人狼議事


76 ─いつか、薔薇の木の下で。

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【人】 道案内 ノックス

え、な、何時だったかなー?
そうだ、皆は課題やった?
俺、まだ全然でさー!

[声色は少し裏返っていておかしい事には気付いていない。]


[林檎を手に先輩の目が笑っていない事に気付けば、引きつった笑いで誤魔化そうとし]

あ、ははは…。

(4) 2013/03/24(Sun) 00時頃

【人】 道案内 ノックス

…?

[シリィの呟きは、耳には届かなかった。
不思議そうに緩く首を傾げる。]

(8) 2013/03/24(Sun) 00時半頃

【人】 道案内 ノックス

[そのまま暫く笑っていたが、ふと、窓の方を見れば先ほどまで煩く窓を叩いていた風の音が静かになっている事に気付く。]

あれ…?
何か静かになったなぁ。

(11) 2013/03/24(Sun) 00時半頃

【人】 道案内 ノックス

―?
どうかしたのか、シリィ。

[何かをしようとして手を止め、額に皺を刻む相手を見て、顔を少し彼の方に寄せる。
相手が避けたなら、苦笑して離れるだろうか。]

(15) 2013/03/24(Sun) 00時半頃


 ああ、僕は醜い。

[木枯しのようなつぶやき。
 ひゅうと、風の音のように……。]


【人】 道案内 ノックス

―何でそんな事言うの…汚いとか、そんな事ないだろ。

[シリィの言葉には目を瞬かせた後に困ったように眉を下げて枯葉色の瞳を覗き込む。
自分からは隠されてしまった手は確かにやせてはいるけれど、汚いという表現はおかしいと思った。]

(19) 2013/03/24(Sun) 01時頃

【人】 道案内 ノックス

そうだよ。俺とシリィは同学年だろ。

[>>22 老人、と自分の事を表現する相手に僅かに目を伏せる。
儚げな容貌も相まって何処か未来を諦めているようで。]

―こうすれば、ちょっとの間でも温かくなるんじゃないか。

[―彼の言う暖かさ、とは違うかもしれないが。
思いつきで彼の手に自分のそれを重ねようとそっと手を伸ばす。
特に抵抗がなければ、包み込むように握っただろうか。]

(24) 2013/03/24(Sun) 01時頃

【人】 道案内 ノックス

まだ十代じゃん。老人とか言うなよ。

[まだまだ自分達は若いのだ。
だから、どうか諦めた顔をしないで欲しい。
そういう思いは相手に伝わるだろうか。]

いいえー、どう致しまして?
…ちょっと体温低いのかな。

[彼と自分の手には僅かに温度差があった。

相手の悲しげな顔には気付いたかもしれないが、明るく笑いながら首を振ってみせた。
彼の様子を見て、暫くしたらその手を離すだろうか。**]

(26) 2013/03/24(Sun) 01時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 01時半頃


【人】 道案内 ノックス

気持ちって意外と大事だからな。
…ん、そろそろ温まった?

[シリィの手は自分の温度ともう変わらない。
そろそろ頃合いか、と判断して彼の手からそっと離す。

―少し照れ臭くなっていたので顔を逸らした所為か、相手の反応には気付けず。

立ち上がる相手の背中を見送ると、]

ありがと。俺もコーヒー。

(29) 2013/03/24(Sun) 08時頃

【人】 道案内 ノックス

[窓の方を見れば、満月が出ていた。
椅子から立ち上がると、窓際の方へ歩いて行って]

おー、今晩は満月だったか。

[雲の切れ間から顔を覗かせたそれに、窓に張り付くようにして暫く魅入っていた。**]

(30) 2013/03/24(Sun) 08時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 08時頃


んん……

[眠っているのに。満月は確かに瞼の裏に映る。
青い目に月はまぶしくて。
けれど目を開くことができないまま、とろとろ眠る]


[意識の中に風がたゆたう。
閉じた意識の中に、水面に結ぶ泡沫(うたかた)のような音が響く]

……誰……

[夢に遊ぶような声は脳裏に僅かな香りを伝えて*]




 ああ、これが冬のような愛なのか?


[その手から出た赤はなぜか蒼くも見え…。]



[そんな中、
 ぼんやりと、やんわりと、

 微睡みに酔いしれている声を拾う。]

 ――……その声は?

