人狼議事


270 「  」に至る病

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山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/08(Tue) 21時半頃


【人】 山師 グスタフ

[ひとりの少年を隷属させてから二十年。

 付き合いだけを数えればそろそろ四半世紀が見えてくる。
 友情と言う関係性のみで積み上げた年月であれば、彼とは親友と言って差し支えないだろう。

 だが、彼と過ごした二十余年を一言で括るには余りに込み入っていた。彼を蝕む血が故に、己の根底に隠す不信が故に。
 
 彼が望めば大概を寛容に受けれた。
 欲しいと言えば、新しい硝子工芸をネットショップのカートに放り、着古したシャツの釦を縫い付け直して。
 彼と共に暮らすようになるまでは疎かにしていた自炊も始めた。己にとって食事は娯楽のひとつでしかないが、彼には必要不可欠な糧だ。
 焦げないオムレツが食卓に出るようになって暫く経つ。]

(89) 2019/10/08(Tue) 22時頃

【人】 山師 グスタフ


 おはよう。

 ……いつも言ってるけど下も履けよ。
 風邪ひくぞ。

[彼の為の簡素な朝食。
 トーストとサラダとオムレツにベーコン一人前。

 固形物を好まない己は珈琲だけ。
 仮に彼が紅茶愛好家だったとしても、この診療所で生き残るためには、珈琲党の傘下に入るしかなかった。]

(90) 2019/10/08(Tue) 22時頃

【人】 山師 グスタフ

[己が受け入れないのは、彼を糧とする食事のみ。
 あの手この手でサーブされる美食を躱して幾星霜。

 ―――― しかし、勝率は芳しくない。
 先日も、季節の変わり目に咳き込んだ彼に負けた。]

(91) 2019/10/08(Tue) 22時頃

【人】 山師 グスタフ


 これか。
 ああ、これは―――…、

[カップに湛えられた漆黒を啜り、先日の記憶を咽喉奥に押し流す。気分を変えるための話題は彼が振ってくれた。

 己宛てのシンプルな封書。
 既にレターナイフが通った後。

 眷属を持つ吸血鬼にいくつか課せられる義務のひとつ。
 常に己の傍に留め、医者として出来る限りの安寧を心掛けてきた彼にもとうとう立った白羽の矢。]

 ………、

[だが、説明する為の言葉は止まる。
 肉親の死を前に、動揺も、哀愁も見せぬ彼に。]

(92) 2019/10/08(Tue) 22時頃

【人】 山師 グスタフ


 ……子より先に親が死ぬのは道理だろ。
 そんな顔をするなよ。フェルゼ。

[謝る代わりの相槌も、二十年で覚えた。
 口論に発展すれば、結局ワイルドカードを切れる方が有利だ。*]

(93) 2019/10/08(Tue) 22時半頃

【人】 山師 グスタフ

[見た目は十代の頃から変わらなくとも、もう世間知らずなだけの少年ではない。何時の間に磨いたのか、今日も皮肉が冴えている。
 苦い珈琲は鈍い舌にも刺激をくれるが、今日は脳天を尽きさすほどだ。]

 ………まだ朝だぞ、フェルゼ。

[片眉を揺らして、朝からふしだらに晒される白皙を咎める。

 頭の天辺から足の先まで白い彼。
 その鎖骨辺りに捺された鬱血は不可抗力だ。
 己は血の味に負けたのであって、柔肌に刻印した訳じゃない。

 この何十年で慣れたやり取り。
 年々下がる勝率を見ない振りして、溜息と一緒に頭を振った。
 彼に呆れる素振りは振りだけ。
 その実、奮い立たせようとする理性は最近富に怠惰だ。寝汚い。]

(136) 2019/10/09(Wed) 00時頃

【人】 山師 グスタフ


 曲がりなりも俺は医者だ。
 眼の前で不養生するなよ。
 ただでさえ、お前の身体は未熟なままで止まったんだ。
 
 前を留めろ、下を穿け。
 
[永遠の少年である彼に聞こえるように大きな溜息をもう一度挟み。癖のある前髪に指を立てて億劫そうに掻き上げた。]

(137) 2019/10/09(Wed) 00時頃

【人】 山師 グスタフ


 いや……、何でもない。
 違う。俺のことじゃない、お前のことだ。

[瞬きで目を洗うと一瞬飛んだ思考を取り戻し、彼の興味を釣ってやる前に説教の口を開いた。彼の依存侵攻にブレーキを掛けるように、人としての理性を説くように。]

