人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 03時頃


【人】 村娘 ラディスラヴァ

─昨夜─

[前の日の夜は、グレッグくんに少しだけミートパイを貰って。
それから、温かいミルクも出してもらいました。
そのぬくもりと、優しい気遣いに幾分心は安らぎました。

その後誰かとお話をしたかもしれません。
夜が更ける頃には、一人きりの家へと帰りました。

明日は早く起きなければ。
朝一番に宿屋に行くんだと思うほど。
一人きりの布団で身を丸めれば丸めるほど。
どうしても小さな不安と、嫌な予感が包み込み
すぐには寝付けない夜を、過ごしたのでした。]

(10) 2015/05/13(Wed) 04時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

─翌朝─

 ……、…?

[私が目を覚ましたのは、いつもよりほんの少し遅く。
もう村の人々も起きているような時刻でした。]

 っ!

[早起きして一番に、なんて思っていたのに。
私は慌しく準備をして、朝ごはんも食べぬまま。
家から宿屋への道を、ぱたぱたと駆けていました。
一歩でも早く、早くと。
スカートの裾を持ち上げて、息を切らして走っていた
そんな時です。]

(11) 2015/05/13(Wed) 04時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[教会の前に、何やら人が集まっているのを見つけました。
その中には『人』も『人狼』もいたと思います。

漂う匂いに、ぴたりと私の足は止まりました。

鉄が錆びたような、匂いと。
優しく揺れる、花のような、香り。]

 … ……、… …っ

[足を踏み出すことは、こんなにも怖いことだったでしょうか。
私の足は鉛のように重く、地面に張り合わせたように動かず。
右手で抑えた喉元は息を止めてしまうかと思うほど強く。

思考はどんどんと、何も考えられなくなっていきました。]

(12) 2015/05/13(Wed) 04時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[重い足を一歩、教会のほうへ。
また一歩、教会のほうへ。
三歩目までは遅かった歩調も、次第に速さを増していきます。

人だかりの中にぶつかり、それでも私は前へ進もうとしました。
中には誰か、止めるような声もあったのかもしれません。
それも耳に入ることなんてなく、私は教会へ足を踏み入れました。

そこには。

そこにいたのは。

そこにあったのは。]

(13) 2015/05/13(Wed) 04時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 …… 、 …、 ぃ、  ぁ

[私の大切な友人が。
もう、話しかけても笑いかけてもくれない姿で。
そこに『あった』のを、見ました。

振り絞った声は微かに、ほんの微かではありますが
彼女の名前を呼ぼうとしました。

嘘です、これはきっと私が見ている悪夢なのでしょう。

だって、ほら、目の前は急にぐらりと傾いで。
真っ暗になってしまったのですから。]

(14) 2015/05/13(Wed) 04時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[悪夢が醒めればきっと。]


 ────……  …、 … 。


[私が覚えているのは、それだけでした**]

(15) 2015/05/13(Wed) 04時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 04時半頃


村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 04時半頃


[倒れる瞬間の歪んだ唇なんて、さあ誰が見ているでしょう。

大切な友達だったものの傍に散らばる男の屑。
私が手を下したのか、彼が手を下したのか。
知恵ある男に誘導された小さな彼女が、だったのか。

それはまた、この悲劇の一眠りから醒めた頃に**]



[マーゴットの歩幅にあわせ、ゆっくりと闇路を歩く。
彼女が何を視ているのかは、わからない儘。]

 …………そうかい。

 君がしあわせならば、それ以上の事はないけどさ。
 ――僕は、これでも医者だから。

 どうしてもね……。

[胸にそっと染み込んでくる言葉に目を伏せた。
暖かく、それでいて痛い。]


[たとえば。
マーゴットが彼女の友人達の姿を見られたならば
彼女の世界はきっと もっと輝くだろう。

なまじっか救う術を得ているからこそ
そうできないことが――己の力不足が歯痒くて仕方なく

何かから守ろうとするように 
白い掌をそっと握りなおした。*]


[真っ白なミルクの水面が]

[いつしか真っ赤な鮮血に見えて。]


[温かいミルクを飲んだはずなのに
身体はまたおかしく震えて表情は青ざめた。]



[眠る前 忘れずに処方のおくすりを飲まなくちゃ。

わたしは私のためだけじゃなく
せんせいのために 「見たい」と、思ったから。*]
 


[オーレリアお姉ちゃんを殺したから…。
オーレリアお姉ちゃんをちょっと食べちゃったから

わたしから血が出てきたんだ…!

少女はそう思ったという。]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

─昨夜・宿屋─

[それは昨夜のお話です。

ぱたぱたと揺れる獣の尻尾は、床を叩き
時折ぐるぐると喉をならす姿に、私はくすりと微笑んでいました。>>27

それから、何事か。
『お兄さん』へと内緒話をしました。
これは、彼と私だけの秘密です。

なんて、獣の彼が声なき『声』を解るのならの話ですが**]

(68) 2015/05/13(Wed) 15時頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 15時頃


[高く澄んだ女の声にゆると目を細める。
零れる笑み声は酒気に浮かされる脳裏に艶やかに。
ルパートの声にも耳傾けながら
男は黒銀の長の姿を思い浮かべた。]


――…派手に彩り、上手く隠す、か。


[この時点で彼の命運は決まっていた。
けれどその時は誰が手を下す、なんて話まではせず。]


[ベネットの意識に伝う声は、
ルパート、ラディスラヴァ、メアリーだけでなく。
もうひとり、末の妹の声も仄かに届く。
隣村の人間を、均衡を崩すことになった人狼。
たすけて、と彼女は兄を呼んでいた。