[暖かな暖炉のまえ、眠れるキティに…。]


【人】 道案内 ノックス

…はーい。

[苦笑しながら肩を竦め、ヤニクの後ろ姿を見送る。

やはり、調達した場所で飲むのは危険度が高いか。
…変なところを学習していた。]

(50) 2013/03/24(Sun) 20時半頃

【人】 道案内 ノックス

[シリィを心配して様子を見に行ったロシェが戻ってこない。
不審に思って、かじりかけの林檎を置いて自分も厨房の方へと向かう。
其処にはロシェが立ち尽くしていて。]

…ロシェ、どうしたんだよ。
なぁ。

[彼は何か答えただろうか。
ロシェの隣からひょいと厨房の中を覗けば、床にはスプーンや砂糖のポットが散らばっている。]

…シリィ…?

[ぽかんとしたまま、其処にいた筈の同輩の名前を紡いだ。]

(51) 2013/03/24(Sun) 20時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 20時半頃



 君は眠っているんだね。
 キティ……。

[薔薇の香りは、その眠れる子にも届くだろう。
 それはなお、眠りを誘うのか、それとも。]


[聞こえる声はまどろみを呼ぶ。
酷く心地よくて、酷く危うい]

…誰。

キティって、誰を……

[泡沫のような意識はただただ風に舞う木の葉のように
頼りなさげに返る]


【人】 道案内 ノックス

えっと…。

[はた、と気付けば、厨房を片付けようと思いつく。

床の有り様は気になるが、シリィも小さな子供ではないのだ。
―強い風が止んでそう時間も経っていない。流石に外には出ていないだろう、と。

スプーンや砂糖のポットを拾いあげると取り敢えず台の上に置いて、床を掃く為に箒を持ってくる。
そして厨房を片付け始めた。]

(56) 2013/03/24(Sun) 21時頃


 ああ、なんだか、
 子猫のようだと思ったんだよ……。

 ごめんね。

 でも、君のことを感じれる。
 何か特別に呼びたいな。

[その眠る彼が誰なのか、
 声が響く方向に意識を向ける。]


[ふわり。響く声。
口からの声はヤニクに向けられるのに
意識はもう一つの声に時折傾く]

…猫じゃない。誰だって聞いてるンだけど…
……って。何。この声。

[初めて気付いた声の違和感。
ふわふわした意識がようやっと目覚めたよう]



 僕が誰か?
 それは、君が誰かというところからはじまるよ。

 とにかく、とても月が綺麗で、香りが良いよ。

[弾むような息遣い、掠れた声は、眠りの子の耳をくすぐる。]


ん。

[耳元に響く空気に僅か身を竦ませる。
吐息は少し、熱を持つ]

俺が、誰か?俺は……

[サイラス、といいそうになって息が詰まる。
薔薇の香りの甘さと流れ込んでくるものに。
瞼に映りこむような月に、くらりと頭痛がする]




 君の元に、行くよ……。
 どこに来るかい?

[名乗ろうとする言葉を促すのではなく、
 そう、求めるのは香りと、そこにあるという存在。]

 薔薇の木の下でも、
 僕の部屋でも、
 もしくは屋根裏でも…。

 僕の声が聞こえる君はきっと特別だから…。


【人】 道案内 ノックス

これでよし、と。

[床を掃き終え、スプーンは洗ってあった場所に戻し、砂糖のポットは取り敢えず乾燥させておこうと干しておく。

仕上げに換気でもしようか、と思い立ち、厨房の窓を開け放つ。
暫く入ってくる夜風に目を細めていたが。]

…っ…、なんだ、これ…。

[―風邪が運んでくるのは、濃い薔薇の香り。
それを嗅いだ途端。

くらりと揺れる視界と、身体に灯った熱に。
その場に立っていられずに膝をついた。**]

(62) 2013/03/24(Sun) 21時半頃

[窓から見える月明かりの姿と聞こえる声。
未だ疑問は抜けきらずとも、やはり声は紡がれ続く]

…とく、べつ?

