人狼議事


256 【R18-BL】もうじき聖夜だってのに!

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


 葛籠さん!!!

[吐き出す瞬間、俺の肉を抱きしめてくれたその人の
名と共に、その身体を強く抱きしめて*]


/* メリーーークリスマーーーース!!!!

雑談も解禁ですよー!!!!
みなさんありがとうございましたぁぁぁーーー!!!


/*
ところでレンレン。
俺たちけっこうピュアだったよな(๑•̀ㅂ•́)و✧


/*
すごくピュアでしたね!

途中加賀部さんエロル回したいんじゃないかな大丈夫かなってキリキリしてましたよね……
ネタに全力投球なばかりに……発展しない……


/*
管理人さんの魔性のエロさなど張りぼてにすぎなかった…!!
エロしたくてたてた村ではありますけど
エロ村はエロだけがすべてじゃありませんからね!!(?)

ネタに全力投球なのもほんと楽しかったです((٩(๑•ω•๑)۶))
もろもろ灰でも埋め込んでますが( ・`д・´)!


 ぁ、あ……!

[悪戯に、からかうように、彼の熱を押し上げると。
仕返しのように飛び付かれて、喉元を吸い上げられる。
はあ、と繰り返される自分の浅い息が、いやに部屋に響く。

なんだこれ。なんだ、ろう。

かつての彼女達とも、そりゃあこういったことが全くなかったとは言わないけど、部屋に響くのは彼女の甘ったるい嬌声で。
こんなに余裕のない、全く取り繕えてもかわいこぶれてもいない、獣みたいな自分自身の息なんかじゃなかった。
あつい。こわい。くるしい。
あまりの──あまりの期待に、胸が張り裂けそう]


[ベネットさんのせいですよ、と。
突きつけられた言葉に、断罪された気分になって、息を呑む。
しかし、続く言葉に自覚する。

──ああ。
酒のせい、雪のせいと、言い訳したけれど。

僕がこんなに興奮しているのはなぜだ?
それは、……他ならぬ阿尾に、求められているから。

同時に、言い訳をせずに、異性相手でさえ直視するのを躊躇うような欲情の出処をぴしゃりと言い放った彼に、妙に感心する。
なんだ。自分より若い若いと思っていたけれど、
大事にして守らなきゃいけないような子供では、ないらしい]



 …………僕が……きみのせいで、だめに、なっても。

 後悔しないでくれる?
 明日以降の俺を、見捨てないで、くれる?


[無様に駄々をこねる、子供は僕のほう。
明日からもずっとこの腕に捕らわれていてくれるか、と。
そう聞きたいのに、わざとずるい聞き方をする。
そんな駄々のこね方が既に、きみのせいで「だめになった」大人の姿だって、きみにはわかるだろうか?]


[絡められた指に、きゅっと力を込めて。
パジャマはするりと脱げることだろうが、
──モップの着ぐるみはさて、どうだろう。

衣服を緩められている間、冷めることなく、むしろ焦らされるほど熱を上げる様相でそれを待って。
ちらと阿尾の顔を見上げてから、自分も相手の秘部に手を伸ばそうと*]


[荒い息が2人分。
アパートの狭い一室に、響く。
雪が降り続いているのだろうか、外からは何の音も届かなくて、どこか非現実的な気配さえした。

暫く言葉が出てこなかった。
息がしにくいだけではなく、本当に、完全に抱き合ったことに対して、少し冷静さを取り戻した頭が処理しきれなくて。
その癖、身体はまだ熱い快楽の余韻を残し、わずかに身じろいだだけで下肢が震えてしまった。

楠は、どんな表情を浮かべているだろうか。]

 ……、

 気持ちよかった、か?

[今回は許すけど、君ゴムしなかったな、と。
自分の白濁で濡れた腹をさすってみせ、ふ、と笑った。
先生と生徒ゴッコはもう終わり。]


[いつもは冷たい指先は、まだ温もりを残している。
それが冷めないうちに楠へと手を伸ばす。]

 もう、12時過ぎたな。
 サンタが来る夜だ。

[ぽつり。]

 君のところに、――あのオモチャ以外に、もっと素敵なプレゼントでも来ると良いんだけどな。

[柔らかな黒髪をくしゃりと撫でて。
後頭部を包み、引き寄せる。

想いを込めて、そっと額に口付けを贈った。*]


[零れる声と吐息とに、胸が高鳴る。

偶像の林檎を形見にするような恋はしたことがあっても、同じ果実を貪る生々しさを知らなかったのだと思い知る。
無自覚に彼女自身を見ていなかった不実を今更に思って、つきんと苦しくなった。

それでも、いま眼前にあるひとを見ると。
何処までも正直に、欲しいと望んでしまう]


 後悔なんて、しないです。

 ……捕まったんじゃなくって
 俺から飛び込んでいったんだから。

[ベネットさんの言葉は、いつだって此方を気遣うもので。彼に拒まれていないのであれば、自分のなかにある望みは至ってシンプルなものだ]

 明日以降も。何かあってもなくても。
 俺のこと、モブにしないでくれるんでしょう?

[熱にほどけるような姿に、先ほど彼がしてくれたように髪を撫でる。白い手が差し出されたなら、離れる道理なんてないんだと伝わると、いい]


[絡めた指は、女性のように華奢ではない。日頃、古書を愛でる手だ、と思うとドキドキした]

 ――ぁ。

[性急に先を求めようとして、自分の服に思い至る。ふわり酔いに浮いた指では、些か手間取って。

照れ隠しに目を見交わせては、苦笑した。
寒い、と言わんばかりにすり寄って、そっと熱に触れる。
じわじわと、共に高められるように]


[後悔なんて、しない。
そんな言葉が真っ直ぐで、やっぱり眩しくて。
汚したくない──そんな思いよりも、
自分のところへ飛び込んでくるというのなら手に入れてしまいたい、独り占めしてしまいたいとの想いが勝る。
今阿尾に真っ直ぐな言葉を、眩しい視線を向けられているのは他ならぬこの自分なのだから。
これを拒絶する方が、むしろ彼の輝きを損なうことになるんじゃないかなんて、浮かれた考えさえ浮かぶ]

 ……うん、きみは。もう、とっくに、
 僕が何度も目で追って回想して想いを馳せる、
 キーパーソンだから。

[髪を撫でられれば、……こんなことされたのいつぶりだっけな、って。目を細めて、手に懐くように首を傾げた]


[指を絡めれば、しっかりと節のある男の指の感触に、どきどきしたのはこちらとて同じ。
じりじりと焦らされて、ようやっと現れた阿尾の肌にそっと唇を寄せ、お返しとばかりに鎖骨に花を散らす]

 ん……やっぱり、違うんですね。

[触れた熱源は、大きく膨らみはするものの少し柔い自分のものとは違い、ぎちっと硬くて。
人種によって違うらしいと、男同士の猥談で話題に上ったことはあったものの、実際に見て触れるのは初めてだ。
どく、どく、と全身が脈打つほどの興奮を隠すように息を詰め、裏筋をそっと指先で撫で、阿尾の顔を覗き込んだ]

 …………きもちいい?

[自身にも触れられれば、背筋にぴりりと快感が走る。
くたりとベッドに頭を落として目を閉じると、はあ、と熱い息を吐き出して、すぐ達してしまわぬよう気を紛らわせた*]


 んっ……、
 なんだか、不思議な感じですね…。
 大きくて、手触りが違う。

[鎖骨を伝う熱に肩を震わせつつ。

多少友人と比較したことはあっても、兆した場所を克明に見たことがあるでなし。同じ造りであるだけに、差異が際立った]

 熱……。

[全体を包むようにして、やわやわと刺激していく。自分の興奮が顕になること自体に、息が上がっていく。間近に零れる吐息を拾っては、しきりに目を瞬かせた]


 ふ……そこ、すき……です。

[覗き込まれて、呼気を乱しながら答える。ベネットさんは、と問い返すのが気恥ずかしくて、代わりに先端を擽る力を強めた。

深緑の瞳が伏せられた隙に、声を堪えるように唇を噛んだ]


 ……ん、

[手触りを言葉にされると、かっと顔を赤くしたが。
熱、と漏れた声に、ふっと悪戯っぽい笑みを浮かべる]

 阿尾さんのせい、ですよ?

[仕返しのような言葉も、耳まで真っ赤にして言ったのでは格好がつかないが、見逃して欲しい。
酒のせいではない酩酊に目も思考もとろりとさせながら、自分と同じだけ相手も追い込もうと必死に手を動かす。
そこ、すきと声が漏れれば、思わず口元が緩むが]


 ──っや、ぁあッ!!

[先端を強く擽られるびくんと大きく腰が跳ねた。
自分の甲高い声に驚いて、思わず阿尾の顔を見ると、下唇を噛んで声を堪えているのが見えて。

……自分だけ、ずるい。

むっと唇を尖らせると、彼に触れていない方の手を伸ばして、そっと唇を割って人差し指を差し込もうとする]

 きみも、こえ、きかせてよ。
 僕ばっかり余裕がないみたいだ。

[やわやわと睾丸を揉んで焦らしながら。
拗ねたような顔で、目を覗き込んだ*]


[じっとりと汗ばんだ肌は未だ互いに色付いたままで、
熱も紅もこのまま冷めていくのが惜しいと。
荒い呼吸の中、無意識に一番赤い唇へ指を伸ばし、
命を確かめようとしていた]

 え?
 あ、あ。

 気持ち良かったです、男同士でも……。

 いえ、葛籠さん。
 きっとあなただから、気持ち良かった。

[吸い寄せられるように見つめていた相手に
感想を求められ、我に返った俺の顔も頭の中も
ボンッッ!とある意味破裂していた。

わちゃわちゃと身体を離すべきか余韻に浸って良いか
判らぬまま、身じろぎ1つで震える葛籠さんの姿に
また喉を鳴らしはしたが]



 ……すみません。

 やっぱりコンドーム必要だったんですね。

 じゃあ俺が今度抱かれる側の時は気を付けてください。

[注意を受けたはずなのに、何故かそのまま丁寧に
相手に返すと言う不具合を起こすくらいは
混乱していた。
それでも身を縮めて謝ると
ずるりと自身を引き抜き、酷使させたその場所を
敷いていたバスタオルで拭おうとする]


 サンタです、か。

[しかし伸ばされた手に抱かれるまま顔を寄せ、
葛籠さんが俺にくれた期待を反芻してから、
微笑と共に首を横に振った]

 じゃあ。 
 遅刻した、で良いので。

 葛籠さん、俺にプレゼントください。

[額に近付く唇の気配に目を閉じながら、願いを口に]


 サンタさんからのプレゼントは、
 きっと『あなたと知り合える時間』だと思うから。

 プレゼントは喜んで終わりじゃない。
 大事に仕舞っておくものじゃない。
 飾るなり、使うなり、大切にして使い続けなきゃ。

 だから、あなたとの時間を
 もっともっと有効利用するために。
 来年はあなたから俺にプレゼントください。

 俺もあなたにプレゼント考えたいから。

[汗で濡れた相手の長い髪を丁寧に掻き分けて、
黒曜石を思わせる瞳を探し、俺も、と
唇を近付けた*]


[滲む赤色が蠱惑的で、自分のせい、の響きにふわふわ浮き立って、うっとりと目を細めた。

くちくちと水音が混じるなか、興奮と笑みが呼気を揺らす。

気持ちいい。
追い詰められ、追い詰めている実感。
高められる下肢の刺激以上に、上がった甘い声にぞくぞくと背筋を震わせて、く、と力を込めて耐える。

二人ぶんの身動ぎに、ベッドが軋んだ]


 っ……!

