244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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[まほうは、そんなに、べんりじゃ、ない その言葉に、がっかりすると同時に 酷く納得してしまう自分がいます。
今までの短い人生でさえ 世の中は都合よくできてはいませんでした だから『やだ』なんていうのはただのわがまま
優しいのはドリベルではなく ガストンの方だと思うのです]
(28) 2018/06/13(Wed) 02時頃
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ボクは、優しくないよ ガストンよりずっと優しくない
でも、ちゃんとお手伝いする ……怪我したらさ、すぐに薬つけないと バイキン入ったら大変だもん
[先に薬を持ってこよう。と、そう思うのに 大きな腕の中が心地よくて、なかなか動けません。
思えば誰かに抱きしめられたのは、もう随分と昔のこと 気がつけば、誰かに抱きしめてもらうより 妹たちを抱きしめる役割になっていましたから]
……うん。ここにいたら、だめ わかってる。わかってる
[わかってる。なんて嘘 それでも、自分に言い聞かせなければと なんども同じ言葉を繰り返して]
(31) 2018/06/13(Wed) 02時頃
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[やがて、約束の薬を持ってきたなら 今度は椅子に座らずに彼の前へ
人差し指に牙を立てる姿と 生まれた赤色を、逸らさずにじっと見つめて]
……あんまり、おいしくない
あー、でもさ おんなじ味。お揃い
[自分の血の味と同じ そんな当たり前のことが新鮮で 少しだけ、悲しい気持ちが引っ込んでいきます。
お揃いだね。なんて笑いながら 約束通り薬を塗り、慣れない包帯をぐるぐる そうして一通りの手当てを済ませたなら]
(32) 2018/06/13(Wed) 02時頃
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[再びちょこりと椅子の上 ぱらり、ぱらりと図鑑のページをめくります。
まだ自分が何に変わるのか、想像もできません そもそも、いつ頃変わるのかもわかりません。
今変わるか、今変わるか。と図鑑をめくって 気がつけば本を抱えたまま、眠りこけておりました**]
(33) 2018/06/13(Wed) 02時半頃
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――初日:夢の狭間――
[真新しい藁の寝床で静かに寝息を立てながら 少年はその夜、短い夢を一つ見ました。
それはとても、懐かしい夢でした けれどとても、悲しい夢でした]
(67) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[夢の中には家族が居て いなくなった友達も皆、揃っておりました。
"どうしたの?"母が怪訝な顔をします "こっちへおいで"父が大きな手で手招きします。
何事もなかったかのようなその光景に ぁぁ、良かった。と笑顔になって そちらへと走っていこうとするのですが そこではたと、足が止まってしまいます。
こちらへと向けられた懐かしい声のうち 一つとして、少年を『カーター』と呼ぶものはありません 皆、口々に彼を『ドリベル』と呼ぶのです]
(68) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[そんな名前じゃない! そう叫びたかったけれど、口が動きません。
だって名前ごと 少年は手放されてしまったのですから そこに込められた思いも何もかも お金と引き換えに売られてしまったのですから。
夢から抜け出す方法があるのならば 少年はきっと、それを試したことでしょう けれどそんな方法を知っているはずもなく 夢の中を足掻いて足掻いて、雁字搦め。
息もできなくなった頃 『どり』と、優しい声が降ってきて 暖かな眠りへと、沈んでいったのでした]
(69) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[そして、眠りから覚めれば陽のあたる時間。 生活する場所が変わっても、同じように朝はやってきます。
翌朝になっても、外見はやはり人間のまま それもそのはず、どうやら血を受け継いでも すぐに動物には変わらないらしいのです。
何の動物になるのかすぐにはわからない それはとても残念なものでした けれどひっくり返して見たならば 準備の時間がたくさんあるということ]
(70) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[それなら、いつ変わっても平気なように 図鑑を教科書にまずは文字の読み方を 図鑑が読めるようになったなら文字を書く練習――― そのうち幾度かは羊皮紙からペンがはみ出して 机に書いていたこともありました
他の本を読めるようになる頃には ガストンの後ろについて回っては、頻りに質問を繰り返したり。 そんなふうに日々を過ごしていくうちに 少しずつ「あれ?」ということも増えてきます
それは学習面だけではなく 例えば、食べ物を咀嚼するときのこと。 鋭い歯の感触に、ヒヤリとすることもありました 肩たたきをしようとした時には 自分の爪の硬さと鋭さに仰天してしまったことも。
小さな小さな変化。 ともすれば見過ごしてしまいそうなそれは 着実に少年の中に広がっていったのでした]
(71) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[そんなある日のこと 藁の寝床でスヤスヤ寝息を立てていた少年は がさごそという物音で目を覚ましました。
物音の主はガストン この小屋にはほかに誰もいないのですから それは当たり前。確認するまでもありません。
でも、一体何をやっているのでしょうか あの棚は昨日、はたきをかけたところ 床に散らばっているのは、一昨日読んだ本でしょうか まだ半分寝ぼけていた少年は、寝床の上に座ったまま 一連の騒動をぼんやり見つめていましたが]
(72) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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と、戸棚にあった椎の実なら知らないよ!