[息を呑む音は体の中に響く]

……薔薇の…下に。いくよ。


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 21時半頃



 そう……じゃ、待ってる。

[薔薇の木の下。その言葉に、にこやかな香り。]
]


[薔薇の木の下に赴くのは談話室でヤニクと分かれてからのこと。
月明かりに見るその姿、ブレンダのようであって、どこか違う。

何が違うのかはすぐにはわからない。そう接点があった訳ではないから]

ブレンダ。

[青い目の色に、薔薇の木が映り込む]



 バーチュー……先輩?
 いや、サイラスでいいかな。

[青い眸に、新緑の眸はうっとりと。
 薔薇の下、腰掛けたまま、手を伸ばした。

 薔薇の刺に血のにじむ、指先。]


[今、先輩だの後輩だのと追求する気はない。
ただ名を呼ばれて、香るものにぼんやりとしてうなづいた。
伸ばされた手、躊躇なくこちらからも手を伸ばしてそれを取る。

指先に滲むいろ、何故だろう、その指に無意識に寄せたくちびるは]


[伸ばされた手、指先、
 サイラスもまた伸ばしてくれて、にこやかに微笑んだ。]

 ああ、君も、感じるだろう?
 薔薇が、欲しているんだ。

[指にサイラスの唇が触れて、
 はぁ、とため息をこぼす。

 もう片方の手も、静かに伸びると、彼の柔らかな金髪に触れた。]

 薔薇は本当にかぐわしいね。
 そして、君もとても……。

[薔薇の酔いに敏感に感じてしまったこと、
 きっと、声の通じる彼もそうで……。

 次には指に口付ける彼の頭を包むように抱こうとする。]


[薔薇の香りが頭を埋める。
くちびるを寄せた指先から甘い毒が入ってくるよう。
もうくせになった髪に触れられる感触。
それこそ、猫のように摺り寄せて]

薔薇の、せいなんだ。
…酔いがさめない。眠くて…だけど、眠れない。

[彼の手が自分の頭を包み込もうとするように
空いた片方の手が、彼の細い体に触れる。
抱き寄せるように。
お互いの間、香りが満ちる隙間を埋めるように]

薔薇は、何を欲しがっているんだろう。


[頭を抱き寄せると、彼の手は細い体躯を抱いてくれた。
 まるで、我が子をあやすような形になりながら、それでも、感じていることは、そんな美しいものではない。

 感じる熱は、冷たさの中、咲き誇る赤い花のよう。]

 眠れないのか。
 かわいそうに……。

 大丈夫。眠れるよ。
 君を眠らせてあげる。

[髪に触れ、遊ばせながら、
 もう片方の指からは、熱が奪われるのを感じている。]

 薔薇が欲しているもの。
 さぁ、なんだろう。

 けれど、僕や君の欲しがっているものを
 きっと欲しがっているんじゃないかな。


[そんな理由づけ。
 包み込んだ頭、耳の当たりにくすぐるように、掠れた声を吹きかけて…。]

 ――……

[彼がこちらを見上げれば、
 薄紅の唇をその額に落とす。]

 ――……きっと、特別なんだよ……。

[青い眸を新緑は見つめて…。]


俺が、欲しいもの?

[花霞の向こう、浮かぶ影はなんだろう?
欲しいもの。ほしい?どんな風に?
くちびるを寄せたゆびさきはするり、手から滑り落ちて]

ほしい、もの…

[額に触れる赤い、柔らかい感触。
目を閉じてそれを受け入れる

薄ら、瞳を開ければ。深緑と蒼が交わって]


[ひくり。耳元に感じる吐息に震える。
ふとその赤い唇に指を伸ばし]

これに、触れたい。

[空ろな、けれど秋の空のような深い蒼色。
指先はそろり、彼の赤い唇をなぞる
ここに自分のものを重ねたい衝動がそわりと浮かんだ]


【人】 道案内 ノックス

…まど、しめなきゃ。

[は、と浅く呼吸をしながら、身体の熱を堪える。
きっと薔薇の香りを嗅いだからだ。だから窓を閉めてしまえば収まる。

まだふらふらする頭でそう判断すると、窓枠に捕まって身体を起こし、窓に手を伸ばした。
しかし、一つ一つの動作は緩慢で、自分の思うようにならない。]

…くそ…っ。

[力を込めて窓ガラスを乱暴に閉める。
もしかしたら、近くの部屋には聞こえたかもしれないが。]

(69) 2013/03/24(Sun) 23時頃


 そう、きっと、欲しいもの、
 あるよね?

