人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


[倒れる瞬間の歪んだ唇なんて、さあ誰が見ているでしょう。

大切な友達だったものの傍に散らばる男の屑。
私が手を下したのか、彼が手を下したのか。
知恵ある男に誘導された小さな彼女が、だったのか。

それはまた、この悲劇の一眠りから醒めた頃に**]



[マーゴットの歩幅にあわせ、ゆっくりと闇路を歩く。
彼女が何を視ているのかは、わからない儘。]

 …………そうかい。

 君がしあわせならば、それ以上の事はないけどさ。
 ――僕は、これでも医者だから。

 どうしてもね……。

[胸にそっと染み込んでくる言葉に目を伏せた。
暖かく、それでいて痛い。]


[たとえば。
マーゴットが彼女の友人達の姿を見られたならば
彼女の世界はきっと もっと輝くだろう。

なまじっか救う術を得ているからこそ
そうできないことが――己の力不足が歯痒くて仕方なく

何かから守ろうとするように 
白い掌をそっと握りなおした。*]


[真っ白なミルクの水面が]

[いつしか真っ赤な鮮血に見えて。]


[温かいミルクを飲んだはずなのに
身体はまたおかしく震えて表情は青ざめた。]



[眠る前 忘れずに処方のおくすりを飲まなくちゃ。

わたしは私のためだけじゃなく
せんせいのために 「見たい」と、思ったから。*]
 


[オーレリアお姉ちゃんを殺したから…。
オーレリアお姉ちゃんをちょっと食べちゃったから

わたしから血が出てきたんだ…!

少女はそう思ったという。]


【人】 薬屋 サイラス

 ─ 酒場にて ─

[少々話が逸脱したような気もしつつ、あまり役立った気はしないジョスランからの相談。
けれどグレッグからの意見も交えたらしいジョスランからの言葉>>1:489に、ほんの少しだけ安堵した。

食事と相談事に夢中になっていたせいで気づかなかったが、黒い獣は宿を訪れたラディスラヴァの元に派遣されていたらしい。
ちらりと視線をやれば、彼女と一匹の光景>>1:501はどこか和やかそうに見えて、微笑ましい気持ちを抱えて男は出された料理を平らげていった]

(102) 2015/05/13(Wed) 17時頃

【人】 薬屋 サイラス

 って、おい。支払い金額おかしくないか、ジョスラン。

[平らげた料理への感謝はグレッグと、宿内に戻ったルパートを見つければ、二人にきちんと告げて。
帰る頃合になり、獣を傍らに立ち上がったジョスランが支払った額>>28に、目を丸くする。

目を丸くしながらも、この生真面目な相手は一度出したものを引っ込めたりはしないだろうと心得ているサイラスは、口許をもごもご申し訳なさそうに動かし、そうして素直に礼をこぼすことに]

 いや、なんかこっちこそ、大して役に立たなくてすまない。
 それから、ご馳走さま。

 じゃあ、グレッグやルパートさんも、ご馳走さまでした。
 おやすみ、良い夢を。──良い、明日を。

[宿の働き手、まだ残っている者がいたならば、彼らにも。
思いのほか遅くなった夜の挨拶を落とし、そうして獣を伴なったジョスランとそこを出た。*]

(103) 2015/05/13(Wed) 17時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ─ 翌朝 ─

[帰りの道中、少女二人の花摘みに同行するジョスランに彼女達のことを頼むと告げ、そうして手をひらと振り、それぞれの帰路へと別れた。

家に戻るその道中、遠目でスティーブンらしき姿を見れば首を傾げたが、遠目だったこと、そうして彼がマーゴを送り届けていたことなんて知らないから。
だから男は、結局見たかもしれない程度に留め、自宅に戻り朝を迎える。

迎えた翌朝、用意した朝食は作り置きのライ麦を混ぜた数種類のドライフルーツと木の実を入れたハード系のパンと、雑に淹れた紅茶。
養父が無事に帰ることを祈り、そうして簡素な食事を済ませる]

(114) 2015/05/13(Wed) 17時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 と、おはようマーゴ。
 よく眠れたか?

[そうして森のほうへ薬草を摘みに出かけようとすれば、花摘み前の仕込みに出かけるマーゴの姿>>45を目にして、声をかける。

花摘みには一緒に行くことはないが、パン屋を経由してメアリーを迎えに行く道中まで、マーゴが必要とすればいつも通り、手を貸すことを告げるだろう]

(115) 2015/05/13(Wed) 17時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 17時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[マーゴの返答はどうだっただろう。

いずれにせよ、男は本来の目的である薬草摘みへと出かけようとする。
けれど村の人々がざわついていることに気づき、蒼をまたたかせた]

 あー……、何かあったんすか?

[族長から前日聞かされた言葉。

道ですれ違う‘ひと’の視線は、疑惑という感情で研ぎ澄まさされていて、どこか刺さるようなのを理解している。

そんなことを思えば躊躇いは容易く生まれるが、けれどざわつく人々に気づけば声をかけずにはいられなかった]

(116) 2015/05/13(Wed) 18時頃

【人】 薬屋 サイラス

 教会のほうで、何か──?

[   怯え
   猜疑
   嫌悪      ]


[声をかけた中年女性の瞳が、くるくると色を変えるのには見ないふりをする。
それは、男の臆病さゆえのこと。

けれどすぐにいつも声をかける時のような愛想のいい笑みを繕ってくれた女性が、詳しくは知らないけれど、と前置きして教会で何かが起きたらしいと教えてくれる]

(119) 2015/05/13(Wed) 18時頃

【人】 薬屋 サイラス

[教会と言われて思い出すのは、昨日族長から言い渡された言葉。
そのせいか、人々のざわつきにつられたように、鼓動が嫌な音を立て始める。

そうさせた引き金は間違いなく、不安──…。

そうして男は我が目で何が起きたか確かめる為、教会へと駆けるように向かっていく]

(120) 2015/05/13(Wed) 18時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ─ →教会へと ─

[太陽の日のミサでもないのに、そこには人が集まっていた。
ざわつく声と、ざわつく己の胸。
何が起きたかは理解出来ずに、周囲と教会の扉を見比べる。

不安に騒ぐ鼓動を宥めるように纏ったシャツを掻いたその時、聞き覚えのある声の恫喝が耳に入ってきた>>97]

 先生、ラディスラヴァ……?

 何があったんだ!?