[『ない』なんて声にようやく眠気も覚めました ついでに一連の悪事を思い出してしまいましたが それは、忘れておきましょう。
何やらうずくまっているガストンの側へとよれば]
桑の実のジャムも……って、あれ? えーと、ないってなぁに?
[一連の悪事がバレたのではなかったのでしょうか。 無駄に自白してしまったようなバツの悪さに そろり、そろりテーブルの方へと後ずされば 自分の椅子の上に見慣れないものがあって]
ねーねー。これなに?
[ぱさぱさ、手招きがわりに振ってみせます**]
(73) 2018/06/13(Wed) 20時頃
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[どうやら探し物は、この紙束だった様子。
よかった。なんて少年の方もにっこり 持っていたら無くしてしまいかねませんから そうならないうちに、紙束を男へ差し出します。
それにしてもあんなに慌てるなんて、あの紙束は一体何なのでしょうか。 行方不明になったらとても危険な 魔法の術でもかかっているのかもしれません。
食事が終わったら聞くとして、まずは朝ごはん。 胡桃入りのパンから漂う香りに、ゴクリと喉がなってしまいます。
胡桃だけほじって食べたらダメかな。なんて お皿の上に手を伸ばしかけたところで]
(119) 2018/06/13(Wed) 23時半頃
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[今更バレかけた悪事に、お皿に伸ばした手がピタリと止まります。
誤魔化すべきか、素直に自白するべきか。 せめて季節がもう少し前だったなら こっそり摘んできて補充もできたでしょう。
けれどこれからは無花果の季節 桑の実のジャムが無花果のジャムに変身したら さすがに悪事がバレてしまいます]
えっ、えーとぉ……しらな…… この前食べなかった、かな?
[つい、と目を逸らしパンを一口。 胡桃のパンはとても美味しいパンでした ジャムを塗ればもっと美味しいのでしょうけれど ここにないのだから、しかたがありません]
(120) 2018/06/13(Wed) 23時半頃
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[お皿が空になったならお片づけ それも終わったなら、興味は先ほどの紙束へと移ります。
ひょこり、男の手の中を覗き込んで]
手紙? って、えーと。なぁに?
[単語自体は、本に出てきたような気もします けれど、どんなものかというと 首をかしげるより他にありません。
渡された羊皮紙とガストンを交互に見比べて 右と左へ一度ずつ、首を傾げて考えこめば]
(121) 2018/06/13(Wed) 23時半頃
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遠くの人に、伝える…… ってことはさ。妹たちにも? あぁ、でもチビは文字読めないや
とりあえず、言いたいことを これに書けばいいんだね
[と、言っても何を書けばいいのでしょう 少し悩んで、もらった手紙をヒントにいいことを思いつきました。
羊皮紙片手に部屋の隅っこの方まで走っていき 床の上でこっそり手紙をしたためます]
(122) 2018/06/14(Thu) 00時頃
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ガストンへ
今日のパン、美味しかったよ。 それにいつもいっぱい、ありがとう。
あとね、ごめん。ジャム食べたの、ボク。 水入れてジュースにして飲んだ。ごめんなさい
ドリ
(123) 2018/06/14(Thu) 00時頃
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[ありがとうと、ごめんなさいを書いた手紙。 書き終えたならきちんと畳んで、ガストンの前へ]
ボクからも、手紙 あとで読んでね
[『後で』の部分にアクセント 彼に手紙が渡ったら、ささっと鏡の前へ行きましょう。
今日はどこか変化しているのでしょうか ぶつかりそうなくらい、鏡に近づいて観察すると]
焦げ茶色の、毛?