[青と新緑、薔薇の芳香。
 それまでにあまり言葉を交わしたことなどないのに、
 薔薇の仕業かそれとも、もともとの気質か。

 年上なのに、子猫のような彼の唇に薄紅の唇を寄せる。
 共犯者を仕立てるように、
 甘やかな、甘やかな、落とし穴のような口づけをしようと…。]


[そう、先に触れた彼の指先には笑みが返った。]

 触れて…。
 そう、大丈夫。

 君が欲しいよ…。

[ねだられて、拒絶などない。
 むしろ、欲望は、高まるばかり。

 彼の唇に薄紅を重ね、触れる、そして、触れる以上の口づけを。]


[ほしいもの。漠然とした影はすぐに消える。
薔薇の香りが隠してしまうから

[流されるまま、秋空の色が瞼の裏に隠れると同時。
薄紅に同じものをふわり、重ねた。
甘い香りは脳髄をしびれさせて感覚を麻痺させる]

ん……

[次第に深く、抱き寄せる腕も力がこもる。
求める様はそれこそ子猫がミルクを舐めるよう]


【人】 道案内 ノックス

…ちゃんと、閉まったかな。

[ほっと息をつくと、その場にへたり込む。
身体にはまだ思うように力は入らない。
どうやら只の薔薇の香りではないようだ。

取り敢えずこの熱をやり過ごそうと、近くの壁に凭れて目を閉じた。
―意識はそこで手放してしまう。

もし誰かがその姿に気付いたなら。
頬が火照ったように赤く、熱を出してその場で力つきたようにも見えるかもしれない。**]

(73) 2013/03/24(Sun) 23時頃

 ああ、可愛いね……。

[口づけは、深く、されど、その仕草はどこかあどけない。
 けれど、欲望はそれでつきることはない。]

――……君が欲しいよ。
 僕をもっと欲しがって……。

[薔薇の力で、蘇った肌の弾力は、彼に触れることを求めて……。
 そう、月明かり、薔薇の木の下。
 彼の望みに答えるよう、その指先を動かしていく。
 そう、彼が抱かれたいのならば、そのように、抱きたいのなら、やはりそのように……と、問うて……。]





[薔薇の木の下、あえやかな声は幾程続いたか。*]



  


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 23時頃


[深くくちびるをあわせて、吐息まで取られてしまったよう。
くたり、その肩口に頭を預け。
息はあがり、頬は僅か上気して。
薔薇の蔓が意識を侵食する感覚がわかる]

……。俺も。

[手はぎこちなくその肌に触れた。
同性の筈なのに自分とは違う、花弁のようなしっとりしたそれにまたくらり。脳裏がしびれる

唇を滑らせて浮き出た鎖骨に紅薔薇の印を一つ、刻みつけ
持て余す薔薇の香と毒のような棘の感覚

抱き寄せて痩躯をゆるく押し倒す
どちらを求めているかは月明かりが照らすまま。
薔薇の霞の中の交わりは、熱く深くとも、
そこに名残は残さない

誰が訪れても一時の色の香は消えうせる筈]


【人】 道案内 ノックス

そうか?

[酔ったのかも、と答え、何処かぼうっとした様子の相手に大丈夫か?と声をかけるが、てきぱきと掃除を進めていき]

ん、あぁ。ありがとう。
これ、戻してきてくれるか?その間に洗い物しとくから。

[部屋の片付けを手伝うと言われれば、道具の片付けをお願いしただろうか。]

(100) 2013/03/25(Mon) 08時頃

【人】 道案内 ノックス

ロシェ…?

[束の間、意識を失った後に聞こえてくる声。

それを聞いてゆるりと覚醒した頭はまるで霧がかかったように重く。
身体の内の熱は一向に収まってくれる様子がなかった。]

んっ…。
だいじょぶ、だから。ひとりで…。

[彼に触れられれば、ぴくりと肩を揺らして掠れた声を漏らす。
心配ないと起こしてくれた相手の腕に触れるが、力が入らないので殆ど添えているだけのようなもの。]

(101) 2013/03/25(Mon) 08時頃

【人】 道案内 ノックス

…う…。

[身体の力は十分に入らず、心臓は早鐘のように打っている。

子供ではないのだ。
彼の力を借りずに部屋に帰りたいが、今の状態ではそれも叶わない。

それより、同じようにこの香りを嗅いだ相手は大丈夫なのだろうか。

けれど辺りに漂う薔薇の香りが思考を奪い。]

…ロシェ。
ここからはなれたい。

[彼の腕に添えた手に少し力を込め、熱に浮かされた目を相手に向ける。

誰かの力を借りてでも、とにかく此処から離れなければ、と。**]

(102) 2013/03/25(Mon) 08時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 08時頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 21時半頃




[そう、さきほど、声の通うものと、
 肌を合わせたばかりなのに、

 疼きは収まらず、なお、
 求めてやまない……。]

 ああ、君も苦しいだろうか。

[声の届くものへ。今、その苦しみが、そして、甘やかさを共有するものへ。
 心の中で、細い指を伸ばす。]