[村医者と、その腕に抱かれる女性の名を呼び。
教会から出るにも人だかりが邪魔で、上手く出来ずにいたと見て、人を掻き分けながら前に出て、二人に近づいていく。

掻き分けた甲斐と、スティーブンの声の効果もあり、教会の人だかりはある程度整理出来ただろう。

もっとも、男の知らない内部の状況のせいで、それはそんなに保つことはないだろうけど。**]

(121) 2015/05/13(Wed) 18時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 18時頃


[高く澄んだ女の声にゆると目を細める。
零れる笑み声は酒気に浮かされる脳裏に艶やかに。
ルパートの声にも耳傾けながら
男は黒銀の長の姿を思い浮かべた。]


――…派手に彩り、上手く隠す、か。


[この時点で彼の命運は決まっていた。
けれどその時は誰が手を下す、なんて話まではせず。]


[ベネットの意識に伝う声は、
ルパート、ラディスラヴァ、メアリーだけでなく。
もうひとり、末の妹の声も仄かに届く。
隣村の人間を、均衡を崩すことになった人狼。
たすけて、と彼女は兄を呼んでいた。

手紙の届かなくなった一ヶ月前、彼女は身篭ったことを知った。
我が子の為にたくさんの栄養をとっても尚足りぬのか
身体は徐々に痩せ細り、やつれていった。
そんな妻の身を案じて夫ははやめの里帰りを提案する。
一緒に、と夫は言ったが彼女は大丈夫だからと一人で故郷に向かった。
あと少しというところまできたところで、
彼女の身体は限界を迎えたのだろう。
目の前が真っ赤に染まる。
餓えた獣の本能が、生きる為に、腹に宿る命を生かす為に、
べつのいのちをひとつ、奪って――。
そうして、怖くなって逃げてきたのだと彼女は語り――。

たすけて、と末の妹は泣く。
それでも足りないの、と、それはまるでねだるように。]


[家族が、大事だった。
家族の為に、長の謳う“共存”に賛同したが
家族を守る為なら、長の方針にも背く。

大事な妹を「処す」と長が言うのなら――。
ラディスラヴァの声が過ぎりゴクと咽喉が鳴る。]


同族の血肉は、どんな味がするんだろうね。


[覚悟はその時に、決まり――、]


[酒気は疾うに消えていた。
男は酒場を出たその足で族長のもとを訪れる。
夜更けの来訪者に、黒銀の髪の奥にある双眸が驚きと警戒の色を映した。]


夜分遅く失礼します。
実は、夕刻の件でお話したいことが。


[礼儀正しく頭を下げて、本題に入った。]


――…隣村で人を襲った人狼を、みつけました。
この村で、人を襲うところを見たんです。
捕らえようとしたのですが、逃げられてしまって。
この村で犠牲者が出たことをお知らせしようと思い……


[訪れた理由を連ねる。
本当と嘘がまじるこの言葉を長が信じたかどうかはその変わらぬ表情からは知る由がない。]


[現場に、と言い出したのはどちらであったか。
どちらでも構わぬことだった。
足音二つ教会へと続く。
ギィ…   と、軋む扉。
むせ返るような血の匂い。
既に事切れた人間の娘が其処に在る。
酷く散らかされた無残な姿に、長の動きが止まった。
見入る長に隙を見出し、男は獣へと変わり長に飛び掛る。
黒き獣の前足が長の肩を押さえつけ、床へと押し倒し]


――…終いだ。
本能を殺し一族の誇りを失い
耐えて過ごす“共存”なんて、いらない。
天秤は傾いた。
もう、戻れない。……戻らない。


[直接意識に語りかける声は彼に届くか否か知らない。
そうして、長の喉笛へと喰らいつく。]


[ゴリ、と、硬い何かを砕く音が教会に響く。
ピチャ、と舐める音がして、
引きちぎる音が、繰り返し。

甘露の如き真紅が床に広がりその匂いが獣を酔わせる。
煌煌と黒曜石を煌かせ、獣は狩りの終わりを“味方”に伝える。

飛び散る臓腑のいくつかには千切られた後があり、
それは皆が寝静まった頃、末の妹へと届けられた。]


[どこぞの水場で洗い流した血の味は
時折口にする人の血の味とも少し違う気がした。

同族の血であるがゆえか、
それとも性別による違いか。

何にせよ、*一族を束ねる長の血肉は獣にとって馳走*]


【人】 薬屋 サイラス

 ─ 教会に行く前、マーゴと ─

 元気がいいなぁ。

[声をかければ、いつもよりも高くて大きな声が返ってくる>>122
それに男は一瞬目を瞠り、次にはふっと吐息を洩らして笑う。
困り顔の頷きをしかと捉えれば、男は暫し黙り込み、片手を伸ばした。
触れた先は、マーゴの左頬。柔らかくすべらかなそれをふにりと、くすぐるくらいの力で摘む。

嘘とか、隠し事とか。そういった時に見る、マーゴの困り顔。
けれどこういう時の彼女の嘘は、こちらに心配をかけまいとしている時に出てくるものだと、そう認識している。

それを知っているから、何も言わずに、けれど何かせずにはいられず。
そんな下らないじゃれつきで、その話を終いにした。
そのほうが、マーゴにとってもいいと思えたから。

ちなみに夜の墓地に彼女が赴いたと知れば、心配するし、そんな無茶をしたことに思いっきり眉を吊り上げて、静かに唸るように叱りつけたかもしれない。

それもまぁ、マーゴ心配するあまりのお節介と、情だ]

(138) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ああ、花摘みって言ってたもんな。
 ──パン屋まで、か。
 ああ、それなら。

[一緒に行く。
そう告げるよりも、彼女の手を取った方が早いだろう。
そう判断していつも通りマーゴの傍らに立ち、頬をごく軽く摘んでいた手で、彼女の手を握った。

用事があって外に出たのは確かだが、それでも彼女の導き手になれるなら。
喜んで己の手で、少女の白いもみじを包み込む。

日常なんて崩れているのに、そうとは知らないふりで、男は今日も変わらない日常を送っていた。


そうしてパン屋へ行くと、くんと鼻を鳴らして手を握るマーゴが、どこか嬉しそうに店主に品揃えを訊ねる>>123

そんな様が微笑ましくて、愛らしくて。
重ねた手を握り返すのに、無意味に指を絡めてしまいそうになるのを堪える。これは臆病な男の、時折ある日常]

(139) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 んー、そうだな。
 甘いのは、マーゴが選んだだろ。
 なら、食事系も必要かな。フラットブレットや、ベーグルのサンドイッチはどうだ?
 あとは──……おっと、マーゴ。今日はラッキーだったみたいだ。
 パン屋のいつ出てくるか判らない、気まぐれ焼き菓子がある。
 今日は、木の実のフィナンシェだってさ。
 結局甘いモンになっちまったが、まぁ、メアリーと一緒なら悪くねぇだろ?

[どれが美味しそうかと訊ねられれば店頭を見渡し、ジョスランがいることも考え、割と食事に重点を置いたものを選んだのだが。
結局、パン屋が時折気まぐれに並べる焼き菓子を見つけ、それも勧めてしまっていた]

(140) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[マーゴがセレクトしたデニッシュと、こちらが選んだものを詰め込んだバスケットは、噴水広場までの少しの間、マーゴの手を握っていないサイラスの手に提げられていた。

そんなふうに寄り添って歩き、そうして男はマーゴの背を見送ったのだ]

 足元、気をつけてな。
 楽しんでこいよ!

