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父親の仇をうったら、追いかける?
同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?
ああでも。
あなたのそれも父親譲りね。
残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。
[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]
ああ、ごめんなさい?
怒っているわけじゃないの。
あなたの命だもの。
あなたが思うままに生きるといいわ。
[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]
仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
だから怖がらないで?
【人】 村娘 ラディスラヴァ─墓場─ (290) 2015/05/16(Sat) 23時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[痛いだろうと聞かれ、頷きかけました。 (292) 2015/05/16(Sat) 23時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[土に汚れたこの指は、日が変わってしまう前に (296) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[どうして、だとか。 (300) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[申し出をしてくださった彼の。 (304) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[そうしていれば、声が届いて。 (309) 2015/05/17(Sun) 00時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[よく見てみると、ジョスランさんの腕には私の飼い猫が抱かれていました。>>315 (321) 2015/05/17(Sun) 01時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[私を見詰めていた瞳は、昏い色をしていました。 (331) 2015/05/17(Sun) 01時半頃 |
「あなたは、大丈夫ですか?」
「どうか。」
[それは彼の、心優しき医師の手のひらに乗せた文字。
本当は何と続けましょう。]
お父さんは、わたしを守ろうと…。
そう、かな…。
うん、そうよね。お父さん、わたしの味方って
言ってくれたもんね…。
お兄ちゃんも…悲しむかな……。
ううん、きっと悲しんでくれるよね。
[だって、わたしのお兄ちゃんだもん。
声には出さないが少し誇らしげに。]
『背後には気を付けて。
重い十字架(罰)が、降るかもしれませんから。』
……、お姉さんの言うこと、やっぱり
難しくてよくわかんないわ。
でもありがとう。
そうよね、わたし、お兄ちゃんとけっこんして
家族にならないといけないもん。
本物の家族に。
だからこんなとこで死にたくない。
[迷って、前に進んだと思いきや後ろを振り返るような。
そんな自分だけれど。
少女にとってそんな『仲間』の声が頼もしかったし
『仲間』に応えたいという思いが芽生えた。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[普段見ることのあまりない、穏やかな笑みが此方を向きます。>>326 (341) 2015/05/17(Sun) 01時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ (344) 2015/05/17(Sun) 02時頃 |
いいわ、判らなくて。
もっと大人になれば、きっとわかるから。
[くすくすと微笑んで見せましょう。
言葉の裡にある想いなど、判らなくていいのです。]
この医者(ひと)を殺すのね。
[優しい優しい、この『死神(ひと)』を。
私はすぐに訪れるであろう贖罪の未来に。
うっとりと、赤い瞳を細めては。
彼の熱伝わる指先を見詰めていたのです。]
―???―
「昨日はごめんなさい。
こうなっちゃったからには
仕方ないことだったのに。
みんなの嫌がること
進んでしてくれたのに
先生にひどいこと言って。
ごめんなさい。
お願いがあるの。」
[俯いたわたしの口からでる声。
まるで別人みたい。]
[わたしの話を聞く医者の眼は
冷え切った暗い琥珀。
鋭いその双眸を見つめながらゆっくりと
わたしの唇が動く。]
「おそう式をしたいの。
お兄ちゃんと先生とわたしとで。」
[しばらく黙って聞いていたけれど
先生はやがて重たい口を開いて、返事をくれた。
肯定。
けれどその眼は相変わらず睨み殺すような眼光で。
それは一見して彼が、その葬儀が茶番だと思った上で
頷いたとわかる態度。]
[けれどそれはきっとわたしとて同じことで。
冴え冴えとした目は睨むでもなく
先生の琥珀をじっと見つめたまま。
そしてきつく口を結んで、先生に対峙していた。]
―教会―
[先生が現れる。
教会には祭壇の上にろうそくが2本灯っているだけ。
薄暗い灯りの中、先生が
燭台を持ちながら祭壇の方へ歩みよる。
暗がりだけど、もう片方の手に何か持っているのが見えた。
気配でわたしを探そうとする先生。]
[わたしは十字架の裏でじっと息を潜めて
先生が十分近づいてくるのを今か今かと待ちわびる。
きっとこの真っ赤な眼がぎらついてる。
暗闇の中で鈍く、それでいて鮮やかに。]
[予め、お兄さんとお姉さんが傷をつけてくれていた
十字架の根本に足をけり下ろせば、その直下に、先生の身体。
もうすぐ、もうすぐだ。
そう思うとお父さんとお母さんの優しい声が
聞こえた気がした。]
先生は罪の意識から逃げたかったんだ。
だから一番にお父さんを殺したんだよね。
そうでしょ?
[わたしの声は反響して、聖堂中に広がる。
その声は力強く、遠くの仲間にも届いただろう。]
そんな男、神様が見逃してもわたしが見逃さない!!!
わたしのお父さんとお母さんを殺した罪!!!
地獄で味わえ!!!!
[絶叫とともにわたしは
足を振り下ろした。]
[例えば――。
「マーゴット」という名前ではあるけれど。
清い雫を纏い、煌めく 桃色の薔薇のような。
そんな、娘だったと思う。]
マーゴット。
サイラスと君を見ていてさ。
僕は、ね……。
(娘の幸せを願う父親のような顔をして
君を見送りたかった。
死出の旅路ではなく
ただ 幸せな未来へ旅立つ君を )
[―― もはや、 手遅れか。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[温かな手が、私の手と手を繋いでくれました。>>342 (363) 2015/05/17(Sun) 02時半頃 |
[その夜、教会から火が出ているのを
近くの村人が発見したらしい。
夜を徹しての消化活動の甲斐あって
教会は半焼に収まったが、火元と思われる
祭壇付近はほぼ全焼だったという。
祭壇には胸に何か突き刺さっている遺体があったとのことだが
突き刺さったものは辛うじて教会の十字架だったと思われるが
遺体は消し炭で身元の断定は難しそうだ、と
村人たちは明くる朝知ることになるだろう。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[は、と。 (368) 2015/05/17(Sun) 03時頃 |
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