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マーゴ! 今日がお前の命日だ!
[去り際。
ラディスお姉ちゃんの唇がいびつに弓を作った。
それはお世辞にも綺麗とは言えなくて。
何だかゾッとして見ていると]
[聞こえた
[まるで この場に合わせて誰かが声を出して
吹き替えたみたいに。
何で、と浮かぶ疑問も
お兄さんの言葉
すぐに合点がいく。]
[聞いたことない、高く、耳につく声。]
ラディス…お姉ちゃ……ん?
─宿屋での、一時─
[歪な唇を見上げる姿。
そして少し考えたのでしょう、言葉の詰まる音を聞きました。
くすくすと、私から零れるのは耳障りな声。]
ええ。
やっとわかったかしら?
[誰、の問いの一つはこれで埋まったでしょう。
それなら、残すのは後一つ。
明日の朝になれば、それも埋まることです。
集会所へ向かう途中の、愛らしい彼女の行動が
ふっと脳裏に浮かびました。]
今夜はきっといい子守唄が聞こえるわ。
眠れなかったら、耳を澄ませていらっしゃい?
[囀る小鳥よりも、美しい遠吠えを。
ふうわりと微笑んで、私は宿屋を後にしました*]
─深い、夜─
[それは人々も、そして『人狼』でさえも寝静まる深い夜のこと。
私はそっと家を出ました。
夜風は少し肌寒く感じます。
はたはたと、スカートが風に揺れていました。
赤い、ラズベリー(死肉)色のスカートでした。
コンコン、と。
彼女の家の扉を叩きます。
目の見えぬ彼女は、どんな反応をしたでしょう。
宿屋で会った時のように、そっと手をとって見せました。
私だと理解してもらえたなら、家に上げてもらうのは
きっと容易かったのだと思います。]
[私はそっと彼女を抱きしめました。
悲しみを分かつようにして。
慰めを与えるようにして。
そしてゆっくりとその手を首へ回すと。
一気に力を篭めました。
私の指先は、駱駝色の毛に覆われ。
鋭く伸びた爪も、皮膚をツプリと刺していました。]
さようなら、可哀想な『犠牲者』さん。
あなたが死ぬ事で、きっと沢山の人が泣くでしょう。
沢山人が怒りに震える事でしょう。
そしてあなたは過去にされていくの。
あなたが、彼女をそうしたように。
だから私もそうしてあげる。
──私はあなたのこと、『大嫌い』だったわ。
[自由に唄う声が、愛され護られている姿が。
これを人はきっと『嫉妬』と呼ぶのでしょう。
力を篭めると、細く脆い喉元は
簡単に『くの字』へと、曲がってしまいました。
その首元に、私は歪な口をあけて。
真っ赤なりんごでも齧るかのように。
シャクシャクと。
ちゅくちゅくと。
がりごりと。
ぺちゃぺちゃと。
音を立てて齧りついていました。]
[頭と胴体が皮一枚で繋がっただけの姿になるまで
若く愛らしい少女の味を堪能すると。
死肉に染まった服を纏い
うっとりとした恍惚の表情を浮かべ
ルージュを引いたような鮮やかな唇で
私は夜風に、こう、唄うのです**]
Amazing grace! how sweet the sound
(驚くほどの恵み、やさしい響き)
That saved a wretch like me
(あなたのような者でさえも、救われた)
I once was lost, but now am found
(かつてあなたが失い、それでも見出したもの)
Was blind, but now I see.
(視えなかったものが、今でも“視える”かしら?)
───おやすみなさい、マーゴット。
[歌い終わり、床に落ちた銀の首飾りを拾うと。
そっと、大切に。
事切れた彼女の、その手の中に握らせました。**]
おとうさん…――?
ねえ、どこ?
どこにいったの…?
【人】 村娘 ラディスラヴァ─昨夜、広場にて─ (30) 2015/05/15(Fri) 13時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[それでも私は、書きました。 (31) 2015/05/15(Fri) 13時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[やがて小さな箱は、一人の命を吐き捨てました。 (32) 2015/05/15(Fri) 13時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[私が書いた名に、もし票が集まっていたら。 (39) 2015/05/15(Fri) 13時半頃 |
そう。
そうなの。
[私の声は、どこか無機質に溢れました。]
日頃どんなに優しく接していても。
些細なことで殺されるのね。
ああ、怖い。
[その声は本音を語るのか、それとも騙るのか。
判らない音で、囁きました。]
“お前たちが生きる道なら。”
あなたはそう仰っていたけれど。
……残される方の気も、考えたことはある?