[そんな一声をかけて。*]

(141) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 ─ 現在、教会前 ─

[スティーブンの鋭さを帯びた声を聞けば、村の人々はどこか不安な表情を浮かべたかも知れない>>145

彼の声から発せられる感情は全て読み取れはしないものの、その背の向こう側、つまり、教会の中の様子は良くないものなのだと、そう理解出来てしまう]

 ──っ、嘘…だろ。
 いいや、嘘じゃねぇんだな。

[こちらに気づいたスティーブンが、いつもの怜悧な表情を曇らせ、蒼白い顔で問いの答えをくれる。

それには鋭く息を呑み、すぐに否定の言葉が出た。
けれど戦慄く彼の声、その表情。そして腕の中の女性と、周囲の‘人間達’の様子を思えば、事実だと呑み込むしか道はなかった]

(154) 2015/05/13(Wed) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

 そう、か。確かに、女子供にゃきつい。
 ……死を見たことがある、アンタだってそんな面をしてんだ。

[>>146中を見ないほうがいいと告げたスティーブンと、その腕の中にいたラディスラヴァがどんな状況だったかを聞けば、眉間を寄せて、声を絞り出すようにして頷いた。

ラディスラヴァにあった視線を戻し、スティーブンに向ければ、彼女に注いだのと同じように気遣う瞳で窺う]

 安心して寝かせられるなら、ちぃと歩くが、ルパートさんの宿が一番じゃないか。
 診療所より確実に近いなら、そこしか俺には思い浮かばない。

[スティーブンとルパートの因縁をよく知らない男は、近くに寝かせられる場所と訊ねられれば、そう答えるしか出来なかった。

スティーブンが救えなかった、ルパートの妻の命日である日にその場所を示す酷は、無知だからこそ出来たことだろう]

(155) 2015/05/13(Wed) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[ほんの少しの間、分かつことが出来た人だかり。
それはすぐに元の乱れを取り戻し、新たに増えた人で、更に喧騒が大きくなっていた。

人を遠ざけるのは無理かもしれないと思いながらも、男はぽつりと口にする]

 自警団の連中、仕事してくれりゃあいいんだけど。
 
 おい、餓鬼が入ろうとしてっぞ!
 好奇心満たす前に、目ぇ塞いでおいたほうがいいモンの手綱くらい、しっかり握っとけ。

[大人達の群れを掻き分け、小さな子供が中に入ろうとする。

人の死の惨状は、今より餓鬼だったとはいえ、青年期に見ても脳裏に焼きついて離れない。
お節介は、状況のせいか、威嚇する声音で出てしまっていた]

(156) 2015/05/13(Wed) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

 と。
 わりぃ、先生。俺のせいで人目が痛くなっちまった。
 早いとこ、宿屋に向かおう。

[威嚇するような声音。
それを聞いた人々が一度だけ静まり返り、そうしてサイラスを含めた‘人狼族’の者に、畏怖や疑念が入り混じった視線を投げかけてくる。

そのきっかけを作ってしまったことを謝罪しながら、スティーブンに提示した場所への移動を促した。*]

(157) 2015/05/13(Wed) 22時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 22時頃


【人】 薬屋 サイラス

[さて、教会の内部に入らない人間でも、確かに現場を見たスティーブンの声を聞いた者達は、何が起きていたか状況を理解してしまう。

理解出来た者達の中にはぽつり、ぽつりと教会から離れ、そうして口々に『教会で何かがあった』から
『教会の中で、人狼族の長と、人間の女が死んでいる、喰らい殺された』
と、そんなふうに情報を書き換えていく者達が現れる。

『人の姿をした狼達が、ついには仲間同士で喰い合いを始めたんだ』

そう口にする者も、出ることだろう。

その話は教会に赴かなかった者達にも、耳に届くくらいにはじわり、じわりと広まっていく。*]

(160) 2015/05/13(Wed) 22時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 22時頃


 ふふっ、……うふふふっ。

[ああほら、だって、喉を絞めておかなくちゃ。
込み上げてくる高笑いが聞こえたらどうしましょう。
きっとすぐにでも『怪しい』『お前が犯人だ!』とでも謂われ
『今日がお前の命日だ!!』とでも指を指されかねません。]

 ああ、でも。
 とても素敵な死に様だったわ。
 お望みの同族の味は如何だったかしら?

[血肉の味を気にしていた彼に、くすりとひとつ問いましょう。
そして、甘い囁きを脳に直接落とすのです。]



 あんな風に『人』を『殺せる』『ひと』。
 私は好きよ。

[“味方”にだけ伝わる、声なき声は。
艶やかでどこか甘くもある、そんな声だったでしょう。
凛とした色はまた、くすくすとした笑い声と共に**]


――……。


[彼女の言葉に瞠目する。
甘く艶やかなその声はもっと聴いていたいと思わせる響き。
予想せざる言葉に微かな動揺過ぎらせるも]


それは光栄だね。


[小さく笑む気配だけ滲ませた。]


【人】 薬屋 サイラス

─ →宿へと ─

[提案した場所に、スティーブンの眉が寄る>>163。それはほんの一瞬のことで、見間違いだったかもしれないと、男はそう判じた。
まさか自分の言葉がそうさせたとは、思いもしない。

その場に居づらい状況を作ったことへの謝罪には、ふるりと首を振られる>>164
その時に向けられた言葉は確かにその通りだったが、声に出されると何だか気恥ずかしく、それを誤魔化すように肩を竦めた。

行こうという言葉には頷いて、]

 ちゃんと寝られるにはもうちょいかかるが、まぁ、待っててくれ。

[>>159一度だけ手を動かし、自分の喉元に触れ、動かなくなったラディスラヴァへ、聞こえない気遣いを落とした。

そうして宿屋へ向かうスティーブンへ着いていく>>165]

(168) 2015/05/13(Wed) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[扉が中から開けられることがなければ、男がそれをしようとしたが、どうやらその必要はなかったらしい。
>>167グレッグが顔を覗かせるならば、何も知らない男はごく普通に、挨拶をする]

 おはよう、グレッグ。
 緊急なんだ。申し訳ないが、ちいとばかしこの子のために、ベッドを貸してくれないか。

[扉が開けられればそう言って、このこと言いながら、スティーブンの腕の中の女性へと視線を向ける]

(169) 2015/05/13(Wed) 22時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 22時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[>>172顔を覗かせたグレッグが、こちらの状況を確認して息を呑む。
グレッグが悩む素振りに一瞬首を傾げたが、姿見せたルパートを視界に捉えれば、彼に挨拶をすることでその疑問は霧散する。

ルパートとスティーブンに、意識のないラディスラヴァを任せたグレッグに、問われる>>173]

(178) 2015/05/13(Wed) 23時頃

[メアリーが、今日この日を迎えたのは好都合。
そうした頭も、男の中にある。

そう、自然と娘は血の匂いを纏うだろう。
当然のことだ。
血の匂いは同じ血の匂いの中に紛れる。
そうであれば、娘が疑われることもなかろうと]


【人】 薬屋 サイラス

 あってはならん事が、起きたそうだ。

 教会の中で、族長と人間の女性が死んでいたんだと。

 俺も詳しくは知らねぇが、先生が八つ裂きっつってた。
 中は見ないほうがいいってのも言ってたぜ。

 あの子は、ラディスラヴァはそれを見て、気ぃ失ったんだ。

[男が知る限りのことを、声を潜めて、グレッグに伝える]