[なんとか声を堪えたところで、差し込まれた指に頬がかあと熱くなる。

なんとか堪えていなければ一気に崩れてしまいそうだなんて、恥ずかしい。結局目をさ迷わせたは僅か、深緑の瞳に囚われて小さく呻いた。ベネットさんも声を殺し始めたらいやだな、という思いが勝って。

焦れったそうに腰を揺らしながら、白い指に舌を這わせておずおずと吸い上げる]

 んぅ……ぅ、あ、ぁ……っ

[せめて、口を塞いでいてほしい。
反応のよかった箇所を強弱変えて追い上げる手が震えて、拗ねた顔を楽しむ余裕がなかった]


[指を差し込もうとすれば、阿尾の声が漏れた
指を吸い上げられて、じんと頭の奥が痺れる]

 ん。いいこ。

[口を塞いでいて、という願いは届かず。
にま、と蕩けるような笑みを浮かべると、のし掛かっている阿尾の肩を押して上下を反転させる。
そして体を屈ませると、大きく口を開けて──
はむ、と。阿尾の熱源を、口に含んだ。

こんなことをするのは、当然ながら初めてだが。
裏筋に根元から舌を這わせ、傘の部分を擽って、それからぎゅうと舌先を鈴口へ押し込んで。
さて、阿尾の反応をより引き出せるのはどこだろう。
ちらと視線を上に上げて阿尾の顔を見やりながら、
探るようにあちこちへ舌を這わせていった*]


 っ……、………!?

[悪い笑みに見惚れた、瞬間。
くるりとシーツの上に返されて、乱れた息を詰まらせる]

 え、待っ――ぁ……!

[開いた口の艶かしさ、熱い粘膜に包まれて悲鳴じみた声が上がる。こういうのって、フィクション上のやつではなく!?

刺激的すぎる視界に固まった思考より、身体は素直に反応を返していた]

 ――や、ぁ、あ!

 んっ……ベネット、さ……!

[あの熱い舌が、自身を辿っている。
ぐんと重くなった下肢、その先に舌を押し込まれて、背中が跳ねた]


 だ、めですっ…も……!
 でる、から、ぁ、

[髪を掴む訳にもいかず、さ迷っていた手がシーツにすがり付く。目を反らせないまま、熱に浮かされた視界が霞んだ]


[待ちません。とは、口にしない代わりに。
制止する間もなく口に含むと、性急に舌先で追い込んでゆく。

やっぱり、かたい。
口の中をごりごりと刺激するそのかたさに、
思わず自分の膝をもぞりと擦り合わせた。

焦ったような阿尾の声。
視界の端で、くしゃりと乱れるシーツ。
ここまで押されっぱなしだったから、自分の行動に翻弄される阿尾がかわいくて、ちょっぴり調子に乗った。

ちゅう、と口全体で吸い上げた拍子に、
口の中で、熱が爆ぜる]


 っわ……!

[飲もうとしたが、噎せ返るほどの青臭いにおいに思わず口を離し、ぎゅうと目を瞑ったその上に白濁が散った]

 ──は、ぁ……
 きもち、よかったですか?

[顔面の精液を手で拭い、それをわざと舌先を出して舐めたりしてみたものの、苦くてしょっぱくて、美味しくはなかった。
そして、自身も興奮しきって肉棒がぱんぱんに膨れ上がっているのでは、やはり格好がつかず、苦笑する]

 すみません。ティッシュ、貸してもらえますかね。

[用途はまあ、上と下、どっちも?
せめて顔は洗って出ないと、とか、ていうか今閉じ込められてるんだった、どうしよう、とか。
思い出すにはちょっと、まだ体内で燻る熱が主張しすぎていた*]


 んんっ……!

[堪え切れずに吐き出して、荒く荒く呼吸を繰り返す。白濁に汚れる様に、言葉を失いながら]

 はぁ、ふ、………。

 ――遺憾ながら、とっても、よかった、です…。

[真っ赤になって死にそうな声を出す。
煽るような仕草に、わ、とか馬鹿!とか悲鳴を上げかけては頭を抱えた。絶対、このひとの方がずるい。む、と眉を寄せる]

 俺ばっかり、じゃないですか……。


[慌てて引き寄せたティッシュを渡して、自分でも彼と自身とを拭いながら、彼の手を捕まえた。

少しの躊躇いのあと、指を口に含んで一本ずつ舌で転がす。嫌な後味が行為の確かな証を思わせて、嫌なのに腹が熱い]

 こんなにしちゃって、……。

[ごめんなさい、も違うなと髪に伸ばしかけた手を下ろした。膨れ上がった熱の近くに。言外に、まだ終わってない、と]

 ベネットさん、教えてくれますか。続き。

[いけないことの味。彼の望むこと。
同じようにすればいいんだろうか、首を捻りつつ清めを引き留めるように顔を近付けた]


 それはよかった。

[目の前で頭を抱える阿尾を見て、少し気が晴れた。
その仕草は、阿尾が今、正気を保っている証拠だろう。
酒に酔っていたから忘れたとは言わせない。
明日以降も僕を見放さないと約束したのだから。

してやったりと、にんまり笑みを浮かべた、のだが]

 っ……ん、阿尾、さん。
 僕、まだイってないので、その。

[手を捕まえられて、辛いんですが、と困惑顔。
指を口に含まれれば、ひゃあ、と変な声が出た]

 に、苦いですよ、それ!

[自分が阿尾のを舐めるのは、いいけど。
自分で自分のを舐めるのは、想像するに多分、気持ち悪い。
あわあわと止めようとするけれど、彼の関心はそちらにはないらしく、手を僕の秘部に近くに置かれた]


 …………つづき、って。

[ごく、と、いやに大きく部屋に音が響いた気がした。
とんでもないこと、とでも言うように絶句しているのに、今しがた鳴った喉と林檎みたいに真っ赤な顔が裏切って、灯った期待を伝えてしまっている。

つづき、つづき。
……いや、知らないわけじゃない。
好き合う者が触れ合い、じゃれあい、行き着く先。その真似事をしたことも、あるにはある。
男同士で繋がる方法も、知らないではない、が]

 ……阿尾さん、ゴム持ってます?

[たっぷり沈黙を経た後、意を決したように尋ねる。
肯定が返っても否定が返っても、包み直したままテーブルの隅に放置されていた、阿尾自身が選んだプレゼントを手に取って]

 その……どっちが、いいですか。
 男役と、女役。

[再度尋ねる言葉は、随分と身も蓋もなかった*]


 ベネット、さんの……せい、ですよ!

[べ、と舌を出して、甘んじてください、と途切れ途切れに。もうこの際だ、とんでもなさの閾値は越えている。ちゅ、と音を立てて舐めとった。

林檎の赤は、拒んでいるようには見えなかった。今更一人で済ませるなんて許さない]

 ………。
 予備は、いくつか?

[沈黙の後の問いに、ゆっくり目を瞬く。
保湿とジョークのつもりの贈り物が意味深なそれでしかない状況に、つられて頬が赤くなった]

 あ。
 ………。

 そ、れ。直接聞きますか…。

[そうか、男同士でも深く繋がる術があるんだ、と思い至る。今度は此方が押し黙る番だった――流れで行っていた時にはない選択だ]


[じ、とベネットさんの身体を目が追う。
しなやかな肢体。抱き締めた背の感触。指のかたち。
引っくり返された衝撃と口のなかの熱さを思い出して、は、と息をついた。落ち着いたばかりの欲望がちらつく。

――彼のなかは、もっと熱いのだろうか。
――彼のものは、もっと熱いのだろうか。

二重に浮かぶ空想が、あんまり蠱惑的で、頭が茹であがりそうで]


 ………。
 あの、ですね。

[正面から見ていられなくなって、彼の肩に額を預けてうつむいた。雪もプレゼントも、神様のせいだけれども。ベネットさんのせいにも出来ない選択を突き付けられるの、だいぶ恥ずかしい]

 俺、ちょっと、傷付けたりしない自信が、ないので。


 だ。抱いてほしい、です……。


[これも本心ではあるが。
女側、への好奇心が先立ったことに気付かれたら羞恥心で死ぬと思ってそれ以上は言えなかった。

別に、指を押し込まれた時に興奮した訳じゃなくて、SNSに住まう少女の参考になるかなと思った――だけの筈である]


[唇に触れようとする指を、避けることはない。
ただ一度、楠によってぬくもりを与えられたそこは、上がった体温そのままに鮮やかに朱い。]

 ……そう言ってもらえて、良かった。

[オレだから、と。]

 もう君の初めて、1つ貰ってしまったな。
 男を抱いたっていう。

[動揺がありありと伝わる彼の表情。
思わず、吹き出しかけて、流石に我慢して。]

 オレも、気持ちよかった。
 後、すごく、……なんて言えばいいんだろう。

[今まで抱き合った誰とも違う。
それは快楽の大きさだけではなく。]