 排他的になるんじゃない。
 新聞読んだか? 一面だけじゃなく社会欄までだ。
 広く興味を持て、如何でも良いなんて言うなよ。

[実際のところ、どれほど依存症に効果があるかは知らないが、眉唾でも己は度々彼の視線を外へと引っ張りたがった。
 興味を持てるなら、供物役以外、何でも与えたように。]

(138) 2019/10/09(Wed) 00時頃

【人】 山師 グスタフ


 フェルゼ、

[彼の名を呼んで、それでも言葉が選べず。
 間を継ぐようにマグを傾けたが何時の間にか飲み干していた。]

 ――― 自ら不安に陥るような思考実験は止せ。
 無意識に追い詰めるほど、精神が摩耗する。
 
 あと勝手に殺すな。

[釘を刺して、溜息も何個目か。
 彼の言葉の端々に件の傾向を見て、掌で彼を呼ぶ。]

(139) 2019/10/09(Wed) 00時頃

【人】 山師 グスタフ


 ほら、手紙。
 お前のことでもあるから、読んでやるよ。


 おいで、フェルゼ。


[彼を安堵させる為、今回振り翳したのはそんな大義名分。
 二人で暮らすようになって一番増えたのは、言い訳かもしれない。]

(140) 2019/10/09(Wed) 00時頃

【人】 山師 グスタフ


 眷属の進行度合いを把握しておくための案内書類だ。

 一定の基準で選考されて、
 お互いの眷属を御使いに出し合う。

[彼が大人しく誘われてくれれば、子供を慰めるように白衣の襟を摘まんで彼を懐に招いた。日も高い、空腹も未だ遠い。理性的に振る舞えると自らを鼓舞しつつ。]

 ―――…自分にも眷属が居れば、
 邪険にしないって話なんだろうが。

 フェルゼは初回だから、
 ある程度人柄も選考されているんだろうな。
 ウォルフォード教授にアポを取っているらしい。

[己の母校でもあるリンディン大学のプロフェッサー。

 自身も大学にいた頃、講義を受けたことがある。
 進んだ分野は違えど、彼の論文は造詣が深い。]

(158) 2019/10/09(Wed) 00時半頃

【人】 山師 グスタフ

 
 教授が覚えているか分からないが、
 教育者として印象深い人だったよ。

 たしか、妻帯者だったはずだ。

[遥か昔の記憶を掘り起こす。
 在学中に聞いたのか、卒業後に聞いたのかすら曖昧だったが、同じ吸血鬼であるのに。と、無意識の偏見を過ぎらせたのを覚えている。己なら絶対に選ばぬ道だ。

 学業を修めた後すぐ郊外で開業した身は訃音も遠く。
 更新止まった記憶が照会を終える。]

(159) 2019/10/09(Wed) 00時半頃

【人】 山師 グスタフ



 夫人の名前は、クラリッサ女史だったかな。


[吸血鬼は眷属を持つべきではない。と言う偏った理念を持つものの、他人の不幸を喜ぶほど下種ではない。

 何か奇跡が起きて、或いは愛の力で。
 円満な夫婦関係を続けているのだと、彼の名が案内に綴られていた故に信じた。安易に。

 ――― それを模倣できるとは、欠片も思わないが。]

(160) 2019/10/09(Wed) 00時半頃

【人】 山師 グスタフ


 彼の論文が読みたいなら、
 リンディン大学のアーカイブにアクセスしてみると良い。

[指先が彼の機嫌をとるように銀糸に触れる。
 蟀谷に掛かる柔らかさを払い。

 己には到達し難い領域だとしても、
 安定したモデルケースを見るのは意味のあることだ。
 少なくとも、死別の先を考えるより有意義なはず。




 ――― 例外はないと、知っている心算だったのに。**]

(161) 2019/10/09(Wed) 01時頃

山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 01時頃


【人】 山師 グスタフ

[眷属の依存症状を認識する制度。
 話には聞いていたが、己には縁のないと思っていた。
 白い紙に綴られた案内もお役所仕事らしく簡潔簡素。

 一枚目には己の眷属の行き先、彼の義務が、
 二枚目にはこの場へ迎える子の名前、自身の義務が綴られている。

 己の医者と言う立場が選考に影響したかは知らないが、
 迎える子の名前には覚えがあった。

 確かカウンセラーへの紹介状を書いた記憶がある。]