 八つ裂きってことは、隣村の噂通り……喰い殺されたんじゃないか、多分、だけど。

[最後には、自分の見解も交えて]

(185) 2015/05/13(Wed) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

 女性だってこと以外は、俺には判らんな。
 ──あの子、ラディスラヴァと親しい人間だったってのは、考えられるもかしれねぇけど。

[グレッグに死んだ人間のことを訊ねられれば>>196、男はふるりと首を横にして、それからふと、推察めいたものを呟いてみる。

女性や子供が見ないほうがいい惨状なのは、死を見てきたスティーブンの蒼白い顔面が物語ってくれた。
けれど本当にそれだけで、ラディスラヴァは気を失ったのか。

そんな疑問で、言葉はついと紡がれる]

(213) 2015/05/13(Wed) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[スティーブンとルパートのやり取りに、わだかまりみたいなものを感じつつ、ラディスラヴァを寝かせる部屋へと向かう二人を見送り、そうしてグレッグと話し込む。

内容が内容なだけに、その声は外の天気とは裏腹に、どんよりとしたものになっている。

グレッグの唇から、宿には新しい客は来ていないと告げられ>>198、男は惚けたようにその顔を見つめた]

 ──……そう、だな。
 他のとこから人狼族が来るなら、確かに族長に話、いくよな。
 俺だってこの村に来て、最初に会ったのは族長だったし。

[呟かれた言葉を噛み砕けば、声が震え始めた。

嗚呼、理解している。

俯くグレッグが、何を言いたいのか。]

(216) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

 
 あの族長が、野犬なんかにやられてたまるかよ。

 
 いるんだな。

[教会に、駆け込みたい。
そこは族長の、そうしてオーレリアの血や臓物やなんかが飛び散る惨状で、祈りも、縋ることさえも許されない状態であるけれど。

でも、何かに祈り、縋り、これが現実でないと、そうではないと。祈ることで、逃避したかった]

 村の中に、共存なんていらねぇっていう、狼が。

[逃避したいと思いながら、それでも男は、言葉にして紡いだ。

グレッグが言葉にしなかった、その事実を]

(218) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

[声として紡いだすぐ後、男は事実という悪魔を世に放ったような錯覚をしてしまう。

それを振り払うように、はと短く吐息をこぼして、片手でくしゃりと己の金糸を掻き混ぜた]

 ──なぁ、グレッグ。

 人の味を知る狼ってのは、この状況の中
 真っ先に、……疑われたりすんのかね。

[ 村の中に、族長の言葉を借りるなら『過ちを侵した者』がいるならば。

人の味を知り、村を追われた己は、間違いなくこの件の火種になりえるのではないだろうか。

時に酒場で告白した己の過去>>1:221は、もしかしたら人間も知るかもしれなくて]

(227) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

 もし、お前さんがた仲間に迷惑かかんなら、

 俺が疑わしいっつうなら──……

[ 始末してくれりゃあいいと。

その先の言葉が声にならなかったのは、男が臆病ゆえ。

けれど、必要とあらば──……。**]

(228) 2015/05/14(Thu) 00時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 00時頃


 ねえ、みんな聴こえる?

[喉を震わせることなく出るこの『声』は
誇り高き獣の彼に。
血を纏う女となった少女に。
知恵もつ老いた男に。
どこへいたって届く、高い音。

その高慢さは、ともすれば耳障りなものでしょう。
聞いていたいなんて思うのは
物好きに他ならないでしょう。]


 とっても楽しいお遊戯が始まったみたいね。

 人間と馴れ合い、腑抜け、腐り。
 そもそも成り立ちもしない『共存』にしがみつくお馬鹿さんたちが
 きっと直ぐに動き出すわよ?
 「『過ち』は一族の手で───……」って。

 哀れな長の元に集まった『同族(ひと)』たちですものね?

[くすくすと、鈴を転がすような笑み。
普段からは想像できもしない声が紡ぐ。]

 ああ、子供には少し難しいかしら。
 判るようにお話してあげる。


  Once Upon a Time ...
 (むかしむかしあるところに)

 狼さんと山羊さんが、仲良く暮らす村がありました。
 山羊さんはいつもお野菜を食べ、狼さんはお肉を食べます。
 食べるものが違っても、姿形が違っても
 ずっと仲良く暮らしていました。

 One day ...
 (あるひのことです)

 狼さんと山羊さんが遊んでいたときのこと。
 狼さんはじゃれるつもりで、爪をだし牙をだし
 山羊さんに襲いかかってみせると
 山羊さんはなんと、あかぁい血を流して死んでしまったのです!


 Two day ...
 (そしてつぎのひ)

 山羊さんが死んでしまったことを、山羊さんの仲間が知りました。
 そして彼らは次々にこういうのです。

 「あいつをころしたのはだれだ!」
 「みつけたら、ただじゃおかない!」
 
 
 「ころしてやる!!」
 
 


 Three day ...
 (そしてそれから)



 …──さあ、どうしましょう?
 
 
 


 ふふふっ、あはははっ。
 何て素敵なお遊戯かしら。

[高い笑いと、鼓膜を揺らす声。
お伽噺のひとつを読み聞かせるようにした後
甘く、甘く、囁きました。]

 とやかく謂う人がいるのなら。
 『山羊さんの仲間』を、食べちゃいましょう。

 ね、私食べたい人がいるの。

[思い浮かべるのは───……]


 
 
 
───『素晴らしき恩寵』なんて、大嫌い。
 
 
 


[歌を自由に歌う姿。
導く声、か弱い姿。
守られる対象。

食べてしまったら、みんなどんな表情をするかしら**]


 誰…?

[未だわからぬ会話の相手
そして居もしないのにどこかから
 しかし確実に届く声に

戸惑う。

そういえば…――と記憶を紐解く。
昨日、自分が父と会話していた時に
頭のどこかで男と女が会話していたような。

ぼんやりとどこかで聞いていた声
にいまだ思い当ることはなく。]


 わたしを見張ってるの…誰?

[わたしの問いかけには知らんふりで
相手は尚も続ける

「子供には少し難しいかしら」と高圧的な
態度に何となくつまらなくて口をへの字に曲げて
頭の中の声に耳を傾けた。

高い女の声が紡ぐのは
まるで自分の持ってる絵本のようなお話。]



 狼さんは悪気があったわけじゃないのに…――
 ひどい話だわ……――。

 わたしの持ってる絵本の話では
 狼さんと山羊さんは仲良しよ。

[今――自分の読み進めた――のところまでは。]


[キンキンと響く声は頭の中だけでなく
鼓膜を内側からも震わせる。
それが妙に気味悪い。

それからお母さんが
ベッドで寝かしつけてくれる時のような
優しい、柔らかな声色で

悪魔のささやき]

 わたし、仕返しが怖い。
 そんなことしたら 怒られちゃうよ……。

[まだバレてない。本気でそう思ってる。
仲間? 突然ふたりの男女の声と
お父さんのもう一つの声。

わからない、わからない。
わかりたくない。] 


