を溢れさせたから]
(94) hisetu 2015/05/25(Mon) 03時頃
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[止まった筈の息が、堪える嗚咽のせいで苦しかった。 それでも、紡ぎたかったから。 堪え、声を出すために、唇を開いた]
──マーゴット……
[包み込んだ手に、縋る力を込めたのは一度。
震える涙声で愛しいひとの名前を紡いで、そうして彼女の手を離した]
(95) hisetu 2015/05/25(Mon) 03時頃
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お前さんは、何も悪かねぇだろ。
[いつも彼女の手を握っていた己の片手。 血に染まることのなかったその手>>88で、自分の涙よりも先にマーゴの頬に伝う涙を拭う。
白い丸みを帯びた頬から、人差し指を上へと滑らせ。 そうして、今度は親指で彼女の目尻を拭ってやる]
悪いのは、俺だろ。 守れなくて、傍にいてやれなくて、ごめん。
[マーゴの最期となった夜のこと。 >>3:+3ねだられた添い寝を誤魔化すようにして、額に口づけて別れた。
彼女がねだったままにしていれば、もしかしたら結果は変わっていたかもしれないと。
喪失がくれる忘却の恐怖の中には、そんな後悔が混じっていた。 だから、懺悔をするのは己のほうだと。
涙で震える声で謝って。]
(96) hisetu 2015/05/25(Mon) 03時頃
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[片手を、ふわりと波打つ黒髪が垂れる頭の後ろに添える。
あの夜のように一度、額に口づけ。]
これからは、一緒にいる。 ……いさせてくれ。
[魂が行くべき場所へと、導かれるその時までは]
(97) hisetu 2015/05/25(Mon) 03時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
hisetu 2015/05/25(Mon) 03時頃
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[臆病のままに、蓋をしていた感情。 その蓋を取り去り、身体から自由になった魂に任せるように吐き出した想い。
死と生で隔てられていた、そう長くはない間。 少女の中に根付いた罪のせいか、吐き出した想いは彼女の中を重く石のように蝕んでいく>>104。
それを知らない男は、マーゴがぎちりと下唇を噛み締めたことに気づいた時、わずかに蒼の瞳をまたたかせた]
(105) hisetu 2015/05/25(Mon) 22時頃
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[額と同じように届けようとした口づけは、拒絶の言葉>>-476に止まる。 振られたか? と思う間もなく、顔を寄せた少女の目尻からは花びらのように涙が溢れ出した。
それに目を瞠らせて、涙をまた拭ってやろうとしたのだが、それより先に髪に鼻をうずめるようにしたマーゴに逃げられてしまう]
……くすぐったい。
[そうして嗚咽に混じる繰り言と一緒に、耳朶が涙で濡らされる。 その感触に思わず静かに呟けば、彼女の華奢な腕が抱きついてきた。
続くのは、己の身体に抱きつく少女にとっては懺悔の言葉なのだろう。]
(106) hisetu 2015/05/25(Mon) 22時頃
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[なんにも傷ついていない。 そんな声に>>116、男はほっと安堵のままに胸を撫で下ろしていく。 それはきっと、マーゴにも伝わる動きだっただろう。
己の臆病さを吐露した背に、久し振りに感じる ぽん、 ぽん というリズム。]
……お前さんが俺を連れてってくれる狼なら、喜んで、だ。
喜んでその牙にくれてやるし 喜んで、その手を取るよ。
[背中を包み込んだマーゴの手の感触に目を細め。
自分の命を摘み取る猟犬にだってなれると言われれば、それには鼻を鳴らしながら、言葉通りの感情を滲ませる笑みを向けた]
(128) hisetu 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[嬉しいと言った己に、マーゴからは躊躇いめいた言葉が返る>>117。
やがて彼女の中で躊躇いよりも、サイラスが嬉しいと言ったことに天秤が傾き、『おぼえてて。』と言葉にしながら男がいることを確かめるように、きゅっと両腕に力が込められた。