手紙の届かなくなった一ヶ月前、彼女は身篭ったことを知った。
我が子の為にたくさんの栄養をとっても尚足りぬのか
身体は徐々に痩せ細り、やつれていった。
そんな妻の身を案じて夫ははやめの里帰りを提案する。
一緒に、と夫は言ったが彼女は大丈夫だからと一人で故郷に向かった。
あと少しというところまできたところで、
彼女の身体は限界を迎えたのだろう。
目の前が真っ赤に染まる。
餓えた獣の本能が、生きる為に、腹に宿る命を生かす為に、
べつのいのちをひとつ、奪って――。
そうして、怖くなって逃げてきたのだと彼女は語り――。

たすけて、と末の妹は泣く。
それでも足りないの、と、それはまるでねだるように。]


[家族が、大事だった。
家族の為に、長の謳う“共存”に賛同したが
家族を守る為なら、長の方針にも背く。

大事な妹を「処す」と長が言うのなら――。
ラディスラヴァの声が過ぎりゴクと咽喉が鳴る。]


同族の血肉は、どんな味がするんだろうね。


[覚悟はその時に、決まり――、]


[酒気は疾うに消えていた。
男は酒場を出たその足で族長のもとを訪れる。
夜更けの来訪者に、黒銀の髪の奥にある双眸が驚きと警戒の色を映した。]


夜分遅く失礼します。
実は、夕刻の件でお話したいことが。


[礼儀正しく頭を下げて、本題に入った。]


――…隣村で人を襲った人狼を、みつけました。
この村で、人を襲うところを見たんです。
捕らえようとしたのですが、逃げられてしまって。
この村で犠牲者が出たことをお知らせしようと思い……


[訪れた理由を連ねる。
本当と嘘がまじるこの言葉を長が信じたかどうかはその変わらぬ表情からは知る由がない。]


[現場に、と言い出したのはどちらであったか。
どちらでも構わぬことだった。
足音二つ教会へと続く。
ギィ…   と、軋む扉。
むせ返るような血の匂い。
既に事切れた人間の娘が其処に在る。
酷く散らかされた無残な姿に、長の動きが止まった。
見入る長に隙を見出し、男は獣へと変わり長に飛び掛る。
黒き獣の前足が長の肩を押さえつけ、床へと押し倒し]


――…終いだ。
本能を殺し一族の誇りを失い
耐えて過ごす“共存”なんて、いらない。
天秤は傾いた。
もう、戻れない。……戻らない。


[直接意識に語りかける声は彼に届くか否か知らない。
そうして、長の喉笛へと喰らいつく。]


[ゴリ、と、硬い何かを砕く音が教会に響く。
ピチャ、と舐める音がして、
引きちぎる音が、繰り返し。

甘露の如き真紅が床に広がりその匂いが獣を酔わせる。
煌煌と黒曜石を煌かせ、獣は狩りの終わりを“味方”に伝える。

飛び散る臓腑のいくつかには千切られた後があり、
それは皆が寝静まった頃、末の妹へと届けられた。]


[どこぞの水場で洗い流した血の味は
時折口にする人の血の味とも少し違う気がした。

同族の血であるがゆえか、
それとも性別による違いか。

何にせよ、*一族を束ねる長の血肉は獣にとって馳走*]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

─医師の腕の中で─

[ふわり、ゆらりと、宙に浮かんだ感覚がしました。
私は鳥にでもなったのでしょうか。
光のない漆黒の空を、ゆらゆらふわふわと漂っていました。

私を呼ぶ声が、黒の彼方に響きます。>>92>>121>>]

 ……、…────。

[意識のない私の手が、勝手に動きました。
縋るように、きっと掴みたかったのはお医者さんの白衣。
絞まるほどに、ぎゅうと掴んだのは私の喉元。
それも一瞬の出来事で、意識はそこでまた途切れてしまいます。

ああ、私は早く起きて「おはよう」と謂わなくちゃいけないのに。
ゆるやかに揺れる駱駝色の髪が、ちらりと閉じた瞼を覗かせていました**]

(159) 2015/05/13(Wed) 22時頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 22時頃


 ふふっ、……うふふふっ。

[ああほら、だって、喉を絞めておかなくちゃ。
込み上げてくる高笑いが聞こえたらどうしましょう。
きっとすぐにでも『怪しい』『お前が犯人だ!』とでも謂われ
『今日がお前の命日だ!!』とでも指を指されかねません。]

 ああ、でも。
 とても素敵な死に様だったわ。
 お望みの同族の味は如何だったかしら?

[血肉の味を気にしていた彼に、くすりとひとつ問いましょう。
そして、甘い囁きを脳に直接落とすのです。]



 あんな風に『人』を『殺せる』『ひと』。
 私は好きよ。

[“味方”にだけ伝わる、声なき声は。
艶やかでどこか甘くもある、そんな声だったでしょう。
凛とした色はまた、くすくすとした笑い声と共に**]


――……。


[彼女の言葉に瞠目する。
甘く艶やかなその声はもっと聴いていたいと思わせる響き。
予想せざる言葉に微かな動揺過ぎらせるも]


それは光栄だね。


[小さく笑む気配だけ滲ませた。]


[メアリーが、今日この日を迎えたのは好都合。
そうした頭も、男の中にある。

そう、自然と娘は血の匂いを纏うだろう。
当然のことだ。
血の匂いは同じ血の匂いの中に紛れる。
そうであれば、娘が疑われることもなかろうと]


村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 01時半頃


【人】 村娘 ラディスラヴァ

─宿屋の一室─

[私の身体は宿屋の一室に横たえられました。>>199
深い意識の底に落とされた気遣いは>>168
残念なことに何か返事を返すことは叶いませんでしたが。
闇の中響く声が私を呼んでいたのだけは、うっすらとながらにも覚えているのです。
幼馴染みの声や>>172
その叔父さんである宿屋の主の声もあったように思います。>>190

