266 冷たい校舎村7
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ふーん。 まあ、堅治の自由だけど。それは。
ニコチンに依存してっから、仕方ない 悪いって分かっててもやめらんねえもん っての、あるじゃん?
[ 吸えもしない煙草を再び口許へ寄せる仕草に、>>8 軽く鼻を鳴らして、あーあとため息を吐く。
合わせてやってるってだけだとしても、 サマになってる姿を見て羨む気持ちが生まれる。 それが、これまでの彼の努力の結晶ありきだと もしも知っていたって同じことを思う。 こうしてちゃんと形になるなんて、ずるい。 ]
(40) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時頃
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[ だのに、向けられるのはへたくそな笑顔だ。 なぜだか既視感を覚えるけれども、>>:671 どこで見たんだったか思い出すには至らない。 ]
……完璧超人の弱点かと思ったのに、 それだけかよ、ちぇ
[ だから、けらって笑う笑顔に騙されて 突っつかれる手を受け入れて、 なんにもない地面を削るように爪先で蹴った。
───その直後。 ]
(41) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時頃
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[ ガクン、と落ちる頭。 顔をあげることを許されないで、 彼の力の強さを思い知る。 ]
ん、……うおっ!? おい、堅治。やめろ、って
……もしかして、照れてんの?
[ それなりに、抵抗はした。 押し付ける腕を叩いたり、身体を押したり。 ふざけすぎたか、と少しだけ心配になる。 他人との距離の取り方はやっぱり難しい。
ただ、ちらと目線だけ上に向けた時、 堅治の耳朶が赤く染まっているのが見えて 抵抗する力はすこしだけ弱まっていたと思う。 ]
(42) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時頃
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[ でも、病院の自動扉を潜り抜けた頃に ようやく顔をあげた時にはいつもの堅治の顔だ。 ]
悪ぃ、ふざけすぎた
[ いつもの顔、っていうのが逆に、 身に染みたのかもしんないな。 頬を掻きながら、堅治の顔から視線を逸らす。 謝り慣れてはいないので、素っ気無い。
本気にされるとまでは思っていなかった。それに、 守るつったって、結局なんにもできないんだから、 自身の技量の範囲くらい理解しているつもりだ。 ]
(43) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時頃
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[ 病院内へ着いてそんなやりとりをした後、だった。 3年7組の担任が、向こう側からやってきて>>7 拓海が目を覚ましたことを伝えられた。
肝心の可哀そうな担任サマは、 俺をみてなんでお前がって顔をしてたけど。
ちゃんと、帰ってきたんだという事実だけで ほっ、と胸を撫でおろすことができた。 ようやく、肩の力を抜くことができそうだ。 ……心配してたなんて、口が裂けても 本人には言ってやんねえけど、な。 ]
(44) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時半頃
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[ 傍にいた堅治の耳朶を軽く抓って、 ]
じゃ、俺は今日は帰るわ
[ 火、もないし? 安否が確認できれば上々。 今日はゆっくり休みたいだろうから、と。
寝起きに俺の顔なんて見たくもねえだろうし、 ポケットに手を突っ込んで、病院を離れる。 ]*
(45) ゆら 2019/06/18(Tue) 12時半頃
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[ 頭を抑えつけられながら自覚する。
羨むのさえ本当に烏滸がましいな、と思う。>>75 掌からじんわり伝わる体温に瞼を伏せて、>>76 何気ないようでいて、らしいだけのやり取りが、 他人を知る、……知りたい、って思えることが、 うれしい、という感情を芽生えさせる。 ───なんて、気づいても来なかった。
なんにももっていないけど、 距離の取り方も、素直さも、すべて どこかへ捨ててきてしまっていたけど。
これが欲しかったのかもしれないって思った。 ]
(166) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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[ 他人に謝るのなんて、いつぶりだろう。 ]
……じゃ、なに。 いつかは慣れちまうってこと? きゃー楓太くーん、って?