[楠の言葉を、感情を、熱を受け取りながら。
嬉しく思ったり、驚いたり、新鮮さに目を丸くしたり。

楽しくて。
そして。]


 君といると、――――とても、安心する。


[受け入れてくれること。
認めてくれること。
例え彼の許容範囲外のことを明かしたとしても、きっとちゃんと考えて、真剣に向き合ってくれるのだろうと。

そう、信じられる。]



 ゴムは大事だぞ?
 オレの心配は、無用

[デコピンの真似事を。]

 ……百面相してる。
 どうしたんだよ。

[何やら混乱していそうな楠に笑って。
体内から質量が抜かれる感覚に息を飲み、新たに快楽の火がつかないよう、努力して冷静さを保つ。
バスタオルで拭われそうになるのを大丈夫だからと止めてしまったのは、恥ずかしかったのと、また熱を強請りたくなりそうな自分が怖かったからだ。

いや、まぁ、また時間などは問題ないだろうが。
お互い酒もかなり入っているし、と。]


[焼かれるような熱が少しずつ落ち着いて。
跳ねて忙しなかった心音は、穏やかな拍を刻む。

プレゼントの願いを告げる彼を、
不思議な感覚で、静かに見上げていた。]

 今から選んだら、お年玉になりそうだけど。

[断るなんてしない。
ひとつ、頷く。]

 来年かぁ。
 遠くて、あまり想像もできないな。

 うん、でも、そういうのも悪くない。
 1年かけて考えてみるか。
 君の好みを探る時間も十分あるし、お楽しみに。

[サンタのプレゼント。
楠の考え方が嬉しくも、くすぐったかった。]


[365日が過ぎたその時、自分たちはこうして抱き合ったりしているのだろうか。
分からなかった。だって。
何が起こるかなんて予想はできない。

ただ、その時。
楠が“幸せ”であればいいと思った。
生き生きとした表情を浮かべていてほしいと思った。

彼が遠慮もなく笑う時の目元、
意地になった時の口元、
時々敬語が抜けてしまうところも、 すきだから。]


[それは、君に大切な人ができて。
触れ合わなくなっていたとしても、きっと。
変わることはない。

パートナー。
特別な友達。

――今存在するこの気持ちは、恋ではないこと。

それを確かに、理解していた。]



 ……、

[寄せられる顔に、ふと。
唇へ触れた時のことを思い出す。
何かを言いかけて。
でも彼は、今、そこにはキスをしないような気がして。

瞳を掠める間際になり瞼を下ろす。
そのまま、ふわりと触れる温もりを待った。*]


 っ……そう、ですか。

[自分の指に絡んだ白濁を、阿尾が舌を出して舐めとる姿は官能的だが、先ほどの自分の行動を真似ているようでもあって。
興奮と微笑ましさとが入り混じってわけが分からなくなり、結局その一言だけしか返せなかった。

まあ。恋人がおらずとも、男の嗜みとして一応常備はしているものだろう。予備はいくつか、との返答に頷く]

 や、だって……
 阿尾さんが嫌がることは、したくありません、し。

[聞く方だって恥ずかしい。
だが、意思確認はしておかないと、直前になって「そっち!? いやそんなつもりは!!!」と拒絶されたら悲しいではないか。

身体を観察するように見られて、頬が熱くなる。
阿尾が想像していることを、想像して。
自らも、阿尾と繋がる様を想像して]


[そしてやっと口を開いたかと思えば、肩に額を乗せられて、顔が見えなくなる。
髪の間から見える耳を、そっと指先でつまんで]

 …………ん。分かりました。
 なるべく傷つけないように、優しくします。

[相手を傷つけるのが怖いのは、自分とて同じで。
男が男を受け入れるというのは、特に初めてだと結構な苦痛を伴うと聞くが──選択を委ねた以上、覚悟を決めるしかない。
彼の中に現れた好奇心には気づかぬままに。

膨らみきったまま、一人でイくことを許されなかった自分の熱源が、阿尾の中に受け入れられることを想像してますます熱を上げる。
やはり一度抜いた方が良かったかと思いつつ、そこはなんとか我慢だ、と気合を入れて。

そっと、阿尾の肩を押して、ベッドに横たわらせた]


[上体を屈めて、ちゅ、と触れるだけのキスをする。
それからローションを手に落とせば──とろりとしてはいるが思ったより粘り気のない感触に、あれこれ大丈夫かな、乾かないといいけど、と一瞬思うも今更引き返せるわけもない。
新品なのだから、量はたっぷりある。乾いたら足そう。

乾いた左手で阿尾の膝をぐっと押し上げると、ローションに塗れた右手で、そっと臀部を撫でた]

 痛かったり、気持ち悪かったりしたら、
 ちゃんと言ってくださいね。

[人差し指の先で、くるりと菊門の周りを撫でて。
揉みほぐすようにくにくにと何度か押して、少し柔くなったかと見れば、つぷりと指先を押し込んだ]

 ……大丈夫?

[まだ、第一関節までも埋まらない。
ちらと阿尾の顔を見ながら、指先を少し動かした*]


 よ、ろしくお願いします……。

[耳の擽ったさに熱が募る]

 ――別に、嫌がるとか、ないです。
 ベネットさんとすることだったら。

[苦痛に考えが及ばないのは、きっとそういうことで。

ここから先は未知だ。
少しの恐れが好奇を引き立てる一方で、ちゃんとベネットさんを気持ちよくできるだろうか、と其方に気が回る。

とりあえず反応したままの熱源にほっと息をついて、緊張に視線をさ迷わせつつベッドに沈んだ]


 ん………。

[触れるだけのキスに、そっと力を抜く。
自分の味は好きになれないけれど、彼の指も唇も静かに熱を呼び覚ましてくる。

ローションの温度と膝を割り開かれる感触の生々しさに、辛うじてはい、と唇の動きだけで答えた]

 ふ、っ――……!

[和らげるように撫でられて入りそうになる力を懸命に抜いていると、自分の内側を意識してしまう。探るように押し入ってきた指に息を詰めた。

まだ苦しい、けれど、引く動きに変な声が漏れそうで。問いに、こくこくと必死に頷き返す]


[芯があっても柔らかさがあるとはいえ、あの大きさを受け入れられるようになるまで慣らすのか、と思うと。

一人息を乱す時間の恥ずかしさに、言葉がなかった]


 ……きみって子は。

[嫌がるとかないですという言葉に、ノーの言える外国人は思わず頭を抱えた。
悪い大人に捕まってしまったけれど大丈夫か、と悪い大人が心配する。

それでも目の前のこの子がかわいくて、臨戦態勢の我が愚息は萎える気配もなく、
こんな狭い場所に本当に入るだろうかと不安になりつつもじっくり解していく]


[恥ずかしそうな様子に、しばし思案して]

 ……膝、抱えといてください。

[そう言って左手で押さえていた膝を離すと、そのまま手を彼の胸に置いた。
……温かくて、心音が早い。
しばしその温度とリズムを楽しんでから、
くるり、と。
胸の頂を囲むように、指先で円を描く。
それからつんつんと頂をつつき、くに、と押しつぶして。
上体を伏せて胸に唇を寄せると、ちゅうと赤ん坊のように吸い付いた]


[……そうしたのは、入れる穴を解すだけというのはさすがに前戯としていかがなものかということに思い至ったから、なのだが。
女性でもないのに、胸に触れられて気持ち良いものだろうか……と。
片方の胸を舌先で転がし、もう片方の胸を指先で潰しながら、ちらと阿尾の顔を盗み見て。

そうしている間にも、ぐ、と右手に力を入れて指を奥へ押し込もうとする*]


 ………?

[重ねられた掌に、内に響く忙しない心音を意識する]

 ぅ、わ?

 ひっ……え……?

[ただ触れられるのは擽ったく不思議な感じだったが、唇を寄せられてびくりと背を跳ねさせた。

姿勢は赤子を抱くようでいて、その実全く妄りがましいのが背徳的で、まして彼の口内の熱さを知っているとあっては、性感と連想が二重写しで下肢を重くする。

膝で彼の身体を抑えそうになって、慌てて自分で抱え直した。――これもこれで、何かが煽られて]


 ん、ぅ。

[吸われ、転がされて、じんと響く感覚。
左右で違う責められ方のせいか、いつまでも慣れずに落ち着きなく身動ぐ]

 そ、れ……面白くもない、でしょう……。

[ベッドの軋みに隠れて吐く息が熱い。
また自分だけ高められはすまい、と力を入れようとしているのに、身体は勝手に快さを求めて緊張と弛緩を繰り返した]

 あ――ふ、ぁ……!

[時折掠める深緑の目に、くたりと力が抜けて。ず、と深く受け入れた指の感覚に思わず声を漏らす**]


[彼と近付いたのはこの2日間。
しかし今まで傍にいた者たちとの時間を
どれだけ集約しても、ここま深くその人を考え
その人と共に過ごしたいと考えた相手も時間もない。

丁寧に答えてくれた言葉を噛み締めながらそう思う。

俺も同じです、楽しみにしていますと言えば
もっと何かが変わるかも知れなかったが。

目の毒の姿と快感を知ったばかりの俺は
ただ彼の瞼に唇を落とすのがやっと。

それから照れ臭さと半分本気を混ぜて]



 ゴムには注意します。

 それからまだ葛籠さんに上げられる初めて、
 ありますよ。

 葛籠さんみたいに色っぽい声も姿も出来ないと
 思いますが、抱かれる側も、差し上げます。

[そうにっこり微笑めば、空気は変わっただろうか**]


[戸惑うような声に、まあそうだよねと苦笑する。
それでもぴくりと身体が反応するのを見てとれば
少し気を良くして、かり、と軽く歯を立てた]

 ん? 楽しいですよ。
 阿尾さんが反応してくれるの、かわいいです。

[くすくすと笑って、濡れそぼった胸にふっと息をかけ。
菊門の中に入れた指を締め付ける力が弱まれば、
ぐっと深く突き立て、押し拡げるように中を掻き回し]

 ……、ん……

[阿尾から漏れた甘い声に腰が重くなり、思わず顔を歪めた]


[阿尾に覆い被さるように屈めていた上体を一旦起こし、指を引き抜くと、ピンクの小瓶を手にとってローションを足す。
それから二本に増やした指を、もう一度突き立てた]

 っ、狭……

[うまく入っていかない指に、まだ早かったかなと少し後悔しつつ、「大丈夫ですか」と尋ねた。
陰茎の裏辺りの肉壁をぐっと押しつつ、少しでも苦痛を和らげようと阿尾自身に左手を絡め、ゆるゆると扱く。
そうしながら、自らの指を飲み込んでいる穴をじっと観察して、そろそろ限界近くなってきた自分のものと見比べて]

 ──まだ入らないか。

[先に一度抜いた方が良いかと、思案する*]


 ええ……。
 そうやってからかっ、て……ふ、

 あっ、ちょっ…と……!