それからどのくらいしてでしょう。
私の意識は、ふっと瞼を押し開きました。

見覚えのない天井。
やわらかな布団。
瞼を数度動かしたところで漸く、分厚いカーテンが隙間を見せていたことに気づきました。]

(273) 2015/05/14(Thu) 02時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[私は急いで髪を元に戻しました。
それから、意識ははっきりと浮上して。

戸の閉まる音と、宿屋の御主人の声。>>269
圧し殺したような声と>>276
小さく床に落ちた問い。>>278
それらと共に目覚め、ぼんやりと天井を見上げていました。]

(281) 2015/05/14(Thu) 02時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 02時半頃


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[目覚めてから、意識がはっきりとするまでには
少し時間がかかったように思います。
こちらを見つめていたお医者さんは、さっき聞いた声よりも幾分落ち着いていらしたでしょうか。
私は直ぐに前髪を整えました。
分厚いカーテンは手なんて使わなくても、僅かに頭を振れば元通りです。
隠した色はお医者さんには見えていたでしょうか。
幼馴染みの、或いは誰かの記憶の片隅には残っているかもしれない、色。

私の、大嫌いな色でした。]

(285) 2015/05/14(Thu) 03時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[静かな宿屋の一室にいても、外の喧騒は僅かに届きます。
実際に耳をつくような言葉の渦があったわけではありません。
恐怖という感情が、静寂を冷たく研ぎ澄まし。
抑えられた声の重なりは、新緑が擦れて囁き合うようでした。

私は起き上がることもまだ出来ずにいます。

私が協会で見た悪夢は、悪夢だったのでしょうか。
それを確かめるような勇気と声はありません。
私が先程聞いた声も、悪夢の一部だったのでしょうか。
それを問いかけるような神経と声はありません。

押し潰されそうな不安は、喉を押さえる右手にありありと表れていました。]

(286) 2015/05/14(Thu) 03時頃

 ねえ、みんな聴こえる?

[喉を震わせることなく出るこの『声』は
誇り高き獣の彼に。
血を纏う女となった少女に。
知恵もつ老いた男に。
どこへいたって届く、高い音。

その高慢さは、ともすれば耳障りなものでしょう。
聞いていたいなんて思うのは
物好きに他ならないでしょう。]


 とっても楽しいお遊戯が始まったみたいね。

 人間と馴れ合い、腑抜け、腐り。
 そもそも成り立ちもしない『共存』にしがみつくお馬鹿さんたちが
 きっと直ぐに動き出すわよ?
 「『過ち』は一族の手で───……」って。

 哀れな長の元に集まった『同族(ひと)』たちですものね?

[くすくすと、鈴を転がすような笑み。
普段からは想像できもしない声が紡ぐ。]

 ああ、子供には少し難しいかしら。
 判るようにお話してあげる。


  Once Upon a Time ...
 (むかしむかしあるところに)

 狼さんと山羊さんが、仲良く暮らす村がありました。
 山羊さんはいつもお野菜を食べ、狼さんはお肉を食べます。
 食べるものが違っても、姿形が違っても
 ずっと仲良く暮らしていました。

 One day ...
 (あるひのことです)

 狼さんと山羊さんが遊んでいたときのこと。
 狼さんはじゃれるつもりで、爪をだし牙をだし
 山羊さんに襲いかかってみせると
 山羊さんはなんと、あかぁい血を流して死んでしまったのです!


 Two day ...
 (そしてつぎのひ)

 山羊さんが死んでしまったことを、山羊さんの仲間が知りました。
 そして彼らは次々にこういうのです。

 「あいつをころしたのはだれだ!」
 「みつけたら、ただじゃおかない!」
 
 
 「ころしてやる!!」
 
 


 Three day ...
 (そしてそれから)



 …──さあ、どうしましょう?
 
 
 


 ふふふっ、あはははっ。
 何て素敵なお遊戯かしら。

[高い笑いと、鼓膜を揺らす声。
お伽噺のひとつを読み聞かせるようにした後
甘く、甘く、囁きました。]

 とやかく謂う人がいるのなら。
 『山羊さんの仲間』を、食べちゃいましょう。

 ね、私食べたい人がいるの。

[思い浮かべるのは───……]


 
 
 
───『素晴らしき恩寵』なんて、大嫌い。
 
 
 


[歌を自由に歌う姿。
導く声、か弱い姿。
守られる対象。

食べてしまったら、みんなどんな表情をするかしら**]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[迷い、迷って。
私は漸く唇を動かしました。]

 「ありがとうございます」

[彼が助けてくれたのでしょう。
そのお礼を告げてから。]


 「なにか、あったのですか?」


[それは信じたくない悪夢の確認のような。
宿主と彼の言葉を推し量るような。
そんな、声なき声でした**]

(291) 2015/05/14(Thu) 04時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 04時半頃


 誰…?

[未だわからぬ会話の相手
そして居もしないのにどこかから
 しかし確実に届く声に

戸惑う。

そういえば…――と記憶を紐解く。
昨日、自分が父と会話していた時に
頭のどこかで男と女が会話していたような。

ぼんやりとどこかで聞いていた声
にいまだ思い当ることはなく。]


 わたしを見張ってるの…誰?