[ 怒ってない。ならよかった、と。>>77 安心したのもつかの間に、ふざけてしまうのは 照れ隠しでも、なんでもない。多分。
けど、こうして感じられるようになったのは、 冷たい校舎に何かを捨ててきたお陰? かもしれないなあってぼんやりと思っていた。 ]
(167) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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でも、なんでもかんでも慣れちまったら せっかく手に入れた堅治の弱点ねえじゃん それはなんか、嫌だな
[ ようやく離された頭の後ろで腕を組み 悔しそうな声をあげていた。 ]
(168) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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[ でも、担任に告げられた安否の後に、 他のクラスメイトも集まってくることを推測すれば なんとなく、ひとりで勝手に、 罰が悪いような気分になってしまって。
逃げるような幕引きを、しようと。 ]
……別にみんなに会いに来たわけじゃねえし、 代わりによろしく言っといてくれ
[ もう帰るのか、と尋ねられて口ごもる。>>80
ただ、拓海の安否確認目的であって、 誰かに会いに来たわけでもなんでもない。 ひとりで待つのが、心配だったわけでも、 なんでもない、ので。 ]
(169) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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……だな
[ お見舞い品、同意をしめして、>>81 そのまんま、振り返りもしない。 次第に聞こえはじめる声たちに脇目を振らず 真っすぐに彼に会いに行く、なんてことも 俺にはてんでできなかった、ので。 ]*
(170) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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──後日:見舞い──
……、
[ あのメールが届いてから何日も経った後。>>90 クラスで半ば強要されて書かされた寄せ書きは、 轟木楓太にしては、綺麗な文字によって 「 アホ 」の二文字だけ書かれていた。>>133 もちろん、名前だって書いていない。
千羽鶴なんかも折らされかけた。 俺の机に折り紙を置いたの、誰だよ。 完成した千羽鶴の中に俺の折った鶴はない。
ポケットの中、ぐしゃりと握れば、 紙の崩れる音がした。 ]
(171) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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[ 拓海の病室の前に佇み どれくらいの時間が経ったろうか。
同じ看護師が廊下を行き交うもので、 背中に突き刺さる視線が痛くなってきた頃。
片手には、パン屋のマークの入った紙袋がひとつ。 田所の手から受け取ったそいつの中身を、 じい、と覗き込んで、深呼吸する。 ]
(172) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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[ 消毒の匂いがまじる清潔、って感じの空気を吸った ]
(173) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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おい。見舞い。
[ ガラリ、と扉を開けて。 ベッド脇の椅子に許可なく座り込む。 押し付けるように差し出した紙袋の中には、 お気に入りのてんとうむしパンがふたつ。
しあわせを運ぶてんとう虫が飛ぶには、 まだ早い季節だったので、……ので。 ]
(174) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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[ 紙袋の奥には、ライターが一本眠っている。 ]*
(175) ゆら 2019/06/19(Wed) 18時半頃
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──後日の話──
[ 今日も今日とてデリバリー係のあいつは、 相も変わらず幅にされていた。 結局のところ、現状はなんにも変わっちゃいない。 そして、あからさまに俺を避ける様子に 困ったな、って声もかけられずにいて、 俺とあいつの間に流れるのは気まずい空気。
けれど、俺だってすぐには変われない。 俺の態度は横柄なままだし、無視を決め込む あいつの背中を蹴り飛ばす。
そんな毎日を再開していた、とある日。 ]
(310) ゆら 2019/06/20(Thu) 01時頃