(262) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

 ― いつかの記憶 ―

[己の専門は死出の旅路を手伝う終末医療だ。

 だが、“医師免許を持つ吸血鬼”と言うインパクトのある肩書は人の記憶に残り易いのか、時々、吸血鬼だからと言う理由で、全く専門外の診察が飛び込んでくることがあった。

 己よりずっと年若い姿で時を止めた少年も、最初は確かそんな理由で訪れたのではなかったか。>>0:499

『精神的ショックで声が出せなくなる失声症ですね。
 投薬での治療方法も在りますが、お嬢さんはまだ幼い。
 まずはカウンセリングを試みては如何でしょうか。』

 あくまで己は精神科医ではないと断ってからの問診。
 幾つか心療を専門とするクリニックを紹介した気がする。
 無論、心に傷を持つ少女を不用意に刺激せぬよう、言葉と態度と、それに表情を選んで。]

(267) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[幼女から声が消えるような原因は幾つか思い至ったが詮索はしなかった。
 己が担当しないなら興味本位はプライバシーの侵害だ。
 ただ、紹介状に綴る為、『眷属ですか?』とは聞いた。

 その当時はまだ、彼らの間に血の繋がりはなかった筈。
 だから、少しだけ親身に心持を変え、御節介めくアドバイスを足したのだ。]

(268) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[『不安と言うものは、放置しておくと悪化するものです。
  Mr.ホワイト。貴方が彼女を支えてあげてください。

  ――― あとは、……そうだな。
  お嬢さん、好きなお花は在りますか?

  Mr.ホワイトがお土産に買ってくれるそうですよ。』

 前半は医師として、後半は己個人の意見としての言葉。
 お大事に、と、対子供用の微笑みで締めくくった邂逅。


 
 ――――― それでも、まぁ、予感はしていたが。]

(269) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

 ― 現在 ―

 ……あの子じゃなければ逆に驚く。

[ポツリと漏らした呟き。
 己の眷属の耳に届かぬくらい小さく紡ぎ、過去の記憶を遡っていた意識を連れ戻す。過去ならいざ知らず己も同じ穴の貉だとは理解している。
 己も眷属を囲っている手前、何を唱えても説得力がない。]

 吸血鬼だからと特別な何かがある訳でもないけどな。
 背中に羽が生えていたり、尻尾を期待するなら、
 先に夢を捨てておけ。

[過去に没入していた一時を誤魔化すように冗句を足し、近い距離で瞬く瞳を覗く。
 彼が揺らした興味を目敏く見つけて。]

(270) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


 親等が近い方が出来ることが増えるからな。
 眷属以外とも出来た筈だが―――、
 まぁ、大体想像通りの比率だよ。

[ロマンスとは程遠い現実的な相槌を打つ。
 彼の姓がシューマッハでなくなったと同じ理由。
 仮に彼の性別が女であったならと考え掛けて、直ぐに思考を放棄した。

 それよりも先に、越えねばならない嵐が己にはあるのだ。
 彼は幼いままで時を止めた癖、蓋を開ければ敏い中身にすり替わっていた。]

(271) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[ゆら、と視線を彷徨わせ、沈黙を噛む。
 一を聞いて十を知る彼は、概要だけで本質を問う。

 眷属の御使いは、ふたつの側面があるとは持論。

 長時間の別離に耐えうるか。
 ―――― 客を迎える主に耐えうるか。

 実際はしらないが、当家ではどちらも爆発物だ。
 取り扱い注意のレッドシグナルが脳内で鳴る。]

 出掛ける前からそんな顔をするなよ、フェルゼ。

[指腹が彼の薄い皮膚を慰め、言葉を選ぶ数秒。
 彼の懊悩を孕んだ視線は痛ましく、己の胸を刺す。]

(272) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


 お使いじゃなくても困る。
 診療所を閉めなきゃならない。

[彼が伏せれば仕事にならない。
 眷属でなくとも病気の折は精神が安定を欠くもの。
 それを己が放っておけるなら、彼は18で死んでいた。

 こんな風に歪まず、友情を想い出にして。

 二十年前に比べればずっと休院が増え、
 年中無休の診療所はいつしかそれなりホワイト事業へ。]

(273) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


[結局その日も、開院は午後からになった。*]
 

(274) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 22時頃


【人】 山師 グスタフ

[たった二十年。

 粗食で耐え忍んできた二百年以上の月日。
 美食に抗えなくなるまで十分の一も要らなかった。

 彼を得るまでは定期的に購入していた生餌を最後に買ったのも随分前のことだ。パウチの封を切っただけで胃液を戻し、己の業を思い知らされたのも。

 吸血鬼として咽喉を潤した後は大概診察室で腐る。
 仕事をする振りをして、満ちた胃袋を擦りながら。]

 身体の調子だけは良くなると言うから、最低な話だ。

 ――― 俺が我慢しないと、
 辛くなるのはあいつなのにな。

[溜息を零して古いカルテを纏める。
 他の診療所よりも当院はずっと死亡者のカルテが多い。
 保管期間も色褪せるほど長く。]