[わたしの問いかけには知らんふりで
相手は尚も続ける

「子供には少し難しいかしら」と高圧的な
態度に何となくつまらなくて口をへの字に曲げて
頭の中の声に耳を傾けた。

高い女の声が紡ぐのは
まるで自分の持ってる絵本のようなお話。]



 狼さんは悪気があったわけじゃないのに…――
 ひどい話だわ……――。

 わたしの持ってる絵本の話では
 狼さんと山羊さんは仲良しよ。

[今――自分の読み進めた――のところまでは。]


[キンキンと響く声は頭の中だけでなく
鼓膜を内側からも震わせる。
それが妙に気味悪い。

それからお母さんが
ベッドで寝かしつけてくれる時のような
優しい、柔らかな声色で

悪魔のささやき]

 わたし、仕返しが怖い。
 そんなことしたら 怒られちゃうよ……。

[まだバレてない。本気でそう思ってる。
仲間? 突然ふたりの男女の声と
お父さんのもう一つの声。

わからない、わからない。
わかりたくない。] 


 お姉さんが食べたいんだったら
 勝手にしたらいいわ。
 わたし 知らないもの。

[彼女が食べたい相手が誰のことかなんてわからぬまま。
好きにすればいい、と無関係を装って。

ああ、少女が
「オンチョウ」の意味がわかる おとなならば。

ああ、少女が
ラディスラヴァの嫉妬の先を理解できる おとなならば。]




[変えられる未来があったかもしれない。]

  


[少女は私に誰かと問いましたが
私はそれに返すことなく笑ったまま
見張る、という言葉にはまた更に笑みを深くしたでしょうか]

 そう、酷い話でしょう?
 元から仲良くなるなんて無理だったの。
 狼さんは狼さんと。
 山羊さんは山羊さんと、仲良していくべきだったのよ。

 だって山羊さんは、狼さんが食べるごはんなんだもの。

[そんな一節が彼女の絵本の中にあるかどうかは知れません
まるで当たり前のことを次げるように。
幼さ残す少女へは、『酷い話』を続けました。]

 仲良く暮らすなんてふざけたお話は、
 絵本のなかだけに、しておけばよかったのよ。


[ふざけたお話?

そんなことない。]


[そう言いたいのに、言えない自分がいる。
だってオーレリアお姉ちゃんを殺したのは自分。
ぐちゃぐちゃにしちゃったのも自分。
ちょっとだけ食べちゃったのも自分。

そんな自分が
みんな一緒に仲良く暮らせるよ
なんて言えないことは

さすがの少女にもわかる。
だから、噤んだ口を固く結んだまま。]

…………。


 仕返し?
 ふふ、大丈夫。

 そんなことするような『人』も
 一緒に食べてしまえばいいのよ。

[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]

 『過ち』は正さなくちゃならないのよね?

 牙をなくした狼と、
 ただ食事をしただけの狼と、

 どっちが『過ち』なのかしら。

[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。
牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]


 ───あなたは、私を止めないのね?

[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。
私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。

知らない、と逃れようとする言葉にだけは
そっとそっと、微笑んで。]

 いいえ、あなたは知っているの。
 『知っている』のよ。

[止めなかったこと、それはすなわち肯定。
そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら
くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]


 さあ、他のお二人はどうかしら?

 私を止める? それとも止めない?
 他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?

[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[夢の中、まどろみで聞いたような会話。>>300
断片的な記憶であり、断片的な言葉でしたから
二人に間に何があったのかを全て知るなんて事はかないませんでしたが
二人の間に何かあったのだと僅か感じることは出来ました。

ふと、浮かんだのは。
溝が出来てしまった、二人の幼馴染み。
その亀裂を思い出して、少しの間唇を閉ざしていました。

私は、教会で倒れていたと聞きました。>>301
サイラスさんも、グレッグくんも。
それからルパートさんの名前を聞いて、そこで漸く
ここが宿屋のどこか一室なのだろうと考えるまでに到りました。

思考は酷く重苦しく、鈍く。
まるで能が動くことを拒否しているような、そんな感覚でした。]

(344) 2015/05/14(Thu) 13時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 
 
 『 ……君は、教会で倒れていた。
   教会の中は     だ。
      なくちゃならん。 』



            『 妻の墓参りに行くそうだ。
                   に。 』
 
 

(349) 2015/05/14(Thu) 14時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[奥さまのお墓参り。>>302
私は、それはなんでもなく思いました。
きっと優先順位が違うのでしょう。

ルパートさんにとって、ただ、今日が大切な日であったのです。
誰よりも大切な人だったのでしょう。
だから、教会へ行くよりもそちらを優先したと聞いても
疑うような気持ちにはなれませんでした。
だってあんなに優しい味のお茶を。
こんな私にもご馳走してくれる人なのです。

それに、なにより。
なによりも。]

(351) 2015/05/14(Thu) 14時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 
 
 [疑ってしまう、ということは。
  それは。

  認めてしまうと、いうこと。]
 
 

(353) 2015/05/14(Thu) 14時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 
       『相変わらず』

 「あれは、ゆめでは、なかったのですか?」


           『片付け』

           「彼女は?」


                 『こんな時』

              「オーレリアちゃん、は」
 
 

(355) 2015/05/14(Thu) 14時頃

[聞こえる声に、ほんの少しだけ目を細める。
高い音色を彩る高慢さは、
彼女の気位の高さを思わせる。

高慢に傅くほど矜持は低くない。
嗜虐的な考えがうっすらと過ぎるもののそれは直ぐに消えた。

子供に向けての語り口が聞こえる。
彼女が語りかける相手はすぐに知れるから男は暫し無言のまま。

子供と称される彼女の途惑いと続く反応に耳を傾け、
二人の女性の話が済み、新たに声掛けられるを耳にとめ]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

 ────……っ、…。

[そこから先を謂うことは出来ませんでした。
声のない嗚咽にかき消され、唇は歪な形で
強く強く引き結び、奥歯を噛み締めて。
右手は自分の息を殺してしまうほどに強く、首を絞めていました。

ベッドで仰向けになった私の、分厚い駱駝のカーテンの下から。
横に、横に、音もなく。
涙がただ、溢れだしていました。**]

(358) 2015/05/14(Thu) 14時半頃

 
 
――…未だ決めかねている。
『邪魔』と思う者がいればそちらに傾くかもしれないが、
『恩寵』に対しては、キミに否を唱えるほどの思いいれはない。

 


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[こんな時でも。
私の唇は、どこかに音を置き去りにしたまま。