[歯を立てられて、ぴりぴりと電流じみた刺激が背を走る。これまで特に9用途のなかった頂きが粒立つのに戸惑う。吹きかかる息にもどかしく身を捩った]

 は、っ……ぅ。

[彼の表情が変わるのを見れば、奥を拓かれる苦しさが何処か甘い。それでも、なかを乱す指が増えれば息は詰まり。緩やかに扱かれる馴染みある快感とは別種の何かが身体を強張らせる。

未知が、僅かな怯えと期待を伴って指を食い締めてしまう]


 ――痛くは、ないん…ですっ……。
 ん、ぁ、

 大丈夫、だから……。

[唇を湿して、ください、と強請る。
片膝を立てて腰を揺らすと、濡れた音がした]

 っ……して貰うばっかりは性に合わないです。

 ベネットさんも、俺でだめにならなきゃ不公平でしょう?

[痛くしませんから、とずれたことを言いつつ、突っ込むか自分が扱ける体勢にするか選べ、と言わんばかりに口を尖らせた]


 からかってませんよ、本心です。

[悪い大人を煽るとこういうことになります。
女性みたいに柔らかい身体ではないけれど、反応が愛しくて、いつまでも触っていたくなる。
戸惑った様子の阿尾にくすりと笑みを向けるが、さすがに自分も余裕がなくなってきた。

とは言え、彼に痛い思いをさせないことが第一目標であるので、まだ十分に解れていない状態で押し入ったりはしたくないのだが]

 っ……今、あまり煽られると、困ります。

[大丈夫、と先を促す彼に、思わず口を覆って赤くなった顔を少し隠す]


[十分だめな姿を晒していると思うのだけど、彼はどこまで僕をだめにしたいのだろう。
阿尾が腰を揺らすと、たっぷりローションを塗り込んだそこがくちゃりと音を立てた]

 …………ゴム、借ります。

[既に用意していたならそれを手に取り、場所が分からなければ聞いて探すと、開封して中身を自分自身にくるくると被せていく。
そうしているうちに今にもはちきれんばかりだったモノは幾分落ち着いたが、ほんの少しの猶予が生まれただけ。
欲望のままに突き上げたいのをなんとか堪え、片手で阿尾の腰を掴んで片手で自分の陰茎を支え、ぴたりと切っ先を入り口にあてがうと]

 痛かったら、すぐ抜きますから、言ってください。

[再度念押しして、ぐ、と押し込んだ]


 っぁ、ぐ……!

[少し先端を埋めただけでぎゅう、と締め付けられて、気が狂いそうなほどの快楽に飲まれそうになった。
そのまましばらく沈黙する。

性感帯に直接与えられる刺激はあまりに強く。
下を向いても見えるのは生々しい接合部。
顔を上げれば阿尾はどんな表情をしていたか。

何をやっても暴発しそうで、しばし動けずに目を瞑り。
なんとか波をやり過ごすと、「……進めますね」と言ってまた少しずつ、腰を沈ませてゆく*]


 ………。

[もっと、と望むに果てはなく。
翻弄される照れくささに沈むより、素直に欲しいものを欲しがりたい。
手渡したそれが用を為すのを見ながら、釣られたように赤くなる。待ち設ける立場というのは、こんなに自分の欲望を自覚させられるものなのか]

 …その時は、遠慮なく生殺しにします。

[ちょっと微笑んで、冗談めかした。
何も言っていない時に止めないでくれるといい。

向こう見ずではあるが、男の性の方がよく分かるだけに多少無理をしたって、と楽観して]


 ――〜……っ!

[貫かれた瞬間は、声を噛み殺すので精一杯だった。
ゆっくりと吸っては吐いて、反った喉元を晒す]

 ん、く……はぁ、は……。

[先端の一番張り出した箇所を遣り過ごして食い締めれば、押し入られる違和感にびくりと内腿が震えた。

――手で触れた欲望の形が、より生々しく自分の内に収まろうとしている。

こなれない身体には苦しさが勝ったが、全身で食らい食らわれる実感が、ぞくぞくと背を擽った。相手が感じていて耐えている、というのが内からも外からも感じられる沈黙は、あまりにも刺激が強い。

少し潤んだ視界を払って、切なげに眉を寄せる。熱に浮かされて、どうぞ、と続きを促す声が鼻にかかった]


 あっ、ぁ……う……!

[自分でも知らない場所が、ベネットさんの形に拡げられていく。少しずつ交合が深くなると、押し出されるように声が出る。

更に奥を進もうと一旦引く動きに腰が浮いて、愛撫で押された箇所を意識してはぎゅうと力が入ってしまい、ぎこちなく腕に縋りついた。

埋められた分ローションが溢れる感覚の羞恥に頬をシーツに懐かせながら、荒く息をつく*]


 ええ、その時は素股でもしてもらうつもりですから。

[元々、入りそうになければ今日はそうしようかと思っていたのだが。かわいくおねだりされては拒否できない、だめな大人だ。
そして「今日は」などと考えている辺り、次回以降もあることを信じて疑っていない、純真な大人でもあった。

こちらも、もう6年以上前のこととはいえ女性経験はあるから大丈夫かと構えていたのだけれど。
……随分イくのを我慢していたのと、想像以上の狭さに、くらりと意識を手放しそうになる。

射精感を堪える拍子に下を見れば。

声を殺し、晒された白い喉が。
寄せた眉の下の、潤んだ目が。

酷く扇情的で、ごくりと唾を飲んだ]


[硬さはあまりないものの、大きく膨れ上がった自身の肉が、阿尾の中をみっちりと埋めるように割り入っていく。
それをきゅうと絞り上げるように動く内壁に、何度も思わず動きを止めるが、ぐっと堪えては少しずつ奥へ]

 んっ……く、ぅ……
 いたくは、ない、ですか。

[ある程度阿尾の中に陰茎が埋まったら、添えていた手を離して、縋り付いてくる腕を軽く撫で。
上体を屈めると、角度が変わる刺激に身体が震えるが、──どうしても、キスがしたいと思ったから。
荒い息さえ飲み込むように、唇に食らいつく。
舌先を差し込んだなら、嬌声が頭に甘く響いただろうか]


 ……は。
 きもち、い……

[息継ぎの合間に、蕩けきった声で告げて。
やがて根本まで埋め込みきると、ぎゅっと阿尾の身体を両腕で抱きしめた。……閉じ込めて、動きを封じるように]


 動くね。


[一応、そう告げはしたものの、返事は待たずに。
少しだけ引き抜くと、──ぱん、と腰を打ち付けた。

その音がどこまで響いたかなんて、知らない。

腕の中の阿尾の耳を、軽く食みながら。
反応を見つつも、痛いと泣き叫ばない限りは、
止めるつもりはなく*]


[いっそ、もっと痛い方が余裕があっただろうに。

じっくりと満たされ拓かれる感覚に震えながら、小さく頷く。自慰とも男側での行為とも違って、自分で制御できない感覚に溺れそうだった]

 んんっ――ぅ……!

[変わる角度とキスに呼吸さえ奪われて、苦しさと快さの境が揺らめく。

舌の熱さと柔らかさ、思いがけず上がる声の引き取り先を得たことに安心して、壁の薄さも気にせず未知に没頭する。

――ベネットさんが気持ち良さそうだから。
僅かな怯えと苦痛に混じる快楽に、この時は目を瞑って]


 ふ、ぁ……はぁ、は……。

[蕩けた声に目を細めて、信じられない気持ちで自分の下腹に触れる。呼吸が落ち着くのを待ってくれるのだろうと思って、抱き締められるままに力を抜いて――]

 ――あっ……!?

[耳が、頭が理解する前に、身体が跳ねた。

音立てて打ち付けられて、まるきり性器のように収縮する後孔。強く抉られた中が、重く未知の感覚を全身に知らしめてくる]

 ひっ、う……?
 待っ――あ! んん……!

[視界に星が散る。
何処にも衝撃を逃がせない身体が、閉じ込められた腕の中で戦慄く]


 ベネッ、さ……、

[耳を食まれて、声が上擦る。
こんなのおかしい。痛い筈なのに。心臓の音がうるさかった。決定打のない快と不快が熱になって、もどかしく身体を追い立てる]

 い、たい…です……。

[頭をもたげた自身は萎える気配もなく。
背を震わせながら言う言葉は、我ながら白々しく響いた]


[外に聞かせるには勿体無いほどの甘ったるい声は、すべて口の中で独り占めした。

そっと目を開けて盗み見る顔は、苦しそうではあったけれど、快楽も見て取れて。
せめて痛くはないようにと気は遣うけれど、欲を言えば阿尾も感じてくれれば嬉しいから。
その様子に、少し安堵する。

しかし、すべて飲み込まれればそれ以上気を遣うことができずに、力を抜いた隙を突くように大きく突き上げた]

 は、……あお、さん。
 あおさん、──ッ

[きゅうと収縮する阿尾に、持っていかれそうになる。
ぎゅ、と阿尾の身体を掻き抱いて耐えようとするが、一度動き出した腰は止めることができず。
耳に吹き込むように、名を、呼ぶ]


[──ふっと我に返ったのは、「いたい」と耳にした時]

 っ、ぁ……ごめん、なさい。

[身体を抱きしめていた腕を解き、少し上体を起こして、上から阿尾を見下ろす。
潤んだ視界とのぼせた頭では、白々しさにも気付かず]

 今、抜きます……からっ……

[ずる、と一気に引き抜こうとするが、張り出した傘の部分が収縮する縁に引っかかって、思わず呻く。
それでもなんとか自身を外に出そうと、切っ先を咥え込む穴の縁を、つっと指先で少し引っ張った*]



 君の、その初めてを貰うのは、
 なかなか緊張する……かもしれないなぁ……。

[本当は、少しだけ。
自分が貰ってしまっていいのだろうか、と。
それでも過ぎった迷いは表情に浮かべることはなく、自分にそう笑ってくれた楠を見つめ、ゆるく苦笑した。]

 多分、君の方が何倍も色っぽくなると思う。
 まぁでもさ、

 ……楠サンの魅力って、それ以外にも一杯あるから。
 そっちだけに頼らなくても大丈夫だろ。

[冗談めかして。
にこりと微笑む彼の笑みと重なれば、空気は変わる。]


[名前を呼ばれる。体温が重なる。
じわりと灯る熱以上に荒ぶる感覚に、怯んでしまった。

ベネットさんに声が届いていることに安心して、閉じ込められて籠っていた息を吐こうとして慌てる]

 ん、ぅ……!
 まっ、待って。待ってください!