[きっとその言葉は、もう遅く。]
残念ね。
死ぬ前にお茶くらい、したかったわ。
[ぽつと、一滴雨の落ちたような独り言でした。*]
ねえ…。
お姉さ……。
ラディスお姉ちゃん。
ベネット。
[この頭の声は現実。
わたしが殺したことも現実。
“お姉さん”はラディスお姉ちゃん。
“お兄さん”はベネット。
全部、全部現実のできごと。]
わたし、どうしたらいいの…――?
[苦しい胸中。
嘘をついてること。
殺したこと。
殺されたこと。
全てを受け止めるにはこの胸は小さすぎた。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ─翌朝、墓地へ─ (41) 2015/05/15(Fri) 14時頃 |
[幼い声がきこえます。
苦しみ、悲しむような音が届きました。
意地悪な笑みを浮かべることは、
今だけは出来ませんでした。
彼女の親は、無実の罪に。
命を『管理』されたのですから。]
[亡き命の標が林のように立ち並ぶ中。
私は天を仰ぎ見て、ぽつぽつと言葉を溢します。]
メアリー。
あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?
[その人が、ルパートさんの奥さまの命をもなんて
私が知るところではなかったけれど。
きっと重ねて聞こえることでしょう。
あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?
そんな風に。]
憎いなら、そうね。
殺してしまいましょう?
でも、もし殺すのなら最後。
彼の回りに誰も居なくなってから。
あなたの悲しみを、あなたの苦しみを、味わわせてあげるの。
[それは、甘い甘い悪魔の囁き。]
はじめに殺してしまったら、あなたと
『あなたのお兄さん』がきっと真っ先に疑われてしまうわ。
死にたくないでしょう?
殺されたくないでしょう?
だから、彼の回りの人を、殺すの。
例えば。
彼の旧くからのお友達、レオナルド。
彼と共に暮らす、アルカイド。
他にも親しい人はいたかしら?
[指折り、指折り、名を連ねていけば。
ふうわりと微笑んでおりました。]
ねえべネット。
あなたはどう思う?
[柔らかな声が、そう問いました*]
マーゴ……?
マーゴ。
マーゴット。
聞こえたら返事を、
…………マー、ゴ……
( 「そんなに湿っぽくて」
( 「カビちゃいますよ」と、 )
( 言ってくれたなら、―― )
[問いかけてくる高い声。
憎い…?
[繰り返す。
自分の気持ちを確認するように。
「あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?」
声が歪んで ノイズ混じりに
だけど確かに感じて取れる。
「あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?」]
わたしは…――
憎い…!
あの人が…、スティーブン先生が憎いよ。
[その答えを待っていたと
いわんばかりの肯定
高圧さはなく柔らかく諭すような声。
だけどもわたしはひっかかりを覚えて
素直に相手にそれを返す。]
でも…。それじゃあ遅いよ。
…お父さんは何にも悪いことしてないのに。
本当は悪いことしたのわたしのせいなのに。
決まったことだからって
無理やり殺されたんだよ?
わたしもバレてなくても殺される。
お兄ちゃんも何もしてなくても殺される。
絶対にたすかるって誰にもわかんないよ…。
わたしがお父さんとお母さんの仇をとるんだ。
[少女はその時初めて明確な殺意を持った。
ぎり、と口腔に潜む
鋭い牙を擦り鳴らして。
赤く腫れた目を
更に血走らせて。]
ラディスお姉ちゃんも
ベネットも
……手伝ってくれる…――?
[憎いという感情は、確かに鼓膜を揺らしました。
憎い。
そう、…憎いの。
[大切な家族を殺されて。
憎む相手がこの子にはいるのです。
それはどこか。
どこか、羨ましくもありました。]
絶対に助かるなんて、謂ってあげられないけど。
手助けなら、喜んでしてあげるわ。
[バレなくても殺されるかもしれません。
それは、彼女も、彼も、私も、かわりません。
だから死なないための手助けなら、いくらでもしてあげましょう。
でなければ、昨夜殺されてしまった『味方』が
いったい何のために死んだのか。]
それが『私たち』が生き延びる道なら。
彼が望んでいたことですものね?
[殺意を芽生えさせる彼女に、私はそぉっと微笑みました。**]
―― 前夜 ――
[ルパートの苦笑
軽口に対する答えははぐらかされたけれど、
少しくらいは、届くものがあっただろうか。
大丈夫だよ、と
「ん」と短い応えだけ向けて。
彼の事を、彼女の事を、
グレッグの相談を受けながら思い出すのは
それが“家族”に関することだったからだろう。]
子供を置いて逝ったか。
――…否、望んでそうしたわけではないだろうけど。
ルパート。
[ぽつ、と零れた音色はかなしげなもの。]
[少女の声
呼ぶそのひとが昨夜選ばれたのだと知っていたが
それを伝えるのは忍びなく言葉がみつからない。
呼びかける相手がかわる
メアリー。
キミは如何したいの?
