268 オリュース・ロマンスは顔が良い
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
― オリュースの休日 ―
[オリュース市電に入社してから此方、すっかりと御無沙汰になっていた我が身に恋人が出来た。
車掌として乗客に笑顔と愛想を振りまく日々は変わらないが、緩い目配せは規律正しい会釈になり、若い女性観光客に添えていた社交辞令は色気のない世間話になった。 しかし、それに反して表情筋は緩くなったのだから、周囲が察するのも然程難しくない。少しだけファン層も変わった。
仕事上がりや休日に足繁く通っていた車両基地見学も頻度が下がり。心配してくれた整備士に「電車欲は家で満たしている」と答えたまでは良かった。が、その後に「恋人と。」と続けば、胸倉を掴まれた。]
(275) momoten 2019/08/11(Sun) 23時頃
|
|
[知る人ぞ知る己の自宅の二階はHOゲージと古い鉄道部品が並ぶコレクションルーム。
彼と新居を選ぶため、先日、宝物を紹介したが、途中から車掌用のコートを恋人に着せる別の楽しみ方を見出し。本当に電車欲を満たしているのか、全く異なる欲を満たしているのかは、恐らく当の恋人でも分かるまい。
―――― ともあれ。 若き車掌は『めちゃくちゃ気立てが良い妖艶系年上美人の恋人にメロメロである』と言う、大体合っている噂が市電の中で流れだしたころ、また彼とデートの約束を取り付けた。]
(276) momoten 2019/08/11(Sun) 23時頃
|
|
[彼も己もそれなりに忙しいが、なにせ蜜月。
強請る視線は己ばかりが注ぐものではないだろうと無暗な自信を胸に抱き、彼の私用の携帯に到着の旨を打つ。 メッセージを作るだけで高揚感に震える指を落ち着け、折り目正しいスラックスに落とし込んだ。本日の装いはシンプルながら白の襟付き。柄物のネクタイだけが若く、幾つのも箒星が流れている。]
やっぱり迎えに行けば良かったな。 ……俺が自制を覚えないばっかりに。
[待ち合わせ場所は街のメインストリートに面した停留所。 交通の便はあるが、唇から零れるのは按じる声色。]
(277) momoten 2019/08/11(Sun) 23時頃
|
|
[なにせ一昨日も無茶を強い、彼の家から出勤したのだ。 初夜の金言>>-1340を重く捉えて自重していたが、先日とうとう連泊して別れ際の切なさに音を上げた。 いっそコレクションの処分も考える、と余りにも子供っぽい駄々は捏ねなかったけれど、きっと眼差しは雄弁だった。 表向きは買い物。 偶々、行く先々に借家や売家が並ぶだけ。
そんなわざとらしいデートコースで手を打ってくれたのは妥協であるのか、甘やかしであるのか。甘い悩みの溜息を吐いて、ネクタイのノットをチョイと弄った。*]
(278) momoten 2019/08/11(Sun) 23時頃
|
|
[元よりその気はあったけれど、関係性を恋人と言う名前で結んでから、彼は輪を掛けて己を甘やかすようになった。 自覚があるのかないのかは判然としないが、何処にもいけないように抱きしめていて。なんて、何度思い返してもだらしない顔を晒してしまう台詞から始まって、極力自身に時間を割いて、合わせてくれている。 ――――…勿論、夜も。
お蔭でまだ暑い夏の最中だと言うのに心は小春日和だった。 彼の隣に並ぶには何もかもまだ足りないが、一乗客と車掌でしかなかった頃から比べれば破格の進歩だ。
夏のこの時期以外にも、自身だけの星がある。]
(316) momoten 2019/08/12(Mon) 13時頃
|
|
[恋人らしい待ち合わせは何度しても胸が弾むもの。 学生時代に然程跳ねなかった恋心とやらは最近ずっと浮きっぱなし。ともすれば足すらステップを刻みそうになる浮かれ具合を抑え、夏の陽射の中に彼を見つけた。>>298]