[解され、擦られて熱を持った縁を引かれて身動ぐ。ぬるつく縁を内と外から刺激されて真っ赤になった]

 や、もう……俺こそごめんなさい…。

[身を乗り出して、おずおずと口付ける]

 奥、熱くて……怖くなって、ふ…。
 あの。ちょっと待ってください…!

[一気に引き抜かれた余韻が残る身体には僅かな動きも毒で、はあ、と吐息を漏らす]


 んっ………、

[萎えさせてしまっただろうか、とゴム越しに幹の部分につ、と指を這わせて、思案する。

水を差しておきながら咥えこんで離そうとしない身体の居たたまれなさに目をさ迷わせ、熱に潤む深緑の瞳を逆上せたように見上げた]

 ――嫌じゃ、ないんです。
 ただ、ベネットさんの顔が見えるようにしてほしいなって…。

[真似るように縁にかけた指をく、と開いて、今度は自分が閉じ込めるように膝で彼の身体を挟んで。

素股にしろ続けるにしろ、熱が離れていかないよう、精一杯に誘う*]


[待って、と言われて、阿尾の顔を見ると真っ赤になっていた。
怖くなって、という言葉に首を傾げる]

 ……じゃあ、痛くはなかったです?

[ゴム越しに触れられて、びくんと身体が震える。
むしろ萎えてくれなくて困っているくらいだ。

顔が見えるようにしてほしい、と言われ、ああ、と苦笑を浮かべる。
ちょっとがっつきすぎたらしい]


 ん……わかり、ました。

[誘い込むように指先で縁を開かれ、膝で身体を捕らえられ、また猛りそうになるのを必死に抑えて。
阿尾の顔の横に片手をつき、片手で腰を支え、上から顔を覗き込みながら、再び腰を沈めていく]

 っ、ぅ……く、ぁ。

[快楽に歪む顔を晒すのは恥ずかしいが、こちらからも阿尾の顔が見えるのは悪くない。
しかし、再び奥まで入った時には、さすがに限界で]

 あお、さ……ごめ、も、いきそう。

[はあ、と息を吐いて熱を逃そうとするが、効果はなく。
動いていいですか、と掠れる声で尋ねた*]


 ……。
 ………心臓以外は…。

[痛くはないけど喘いでましたって、あまりに恥ずかしくないか――少々逡巡したものの、結局頷いて。]

 普段とのギャップがありすぎるんですよ…。

[いけないことをしている実感が、刺激的すぎる。小さく八つ当たりじみた釈明を]


 あっ……は、…ぅ、ん……!

[再び招き入れた猛りは、内を掻き分けて沈んでいく。知った形を食い締めては、じわじわ込み上げる熱に喘いだ]

 ん――ベネット、さん…。

[彼も熱が募っているのだと、視覚からも分かることに安心と興奮を同時に感じて、矛盾に訳が分からなくなる。ゆるく背に縋って、蕩けた顔で名を呼んだ。

ゆっくりと粘膜を擦りあげられ満たされる苦しさと充足感。腰の重さが甘やかだった]

 くち、塞いで……ください、ね。

[息を詰めながら、掠れ声にキスを強請り。
続く行為を予期する身体が無意識に足を開く。]


 『好き』、見つかりました?

[彼の雰囲気が変わったように思うのはオレへの扱いばかりではない気がして。
オレはまだ見つけていないあの夜の答えを、彼は得たのだろうかと首を傾げた。*]


[意外な言葉に一瞬目を丸くする。
それから、ものすごく困った顔をして。
「あーーーーーー」とえらく延びた意味のない声を漏らし。
端正な顔をくしゃりと微笑ませ。

本当に柄にもなく。
ほんの少しだけ、頬を染めた。]*


 
 見つけた。
 っつか、近くにあったみたい。
 


 えっ、ん!?

[薄く紅の入る端正な顔を見て慌ててしまったのは、近くに、という言葉を聞いたからだ。
いい出会いでもあったのだろうかとは思っていたが、その人物が身近に潜んでいるなんて。
灯台下暗しというやつだろうか。……いや、微妙に違うな。
誰だろう、邪魔しないようにしよう……。]

 よ、良かったです、ね?

[曖昧な言葉が出てきてしまったのはその恋の結末を(始まりもだが)知らないから。
それとも、『好き』ならばそれが叶わずとも会えて良かった、なんて思ったりするものなのだろうか。

その点については、深夜の針が重なる物語の続きを待つとしよう。]


[心臓以外はという言葉に、目をぱちり。
平常とは違う乱れた様子は痛みのためだったかと焦ったものだから、漏れていた声も「いたい」と嘘をついてまで制止したのも、少なくとも痛みのせいではなかったかと知れば、少々安堵するが。
ならば、それは──気持ちよかったから?
そう、期待してしまうのも無理からぬこと]

 …………阿尾さんに言われたくないです。
 「俺のせいでだめになってほしい」って、そう言ったのは阿尾さんでしょう?

[ぐいぐい迫られて、普段の大人しそうな顔とのギャップに陥落したのはこちらの方だ]

 きみのせい、ですよ。

[改めて耳元で囁けば、悪戯っぽく笑った]


[限界は近いが、頭はむしろ先ほどより冴えていた。
上がる喘ぎ声は、やはり少しでも快楽を得てくれているのだろうかと、じっと観察するように阿尾の顔を見る]

 阿尾さんの、中。あつくて、とけそう。

[阿尾の手が背に縋り、蕩けた顔で呼ばれれば、
さすがにもう、限界だった]

 ……ん。

[強請られるままに唇に吸い付くと。開かれた脚を更に両腕で抱え上げると、ゆさ、と腰を揺すり始めた。

ベッドが、床が軋み、肌が肌を打つ音が室内に響く。
隣人のことなど、再び忘れてしまっていた。
ただ、阿尾と自分との行為が生み出す音の数々が耳を刺激して、妙に興奮を煽られる]


 んっ──ぁ、ふ。んん……!

[舌を阿尾の咥内に差し込んで、絡めて引きずり出した阿尾の舌先をちゅうと吸い上げ。
だんだんと腰の動きを早め──いよいよ、という時に、ぐっと腰を押し付けて腹の奥を更に押し開いた。
どく、と、阿尾の中で大きく脈打って。
……唇を離すと、くたり、と阿尾の肩に額を乗せた]


 …………は、ぁ。は、……──


[胸元で荒い息を吐いて。
やっと解放された余韻に、しばし浸っていた*]


 あーはーは。
 動揺しすぎー。

[なんだかぎこちない曖昧な言葉が返る。
朝と夜の狭間の物語はまだ読み終わっていないけど。
これからどうなるのか、未来を予測することはできないけど。]

 会えてよかったよ。
 ………蓮にもな?

[38年目にしてようやく、気付いた。
恋だけでない『すき』の大切さにも。
自分が寂しかったんだってことも。]*


 ――〜……!

[耳元での囁きに、身動ぐ。
求めたことが我が身に返ってくる満足と羞恥が胸を焼いた]

 ふ、ぁ。んぅ……。

[唇の熱さに集中して、揺すりあげられる緊張を少しずつほどいていく。

先程とはやや突かれる角度が変わって、下腹にもやもやと何かが蟠った]

 ……ぁ! んっ……ぁ…!

[時折お隣や上階から聞こえる軋みに、間近の断続的なそれが混じる。息継ぎの合間に漏れる声を周囲の物音に潜ませることに興奮して、びくびく身体が震える。

――今後、普通にガタピシ言うのに反応してしまったらどうしよう。先程の葛籠さんたちの声も深読みしそうになったし。若干の後ろめたさも、今はぶつかりあう肌の音と乱れる呼吸に紛れて霧散していった]


 っ………!

[熱い舌が絡んで、成す術もなく吸い上げられれば。じんと頭の端が痺れるような快さに、一瞬息が止まって中が勝手にぎゅうと搾りあげられる]

 ん、ぁ……、ふ……。

[次第に速まる腰の動き。呼気が鼻にかかっては、水音と小刻みになっていく軋みに紛れていった]

 あっ――あ………!

[精を吐こうとする奥深くへの突き上げに、抑えかねて喘ぐ。

ぐ、と押し割られる苦しさと拓かれる快さ。
大きなものが脈打つ感覚に、天秤は後者に傾いて。搾り取るように荒い呼吸に合わせて中が収縮した]


 ぅ、ん……はぁ、…は……。

[肩に寄せられた頭を力なく抱き締める。

決定的な射精感のがないのに、とろとろと自身から精が零れて。独特の疲労感と熟れきらない中の性感に戸惑いながら、ぐったりと力を抜いた]


[舌先を吸い上げ、奥を深く拓き。
こちらが阿尾に刺激を与える度に阿尾の身体が震え、中が収縮し、こちらに刺激がかえってくる。
そのひとつひとつに煽られ、引きずられ、
頭の奥が白く弾けた]

 阿尾、さん。

[痛くなかったか、気持ちよかったか。
聞きたいことは色々あったけれど、
そういえばまだ言ってなかったなあ、と、
ふと、思って]


[ぽつり、そう呟いてから。
力の抜けた阿尾から、ずるりと自身を引き抜いて、
精の溜まったゴムを取るときゅっと縛った。

それからぎゅうと、阿尾の身体を抱きしめて]

 辛くはないですか?
 お風呂までお姫様抱っこで運びます?