(367) 2019/10/10(Thu) 01時頃

【人】 山師 グスタフ

[指先で捲ったカルテの中。
 若くして逝った患者のカルテで手が止まる。

 その女性は経産婦には見えないくらい儚いひとだった。
 指を挟んだのは偶然ではなく、思う所があった所為だ。

 ここへ辿り着く患者の大概は全てを諦め死を望むが、その女性は―――、まぁ、有体に言えば悲劇に酔っていた。

 精神不安から鬱を患った訳ではなく、己の見立てでは性格故のヒロイスティック。流石に患者を差別するような恥ずべき行為はしなかったが、端々に見える無責任さに内心息を吐いたことは幾度か。

 他者の家庭に介入するほど偉くはないけれど、まだ幼かった子を思えば、どうか性格が遺伝でありませんようにと祈ったことも多々。
 祈りが通じたのなら、孤児院の紹介もしただろう。
 毎日死人が出るような診療所だ、簡単なアフターケアと葬儀屋の手配はその辺の死神より心得ていた。

 ともあれ、当時はその無責任さ、身勝手さ、奔放さ。
 どれにも呆れていたが―――、

 振り返れば然程彼女を咎められない立場になっていた。]

(368) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[窓の外には白い君。
 己の舌を肥やした元凶で、己のエゴが生かした魂。

 人の道より追い出した癖、彼の血を望まない。
 その血によって生かされていると言うのに。

 我慢比べになれば、空腹よりも先に依存症の限界が来る。
 己はそれを知っているし、彼は一層誘惑が上手くなる。
 
 口先でどんなお題目を唱えても、最後には彼が己に尽くす形に納まるのだ。その上で彼の献身に胸を痛める我が身がどれだけ傲慢か。]

(373) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[吸血行為の後の自己嫌悪は気が滅入る。
 
 患者に自身を重ねるなど愚かな行為だが、手にしていた保管期限の切れたカルテを纏めてシュレッダーへ放り込んだ。*]

(374) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[それでも適度に彼から血を与えられれば、不調とは無縁でいられる。反比例して情緒が危うくなるのは彼の方。
 特に御使いが決まってからは、悪化の一路を辿る。

 隠せない不安が彼から溢れ、眼を離した隙に自傷に走る。
 キッチンへの立ち入りを禁じても、根本的解決には遠い。
 彼の指を舐めながら、御使いの辞退を考えたのも一度や二度でない。
 
 決して甘やかしてきた訳ではない。
 彼の依存が進行せぬよう、医師として注意してきた。


 しかし、己は彼の血を啜り過ぎたのだ。]

(375) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[Xdayが迫るほど、己も疲弊した。
 身体は健康そのものだが、彼に精神を削られる。
 原因は己に在る為、文句を言える立場ではないが。

 少しでも外出に意欲的な片鱗があれば喜んで鼓舞し、辞退の書類は鍵付きの引き出しにしまって鍵を本棚の裏に落とした。

 そんな己の行動が、彼の眼にはどう映ったか。]

 態々作ってくれたのか?
 嬉しいな、俺からも礼を言う。

 心配せずとも、ちゃんと渡しておく。
 俺は若い娘と縁がないから、有り難いよ。

[明らかに安堵した顔。
 客人を迎える態度が軟化したと雄弁な面差し。
 手にしたキャンドルを光にすかして覗きこみ。]

(376) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[そんな己の態度が彼を追い詰めるのか。
 恐怖と怯えの混じった誘惑は、いつもよりも淑やかだ。
 切れ味の鋭い皮肉すら飛んでこない。

 ただ、言葉尻に不安の火が灯っていた。]

 ……フェルゼ、今日は止めておいた方が良い。
 最近、頻度が高すぎる。

 貧血を起こしたら如何する。

[元凶が説いては台無しだが、彼は自身の健康を度外視する傾向がある。首を横に振り、彼の肩を慰めるように撫でた。
 眉尻の下がった顔は諭すようで、困っているようで。]

(377) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ


 いいや、何もいらない。
 ゆっくりしておいで。

[彼の声から焦燥を拾い、首を振る。
 確かに誘惑はいつも魅力的だが、最近の供給は過多だ。
 
 肩に触れていた掌が、ゆっくりと押し返す。
 ベッドへ誘われるではなく、寝かしつける圧は久しい。]

(378) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[締めだした扉に片手をついた。
 真下へ落とした溜息ひとつ。

 ――― 嵐と呼ぶには凪いだ夜。**]

(379) 2019/10/10(Thu) 02時頃

山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 02時頃


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