──……。

[頭を振って、懸命に香りを脳裏から消そうとする。
あの細い指が触れてくるような感覚に
吐息にかすか、熱がこもる。

けれど。目の前の彼に触れて、箍が外れたら多分、自分は]

だめ、だ。

[苦しいけれど。切ないけれど。
それでも、まだ]


 この苦しさ、わかってくれるのは、
 君だけだよ……。

[それは、いつのまにか、彼自身の言葉だけではなく、
 薔薇の言葉にもなっている。

 枯れたまま、終わるのは、嫌だ。
 また、あの花を咲かせたい。
 美しく、そして、甘美なあの想いを……。]

 君だけだ……。
 君がいないと……。

[細い指は、もがくように、
 唇は、浅い息を繰り返しているかのように、開ききらない五分咲きの薔薇のように…。]


ぅ……ん

[入ってくるな、これ以上、香りはいらない
懸命に拒絶しようとするけれど
酔いは拒絶の仕方を忘れてしまったよう。

ヤニクからそらした目は熱で秋空を写す湖面のよう。
もう耐えられないくらい理性はぎりぎりで。

月の下で暴いた体の感触が手に残る。
あぁ、かなうなら、もう一度触れたいと
伸ばされた指に応えるように
夢の中で自分の指も絡ませる]

…欲しいのに。


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 22時頃


【人】 道案内 ノックス

― 廊下 ―

……は…。

[浅い呼吸を繰り返しながら、必死で熱を堪える。
二人に支えられて部屋に向かいながら、罪悪感で頭がいっぱいになった。
確かに熱には浮かされているが、彼らが想像するものとは違う。]

…すみません。
俺が窓、うっかり開けちゃって。

そしたらこの匂いが入ってきて、何だか…。

[眩暈と熱に襲われたのだ、と答えれば、更に説明をしなければならないだろうか。
―そう思うとそれ以上は口に出せず、只、曖昧に苦笑いを浮かべる。]

(115) 2013/03/25(Mon) 22時頃

【人】 道案内 ノックス

―はい。
先輩も、ありがと…。
おやすみなさい。

[自室の前で冗談めいた言葉を口にするエリアスにはふにゃりと笑みを浮かべて見送ろうと。]

…あ。
部屋の換気は暫くしない方が良いかと…!

[ふと思いついて最後に付け加えた言葉はその場を後にした彼の耳に届いただろうか。]

(116) 2013/03/25(Mon) 22時頃

【人】 道案内 ノックス

― 自室 ―

[二人に支えられながらも何とか自分の部屋に辿りつけば、ほっと息をつく。
薔薇の香りは寮内に漂っていたが、一度窓を開けてしまった厨房よりはきっとましで。

中までついて来てくれた同輩にもお礼を言おうと、彼の方を向いて。]

…ありがと、助かっ

え…っ?

[彼を支える事も出来ず、二人とも寝台に沈み込む。
もぞもぞ動いて見上げれば、ロシェと至近距離で目が合い、瞠目する。
―無意識にこくり、と喉を鳴らした。]

(118) 2013/03/25(Mon) 22時半頃

【人】 道案内 ノックス

[けれど、肩越しに落ちたロシェの銀色の長い髪が襟から覗いた首筋をくすぐって。
―それすらも刺激となって身体がまた熱を帯び。
混乱しながらもぎゅっと両目を閉じる。]

〜っふ…。

[出した事のないような自分の声が耳に入れば、唇を噛み締めて懸命に抑えていたので、相手の動揺にまでは意識がいかなかった。]

(119) 2013/03/25(Mon) 22時半頃

【人】 道案内 ノックス

[暫くすれば落ち着いて来て、そっと安堵の息をつき。
もそもそと上体を起こせば、寝台の横に座り込んでしまった彼の背中が見えた。]

ロシェ…?
…ヴェスー?

[そっと手を伸ばし、彼の名前を呼びながら背中をつつけば、相手は何か反応しただろうか。]

(120) 2013/03/25(Mon) 22時半頃

 ああ



 欲しいなら、
 摘み取ってしまうかい?