[なんて、冗談めかして笑うけれど。
自分も腰が痛いから、運ぶのならもう少し後*]


[重なりあうだけの体温が心地よくて、事後の気だるさに色を添える。

呼ばれて、胸がきゅうと苦しくなった。

今夜彼の瞳を覗き込んだことに後悔はない。自分が欲しいものを知らないでいるより、ずっと満ち足りることを知れたから。

ただ。ずるいなぁ、とは思う]


[照れ隠しにふいと顔を背けて。
引き抜かれる感覚に浮いた小さな喘ぎを飲み込む。

抱き締められて、幸せそうにため息をついた]

 平気ですよ。

 ……でも、もう少しこうしててくれますか。

[少しの強がりと甘え。

いざ立ち上がれば、生まれたての小鹿のような有り様になることだろう。造りが違うとはいえ、女の子ってすごい……と筋肉痛に呻くのはしばらく後のことだった]


[先に言おうと思ってたのに。
何よりの返事だった。
まあ、こんなに誘われて煽られて、ふられたら泣いてしまうけれど──なんて考えて、くすりと笑う]

 ええ。もう少し、だけ。

[もう少し余韻に浸っていたいのは自分も同じ。
ふ、と息を吐いて、抱きしめた阿尾に擦り寄る]


[……が、そういえば、と首を傾げ]

 こっち、全く触りませんでしたけど、大丈夫です?

[阿尾の陰茎に触れてみれば、
ぬるりと滑る感触に、首を傾げた]

 …………イけました?

[などと、思わずデリカシーのないことが口をついた。
ちょっと目が輝いてしまったのは許してほしい*]


 あっ、ちょっ…と……!

[人が安心しきっている時にこのひとは!と背が跳ねる]

 ………。
 わ、かんない 、ですけど。

[たぶん、とゴニョゴニョ呟いた。
誤魔化したかったが、手遅れだったので。

こんなになったのは大体ベネットさんのせいだから、恥ずかしくなんかない。耳が熱いのは、きっと気のせいだ]


[不意打ちはごめん、と言いつつも反省はあまりしない。
それよりも、たぶん、と返ってきた言葉に]

 ん……ふふ、そっかぁ。

[でれっと顔が緩んだのは許してほしい。
苦しめただけだったらどうしよう、
甘い声すら演技だったら、と思っていたから。
気持ちよくさせられたなら、嬉しい。

こんな風に、相手の反応に一喜一憂することなど
一体いつぶりだろう。

素肌をぴったり合わせて、ぎゅう、と阿尾を抱きしめる]


[──それと同時に、むくりと湧く興味。

女性がイったかどうかというのは分かりづらいのもあり、
相手が「気持ちよかった」と笑うのを鵜呑みにして
それ以上追及してこなかったけれど。

男同士なら、ある程度は同じことを体験できるのでは]

 ……僕も、阿尾さんの、挿れてみていいです?

[辛かったら僕が動きますから、と耳元で囁く。
拒否されたら、諦めて「ではまた今度」と笑うけれど。
甘えるように肩に額を押し付けつつ、鎖骨に舌を伸ばして舐め、ぬるつく下肢に太ももを押し付けて。
ちらとグリーンアイを阿尾の目に向けて、誘う*]


[嬉しそうな顔に胸が一杯になる。
高くなった声や誘う腕のに惹かれては
不意に引っくり返されて翻弄されたり。

身体と心が重なって、知らないことを一つ一つ味わっていく楽しさ。

年上の落ち着きも悪戯っぽい若者の笑みも、ベネットさんその人のもので。乱されながら相手の男をかわいいと思うことに少し倒錯感があったが、何のことはない。返ってくる反応への愛しさは立場程度で変わらないのだろう。

汗ばんだ肌の重なりを味わいつつ、ブルネットの髪をすく]


 ん……っ。
 はぁ……ベネットさんの、えっち。

[区切りのない熾火のような快感を煽られる。
押し付けられた太ももに下肢を擦り合わせて戯れれば、ゆるくもたげたままだった欲望に火が点った]

 ふふ、なかの熱さも、教えてくれるんですか。

[つい、と背に回した手を滑らせて甘く息を吐く。
この瞳には勝てない。

こくりと頷いて、抱き締め返す。

大体、じわり込み上げた未知の感覚、それを味わう彼に興味がない訳もないのだから]


[少し思案して上体を起こす。
向かい合って、ベネットさんの手を自分の肩に導いた]

 ……ちょっと、腰上げててくださいね?

[手に取ったローションを指にまぶして臀部をなぞり、入口をやわやわと刺激する。
丁度いい位置にあった胸の頂きに口付けて、舌でつついては吸い上げ]

 俺は、触られるのは擽ったかったんですけど。
 こうされるのは……悦かった、です。

[「あなたは?」と言わんばかりに伸ばされた片手が、意趣がえしめいて同じ愛で方をする。

しつこいほどに後孔の縁を和らげていた指は奥に進むことなく。反応をうかがっては、浅く行きつ戻りつ繰り返す]


 ええ、そうですけど知りませんでした?

[えっち、と言われてしれっと返す]

 僕に受け入れる快さを教えてくれるなら。

[これを、と軽く太ももを動かして、熱を燃え上がらせようと試みる。
手に入るなら、どこまででも欲しくなる。
僕は相当な欲張りだったらしい、今知った]


[起き上がった阿尾に押されるようにして上体を起こし、阿尾の膝の上に座る形になる。
腰を上げてと言われれば、膝立ちになった]

 っあ、ぅ……

[自ら誘ったとはいえ。自分でも触れたことのないような場所に、ぬるりとローションを纏った指が触れれば、体ががくりと大きく震えた。
そして追い討ちをかけるように胸に吸い付かれれば、崩れ落ちそうになる体を支えようと阿尾の頭に縋る。
阿尾の後頭部に回した手が胸に頭を押し付けて、まるでもっと、とねだるような形になっていると気づけばかっと顔が熱くなった。

悦かった、と言われればふにゃりと頬が緩むが]

 ん……わ、かんない、けど。
 阿尾さんの舌、あつい……

[こんな熱くて滑る舌に擽られたら。
身体中のどこだって性感帯になってしまいそう、と、茹だり始めた頭が明後日の方向に思考する]


[穴の中を浅く行き来する指にさえ、最初は異物感が強かったのに、だんだん摩擦のせいか縁が熱くなってくる]

 ぅ、くぁ……ぁ、あっ、
 あの、これっ……いつまでやるんですか……!

[先程の自分はどのくらい解したっけ、と考えても思考が進まない。
胸と孔を同時に刺激されて喘ぐなんて、まるで女の子にでもなったみたい──と、恥ずかしくて逃げ出したくなるが、
自分が阿尾にもしたことだし、自分が望んだことだと思えば逃げるわけにもいかず。

眉尻を下げた情けない顔のまま、阿尾の耳元でされるがままに喘いだ*]


[反応して震える身体に、気分が高揚する。
胸に押し付けられて、笑みを含んだ呼気が漏れた。
ちゅ、と音立てて頂きを舐り、肌にも淡い跡を残す。

――確かに、これは楽しい。
自分の時は分からなかったけれど、複数の刺激に反応する様は、かなり来るものがある]

 ベネットさん、かわいい……。

[ちら、と見上げた顔に愛しさが募った。
もっと近くで見たいな、と急く気持ちを抑えて、内と外とを丁寧に蕩かしてゆく]


 もう少し声を聞いてから、……。
 痛くなくなるまで、ですよ。
 俺、止まれる自信ないですし――。

[ぺろっと目的からずれた本音が漏れて、取り繕い。ローションを継ぎ足して、指を一本、じわじわと沈めていく]

 ――この辺り、かな?
 覚えておいてください、ね。

 ぐっ、て抉られて、怖いところ……。

[くるりと円を描くようにかき混ぜつつ腹側の襞をゆっくりと擦りあげた。

突然の突き上げの快感と恐怖に竦んだ瞬間を思い出して、殊更にじっくりと解していく。与えられた快感を辿る興奮に頬を染めながら、彼の悦いところを探ることに没頭する]


 なか、熱い――。

[耳元を擽る喘ぎに熱い息を漏らしつつ、腰を支える手を添えて。指を増やすには早いだろうかと、ぐちゃぐちゃと水音を響かせる。肩口に甘く歯を立てて、時折煽るようにリップ音を鳴らした]

 痛く、ないですか?

[あえて肉棒に触れないまま、受け入れる感覚が際立つように、深くまで追いたてるように指を動かす。*]


[かわいい、という呟きに
視線を落とせば、目が合った]

 ……阿尾さんほどじゃないですよ。

[赤ちゃんみたい、なんてにまりと笑って頭を撫でる。

しかし、もう少し声を聞いてからと漏れた言葉に
慌ててぺちぺちと後頭部を叩く]

 なんか、んっ、不穏な言葉が聞こえましたけど!
 い、痛くないようにしてくれるのはいいんですがっ……

[声を聞く為にわざと焦らしているなら、
思った以上に質の悪い子だ]


 え、ぁ、なに……ひっ、!
 や、それっ……!!

[じわ、と指が深く入り込んできて。
覚えておいてください、と言われ、意識が向いた瞬間。
腹側を擦る指が、あるところを掠め。
がく、と膝の力が抜けそうになり、阿尾の頭に縋り付いた。

落ちそうになる腰を支えられ、上からも下からも音と刺激が襲ってきて、だんだんわけがわからなくなってくる。
痛くないですか、と聞かれればふるりと首を振って]

 いたくは、ない……けど……っあ、ぁ!

[続く言葉は嬌声に取って代わった]


[もっと、こう……自分で陰茎を扱く時のような、途中で止まりたくなくなる、追求したくなる、上り詰めるような快楽を想像していたのだけど。
なるほど、これは、「いたい」と嘘をついてでも逃げたくなる気持ちがわかった。

逃げたいほど、怖いほど、強烈に気持ちいい。
自分が自分でなくなるような、未知の快楽だ。

阿尾に自分の様子を見て楽しむ余裕があるらしいのが悔しい。
さっきの自分みたいに。余裕なんてなくして、いっそ怖がる暇もないくらい強烈に暴いてくれれば──なんて、乱暴な考えさえ頭に浮かんで。
手を下へ伸ばすと、阿尾の肉棒に、そっと指を這わせた]


 っん、ふ……ふふ。
 悦がっている僕を見るのは、っぁ、……興奮、しますか?