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お、堅治。
[ 例の香ばしい匂いにつられ、 いつものようにパン屋へ足を運べば 偶然、と表現していいことだろうか。
クラスメイトの姿が見える。>>197 軽く片手を挙げて挨拶すれば、 示されるジェスチャーに約束を思い出す。 ]
(311) ゆら 2019/06/20(Thu) 01時頃
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ん、これ
[ ジュース、ではないけれど。 パンを買う分のお金が浮くのであれば上々。 素直に彼の提案を聞き入れるように、 隣に立てば、並べられる商品を見下ろして ひとつのものを指さした。 ]
(312) ゆら 2019/06/20(Thu) 01時頃
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[ それはもちろん、てんとうむしのパン。>>198 しあわせはまだ届かないけれど、 いつかきっと届けてくれるに違いないって 轟木楓太は柄にもなく信じている。 ]*
(313) ゆら 2019/06/20(Thu) 01時頃
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──見舞い──
[ 先に言っておくが、猫じゃない。>>225 ぼんやり、って顔をした拓海をみて 不機嫌そうに眉を吊り上げて椅子を陣取った。
押し付けた紙袋の中身を見て 犬のように尻尾を振る姿には、 満足───といった表情が出ないように、 一層と眉間に皺を寄せて口角は下がった。 ]
……ただの生存確認だ、ばーか
[ 頬杖をついて、窓の外へと視線を逃がして。 ]
(320) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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……うるせえ
[ 寄せ書きについて触れられたなら、>>233 間抜け面の頬を軽く抓ろうと手を伸ばす。 ]
俺は、何も。 追いかけてきたのはお前の自由だし、 死にきれないって決めたのもお前の意志だし ……でも、マジ迷惑
[ 迷惑だ。本当に。 相手がだれであっても、心配するだろ。 ましてや、拓海っつうのもムカつく。 ]
(321) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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[ そうして、袋の奥に隠してた 看護師に見つかったら怒られでもしそうな 例のブツを見つけたらしく此方を窺う顔を見て 立ち上がって勝手に窓を開け放つ。 ]
……おまえがなんで死のうって思ったのかとか 理由なんて知ったこっちゃねえけど、
[ ひゅう、と吹き込む風が、 飾られている千羽鶴を揺らした。 ]
(322) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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火。ひとりっつうのは静かすぎっから 勝手にいなくなられると困る
[ ようやく拓海の方を向いて、告げる。 ]
(323) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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[ 体育館裏の隠れ場所。 拓海が退院してからあと何回行けるだろうか。 校舎裏の陣地にひとりでいるのは、 どうしてだか味気なくって、堪らない。
いいことも、わるいことも、全部。 隠れるには最適な、あの場所で。
立ち昇る煙が一筋なのが、すべて悪い。 ]
(324) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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[ ぐしゃぐしゃ、と髪を掻きむしれば ポケットの中から一羽、歪な鶴が現れる。 千羽鶴の塊の中に加えるように、置いて。
何も願っちゃいねえぞ、って顔をして。 無理やり作らされたんだ、って顔もする。
何か拓海に言われる前に、と。 話題を転換しようとするのは悪い癖なのか 傍らに置いてある、ねこのぬいぐるみをみて 抱きかかえているハートをかるくつっついた。 ]
んだお前、これ。 ……まさか、文化祭ン時の?
[ 盗んできたのか、なんて疑う顔をして しあわせを運ぶてんとうむしに眸を細めた。 ]**
(325) ゆら 2019/06/20(Thu) 02時頃
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──後日:パン屋──
[ 腹の減った男子高校生としては惣菜パンは魅力的だ。 焼きたてらしいアスパラベーコンパンも、 カリカリのベーコンに包まれているアスパラの なんとも言えない食感がいい味を出している。 新作として並ぶパンたちも、悪くはない。
それでも決まって選ぶのは、 てんとうむしの形をしたクリームパンだ。 ]
なんだ、堅治。食ったことねえの?