 お姉さんが食べたいんだったら
 勝手にしたらいいわ。
 わたし 知らないもの。

[彼女が食べたい相手が誰のことかなんてわからぬまま。
好きにすればいい、と無関係を装って。

ああ、少女が
「オンチョウ」の意味がわかる おとなならば。

ああ、少女が
ラディスラヴァの嫉妬の先を理解できる おとなならば。]




[変えられる未来があったかもしれない。]

  


[少女は私に誰かと問いましたが
私はそれに返すことなく笑ったまま
見張る、という言葉にはまた更に笑みを深くしたでしょうか]

 そう、酷い話でしょう?
 元から仲良くなるなんて無理だったの。
 狼さんは狼さんと。
 山羊さんは山羊さんと、仲良していくべきだったのよ。

 だって山羊さんは、狼さんが食べるごはんなんだもの。

[そんな一節が彼女の絵本の中にあるかどうかは知れません
まるで当たり前のことを次げるように。
幼さ残す少女へは、『酷い話』を続けました。]

 仲良く暮らすなんてふざけたお話は、
 絵本のなかだけに、しておけばよかったのよ。


[ふざけたお話?

そんなことない。]


[そう言いたいのに、言えない自分がいる。
だってオーレリアお姉ちゃんを殺したのは自分。
ぐちゃぐちゃにしちゃったのも自分。
ちょっとだけ食べちゃったのも自分。

そんな自分が
みんな一緒に仲良く暮らせるよ
なんて言えないことは

さすがの少女にもわかる。
だから、噤んだ口を固く結んだまま。]

…………。


 仕返し?
 ふふ、大丈夫。

 そんなことするような『人』も
 一緒に食べてしまえばいいのよ。

[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]

 『過ち』は正さなくちゃならないのよね?

 牙をなくした狼と、
 ただ食事をしただけの狼と、

 どっちが『過ち』なのかしら。

[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。
牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]


 ───あなたは、私を止めないのね?

[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。
私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。

知らない、と逃れようとする言葉にだけは
そっとそっと、微笑んで。]

 いいえ、あなたは知っているの。
 『知っている』のよ。

[止めなかったこと、それはすなわち肯定。
そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら
くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]


 さあ、他のお二人はどうかしら?

 私を止める? それとも止めない?
 他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?

[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]


[聞こえる声に、ほんの少しだけ目を細める。
高い音色を彩る高慢さは、
彼女の気位の高さを思わせる。

高慢に傅くほど矜持は低くない。
嗜虐的な考えがうっすらと過ぎるもののそれは直ぐに消えた。

子供に向けての語り口が聞こえる。
彼女が語りかける相手はすぐに知れるから男は暫し無言のまま。

子供と称される彼女の途惑いと続く反応に耳を傾け、
二人の女性の話が済み、新たに声掛けられるを耳にとめ]


 
 
――…未だ決めかねている。
『邪魔』と思う者がいればそちらに傾くかもしれないが、
『恩寵』に対しては、キミに否を唱えるほどの思いいれはない。

 


[細められた目も
矜持も、消えていく考えも。
黙っていては伝わらぬこと。]

 ふふっ、そう。
 可哀想に、あの子は見捨てられるのね。

[唄紡ぐ盲目の小鳥。
彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。
それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]


 『邪魔』がいれば教えてね?
 一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。
 私も手助けするわ。

 だって、私たちは『味方』なんだもの。

[そうでしょう、と。
偽りの涙を横に流しながら、嗤います。
学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。

その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]


好きにするさ。

[それは丁度、意識を失って見えた彼女の枕元で
かつての友と呼んだ男に言い放ったと同じ、投げやりさで]


 好きに、するといいさ。


[恩寵うたう小鳥を食わんとする彼女の声に応える]


[耳に残る、娘の歌声。

視えなかったものが───
そう歌った彼女の目に、今は何が見えるのだろう]

それがお前たちの意思ならば。

[構わないと告げる音は、やはりどこか諦めに似る。
”彼ら”を諦めたわけではない。
ただ、もっと違うものを男は随分前に諦めてしまった]

お前たちが──…生き延びる道ならば。

[同族を自らの牙にかけること、男はやはり選ばない。
艶やかな声持つ人狼の娘、この娘に言わせれば、
自分もまた充分に腑抜けの一員なのやも知れぬ。
そうと思えど、それを変える気とてなく]



…… 力持つ者の話を、聞いたことはあるかね?

[代わりに問うのは、若者らへ。
それが何か、どれ程のものであるのか。
男とて、詳しくを知るわけではないけど]


これまでは使われなかった力だ。
私も詳しくは知らん。

だが、以前耳にしたことがある。
人を食らう人狼を見抜く術持つ者の話を。

[視るは生者であるか死者なのか。
それすらも良くは分からない。
分からないまま、ただ警告のみを発する]


この村に今、いるのかも知れない…いないのかも知れない。
だが、気をお付け。

血は血の中に、用心して隠し切ることだ。
耳と牙、…醒めるのはお前たちだけではあるまい。

[最後の響きは案ずるように、諦めのようにどこか*暗く*]





  ねぇ、せんせ…………


  




  せん…………せ……。


  




  ……マーゴット?


 噫、………。

       大丈夫かい。




 どこに?


[答えは返っただろうか。
聞けば、また歩きだす。]




  せんせ……………、ごめんなさい……。
  ごめんなさい………なんでもないの、だだ…

  こわくて………………。


[泣いたらカビてしまうって言ったのに]

  サイラスのおうちに……います………。

[  瞑った瞼が、  また 濡れた。  ]
  


 『過ち』……。
 悪いこと。
 
 でも…、友達は、食べちゃいけない…もん。
 
[「どっちが過ち」か、なんて。
そんなことはわからないけど。

少女はその先の考えを
遮断した。答えを知るのが 怖い気がして。]


 止めないよ……。
 怒られても、しらないもんね。

 お姉さんの言ってること
 意味わかんない。

[わたしを馬鹿にしようとして
わざと難しい言い回しをするんだ。
と、少し不機嫌そうに不満じみた声で。]


[“お姉さん”の声に呼応するように聞こえる男の声。
幸か不幸か自分に話しかけられたことはないから
あまり聞かぬふりをするけれど。

男はオンチョウというのが誰のことかわかっているようで
ここでもおとなの仲間はずれのような気がして面白くなかった。

何が『味方』なもんか。

ラディスラヴァの口ぶりに頭の中で
そう否定して。]


 お父さんまで難しい話する……。

[『力持つ者』の話。
それが何なのか
力とは何なのか
見当もつかない。

けれど。]

 わたしかくれんぼ上手だから。
 大丈夫だよ。

[と父には嬉しそうに
その無垢な弾む声で
返事をした。]


[不利益を被ると思しき考えは共有する意識にのせず。
それはいいこで在り続けた癖か本質か。]


犠牲を払わねば得られぬものもある。
寧ろ、犠牲を恐れた故に失うことの方が、怖いよ。


[可哀想と称される娘を思う。
より失えぬものの為に見捨てる。
力をつける為の糧があるにこしたことはない。]


『邪魔』を消して、
耐えることを強いられぬ『楽園』でも作るかい?