ハワードさ、ん。 [良く通るように声を伸ばしたが躓いた。 何度聞いても彼の呼び声は中毒性があるのだ。不意打ちが良く効く。
融解するなら今だと訴える身体中の細胞を諫め、少しばかり蹈鞴を踏んで傍へ。彼と明確な関係性を持てば、多少落ち着くだろうと踏んでいた予想は裏切られて久しい。]
お久しぶりです。 お待たせしましたか。
[つい先日も夜を長く共にしたのに、懲りぬ男がおもむろに彼の両手を掴んだ。 本当は抱擁したい所だが、どちらかの家なら未だしも、屋外において節度の足りない振る舞いは出来ない。抱擁の変わりは、にぎにぎと開閉を繰り返す指先。]
(317) momoten 2019/08/12(Mon) 13時頃
|
|
今日は服を。と、言いたい所なんですが―――…、 出来れば、クッションを。柔らかいやつが良いです。
あとは、まぁ、いつものデートコースを。
[家も選びで難航する理由の多くは己のコレクションが原因だ。繰り返す内部見学はそろそろ隠蔽工作をしてもデートの定番になり、添えられるオプションはその時々。 本日はキャビネットの中だけ―――、事前の予習だけでは想像しえなかった彼を労わるアイテムを揃えたい。
ちら、と腰に雄弁な視線を刺せば、今日も呆れた半眼を貰えるか。ベストに絞られた細いラインに一拍、二拍。 不埒な眼圧を掛けてから手を繋ぎなおし隣を歩こう。]
……貴方は今日も、麗しいです。
[ポツリ。 一線を越えた夜から増える本音を照れ臭そうに紡いで。*]
(318) momoten 2019/08/12(Mon) 13時頃
|
|
[顔を合わせた途端から心臓が煩く鳴るのも慣れたこと。 いつか揶揄られた常套句に上手く返せず、羞恥で喉を唸らせてしまうのはきっと己の若さの所為。果たして彼のように躱せる時が来るのだろうか。>>4:114
適応力だけで言えば、己よりもずっと彼の方が高いのだ。 自身が上手い返しを覚えるより先に、彼の相槌の質が変化した。――― 否、分かり易くなったと言うべきか。 己の言葉は誠心誠意本心であるが、彼の照れる顔を見たい下心も勿論ある。>>320 麗しく、凛々しい立ち振る舞いに、己しか知らない可憐さが混ざる。
身体を繋げて以来……と言えば余りも現金な話だが、それまで見上げるだけだった彼を心情的にも近くに感じるようになった。彼だって余裕が失われる時もあれば、悪態を吐いて叱る時もある。不安から愛を乞う時だってあるのだ。 ――――― そんなところがまた一段と、]
……かわいい。
[無意識に零れた喜色が、オリュースの風に攫われた。]
(322) momoten 2019/08/12(Mon) 16時頃
|
|
[制服がある職業柄、私服に疎くなるのは道理だ。 友人には自営業やら自由業やらが多いものの、格好つける気取った間柄でもないから、市電の周年Tシャツでも全く気にならない。……が、彼が相手なら話は別だ。
そんな心理を見透かされたのか、優秀なプランナーが即座に出したデートコースは完璧。得意分野の違いだと理解するが、ついつい掌を数度握って揉んでしまう稚気は許されたい。]
出来れば腰を支えられるサイズで、 柔らかくて、肌触りが良いものが。
――― んー……、
[それでもクッションを選ぶ段になれば、表情は真剣に。 己が使うものではないから尚のこと。 華麗なエスコートに促され、ダイニングチェアに腰を下ろして弾性を吟味しつつ。]
(323) momoten 2019/08/12(Mon) 16時頃
|
|
……………、
[だが。>>321]
……最初は意趣返しだと思っていたんですが。
[全然どさくさに紛れきれていない指を視線で追う。 元より彼のものだから彼是咎める心算は更々ないが、ひとつ聞いてみたくなる。]
ハワードさんって、尻派で腰派なんですね。 そんなストイックな顔してむっつりなの、少し狡いです。