[ 希望通りにトングで摘ままれたそいつは、 トレーの上にちょこんと乗せられる。>>349 ]
(366) ゆら 2019/06/20(Thu) 15時頃
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嫌いだったら、食わねえだろ。 ……それに、美味いしな
[ 食べたらしあわせになれるかもとか、 いや、美味しさに頬は溶けるんだけども。 無意識のうちのちょっとした願掛けみたいな そういうもん、だなんて言葉にできる筈もなく。
何気ない問いかけには、素っ気無く答えて。 店員がトレーの上のパンたちを包んでいくのを ただ、無言で見ていただけ、だった。 ]
(367) ゆら 2019/06/20(Thu) 15時頃
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[ そして、堅治から約束としての てんとうむしのパンを受け取れば、 ]
おい、堅治。
[ てんとうむしをふたつにちぎって、 片一方を差し出した。とろり、としたクリームが ちぎられた部分からあふれ出しているけれど。
お裾分け、と言いますか。 しあわせを共有でもしようと思ってのこと。 食べたことないんなら、一度くらい食えという 押し付けに近いもの、かもしれない。 ]
(368) ゆら 2019/06/20(Thu) 15時頃
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知ってるか? てんとうむし、 しあわせを運んでくれるんだってな
[ 自信満々ではないけれど、 そんな言葉をそっと添えながら。 ]*
(369) ゆら 2019/06/20(Thu) 15時頃
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──後日:パン屋──
[ 確かに、甘いものを食べている姿を。>>392 見たことはない。文化祭のあの日ですら ケーキを食べることはなかったことを思い出す。
しかし、食べられないとは言ってない。 だから、押し付けがましいことをした。 断られたら、俺のしあわせが増えるだけなので まったく問題はなかったのだけれども。
差し出したてんとうむしを凝視する視線>>393 ほら、とさらに彼の目の前でちらつかせれば 無事に堅治の手の内へと渡った。>>394 ]
(521) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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……別に。これ食ったことねえなら、 人生損してると思って。 死んでも死にきれねえぞ。
[ あの精神世界で一度たしかに死んだ。 けれど、死なずに此処に立ってるってのは てんとうむしパンが俺を呼んでいたのかもしんない。 ……って、んなわけねえか。 ]
ほーん、
[ だから。 てんとうむしを飼っていた、>>395 と聞いて、少しばかり面を食らった。 ]
(522) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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[ 割とマイナーじゃないかと、思う。 ふつう、カブトムシとかクワガタみたいに 強そうな虫を飼って友達を戦わせたりするだろう。 ……意外だな、って思った。 ]
俺も。昔、友達と一緒に飼ってた すこしの間だったけど、な。 そいつ、途中で引っ越しちまったから、 てんとうむし、あの後どうなったか知んねえけど
[ 遠く、封印されていた記憶を引っ張り出して ちゃんとともだち≠チて言葉にして 堅治の顔を見る。ああ、そういえば、 ]
(523) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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そいつ、けんちゃん≠チて呼ん、で………、
[ けんじ、だから、けんちゃん。 色が白くって細っこくって髪も長くって、 目の前に立つ堅治とは似ても似つかない姿の ちいさい頃の、唯一の大切なおともだち。
───なのに。 しあわせのてんとうむしから零れるクリームを 余すことなく頬張る横顔がどうしてだか、>>396 カスタードクリームいっぱいのシュークリームを おやつとして一緒に食べていたときの、 ほわほわとしたしあわせそうな笑顔と、重なる。 ]
(524) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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[ 目の前に、星がチカチカと飛ぶ。
不意に唇を閉ざして黙るのは、 あんまりにも不自然だっただろうか。 いや、堅治だって黙ってるんだし、俺も。
あふれ出しそうなクリームが落ちないように 大切そうに舌で掬い上げて、頬張って。 ゆっくり、しっかり、味わっていることを 訪れた沈黙の言い訳に、した。 ]
(525) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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[ 芽生えたこの気持ちは、 単純なうれしい、という感情か。 あの子かもしれない、という期待か。 それとも、また新たに別の感情なのか。
喪われていたいろんな感情ってやつを、 思い出しはじめたばかりの轟木楓太にとっては、 どうにもこうにも、判別が難しい。
なので、沈黙を破る一言はたったこれだけ。 ]
美味いだろ、
[ あの頃食べたおやつに、匹敵するくらいに。 ]*
(526) ゆら 2019/06/21(Fri) 15時半頃
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──見舞い──
[ 頬を抓ってみても、 迷惑と言い放っても、 ただただ笑っている顔がある。>>441
笑顔の中にも少しの違いがあって、 そこに滲む色の違いまでもを 轟木颯太が理解していたかは別の話だけれども。
すんなりとそれを受け入れることは出来たので 気色悪いとは思わなかったらしい。
無事、生存確認を終えて、 気紛れに抓っていた手を離せば、 これまた気紛れに立ち上がっていた。 ]
(659) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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実はまだ、夢の世界でした ──……とか言わねえよな?
