261 エイプリル・トフィーの融解点
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[(……一世一代の勇気と生への執着は人間一人分の重さをしていた。一種の達成感すら覚えた懸下の成果と見つめあった時には高揚に胸が弾んだ。
おそらくは今、胸元の女の子がしているのと同じ表情をしていたんだろう。)]
……俺は、ラルフは殺してませんよ、 ラルフを殺し、た、奴を、たぶん、 ……手にかけたん、だと。
あれも、運が悪かったですね。
[(日を追って気温は高くなっていたのに、使用人服の通気性は悪かった。そのおかげでまだ自由の利く腕が女の子の肩を掴む。 ずぶりと、深く、より深く刺された心地がした。)]
(24) Muimerp 2019/04/01(Mon) 15時半頃
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(そう。そう……そうだね。 あなたみたいな人殺しが選ばれなかったんだから 降るべきところに降った運だね。)
お互い様でしょ、人殺し。
[(女の子はこれから起こることを想定していたように見えた。食い込む指先を振り払うよりも刃物を押し込むことを優先し、押されるままに足を下げていった。
、 更に食い込ませるように近寄っていけば、やがてその踵は花崗岩に引っかかる)]
(25) Muimerp 2019/04/01(Mon) 15時半頃
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[(見開いた青の瞳を緑の水に沈めた。なだらかな胸に跨り、凹凸のない喉を強く押さえつけた。藻に潜むぼうふらが女の子の顔に群がったのが見えたが、それも吐き出した泡に阻まれて見えなくなる。
まさか生きているうちに二度も人を殺す羽目になるとは、ほんの4か月前までは考えもしなかったのに。
そして、この女の子も。人を刺す羽目になるとは思いもしなかっただろうな。
……そのうち、赤緑になった水面が穏やかに俺の顔を映した。 …………ああ、)]
だから俺たちは選ばれなかったんでしょうね、お嬢様。
[(脂汗が一筋、笑顔の脇を垂れて、落ちた。)]
(26) Muimerp 2019/04/01(Mon) 15時半頃
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[…………。
空を眺め、十字を切って布団に入る。 浴槽に満たしたゼリーに飛び込んで笑う。 呼び出した家族と抱き合って歌う。 蓄音機で音楽を流して踊る。
様々な形で最後の時を過ごす邸宅の裏庭に、不愉快な羽音が飛び回る。だってあの時止まった脚、汗のにおいが違ったんだもの。かすかにも残らない何かを探ってあちらからこちら、こちらからあちら。
果たしてたどり着いた花の脇にそれはあった。 粗雑な埋葬が雨に暴かれ、ほんの少しはみ出した何かの、どこかの、方頬。すっかり腐り落ちた眼球の脇に一匹の蚊は体を乗せる。 愛しているわマイダーリン。そっと突き刺した口吻に血の味は満ちなかったけれど、それでもキャッと恥ずかしそうにふらつくと、そのまま幸せそうに細い体を横たえて]
(27) Muimerp 2019/04/01(Mon) 15時半頃
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[けれどもそれも、きえうせる。]
(28) Muimerp 2019/04/01(Mon) 15時半頃
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[高い天井に、想像していた閉塞感は然程覚えなかった。ラルフでも俺でもない荷物は中途半端に荷に空きを作り、からんとした個人区画を作らせる。
相部屋の人間が社交的でなかったことも幸いしてか、とりたてて何を不便と思うこともなかった。 それでも夜毎に聞こえる啜り泣きや暗い顔の人々は目に入る。生き延びたのだから笑えばいいのに。選ばれたのだから喜べよ、と。侮蔑ばかりが心に満ちた。]
(29) Muimerp 2019/04/01(Mon) 16時頃
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[恐れるものは何もなく、恐れたことは何もない。 犠牲の上に立つ命がそれを無碍にするわけにはいかないのに、恵まれた者ばかりがそれを放ってしまう。
叱咤。叱咤。慰安。 いつしか俺はシェルターの中で相談役を担う枠に収まり、
……感謝を告げられるたびに実感するのだ。
やはり俺は生き延びるべきだったのだ、と。]*
(30) Muimerp 2019/04/01(Mon) 16時頃
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