[薔薇の囁き。
 それは甘美な欲望を否定しはしない。
 その伸ばした指は、きっと彼の身近な人からも伸ばされたような幻影。

 薔薇は、咲き誇るために、
 吐息をこぼす。]

 ――……


摘み とる…?
…何を、どういう……

[息が上がる。目の前のヤニクの熱と薔薇の香りの熱で
逃げ場のない感覚。
潤んだ目はその水滴を零す]

熱い、よ…たす け…

[どうすれば熱は収まるのか。
どうしたら、このやり場の無い感情はきえてくれるのだろう]


【人】 道案内 ノックス

分かってるって…。

[―多分。
熱は判断力を鈍らせていた。
部屋に着けばもう安心だと。若干ハイになっているのかもしれない。]

…え?

[相手の声を聞けば、つつく指を止めて。何となく気まずくて目を逸らしながら。]

……ごめん?

(124) 2013/03/25(Mon) 22時半頃

[助けを求める響きに、
 薔薇ではなく、彼自身が眉を寄せた。]

 ああ、
 壊したくないんだね。

[指先、それは、眠る子を宥めるように…。]

 ――……君を慰めてあげる。
 僕なら、いくら壊されても、
 構わないよ……。

[優しく、語りかける。]


 君の大事な人は、
 大事にして………?

[その言葉はどう響くだろう。
 だけど、深い意味はない、そのままの意味だ。

 大事な人がいるのならば、
 大事な人は、大事に………。

 欲望だけで、何かを壊してしまいそうならば、
 壊れてもいいものを壊せばいいと……。]

 僕のことは壊してもいいんだよ。
 むしろ、僕は壊れることを………。

[薔薇とは違う、願い。本当は見えない、未来。

 美しくありたい。枯れてしまいたくない。

 そこは同じなのに。]




 ――……そして、賛美歌を紡ぎ出す……。


  


───……ぁ、う…… !

[熱と理性と、大事な人と薔薇の声。
持て余してどうしようもない感情と
それでも失いたくない大事な友人と

満ちる香り薔薇が脳裏を壊してしまったよう。
悲鳴のような声は悲痛で、けれどやはりどこか甘やかで

助けてたすけてタスケテ

辛い。熱い。苦しい。

けれどどうしていいのかわからない。
ずっと人に頼ってきた代償。この依存心の塊は]




 ああ……
 つらいなら、

 薔薇の木の下にまた、おいで。

[苦しげな声に、薔薇は甘やかに…。]

 ――……いくらでも、君を慰めてあげる。
 いいえ、愛してあげる……。


 だから、今は、おやすみ?

[そんな慰めを。]





 僕も、苦しいから……。



[ひとりじゃないよ、と。
 依存には、依存で答え…。*]


【人】 道案内 ノックス

…だから、ごめんってば。

[此方を見ない相手に少なからず気落ちしている自分がいた。
またぼうっとしてきたので壁に凭れながら相手の背中、銀色の髪を見つめる。
触れてみたいと思うが、今は手を伸ばせない。]

…変な気分?

[相手の言葉には、きょとり、と目を瞬かせ。

―それは薔薇の香りで?

けれど、膝に顔埋めている相手に問いかける事も出来ずに。]

……。

[何となくもやもやした気分を抱えつつ、布団を引き寄せて自分の身体に掛けると、相手には手近な毛布をぽすりと投げる。]

…風邪ひくぞ。
別に隣で寝ていっても構わないけど。

(139) 2013/03/25(Mon) 23時半頃

【人】 道案内 ノックス

[何でもない、という言葉には拗ねたように唇をすぼめたまま、何も言わず。

驚いた声の後、投げた毛布に大人しく包まった相手を黙って見ていた。]

ロシェ…?
……。

ヴェス?

[暫くして、うつらうつらとする後ろ姿。
声を掛けて、反応はあったかどうか。

もしあまり反応がないようであれば、そろそろと音を立てないように距離を詰めて様子を窺う。
無防備な横顔が其処にあっただろうか。]

(147) 2013/03/26(Tue) 00時頃

[そこに、眠る子の姿はあったか。
 いずれにせよ、シルヴァではない、薔薇は、サイモンにも彼にも微笑む。

 そして、おいでと、手を差し伸べるのだ。]


【人】 道案内 ノックス

…其処で寝るのかよ。

[苦笑しながら、そう呟く。
同室者の寝台が空いているから、其処で寝れば良いと言ったつもりだったのに。]

……。

[やがて彼の長い髪に目を止めれば、手を伸ばし。
抵抗がなければ一房掬っては落としてを繰り返し、暫くその銀糸の感触を楽しんでいた。

何故触りたいと思ったのかは、自分でもよく分からないまま。
思考はまるで酩酊しているように鈍い。]

(148) 2013/03/26(Tue) 00時半頃

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