[肩のあたりにうっすらと生えたそれは 動物の毛のようにもみえます。
じつのところ、紛れもなく熊の毛なのですが さすがに少年にはわかるはずもなく そのままじっと、鏡に見入ってしまいました**]
(124) 2018/06/14(Thu) 00時頃
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―― とある日 ――
[その手紙が>>161少年のところに届いたのは ちょうど、胡桃の殻に色ぬりしていた時のこと。
お皿の上にはすりつぶした赤い実と、黒いインク それに床には胡桃の殻が山盛りに さぁこれから、テントウムシをつくるぞ。 なんて張り切っていた時のことです]
(182) 2018/06/14(Thu) 15時半頃
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てがみ……? えっ?でも
[届けられた手紙に少年は絵筆をころころ 放り出された絵筆が床に点々と染みをつけます。
手紙を持って来たのは誰でしょう。 ガストンか、鳩が嘴に咥えて来たか 案外、魔法のように突然現れたのかもしれませんが そのどれであっても、少年には小さなことなのです。
誰からの手紙かとそわそわ 焦って開いたせいで、角が少し破けてしまいましたが そんなことにかまってはいられません。
夢中で中身を読んだなら、次はお返事 胡桃の山をどけてそこに羊皮紙を広げます。 何を書こうか、ちょっとだけ考えてから]
(184) 2018/06/14(Thu) 15時半頃
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フェルゼさん へ
お手紙ありがとう。ちゃんと届いたよ。 ボクはドリ。年は7つで、フェルゼさんと同じく男。 山で事故にあって、ガストンに助けてもらったんだ。 あのね、ガストンはね、クマになれるんだ それに、どっちの時も大きいんだよ?すごいでしょ
フェルゼさんは、魔女さんと暮らしてるんだね その魔女さん、ニンジンたべないならボクとおそろいだ。 ケーキにしたらどうかな?それなら、ボクたべられたよ。
街だと、魔法使いは怖がられるの? 魔女さんも、ガストンも優しいのに変なの。 怖がる人がいたら、ボクけっとばしてやるよ!
お手紙ありがと すごく、すごく嬉しかった。またね
ドリ
(189) 2018/06/14(Thu) 15時半頃
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[書けたなら封をして 無事に届きますように。とお祈り。
テントウムシを作るつもりだったことも忘れて その日は一日中、上機嫌でおりました**]
(190) 2018/06/14(Thu) 15時半頃
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[爪は硬く鋭くなりました。 歯は尖って牙のようになりました。 手のひらも前より、厚くなったように思います。 でも、ここまでの変化は初めてでしたから
ここは確認してもらったほうがいいでしょうか。 体を捻ってちらっと見れば ガストンは手紙を読んでいるところ>>199>>200
どうして『後で』にしてしまったのでしょう 夜に読んで。とでも言えばよかった 自白しなければよかったと、後悔しきりです]
な、なんでもない!!
[くるりと背中を向けて、シャツを脱ぎます。
向こうではガストンが、手紙を書いている様子 誰に書いているのか、どんなことを書いているのか 気になって仕方がありませんが、今は我慢我慢]
(208) 2018/06/14(Thu) 18時半頃
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(猫の毛より、硬い……)
[シャツを脱ぎ、改めて確認した獣の毛 触って見れば、猫の毛よりもちくちく 少なくとも、ハリネズミの毛ではないようです。
ここに来て、図鑑はたくさん読みました。 けれどそれは、文字と絵での情報でしかなくて 触れた感触などは流石にわからないのです。
うーんと悩みながら、焦げ茶色の毛並みをひと撫で 熊だったらいいなぁ。なんて思いもありますが ちょっぴり心配もあるのです]
(209) 2018/06/14(Thu) 18時半頃
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(なんでクマは大変なんだろう?)