泣き叫ぶことも、できないのです。>>302 **]

(360) 2015/05/14(Thu) 14時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 14時半頃


[細められた目も
矜持も、消えていく考えも。
黙っていては伝わらぬこと。]

 ふふっ、そう。
 可哀想に、あの子は見捨てられるのね。

[唄紡ぐ盲目の小鳥。
彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。
それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]


 『邪魔』がいれば教えてね?
 一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。
 私も手助けするわ。

 だって、私たちは『味方』なんだもの。

[そうでしょう、と。
偽りの涙を横に流しながら、嗤います。
学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。

その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]


好きにするさ。

[それは丁度、意識を失って見えた彼女の枕元で
かつての友と呼んだ男に言い放ったと同じ、投げやりさで]


 好きに、するといいさ。


[恩寵うたう小鳥を食わんとする彼女の声に応える]


[耳に残る、娘の歌声。

視えなかったものが───
そう歌った彼女の目に、今は何が見えるのだろう]

それがお前たちの意思ならば。

[構わないと告げる音は、やはりどこか諦めに似る。
”彼ら”を諦めたわけではない。
ただ、もっと違うものを男は随分前に諦めてしまった]

お前たちが──…生き延びる道ならば。

[同族を自らの牙にかけること、男はやはり選ばない。
艶やかな声持つ人狼の娘、この娘に言わせれば、
自分もまた充分に腑抜けの一員なのやも知れぬ。
そうと思えど、それを変える気とてなく]



…… 力持つ者の話を、聞いたことはあるかね?

[代わりに問うのは、若者らへ。
それが何か、どれ程のものであるのか。
男とて、詳しくを知るわけではないけど]


これまでは使われなかった力だ。
私も詳しくは知らん。

だが、以前耳にしたことがある。
人を食らう人狼を見抜く術持つ者の話を。

[視るは生者であるか死者なのか。
それすらも良くは分からない。
分からないまま、ただ警告のみを発する]


この村に今、いるのかも知れない…いないのかも知れない。
だが、気をお付け。

血は血の中に、用心して隠し切ることだ。
耳と牙、…醒めるのはお前たちだけではあるまい。

[最後の響きは案ずるように、諦めのようにどこか*暗く*]





  ねぇ、せんせ…………


  




  せん…………せ……。


  




  ……マーゴット?


 噫、………。

       大丈夫かい。




 どこに?


[答えは返っただろうか。
聞けば、また歩きだす。]




  せんせ……………、ごめんなさい……。
  ごめんなさい………なんでもないの、だだ…

  こわくて………………。


[泣いたらカビてしまうって言ったのに]

  サイラスのおうちに……います………。

[  瞑った瞼が、  また 濡れた。  ]
  


 『過ち』……。
 悪いこと。
 
 でも…、友達は、食べちゃいけない…もん。
 
[「どっちが過ち」か、なんて。
そんなことはわからないけど。

少女はその先の考えを
遮断した。答えを知るのが 怖い気がして。]


 止めないよ……。
 怒られても、しらないもんね。

 お姉さんの言ってること
 意味わかんない。

[わたしを馬鹿にしようとして
わざと難しい言い回しをするんだ。
と、少し不機嫌そうに不満じみた声で。]


[“お姉さん”の声に呼応するように聞こえる男の声。
幸か不幸か自分に話しかけられたことはないから
あまり聞かぬふりをするけれど。

男はオンチョウというのが誰のことかわかっているようで
ここでもおとなの仲間はずれのような気がして面白くなかった。

何が『味方』なもんか。

ラディスラヴァの口ぶりに頭の中で
そう否定して。]


 お父さんまで難しい話する……。

[『力持つ者』の話。
それが何なのか
力とは何なのか
見当もつかない。

けれど。]

 わたしかくれんぼ上手だから。
 大丈夫だよ。

[と父には嬉しそうに
その無垢な弾む声で
返事をした。]


[不利益を被ると思しき考えは共有する意識にのせず。
それはいいこで在り続けた癖か本質か。]


犠牲を払わねば得られぬものもある。
寧ろ、犠牲を恐れた故に失うことの方が、怖いよ。


[可哀想と称される娘を思う。
より失えぬものの為に見捨てる。
力をつける為の糧があるにこしたことはない。]


『邪魔』を消して、
耐えることを強いられぬ『楽園』でも作るかい?


[手助けするという『味方』に軽い調子で言葉を向ける。]


[諦めにも似た音色
彼には思うところがあるのだろうと感じさせた。]


――……。


[お前たちが生き延びる道、と彼は言う。
私たちではなく、お前たち、と。
自身を含まぬかのような物言いにピクと片眉がはねた。]


我が子が愛しいならその子の傍に居て
その子が大人になるまで守っておいでよ。
何処の馬の骨とも知れぬ者に任せたくはないだろう?


[軽口染みたものを年上の彼へ投げ]


[力を持つ者の話には]


御伽噺や伝承にそんな話があったような気がするけど
人を食らう人狼を見抜く術持つ者、か。

この村に、いなければいいね。
もし居たら、厄介だ。
族長と同じかそれ以上に『邪魔』になるかもね。

――…ん、用心するよ。


[普段と変わらぬ柔らかな口調で。]


[「おとなの仲間入り」なんて
全然違うじゃない……。

ツン、と口をとがらせる。
昨日からこのかた、うまくいかないことばかり。]

 お兄さん、聞こえる?
 …あなたは誰?
 わたしの頭の中に住んでる悪魔なの?