[ 痛い?それとも痛くない? 笑ってるこいつの顔じゃ判別はできないが 窓を開けながらこんな言葉も投げていて。
振り向いた先の顔が、 間抜け面から耐えられなくなった笑い顔に>>443 変わってゆくのを見つめることになった。 ]
(660) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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[ 開け放った窓から吹き込む風が、 千羽鶴をかさかさと揺らしたって、 拓海の頬を撫ぜ、髪を揺らしたって、 茹で蛸みたいに大笑いする拓海の頬は 赤いまんまで冷める様子はてんでない。
ただ、そいつがどうしても、 あの世界でみた動かないマネキンとは異なり 確かに血の通う人間であることを示していたから ほっと頬が僅かに弛んでしまっていたのに 自分ではまったく気付けない。 ]
笑いすぎだ、バカ
[ まだ傷も痛むだろうが、御構い無しだ。 ぺちんと頭にチョップをかましてやろう。 ]
(661) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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……通報、はどーだろな。 お前次第だなー、どうすっかな
[ それからやっぱり。 ふざけてはいるものの、笑う彼の胸中を 笑顔≠フ裏に隠された苦悩を思い チョップした後の掌をパーに開いて わしゃわしゃと乱暴に撫でてやる。 ]
(662) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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[ ひとしきり撫でてやった後、 隠すように添えた一羽の鶴の行く末知らず。>>445 気紛れに投げた視線の先のぬいぐるみについて 経緯を知れば、へえとだけ言葉を漏らした。 ]
……嗚呼。マネキン、
[ 初めて聞く、自らのマネキンの話。>>446 自分の傍にハートのぬいぐるみがと聞けば、 キモ、と内心思うもののその先を知れば 暫し、唇を閉ざしてしまう。 ]
(663) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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………、へえ
[ かろうじて出せたのは、それだけ。 偶然の一致、にしてはどうしてだか。 けんちゃんと堅治のちがいなんて───。
ぱくり、と頬張る口角から溢れそうな>>447 あまいあまいクリームに目を奪われる。 ]
知らねえだろーけど、 てんとうむしはしあわせを運んでくれんだよ ……お前にも、と思って、
(664) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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[ しあわせを運ぶてんとうむしのジンクス。 実は──……恋のおまじない、 そんな意味も込められているなんて 轟木颯太は知ってはいなかったけれど。 しあわせはいずれ訪れる、と願っている。
たとえ、この世が地獄だとしても ]
チリツモ、って言うだろ?
[ 塵が積もれば山となる。 と言いまして、些細な幸せが重なれば いずれは地獄も天国に変わるかもなんて、 拓海に向けて、しあわせを運ぶつもりだったけど。 湧いた頭でいられんのは、もしかしたら。 ]
(665) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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[ 別のこと、に気が取られてるからかもな。 ]
つーか、退院。あんま遅えと、 置いてくからな? はやく着いて来いよ
[ 軽く深呼吸した後に、 煙草を箱をポケットから取り出して。 窓際でライターをカチ、カチ、と鳴らしていれば 偶然、窓の外にいた看護師に怒鳴られる。
院内は全面禁煙だって大きな声が、 いまは何故だかありがたかった。 ]**
(666) ゆら 2019/06/22(Sat) 11時半頃
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──後日:パン屋──
…………
[ 何年ぶりだろうか。 その名前を口にしたのは。>>569 忘れることはできなかった。 ] 忘れようとして、 捨てようとして、 夢の中でだけの話にしたかったのに 心のどこかで拠り所にしてしまったくらい。
それほどまでに、しあわせ だったんだと思う。 ]
(726) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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[ てんとうむしの形がなくなっていくように、 まるでしあわせが遠ざかっていくみたいに、 昔のともだちのお話も閉幕へと向かっていく。
───本来だったら、これで終わりの筈だった。 分け与えたパンの味を聞いて、おしまい。>>575 だから、隣に立つ堅治をみて、 それから視線の先をゆく猫へと目を向けたのに、 ]
お、う、……
[ ようやくこっちを見て、>>576 ようやく目線が合ってからは、 じゃあな、って言おうと開けた口は、 言葉を吐き出すのを忘れたみたいに開いた儘。 ]
(727) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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[ 昔、おともだちの様子がおかしかった時があった。 あの時、おともだちには誤魔化されたけど、 一緒に笑い合ってしあわせを共有できた。
今は、えがおのまほうつかいになれる訳もないし そもそも、どうしてそんな顔してるのかすら 分からないし、想像もつかなくて、どうしてだ? って、感情を思い出してしまった轟木楓太は、 ぐるぐるとよくない感情が渦巻き出した。 ]
……おい、堅治。
[ しかし、無意識のうちに、 自分の腕は堅治へと伸びていて 引き止めるように彼の腕を握りしめている。 振りほどこうとしたって、逃がすつもりはない。 ]
(728) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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……けんちゃん?