[小さく笑みを噛んで、碧眼を撓めて茶化す。 おもむろにクッションを持ち上げると、これにします。と彼の腰にポンポンと宛がった。どっちの家に置きますか? なんて態とらしく聞くから、用途を絞るのはきっと簡単。*]
(324) momoten 2019/08/12(Mon) 16時頃
|
|
―――…マ、マニアックな。
[十数秒の間を置いてから絞り出すのは、初めて知る彼のフェチズム。自身の鉄道趣味も相当彼を振り切っているように思うが、初めて振り切られた感覚。>>343 意外そうに瞳を揺らして呟くも、自然と己の足元に視線は落ち。]
………、
[おもむろに長い脚を組めば、スラックスの裾をペラリと捲り、踝を隠す靴下に指を引っ掛け、擦りおろし。
チラ。
―――― ジャッジを問う真剣な双眸が彼の横顔へ。自らの可能性を最後まで諦めてはならない。]
(356) momoten 2019/08/12(Mon) 22時頃
|
|
[当人同士は真剣だが、一歩引けばば糖度の高い戯れあい。 問い詰める振りして彼の腰に頭部を寄せれば、柔らかい毛並みが脇腹の上で踊る。
普段は同じ視座を持つが、見上げるのも悪くないと。 無論、ベッドで見下ろす視点も好ましいが。]
丈の短い靴下も欲しくなりました。今。 何色が好きですか?
[此方は揶揄でなく、大真面目な問いの続き。 ただし、最後に口角が浮いてしまうのは彼の耳色を認めた所為。
差し出された掌を嬉しそうに取り。自重を脳内で唱えつつも、手背に唇を翳して古い社交界の真似事をひとつ。古典映画の中でしか見たことのない仕草を叶えれば、恋人の立てたデートプランを満喫しよう。
電車も好きだが、広義で言えば車輪付きは皆可愛いもの。 ―― まぁ、隣の二本脚にはどの子も敵わないのだが。]
(357) momoten 2019/08/12(Mon) 22時頃
|
|
― 彼の助手席を経て ―
[踝の靴下を三足と、彼に選んで貰ったシャツとベルト。 食材はお互いの好みを足して、ワインは彼のアドバイスを聞く。 ――― 途中から違和感を覚えたが、問う為に運転席を伺っても、うっかり見惚れてしまったので有耶無耶に。
もとより彼の顔貌には好感を持っていたが、改めて丹精だと感じた。
水平線の青を背景にした彼は絵画のようで、見惚れる溜息は存外大きく。己がもっと悋気を抑えられるようになれば友人に一枚描いて貰うのもいいかもしれない。 だが今は ――――、
この世の全ての信号機に、赤色が灯れば良いと思った。]
(359) momoten 2019/08/12(Mon) 22時頃
|
|
[うっとりとした熱視線を刺し続け。 気付けば見知らぬ民家に辿り着いていた。 ハッと彼以外を視界に取り戻し、見渡せばオリュース建築の象徴であるオレンジ屋根。]
……ああ、なるほど。 へぇ―――、広いですね。
[粗方、目を通した不動産のサイトでもチラシでも見覚えがない物件は、彼のコネクションが成せる業か。
納得したように彼に続けば、少し緊張し、少し興奮した。 昔腕白だった少年心を刺激され、扉を見つけては開けていく。途中から彼より先に脚が出てしまったのは持ち前の好奇心ゆえ。]
(360) momoten 2019/08/12(Mon) 22時頃
|
|
良いな、落ち着ている。
建物もしっかりしているし……、 それに立地が良いですね。 俺が夜勤でも歩いて帰ってこれる。
一緒に暮らすなら、こういう所がいいなぁ。
[急かすつもりはなかったが、リビングから星の瞬き出した空を見つけて、またポロリと願望が零れた。 己の所為で難航していると理解していたのに。 恥じるようにはにかんで頭を振り、繋がった掌の圧に視線を注ぐ。]
………はい?
[彼の口癖が移ったのは何時の事だったか。 彼は己に比べて、滅多に突拍子ないことなどしないから、口にする機会も少ないが。]
(361) momoten 2019/08/12(Mon) 22時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る