267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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・・
それが人の眠りより長く 深く微睡むうち
僕は研究の為に棺のような箱を開いただろう。
或時にはガートル台を引っ張ってきて
人離れした身に 人らしい補給を施した。
閉じ切られた瞼がぴくりとも動かないのなら
はじめて見た時より小さくなった唇の上へと手を翳し
うっすらと、呼吸を確かめようとも。
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───── 矢張り、遠くで蠢く小波が 近くで聴こえてくるようだった。
(40) 2019/06/18(Tue) 05時頃
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過ごしやすいとは言え 蒸し暑い夏を通り過ぎ
葉が老いはじめて来た頃に、持ち上げた蓋の下
水から這い出た生物のように
薄いキャラメルの髪が濡れているのを見る。
折角合わせた服のサイズも
また指先が隠れるようになってしまったのか。
空気の悪い室内の、窓を少しばかり開きながら
僕は少し涼やかになった風を頬に浴びていた。
──────────
──────
ところで
体温が低ければ 心が冷たいと揶揄され
人情に乏しければ血は異色だと云われるが
心臓が赤色でないとの文句は聞くに珍しい。
大海原のまんなかの 青い部分を切り取って
もしくはブルーホールなんかを胸に埋めたような光が
僕の目に見えたのかは分からないが……
見えていたのだとしたら 僕は
僕より薄い体に埋めこまれたようなそれに
冷たいと指差される この手のひらを
そッと 重ねようとしたことがあった。.......
・・・・・・・
「 ......おかえりなさい。
食事の用意は出来ていますが
点滴の方が良いですか、153 」
被検体153が夏の眠りから覚めたとき
それが、彼に真っ先に届いた音だったろう。
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硝子に向けるにしては可笑しなものだったが 僕はそれきり、同じ言葉をくちにしなくなった。 それは少女が星の砂と成り果てる、 今日に至るまでも。変わらず。
(41) 2019/06/18(Tue) 05時半頃
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僕が153を魚や硝子のようだと示す度に まるでそうであったかのように成るのは 魚よりはカメレオンらしいと口にした時もあったが... ─────そのときは如何なったのだっけ。 海の生き物の中にも 擬態するものは居るらしいが 何故だか僕は 途端に彼を陸の生き物に喩えてみたくなった。 … 単なる気紛れとも言い換えられる。
(42) 2019/06/18(Tue) 05時半頃
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それから 少女が砂となって集められた頃 医務室の道に足を伸ばした、153に向けて 皮肉めいた声を掛けていた。
(43) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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雪景色の中埋もれていた頃の大きさより どんどんと、消えいるように小さくなる君が 微笑みばかり咲かせるのを視界に収め.....、 「 そうなんですか 」 返す言葉は ──────── 呆気なく。
(44) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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灰色の街に踏み込んだときに
ほとんどの確率で見る死体に、
情を沸かす暇はむしろ惜しい
僕が被検体たちに抱いているのは
それとよく似た■■だろう。
不治と揶揄されている病に侵された身は
いずれ冷たくなる躯と何が違うのだろう。
擦り寄られても微笑まれても手を握られても
僕には生きている筈の君たちこそが
まるで生きながらにして死んでいる■のように感じる。
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だからだろう。 打ち水を放たれたような気分になっても 僕の瞳は波打たない。ひとたちも。 人が歩むよりしなやかでない様な足取りを たんたんと無言で追う中で、 目にうつる彼の肌が 手のひらが 建物構造を描かれたみたいになり まさしく硝子に成ろうとしている君を見、....
(45) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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そういう風に 患者たちはいつも
医者を海底に沈める■■を軽々と吐く。
言葉
あの頃のように 口角を持ち上げて
患者の声に耳を傾け 柔和に首肯し
否定を滅多にしないで受け止めるのは
錘を抱え込むようだ。
足に枷を嵌めるようだ。
「 …どうかなあ 」
僕はひんやりとしたかんばせのまま
夏より空気の軽くなった建物の中の
空気を舌の上にと転がした。
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「 153のような硝子人間≠ 相手にするのは 初めてですから 出来る約束は出来ないでしょうね。 」
(46) 2019/06/18(Tue) 06時半頃
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僕はそのように 冷たく言い放って 革靴の裏と廊下の床とを擦っていた。 僕の冷たさが153にとっての温もりでも 少しでも曲≠ーてしまったのなら 冷たいものは冷たいままで 得られる筈の温もりの一片すら 感じられないかもしれないが、...
(47) 2019/06/18(Tue) 06時半頃
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「 だって、君、
波打ち際からすら海底は覗けませんし
海底から陸の生活は見えないでしょう 」
距離を縮めようとした先で
ずいぶんと目線の離れた被検体を見下げながら
僕はまばたき一つ 落としていた。
「 ただの人である僕は、けっして、
水の底へは往けませんから
君が陸に上がって来てください。
無理なら海の底に居ても判るように
目立つものを抱えてください。 」
目の前の■を前にして
冥府行の列車に手を振るような言葉だと...
過っては まばたきから再び姿を現した、
瞳水晶を 春ばかりでなく
153からも遠退かせた。
・・・
「 いつもではないことに
順応するのは骨が折れますけど
いつものように逢いに来てくれるなら
君を見付けられるかもしれませんね 」
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「 見付けられると言った方が、およそ 君たちには良かったんでしょうけど 」 僕は厭味のような疑問を後付けて 153に返していた。 それから、 医務室に向かうのを引き続き追ってから 手当を施そうともしたはずだ。 君が僕を受け入れるのであれば。
(48) 2019/06/18(Tue) 06時半頃
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罅の亀裂ばかりが見易くなる硝子の躯は 学生の頃理科室に飾られていた模型より 興味深く感じられた。 153の体温だけは残っているのか? グローブ越しにも 手に取れば その温度だけは伝わったのか...兎も角 机上に出した包帯を 引き出しの中に仕舞い込みながら 届けられたお願い≠ノ振り向き、
(49) 2019/06/18(Tue) 06時半頃
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「 君は眠っても背は伸びないのだから 起きていたらどうですか。 それとも、 どうしても眠りたい理由でも? 」 ────────── そのように返していた。
(50) 2019/06/18(Tue) 07時頃
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153が、どうしても眠りたいと云うのなら 僕はあの冷たい■へ連れて行くのだろう。 そうして、まるで意思を持つ■のように 爪先を 透明な指先を 頭を 四肢を ■に収めていくさまを見て まさに■だと 目を細めることも。 しかし一寸でも口籠るのであれば 僕は「何かしたいことは無いのですか」と... 153に問い掛ける。一語のにごりも無く。 ・・・
(51) 2019/06/18(Tue) 07時頃
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「 ないのなら、手が欠けないように 手袋を探すのを手伝って下さい。 召し物が厭なら、絵を描くので 大人しく手を差し出してください。 」 然は言うけれども、思いつくものがあるのなら そして僕の手が必要なら、せんせい≠轤オく 153に付き添う気はあった。 ただ口籠り、沈黙をはべらすだけなら そのように 僕は君に求めただろうけど
(52) 2019/06/18(Tue) 07時頃
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......少女が星の砂になった日の話だ。*
(53) 2019/06/18(Tue) 07時頃
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[ ひとつずつ増えていくしらぎくは、
真実のなにかよりも、
ずぅっと、彼方へ導くものでしかなくて、 ]
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