[ 偶然の一致? 運命? もしかしたら勘違いかも。
昔とはまったく、変わってる。
でも、赤い髪の毛も、 日本人離れした顔立ちも、 それなのに真っ黒な目も、 おうちの中にあった強い証たちも、 てんとうむしを飼ってたことも、 ジンクスを知ってたことも、 甘いものをしあわせそうに食べる横顔も。 ]
(729) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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[ ───おなじじゃあないか。 堅治も、けんちゃんも。 ]
(730) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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悪い、忘れてくれ。いまの。
[ 向けていた顔は、らしくもない 眉の下がった表情だったかもしれない。
しかし、ハッと気づいたように 掴んでいた手を離せば視線を右へ左へと泳がせて ]
何、泣きそうな顔してんだよ そんなに美味かったのか? てんとうむしパン よかったな、死ぬ前に食えて
[ ぶっきらぼうに、そう告げるだけ。 落ち着かない手はポケットにつっこんでいた。 ]*
(731) ゆら 2019/06/22(Sat) 20時半頃
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──後日:パン屋──
[ 堅治では、振り返ってくれず。 けんちゃんで、振り返れば、>>752 ]
────……は、?
[ 真っ赤に染まる顔が、其処にあった。 これまでに、宇井野堅治がこんな表情を したことはあるのだろうか? ってくらい。
掴んだ腕の熱、不安定な呼吸、 そして、言葉を飲む姿をみて─── ]
(816) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 確信へと、変わる。 ]
(817) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 右へ、左へ。 泳ぐ視線の中では、 くちびるが微かに動いたことに気づけない。
ちゃんと顔を見た時には 崩れるような笑顔があって、>>759 パンの感想なんかを、言っている。 ……いや、俺が聞いたんだけどな。 ]
悪い、
[ だから、二度目のごめんなさいを君へ。 ]
(818) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ ひさしぶり、を飲み込ませて ごめんね、って気持ちにさせて、 そんな風に、誤魔化させて、 気付いてやれないような馬鹿は─── ]
前に言ってた、ともだち。 ………気付いてやれなかったの、
ごめん。 俺、だろ?
[ たしかに、姿形は変わってしまった。 けれど、変わらないともだちが、そこにいた。 ]
(819) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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……悪い、
[ そして、三度目の謝罪。 これについては、今の自分の態度について。 ]
本当に悪かったと思ってんだけど、 ……ちょっと、うれしい
[ あの日の約束、覚えてるか? また会う日を願った、あの瞬間を。
高校に入ったあの日から、再会してたんだ。 ……たいせつな、ともだちに。 それが、ただただ、素直に嬉しかった。 ]
(820) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 堅治の顔は、まともに見れなくて。 つられたように、ほんのりと頬が色づいて。 隠すように、片腕で口許を押さえていた。
罰が悪い、とか。 ひさしぶりで照れ臭い、とか。 昔と違う自分が恥ずかしい、とか。
色々な感情で、いっぱいになって どれから手をつけていいのか分からないけど。 ]
(821) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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不甲斐ねえんだけど、さ、 ……また、ともだち≠ノなってくれるか?