[出会ったばかりの時に聞いたその言葉 あの時は、深く考えもしませんでしたが 今でもずっと、気にかかっています。
経験者ゆえの苦労 そんなものなのかもしれませんが それなら、ヤマネやカッコウはどうでしょう 同じように、大変だと言われるのでしょうか。
気になっていることは他にもあります 例えば夜のこと。幾度かトイレに起きた際 ガストンの姿が見えないことがありました。 あれは、どこかへ出かけているのでしょうか。
聞いてみればいいだけ。 そう思うのに、大事なことはなかなか聞けません 盗み食いや落書きならいくらでもできるのに]
(210) 2018/06/14(Thu) 18時半頃
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[どうでもいいことはできるのに 大事なことはできない。
そんな自分が少し格好悪くて 焦げ茶色の毛を撫でながら、そっとため息 もそもそとシャツを羽織ったら ガストンの近くへ行きましょうか**]
(211) 2018/06/14(Thu) 18時半頃
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[悪事の代償は高くついてしまったよう おやつ抜きの言葉に、しょんぼり顔が下に向きます。
自分が悪いのは分かっています。 だけど、今日のおやつは干し無花果だったはず 桑の実ジャムも好きですが、干し無花果はもっと好きなのです]
椎の実も食べた あと、他にも色々……
[顔を下に向けたまま、もう一度ごめんなさい。 今度はきちんと言葉に出して言いましょう。
そして、かれの手が上に上がったなら 拳骨が来るのかと、一瞬身構えてしまいましたが]
(231) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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[撫でられて、ほっと肩の力が抜けます。
盗み食いするよりも、一緒に食べる方が美味しい そんなこと、とっくのとうにわかっているのです。 だから次からはちゃんと聞くか せいぜい味見くらいに抑えようと心に決めて]
ツノないよ あんなの、重そうじゃんか
水に入りたくなってないから ウロコもだいじょうぶ
[そんな風に状況報告 動物に変身できる時が待ち遠しくはあるのです でもそれは同時に、ここから離れるということ
変わりたいのに、変わりたくない どっちつかずの気持ちは、少年の口を重たくさせます。 それでも、報告しようと口を開けば]
(232) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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―――……?
[山の方から聞こえた音 乾いたその音は、黙りこくっていなければ きっと聞き逃していたことでしょう。
聞き間違いかと耳をすませば、もう一度]
え、ちょっ……ちょっと
[乾いた木を打ち合わせるような音 この音のことを少年は知っています もう随分と遠い時分に 村で聞いたことがありましたから。
たしかあの時は、村に現れた獣を 大人の人が追い払ったんでしたっけ 現れた獣がなんだったかは覚えていませんが 灰色の毛が散っていたのだけ、覚えています]
(233) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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ヤダ!! 行っちゃダメ!!!
[出て行こうとする姿に 背筋に粘ついた汗が流れます。
動物になれるのですから 狙われないという保証はありません 間違えて撃たれてしまうかもしれないのです。
どうにか引き止めようと 一生懸命手を伸ばしましたが]
……ちゃんと、帰って来るんだよね?
[指が届くぎりぎりで、袖をつかむのは諦めて 伸ばした手は、ぱたりと下へと。 行ってらっしゃいと手を振りましょうか*]
(234) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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[指切りの指が離れるのを こんなに嫌だと思ったことはありません。
大好きだった両親もいなくなりました 妹たちも、もうどこにいるのかはわかりません。 この上、ガストンにまで会えなくなったなら…… そんなことは考えたくないのです でも、考えずにはいられないのです]
……うん。約束 すぐ戻らなかったら、追いかける 明日のおやつ、ガストンの分ももらうから
[それでも、一人でお留守番できる年齢ですから 我慢するときには、ちゃんと我慢します。
もう一度手をふりふり。 だいじょうぶだよ。って笑って見せましょう。
そして、小屋の扉が閉まったなら]
(250) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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――――………
[なんだかとても広くなって閉まった小屋の中。 洞穴で親の帰りを待つ子狐は、こんな気持ちなのでしょうか。
何かをする気にもなれなくて 図鑑を開いてもすぐ、閉じてしまいます。
うろうろ、部屋の中を歩き回ったけれど 最後には結局もとの扉の前。 ぺたんと床に腰を下ろし、扉の向こうの物音をただ聞いておりました*]
(251) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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[どれくらいの時間が経ったのでしょうか。
幾度も様子を見に出て行きたくて でも、行ってはいけないと踏みとどまりました。 窓を叩く枝葉の音が、シンとした家にやけに響きます。
外から物音がするたび、ピクリと体を震わせては 頭を左右に振って
それでいいのだと、思おうとしました だって、冬になる前にはここを出ないといけないのです ガストンにはガストンの生活がある だから、我慢した方がきっといい……けれど]
(270) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[ようやく聞こえた、待ち望んでいた声。 酷く憔悴したようなその声に、おかえりの声が紡げません。
それでも、震える手で扉を開けたなら]
―――っ!?