[と女よりは幾分か柔らかな声色の持ち主に語り掛けてみることにした。]


[聞こえる少女の声に意識を向ける。]


聞こえているよ。
――…ああ、名乗っていなかったっけ。
残念ながら悪魔じゃないなぁ。

ほら、聞き覚えがないかい?
僕は本屋のベネットだよ。


[柔らかな口調のまま、名乗り]


 辛い時は、誰かに頼れと言っただろう?
 だから。それでいいんだよ。マーゴット。

[繰り返される「ごめんなさい」を
 宥めるように]

 ……待ってなさい。

[それだけ告げた*]




  せんせ、 …ありがとう………。

[ わたしの声を聞いてくれて。 ここまで来てくれて。
             彼を連れて、きてくれて。]

 


村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 22時半頃


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[はらはらと横に零れていくものを止める術を知りませんでした。
大切な友人が、失いたくなかった一人が。
見るも無残な姿と朽ちた、教会。
一瞬しか見ていないのに焼きついた光景が、離れてくれません。
瞳を閉じても、瞼を開けても。
離れてなどくれませんでした。]

 …っ、 …、…──

[声なき嗚咽、その声を更に奪おうとする私の右手。
その手が解かれたのは、お医者さんの指先に。>>378

溢れる涙もそのままに、私はほんの小さく頷きました。
痛いのは、絞める首ではありません。

身体の奥、もっともっと奥にある。
強くもない心が、ただ痛かったのです。]

(499) 2015/05/14(Thu) 23時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[ぱたん、と扉が閉まる音がします。>>379
お医者さんは、スティーブン先生は
優しい気遣いを投げかけてくださいました。
ああ、今頃その気使いを受けた猫は
何処へ行ってしまっているのでしょう。

宿屋の一室、私は一人きりになりました。]

 っ、ぅ …
 ……ぃぁ ……ゃ

 ……ぁ゛  あ゛ …──!!

[喚きだそうとする喉が発したのは、潰れたような音。
ばたばたと落ちる涙と、その汚い嗚咽は暫く部屋に響いていました。]

(500) 2015/05/14(Thu) 23時頃



[おとこの声が返ってきたのはおそらくその時]

 


 ベネット……?
 本屋のベネット…。

[聞いたままに繰り返して]

 うそ…――。
 じゃあもしかして、お姉さんの村に住んでる人…?

 じゃあ本当に村の人を殺しちゃうの…?
 どうして…。

[どうして。
理由はずっと話していた。
なんとなく話が理解できるようになってきた。

思い出せ、思い出せ。
彼らはなんと言っていたか。]


[少女の反応から
正体に気付いていなかったのだと確信する。]


――…お姉さんに名を訊いてみるといい。
きっとキミも知ってるひとだ。

全部、村での話だよ。


[屠ろうとするのが誰なのか。
それを導き出すとすれば彼女自身。
どうして、の答えは綴らず、
村の人を、という言葉を肯定する応えを。]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

─独りの部屋─

 …ただ、いま。

[それは丁度、この村から小さなヒーローが
理由も告げずに旅立った日のことです。
帰宅した私は、いつものように小さく帰りの言葉を溢しました。

しんとした部屋は、何も返してくれません。

お父さんとお母さんは、何処へいってしまったのでしょう。
夜になっても、次の日になっても、更に次の日が来ても。
両親は帰ってきてはくれませんでした。


──二人は、私のことが大嫌いだったから。


それから私が帰る家は、いつだって独りきり。
いつだって、こうして独りきりなのです。]

(516) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 
 
[声が出なくなったのは。
喉を抑えるようになったのは。

この頃からだということを、誰が知っているでしょう。]
 
 

(520) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

─宿屋─

[暫く泣いて喚いて、やっとそれが落ち着いた頃。
私の耳に届く声がありました。>>512
重くだるい体を漸く動かし、私は見知らぬ一室から
知っている景色をたどって、裏の勝手口へと辿り着くでしょう。]

 ………、…。

[勝手なことではありましたが、勝手口の扉を開きます。
声には勿論聞き覚えがあったからです。
それは、集会場での話し合いがあった昨夜。
人々を導くように歌っていた、あの声。

戸を開ければそこには、マーゴットさんと
そこに連れそうサイラスさんの姿があったでしょうか。

泣き腫らした目は前髪に隠せていて。
こんな時ばかりは役に立つものねと、駱駝色の髪を少し揺らしました。]

(525) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

 あーら、奇遇なこと。
 いつも守られているお姫様。

 自分から食べられに来てくれたのかしら?

[くすくす、くすくす。
高く澄んだ声は、目の前の二人へと落ちました。

偽りの涙で腫らした瞼を抉じ開けて。
奥に光る真紅は、瞳孔を細めて獲物を見つめます。]


 誰…――?

[あなたは誰?]

 誰…――?

[殺されちゃうのは…誰?]


そうだな。
…ああ、メアリーはかくれんぼの名人だ。
きちんとそのまま隠れておいで。

なあに、心配することはない。
ここに居るのは、みんな味方なのだから。

[弾むような娘の声に返るは、父の声。
優しい声色で安堵させるように告げる言葉は、
ひょっとしたら己のためでもあっただろうか]


[ベネットの軽口が響く。
聡い青年だと、内心苦笑した。

確かに、先の言葉に男は自分を入れてはいない。
入れずとも良いと思っていた。

彼ら──族長に従う者らは、犯人を捜すだろう。
犯人を見つけずにはいられぬだろう。
ならば自分が。その時には彼らの盾になろうと]

おやおや。

[けれど口に出す音は別のこと]


私がそう簡単に死ぬように見えるかい?
これでも、伊達に年を重ねてきたわけじゃない。


……そら。
誤魔化すのだって、充分お手のものさ。
だから、大丈夫だよ。

[そんな言葉で、彼の気遣いをはぐらかす]



────…

[やがて聞こえて来た、彼女の声
急がなければと、それには応えず、男は黙って空を見上げた*]


 ──見捨てられた、可哀想なあなた。

[それが誰と知らないから、容易く見捨てられ
得るものの為か、失うものの為か
犠牲に払われるであろう命の灯火
投げやりに放たれた、見捨てる言葉]

 ああ、そうそう。
 私もこの村の一人。

 誰かわかるかしら?