[ 再び、失われていた時間を取り戻そう、 だなんて、意を込めながら片手を差し出した。
ひさしぶり、を越えても、 おともだち、になれると疑わない。 君の我慢も、罪悪感も、邪魔者も、すべて─── ]
(822) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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[ 轟木颯太には、気づけやしない。 ]**
(823) ゆら 2019/06/23(Sun) 01時半頃
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これは、合図だった。
(910) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ 真っ赤なからだに 黒い点々 ころんと丸いちいさな虫が 袖にちょこんと、ついている。 バトン、ほどの大きさの筒を握ったまま ちいさな虫に気づいたのなら そっと摘んで近くの葉の上に乗せてやった。
あたたかな陽気に包まれている。 ]
(911) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ トレードマークと化していた 真っ赤なパーカーは見当たらない。 襟を正しく着ていたのであろう制服の 一番上のボタンを、軽く開いた。
ちなみに。ジンクス好きな男のボタンは、 ぜんぶまるっと残されている。
そうして、木の幹に背を預けては ポケットの中へと手を差し入れた。 ]
(912) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ 校舎裏、特等席にて。 ひと筋の煙が空へと昇る。 これが、此処での最後のひとやすみ。 ]
(913) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ あの日から、今日まで。 振り返れば、いろいろあった。 前置きから始まった言葉。>>687 あの時は目が点になってしまって、 池の中の鯉みたいにぱくぱくと口が 動いてしまいそうになるのを堪えた。
そして、本音をぶつけてくれるような、 ───ひとりのともだち≠ェできた。 ]
(914) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ ちょっとだけ滲む涙も、>>684 タオルケットに隠れる姿も、>>689 それから、火を分けっこするのも、>>690
うれしく、って。 その日だけは俺も本音でお答えした。
『ありがとう』って、言った。 ともだち、って言ってくれて、ありがとう。 でも、一回しか言えなかったから、 タオルケットで更にぐるぐる巻きにして 前なんか見えないようにしてやった。
ついでに、お前はライター係なって、 誤魔化すような言葉を添えていたっけ。 ]
(915) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ そして、ともだち≠取り戻しもした。>>849
結局、半分こしたパンを食べ終えて お互い照れ臭そうにしながらも、 再認識できたってことがうれしくて しあわせいっぱいの笑顔につられ>>848 轟木颯太はようやく、破顔していた。
昔、みたいな。 思い出せてえらいでしょ?って言わんばかりに。 ]
(916) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ はじめましての後のひさしぶりを超えて、 願って叶った約束を共有して、 しあわせを分け合えるようなともだち。
轟木颯太は単純なので、 昔とおんなじように何でも差し出した。 ……とは言っても、昔と違って ガムやらグミやらのお菓子の類が 主だったものではあったけれど。
───いまもまだ健在な、 天使みたいな笑顔をみたくって。 ]
(917) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ かくゆう、あいつ。は。 ]
おい、お前の作るメシ 嫌いじゃねぇから、また作っ、て………
[ って。見つけた背中を蹴らずに 素直にお願いをしようとしたのに、 逃げるようにどこかへ行っちまった。
距離感はやっぱ測れなくて、 近づけないものもあるのだと知った。 気づけない、ことがたくさんあった。
俺の世界は、視野は、狭くって、 たぶん、あいつにとってのいじめっ子は俺で。 俺が離れれば、マシ、なのかもって、 それを信じて、遠くから見守ることにした。 ]
(918) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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[ 嗚呼。そうだ。 貸し借りの話、覚えてるか?>>0:565 俺のお願い事、決まったぞ。
ともだち≠ニ思ってもいいですか?──だ。
なので、いっつも気色悪い笑顔のクラスメイトが 一人暮らしを始めるらしいと聞いて、 差し入れがてらにほらよ、って。 いつものパン屋で買ってきたてんとうむしパンを 押し付けたりしたことも、あったっけ。 ]
(919) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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…………、
[ ふ、と息を吐けば、 天使の輪っかが空へと舞い上がる。
短いようで、長かった。 俺の、モラトリアムが幕を引く。 けれど、空を昇るひとすじのように、 未来への道は、まだ続いている。 ]
(920) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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* 冷たい校舎を超えた、その先に向かう為の。 *
(921) ゆら 2019/06/23(Sun) 20時頃
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