267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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…… カラン、と 床にスプーンが落ちた 空虚な音が響いたのは、 間も無くだったでしょうね。
「 ──── …あれ? 」
私のお気に入りのブラウスにシミが広がって 弾けた水滴が頬を濡らしておりました。 湯気立つスープは熱いだろうのに このとき、私には全く、温かく感じられなかった。
(8) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 せんせい、せんせい 大変。こぼしてしまったの。 ごめんなさい。 あなた、掛かってはいなかった? 」 大きな声で担当医に声かけて 隣の人の洋服にも目を通して… 私はそのように声を掛けていたはずでした。 困ったように眉を寄せて 地べたに転がったスプーンに手を伸ばそうとして。
(9) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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不意に。 覗き込んだスープの水面に映っていたのは 輝く星砂から造られた像のようになって そしてそれが、朽ちていく頃のように、 頬から、眦から、髪から、 崩れていく私だった。
(10) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 ………せんせい? わたし、どうなってるの? 」
(11) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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砂時計の砂が、 急速に無くなっていくみたいだった。 藍色に星を秘した砂が体からあふれて コツン、コツン…と床に散らばっていた。 きっと、あの星のように輝いて ひとびとを照らすことはできないけれど 私は、夜の大地のひと粒になろうとしていた。
(12) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 あ、あああ……せんせい… わたし……─────── 」 言葉につづきを聞くことができたのは 駆け寄ってくるせんせい達でも すぐ傍に座っていたあなた達でもなくて、 ────── 先に星になっていた、 彼≠セったなら 良かったのになあ…
(13) 2019/06/10(Mon) 08時頃
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・・ 砂として生き始めてしまった私の姿を見て ざわめくひとも居たでしょう。 泣く子も、沈黙する子も、逃げ出す子も。 ひと目から遠くで■ぬ子たちはたくさん居るけれど こうして、みんなの前で星になったひとを見るのが 初めてだったひとも、居るかもしれない。 集められた砂は、瓶の中。 ぱちぱちと輝く星は弾けて そしてそのうち、眠るみたいに、身を潜める。*
(14) 2019/06/10(Mon) 08時頃
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なりたかったもの
死ぬとして、死にいくかたち
すべて叶ったはずなのに、あの瞬間、私の胸は
引き裂かれるように痛かったのです。
傍にいるお友達の顔すら少しずつ欠けていって
「まるで流れ星のような■にざまね。」って、
微笑うこともできなかったのです。
いつしか身の回りを取り巻いていた
・・・・・
「もう、こんな世界になってしまったから」
渡し舟の片道切符みたいに
死の免罪符みたいに言われる言葉が
ぐるぐると渦を巻いていて……、
─── 私が成りたかったのは
ほんとうに、星だったのかしら。
『 まだ……まだ
私、いきていたいのに………… 』
ずっと前に見ていた、転がるひとびとの
ぴくりと一瞬だけ動いた指先のように
私のくちびるは、あのとき、そう囁いていた。*
[ ───── しょくぶつさん には分からないってさ。]
[ かのじょ の なまえは
それでよかったんだっけ。 ]
だけどそれより、
床に散らばって広がった藍色の星の…
女の子のくちびるが崩れていく寸前の囁きを、
僕は拾いあげてしまった。
スープと砂の付いたシルバースプーンよりも先に。
女の子が■になる■だ。
シルバーが雨の落ちるより強かに
床に降る音が妙に耳に残っていた。
肩に掛けられた羽織がずるりと落ち
砂時計の容器が決壊していたように
彼女の命が床に降り積もっていく■。
命は容易く風に吹かれる。
いつか亡霊が囁いていた、
星の欠片は無残な塵芥と化して
空を流れることも出来ないまま
掬っては零れる命砂になるだけ。
外に飛ばせばどこまで飛ぶだろうか
僕はそんなことを考えていて
他の同僚たちのように、箒や塵取を
持ってくる■■などまるでなかった。
ホルマリンに漬けられたもの一つ
崩れてなくなってしまっただけの
吹けば消えるような思いが過っていた。
遠くでシーツに腰掛けた、■■が
窓辺の景色を眺め、見上げながら
硝子越し 反射光 うつした唇に
■■めいた言葉を吐き付けている。
弾けたスープの残骸が、
まるで蜘蛛の巣のように絡んでいた
僕はそれに気付けなかった。
白昼夢の延長線上で
僕はそのように、153に問い掛けていた。
医務室へ向かう背を 星砂となって朽ちた彼女に
騒ぎ、喚く被検体たちを後目に…時に体に纏って。
彼の病状≠ヘ覗ける範囲に確認出来ていたか?
僕は淡藤色の絵の具に白を垂らしたような
春には遠い色の瞳を 向けていた。
「 何、 覚えてないのかい?
──── 病気じゃないだろうね。 」
( 病気かどうか、 なんて誰にもわからず、
少年は唯、茫然と流れ行く人を眺めていた。 )
( 「 このひとたちは何を言っているんだろう。 」)
( 「 いないものを おぼえているか なんて
……きくほうがわるいんじゃない?」 )
・・・
( 確かに 記憶の奥深くを敢えて探るのなら、
ひとのかたちさえ為していなかった ─── )
[ わらってみせた。 ]
[ しょくぶつ、に、片足突っ込んだおんな! ]
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