 とお、る、くん。……かわいい。


[唇の端だけなんとか上げるも眉根は苦しげに寄って、言葉の合間には喘ぎ混じりに、なんとも決まらない挑発だが。
目を閉じて、彼の額に、唇を落とした*]


[指と指の間を拡げて、刺激に反応する中を押し上げ。百の言葉より雄弁な声に、目を細める。

先に抱かれて良かった、と思う。
彼の未知を理解できるし、少しだけ我慢が効いてじわじわと色づく姿を楽しめる。
――そんな風に、夢中になっていたものだから]

 あ、っ……!

[一方的に味わいながら、すっかり硬い芯を取り戻していた肉棒に指を這われて、肩を揺らす。

喘ぎ混じりの言葉の色香に、熱の籠った目で軽く睨みあげた]

 仕方ないでしょ……。
 子どもには、刺激が強すぎるんです。

[ご覧の有り様だ、と猛りを押し付けて、甘えるように胸の頂きに歯を立てる]


 ……。――〜……!

[それから。
さらりと呼ばれた名に目を瞬かせ額への口づけに赤面した]


 はぁあ……ほんとにもう…悪いひとだ。
 我慢、できなくなるでしょう…。

[煽られるまま後孔から一気に指を引き抜いて、自身の切っ先を添える。彼の腰を支えていた手に、今度は強請るように力を籠めた]

 とおるくんはベネットさんでだめになってるので。

 林檎の味、教えてください。

[悪戯を企む目が熱っぽく輝く。
動いてくれるんですよね、と大人しくじっと待ち設ける素振りで、続きを促した]


 ──〜〜〜ッ!!!

[指と指の間を広げられると、ぐう、と中が拡がって、声にならない悲鳴を上げた。
背が沿って、阿尾の顔前に胸を突き出す形になってしまう。

仕返しのように触れた肉棒を撫でれば、阿尾からも声が出て、楽しげに火照った頬を緩ませた]

 ひぁん!

[ぼやきのようでありながらしっかり肯定が帰ってきて、かと思えば猛りを押し付けられ、胸に歯を立てられる。
わざと甘ったるい嬌声を耳元で上げて。
──続いて呼んだ名に、反応を得れば満足げに目を細めた]


 っん……きみだけ余裕がある、のが、悔しいだけです。
 僕に夢中になって、理性も何もかも捨ててしまってよ。

[指を引き抜かれれば、期待に身体が震える。
切っ先を添えられれば、そっと息を詰める──が]

 ……! は……な、なっ

[動いてくれるんですよね、と。
そう言われればかああっと全身が沸騰するように熱くなった。

……言ったけど。言った、けど!!

まさか本当に自分で動けと言われるとは思わず、
しばらく阿尾を見ながらわなわなと身体を震わせて]


[覚悟を決めると、はあ、と強いて大きく息を吐いた]

 ──仕方ない子だね、透くん。

[そっと肉茎に手を添えて支えると、少し腰を揺らして、切っ先をひくつく先端に擦りつけた]

 あっ、ひ……

[ぐちゅり、と滑る生々しい感触に、腰が甘く痺れた。
──ゴムを着けていないことを、ふと、思い出して。
指摘しようか、少し待たせてゴムを着けさせようか、
たっぷり5秒は悩んでから。

好奇心が、勝った。
生で挿れられたら、どれだけ生々しく強烈な感触だろう。
中に出されたら、どれだけ熱いものが腹に広がるんだろう。
林檎の芳香が、イケナイ探究心に火を点けて。

ちらと阿尾の顔を見ると、ぐ、と、腰を下ろした]


 あ、ぁ──……ッ!!!

[自ら拓くのは、暴かれるのとは違う恥ずかしさがある。
背を反らせて、だらしなく口を開いて嬌声を上げた。
先端をほんの少しめりこませただけなのに、
あまりに鮮烈な感触が背筋を駆け上がり、脳を痺れさせる。
逃げたい気持ちと、もっと欲しい気持ちがせめぎ合うが、
やはり後者に逆らえず、少しずつ腰を下ろしていく、が──]


 ──ひぁあんッ!!?


[一番太く張り出した部分をなんとか受け入れた、瞬間。
硬い切っ先がごりっと先ほどの「こわいところ」を抉り。
がく、と膝が力が失って腰が落ち、
一気に奥まで飲み込む羽目になった]

 あ……ぁ、う……

[びくびくと内腿が痙攣し、視線を下げれば、自分の肉茎からとろりと勢いのない精が漏れ出ていた。
先ほど、イけたのかと聞いて「たぶん」と曖昧に答えた阿尾の様子を思い出す──ような余裕はなかったが。
おそらく、同じように中でイったのだろう。

ただ違うのは、自分はまだやっと奥まで招き入れたところで、まだこれから動かなければならないこと]

 やっ……むり、むり、まって。
 いま、だめだから……も、すこし、

[がまんして、と、縋るように阿尾に抱きついた*]


 ちゃんと覚えてますからね!

[誘惑されて林檎に触れずに居られるほど、いい子ではないので。理性も何もかも捨てろ、と新しく言質を取って、嬉しげに声を弾ませる。

甘く声をあげては蠱惑的に身を揺らすこのひとが真っ赤に色づく姿が楽しくて、愛しい。

自ら落ちるのを待たずに香りを損なうほど、悪い子でもないので。期待に満ちた目で、彼の肢体と葛藤とを見守る]

 だめになってるから、仕方ないんです。

[ぬるつく縁に擦り付けられて、ゆっくりと息を吐く。揺れる腰から目が離せない。

芳香への酔いが回った頭で、すっかり気遣いを忘れたまま、少しの間を置いて降りてくる身体に熱を沈めた]


 ――ん、くっ……!

[熱い中に先端が包まれようとしている。
腰から腿にかけてを撫で上げながら、乱暴に突き上げないよう、堪えるのが精一杯で。

その努力さえ、背を反らして喘ぐ姿に霧散して、柔らかく蠢く襞に硬度を増した切っ先を突きつけてしまった]

 ………!
 は、ぁ……。

[一気に落ちてきた腰と嬌声に、ぐっと歯噛みして下腹に力を込める。腰を撫でていた手で強く抱き寄せて、生唾を飲み込んだ]

 大丈夫、ですか――。

 ね、なんだか分からなくなって、きもちい、ですね?

[直接的すぎる刺激と、視覚からくる刺激が頭を痺れさせる。とろとろと精を溢す様の艶かしさときたら。同じように甘い痺れが奥に残っていなかったら、押し倒さずにいられなかっただろう]


 ………。

[ぎゅうと抱き締めて、登り詰めた中の感触を味わう。精を伸ばすように、互いの腹で彼の欲望を擦りあげた。

制止の声に、5(0..100)x1秒ほど動きが止まったが――低く、ベッドが軋む。密着した肌が立てる音は小さく、代わりにぐちゃりと内をかき混ぜる音が響いた]

 いま、どんな風なのか。
 分かってるけど、分かってるから、

 ……ごめんね、ベネットさん。

[俺も無理です。興奮しきった声が、震える。
受け入れたばかりの衝撃も、視界が霞むような快感も分かるけれど]

 ――だって、痛くない。でしょう……?


[焦れて揺れる腰が、不規則にベッドを揺らす。
呼吸を奪うほど荒々しく口づけて、咥内をも犯して。

上手く動けないもどかしさを発散するように差し入れた舌で上顎を擽り、舌を絡め、息継ぎの合間に腰を揺らす。ゆらゆらと抉った場所を掠めるだけなのは、幸か不幸か]

 ん、ベネットさん……もっと…。

[少なくとも、若い雄には大変不幸な状態だった。
互いの間を伝う銀糸を舐めとって、眉を下げる。

散々甘えておきながら、上手に掴めない林檎を欲しがってもっと、もっとと熱っぽく緑の瞳を見つめた]


 も、きみは、そういうところばっかり……

[ちゃんと覚えてますからね、と弾む声に、後で悔やむかも知れない、とちらと思っても後の祭り。
それでも、かわいいと思ってしまうのだから仕方ない。

悲鳴に近い声を上げながら腰を降ろす(落ちた、とも言う)と、大丈夫ですか、と言いつつ現状を言い当ててくる。
……そう、気が狂いそうなくらい、気持ちいい。
いたいと嘘をつくことさえできない。全部、お見通し]

 あっ、あ、や、待っ……

[痛くないでしょう、と言われて。
縦にも横にも、首を振ることは、できなかった。

敏感な陰茎が根本まで肉にみっちり覆われて、
目の前では想い人の肢体がほんのり赤く染まり、
食い荒らしたい衝動を、こちらも、分かってしまう。

お互いがお互いの現状を、よく理解しているからこそ。
それ以上強く制止ができず、ごくりと喉を鳴らした]


 む、ん……ふぅ……!!

[不器用な動きで、微妙にいいところを掠めながら腰を揺すられ、乱れた呼吸を奪われて、頭がくらくらする。
阿尾に自分が跨っている状態では、上手く動けないのだろう。自分が動かなくてはどうにもならないのに、自らこれ以上の快楽を求めてしまうのが恥ずかしくて、白い肌が全身沸騰したように赤くなっている]

 は……とおる、くん……

[もっと、とねだるってくる彼の顔は切なそうで。
理性など失ってしまえ、と悪魔が囁く]

 これ以上、したら、へんになりそう……
 へんになっても、……き、嫌いにならないで、ね。

[手を、そっと阿尾の腰の向こうについて。
上体を阿尾の身体に預け、体勢を安定させると、腰を大きく浮かせて──]


 ひゃうんッ!!!

[ぱちゅ、と音を漏らしながら、腰を降ろす]

 あ、ぁ……とぉ、る、くん……
 だめ、だめなのに、とまんな──ぁう!