[それでも少女に名前を告げなかったのは
ただの意地悪のつもりです。
隠す気など毛頭ありません。
誰かが口にすれば、それはそれとばかり。]


 誰か、わかるかしら?

[そう、私は一体誰なのか。

私が、誰を殺すのか。

『知らない』と見捨てたのだから。
あなたに教えるつもりなんてないけれど。]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[開く扉の向こう側。
それは騎士に護られる様な、お姫様の姿があったように思います。>>532
村では見慣れた二人、なのでしょう。
私もその微笑ましさに、少し日常が帰ってきた気がして。
短く、息を吐き出しました。]

 「こちらこそ、ありがとう、たすけてくれて。」

[声なき声はゆっくりと紡ぎます。
口をはくはくと動かすだけでも、視力のない彼女には
その些細な音は聞き取れるものでしょうか。
けれどそこに音がのらなければ。
彼女と会話をするのは、他の人よりも少しだけ難しいことにかわりありません。>>533]

 「だい、じょうぶ。もうだいじょうぶです。」

[気遣いをくれる彼には、そう告げて。
私はそっと、マーゴットさんの掌を指先でつついて見せました。]

(543) 2015/05/15(Fri) 00時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[掌を差し出してくれるようなら。
私は声のかわりに、そこへ『言葉』を落とします。]

 「こんにちは。」

[何を話すべきなのかも、今はよくわかりません。
彼女が何を知っていて、彼女が何を知らないのか。
彼女には何が見えていて、何が見えていないのか。

だからきっとこうすることが。
普段どおりにすることが、何より一番なのだろうと。

そう、仰ってくださった方がいたから。>>361]

 「あなたは、だいじょうぶですか?」

[ただ、心配するような文字を落としてしまったのは
きっと私の不安が、そうさせてしまったのでしょう。]

(545) 2015/05/15(Fri) 00時頃


[楽しそうに 歌を歌っているように
頭に響くのは意地悪な言葉。]

 ……わからないわ。
 わたし、あなたみたいな意地悪な人
 会ったことないもの……。

 きっと家を締め切って
 厚いカーテンの奥で暮らしてる人ね。

[それにしてもやたらと
“見捨てられた”という言い回しを使う。
よほどわたしを 悪者にしたいのか。

自分はもっと酷いことを言ってるのに。]

 わたしは…わたしは違う。
 わたしあなたたちみたいに意地悪じゃないもの。


 意地悪?
 ふふっ、そうね、その通り。

[それは歪んだ私には、褒め言葉にもなるものでした。]

 そう、たった一人の部屋の中で
 カーテンも開けず、暮らしているの。

[よくわかったわね、偉いわと。
それもまた高圧的な態度なのでしょう。
くすくすと微笑めば、先ほどまでの『味方』の会話を
なぞるように話し始めました。

独り言のようなものです。
つらつら、つらつらと。]


[あの時の老いた男の口振りには気付いていましたが
私はその言葉にだけ、わざと何も返しませんでした。]

 人を食らう人狼を見抜く術、
 かくれんぼ、ねぇ。

 いいんじゃない?

[何がいいのかまで口にしないのは
これが独り言のようなものだからでしょう。]

 素敵な『楽園』の為にも
 見つけたら食べてしまわなくちゃいけないわ。

[まるで何も考えていないような言葉を落とします。
軽い調子には、軽い調子で。
耳につくのはころころと鈴の鳴るような笑み。]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[声なき声は、サイラスさんへと伝わったようで、どこか少し安心しました。>>546
無理はするな、と何度も伝えてくれるということは
やはり私は無理をしているように見えるのでしょう。

こくり、と。
力ない笑みと共に、一度頭を下げました。

ずっと泣いていられたら。
でも、ずっと泣いてなどいられません。
汚らしい嗚咽交じりに涙を流したということは
オーレリアちゃんの『死』を、認めたということ。

誰かが、彼女を、殺したと、いうこと。

頭によぎるのは恐ろしい言葉。

『過ちは一族の手で──…』]

(564) 2015/05/15(Fri) 00時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[そんな恐ろしい言葉を遮るように
突然、とても近い距離に顔を感じました。>>561
ぎょっとしたのは事実です、とても驚いたと謂う方が正しいでしょう。]

 「ええ、しっています。
  よくサイラスさんと一緒に居るのを
  お見かけしていますから。」

[指の文字が書きおわった頃でしょうか。
彼女から、触っていいかという問いが渡されて>>562
きょとりと、サイラスさんの方を向いてしまいました。

こくり、と一つ頷くと
お節介な騎士さまはそれを伝えてくれたでしょう。

指先からのぼってくる、掌。
服や頬、唇にまで及ぶその手に、くすぐったさを感じながら。]

(575) 2015/05/15(Fri) 01時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[ただ、駱駝色の下に小さな指先が訪れた時は>>562
一度怯えたように肩を跳ね上げました。]

 …っ!

[ぎゅっと瞼を瞑り、その色を悟られぬように。
触って判るものではないと知りながら。
きっと呪われたこの色が知られないようにと。]

 ………、…──。

[それでも払い除けることはありませんでしたから
気のすむままに、私を触ることは出来たのだと思います。]

(581) 2015/05/15(Fri) 01時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[それほど近くに来てから初めて。
私は、彼女の首元を彩る銀色の薔薇に気がつきました。

それは似合ってるよと、ちゃんと謂えなかった
ドナルドくんから渡された薔薇の銀細工ととてもよく似ていました。]

 っ 。

[ドナルドくんは何人もの女性に、そういった贈り物をする人ではないと思います。
だからどうしてそれが、その首元にあるのか。

思考は、嫌な方向に、向きを変え始めたのです。]

(582) 2015/05/15(Fri) 01時頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 01時頃


 あなたが持ってるの、それ。

[ちんけな銀の薔薇細工。
悪避けのつもりかしら、銀なんて。
古い伝承よね、狼人間には銀が効くなんて『逸話』。

まるで死を呼ぶ花のよう。
これを下げられた『人』は、次々に死んでいくの。
そんな物語があっても面白いわ。

私は首元を見つめながら、くすくすと嗤っていました。]

 いいえ、なんでもないの。
 気にしないでお姫様。

 ああ、私たちのことなんて『視え』ないのだったかしら?