[手助けするという『味方』に軽い調子で言葉を向ける。]


[諦めにも似た音色
彼には思うところがあるのだろうと感じさせた。]


――……。


[お前たちが生き延びる道、と彼は言う。
私たちではなく、お前たち、と。
自身を含まぬかのような物言いにピクと片眉がはねた。]


我が子が愛しいならその子の傍に居て
その子が大人になるまで守っておいでよ。
何処の馬の骨とも知れぬ者に任せたくはないだろう?


[軽口染みたものを年上の彼へ投げ]


[力を持つ者の話には]


御伽噺や伝承にそんな話があったような気がするけど
人を食らう人狼を見抜く術持つ者、か。

この村に、いなければいいね。
もし居たら、厄介だ。
族長と同じかそれ以上に『邪魔』になるかもね。

――…ん、用心するよ。


[普段と変わらぬ柔らかな口調で。]


【人】 薬屋 サイラス

[グレッグが落とした言葉>>229>>230を受け止めるのは耳の筈なのに、何故かそれは口の中で苦みとして感じてしまう。

 ── 人間に殺される。 ──

 嗚呼きっと、そうなるだろう。
 
大事なもの…人だったり、己の命だったり、それぞれ違うだろうけど、その為に牙を剥き命を奪う衝動をサイラス自身が知っているから。
その言葉はすぐに理解出来てしまう]

(413) 2015/05/14(Thu) 20時頃

[「おとなの仲間入り」なんて
全然違うじゃない……。

ツン、と口をとがらせる。
昨日からこのかた、うまくいかないことばかり。]

 お兄さん、聞こえる?
 …あなたは誰?
 わたしの頭の中に住んでる悪魔なの?

[と女よりは幾分か柔らかな声色の持ち主に語り掛けてみることにした。]


【人】 薬屋 サイラス

[知っている子かもしれないから教会へ行くと言ったグレッグを呼び止め、ついこちらの不安をこぼし>>231
足を止めさせたグレッグから返るのは>>248>>249。]

 ──、だよなぁ。
 悪ぃ、グレッグ。
 足止めして。

[少し、グレッグから歯の奥に物が挟まった物言いを感じたが、上辺だけで返してこない真摯さだけで、今は充分だった。

その後続く小さな呟きに返して、男は教会へ向かうグレッグを見送った]

(414) 2015/05/14(Thu) 20時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ─ そうして家へと ─

[これからどうすべきなのか考えながら、半ば癖で男は口許を隠すように両の手を組んでいた。

祈りながら、これからのことを考え。

祈ってもそれは、きっと届かないことを、どこかで理解していた。

だから、己がすべきことは──。]

 どうした、先生?
 今日のアンタは、珍しい姿ばかりだ。

[祈るふりで考えている間に、ルパートが宿を出たり、ラディスラヴァが目を覚ましたりしたのだが、宿の一階の静けさの中にいた男には無関係なことだった。

そんな時、現れたスティーブンからついて来いと、彼にしては強い語気で言われ>>381、一瞬目をまたたかせ、けれどその珍しさに頷くしかなかった。

スティーブンの背について向かう道は、どう考えても帰路と呼べる道のりで]

(415) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ──なぁ、先生。
 この先はどう考えても、俺の家だが──……

[スティーブンが目指していたのは、正確にはマーゴの家なのだが、当然男はそれを知らず、ただ首を傾げて彼の背についていく。

 やがて。

 己の家の前で泣くマーゴの姿を視界に捉えたら、きつく手のひらを握るスティーブンを追い越し、そうして彼女の元へと駆けていく]

(416) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 ……マーゴ、

  ──、マーゴット。

[ どうした、
 何があった、
 何で泣いているんだ。

色んな言葉が口から出かけたが、それよりも先に彼女に寄り添い、己の腕の中に抱き込むほうが早かった。

半ば強引に己の胸に頭を引き寄せ、いつもは彼女に差し出す手を、マーゴの頭の後ろに添えた]   

(417) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[戸惑いのまま少女を抱き寄せた腕は、飲み込めぬ状況のせいか妙に強張っている。

それは触れた先であるマーゴに伝わったかもしれないが。
それでも男はゆっくりと、頭の後ろに添えた手で波打つ髪を撫で、もう片方の腕であやすように背をぽふぽふと。

それはそう、彼女が別れ際にくれる挨拶のような動きになっていた。
彼女が落ち着くまで、男はそうしているつもりだ。

そのうち、サイラス自身が覚えた戸惑いも落ち着くだろう]

(420) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 20時半頃


[聞こえる少女の声に意識を向ける。]


聞こえているよ。
――…ああ、名乗っていなかったっけ。
残念ながら悪魔じゃないなぁ。

ほら、聞き覚えがないかい?
僕は本屋のベネットだよ。


[柔らかな口調のまま、名乗り]


 辛い時は、誰かに頼れと言っただろう?
 だから。それでいいんだよ。マーゴット。

[繰り返される「ごめんなさい」を
 宥めるように]

 ……待ってなさい。

[それだけ告げた*]


【人】 薬屋 サイラス

[マーゴの姿に戸惑うままに駆け、そうして寄り添い、胸の中へと無理やり抱き込んだ。

その戸惑いが落ち着き、ちらりと視線を下げてマーゴを見る]

 あー……。
 落ち着いたか?

[何があったのかと訊ねかけた言葉を飲み込んだのは、村の人々の状況を思い出して。

壊れてしまった日常を知り、それに怯えたのかもしれない。
そんな推論を胸に抱いて、マーゴの背を、もひとつぽふりとする]

 大丈夫だ、俺はここにいるし、先生もいる。
 なんも怖いことなんて、……ねぇよ。
 あるのは……ちぃと、残酷かもしれないことだけだ。

[優しく落とした声は、最後には真剣なものになって。
マーゴを見て、追い抜いたスティーブンのほうも振り返り、そして視線を少女へと戻した]

(429) 2015/05/14(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

 聞くか?

 聞きたくないっつうなら、今は黙ってる。
 でも、今だけ、な。

[泣いていた姿を見た時の胸の痛みを思い出し、くしゃりと情けなく笑って告げる。もっとも、彼女にはそんな表情なんて伝わらないけれど]

(430) 2015/05/14(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

[マーゴの返事はどうであれ、スティーブンには伝えるつもりだ。

グレッグから聞かされた、村を訪れている人狼族の者がいないということ>>198
導き出されるのは、この村に暮らす人狼族の者の誰かが今人々が口にする凶行を引き起こしたという漠然とした、けれども酷な事実。

それを、スティーブンに、望むならマーゴに伝えようとしていた。

もっとも、聡いスティーブンなら既に気づいているかもしれないが]

(431) 2015/05/14(Thu) 21時頃



  せんせ、 …ありがとう………。

[ わたしの声を聞いてくれて。 ここまで来てくれて。
             彼を連れて、きてくれて。]

 


【人】 薬屋 サイラス

[ぎこちなく名前を呼ばれれば>>434、うん、と声を出して頷く。

>>435落ち着きを取り戻し、呼吸もどこか穏やかさをみせたことに気づいて、男はそっと胸を撫で下ろした。
そのまま腕の力をゆるめて、顔を上げたマーゴを見下ろす。

濡れた目許を髪を撫でていたほうの手で拭い、そうしてから、ふと不思議なことに気づいて首を傾げる]

 ……スティーブンがいることが判るのか、マーゴ?