それを受け入れながら、そうしてマーゴの涙を拭って>>-491。]
(129) hisetu 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[愛の言葉を贈った人の指が、下がった眉に伸びてくる>>-515。 癖のある前髪を避ける動きの好きにさせれば、あわらになった額に柔らかな唇が寄せられる。
その唇から落ちてきた言葉を耳から脳、そうして己の全身に染み込ませているうちに、気づけば蒼の瞳がじわりと滲み始めていた。
飽いたと思ったし、枯れたとも思っていたけれど──……。
喜びの涙なら、悪くはないだろうか。
ゆっくりと頬を伝う雫に、そんなことを思った]
──ああ、こっちこそ。
こんな時に泣いちまう、情けない野郎だが。 傍にいてくれ。
[その姿が傍らにあると気づいて告げた言葉を、もう一度。 悪くないと思いながらも、ほんの少しばかり頬に涙を伝わせる己の不恰好さに苦笑と後悔をするのは、後でもいい。]
(130) hisetu 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[そう決めて、くしゅりと丸まった真っ黒い瞳を見返して。 引き寄せる力に身を預けながらも、自らもマーゴの背を抱く力を、愛しさのままに強くして。
重なる影と同じように、愛しい人と唇を重ねた]
(131) hisetu 2015/05/26(Tue) 14時半頃
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─ 暫しの後 ─
[そうして死してからの睦み合う時を過ごし、ふと男はマーゴの身体をやんわりと離した。
背に触れていた手を、生きていた時と変わらずにマーゴの手へと滑らせ、握る。 せっかくだからと、指と指との間に己のそれを絡めながら。
変わらない手の位置、変わった繋ぎ方。
その照れくささのままに、もう片方の手で、薄く涙が滲んでいた己の目許を擦った]
必要のなくなった手ではあるかもだが、お前さんが行きたいとこなら、一緒に行くぜ。
どこに行きたい?
[日常を取り戻した錯覚は、一瞬だけ。
己の目には、ベネットがシーツに包む己の身体が見えたから>>98。
それでも変わらずに、マーゴに首を傾げてみせた。*]
(132) hisetu 2015/05/26(Tue) 14時半頃
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………せんせ。
今日の夕焼け、すごく綺麗ね。
[ こぼれた声は 朱い空を彩る筋雲の隙間へ ]
ね、せんせ。
[彼にだけ聞こえる声で囁く。
身体がこわばるのが重ねた肌越しに伝わる。]
[怯えている。愛おしい。]
ほしい。
柔らかい肉が。
新鮮な肉が。
[あの時のような。
無我夢中で食べた、あの時のような。]
次は“誰と”にしようかしら。
誰と作る子が
いちばん美味しいと思います?
ねぇ、せんせ?
[鈴のようにコロコロと
かつて聞いたことのあるような『笑い声』
「せんせ」と短く
かつて聞いたことのあるような『口ぶり』
今のわたしには7人の弟たち
かつて見たことのあるような『家族』
愛する父であり夫である医師
かつて会ったことのあるような『人物』]
[かつて仲間から言われた言葉
「 ──…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。
グレッグも、かなしむよ。」
「 残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。」
それらは呪いのように
『生きなくてはならない』
少女であったメアリーの胸にしこりのように
残りつづけた。まるで誰か()が後押しするかのように。
“キャサリン”と名乗るかつての少女は
その呪われた生を重ねて、今日も
妖しく溢れんばかりの美を纏って。
生きる**]
―― 回想 ――
[「見てる」とその場を離れずに居た少女に、
応も否も唱えず、「そうか」と一つ零すのみ。
シーツを借りる為立ち去るその場で、
彼女が何を思い何を口にしたかは知らない。
グレッグの事もあり彼女の思いも聞いていた。
だからこそ、見るなとも言えず、
さりとて友との決着を他に任せる気にもなれず。
サイラスの亡骸の前に戻る頃には少女の姿はなかった。
ふ、と吐息を零す。]
狩りを誰かに見せるのは
今日が最初で最後――……。
[特別なのは、彼女が最初に味方と言い出したルパートと
己の中に深い傷跡を残して逝ったグレッグが大切にした存在だから。*]