[くすくす、くすくすと。]


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[彼女の首に光る、銀細工。
彼女が、まさか。


だってこんなにも頼りない小さな指で何が出来るのでしょう。

(けれど獣に変化われば、容易いことかもしれません。)

見えない瞳で、何が出来るというのでしょう。

(たとえば本当は、見えていたとしたら。)


くるり、くるりと、傾いたところで。
声に漸く思考は引きずり戻されました。]

(609) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 「……ごめん、なさ、い。」

[跳ね上げた肩は別に理由がありましが
この謝罪は、そのことに対してではありません。

強張った体を溶かすようにかけられた言葉。>>587
いつの間にかとられていた指先には、温かな瞼が触れています。>>586

オーレリアちゃんの為に泣いてくれた彼女が
『あんなこと』、出来るはずがありません。
どこか言い聞かせるようにして、私は首を振りました。
悪い考えを、振り払うように。

ただ、彼女の落とす「大好き『だった』」という言葉には
どうしても、眉を下げることしか出来ませんでした。

既に過去形となってしまっている、その言葉に。
彼女が触れていた指先は、じわりと浮かんだ涙を感じることが出来たでしょう。]

(611) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

[だって可笑しくて仕方がないのです。
涙が浮かんでしまうほどに、愉快で仕方がないのです。

死んだと判れば
すぐにでも過去として処理してしまう、彼女(マーゴット)が。
すぐにでも過去として処理されてしまう、彼女(オーレリア)が。

可哀想ねと呟くのは、小さく。
『味方』にも届かぬ音で、唇だけを動かしました。

今宵、私に食べられるあなた(マーゴット)。
彼方が死ねば、みんなあなたを過去にするでしょうね。

それって、ああ、なんて。]


 滑稽なのかしら。
 
 


【人】 村娘 ラディスラヴァ

[まるで鸚鵡返しをするように、その言葉は聞こえました。
見えない彼女が落とすそれと。
話せない私が落とすそれ。
まるで重なったようにさえ思う言葉に
私は首を振って答えました。]

 「いいえ、ごめんなさい。
  瞳を『視られる』のは、苦手なんです。
  汚い色を、しているから。」

[この色を知ることが出来ないとわかっていても、そう告げたのは
彼女の指先は、彼女の目のかわりなのだろうと思うからでもあり。
そんな風に、日常の会話を織り交ぜれば
謝らせてしまったことを、払拭できるかと思ってのことでした。
きっと言葉は、彼が素敵なお節介を焼いてくれたでしょう。

数歩、下がろうとする彼女の手を、私は捕まえて。]

(641) 2015/05/15(Fri) 02時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 「その、首飾り。
  大切に、して下さい。」

[銀細工がどういう経路で、その首を彩ったかは判りませんが。
それはドナルドくんがオーレリアちゃんに渡した
きっと大切なものだったから。]

 「似合ってますよ。」

[掴まえた掌に、そう、綴りました。
オーレリアちゃんには謂えなかった、その、言葉を。]

(642) 2015/05/15(Fri) 02時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[もっと、しっかり考えなければいけません。
私は頭の中のどこか遠くで、そう考えていました。

これがもし、オーレリアちゃんの貰ったものだと仮定して
その銀細工を首から提げているということは
持ち主がオーレリアちゃんと知る人には、私が犯人ですと看板を下げているのと同じこと。
彼女がとても狡賢く、それを見越して…という可能性もなくはありませんが
そう思うに思えなかったのは、指先が彼女の瞼に触れていたからでしょう。

ならば、誰が?

村の人々の顔を。
そして集会所に呼ばれた顔を思い浮かべます。
漸くそこで、オーレリアちゃんすぐ近くにあった
黒く棚引く髪の主を、思い出しました。

長さままでも手にかけられるような、そんな『人』。]

(644) 2015/05/15(Fri) 02時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[屈強な、例えば。
いつも、喧嘩をしているような、人。
誰かを攻撃しなれている、人。

浮かんだのは、自警団の一人。

誰も寄せ付けないようでいて
いつも誰かの傍にいる、そんな人。

彼なら夜の間に。
見回りをしているフリをして。
オーレリアちゃんも、長さまも。

手にかけることが出来たのではないでしょうか。]

(649) 2015/05/15(Fri) 02時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

 
[それは何の確証もなければ、ただの妄想に過ぎません。
けれどその思考は、思いは。

疑惑の種となり、私の心にそっと落ちていきました。]
 

(652) 2015/05/15(Fri) 02時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

[暫くしてでしょうか。
宿屋には、本来いるべきであろうその家に住まう顔が戻ってきました。>>608>>650

そしてグレッグくんの口からは、恐ろしいことを聞いたでしょう。
『投票』などという言葉を。
そしてその場に残っていたみんなに、別れを告げ。
たった一人の家へと、帰ります。
もう陽は、とっぷりと沈んでいました。

その『投票』が行われるとするならば。
私がそこに記すのはきっと──**]

(657) 2015/05/15(Fri) 02時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 03時頃


[幼い彼女とすれ違うことができたなら。
私は醜い唇を、ニタリと歪ませて見せたでしょう。]

 ごきげんよう?

[別れ際にそんな挨拶を落としたのは
意地悪な私が、また意地悪に。
声の正体を教えるためでありました。]


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