[きょうだいに語りかけるようにその心を問うけれど
ラディスラヴァの声
[その彼女からの訊ね
彼の親しい相手か。
僕は彼とそれほど親しいわけじゃないから
よくわからない、かな。
――…ああ、レオナルドに深い思い入れはないかな。
【人】 村娘 ラディスラヴァ─墓地─ (158) 2015/05/16(Sat) 01時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[ひとつは、オーレリアちゃんでしょう。 (159) 2015/05/16(Sat) 01時頃 |
死ねば、もののように捨ておくのね。
[オモチャに飽きたこどもが、それを見向きもしないように。
言葉は汗と共に、ポツリと零れました。]
……、ああ ごめんなさい。
メアリーがどうしたいか、だったわね。
[我に返るように戻る、話題。
私は高く澄んだ声をやわらかくして答えました。]
さて、どうしましょう。
私がいく?
あなた(べネット)がいく?
それとも、あなた(メアリー)?
食べるのはレオナルドかしら。
[彼も、失わないための犠牲に見捨てられるのねと。
少しばかり話したことのある、あの顔を思い出しながら訊ねました。]
わたし…、アイツを殺したい。
でも、わたし一人じゃ…多分無理。
だから…
[手伝ってほしいのだけど]
その前に……。
ラディスお姉ちゃん。
見捨てるって…――
昨日言ってたのって…――
マーゴのことだったんだね。
[そこに悼みはあれど
友の死を泣き叫ぶことはなく。
父の死に直面した少女の精神は崩壊寸前で
感情に重りがついているみたいに
目の前の出来事への実感が乏しかった。]
[それでもふと浮かぶのは。
村に響いた、声。
私はレオナルドを食べることを勧めるけれど。
メアリー。
あなたがもし、危険とわかっていても
今すぐにでも彼(スティーブン)を殺したいというのなら。
私は『止めない』わ。
[私は私の考えを述べるけれど、それは強制ではありません。
強要してしまえばそれは、『この村』と変わらない。
我慢し、耐え、黙って従うだけの『共存』。
私たちは『味方』なのですから。
私以外の二人の願いも、思いも。
配慮、しなくては、ね?]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[彼らの遺体を寝かそうと、麻袋に手を伸ばします。 (173) 2015/05/16(Sat) 01時半頃 |
ええそう、私が食い殺したのはマーゴット。
[いつも、彼女の側には助けてくれる手がありました。
いつでも、私の側には助けてくれる手なんてありません。
目が見えぬこと
口がきけぬこと
似たようなものだというのに、
なのになぜ、あの娘の回りには人が集まるのでしょう。]
『知っていたら』止めたかしら?
[彼女もまた、マーゴットの側にあるひとりでしたから。]
[「止めたか」と聞かれて
きっと、昨日のわたしなら
「当たり前だよ!」って返したと思う。]
…わかんない。
わたし…
何かを引き換えにしないと
大事なものは守れないんだって…
そう思ってた。
でも違った。
[楽になりたくて、あの気持ち――オーレリアを殺めた罪悪感――から
逃げたくて、マーゴにネックレスを渡したのに。]
[大好きだよって言ったのに。
自分の大事なものはもっと別にあって。]
多分、わたし
マーゴを引き換えにしようとしたけど
お父さんも守れなかった。
わたし、どこで間違えたのか…――
わかんないよ。
[支離滅裂な返事が
今のせいいっぱいだった。]
ラディスお姉ちゃんも
マーゴが憎かったの?
[そう、自分の大事なものと
誰かの大事なものは同じじゃないのだ。
自分の憎んでいるものもまた
誰かの憎んでるものとは違うのだろうな
とぼんやり考えて。]
[瞳を診察する医師。
(口がきけぬことさえ、知ったのは昨日。)
手を繋ぐ無力な飼い犬(ナイト)。
(ヒーローは理由も謂わず離れ、差し出される手にも応えられない。)
側にいる、歳も近い友人。
(私はいつだって、独り。)]
[それから、少女はぽつぽつと伝えるだろう。
自分の考えた計画を。]
[教会にスティーブンを呼び出して
罪を背負わせるのだと。
大きな十字架を
“背負わせて”
その罪をしょってもらうのだと。]
[問い掛け
――…さあ。
気分次第かな。
[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]
[少女の声
彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]
[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]
[思考に重なる声は、幾分と支離滅裂でいて
それでも子供ながらに、こどもだからか
確信を突いたような言葉が重なりました。
憎い?