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[そうして。 己の肉体が運ばれていく様に視線をやったことに気づいたらしい。 傍らのマーゴの仕種に苦笑し、彼女の目が本来の機能を取り戻していたのを、男はここでようやく確信した。 >>155腕の中にうずめ、こちらを見上げるマーゴに気づけば、ほんの少しだけ力のない笑みを]
……大丈夫だよ。 不思議な感じだが、まぁ。 お前さんのを見た時よりは、──よっぽどいい。
[笑みを作るよりも先に、頬に小さく口づけられ。 その感触に、ようやく微かに笑い返すことが出来た。 気を引こうとしたそれは、まさに成功というところで。
仕返しとばかりに、男もその白い頬にひとつ、キスを返した]
(184) hisetu 2015/05/26(Tue) 22時頃
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ん、どうした? マーゴ。
[返せば、ふと腕の中のマーゴが挙動不審になる>>156。 白かった頬に赤みが差して、視線がちたぱたと忙しなく彷徨う。
ふと、男は自分の死ぬ前の行動に思い至る。 腕の中からマーゴが逃げ出したのは、それとほぼ同時]
ああ、悪い、悪い。
せっかく見えてんのに、こんなの晒してさ。
[腕から離れ、肩を強張らせて向けられる背中に苦笑を向けた。 そんな謝罪をしながらも、あんなふうに赤くなってしまう反応の微笑ましさを味わえた喜びなんか持ってしまうもので。
馬鹿につける薬と、死者につける薬はないな。 なんて、薬屋だからこそ理解出来る呆れと一緒に衣服を抱えた。
それを纏う前。 もういいぞなんて言いながら赤い顔を覗き込みたかったのは、内緒の話。*]
(185) hisetu 2015/05/26(Tue) 22時頃
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─ マーゴの手を繋いでから ─
[こちらの照れくささは、どうやら悟られたらしい。 ひとつだけ洩れた、堪えきれないといった笑い>>157にそんなことを思う。
訊ねたリクエストに応えるマーゴが、もう一度と握り返す手。 それに頷くのは、彼女の手があることへの確認と、リクエストへの応。
重い音を立てる扉を二人で開いて、外へと向かう。 生きていた時に感じた、村に生きる人狼としての暗い未来から解放されて見た景色は、暫く目にすることを避けるようにしていた夕暮れの色。
それを見ることを避けていたのは、もしかしたら血の色を思い出させる色が空に広がって、心が潰されるなんて錯覚しそうだったからかもしれない。
いや、上を見る余裕なんてのがなかっただけだろうけど]
ああ、綺麗だな。 あかい空は、──綺麗だったんだな。
[マーゴが上げる感嘆>>158に、男は静かに頷いた]
(193) hisetu 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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嫌いとか言われたら、潰された筈の心臓が変に騒ぎそうだ。
[見上げていた空から、こちらを振り向いたマーゴが笑う>>159。 それに眉を寄せて、少しばかりの不機嫌を滲ませて言って。 次に男が吐き出したのは、溜息]
俺なんかより、お前さんのがうんと綺麗だぜ。 惚れた欲目だけどな。
[腕を引き寄せた、黒い髪と黒い瞳の悪魔を装う少女に、溜息と同時にこぼしてやる。
夕焼けの空のおかげで、どうせ自分の頬なんて既に赤いだろうから。 だから素面で言ったように見えるだろうと、そう願って]
夕焼けの光り浴びた黒髪だって、うんと綺麗だよ。
[空の赤を受けて艶めいた、波打つ髪と。 楽しげに笑う少女に、眩しそうに目を細めて]
(194) hisetu 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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[手を握った少女がくるりと回れば、紳士としてはいささかぎこちない仕種で、そのターンをきちんとエスコートした。
騎士なんて村の人々の中で言われていた男には、そのぎこちなさこそが似合うだろう。 騎士の手なんてものは、姫の手を取り、ダンスの相手を務めるように出来てはいないのだから。
そう出来ていない手でも。 伸ばしたいと願ったから。
だからきちんと握り。 指を絡め。
楽しげな少女の声に誘われるまま、影を失った二人は歩いていくだろう。
悪魔を装う少女の、楽しげな笑い声の赴くままに。]