(439) 2015/05/14(Thu) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[問いかけて、思い返せば改めて、不思議なことだったと思う。

まるでスティーブンは、マーゴの為に自分に一緒に来てくれと言ったようで。

ありったけの疑問符を表情に浮かべながらマーゴと、そうしてスティーブンを見比べる。

その頃には、完全に腕の力をほどいていたのだが。
マーゴに自分の手が必要なら、いつも通りその手を取る心算だ。

果たして、男の表情に浮かぶ疑問符への答えはあるだろうか]

(441) 2015/05/14(Thu) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[マーゴとスティーブンの不思議な何かへの返答>>448に、更に疑問は募る。
助けを求めるようにスティーブンを見れば、次に来たのは微妙な解説>>450

一瞬、惚けた。
何が何だか理解出来ないが。
世の中存外、何があるか判らないものだ。
だからマーゴとスティーブンのことも、その『何があるのか判らないケース』だと思い、頷きをひとつ]

 俺に聞こえたら、それこそお節介が更に過剰になるだろうな。
 だから均衡ってのを保つ為には、先生のがお似合いなんじゃねぇのか。

[この状況下には、あまり相応しくないかもしれない単語を交えながら、自分に聞こえればいいと言われたのにはそう返す]

(451) 2015/05/14(Thu) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[そうして落ち着きを取り戻したマーゴに訊ねたことには、聞くという返事を貰い>>442、それには彼女が見えないのを良しとして、痛みに耐えるように眉を寄せた。

一度首に抱きついてきたマーゴの背を、再びあやすように撫でてやる。

そして告げたのは、おぼろだが紛れもない、この村の同族が過ちを侵したという事実で。
時折スティーブンに視線を向けながら、静かに話していく]


 ……マーゴの時も?
 そっ、か。

[呟かれた少女の言葉に、彼女の両親の死の真相を垣間見た気がして、男はそれ以上口に出来なかった]

(452) 2015/05/14(Thu) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[もしもマーゴから故郷の話が出れば、男はそれに耳を傾けるだろう。

そしてスティーブンと少女を交互に見やりながら、問いかける]

 これから、どうするべきなんだろうな。
 一度失った均衡ってのは戻るのか、それとも戻らないまま、俺達は人間に追い出されるか、殺されるのか──……。

[養父が戻れば、サイラス自身もどうなるか判らないだろう。
まして自分は、人を喰らい殺した過去を懺悔した身だ。それでも置いてくれる度量を思えば、もしやとも思えるが──……]

 そういや、マーゴ。
 その首の、どうしたんだ?

[見慣れぬ銀細工のネックレスを下げていることに気づけば、問いかけをひとつ]

(455) 2015/05/14(Thu) 22時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 22時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 メアリーが?
 なんだからしくねぇなぁ。

[首飾りの返答>>475を耳にすれば、男はマーゴの『メアリーが変』という言葉に頷く。
少女の指先で転がる銀細工は、スティーブンの思考同様、ドナルドへと繋がる]

 状況が状況だからな、さすがにいつもの天真爛漫な風の精も、不安なのか。

[それとも、別の何かが彼女に──……。
一瞬だけ湧いた、黒い疑念。
それはメアリーを心配するマーゴには見せたくなくて、声や息遣いにも出さないように気をつけた]

 後でメアリーの様子でも、見にいってみるか?

[もごもごと言うマーゴを見ながら、そう問いかけてみる]

(479) 2015/05/14(Thu) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[マーゴとのやり取りが一区切りついた頃。
スティーブンが、まるで物語の語り手のような口ぶりで話し始めた>>472

残酷な御伽噺だという通り、それは確かに酷な話。
それが酷だと思えたのは、村人と人狼の話としているが、まさに今の自分達の状況のようだったから]

 族長が言ってたのって、つまりはそういうことなんだろうなぁ。

[御伽噺と今の自分達を比べて、改めて死んだ族長が言わんとしたことを噛み締める]

(488) 2015/05/14(Thu) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ああ、きっとそうなんだろうな。
 正して納得してくれなきゃ、ただの仲間殺しだろうが。

[それでもきっと、共存を望むひとおおかみに残されている手段は……。
戻ると言ったスティーブン>>474に頷いて、そうしてその背を見送る]

 先生、あんま無茶すんなよ。
 ……何かありゃ、マーゴに声を。荒事には自信がないが、いないよりはマシだろ。

[マーゴと一緒の時、何かあったならば駆けつけると、そんな約束を言外に込めた。

それは、スティーブンが紡いだ御伽噺に触発されこぼれたマーゴの父の話>>485、それに続いた医師を案じる声>>486と、己の心配を混ぜたものだった]

(494) 2015/05/14(Thu) 23時頃



[おとこの声が返ってきたのはおそらくその時]

 


【人】 薬屋 サイラス

 そうだな、俺達は宿に行こう。
 教会の中を見て、倒れたラディスラヴァもいるし。

 ……レオさんにも、声かけてみるか?

[袖を引いてくるマーゴ>>498には頷き、思いつくくままに言葉を紡いでいく]

 大丈夫、ちゃんとここにいるさ。

[首元に顔を埋める頭を、片手でぽふり。
そうしてからマーゴの頭に鼻先をうずめて、もう少しだけ自分の温度を伝えてやる]

(504) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

 ベネット……?
 本屋のベネット…。

[聞いたままに繰り返して]

 うそ…――。
 じゃあもしかして、お姉さんの村に住んでる人…?

 じゃあ本当に村の人を殺しちゃうの…?
 どうして…。

[どうして。
理由はずっと話していた。
なんとなく話が理解できるようになってきた。

思い出せ、思い出せ。
彼らはなんと言っていたか。]


【人】 薬屋 サイラス

 ま、でもアレだ。
 あんまりひっついてると、お兄さん、変なことするかもだしな。

[頭の後ろを撫でて、そうしてうずめていた鼻先をぱっと離す。

軽く茶化す口調で告げるのは、ふと騒いだ己の正直な心臓の音を誤魔化すため]

 よし、じゃあ行こう。

[そう言い、マーゴの手を取る。
それはいつも通りで、繋がる手だけは、日常のまま残っている。

それがまだ、救いのように思えた]

(510) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[そうしてマーゴの手を引き、教会以来姿を見ていないレオナルドの家へと訪ねてみる。

彼がいるならば、村で起きていることを伝え、これから宿に行くことも告げる。

後の行動は、彼次第。

宿へ着けばマーゴはメアリーを呼ぶが>>512、返事はなかった]

 あの子、まだいるのかな。
 ちゃんと気がついたならいいけど。

[スティーブンに訊くのを忘れた不手際を苦笑しながら、宿に運んだラディスラヴァの姿を思い浮かべた]

(515) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

[少女の反応から
正体に気付いていなかったのだと確信する。]


――…お姉さんに名を訊いてみるといい。
きっとキミも知ってるひとだ。

全部、村での話だよ。


[屠ろうとするのが誰なのか。
それを導き出すとすれば彼女自身。
どうして、の答えは綴らず、
村の人を、という言葉を肯定する応えを。]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 23時半頃


 あーら、奇遇なこと。
 いつも守られているお姫様。

 自分から食べられに来てくれたのかしら?