[真っ先に目に入ったのは、汗と泥にまみれた姿 それだけでも、何かがあったことはわかります。 でも、問題はそれじゃあなくて]
怪我っ!血が出てる!!
[ポタポタ、滴る血が目に入ります 桑の実の汁よりもずっと濃い赤い色 左袖が不自然にぶらんとしているのです。
一体、何があったのでしょう 一体、誰にやられたのでしょう。 頭の中がぐるぐるして、考えがまとまりません]
(271) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[それでも、自分にできることといえば]
手当てする。包帯巻くから
[そんな程度の怪我ではないことは、なんとなくわかっていました。
それでも、薬と包帯で治せる怪我だと 自分自身に信じ込ませるようにして 薬箱のところまで走っていこうとしました*]
(272) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[薬で治せないような怪我を 包帯でも抑えられないような出血を 少年は見たことがありませんでした。 心臓がうるさいくらいに音を立てます でも彼の方が、何倍も辛いはずなのです
それでも、血を分けてもらった時の怪我だって お薬をつけて、眠れば良くなったのです だから、今度の怪我だって治ると、思おうとしたのに]
―――っ!
[優しい声で告げられた現実は 少年が必死で目を逸らしてきたものでした。 お手紙を書く時、紙を抑える左の手 パン生地をこねる片方の手は、もうありません。 それなのに、どうして優しい声が出せるのでしょう。
大きな声を出した弾み 薬箱から包帯が床へと転がりました]
(290) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[それでも、欠けたものが戻らなくても 傷の手当てはしなければなりませんから 落とした包帯を拾い上げた少年は 椅子のところへ、とぼとぼ歩いていくのです]
……うん。おぼえてる
[ヤマネとカッコウの両親 教えられたその話を、忘れるわけはありません。
ガストンと同じ血を持つ家族 会うのを楽しみにしたこともありました 自分の家族を思い出しそうで 会うのを怖いと思ったこともありました。 けれど、ここにきてから一度だって 彼らにあった記憶はないのです]
そっか ガストンのお父さんとお母さんも もう、いないんだ
(291) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[尋ねたことはなかったけれど どこかで、予想はしていました。 けれど、人間が彼の家族を奪ったなんて 想像したことはありませんでした。
"人間を入れたくなかった"その言葉を考えれば 最初にあった時の反応も全て説明がつきます。
でも、それでもガストンは 少年を助けてくれた、ここに置いてくれたのです]
つかなきゃいけない嘘だって、あるんだよ ボクのは、ついちゃいけない嘘だったけど ガストンのは、つかなきゃいけない嘘
だから、ボクの嘘よりずっといい
(292) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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ボクも、ガストンと一緒がいい
[くっついたら血で汚れるなんて どうして気にしていられるのでしょう。
伸ばされた腕の中、ぽすりと飛び込んだら 後から後から涙がこぼれ落ちてきます 手のひらも手の甲も、袖口も どこを使っても拭き取れないくらい酷い有様です]
ねぇ、二人なら大丈夫だよ。きっと
家の前にさ、たくさん落とし穴掘って なんなら、冬だけ洞穴にすんだっていい ボクが冬眠しない生き物になれるなら 冬中見張っててもいいんだから……!
それに、それに……
(293) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[一緒にいられる方法 必死で探しても、確実なものは見つけられません。 それでも、片端から方法を並べ立てて]
……ボクはもう 家族と離れるのは、嫌なんだよ
[方法が見つからなくても それだけは、変えられない。と 絞り出すような声で伝えてから]
欠けたのがもどらなくても 代わりになるように頑張るから
だからまずは、傷の手当てしよう?