(195) hisetu 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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――……ああ、綺麗だな。
[騒動の顛末を見届けながら、言えたのはそれだけ。
空は人の心も、何もかも、
置き去りにして色を変えていくから
喉に詰まって、言葉も何も出やしなかった。]
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─ とある薬屋の帰還 ─
[村にいるひとおおかみ達が過ちを正すため、疑心にまみれて殺し合ったことを、薬屋を営む中年の男は知らない。
ただ、村へと帰る道の途中。 見知った常連の、ひとおおかみの娘の姿を見た気がした。 その連れは、薬を託したが許婚を死なせた本屋の誇り高き人狼な気がして、ダン・ラウシェンバーグはひとつ、重い溜息をこぼした。
どこか幸せそうに見えたのが、気のせいでなければいいと。
そんな願いを、村に続く道の中溶かしてゆく]
(211) hisetu 2015/05/27(Wed) 01時半頃
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[そうして男が村へと戻れば、共存をしていた人狼達が全て姿を消したことを知る。
友人だった学者 先ほど見た気がした花屋の娘 無力になった力を貸した本屋の長兄 時折配達に来てくれる、宿屋の本当ではないけど確かに息子だと呼べる青年 美味い料理を振舞ってくれた宿屋の主 その娘だった天真爛漫な風の精 薬に関しては、本業の薬屋よりも村人には信頼されていた医者 その家に住まう、猫みたいな黒い狗 本当に黒い獣を連れた、男の息子の友人 赤い髪の鴉と呼ばれたひとおおかみは、時折夜中に店である自宅の扉を叩き そんな彼と幼馴染みだったと記憶している、いつしか声を聞かなくなったラズベリー色のスカートをたなびかせた娘も。]
(212) hisetu 2015/05/27(Wed) 01時半頃
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[引っ越してきて以来、明るい声を聞かせてくれた隣の盲目の少女
その彼女の明るさに手を引かれたように、口数が増えていき、妙なお節介気質まで備わった、息子として迎えたひとおおかみ。
それらを束ねる銀糸の髪を垂らす族長も。
村に住まうひとおおかみは
あの世に逝ったり、姿を晦ましたりして、だれ一匹も姿を消していた]
(213) hisetu 2015/05/27(Wed) 01時半頃
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[ 薬屋の男は、息子も眠る墓へと膝を折り、そこに眠るひとおおかみ達へと祈りを捧げていた。
そうして、気づく。
眠る墓の中、今も村にいる気がする、死した者達の魂の色の数は、なんと『白い色』が多いことかと。]
──嗚呼、そうか。 前に留まってた村での騒動なんてなけりゃ、俺の目も役に立てたかね。
息子も死なせずに、済んだだろうかな。
[ 死した者の魂の色が視える、人間の薬屋は。
人狼である息子の墓の前で、騒動の結末を一人知り。
臆病な息子とそっくりな姿で、涙したという。*]
(214) hisetu 2015/05/27(Wed) 01時半頃
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グレッグ、
[囁いた音が、甥に届いたかは分からない。
ぱくりと裂けた喉からは、かふりと空気が抜けたから。
構わず甥を後ろから抱きしめた。
いつか、この子を本当の息子と呼ぶ…夢を、見た。
もうずいぶんと昔の話のようだ]
…─── あ い してるよ 。
[お前を、お前たちを。
呪縛のようにずっとずっと…そう永遠に]
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[薬屋の男は、時折隣の家を眺めていた。
喪失を抱えながらも、家主のいない家を見つめていると、不思議と心が、ほんの少しばかり軽くなる気がしていた。
その理由は、なんとなく理解しているが]
たまぁに、夢枕にでも出てきてくれりゃあいいのになぁ。
[臆病な所のある息子が、隣の家に住む少女に心を傾けていたのを知っているから。
もし己が感じる気配が、死した魂達の幸福であれば。
男が知る、彼の大切な者の物語の結末は、結構救いのある*物語だ。*]
(241) hisetu 2015/05/27(Wed) 03時頃
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