[「いいところ」を擦り上げるように、何度も、何度も。
縁が阿尾を根本から搾り取ろうとするようにきゅうと強く締め付けるくせ、中の肉はびくびくと柔くうねる。
今度ばかりはわざと煽る目的ではなく、下から突き上げられて上から溢れるように、止め処なく声が漏れた]

 ひぁん! やっ、とおるくん、と、る……くっ……
 ねえ、も、だめ、おねがい、
 自分じゃこれ以上、気持ちよく、できなくてっ……!

[やっぱり、自分が自分でなくなるのが怖くて。無意識にイきそうになる一歩手前で刺激を弱めてしまう]



 おねがい……きみに、
 ──もっとめちゃくちゃに、してほしい。


[緑の目が、涙を溜めて潤み。
懇願しながら、熱っぽく覗き込んでくる目を、見つめ返した*]


 どうやったら嫌いになれるんですか……。
 あなたのこと、知りたくて堪らないのに。

[熱に染まった肌も言葉も、ひどく甘い。
上体を預けられて、重なる心音に期待を煽られる]

 もっと見たい、もっと……見せてください。
 ベネットさんが、へんになるところ……。

[そっと手の甲を撫でて、浮いた腰に釣られそうになるのを抑えた]


 ……ふ…!
 はぁ――……す、ごい。

[高い嬌声に熱い息を漏らす。

直接触れあう粘膜が熱くて、血が集まってくらくらした。強く締め付ける肉筒の奥に柔らかに歓待されて、腰が揺れる。なにより、止まれずに腰を使う様子が堪らない。いけないこと、いいこと、両方で称される行為の実感に背筋がぞくぞくする]

 ベネットさ……、
 ん…すごく、やらしくて、熱くて、………っ!

[自ら擦りあげては追い詰めきれずに揺れる彼の背を支えながら、彼の「だめ」で「いい」ところを確かめるようにそうっと円を描いた。

――もっと。聞きたい。触れたい。

甘い悲鳴も反応も余さず覚えようとじっと味わうのに、限界が来つつあった頃合いに。自分の名を呼びながら跳ねる声が耳の奥を焼く。]


 そういうこと、……。
 時々しか言っちゃ、だめですからね…!

[言葉の破壊力。潤んだ瞳の瑞々しさ。
興奮に掠れた声では、戒めるなんて出来るはずもなく。強く抱き締めて、そのまま横倒しにベッドに沈む]


 はぁっ……ね、ベネットさん。
 名前、もっと呼んで……。
 それ……すきです。俺で悦くなってる感じで――。

[交わる角度が変わった衝撃を触れるだけのキスを落として遣り過ごし、一度引き抜いて息を整える。半身を起こして彼の片足だけを肩に抱えあげた]

 俺も、がんばりますね……。

[拓かれる悦さを伝えられるように、と。
言うが早いか、濡れた音を立てて深く腰を打ち付ける。探るように数度引いて当たりをつけると、遠慮なく貪り始めた]

 ――んっ……く……!

[腰の痛みと絞り上げられる快感に眉が寄る。僅かな苦しさがかえって興奮を煽り。自然、反応の良い場所ばかりに押しつけ、捏ねて、かき混ぜるようになる。ストロークはどんどん短くなって奥を目指していく。

ベッドが軋む間、空いた手が性急に彼の陰茎を扱きあげた]


アオは、行ってらっしゃいませ!

atrum 2018/12/30(Sun) 12時頃


[どうしたら嫌いになれるんですか、なんて。
歯の浮くようなセリフに、嬉しくて胸がぎゅうっとなる。

……恋すると、人って本当にこんな甘ったるい台詞を吐いて、しかもそれにこんなにときめくんだ。

それを恋と表現してしまえばくすぐったくて。
もっと見せてと言われれば、素直に頷いた]


[やらしい、と言われて、恥ずかしいのともっと淫らな姿を見せつけたいのとで頭がぐちゃぐちゃになる。
僕の手で彼が乱れていくのはとても快くて。
だったら、僕の痴態に興奮する彼も見たい。

身体を撫でる阿尾の手に性感帯を意識させられて、あ、と声が漏れた]

 こんなこと言ったの、初めてだよ。

[時々しか、という言葉に、まるで僕が淫乱みたいじゃないかと頬を膨らませる]

 僕のナカに誰かがはいるのも、
 こんなに感じてめちゃくちゃになるのも、
 もっとめちゃくちゃにされたいなんて思うのも。
 全部、初めて。きみ、だけ。

[赤い顔で、に、と口の端を上げて]


 んっ……!

[横倒しにされれば、その衝撃でびくんと身体が大きく跳ねた。
名前呼んでと請われれば、頷いて]

 透くん……とおる、くん。

[中から引き抜かれれば切なげに、捨てられた子犬みたいに、名を呼んでもう一度欲しいと乞う。
足を抱え上げられ、こくりと息を飲んで]


 あッ……──〜〜〜!!!!!


[深く打ち付けられれば、悲鳴は音にならなかった。
透くん、透くんと、狂ったように名前を呼び続け、陰茎まで扱かれれば髪を振り乱して涙を散らしながら首を振る。
それでも阿尾を制止するような動きはすまいと、顔の横のシーツを思い切り握りしめて]

 も、や、イく、透くんっ……
 あっ、ぁ、ああぁ──!!!

[だんだん声が高く掠れていく。
自分の意思を無視して高められていく感覚にとうとう耐えかねて、
大きく喉を反らしてびくんと痙攣し、自らの旨を汚すほど精を吐き出すと同時、内壁は搾り取るようにぎゅううっと収縮した*]



 ……ひどいなぁ。

[温かいものが天井を見上げても零れてくる。
目頭を押さえても押さえても、止まることなく。

随分長い事、泣くことを忘れていて、
俺が泣いていると気付くまでどれだけ
目を閉じていたか]


[逆上せた頭でも、再び熱い中に入る前にゴムをつけ忘れたことに気付いてはいたが、こんなことを言われて止まれる道理があるだろうか。

蠱惑的な姿に翻弄されたかと思えば、かわいい顔で心が掻き乱される。古書店で穏やかに笑うひとの、非日常の艶に心臓が跳ねあがりそうだった。

甘く、切迫して呼ばれる名前に、奥に叩きつけるように腰を押し込む。

ベネットさん、と呼ばう自分の声も、熱に掠れて何処か上擦って聞こえた。
溶けてしまいそうに、何もかもが熱い]


 く、ぅ……ベネットさんっ…!

[乱れた姿、散る涙がひどく美味しそうで。
彼も制御できない感覚に溺れているのだと、競り上がるように熱が込み上げる]

 は――俺も、もう……!

[艶かしく晒された喉に噛みつきたい衝動を抑える代わりに、一際強く柔らかな粘膜を抉った。甘い痙攣と吐精、誘うような締め付けに息を詰めて、最奥に白濁をぶちまける。

涙の滲む目元に口付けて、全身で彼を味わう。
余さず吐き出そうと、震える身体を抱き締めて数度ゆるゆると腰を送った]


 は、ぁ。
 ………。

[互いの呼吸が落ち着くまでじっと目を瞑り。
名残を惜しみながら中から引き抜いて、そっと様子をうかがうように覗き込む]

 あの――ごめんなさい。その、なかで…。
 ベネットさんは優しくしてくれたのに。

 初めてとか、君だけとか……我慢できなくなって……。あの。

[俺だって、とか好きです、とか拙い言葉しか出てこなくて、真っ赤になって目をさ迷わせた]


[さっきまで自分の下で乱れ、怖がってかわいらしく嘘をついたりしていた彼が、猛る熱を腹の奥へ押し付けてくる。
今夜一晩で、今まで知らなかったいろんな顔を見た気がする。
その全てが愛しくて──それなのに、もっと、いや全てが欲しいと、際限なく求めてしまう]

 んっ……いい、よ、きて……!

[中を強く抉られれば、誘う声も嬌声に変わる。
鋭いほどの勢いで奥へ叩きつけられた熱に、はう、と息を漏らして全身を震わせて。
絶頂の余韻に浸る間もなく数度腰を揺すられ、だらしなく口を開いたまま声が漏れた]


[──しばらく、浅い呼吸を繰り返していたが、次第に呼吸が整っていく]

 は、ぁ……は……んっ、

[中からずるりと引き出されると、とろりと中のものがこぼれ出て、その感触にすら体が震える。
それから阿尾が覗き込んできて、謝るものだから、思わずくすりと笑ってしまった]

 ……当たり前だけど、中で出されたのなんて初めて。
 すごく、熱い。

[腹をくるりと撫でて、にまぁと目を細めて笑う]

 優しかったかなあ……?
 それはともかく、いいんだよ。我慢しないで、めちゃくちゃにしてって、誘ったのは僕だし。

[腕を伸ばすと、阿尾の後頭部に手を回して、ぐいと引き寄せ、掠めるように唇を奪った]


【人】 常世倶楽部 アオ

[散々盛り上がって、泥のように眠った聖夜。
恐ろしくすっきりした代わりに、関節やらあらぬ場所やらが軋んでいたのは記憶に新しい。新年の目標は筋トレ柔軟である。

夢じゃないんだな、と実感して未だにふわふわしている。

撮った写真。美味しい食事。綺麗な何か。
捲った頁のなかで一喜一憂する誰かを見てさえ、それをネットの混沌にそっと投じるより先に、知らせたいと思い浮かぶ。

あのひとはどんな顔をして、どんな言葉を紡ぐだろう?

じわりと熱くなる胸のうちに、新しい自分を発見する。日常の風景にさりげなく寄り添って目が離せなかった彼の内側に近付けることが嬉しいと思う]

(88) atrum 2018/12/30(Sun) 23時頃

【人】 常世倶楽部 アオ

 お土産、何にしよう。

[目新しくもない郷里の品をじっくり検分する。
いつか、共に訪れられるといい。
いつか、酒の席で聞いた彼の話を深く聞けるといい。

ベネット・アップルトンを知り、己を知ってもらえたらいい。分け合う熱が、消えないように。

雪の白さは動き始めたばかりの関係に似て。
つけられる足跡を待って何処までも広がっていた]

(89) atrum 2018/12/30(Sun) 23時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

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フィルタ

注目:アオ 解除する

生存者
(5人 0促)

アオ
2回 注目

種別

通常
内緒
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死者
舞台
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一括

全示
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