[涙でぐしゃぐしゃの顔を彼に向けました*]
(294) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[男の問いかけに即答することは、少年にはできませんでした。
下の妹は駄々を捏ねる時 いつも、下唇を尖らせていました 少年は、妹のその仕草が大好きでした。
上の妹はニンジンが嫌いで いつも、少年のお皿に移動させていました 少年もニンジンは嫌いでしたが 妹が残したものはちゃんと食べてあげました。
そんな時間に帰れるなら。と思っていました だから、動物になりたかった――― 最初はそう、でした
答えられなかったのは 答えが見つからなかったからではありません 答えなんて、きっと前から見つけていたのです ただ、それを認めることが怖かっただけ]
(313) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[手当てしようと言った時 ガストンは首を横に振りましたけれど それでも、少年はしつこく食い下がりました
首を横に振った理由は、少年にはわかりません 傷口を見られたくなかったのか それとも、他に理由があったのか。 それでも、手当てをしなければ 死んでしまうかもしれないと、思ったのです。
薬を塗る時に見た傷口は、それはもう 痛そうなんて言葉では足りないほどでしたが 自分が泣いては、元も子もないのですから 包帯を巻く間中、ぐっとこらえて
やがて、手当てが終わったならば ガストンが寝床に行くのを見届けてから そのすぐ横で羊皮紙を広げて 手紙を書き始めたのでした]
(314) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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名前も知らない誰かへ
はじめまして。ボクはドリベルといいます。
この手紙を受け取るキミが、どんな人か知らないけど、お願いしたいことがあって手紙を書きました。
ボクには、妹が二人いました。 でも二人とも、もうどこへ行ったかわかりません。 だからお願いというのは、もしキミの近くに小さな子がいて、その子が何かで困ってたら、出来るだけ助けてあげてほしいってことです。
もしかしたら、そのなかにボクの妹がいるかもしれないし、もしちがっても、泣いたり困ったりするよりも笑ってる方がいいと思うからです。
最初のお手紙が、お願い事でごめんなさい。 もし叶えてくれたら、嬉しいです。
ドリベル
(315) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[手紙が書き終わった頃には ガストンは起きていたでしょうか?
もしまだ眠っているようならば 起こさないように気をつけて、ポストへと 投函した手紙は、いつか届くならペラジーの元へ**]
(317) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[ガストンが怪我を負っても 時間は変わらずに、流れていきました。
少年は。というと 動物のことを学んだり、文字の勉強をしたり。
ガストンが熱にうなされている時には 水に漬けた布を持って行ったりしましたが 他にできることといえば、料理やお掃除くらい 大きな助けにはなれなかったでしょう。
目の前のことをこなす日々のなかでも 彼が腕をなくした日に決めた行き先は 揺らぐことはもう、ありませんでした
そして、無花果の実と入れ替わりに 日常が戻り始めた日のこと]
(346) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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[その日はとても良い天気でした。
あんまりにも朝の光が眩しくて いつもよりだいぶ早く目覚めた少年は コトン、コトン食器を並べ 一足先にご飯の準備を始めます。
パンを焼くのも出来るようになりました 最近ではこぼさずに上手に 果汁をコップに注げるようにもなりました。
そうして、一通り準備を終えたところで いつも通り姿見の前に立って]
(347) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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ちゃんとある……!
[長めの髪を掻き分ければ そこにあったのは、特徴的な丸い熊の耳
引っ張っても、取れたりなんてしません 神経もちゃんと通っているようで 動かそうと思えばきちんと動きます。
ガストンはもう起きている頃でしょうか? 大事なことを二つ、伝えなければと 家の中をぐるりと見回しました*]
(348) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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[もうそろそろ起きたかなー?なんて あたりをキョロキョロ見回せば 寝床でごそごそする大きな大きな影。
どーんと、飛び乗りたいところですけれど 治ってきているらしいとはいえ 怪我人相手に流石にそれはできません。
だから、ガストンが起き上がるのを待って 自分からも、飛びつこうと走りよります。
もし、目測を外したら? きっと床にぺしゃんとなるでしょうけれど それはそれで1日の話の種になりますから それでも良いと思っているのです。
そんな企みが上手くいったかどうかはさておき]
(373) 2018/06/15(Fri) 23時頃
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ツノじゃないって!! 耳だよ!ほら!
[おはようよりも先に言ったのは ツノではないと言う自己主張。 ぴこりと丸い耳を動かして 怒ったように頬を膨らませました*]
(374) 2018/06/15(Fri) 23時頃
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