……、…………そう。
[不自然なほどの間をもってして返るのは
くすくすと、笑いはじめる私の耳障りな笑い声。]
そう、憎かったの。
いいえ、憎いの。
[それはまだ終わっていないという暗示でしょうか。
過去を進行形に変えて、私は話しました。]
[その計画とは別に
二人が一抹の不安を抱いて
例えばレオナルドに保険をかけたとしても
少女には与り知らぬところだろう。
知ったところで、父親を失った不安感から
強まった信頼感に変わりはない**]
[気分次第と返る声は、余裕さえ感じさせるほどでした。
時はまだ先とばかりの言葉遣いに、ゆるうりと笑みを返します。
やがて聞かされるのは、少女の夢物語。
教会で、彼に罪を、十字を背負わせるのだと。
私ならば最後の最後まで、彼には生きて苦痛を味わわせてから
狂い壊れたところを美味しくたべてしまうところだけれど。]
あなたがそうしたいのなら。
私はいつだって『お手伝い』するわ。
[レオナルドは、またいつだって殺すことが出来るでしょう。
狙いはそうっと別へと変化しては、赤い瞳がキラキラと輝くのです。
厚いカーテンの下に隠した、その瞳が。]
[けれど私は、ひとつ保険をかけるでしょう。
それは別の相手を狙うのではなく、同じ相手へ。
上手く隠した牙を、爪を。
十字背負うべき、彼(スティーブン)へ。
命を奪う箱の中。
メアリーさんの名前が確かにあったのを覚えていたのです。
例えば彼女が夢物語を現実にしてしまうよりも前に
もし、『無慈悲な決定』で命を奪われてしまったら。
その時のための、保険と、なるように**]
[黒き獣の心は強き望みに傾く。
少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
お父さん…、ごめんなさい。
わたしのせいで、お父さんが殺されちゃったん…だよね。
怒ってるよね…。
ごめんなさい。
お父さんの仇は打ちたいけど
それが済んだら、わたしも…
死んだ方がいいのかな…。
[声なき声はだんだんとか細く震えて。
嗚咽に混じって 溶けた。]
……なに、あなた死ぬつもりでいるの?
[聞こえてきた声に、返すのは。
高く澄んだ嗤う声でもなければ。
やわらかく誘うような声でもなく。
無機質に、色も温度もなく、落ちました。]
死にたくないけど…。
お父さんがもし
すごく怒ってたら……
って思うと…。
[低くくぐもったような声のお姉さん。
いつもの声と違う。
高くもなければ
楽しそうでもない。
怒らせたのかな、そう思って
咄嗟に]
ごめんなさい…。
[と謝った。]
[聞こえ来る少女の震える声
――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。
グレッグも、かなしむよ。
[静かに柔き音色をのせて。]
父親の仇をうったら、追いかける?
同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?
ああでも。
あなたのそれも父親譲りね。
残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。
[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]
ああ、ごめんなさい?
怒っているわけじゃないの。
あなたの命だもの。
あなたが思うままに生きるといいわ。
[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]
仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
だから怖がらないで?