[くすくす、くすくす。
高く澄んだ声は、目の前の二人へと落ちました。

偽りの涙で腫らした瞼を抉じ開けて。
奥に光る真紅は、瞳孔を細めて獲物を見つめます。]


【人】 薬屋 サイラス

[メアリーを呼びかける声には反応はなく、けれどややあってから勝手口が開く音>>525

そこから覗いた顔に目を瞬かせて、マーゴにひとつ告げる]

 ラディスラヴァが、勝手口を開けてくれた。

 こんばんは、具合はどうだ?
 無理してないか。ええと、開けてくれて有難う。

[駱駝色のカーテンのせいで、友人を亡くした彼女が泣きはらしたことには気づけず。
けれどどこか気だるそうには見えて、挨拶と気遣いをラディスラヴァに投げた]

 無理にリアクションしなくていいからな、勝手に言ってるだけだから。

[そして言葉がすぎたことに気づいて、更にお節介を足した]

(532) 2015/05/15(Fri) 00時頃

 誰…――?

[あなたは誰?]

 誰…――?

[殺されちゃうのは…誰?]


そうだな。
…ああ、メアリーはかくれんぼの名人だ。
きちんとそのまま隠れておいで。

なあに、心配することはない。
ここに居るのは、みんな味方なのだから。

[弾むような娘の声に返るは、父の声。
優しい声色で安堵させるように告げる言葉は、
ひょっとしたら己のためでもあっただろうか]


[ベネットの軽口が響く。
聡い青年だと、内心苦笑した。

確かに、先の言葉に男は自分を入れてはいない。
入れずとも良いと思っていた。

彼ら──族長に従う者らは、犯人を捜すだろう。
犯人を見つけずにはいられぬだろう。
ならば自分が。その時には彼らの盾になろうと]

おやおや。

[けれど口に出す音は別のこと]


私がそう簡単に死ぬように見えるかい?
これでも、伊達に年を重ねてきたわけじゃない。


……そら。
誤魔化すのだって、充分お手のものさ。
だから、大丈夫だよ。

[そんな言葉で、彼の気遣いをはぐらかす]



────…

[やがて聞こえて来た、彼女の声
急がなければと、それには応えず、男は黙って空を見上げた*]


 ──見捨てられた、可哀想なあなた。

[それが誰と知らないから、容易く見捨てられ
得るものの為か、失うものの為か
犠牲に払われるであろう命の灯火
投げやりに放たれた、見捨てる言葉]

 ああ、そうそう。
 私もこの村の一人。

 誰かわかるかしら?

[それでも少女に名前を告げなかったのは
ただの意地悪のつもりです。
隠す気など毛頭ありません。
誰かが口にすれば、それはそれとばかり。]


 誰か、わかるかしら?

[そう、私は一体誰なのか。

私が、誰を殺すのか。

『知らない』と見捨てたのだから。
あなたに教えるつもりなんてないけれど。]


【人】 薬屋 サイラス

[男が口にしたあの子について問われれば>>533、それには勝手口を開けてくれた女性の名前を答えていた。

ラディスラヴァの、空気を振るわせるみの返答>>543
ゆっくりと動く唇の動きを見逃さなければ大丈夫とは、グレッグが教えてくれたか、はたまたドナルドからの知恵だったか]

 大丈夫そうなら何より、だが。
 あまり、無理はするなよ?

[再度、お節介を重ね。

マーゴにねだられれば、彼女の唇の動きの声を伝えるだろう]

(546) 2015/05/15(Fri) 00時頃


[楽しそうに 歌を歌っているように
頭に響くのは意地悪な言葉。]

 ……わからないわ。
 わたし、あなたみたいな意地悪な人
 会ったことないもの……。

 きっと家を締め切って
 厚いカーテンの奥で暮らしてる人ね。

[それにしてもやたらと
“見捨てられた”という言い回しを使う。
よほどわたしを 悪者にしたいのか。

自分はもっと酷いことを言ってるのに。]

 わたしは…わたしは違う。
 わたしあなたたちみたいに意地悪じゃないもの。


【人】 薬屋 サイラス

[そうして男は暫し彼女達のやり取りを見守り、仲介が必要ならば、そのお節介な性格を存分に発揮することだろう。**]

(549) 2015/05/15(Fri) 00時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 00時頃


 意地悪?
 ふふっ、そうね、その通り。

[それは歪んだ私には、褒め言葉にもなるものでした。]

 そう、たった一人の部屋の中で
 カーテンも開けず、暮らしているの。

[よくわかったわね、偉いわと。
それもまた高圧的な態度なのでしょう。
くすくすと微笑めば、先ほどまでの『味方』の会話を
なぞるように話し始めました。

独り言のようなものです。
つらつら、つらつらと。]


[あの時の老いた男の口振りには気付いていましたが
私はその言葉にだけ、わざと何も返しませんでした。]

 人を食らう人狼を見抜く術、
 かくれんぼ、ねぇ。

 いいんじゃない?

[何がいいのかまで口にしないのは
これが独り言のようなものだからでしょう。]

 素敵な『楽園』の為にも
 見つけたら食べてしまわなくちゃいけないわ。

[まるで何も考えていないような言葉を落とします。
軽い調子には、軽い調子で。
耳につくのはころころと鈴の鳴るような笑み。]


 あなたが持ってるの、それ。

[ちんけな銀の薔薇細工。
悪避けのつもりかしら、銀なんて。
古い伝承よね、狼人間には銀が効くなんて『逸話』。

まるで死を呼ぶ花のよう。
これを下げられた『人』は、次々に死んでいくの。
そんな物語があっても面白いわ。

私は首元を見つめながら、くすくすと嗤っていました。]

 いいえ、なんでもないの。
 気にしないでお姫様。

 ああ、私たちのことなんて『視え』ないのだったかしら?

[くすくす、くすくすと。]


[だって可笑しくて仕方がないのです。
涙が浮かんでしまうほどに、愉快で仕方がないのです。

死んだと判れば
すぐにでも過去として処理してしまう、彼女(マーゴット)が。
すぐにでも過去として処理されてしまう、彼女(オーレリア)が。

可哀想ねと呟くのは、小さく。
『味方』にも届かぬ音で、唇だけを動かしました。

今宵、私に食べられるあなた(マーゴット)。
彼方が死ねば、みんなあなたを過去にするでしょうね。

それって、ああ、なんて。]


 滑稽なのかしら。
 
 


[幼い彼女とすれ違うことができたなら。
私は醜い唇を、ニタリと歪ませて見せたでしょう。]

 ごきげんよう?

[別れ際にそんな挨拶を落としたのは
意地悪な私が、また意地悪に。
声の正体を教えるためでありました。]


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