【人】 村娘 ラディスラヴァ─墓場─ (290) 2015/05/16(Sat) 23時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[痛いだろうと聞かれ、頷きかけました。 (292) 2015/05/16(Sat) 23時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[土に汚れたこの指は、日が変わってしまう前に (296) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[どうして、だとか。 (300) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[申し出をしてくださった彼の。 (304) 2015/05/16(Sat) 23時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[そうしていれば、声が届いて。 (309) 2015/05/17(Sun) 00時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[よく見てみると、ジョスランさんの腕には私の飼い猫が抱かれていました。>>315 (321) 2015/05/17(Sun) 01時頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ[私を見詰めていた瞳は、昏い色をしていました。 (331) 2015/05/17(Sun) 01時半頃 |
「あなたは、大丈夫ですか?」
「どうか。」
[それは彼の、心優しき医師の手のひらに乗せた文字。
本当は何と続けましょう。]
お父さんは、わたしを守ろうと…。
そう、かな…。
うん、そうよね。お父さん、わたしの味方って
言ってくれたもんね…。
お兄ちゃんも…悲しむかな……。
ううん、きっと悲しんでくれるよね。
[だって、わたしのお兄ちゃんだもん。
声には出さないが少し誇らしげに。]
『背後には気を付けて。
重い十字架(罰)が、降るかもしれませんから。』
……、お姉さんの言うこと、やっぱり
難しくてよくわかんないわ。
でもありがとう。
そうよね、わたし、お兄ちゃんとけっこんして
家族にならないといけないもん。
本物の家族に。
だからこんなとこで死にたくない。
[迷って、前に進んだと思いきや後ろを振り返るような。
そんな自分だけれど。
少女にとってそんな『仲間』の声が頼もしかったし
『仲間』に応えたいという思いが芽生えた。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[普段見ることのあまりない、穏やかな笑みが此方を向きます。>>326 (341) 2015/05/17(Sun) 01時半頃 |
【人】 村娘 ラディスラヴァ (344) 2015/05/17(Sun) 02時頃 |
いいわ、判らなくて。
もっと大人になれば、きっとわかるから。
[くすくすと微笑んで見せましょう。
言葉の裡にある想いなど、判らなくていいのです。]
この医者(ひと)を殺すのね。
[優しい優しい、この『死神(ひと)』を。
私はすぐに訪れるであろう贖罪の未来に。
うっとりと、赤い瞳を細めては。
彼の熱伝わる指先を見詰めていたのです。]
―???―
「昨日はごめんなさい。
こうなっちゃったからには
仕方ないことだったのに。
みんなの嫌がること
進んでしてくれたのに
先生にひどいこと言って。
ごめんなさい。
お願いがあるの。」
[俯いたわたしの口からでる声。
まるで別人みたい。]
[わたしの話を聞く医者の眼は
冷え切った暗い琥珀。
鋭いその双眸を見つめながらゆっくりと
わたしの唇が動く。]
「おそう式をしたいの。
お兄ちゃんと先生とわたしとで。」
[しばらく黙って聞いていたけれど
先生はやがて重たい口を開いて、返事をくれた。
肯定。
けれどその眼は相変わらず睨み殺すような眼光で。
それは一見して彼が、その葬儀が茶番だと思った上で
頷いたとわかる態度。]
[けれどそれはきっとわたしとて同じことで。
冴え冴えとした目は睨むでもなく
先生の琥珀をじっと見つめたまま。
そしてきつく口を結んで、先生に対峙していた。]
―教会―
[先生が現れる。
教会には祭壇の上にろうそくが2本灯っているだけ。
薄暗い灯りの中、先生が
燭台を持ちながら祭壇の方へ歩みよる。
暗がりだけど、もう片方の手に何か持っているのが見えた。
気配でわたしを探そうとする先生。]
[わたしは十字架の裏でじっと息を潜めて
先生が十分近づいてくるのを今か今かと待ちわびる。
きっとこの真っ赤な眼がぎらついてる。
暗闇の中で鈍く、それでいて鮮やかに。]
[予め、お兄さんとお姉さんが傷をつけてくれていた
十字架の根本に足をけり下ろせば、その直下に、先生の身体。
もうすぐ、もうすぐだ。
そう思うとお父さんとお母さんの優しい声が
聞こえた気がした。]
先生は罪の意識から逃げたかったんだ。
だから一番にお父さんを殺したんだよね。
そうでしょ?
[わたしの声は反響して、聖堂中に広がる。
その声は力強く、遠くの仲間にも届いただろう。]
そんな男、神様が見逃してもわたしが見逃さない!!!
わたしのお父さんとお母さんを殺した罪!!!
地獄で味わえ!!!!
[絶叫とともにわたしは
足を振り下ろした。]
[例えば――。
「マーゴット」という名前ではあるけれど。
清い雫を纏い、煌めく 桃色の薔薇のような。
そんな、娘だったと思う。]
マーゴット。
サイラスと君を見ていてさ。
僕は、ね……。
(娘の幸せを願う父親のような顔をして
君を見送りたかった。
死出の旅路ではなく
ただ 幸せな未来へ旅立つ君を )
[―― もはや、 手遅れか。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[温かな手が、私の手と手を繋いでくれました。>>342 (363) 2015/05/17(Sun) 02時半頃 |
[その夜、教会から火が出ているのを
近くの村人が発見したらしい。
夜を徹しての消化活動の甲斐あって
教会は半焼に収まったが、火元と思われる
祭壇付近はほぼ全焼だったという。
祭壇には胸に何か突き刺さっている遺体があったとのことだが
突き刺さったものは辛うじて教会の十字架だったと思われるが
遺体は消し炭で身元の断定は難しそうだ、と
村人たちは明くる朝知ることになるだろう。]
【人】 村娘 ラディスラヴァ[は、と。 (368) 2015/05/17(Sun) 03時頃 |
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sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
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